雲峰特別養護老人ホーム眺峰園平成25年7月夏号〒694-0013 島根県大田市川合町吉永1025番地1 電話 0854-82-2830 ホームページ http://www.ssw.or.jp/korei_chouhou/ FAX 0854-82-2986 E-mail [email protected] 心に響くケアがしたい！（眺峰園ユニットケアの実践）特別養護老人ホーム眺峰園すみれユニットユニットリーダー三原慶子みなさまこんにちは。私はすみれユニットのユニットリーダーをさせていただいている、三原慶子です。まだまだ働き盛りの巳年の36歳、うお座のＯ型です！出雲市神西町から通勤しています。今回、この場をお借りして、私自身の支援に対する思いとユニットケアに求められていることを、簡単ですが書かせていただきます。眺峰園でユニットケアに取り組み始めてから3年目となりましたが、正直なところ、時間だけが過ぎ、私自身の成長が追いつかないと悩んだ時期もありました。ですが、決して忘れてはいけないことがあります。それは、周りの職員、入居者の方、御家族の皆様に支えられてここまで来れたという事実です。ユニットケアでは、人と人との繋がりが浮き彫りになります。ユニットケアに悩みながらも、ユニットケアに支えられている自分があるんだと、このごろ思うようになりました。また、私の受け持つすみれユニットは職員の入れ替わりがなく3年目を迎えました。ケアがマンネリ化しないように気をつけることも大切ですが、職員が固定されている強みを、この3年目では特に生かしたいと思っています。職員みんなが同じ方向に向かって、悩みながらも一体となって取り組んで行くことがケアの統一化への近道と考えます。ただ決められたことを遂行するだけでは、ケアの統一化とは言えない気がします。職員の思いがケアに溶け込んでいなければ、柔軟なケアもできません。すみれユニットはまだまだ入居者の方々の思いに応えきれていませんし、思いを引き出せるまでに至っていないのかもしれません。入居者の方々が生活に意欲が出るような「仕掛け」が、私たちユニット職員に求められています。正直「ケアが増えて職員の負担が増す一方だな」と思う職員も少なくありませんが、そんな思いを一新できたらいいなと感じています。入居者その人を知り、「私たちにできることが増えたんだ！」と喜びに変えていけるように・・・。職員が無理をしながらケアをしていても、いいケアは出来ません。私は「心に響くケア」がしたいです！入居者の方々は生活の場面の一瞬一瞬に救いと安心を求めています。ユニットケアだから求められていること、またそれ以前に支援者として求められていることを日々考えて、入居者の方を取り巻く人たちみんなで支え合い、頑張りたいです！川合に生きる、川合と生きる（第3回）「川合に生きる、川合と生きる」、第3回のゲストは、川合に生まれ川合に生き、今はレスリングと家族と生きている「那須誠（なすまこと）さん」です。【那須誠さんのレスリング人生】昭和52年生まれ（巳年・うお座・A型）の那須誠さんですが、その外見のとおりの現役レスラー（レスリング）です。誠さんは野球やバスケットなど何でもできるスポーツ少年でしたが、高校入学時にレスリングと出会いました。恩師の指導によって誠さんの素質が開花したのが高校3年生のとき。島根県総体で優勝、中国大会では3位となり、国体にも出場しました(^o^)。インターハイや国体では「最短フォール賞」という栄誉に輝いた誠さん、国体での最後の試合が終わったあと、それまで本当に厳しかった恩師からの「よくやった。」というひとことで涙があふれて止まらなかったことを今でも忘れないと、誠さんは言います。高校の3年間では、肋骨骨折、膝靭帯損傷などたび重なる怪我との戦いもありましたが、それを乗り越えての栄光でした。第49回国体秋季大会での誠さん（当時高校3年生）誠さん栄光の証ジェットコースターに乗る誠さんと娘たち【現在の誠さん】誠さんは高校卒業と同時にレスリングから引退しましたが、誠さんをはじめ当時の仲間たちが親となった13年後、子どもたちや大田にレスリングを広めたいという気運が高まり、大田レスリングクラブを結成しました。そして「あの頃の輝きをもう一度！」と自らを奮い立たせた誠さんは、トレーニングを再開しました。13年間のブランクを埋めるためのトレーニングはまさに自分との戦いで、この戦いに打ち勝つには並大抵の努力では足りないほどでしたが、誠さんを支えたのは「もう一度輝きたい」という強い意思と、なにより家族でした。大田レスリングクラブ、トレーニングの様子そしていよいよ迎えた島根県レスリング選手権の大舞台。現役の学生、自衛隊員などなみいる強豪を倒した誠さん、優勝とはなりませんでしたが、3位入賞という成績をおさめました。久しぶりのあの感動(^o^)。大田レスリングクラブでの誠さんこはるちゃん、おめでとう！（現在）【誠さんからの言葉】美しい妻とかわいい2人の娘と一緒に今も川合に暮らす誠さんですが、今も週に一度はレスリング教室で、2 人の娘をはじめ10数名の子どもたちへのレスリング指導、そして自らの体力づくりのために汗を流しています。レスリング教室ではダイエット目的のお母さんたちも、子どもたちと一緒に汗を流しています。教室では、ときには痛くて涙、負けてくやしくて涙する子どももたくさんいますが、レスリングをとおして親と子が体と体で触れ合い、頭から手足の指先まで全身をフルに使うことで子どもたちもいろいろなストレスを発散している姿を見ることができます。連載の3回目は、誠さんのこの言葉でしめたいと思います。「子どもたちの試合は、とっくみ合いのケンカにも見えますが、それもまた良いのではないかと思います。今の世の中、全身を使ってぶつかり合うことが少ない感じがしますから・・・」誠さんと妻の麻理子さん MyFavorite テーマ「この夏の1本（映画）」 MyFavoriteとは？・・・眺峰園職員がテーマに沿って「大好きなものを紹介する」という、なんのひねりもないコーナーです。 ■ 介護員三原慶子 ◎三宅喜重/「阪急電車－片道15分の奇跡－」有川浩原作の「阪急電車片道15分の奇跡」ですが、それぞれの愛、それぞれの想いを乗せて走る電車内で、それぞれの人生が偶然交錯したとき、あたたかい奇跡のドラマが紡ぎだされる。たとえ、それが片道15分間という短い時間であっても…。人と人との繋がりに救われる温かいストーリーです。私はこの映画が大好きでもう何回も観ました。お勧めの作品です！ ■ 管理栄養士坂本菊江 ◎三谷幸喜/「ステキな金縛り」夏といえば、幽霊！？私は、幽霊が大嫌いですが、こんな幽霊だったら会ってみたい！「ステキな金縛り」をお勧めします。ご存知の通り三谷幸喜監督の作品でご覧になられた方も多いと思いますが、落ち武者の幽霊を証言台に立たせて無実を実証するお話です。弁護士と落ち武者の六兵衛がドタバタを繰り広げるコメディー映画は幽霊嫌いの方でもとても面白くご覧になれると思います。背筋がひんやりとすることがない映画ですよ。 ■ 看護師長森山敦子 ◎オリヴィエ・ナカシュ・エリック・トレダノ/「最強のふたり」ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ。何もかもが正反対のふたりが、事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった・・・。だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。以上は公式サイトからの引用です。中途障害者であるフィリップですが、その彼を障害者としてではなくひとりの人間として接するという、貧しさと共に育ったドリスの姿勢に学ばされることが多い映画です。土江子ども神楽団今年の眺峰園夏まつりは、悪天候のためたいへん残念ながら中止となりましたが、予定されていた土江子ども神楽団の公演は、場所を眺峰園2階多目的ホールに変えて開催しました。迫力ある八岐の大蛇等の演目に、入居者の方も「いいもの見ました。」と満足しておられました。