Quantel Rio V4.0.0 PDF

Quantel Rio
Rio Assist
V4.0.0
New Feature List
注)
このリリースでは、新たに V4 用のライセンスが必要となります。ライセンスはサポートをご契約頂いているお客様は無
料で、ローカルの SAM オフィスを通して取得できます。
V4.0.0 – May 2016 (Revision B)
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Quantel Rio, Rio Assist – New Features
Specification Subject to Change © SAM 2016
V4.0.0 ― 新機能 ― 2016 年 5 月
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新ユーザーインターフェース
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Alchemist のテクノロジーを用いた新しいリスピード機能
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Flow Motion リスピードの改善
•
全てのリスピードがヒストリーを保持するように
•
Conform ― リスピードを行うかどうかの選択
•
Conform ― Avid のプロファイルをもつリスピードに対応
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エクスポートした MXF ファイルを Avid 側で再リンク可能に(ラウンドトリップ)
•
EXR ファイルのエクスポートに圧縮形式が追加
•
12 ビットの RGB ビデオ出力への対応
•
タイムライン上で rush/segment の attribute を変更する機能
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F1 設定 ― Conform で SDI を無効化する設定項目
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Avid DNxHR への対応
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F1 設定 ― MXF ファイル向けの HBR 項目
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トランスファーカーブの追加
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新ユーザーインターフェース
フレッシュでよりモダンな感覚を提供するため、ユーザーインターフェースのデザインを一新しました。新しいユーザー
がシステムに親しみやすく、より直観的になるようにアイコンとカラーを多用しています。
既存のユーザーが使いやすいように、多くの場所ではボタンはこれまでと同じ場所にありますが、例外もあります。特に、
タイムラインのソロ/ミュートボタンがタイムラインの左側に移動しています。
Captions on/off
Video Mute on/off
Video/Audio Solo on/off
Logging on/off
MLT FX ボタンがメインメニューへ移動しています
Audio Edit on/off
Audio Mute on/off
Audio Hide/Show
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フローティングクリップにも変更があります。
Copy Icon
New More Menu Icon
Timeline Zoom on/off
Centre Play Head
Alchemist のテクノロジーを用いた新しいリスピード機能
これまでの Stretch メニューは「Respeed」という名前に変更され、リスピードの手法がひとつのリストに統合されま
した。
手法のなかには、世界中で認められた Alchemist のテクノロジーを用いたものも含まれ、最高の滑らかなモーション・
リスピードのアルゴリズムを提供します。
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Alchemist のリスピードは CUDA 処理ではなくデフォルトで OpenCL を使用するため、機能の使用にはある程度の
GPU メモリ制限を考慮する必要があります。4K メディアを処理するためには最小で 4GB の GPU メモリを必要とします。
インストールされている GPU の数と種類(K20、K40、K80)によって、Settings メニューの「System」項目で 3 つの選
択が提供されます。
CPU only
CPU のみ使用します。GPU は使用せず、パフォーマンスはかなり遅くなります。
Dedicated GPU
GPU が 2 つ以上搭載されている場合(K20 カード 2 枚、または K80 カード 1 枚)、最後の GPU が OpenCL 処理に
確保されます。1 枚の K80 カードには 2 つの GPU が搭載されています。
Shared GPUs
最後の GPU 上の 50% VRAM が OpenCL 処理に確保されます。
利用できる CUDA メモリが 1.5GB を下回る場合、メニューの選択項目に関わらず CPU が使用されます。
注)
最初のインストール時はデフォルトで CPU Only に設定されているため、CUDA が利用できる場合は設定を変更する必
要があります。
Flow Motion リスピードの改善
Flow Motion のアルゴリズムが最適化され、処理速度が向上しました。また、上に示されるメインのリスピードの項目の
ひとつになりました。
全てのリスピードがヒストリーを保持するように
時間変更されたクリップは赤で示され、下に示すように「Retimed」という接尾辞を伴う名前になります。
赤はリスピードのヒストリーをもつことを示します
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これは、リスピードの完全なヒストリーを含みます。リスピードのメニューに入るとヒストリーが表示され、別の種類の
リスピードや、別のスピードを選択できます。
これはプロファイルを伴ったリスピードも同様です。
Conform ― リスピードを行うかどうかの選択
Conform メニューで全てのリスピード項目が利用できるようになりました。
Conform ボタンを押す前に、使用したいリスピード項目を選択していることを確認してください。
また、コンフォーム時にリスピードをレンダリングしない「Disable」項目が追加されています。これを選択すると、リ
スピードをレンダリングせず、時間変更された各ラッシュは最初のフレームをリピートしたものになりますが、リスピー
ドのヒストリーを含んでいます。これにより、リスピードのレンダリングを待つことなく、タイムラインをコンフォーム
して編集が正しいかどうかを確認することができます。その後に、各リスピードクリップは、メニューを開いてリスピー
ド手法を選択し、レンダリングすることができます。または、編集に問題がなければ、ユーザーはリスピードを選択して
再コンフォームすることもできます。メディアは既に存在しているので、リスピードの部分のみがレンダリングされます。
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Conform ― Avid のプロファイルをもつリスピードに対応
Avid Media Composer から出力された AAF にプロファイルのリスピードが含まれる場合、Conform メニューでは下の
ように表示されます。
これをコンフォームすると、このプロファイルを伴ったリスピードが適切にメディアに適用され、下のようなヒストリー
が表示されます。必要であれば後で調整することができます。これは AAF からのスピード情報によって設定されます
(ポジション情報からではありません)。
Avid Media Composer のリニアなポジショングラフのリスピード情報のみに対応しています。ポジションのキーフレ
ームには未対応です。
エクスポートした MXF ファイルを Avid 側で再リンク可能に(ラウンドトリップ)
MXF でラップされた DNxHD ファイルをエクスポートして、Avid 上でそれらを再リンクすることが可能になりました。
これにより、Quantel Rio で本編のフィニッシングを行って、必要であれば最終のメディアを Avid へエクスポートして
戻し、タイムライン上で再リンクしてプロモや別バージョン用の編集を行うことができます。
メディアがテープ名を含んでいることが重要です。テープ名は Avid MC 内で修正する必要があるかもしれません。
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EXR ファイルのエクスポートに圧縮形式が追加
OpenEXR 2.2 に対応し、その結果、非可逆圧縮の DWAA フォーマットなどの追加の圧縮形式に対応しました。対応して
いる全てのフォーマットは以下の通りです。
(none)
全ての圧縮を無効にします。
Run Length Encoding (RLE)
圧縮の基本的な形式で、標準の Targa ファイルに使用されているものに相当します。
Zip (per scanline)
各走査線に適用される Zip スタイルの圧縮です。
Zip (16 scanline blocks)
16 本の走査線のブロックに対して一度に適用される Zip スタイルの圧縮です。フィルムグレインが適用されていな
い、レンダリングされた画像に対する使用に最も効果的な圧縮のスタイルです。
PIZ (wavelet compression)
新しい複合のウェーブレット/ハフマン圧縮を使用します。この圧縮形式はグレインを伴う画像を扱う際にたいへん
効果的で、グレインを伴う状態では他のどの項目よりも優れています。
PXR24
Pixar によるフォーマットで、データを 24 ビットに変換してから Zip 圧縮を使用します。16 ビットおよび 32 ビッ
ト整数データにはロスレス(可逆)であり、32 ビットフロートデータには若干の不可逆となります。
B44
この圧縮形式は 16 ビットデータには非可逆で、32 ビットのデータを非圧縮で保持します。
B44A
B44 の拡張フォーマットで、フラットなカラーの領域がさらに圧縮されます。標準の B44 は画像の内容に関わらず
均一に圧縮します。
DWAA
DreamWorks Animation による JPEG ライクな非可逆圧縮フォーマットで、32 本の走査線をまとめて圧縮します。
DWAB
DWAA と同様のフォーマットで、256 本の走査線のブロックを圧縮します。
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12 ビットの RGB ビデオ出力への対応
AJA Corvid88 および AJA Kona4 を使用していて、ビデオ出力の設定が RGB かつ 2K 以下のとき、カードは 12 ビット
RGB で出力します。
注)
2K 以下に制限している理由は、AJA のカードが UHD/4K RGB の 12 ビット出力に対応するだけの充分なメモリをもって
いないためです。2K を超える場合、出力はこれまでどおりに 10 ビットのままとなります。
タイムライン上で rush/segment の attribute を変更する機能
スキャン、フィールドドミナンス、ピクセルアスペクト比、カラースペース、トランスファーカーブ、およびレベルを、
タイムラインから直接変更できるようになりました。マウスでは右クリック、ペンでは<Alt>キーを押しながらタップす
ると下のようなメニューが表示されます。
F1 設定 ― Conform で SDI を無効化する設定項目
Conform メニューに入るときのフィードバックとノイズを避けるために、F1 設定メニューに SDI 入力を無効化する項目
が追加されました。チェックボックスをオンにすると SDI 入力を無効にします。
Avid DNxHR への対応
インポートとエクスポートの両方で、DNxHR の全てのフォーマットに対応しました。
MXF でラップされた DNxHR のエクスポートは、上に示すように VC-3 の下で対応しています。
全ての DNxHR MXF は OP-1a フォーマットでエクスポートされ、Media Composer 8.3.1 以降と互換性をもちます。
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F1 設定 ― MXF ファイル向けの HBR 項目
MXF ファイルのうちいくつかのタイプ、例えば XDCAM は、ソフトマウントするとデフォルトで LBR(低ビットレート)
となります。これは主に、より低スペックのブロードキャスト用編集端末でパフォーマンスを得られるようにする目的で
した。今回、F1 設定メニューに下に示す項目が追加されて、ソフトマウントした MXF ファイルを常に HBR(高ビットレ
ート)とする設定が可能になりました。
トランスファーカーブの追加
2.2 Gamma (rec.1886) および 2.6 Gamma (DCDM) がシステムに追加されています。
DCI P3 は 2.6 Gamma (DCI)と P3 プライマリを使用します。
DCI X'Y'Z'は 2.6 Gamma (DCDM)と XYZ プライマリを使用します。このガンマは、別のホワイトポイントのためにルミ
ナンスのヘッドルームをもっています。1 の少し下へ行くカーブをもちます。
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