報道関係者各位 2007 年 11 月 7 日 株式会社エヌ・ティ・ティ・アド NEWS RELEASE ネットづきあいは、お疲れ気味? 「気軽な会話」で注目されるミニブログは話題提供型コミュニケーションサイト ~NTT アド ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)とミニブログの利用実態を比較調査 株式会社エヌ・ティ・ティ・アド(以下「NTT アド」 東京都品川区、代表取締役社長:中山哲夫)は、『ソーシャルネットワー キングサービス'以下 SNS(とミニブログ』という 2 つのネットコミュニケーションサービスの利用実態について調査を実 施いたしました。 調査は、2007 年 10 月 12 日~16 日に 10 代~50 代の男女個人の SNS 利用者を対象とし、SNS 利用の変化と、ミニ ブログの利用状況、利用者の友達意識などについて、インターネットアンケート方式で行ない、有効回答者数は 443 人でした。 ミニブログとは、短文のメッセージや日記などを書き込む簡易型ブログで、2006 年秋アメリカで始まった「Twitter(トゥイ ッター)」に続き、日本でも今年 4 月以降、様々な企業がサービス提供を始めました。参加者はサービス会社から提供 される無料のホームページに、思いついたことなど 1 行程度の短文で書き、それに反応した会員がまたコメントを書く などして、サイト上で会話のようにやりとりをすることができます。 利用者が 716 万人'総務省「ブログおよび SNS の登録者数」2006 年 3 月発表(を超えた SNS は、幅広い年齢層にま で利用が拡大しましたが、その一方、「反応をやりとりするつきあいに疲れた」というような「SNS 疲れ」という言葉も耳 にするようになりました。ミニブログは、ネットコミュニケーションの多様性を広げるとともに、「SNS 疲れ」した利用者へ の 1 つの代替サービスとしても注目されます。 NTTアドでは、これからも、現在進行形のコミュニケーションが、社会・文化・消費に与える影響について様々な視点で 調査研究を続けます。 <調査対象者> インターネットで SNS を利用している男女個人 443 名 ①ミニブロガー'ミニブログ利用者( 227 名 ※性年代別割付は後述 ②SNS のみ利用者 216 名 1 <調査のまとめ> Ⅰ SNS 利用頻度の変化 ①SNS の利用頻度は、長期的に見ると「減」傾向 ②SNS 利用減少の理由は「記録が残る」「本音が書きづらい」「飽きた」 Ⅱ ミニブログと SNS との利用実態比較 ①ミニブログの利用は平均 1 日 1.8 回、計 19.5 分。SNS 利用より、頻度も時間も少ない。 ②ミニブログの友達登録数は平均 15 人と、SNS への登録数の約 2/3。登録にはこだわらずに 気軽にコミュニケーション? ③ミニブロガーは人なつっこい? 自ら話題を提供し、積極的にコミュニティへ参加。 一方 SNS の利用目的は多岐に広がる。 ④ミニブロガーは"名前を知らなくても友達“。SNS ユーザーは、友達に心のつながりを求める 日々のちょっとした話題を、気軽にやりとりできる誰かを探して、ネットユーザーがたどり着いたコミュニケーション サイト「ミニブログ」。ここでは、心の中に踏み込まれること・踏み込むことを互いに避けた いまどきの“社交術” がくりひろげられていることが、調査からうかびあがりました。 2 <調査結果抜粋> Ⅰ SNS 利用頻度の変化 ①SNS 利用頻度は、「減」傾向が「増」傾向を上回る '図 1&2( 全対象者に、現在の SNS の利用頻度について、以前と比べて変化しているかどうか聞いたところ、全体の 51.0%は 「変わっていない」というものだったが、「減った」という回答も 30.5%あり、逆に「増えた」は 18.5%に留まった。 更に今後については、「同じくらい」が全体の 78.6%と大半ではあったが、「減らそうと思う」は 16.5%、「増やそうと思 う」は 5.0%となり、減少傾向が増大傾向を上回った。 図1 現在のSNS利用頻度は、以前と比べて変化しましたか 〔SA〕'N=443名( % 0 25 50 利用頻度は変わっていない 100 51.0 利用頻度は減った 30.5 利用頻度は増えた 図2 75 18.5 今後SNSをどの程度利用していくと思いますか 0 25 50 〔SA〕 'N=443名( 75 同じくらいの頻度で使いたい 78.6 利用を減らそうと思う 利用を増やそうと思う % 100 16.5 5.0 ②利用減少の理由は、「記録が残る」「本音が書きづらい」と「飽きた」 '図 3( SNS 利用が「以前に比べ減った」あるいは「今後減らそうと思う」理由として、「他人のページを見たときに記録が残 る」25.6% 「ホンネを書きづらい」25.0% 「飽きた」23.8% 「'熟考して文脈を伝える(文章を書くことが負担」21.9% 「反応'コメント返信等(を期待されるのが負担」20.6% などが上位を占めた。 SNS利用への目新しさが薄れただけでなく、読む側としても書く側としても圧迫感・負担感 (いわゆる“SNS 疲れ”) が生じていることがうかがわれる。 図3 SNSの利用が減った/減らそうと思う理由としてあてはまるものを全てお選びください 〔MA〕 'N=160名( 0 10 20 30 他人のページをみたときに記録が残る 色々な人から見られているのでホンネを書きづらい 飽きた '熟考して文脈で伝える(文章を書くことが負担になる 反応(コメント返信等(を期待されるのが負担になる 閲覧や投稿に時間がかかりすぎる 友達登録を要求される 誹謗中傷や不快なコメントが書かれる 怪しい勧誘と思われるようなコメントが書かれる 反論される 無視される その他 特にない 3 25.6 25.0 23.8 21.9 20.6 18.8 11.9 9.4 9.4 6.9 6.9 11.9 15.6 40 % 50 Ⅱ ミニブログと SNS との利用実態比較 ①ミニブログの利用は、SNS 利用をやや下回る 平均 1 日 1.8 回 '図 4&5( 閲覧も含めたミニブログへのアクセス頻度は、「1 日 1~2 回程度」という回答が 30.8%と最も多かった。 平均すると 1 日 1.75 回となり、SNSのみ利用者の平均 1.96 回をやや下回っている。 図4 どのくらいの頻度でミニブログを利用'閲覧含む(していますか 1日5回以上 15.4 1日 3~4回程度 11.5 0% 2~3日に 1回程度 15.9 1日1~2回程度 30.8 25% 4~5日に 1回程度 12.8 50% 1 1週間に それ以下 1回程度 8.4 8.4 75% 図5 ミニブログの利用頻度 '平均( 0 〔SA〕'N=227名( 100% 回/日 3 2 1.67 1.84 1.75 男性平均 女性平均 全体平均 <参考>SNSのみ利用者のSNS利用頻度 1.96 全体平均 ②ミニブログでは短いメッセージをやりとり。利用時間は 1 日平均 19.5 分で、SNS より 5 分以上短い。 '図 6&7( ミニブログ利用時間については、「10 分未満」が 26.9%と最も多く、次いで、「5 分未満」19.8%、「15 分未満」18.5%と いう結果であった。 ミニブロガーの平均利用時間 19.5 分/日は、SNSのみ利用者における SNS 利用 25.0 分と比べ 5 分以上短く、短い メッセージでやりとりするミニブログの特性が現れた結果と考えられる。 図6 1日あたりどのくらいミニブログを利用'閲覧含む(していますか 〔SA〕'N=227名( 1分未満 4.0 0% 5分未満 19.8 10分未満 26.9 25% 15分未満 18.5 50% 1時間未満 1時間以上 7.9 8.8 75% 図7 ミニブログの利用時間 '平均( 0 10 100% 分/日 30 20 17.14 男性平均 22.32 19.51 女性平均 全体平均 <参考>SNSのみ利用者のSNS利用時間 25.04 全体平均 4 ③ミニブログの友達登録数は、平均 15 人で、SNS の平均 23 人を大幅に下回る。 '図 8( ミニブログに登録している友達の数は、平均 15.3 人。 男性平均 11.2 人に対し、女性平均は 20.2 人と、男性を大きく上回った。 SNSのみ利用者の平均登録数 22.9 人(男性 23.9 人 女性 21.8 人)と比べ、ミニブログの方が男女ともに少ない。 利用経験(期間)の違いもあり一概には言えないところだが、ミニブログは全体公開が基本であり、友達登録にこだ わらずに、気軽にいろいろな人とコミュニケーションを行っている可能性が高い。 図8 ミニブログに何人くらいの友達を登録していますか。'平均( 'N=227名) 0 10 20 人 30 11.2 男性平均 20.2 女性平均 15.3 全体平均 <参考>SNSのみ利用者のSNS友達登録数 22.9 全体平均 ④ミニブログは、話題提供型で積極的なコミュニケーション参加が目的。SNS は多様な目的で利用。 '図 9( 普段、ミニブログをどのように利用しているのか質問した結果(複数選択)、「トピック(日記・記事)を書く」75.3% 「人 のトピックを読む」64.8%などが主な利用法として浮かび上がった。 一方、SNSのみ利用者では、「トピックを読む」89.8% 「トピックを書く」69.0% 「人にコメントを書く」67.1%や、更に 「メッセージ(連絡事項)の送受信」「足あとチェック」など多様な項目がピックアップされた。 「書く」ことが「読む」ことを上回っていることから、ミニブロガーは、自らが積極的に話題提供することで、コミュニティ への参加をはかっている様子が伺える。 図9 普段ミニブログをどのように利用していますか 〔MA〕 'N=227名( 0 25 50 75.3 69.0 64.8 トピックを書く トピックを読む 44.9 人にコメントを書く 32.2 メッセージ送受信 21.1 足アトチェック レビュー掲載 9.3 16.3 友人検索 16.3 コミュニティ書き込み 15.4 管理人 イベント オフ会 その他 3.7 % 100 89.8 67.1 46.3 43.1 18.1 コミュニティ トピックスチェック スケジュール管理 75 27.8 23.6 24.5 12.3 8.8 4.6 8.8 6.9 0.5 ミニブロガー <参考>SNSのみ利用者のSNSに対する回答 5 ⑤ミニブロガーは"名前を知らなくても友達"。SNS では友達に心のつながりを求める。 (図 10) ミニブログでも SNS でも、クリック操作で行われる“友達登録”。では、そもそも、“友達”とは、どういう関係を指すの か、現実社会を含め、さまざまな対象を挙げ、"友達"と考えられる範囲を確認した'複数選択(。 ミニブロガーの特性を見るため、ここではSNSのみ利用者との回答差が大きいものをピックアップしてみた。 「面識はある'会って会話をしたことがある(が本名は知らない」関係も"友達"と考えるミニブロガーは、対象者の約 1/4、24.7%だったが、これはSNSのみ利用者の値を大きく上回る。 逆に「意見や苦言をしてくれる」(差 16.1%)「悩みの相談ができる」(同 14.9%)「励ましてくれる」(同 14.4%) など“心の つながり=ソウルメイト”的関係については、SNSのみ利用者の回答率がミニブロガーを大きく上回った。 ネットで繋がっているだけで「友達」と感じるが、心の中にまで深く関わることは避ける―――そんなミニブログ流“社 交術” が見えてくるのではないだろうか。 <調査対象者 性年代別割付> インターネットで SNS を利用している男女個人 ①ミニブロガー'ミニブログ利用者( 227 名 男性:10 代 12 名 20 代 31 名 30 代 30 名 40 代 24 名 50 代 26 名 計 123 名 女性:10 代 20 代 29 名 30 代 24 名 40 代 22 名 50 代 21 名 計 104 名 8名 ②SNS のみの利用者 216 名 男性:10 代 21 名 20 代 23 名 30 代 23 名 40 代 23 名 50 代 20 名 計 110 名 女性:10 代 20 名 20 代 21 名 30 代 20 名 40 代 22 名 50 代 23 名 計 106 名 <問合せ先> '株(NTTアド コミュニケーションプランニング局 TEL 03-5745-7623 FAX (松縄・久米) 03-5745-7673 以上 6
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