設定例はここです。

SDR-1000R
DiSEqC ス イ ッ チ を 使 っ た 衛 星 切 り 替 え の 設 定 方 法
A) 初期設定状態からの設定(レシーバーをお買いあげになられて最初から設定される場合)
1. 詳細設定をするためにメニュー動作をアドバンストモードに切り替える →( F 1 9 )と押す
衛星を DiSEqC スイッチで切り替えられるようにするには LNB の詳細を設定しなければなりません。
通常、メニュー操作は制限されていますので、そのためにはアドバンストモードに設定します。
以下手順を書きます。
a. [MENU]ボタンを押して CH Edit MENU を表示させます
b. [ < Left ]カーソルボタンを押して Install MENU を表示させます
c. 画面が黄色いハイライト状態になっていないのを確認して、次の順番に
ボタンを押します
d. [ F ] [ 1 ] [ 9 ] … 本機の正面に向かってゆっくり押してください。
e. メニューのタイトル部分に (Advanced) と表示されれば完了です。
2. 接続の確認
ここでは DiSEqC SW に以下の衛星用アンテナ(LNB) が接続されているものと
仮定して説明します。
a. Asiasat2 用の LNB 以外は、供給電圧によって偏波を切り替えるタイプのもの
(日本の CS 用などの様に垂直偏波と水平偏波を LNB 供給電圧で切り替えるタイプ)
b・DiSEqC SW No.1 : PAS-8
Ku band (LNB 11.200GHz)
c・DiSEqC SW No.2 : PAS-2
Ku band (LNB 11.200GHz)
d・DiSEqC SW No.3 : ASIASAT-3S Ku band (LNB 11.200GHz)
e・DiSEqC SW No.4 : 未使用
さらに衛星切り替えスイッチでこれら DiSEqC SW と Asiasat2 C Band LNB とを切り替えて使用している
ものと想定します。
f・衛星切り替えスイッチ
ON
g・衛星切り替えスイッチ
OFF …….
…….
DiSEqC SW ( Ku band )
ASIASAT-2 C band (LNB 5.150GHz)
DiSEqC SW
PAS-8
PAS-2
ASIASAT-3S
ASIASAT-2
衛 星 SW を
1
2
使わない場合
OUT
3
衛星切り替えスイッチ
0/12V SW
4
ON
OUT
OFF
ASIASAT-2
SDR-1000
IF input
0/12V
SKEW
-1-
3. LNB の設定
LNB のリストに DiSEqC LNB Lo / Hi がありますが、ここでは独自に
Install (Advanced)
Satellite
BS 10.678 GHz
設定するために、LNB01~LNB03 を DiSEqC SW 用に設定します。
LNB
BS 10.700 GHz
LNB Power
LNB01
Time
Zone
LNB02
a. Install MENU で上下のカーソルボタンを使って LNB の項目に合わせ、
TV/RF
LNB03
[ > Right ] ボタンを押して LNB リストを表示させます。
Display
LNB04
Defaul
t Audio
MENU Lang
b. 上下のカーソルボタンを使って LNB01 に黄色いハイライトを移動させ、
:Select / :Set :Edit
Signal
[ > Right ] ボタンを押します。
c. すると LNB MENU が表示されますので、カーソルボタンや数字ボタン
を押してそれぞれの項目を以下のように設定します。
(数字を入力する場
合は黄色いハイライトカーソルをあわせた後、センターキーを押します)
LNB MEN U < LNB0 1
>
Local Freq
11.200000GHz
Polarization
V
H
DiSEqC
Sat1_Lo Sat1_Lo
13V
18V
Voltage
OFF
OFF
Tone 22KHz
Tone 60 Hz
OFF
OFF
97
185
Plariser
OFF
0/12V Switch ON
:Select Exit:Back
Signal
:Edit
(入力1 PAS-8 用の LNB01 への設定)
・ Local Freq ………… 11.200000GHz
(お使いの LNB のローカル周波数)
・ DiSEqC
………… (V)
・ Voltage
………… (V)
13V
(H) 18V
・ Tone22KHz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(未使用なので OFF)
・ Tone60 Hz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(DiSEqC 使用時は無効)
・ Polariser
………… (V)
---
(H) ---
(未使用なので値は関係ない)
ON
(H) ON
(衛星スイッチ ON で使用なので ON に設定する)
・ 0/12V Switch ……… (V)
Sat1_Lo (H) Sat1_Lo (v、Lo/Hi はこの場合関係ない)
(LNB の仕様・取り付けによって反対になる場合がある)
d.設定しましたら、[EXIT]を押して LNB01 の設定を終了します
e.同様に a. ∼ d. の手順で LNB02 LNB03 も下記のように設定します
(入力 2 PAS-2 用の LNB02 への設定)その他は LNB01 と同様
・ DiSEqC
………… (V)
Sat2_Lo (H) Sat2_Lo (入力 2 の場合は Sat2 に設定)
(入力 3 ASIASAT-3S 用の LNB03 への設定)その他は LNB01 と同様
・ DiSEqC
………… (V)
Sat3_Lo (H) Sat3_Lo (入力 3 の場合は Sat3 に設定)
このように DiSEqC の項目で Sat 1 ∼ 3 とそれぞれ設定することで DiSEqC SW を制御することが出来ます。
ASIASAT-2 の設定は、既存の C-Band という設定を使いますが、
衛星スイッチを使っているので、下記のように設定します。
(ASIASAT-2 用の C-Band への設定)
・ Local Freq ………… 5.150000GHz (お使いの LNB に合わせる)
LNB MENU < C-Band
>
Local Freq
5.150000GHz
Polarization V
H
DiSEqC
No
No
Voltage
18V
18V
Tone 22KHz
OFF
OFF
Tone 60 Hz
OFF
OFF
Plariser
97
185
0/12V Switch OFF
OFF
・ DiSEqC
………… (V)
No
(H) No
(未使用)
・ Voltage
………… (V)
18V
(H) 18V
(LNB の仕様)
・ Tone22KHz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(未使用なので OFF)
・ Tone60 Hz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(未使用なので OFF)
・ Polariser
………… (V)
97
(H) 185
(ポラライザ使用の場合は最適値に合わせる)
・ 0/12V Switch ……… (V)
OFF
(H) OFF
(衛星スイッチ OFF で使用なので OFF に設定する)
- 2 -
:Select Exit:Back
Signal
:Edit
参考までに衛星スイッチを使わないで DiSEqC SW 入力4に接続した場合の設定も書きます
(DiSEqC SW 入力4使用時の ASIASAT-2 用の C-Band への設定)
・ Local Freq ………… 5.150000GHz
(お使いの LNB のローカル周波数)
・ DiSEqC
………… (V)
Sat4_Lo (H) Sat4_Lo (入力 4 なので Sat4 にする)
・ Voltage
………… (V)
18V
(H) 18V
・ Tone22KHz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(未使用なので OFF)
・ Tone60 Hz
………… (V)
OFF
(H) OFF
(DiSEqC 使用時は無効)
・ Polariser
………… (V)
97
(H) 185
(ポラライザ使用の場合は最適値に合わせる)
・ 0/12V Switch ……… (V)
OFF
(H) OFF
(衛星スイッチ未使用なので関係ないが通常 OFF )
(LNB の仕様に合わせる)
4. 衛星のスキャン
LNB の設定が完了すれば、衛星を受信する準備ができましたので
実際に衛星の信号をスキャンしてチャンネルを作成します。
a. まず PAS-8 から受信しますので、Install MENU の LNB にカーソ
ルをあわせ、さらに[ > Right]ボタンを押して LNB リストを表示さ
せ、先ほど設定した PAS-8 用の LNB01 を黄色いハイライトカー
ソルに合わせて選択し、[ < Left ]ボタンを押して LNB01 を選択し
た状態に設定します。
Install (Advanced )
Asiasat2
Satellite
LNB01
LNB
ON / Loop
LNB Power
GMT +00:30 OFF
Time Zone
4:3 /PAL-G ON
TV/RF
Time 10S TPL 5
Display
Defaul
t Audio English
MENU Lang
English
:Select /EXIT:BACK / :Edit
Signal
b. 次に Satellite にカーソルをあわせ、さらに[ > Right]ボタンを押して
衛星リストを表示させ、 Panmamsat8 を選択します。正しく信号が
接続されていれば画面下のシグナルバーが振れセットアップ支援
機能によって信号が受信され、画面には衛星のチャンネルの1つが
表示されます。
c. 信号が受信できるのを確認しましたら、 Panamsat8 を選択している
状態で、リモコンの中央の[センター]ボタンを押します。
d. すると画面は SCAN Explorer 画面に切り替わり、ダウンリンクを
切り替えながら信号を受信してチャンネル情報を取り込みデータ
ーベースにチャンネルを登録してゆきます。
Install
PalapaC2
Satellite
Panamsat
LNB
Panamsat2
LNB Power
Panamsat8
Time Zone
Pas-2
TV/RF
Display
ST1
Defaul
t Audio
MENU Lang English
:Select :Set
:SCAN
Signal
SCAN Explorer < Panamsat8
DataBaseSCAN
24 / 24
New DownLink
Found
PID SCAN
>
e. スキャンを終了しますと画面は再び Install MENU に戻りますので、
12.10 12.20
12.30 12.40 12.50
Frequency: 12.350000 GHz /H
の衛星を対応する LNB と組み合わせて選択し、スキャンさせます。 SymbolRate: 27.500Msps
NewCH 6 CNN
残りの衛星につきましても a.∼d. の手順を繰り返して、それぞれ
ここの b. の時点で画面にチャンネルが全く表示されず、シグナルバーも振れていない場合は、各 LNB の
設定が誤っているか、 DiSEqC スイッチなどの接続に誤りがあるなどの原因により信号が正しく受信されて
いない状態ですので、今一度設定・接続を確認してください。
最も単純に、衛星からの信号がケーブルに来ているが DiSEqC スイッチ関係のトラブルで受信できない
状態かどうかの確認法として、現在の設定のままケーブルを DiSEQ スイッチから外して SDR-1000R の IF
入力に直接さしてみて下さい。それでも信号が受信できない場合は Install MENU の LNB Power (ON にする)
の設定や Local Frequency の値の誤り V/H 極性の違い(Voltage の設定電圧を反対にする)など再度確認下さい。
- 3 -
B) DiSEqC スイッチを接続前にすでに個々の衛星を受信して登録済みである場合
(新たに DiSEqC スイッチを使用するようにセッティングしたい場合)
1. 1.
3. までは、初期設定状態での導入と同様に手順を踏んでください。
2. 最も注意すべき点
a. すでに衛星を他の方法で受信している場合は、既存の LNB と各衛星のダウンリンクとは関連づけられてい
るので、各衛星の全てのダウンリンクと新たに設定した LNB01
LNB03 を個々に関連づける必要がある。
b. このとき各衛星のダウンリンクを初期状態にしようとなど考えてダウンリンクを削除してしまうと、
c. 衛星のダウンリンクのデーターベース自体を消去してしまうことになるので、自動スキャンが出来なくなる。
d. これまでの衛星のスキャンしたチャンネルが全て消えても良いならば、リセット機能(マニュアル P30 参照)
で初期化してから 上記 A) の手順で行うのが望ましい。
e. チャンネル情報はスキャン時に信号から読みとって作成するので、削除してもかまわない。
3. ダウンリンクと 新規登録 LNB との関連づけ
a.例として PAS-8 を設定しますので、Install MENU の LNB にカーソ
ルをあわせ、さらに [ > Right] ボタンを押して LNB リストを表示さ
せ、先ほど設定した PAS-8 用の LNB01 を黄色いハイライトカーソ
ルに合わせて選択し、[ < Left ] ボタンを押して LNB01 を選択した
状態に設定します。
Install (Advanced )
Asiasat2
Satellite
LNB01
LNB
ON / Loop
LNB Power
GMT +00:30 OFF
Time Zone
4:3 /PAL-G ON
TV/RF
Time 10S TPL 5
Display
Defaul
t Audio English
MENU Lang
English
:Select /EXIT:BACK / :Edit
Signal
b.次に Satellite にカーソルをあわせ、さらに [ > Right] ボタンを押し
て衛星リストを表示させ、 Panmamsat8 を選択します。正しく信号
が接続されていれば画面下のシグナルバーが振れセットアップ支援
機能によって信号が受信され、
画面には衛星のチャンネルの1つが表
示されます。信号が受信できないのは設定がおかしいので上記 A)-4
を参考に設定を確認・修正します。
c.信号が受信できるのを確認しましたら、Panamsat8 を選択している状
態で、リモコンの中央の[ > Right ]ボタンを押して[Edit]/[Delete] のサ
ブメニューを表示させ Edit を選択して Satellite MENU を表示させ
ます。
d. Satellite MENU に移動してさらにダウンリンクの編集を行うために
Downlink MENU を表示させます。手順は 項目の DownLinks にカ
ーソルを合わせ、 [ > Right] ボタンを押してダウンリンク周波数リ
ストを表示させその中の1つを選び、更に [ > Right] ボタンを押し
て [New]/[Edit]/[Delete]サブメニューを出して、それの Edit を 選 び
ます。
e. Downlink MENU に移動すると今まで見えていたチャンネルは、見えな
くなってしまいます。
これはダウンリンクメニューを表示したときに
そのダウンリンクが記憶している LNB 設定を再度呼び出すからで、
画面を見れば LNB 名が以前のものになっているのが確認できます。
f.ここで LNB の所にカーソルを合わせ、今回設定した LNB01 に再度設
定し、[ < Left ] ボタンで抜けます。
Install
PalapaC2
Satellite
Panamsat
LNB
Panamsat2
LNB Power
Panamsat8
Time Zone
Pas-2
TV/RF
Display
ST1
Defaul
t Audio
MENU Lang English
:Select :Set
:SCAN
Signal
Satell ite
No.03
Name
Panams at8New
Motori ser
No1 12.1000
Edit
GHzV
Positi on
---105ÞE
2 12.1750
Delete
GHzV
AutoFo cus
---3 12.268000 V
AutoTu ne
---4 12.361000 V
DownLi nks
15 12.454000
4.0000 00 V
V
Functi on
SCAN MENU
:Selec t Exit:Back :Edit
Signal
DownLink < Panamsat8
>
No =
02
Frequency
12.350000 GHz
Polarization V
LNB
DualVolt
Symbol Rate
27.500 MBps
Channels
5
Function
PID SCAN
:Select Exit:Back :Edit
Signal
この操作によって新しい LNB01 に関連づけられました。この時に Channels でチャンネルを選択すればちゃん
と映ることを確認してください。
- 4 -
g.以上の d
f を全てのダウンリンクについて行います。
h.以上の手順を他の接続されている衛星につきまして、ダウンリンクと LNB との関連づけの再設定を行います。
4. DiSEqC スイッチを使用せず、 0/12V 衛星切り替えスイッチのみを追加した Asiasat2 の場合
Asiasat2 は、0/12V 衛星切り替えスイッチのみを追加したので、現在使用中の LNB ( C-Band ) の LNB MENU の
0/12V の項目だけを修正 (この場合は V/H ともに OFF にする)するだけです。これは現在 Asiasat2 のダウン
リンクはすでに C-band LNB に関連づけられており、その元の C-Band LNB の設定を変更するだけで LNB を変え
た
訳ではないので、全てのダウンリンクが自動的に変更された C-Band LNB を使うようになります。
C) その他の注意点
1. ダウンリンク周波数の変更
ダウンリンクの周波数を変更して他のダウンリンクに移動することが出来ます。
しかしこの場合、すでにそこにあったチャンネルは元の周波数では無くなっているので、
選択しても受信することが出来なくなります。このようにチャンネルとダウンリンクは密接な関係が
ありますので、チャンネルを持っているダウンリンクの修正については注意願います。
2. NEW でダウンリンクを作成する場合
NEW でダウンリンクを作成することは新しいトランスポンダが追加されたときなど、必要な場合があります。
しかし、新しく作ったダウンリンクに既存の周波数を設定して、 PID SCAN を実行すると 結局2つの同じ
ダウンリンクとチャンネルが登録されてしまいます。 これはチャンネルメニューにも重複して表れますので
不要なダウンリンク作成は注意してください。
3. データーベースの関連
LNB
Satellite
DownLink
Channel
No. 03
No.( 01 )
No.( 20 )
No.( 01 )
Name ( LNB01 )
Name ( Panamsat8 )
----
Name ( CNN )
Local Freqency
Position
SatNo[ 01 ]
DownLinkNo[ 20 ]
DiSEqC …
LNBNo[ 03 ]
Video PID
Voltage …
Frequency
Audio PID
Tone22k…
SymbolRate
PCR PID
Tone60 …
Porality
Parental Lock
0/12VSW ..
SCAN時に関連づけられる 初期化時に作成
作成 2001 年 5 月 SYSTEC Co
- 5 -