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 2010年にファリャのピアノ作品全集をリリース
「私はスペイン人ではないです。
でも、
毎日の生
と思うのですが……そういう意味でも、
ピアノ編
したのが、
スペイン在住のピアニスト、
西澤安澄
活でスペインに溶け込んでいると思いますし、
人
曲作品に向き合うことで、
初期から最晩年まで
である。
として、
ピアニストとして認めてもらっているので、
の道のりが理解できるのでは、
と思います」
「学生時代、
私が好きだったフランス音楽のア
スペインの人たちにはすごく感謝しています」
ちなみにファリャのピアノ編曲作品をすべて収
ルバムに、
ファリャの曲がよくカップリングされて
桐朋女子高等学校音楽科に通っていた頃、
録したディスクは初。2014年にはフラメンコ歌
いたんですね。
それでいつか、
こういう不思議な
学校で習うバッハやベートーヴェンではなく、“ス
手など女性3人での十数回におよぶツアーも計
曲を弾きたい、
わかるようになりたいと思うように
ペイン人の持つ生と死の感覚”みたいなものに
画されているというが、
日本でも今年9月、
ひさび
なって、
ずっと追いかけてきたんです。
でも、
ファ
憧れた。
なかでもミステリアスなファリャの作品
さに開催される“清里スペイン音楽祭”への出演
リャという作曲家は名前こそ知られているもの
に強い関心を持った。桐朋学園大学からジュ
が決まっている。
の、
スペインでもアルベニスやグラナドスと比べる
ネーヴ音楽院大学院に進み、
その後、
拠点をマ
と、
一般にはあまり馴染みがありません。
それに
ドリッドに移して演奏活動を開始。
そして前述の
ファリャは元来ピアニストでしたから、
作曲にお
『ファリャ:ピアノ作品全集』
に続き、2012年9月
いてもピアノ作品はとても重要なのですが、
その
には
『ファリャ:ピアノ編曲作品全集』
がリリース
わりに知られていなくて、
ピアノ作品全集も録音
された。
されてはいませんでした。
たしかにアリシア・デ・ラ
「ピアニストだったファリャは、
オーケストラ作
ローチャさんがいろんなピアノ曲を紹介はしてい
品にしてもピアノで作曲していたんですね。
だから
たのですが……。
ですから全集として皆さんに紹
当たりをとった
『恋は魔術師』
や
『三角帽子』
など
介したいと思ったのです」
は、
自身の手でピアノに編曲していました。
ファ
西澤はファリャの遺族とも親しく交流し、
作曲
リャは作品ごとに新たなチャレンジをしていた作
家の人となりや生活に触れたり、
王立音楽院の
曲家です。
若いときはグリーグに影響を受けてロ
音楽学者とともに新たに発見された自筆譜を研
マンティックな作風、
その後国民楽派に転向、
さ
究したりするなかで、
この全集録音へと向かって
らにスペインの現代音楽への橋渡しとなるような
いったのだという。
スペインのVERSOレーベルか
ミニマルな音楽に辿り着くのですが、
ピアノ作品
らリリースされ、
現地でも大きな反響を呼んだ。
だけ、
あるいはオーケストラ作品だけを追ってい
自国の音楽を外国人が演奏することについて、
ても、
その全貌はわからないんです。
ファリャの
スペインは寛容どころか、
土壌が移民の国という
ヒット作である
『はかなき人生』
のような作風にと
こともあって、
おおいに歓迎してくれたと微笑む。
どまっていれば、
もっと名声を得ることができた
スペイン在住のピアニスト。桐朋女子高等学校音楽科
を卒業後、桐朋学園大学からジュネーヴ音楽院大学院
に進み、
ドミニク・メルレに学ぶ。
その間、多くの国際コン
クールにて優勝・入賞を重ねる。
同音楽院を満場一致の
一等賞で卒業後、拠点をマドリッドへ移し、世界各国で
活発な演奏活動を開始。
ピアノ・ソロのほか室内楽にも
取り組み、各地の主要音楽祭にも定期的に招かれて演
奏している。2010年、
アルバム
『ファリャ:ピアノ作品全
集』
を、2012年9月には
『ファリャ:ピアノ編曲作品全集』
を発表した。
“清里スペイン音楽祭”
9月14日
(土)北杜“伊予ロッヂ”
問:スペイン音楽こだまの会[Te]044-988-1260
※最新情報は西澤安澄オフィシャル・サイトへ
http://www.azuminishizawa.com/
ファリャ:
ピアノ編曲
作品全集
(Prometheus・PMCC-1960)
問:マーキュリー
[Tel]03-5276-680
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