787kb - 帝京大学中学校・高等学校

中1学年通信
第 10 号
平成 26年 12 月 24 日
帝京大学中学校 第1学年
「支えあう喜びを知ろう」という2学期の学年目標のもと、合唱祭・邂逅祭と大きな行事をとおしてたくさ
んの経験をしてきました。近くにいる友達のことを知り、またそれまでつながりのなかった友達と知り合い友
人関係が広がった人も多くいたのではないでしょうか。みんなの力を合わせて一つのものを作り上げるこ
とは実はとても大変なことだったでしょう。自分の分担のところだけを考えて勝手に済まそうと思えばできて
しまうものの、そうするとグループ内のバランスや統一感がなくなる。合唱するときもそれぞれ
が勝手に歌ってもよい合唱にはなりません。互いに考え、話し合い、意見を交換し、作り上
げていくものです。その過程で意見がぶつかり、つい感情的になって相手に嫌な思いをさ
せてしまったり、させられたり・・・。でも、そんな過程があったとしても、みんなで考え力を合
わせたからこそ、よいものが出来上がったのだと思います。
さらっと過ごしてしまえばそれなりのものが無難に出来上がるのかもしれませんが、何かにこだわり、友
達に伝え、工夫し、互いに支えあい、協力して作り上げる・・・。何より自らが動く主体性、相手が何を感じ、
考えるかを想像する力、そして相手を受け入れる心の幅を持つこと。あなたは、支えあう喜びを感じられま
したか?その喜びはどんな味がしましたか?甘かった?苦かった?甘酸っぱかった?
《初めての邂逅祭》
11月1日、2日に邂逅祭が行われました。受験前にお客さんとして見に来たことの
あった文化祭も、今度は来校者を迎える側として企画を行いました。学年共通テー
マ「日本の今と、私たちの創る未来」に沿って、各クラスで決められたサブテーマに関して、一人一人が調
べグループで協力して模造紙にまとめて発表。教室の装飾は各クラスで行いましたが、学年全体で統一
感を出すために廊下の装飾は各クラスからの有志で行いました。1階の廊下の入口にアーチが出来上が
り、総合受付でワークシートを受け取る。1組から順番に4組まで回るように、順路を示す足あとマーク(👣
🐾)が床に貼られています。途中2組でなぜか輪投げゲームが誕生(一応、人口問題のキーワードによっ
て、得点に違いがあったはずだったのですが…)。3組には食品サンプルが置かれ、4組の水槽には「二
ホンウナギ」が登場。ワークシートを完成させながら4クラスまわると、ひととおり今の日本の現状と問題点
が見えてきます。最後に4組の出口を抜けると、ワークシートの採点。ドキドキ!得点に応じて景品がもら
えました。受験生向きに、手作りのスタンプコーナーが設置され、「帝京大中 絶対合格」の文字が。皆さ
んから様々なアイディアが出され、工夫のあとが見られました。
邂逅祭後に皆さんに書いてもらった感想文を一部紹介しましょう。

邂逅祭で校長先生から「邂逅」には「めぐりあい」という意味があると聞き、私はこの
邂逅祭で何かにめぐりあいたいと思いました。しかし、2日間が終わっても何かにめぐ
りあったという実感はありませんでした。ある時、ふと、私は「協力すること」にめぐ
りあったと気付きました。例えば、班ごとのレポートです。班のメンバーでどの情報を
入れたら面白くなるか話し合いました。他にも色々あります。今、思い返すと「協力」
が今回の邂逅祭になかったらおそらく失敗していると思います。このように今回の邂逅
祭では協力することの大切さを学びました。残り4回の邂逅祭でも新しい何かにめぐり
あい、そしてその全てを積み上げていきたいです。

調べてからまとめて、そのまとめたものを模造紙に書く、一見、すぐに出来そ
うに思えるけど、結構大変でした。私は、廊下の装飾の係をしていたので、さらに忙し
かったです。文化祭前日、机の移動や模造紙のはりつけをして、だんだん教室が仕上が
っていくことに達成感を感じました。そして迎えた文化祭当日、自分が想像した以上に
お客さんが来てくれて安心しました。やはり、自分たちががんばって作ったものを見て
もらうことって、なんかうれしいものだなと思いました。そして、文化祭がおわったあ
との片付け、
「もう文化祭がおわってしまったのか」と思うととても悲しくなりました。
文化祭の準備も大変だったけど、何気に楽しかったのです。

私は、邂逅祭で、人と人が付き合って行く上で、一番大切なことを学んだと思う。それ
は「笑顔」と「思いやり」だ。表現の仕方は様々だが、基本的に原点はこの二つだと思
う。

私は廊下の装飾という大切な仕事の係となった。最初は、こんな予定通りに行く訳な
いじゃん、というハードルの高いものを目標としていて、絶対無理だと思っていた。ク
ラスの皆も模造紙が精一杯だった。前々日ぐらいになってやっと廊下の装飾が少しずつ
始まった。クラスの中で模造紙が終わった人もでてきて、少し手伝ってくれるようにな
った。一番最初に学年の装飾に力を入れ始めた1組は他のクラスの私からすると、本当
にお手本のようだった。(中略)私は負けたくないと思い、クラスの中で模造紙が終わ
った人をとにかく集めた。私のクラスは主に輪作りをした。それは1組とよく似た光景
だった。笑顔もあったし、真剣な表情もあった。輪作りはほぼ倍速で進んだ。輪作りは
あっという間に終わった。私は達成感で満ちあふれた。きっと、皆もそうだったと思う。

夏休み中の約半日を使って「人口」のことを調べた。この頃はまだあまり気持ちが入っ
ていなかった。でも、下書きを先生に提出し、ダメ出しをされると「こうしなきゃいけ
ない、ああしなきゃいけない」と気持ちが入ってくるようになった。いざ、模造紙。何
かデカくて焦ったけれど何とか書き終わった。ジーと見つめると少し達成感があって嬉
しかった。そして 2 組は輪投げを作った。友達と買い出しに行って、そして、作った。
何だか友情が深まったみたいで、めっちゃ楽しかった。そして、邂逅祭当日。1 日目は
あいにくの天気だったが、お客さんはたくさんいらした。
「これは、こういう意味で・・・」
と説明もできたし、自分なりのおもてなしができたと思った。

ひとがた
教室の装飾に「人形をひもでつるしたい」と言ったので、計 5 人ほどで作ってみました。
翌日には他の人にも手伝ってもらい見事に完成しました。当日、教室はやはりきれいで
ひとがた
した。1 日目が終わると、また 5 人ほどで装飾をしました。人形が余っていたので、残
りのほとんど全てを教室に貼り付けたり、輪投げに気づかずに通り過ぎる人が多かった
ので、輪投げ受付を目立つようにしたりなどの工夫をしました。そして 2 日目。1日目
ひとがた
の反省を活かして始まりました。前日に装飾を増やしたことから教室は人形でいっぱい
で、人口問題について調べているんだなというのがよくわかりました。輪投げ受付も気
づく人が多くなり、多い時は 5,6 人も並んでいました。2 日目は 1 日目の反省が活か
し、色々な工夫ができてよかったです。

ますはインターネットで必要な部分を印刷して文にしていった。次にネットには載って
いない詳しい情報を得るために図書館に行った。どんどん調べていくうちに、初めは早
く終わらせることばかりを考えていたが、とても楽しくなってきた。表などを作成して
紙にまとめた。2 学期に入り模造紙に書く前の下書きは何度も提出した。模造紙に書き
上がった時は達成感があった。
◆
文化祭実行委員会の人たちはタイムスケジュールやいろいろな説明をして
くれてとても分かりやすかったです。保健委員の人たちはエントランスで
待機して、環境委員の人たちはゴミ箱の管理をしたりと、文化祭は学校が
一丸となって行うんだなということが分かりました。

閉会式が始まった。振り返ってみると 2 日も文化祭があったはずなのに終わるのがあっ
という間だった。きっとそれは、今年はお客さんとしてではなく、自分が文化祭を行っ
ていく側だったからだと思った。そして、生徒会長がスピーチをするときに、名残惜し
さから泣いてしまったところを見て、先輩たちはこれだけ邂逅祭に力を入れてきたんだ
ということが伝わってきた。

先輩たちの企画をまわってみて思ったことがあります。それは「男子も女子もみんなと
ても仲がイイ」ということです。しかも、企画や出店のクオリティがとても高かったで
す。私は、きっとクラスみんなが仲良く、協力できるからこそ、こんなクオリティの高
いものができるんだと、勉強になりました。私も来年は先輩になります。その時に、「先
輩たちは仲がいいな」「先輩たちはすごいな」と思ってもらえるように頑張りたいと思
います。

「こんにちは~」思ったよりも 1 年生の教室にお客さんが来てくれました。展示だけな
のに来てくれて、うれしかった。200%の笑顔であいさつ。受付の前を通り過ぎるお
客さんが独り言でボソッと「1年生なのに、こんなに詳しく調べるなんて、すごいね~。」
と。少し鼻が高くなりました。夏休み前から調べたりしてきて、ぎりぎりまで模造紙に
書き終わらず、遅くまで残って、朝早く来たりと、2学期に入ってからは毎日毎日とて
も忙しかったです。文化祭が近くなるにつれて、男女関係なく普通にしゃべったり考え
たり準備したりしたのが、すごくいいな~と思いました。

ぼくは帝京大学中学に入学する前に一度文化祭に来ました。そのときはこの学校に入学
して、また文化祭に行きたいなと思っていました。なので、今度は「お客さんとして来
る」人ではなく、
「在校生として『おもてなし』する」というのは、とても新鮮でした。

文化祭実行委員のみなさんがスタッフとして様々ところで見かけましたが、笑顔で対応
して、仕事をこなすところがとてもかっこよかったです。私は、来年は、今年の先輩方
みたいに文実に入って、よい文化祭を作っていきたいです。

やはり「熱」っていうもんがある。そう私は感じた。企画だけではなく、ステージま
でも、どれもが高い完成度をもっていた。だからどれを見ても飽きない。つまり楽しい。
私たちは初めてであったので、文化祭への意識は完璧に「やる」側じゃなくて「見る」
側だった。しかし、先輩たちは「やる」に 100%の力をこめていた。そのような先輩
に、将来なりたいと思った。
総合学習の一環として、みなさんが調べた内容は「研究レポート」の形で冊子にまとめる予定で
す。みなさんがすでに提出した「構想メモ」を元に、レポートの下書きは冬休みの宿題です。
《福祉について考える》
11 月 17 日には櫻田朋子氏(ファミリーマイホームサービスセンター施設長)による講演会が
ありました。講演が進むにつれて話に引き込まれ、真剣な表情で聞いていましたね。「トラさんの
話」そして、講演の最後に朗読された「手紙」を聞いて涙する人も…。感想文を読みながら、他の
人がどのように感じたのかみてみましょう。

4組
男子
「年老いた私は、人生の終わりに、子供たちと過ごした懐かしい日々を思い浮かべながら自
分の運命と向き合っていく―。」この詩からはそんな切ない情景が連想されてきます。僕はこ
の詩を読んで、ショックを受けました。見る見るうちに弱り果ててゆく親の姿を見る、この詩
の内の子供たちを思うとつらかったです。それでも「年老いた私」は、そのままの自分を理解
してほしい。そして、あなたの人生の始まりに私が付き添ったように、私の人生の終わりにす
こしだけ付き添って欲しいと頼むのです。これには、親子が過ごした楽しい日々や、つらい日々
が育んだ深い絆を感じました。僕はこれまでに福祉について意識したことがありませんでした。
自分とは遠く離れた存在だと思っていたからです。ですが、この詩を読んで、そう思えなくな
りました。人は常に変化し続ける生き物です。たとえ、それがどんなであろうとも、理解し、
受け止めること。それが、福祉への第一歩であると、僕は思います。そして、再び限られた時
間の中から共に幸せを見つけだしてゆくのです。

2組
男子
祖母は今は、いろいろなことを忘れてしまっていて、最近はずっと会っていな
いので僕のことも忘れているかもしれません。でも、いつまでも、おばあちゃ
んは僕のおばあちゃんで、今「生きている」ことが楽しいならそれでいいと思
います。櫻田先生が最後の方に話してくださった「トラさん」の話はとても心
にしみました。失敗したという人生はそのままいく必要はない。「今」から
変えれば新しい自分、世界が見えてくる。そういったことを僕たちに伝えたかったんだと思いま
した。

1組
男子
僕には 4 人の介護の必要な家族がいる。ひとりひとり違う介護を求めて
いるが、今までは同じことばかり話されることに僕はとてもいらだって
いた。だが、本当にイラついているのは話している本人であり、自分で
はないことを知った。福祉という仕組みはとても深い意味が込められて
いることがわかり、そのおかげで僕の 4 人の家族が守られていることがわかった。

3組
女子
私が福祉講話を聴いて心に残った事は、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりというよ
うな障害を持った人は決して不自由な生活を送っているわけではないという事です。目が見えな
くてもピアノを私たちよりも上手く弾く人だっているし、手が不自由でも足を使って、作業する
人だっているし、何1つ体に不自由のない私たちが出来ない事も障害者の人たちが出来る事だっ
てある。そうしたら、障害者の人たちから見たら私たちの方が障害者だと思っているかもしれま
せんね。障害者の人たちは、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、手が不自由でも、他
のところに素晴らしい才能を持っているのです。それを聞いて私は、今まで、何も出来なくて不
便そうだなと思っていましたが、私たち以上に素晴らしい才能を持っているんだなと思い、本当
に申し訳ないなと思いました。

4組
男子
櫻田さんの講話を聞いて、今まではお年寄りや障害者の人を見て「ああ、かわいそうだな」
などと思っていたのが、180度視点が変わりました。「体が不便な人たちは体が完全な私達
を見て、『ああ、なんで体が全部あるのに、そんなに不器用なんだろう』と思ってたりするん
ですよ」という櫻田さんの言葉で、ぼくたちも障害者の人たちも同じなんだ、と改めて実感し
ました。

2組
女子
私の祖父母は本当にお年寄り?と思えるほどすごく元気で明るいです。しかし、いつ何が起こ
るかわからない…そのようなことを私は考えました。たぶん、病気になったり死んでしまうか
もしれない状況になったら、私は耐えられず泣いてしまうと思います。しかし、この詩には
〝悲しんだり、無力だと思わないで、理解する心だけを持って欲しい″と書いています。私に
は、まだ無理かもしれません。人はいなくなってしまう、その時に理解する心だけを持つこと
はすごく大変なことだと思います。これから大人になっていくとき、この詩の大切な、本当の
意味が分かるかもしれません。

3組
女子
人の命は、はかない。だからこそ、みんなに大切にされて、守られて、そ
んな中で、旅立つべきだと思います。人は誰だって、誰かの役に立ち、支え
られていると思います。誰1人生きる意味のない人なんていません。私は、
ほぼ毎日のように母とけんかをしています。しかし、母がもし、介護が必要
になる体になってしまったら、一生懸命に母を支えようと思います。私も赤ちゃんのときから今
まで、これからも母が一生懸命に育ててくれる恩返しを少しでも多くしてあげたいからです。私
は「手紙」という詩をしっかり心に刻もうと思いました。

4組
男子
福祉とは、皆が誰でも「幸せだなあ」と思えることです。しかも、それは自然にできていっ
たものです。櫻田さんは、自分たちにできることは「笑顔を作る」=(コミュニケーションを
とる)こととおっしゃいました。そしてコミュニケーションのとり方も教えてくれました。笑
顔が返ってきたら、距離を少しつめる、逆によけたりさがったりしたら、距離を保つと教えて
くれました。自分は初めての人とのコミュニケーションは苦手で、これで少しは得意になるの
かなあと思いました。

2組
女子
「手紙」を読んで感動しました。読んでいるととても切なく、ささやかな願いが込められている
と思いました。5、60 年後、私たちがこれを若い人達に伝えていった方がいいと思いました。こ
れを読んでいると、とても安らかな気持ちになり、残り少ない命である方のことを考えると、涙
が出てきてしまいました。今は、子供だからできること、私たちだからできることを精一杯やっ
ていきたいと思います。私にも祖父母がいます。まずはその二人に何かできることをしたいと思
いました。

1組
女子
服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れても…とあるように、そんな時には私のこの手
でその手を握って見守りたいと思った。限りある人生の中で終わりを迎えようとしているのなら
付き添ってあげたいと思う。私にしてくれたことに比べたら小さいことだけど、身近にそういう
人がいたら今度は私がいて、理解してあげたい。
心がとてもきれいになる詩だった。

4組
女子
私は母にいろんなことをいつも嫌な顔一つもせずしてもらったことを思い出しました。今では、
母に反抗的な態度をとることが多く、毎日ケンカをしてしまいます。私は母がとても大好きで、
育ててもらったことに感謝しています。それなのに、その感謝の気持
ちを形にすることが出来ません。この「手紙」を読んで、今の私に出
来ることをしていきたい。大人になって、母が年老いたとしても、母
がしてきたように、いろんなことをいつも嫌な顔一つもせずしていき、
最期まで、ずっとそばにいて、安心できるような人になりたい。また、お年寄りの人たちにも、
少しでもやさしく出来るような人になりたいと思いました。

2組
男子
この詩は僕が大人になり、父母が年老いたときに彼らが伝えたい message なのではないかと
思います。自分が赤ん坊だった時に、母がしてくれたいろいろなことを、恩返しとして旅立ちの
準備をそっと手伝えばいいのでは、と思います。この詩は、今、老人の世話を大変だと思ってい
る人に読みたいです。そして、読み続けられて欲しいです。誰でも、いつかは死ぬ。その残りの
時間を楽しく過ごす、それは誰もが望んでいることだからです。

1組
女子
「あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付
き添ってほしい」この言葉、すごく好きです。きっと私がおばあちゃんになった時に、思うので
はないかと思います。私たちが嫌がっていることをやられた人は悲しい気持ちになっているのだ
としたら、私を育ててくれた人には、今度は私が助けるのが当たり前なのです。いつもお世話を
している大切な人が困った時には、今度は、私が。自分一人の力だけでは生きてこれたわけでは
ないと、改めて思うことができました。
《秋を詠む
冬を詠む》
―――俳句コンクール――
12 月 1 日(月)LHR の時間に、教室から外に出て俳句を詠むことに挑戦!初めは小
雨がぱらついていたのですが、みんなの明るい声が天に届いたのか、途中から雨が
止み、濡れた落ち葉の上を歩きました。山では、季節を感じる、というよりは走りまわり、
遊びまわり・・・となんだか楽しそう。その時の俳句を全員分、ここに掲載しました。みなさん、なかなかの俳
人ですね。生徒、先生方に投票してもらいました。現在、集計中です。さて、「生徒賞」「教員賞」そして
「総合第 1 位」の句はどれになるのでしょう。
落ちないで秋風に散る紅葉見て
山の中もみじの赤に染まってる
地面には色とりどりの落ち葉かな
残された落葉が独りでさびしそう
木の枝の葉が落ちてすぐ冬景色
沢山のはだかの木々にコートふせ
雨が降りかれ葉の山に鳴りひびく
さみしいな落ち葉と枯木の散歩道
冬近し落ち葉もつもる秋なのか
落ち葉増え静かな風景さびしげや
秋の日を惜しんで落ちる枯葉かな
風が吹く心と共に落ち葉舞う
さくさくと落葉踏んでる子供かな
秋風にゆられておちる落ち葉さん
北風や年の終わりを伝えてく
冬近しだんだん落ち葉ふえてくる
落ち葉見て冬の近づき感じるよ
もみじの葉ひらひら落ちて肩に乗る
坂下り落葉のせいで腹が減る
歩くたびひろがるじゅうたん落ち葉かな
はかなさや積もる落ち葉を踏みしめる
風が吹き散りゆく枯れ葉悲しそう
森の中木枯ふいてつめたいね
冬の雨残ったもみぢもさようなら
寒風やせきをコンコン登下校
雨の山落ち葉が散って赤くなる
冬木立葉っぱと寒さ入れかわる
紅葉狩り赤や黄色やきれいだな
落ち葉なり大地色どるあざやかに
落ち葉にね足がつかまり動けない
木の葉っぱきれいな色に染まりゆく
裏山に落ち葉がふかふかカーペット
雨の中秋を探しに外へ出た
土の上落ち葉つもってクッションだ
落ち葉踏み行ってきた道逆戻り
冬になりもみじが落ちて枝だけに
風が吹き落ちぬ落ち葉がゆれている
葉が落ちてオレのうでには何もない
冬支度木々も葉落として色々と
秋の道黄色や赤の落ち葉あり
雪だるま作った人にうり二つ
銀杏散る黄色いじゅうたんふり積もる
わざとふむかさかさ落ち葉のジュータンを
枯れ木からふと思い出す赤毛のアン
山はだに落ち葉が積もり絨毯に
落ち葉ふみ季節を感じて考える
秋終わりさびしさともに散るかれ葉
階段を上がればそこは落葉山
もみじの葉人と同じく舞っていく
落葉落ちさけんでかれる声も木も
森に咲く山茶花のはな紅一点
土達が背伸びしている霜柱
枯れ木道陽のぬくもりをすきまから
ポツポツと山に鳴りゆく冬の雨
落葉散り風に吹かれてくるくるり
赤とんぼ風に揺られて大空へ
あかきいろ落ち葉のじゅうたんどこまでも
かさの上落ちる枯葉と雨の音
落葉でねかたい地面がふわふわに
風がふき落ち葉がまって冬がくる
葉っぱ落ち秋から冬にこんにちは
風が吹き落ち葉の雨が降ってくる
葉たち散りなんだかさびしい枯れ木たち
秋終わり紅色の葉が散ってゆく
どんぐりは黄色を布団にぐっすりと
冬の道寒し寒しと子が帰る
落ち葉がね地の画用紙をあざやかに
雨の日のすべる枯れ葉に要注意
秋の山砂浜みたいに金色だ
秋終わりはかなく散ったもみじの葉
ふりそそぐもみじの雨がうつくしい
立秋にふと見上げると赤い山
秋深し夕日のように染まる木々
しなしなと落ち葉を踏むと音がする
すべらずに落ち葉をわたる雨の旅
落ち葉がねふまれてやぶれてかわいそう
雨の中みんなで一緒に栗投げる
はらはらり赤い雪かな紅葉散る
紅葉で道が赤く染められる
紅葉で水に染まった秋の色
秋終わり枯れ葉が散って冬になる
森の道大小さまざま落ち葉ある
葉が落ちて黄色の道ができたとさ
もみじがね木からバンジーたのしそう
落ち葉散る赤と黄色の道になる
イチョウの木落ち葉はキレイ実はクサイ
冬の木に葉っぱがなくてかわいそう
寒風にゆらりゆられて紅葉散る
北風に土の下でも入ろうか
風吹くとひらひら落ちる葉っぱ達
寒い中ひたすら歩く坂道を
下みればおちばがたくさんあかちゃいろ
秋の日の水辺に映るもみじかな
落ちた葉もいろとりどりで個性あり
森の中葉っぱが落ちて冬準備
夕やけにそまった森はもみじ色
会いたくて思いとどけと渡り鳥
じゃあまたね花咲く日を待つ落ち葉さん
葉が枯れて三色模様の裏の山
外出ればひらひら落ち葉傘にふる
夕暮れの紅葉溶けこむ空の色
流れ星澄んだ夜空に光りけり
落ち葉道グラデーションに彩られ
山道に木の実がたくさん落ちている
冬眠の準備始まる土の中
落ち葉たち冬のあしおときかせてる
《南極のお話》
―――地球環境を考える―――
12 月 6 日(土)、東京管区気象台職員の岡田憲治氏による、第 29 次南極地球観測越冬隊員として昭和
基地で越冬した経験を基に、南極に関する様々なことについて、映像を交えながら講演をしていただきま
した。本校生徒の保護者であったことがご縁で、毎年本校で講演していただいています。今年も、この講
演のためにパワーポイントを準備していただき、また、南極の氷、南極に落ちてきた隕石を持ってきてくだ
さいました。隕石は生徒全員、持たせてもらったはずです。あの重さ、忘れられませんね。
講演後には各教室で、南極の氷を水に入れて、約 2 万年前に閉じ込められた大気が飛び出す音を聞
きました。シ~ンとした中で、シュワー、プチプチプチ…という音が聞こえましたか?2 万年前の大気がは
じける音を聞いて、きっと何かを感じたことでしょう。
さて、この講演後に書いてもらったものは、論理的に話を進めることがポイントでしたね。友達の文を読
んでみましょう。
 「未知の南極へ」
「求む男子
わずかな報酬 極寒 暗黒の日々・・・無事帰還した者には名誉と称号が与えられ
る」これは 100 年前の南極への探検隊の求人だ。人々は探検や冒険、未知へのあこがれを持っ
て南極へ行った。南極は極寒であり、面積は日本の約 37 倍。-87℃を記録しており、ペンギ
ンやアザラシ、オーロラが見られる。現在は南極へ船で行っている。ルートは東京からオース
トラリアのパース、1週間富士 Q ハイランドのジェットコースターに乗っているような暴風域
を通り抜け、南極へ到達。約 1 か月かかる。現在、南極へ行く理由は、太古の氷を調べ、昔の
ことから未来を予測することなどである。今、世界で大量の生物が絶滅している。人間がその
大切さをしっかり理解し、行動していくべきだと思う。
 「不思議が多い南極」
僕は、この南極講話を聞いて、様々な疑問が解決したり、南極のことについて、とても興味
を持ちました。まず、一つの疑問はあの幻想的なオーロラがどうやってできているのかという
ことです。オーロラは虹のような光の現象だと思っていたのですが、実は太陽からの電気を帯
びた粒子が大気圏に突入する際に引き起こされる放電現象だと知って、とても驚きました。自
然現象というのは不思議で美しいものだと改めて思いました。
二つ目の疑問は、-87 度を観測した寒い南極でどうやって生活して、電気とかはどうして
いるのかということでした。南極での生活は屋内では普通の人たちと同じ暮らしをしていた。
仕事や研究をして、外に出る時は、寒いので温かい恰好をするというものです。講話では、食
べ物が一瞬に凍ったり、お湯が一瞬にして凍って蒸発してしまう映像を見て、寒いということ
がよく伝わりました。
僕が、興味を持った点は、南極は未来の地球を予測するためのものであるということです。
南極では、隕石の研究もしていて、もしかしたら、新しい大発見をするかもしれないので、と
ても期待感があふれています。新しい大発見をするために、もっと研究を頑
張ってほしいと思いました。

「驚きだらけの南極」
僕がこの講話を聞いて、驚いたことは、南極の領土を主張する国がないことだ。今、海底に
眠っている資源や海産物がたくさん取れる地域・海域で、様々な国が領有を主張している。南
極にも価値のあるルビーやサファイヤなどの宝石鉱物や海底資源があり、南極だけの生態系が
存在しているが、現在、領有を主張したり、軍事的に利用している国はない。南極はある意味、
地球上で一番平和なのかもしれない。これにより、科学者たちがいつでも自由に観測や研究が
できる環境ができたことによってオゾンホールの発見やオーロラの研究ができている。これは
素晴らしいことだと思う。たくさんの問題を抱えているこの世界にとって、南
極での研究は非常に興味深い。地球のことだけではない。宇宙のことも、月や
火星などの隕石を調べることで太陽系や惑星の成り立ちなども分かるそうだ。
さらに月では、アメリカのアポロが到達していない月の裏側の石も採取してい
る。これもまた興味深い。
たくさんの動物が南極で暮らしていることも初めて知った。僕は今まで南
極にはペンギンやアザラシしかいないと思っていたが、水族館でも見たことが
あるシャチや、日本近海にもいるオキアミなどもいると知って驚いた。また、
南極にもシロクマがいると思っていたが、シロクマは北極にしかいなかった。
最近では地球の温暖化によって北極・南極の氷を溶かし、生態系も破壊されている。全世界
の人々が協力していかねばならないと思った。
《宇宙における人類の進歩》
―――NASA
特別講演会―――
11月12日に NASA の職員であるジョン グレイブス氏による特別講演が高3を除く全校生
徒対象に実施されました。1~3時間目までを講演にあて、アリーナに集合。すべて英語で行わ
れるとあって、中1の皆さんはどうなってしまうのか、かなり心配しましたが、日本語の参考資
料と映像で何とかついて行けたのではないかと、信じています…。講演の最後に英語による質疑
応答が行われ、先輩たちが英語で質問していることの驚いている人もいましたね。それだけでも
大いに刺激になったのではないでしょうか。また、グレイブス氏からの講演内容に関するクイズ
に答えて、NASA のスティッカーをもらった人もいましたね。とっても嬉しそうでしたよ。
紙面の関係で、感想の紹介は一人だけにします。
「宇宙への興味」
私は引っ越してくるまで茨城県のつくば市に住んでいて宇宙センターの近くでロケットを間近
に見ることができました。そのためか私は小さい頃から宇宙に興味がありました。そして、NASA
は憧れでした。
先月、文化祭前に NASA の講演会があると聞いた時から、とてもこの日を楽しみにしていま
した。そして今日、朝から早く目が覚めてウキウキしながら学校に来ました。英語の講演で、理
解できるか心配でしたが、資料と照らし合わせたり、分かる単語を組み合わせたしてし、何とか
理解することができました。
途中の映像は、とてもカッコよく、ロケットが打ち上げられる映像は、見ている私までドキド
キしてきました。若田さんによる、宇宙船内部の部屋の説明で、驚いたことがありました。それ
は、寝袋の中に入って立って寝ることです。あんな格好で本当に疲れはとれるのですか?
私は最後に教わった、「興味を持ったことは、興味を持って調べる」という言葉を大切にし、
様々なことに興味・関心を持っていきたいと思います。最高の誕生日になりました。
《図書館開館日》
月曜日から金曜日
9:00~17:30、
土曜日 9:00~15:30
(ただし、12月29日(月)~1月4日(日)は閉鎖)

貸出冊数は合計3冊まで

長期貸出の返却は1月9日(金)まで(延長はできません)
《1月8日のスクールバス》
9 日(金)からは通常運行です。
登校便
下校便
平常通り
豊田便
13:00
13:10 13:20 13:30 13:50 14:10 17:30(3 台)
多摩センター便 13:00 13:10 13:30 13:50 14:10 17:30(2 台)
《今後の予定》
1月
8日(木)
3学期始業式・私学テスト(国・英・数)
*持ち物
筆記用具
各教科の宿題(英・数・国)
研究レポート下書き
24日(土)
31日(土)
2月1日・2日・3日
4日(水)
6日(金)
9日(月)
上履き
「わたしの冬休み」
体育館履き
英語検定③一次
漢字検定③
中学入試のために自宅学習日(課題あり)
代替休日
Z 会アドバンスト模試(英・数・国)
「海洋生態系」に関する講話 6校時 LHR にて
*水井 涼太 博士 をお招きして
相模湾をベースに海の生物や海洋生態系の研究をされている先生です。
中2夏休み海洋宿泊研修(有志のみ)で毎年お世話になっています。
11日・12日
13日(金)
14日(土)
22日(日)
25日(水)
高校入試のために自宅学習日(課題あり)
代替休日
数学検定(③
英語検定③二次(3級以上の1次試験合格者対象)
マラソン大会 昭和記念公園
*詳細は後日プリントにてお知らせいたします。
3月
5日~9日
10日
11日(水)
12日~22日
期末試験
自宅学習日
答案返却日
自宅学習日
23日(月)
修了式
*中学1年生は卒業式には参列しません。2年生は参列。
《保護者の方へ》

邂逅祭では多くの保護者の方のご来場、及び中 1 後援会による出店企画のために役員
をはじめ多くの保護者の方々にご協力を頂きましてありがとうございました。

本日、通知表を渡しました。1学期に比べて学習内容が高度になり、教科によっては
2年生の内容に入っているものもあります。40点未満の評価は今後の学習活動に支
障をきたす場合があります。今一度、学習方法に問題点はないか振り返りをさせてください。40
点台の評価も危険信号です。模試の結果も踏まえ、長期休みは学習内容の復習に充てられるチャン
スです。生徒にも伝えておりますが、英数国の冬休みの課題を有効活用し、学習内容を整理するよ
う声掛けをお願いいたします。

12 月 28 日(日)~1 月 4 日(日)は登校禁止(学校閉鎖)期間になります。

12 月 18 日(木)の学年集会で「冬休みの心得」を生徒に配布しました。ご一読いただき、ご理解
ご協力をお願いいたします。

冬休み中、事故が発生した場合や緊急の用件が生じた場合は、担任または学校へ必ずご連絡くださ
い。 042-676-9511(学校代表)

冬休みの生活記録冊子「わたしの冬休み」を 18 日に配布いたしました。本日までに学習時間の計画
と目標を立て、明日 25 日から記録をつけてもらいます。また、一週間ごとに、自分が成長したこと
を 40 字でまとめてさせています。お子様の冬休みの生活をご覧になって、最後に一言コメントを頂
きますよう、お願いいたします。

2 学期期末の英語 R の試験につきまして採点ミスが分かりました。生徒たちには本日答案を持って
きてもらいました。現在、1 点減点されている生徒に対しては、3 学期の成績に加算いたします。ま
た、
本日答案を忘れた生徒は、1 月 8 日でも構いませんので、
必ず持ってくるようにお伝えください。
ご心配をおかけいたしました。申し訳ございませんでした。

ライン、ツイッター、メールなどスマホやケータイを使っての友人関係のトラブルが未だに中 1 内
でのところどころで発生しているようです。学校では、相手の顔、目を見て、声を聞いて直接コミ
ュニケーションをとる大切さを伝えております。さらに大きな問題にならないように、ご家庭の協
力をお願いいたします。不適切な使い方をしていないかを確認し、場合によってはラインやツイッ
ターをやめさせることもお考えください。

今年は、小学校から中学入学へと大きく生活が変わったことでしょう。身体もどんどん成長し、精
神的にも変化しつつあります。思春期となり、親に見せる顔とは違う顔を持つようになっているよ
うです。難しい時期に入ってきていると思いますが、保護者と学校との連携をとりながら子供たち
を後押ししたいと考えておりますので、今後ともご理解、ご協力をお願いいたします。寒い日が続
きますが、健康に留意され、家族そろってよいお年をお迎えください。