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Drama
" 幻想のカップル "
60 分
Oh Ji-ho, Han Ye-seoul
Kim Sang-ho
Hong Jung-eun, Hong Mi-ran
16 回
2006-10-14
記憶喪失によってもたらされた恋人の「ゴーマン労動搾取劇」!!まったく不似合いな、本来なら出会うことさえありえ
なかった男女二人。彼らがぶつかりあって起る、イカレた状況。しかしその中で、最後には”幻想のカップル”として生
まれ変わる。不似合いのカップルが決定的に結びつくきっかけは、おなじみの「記憶喪失」。ドラマの主人公なら10作
品のうち3作品はかかるといわれる記憶喪失症にやられてしまったヒロイン。この状況なら当然、素敵なヒーローが現
れ、彼女を守り、面倒を見て…となるはずなのだが…今回はちがう。ありがちな状況劇を、独特のキャラクター配置
によって、まったく新しく構成。記憶担保・労動搾取劇。独特のストーリー展開で見慣れた素材をひねり、新鮮・奇抜
な面白さを追求する。
チャン・チョルス ― オ・ジホ
父がわりになって育ててくれた兄の残した3人の甥たちと一緒に住んでいる。総合
建築設計インテリア工業社という看板をつけた小規模建設業社―復興建業―の社
長だ。建築といっても、町内の塀や垣根を作ったり、ビニールハウスを建てたり、
トイレ・台所のリフォーム、作り戸棚の設計、ボイラー施工等々の細かく雑多な仕事
ばかり。チョルスいわく工事現場のマルチプレーヤーだが…まあ、金になれば何で
もやる。
ひどく厚かましく、金に目がないが、わりとまともに要領よく生きている。
卑屈に見えつつも、自分の食い扶持――すなわち彼が先につばをつけた、金にな
る事――にすこしでも障害となるものには容赦なく反撃する。
ときには「馬鹿じゃなかろうか」と思うほど度胸が良い。
粘りづよく、執念深い。特にお金がからむと…。
町内での金になることはなんであろうが追いかけ、まじめに仕事をするくせに、自
分が少しでも気に入らないとなると、どんなに楽な仕事もしない。
一緒に暮す甥たちとは、本当の兄のごとく、友達のごとく仲がいい。
時には、年甲斐もないだらしない兄貴にしか見えない。
子供達にはかなり頼りがいのあるガキ大将だ。
自画自賛するチャームポイントは、割れた腹筋とムキムキのボディ。
一般家庭に工事をしにいくとき、これによる対主婦の営業效果は満点である。
工事がうまくいかないと、さりげなく女主人の前で半裸になる。(目の保養でカバー)
ときには馬鹿がつくくらい単純で、何でもない事にすぐかっとなる性格が最大の短
所。
アンナ・チョ ― ハン・イェスル
在米韓国人であり、莫大な不動産建設の財閥であるリチャード・チョの娘。
両親は当時7歳だった一人娘の彼女に莫大な遺産を残して他界した。その後彼女
の面倒を見てくれた祖母も彼女が12歳になると亡くなってしまい、以後はついに一
人きりとなる。
今は夫のビリーと二人だけの夫婦で、子供はいない。
その後、財産目当てにすりよってくる親戚の間で、お姫様のように特別扱いされな
がら育つ。皆が彼女ではなく、彼女の周辺にあるもの(金がらみのもの)だけを歓迎
し、愛してくれるという環境で育った。
彼女は、他人にたよらず、限りなく自分だけを愛し、高めていくという道を選んだ。
そして、「天上天下唯我独尊」という今の彼女になったのだった。
この天下に、気にかけるもの、怖いものはない。
まわりの人々は彼女を「魔女」、あるいは「激しくイカレた○○」と呼ぶ。
いいたいことは、何であれ、いいたい放題いい放つ。一言でいって毒舌家。
主に祖母から韓国語を学んで育ったせいか、実年齢よりずっと高圧的で生意気な
口を聞く。
ビリー・パク ― キム・ソンミン
アンナの夫であり、アンナが受け継いだ巨大不動産業社の社長。不動産の吸収合
併にすぐれた手腕を持つ。ホテルとリゾートを主に扱う。
平凡な家庭に生まれたが、非凡な頭脳をもってハーバードで経営学位、法学位を
軽々と取り、出世街道をまっしぐらに駆け抜けてきた。
事業家としてすぐれた手腕を持つ。部下たちにも信頼される上司だ。纎細かつ他人
に気を配れるという、中身を知るとかなりいい男である。
手堅く出世街道を上ってきた彼は、ともすれば情が薄く冷徹に見えるが、内面はむ
しろ細心で鋭敏なタイプ。まあ良くいえばそうだが、もろくて臆病ともいえる。
そんな彼に対し、すべてにあからさまで、わずかな思いやりすら期待できず、ひた
すら手厚い庇護と尻拭いばかりを一方的に必要とするアンナという女性は、手にあ
まるうえに心臓に悪い相手なのだった。
オ・ユギョン ― パク・ハンビョル
はかなくか弱いルックスで男たちを魅了、世の女達には目障りでしょうがない、清
純可憐の代名詞のような女の子。
一見、底抜けに明るくさわやかに見えるが、意外に自分の損得をきちんとわきまえ
たしっかりもの。
長い間チョルスが自分に思いを寄せていることもよく分かっているが、チョルスの兄
が亡くなり、甥たちがチョルスに残されると同時に、チョルスの心をむげにしてそっ
ぽを向く。しかし、その後条件のいい男と婚約・破談してしまうと、いまさらながらチ
ョルスの純情に心を打たれ、惹かれるようになり、後悔する。