通信 - 株式会社システムインテグレータ

通信
0003 号
平成19年 9 月 25 日
株式会社システムインテグレータ
お客様サポートセンター
― 2007年 9 月 OB通信第3号 −
日頃より SI Object Browser シリーズをご利用いただきありがとうございます。
7 月より始まりましたこの OB 通信ですが、今後も月 1 回のペースで発行させていただきたいと思います。
第 3 号ではご好評でした SI Object Browser の便利な機能を引き続き掲載させていただきたいと
思います。皆様のお役に立てるような情報をどんどん発信してまいりますのでご期待ください。
SI Object Browser 便利機能紹介
このトピックは、SI Object Browser シリーズ製品の数ある機能の中から、
便利な機能をご紹介するコーナーです。今回は SI Object Browser から、
データベースを移行するための2つの方法についてご紹介したいと思います。
例えば、本番環境のデータベースから開発環境のデータベースへ
テーブルやストアドプログラムなどを移行したいという場合があると思いますが、
そんな場合、SI ObjectBrowser では2つの方法で実現することが可能です。
[エクスポート/インポート機能]
ひとつは Oracle が提供しているエクスポート/インポートツールを使用する方法です。
エクスポートでオブジェクト情報を出力後、インポートで取り込みという2つのステップで行います。
【使用方法】
① まず、エクスポートを行います。
エクスポートを行いたいデータベースに
ログインしている状態で、[管理]メニューにある
[エクスポート]を選択します。
②エクスポート画面が表示されます。
[選択]タブと[オプション]タブにて
それぞれ設定を行います。
[選択] タブ
エクスポート方法
ファイル名
対象オブジェクト/
選択可能オブジェクト
[オプション] タブ
接続ユーザーID
バッファ長/レコード長
同時にエクスポート
するオブジェクト
増分エクスポートの種
類
エクスポートの対象を以下の 4 種類の中から選択します。
①全データベース…データベース上の全ユーザのオブジェクトが対象
②ユーザー指定…特定のユーザのすべてのオブジェクトが対象
③テーブル指定…テーブル単位に設定
④表領域指定…特定の表領域にあるすべてのオブジェクトが対象
エクスポートファイルのファイル名をフルパスで指定します。
[選択可能オブジェクト]では、[エクスポート方法]で選択した内容に応じた一覧が表示されます。
例えばユーザー指定であればユーザ一覧、テーブル指定であればテーブル一覧が表示されます
ので、その中からエクスポートしたいものを[対象オブジェクト]に移動します。
エクスポート実行時の実行ユーザーを選択します。
①現行ユーザ ID を使用…現在ログインしているユーザで実行します。
②ユーザーID を指定…任意のユーザーで実行したい場合に選択します。
(ユーザーID とパスワードを入力します。)
エクスポートで使用するバッファのサイズと、レコードサイズを指定します。
カラム数が多い場合や、大きなサイズのデータ(LOB 型など)などを使用している場合、
エクスポート実行時にエラーになることがあります。この場合はサイズを大きくします。
テーブルに付加された権限/インデックス/データ行/制約もエクスポートしたい場合は
チェックします。
エクスポートの種類を選択します。
①なし…全オブジェクトをエクスポートします。
②完全…全オブジェクトをエクスポートします。
③増分…前回のエクスポートの実行後に変更されたオブジェクトのみをエクスポートします。
④累積…増分とほぼ同じですが、前回作成された増分エクスポート・ファイルを圧縮し、一つの累
積エクスポート・ファイルに置きかえることができます。
オブジェクトの分析
エクステント圧縮
表相互の一貫性
バックグラウンド実
行
ログ出力
使用ツール
インポート時に生成される統計のタイプを指定します。
①なし…統計をとりません。
②見積…部分的にサンプリングを行い、統計を取ります。
③完全…統計を取ります。
チェックした場合は、データを1つの初期エクステントに統合します。
データの一貫性を保障したい場合はチェックします。
チェックした場合、エクスポートユーティリティは ObjectBrowser とは非同期で実行されます。
チェックを外した場合は、ObjectBrowser 上でエクスポート作業を行います。
指定した場合は、エクスポート結果のログファイルを作成します。
エクスポートツールのパスを指定します。
内部では Oracle 付属のエクスポートツールを使用しますので、そのパスを入力します。
③設定が完了しましたら、実行ボタンを押します。
エクスポートが実行され、
[結果ログ]タブに実行結果が表示されます。
正常終了した場合はエクスポートファイルが
作成されます。
④次にインポートを行います。
インポートを行いたいデータベースに
ログインしている状態で、[管理]メニューに
ある[インポート]を選択します。
⑤インポート画面が表示されます。
[選択]タブと[オプション]タブにて
それぞれ設定を行います。
[選択] タブ
インポート方法
ファイル名
対象ユーザー
(テーブル)指定
接続ユーザーID
バッファ長/レコード長
同時にインポート
するオブジェクト
インポートの方法を以下の 4 種類の中から選択します。
①全データベース…エクスポートファイルをデータベース単位でインポート
②ユーザー指定…エクスポートファイルからユーザ単位でインポート
③テーブル指定…エクスポートファイルからテーブル単位でインポート
上記でエクスポートしたファイルのファイル名をフルパスで指定します。
エクスポート時のユーザー(テーブル)と、それに対応するインポートするユーザ(テーブル)を指定
します。インポート方法をユーザー指定にした場合はユーザーを、テーブル指定にした場合はユ
ーザと、テーブルの両方を指定します。
インポート実行時の実行ユーザーを選択します。
①現行ユーザ ID を使用…現在ログインしているユーザで実行します。
②ユーザーID を指定…任意のユーザーで実行したい場合に選択します。
(ユーザーID とパスワードを入力します。)
インポートで使用するバッファのサイズと、レコードサイズを指定します。カラム数が多い場合や、
大きなサイズのデータ(LOB 型など)などを使用している場合、インポート実行時にエラーになるこ
とがあります。この場合は、サイズを大きくします。
テーブルに付加された権限/インデックス/データ行も同時にインポートしたい場合はチェックしま
す。
増分インポートの種類
①なし…全オブジェクトをエクスポートします。
②システム…システムオブジェクトもインポートする場合に指定します。
③復元…差分エクスポートファイルをインポートする場合に指定します。
表/索引情報
指定した場合は、インポートした表、索引情報を出力します。
作成時エラー無視
エラーを無視してインポートを実行したい場合はチェックします。例えば、すでにユーザーが作成
されているのに、ユーザーを作成しようとしてエラーが発生することがありますが、そのような場合
配列挿入時にコミット
表 領 域 デ ー タ フ ァイ ル
の上書き
バックグラウンド実行
ログ出力
使用ツール
でもインポート継続することができます。
チェックしている場合は、インポート時中に、配列を挿入したタイミングでコミットします。
インポート時、表領域データ・ファイルを上書きしたい場合はチェックします。
チェックした場合、エクスポートユーティリティは ObjectBrowser とは非同期で実行されます。チェ
ックを外した場合は、ObjectBrowser 上でエクスポート作業を行います。
指定した場合は、インポート結果のログファイルを作成します。
インポートツールのパスを指定します。内部では Oracle 付属のインポートツールを使用しますの
で、そのパスを入力します。
上記手順でエクスポート/インポートが完了しました。
[スクリプト出力/実行機能]
さきほどは Oracle のエクスポート/インポートツールを使用してデータベースを移行する方法
でしたが、SI ObjectBrowser の機能である、スクリプト出力機能とスクリプト実行機能を使用すること
でも同じことが出来ます。
【使用方法】
① まず、スクリプト出力を行います。
オブジェクトリスト(テーブルの一覧画面)にて、
出力したオブジェクトを選択した状態で、
右クリックし、[スクリプト出力]を選択します。
② スクリプト出力画面が表示されます。
オプションを設定後、開始ボタンを押します。
スクリプトファイルが出力されます。
各項目の説明は以下のとおりです。
同時に出力する
一度に選択したオブジェクトを一つのファイルにまとめる場合にチェックします。
スクリプトを
チェックしない場合は、各オブジェクトごとにファイルが作成されます。
一つにまとめる
タイプに応じた
指定したディレクトリに、オブジェクトの種類(テーブル、ビューなど)ごとにサブディレクトリを作
サブディレクトリを
成し、スクリプトを出力します。
作成する
名前テーブル設定
名称変換テーブル機能を使用します。名称変換テーブル機能とは、
出力先
スキーマの出力
テーブルスクリプトに
従属インデックスも
追加する
テーブルスクリプト出力
時
データも出力(INSERT 文)
エクステント情報を
出力する
ビュースクリプト出力時
項目名を出力する
ビュースクリプト出力時
FORCE オプションを
付加する
オブジェクト名とスクリプトファイル名の対応を指定し、任意のファイル名を設定できるというも
のです。※詳細については ObjectBrowser 付属のヘルプファイルをご覧ください。
スクリプトを出力するフォルダを指定します。
SQL文中にスキーマを付加したい場合はチェックします。
テーブルオブジェクトに従属するインデックスも出力したい場合はチェックします。
テーブルの定義と一緒に格納されているデータを INSERT 文として出力します。
INSERT 文の出力先には次の中から選択可能です。
・テーブルスクリプト自身に付加…CREATETABLE 文のあとに追記します。
・別フォルダに出力…「DATA」というフォルダを作成し、同一のファイル名で作成します。
・別ファイルに出力…「_ DATA.SQL」というファイル名で作成します。
オブジェクトの領域情報も出力したい場合はチェックします。
対象がビューの場合に、「CREATE VIEW ビュー名 AS」の後に各列名を付加したいときはチ
ェックします。
対象がビューの場合に、FORCE オプションを付加したいときはチェックします。
オブジェクト権限を
出力する
各スクリプトの最後に、オブジェクト権限付与の GRANT 文を出力したいときはチェックします。
空白行を
出力しない
出力したスクリプトから空白行を取り除きます。SQL*PLUS などのツールでスクリプト実行時、
空白行までを一文とみなしてスクリプト実行をするため、実行がうまくいかないことがありま
す。その場合、このオプションを使用します。
④次にスクリプト実行を行います。
移行したいデータベースに
ログインしている状態で、[表示]メニューに
ある[スクリプト実行]を選択します。
⑤スクリプト実行画面が表示されます。
スクリプトを選択し、[<<]ボタンを押し、
スクリプトファイルを指定します。
⑥[実行]ボタンを押します。
確認画面とオプションが表示されますので、
指定して、[はい]を押します。
正常終了したスクリプト
をリストから削除する
エラーが発生した時点で
処理を中断する
正常終了したスクリプトはスクリプトの選択リストから削除します。
エラー発生時はスクリプトを中断します。
⑥スクリプトが実行され、
実行結果が下部に表示されます。
上記で 2 つの方法について説明しました。
どちらの方法でもデータベース移行を行うことが可能です。
では、実際にデータベース移行を行う際はエクスポート/インポート機能とスクリプト出力/実行機能の
どちらを使用するのがいいのでしょう?それぞれの機能を比較してみました。
機能の比較
エクスポート/インポート
スクリプト出力/実行
メリット
・詳細なオプションが用意されている
・出力ファイルがバイナリベースのため、
どのようなデータでも出力可能
・機能が比較的単純でわかりやすい
・出力ファイルがテキストベースのため、中身の
確認・編集も可能
デメリット
・下位互換性が保証されていない問題があり、
Oracle のバージョンが異なる場合にうまく
いかない場合がある
・LOB 型などのバイナリデータが出力できない。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、場合に応じて使い分けるのがいいでしょう。
データベース作業をしている皆様、今回は、必ず一度は通ることになると思います。
機会があるときは是非ご活用ください!
キャンペーン情報
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〒107-0052 東京都港区赤坂 1-12-33 TEL:03-3505-1111
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ご感想お待ちしています
SI Object Browser 通信 第 3 号、いかがでしたか?
サポートセンターでは現在、新しいコーナーを企画中です。もし「こんなコーナーをつくってほしい」
などのご要望がありましたら、ぜひ [email protected] までメールください!
たくさんのご意見、お待ちしています!
【発行元】
㈱システムインテグレータ
SI Object Browser サポートセンター
担当:後迫
【お問合わせ】
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お気軽に下記アドレスまでお問合わせください。
mailto:[email protected]