Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー Androidおよび Apple iOSデバイスへ 安全にデータを配信する Android 4.0およびiOS 5.1テクニカルガイド www.citrix.co.jp Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー まったく新しい柔軟性と機動性をもたらす、Android、iOS べース のスマートフォンやタブレット。企業内でそれらの役割はますま す高まっていますが、セキュリティの観点では、これまでにない 問題も発生します。この文書では、これらの問題と解決策を取り 上げます。 エグゼクティブサマリー Android デバイスの普及が原動力になり、Android OS はまたたく間に業界トップの 座に躍り出ました。毎日、数え切れないほどの Android スマートフォンや Android タ ブレットがアクティベートされています。1 Android はオープンソースソフトウェアから生 まれ、機動性を向上させるうえで欠かせないオペレーティングシステムになりました。コ ンシューマと企業向けの両方の機能を持つ Android は、個人と組織のどちらにとって も魅力的です。しかし、業務で活用するには、企業情報の機密性とセキュリティを維持 できるか検証する必要があります。 iPhone や iPad のような Apple のモバイルデバイスは「iPhone 現象」を引き起こしま した。これらはコンシューマの製品ですが、多くの企業で業務用として使われています。 フォーチュン 500 社のうち、iPhone の導入または検証を行っている企業は 99%、 iPad の導入または検証を行っている企業は 86%にのぼります。2 iOS は Apple 独自 の OS であるため、アプリケーションやデバイスの使用感に統一性があります。また、デ バイスと緊密に統合された、ソフトウェアとハードウェアの総合的なエコシステムが確立 しています。ユーザーエクスペリエンスにも Apple が定めた基準があります。 コンシューマIT製品、サービスの業務活用(以下、コンシューマライゼーション)の流れ に伴い、社内でコンシューマデバイスを使用することで、企業と従業員の双方に大きな メリットが生まれます。最近の調査によると、調査対象企業のほぼ 3 分の 2 (64%)が、 柔軟なワークプレイスのメリットの 1 つとして生産性の向上を挙げています。3 仕事で 使うデバイスを選べる、デバイスを持ち歩ける、仕事や場所に応じてデバイスを使い分 けられる、常に私物のデバイスを使える。そうすることができれば生産性が高まります。 ただし、利便性と引き換えに、情報セキュリティが犠牲になってしまったら本末転倒で す。この観点から、機能、設定、制約、そしてコンシューマデバイスで企業データを扱う リスクを検討する必要があります。 シトリックスは、あらゆるデバイスを使って、「いつでも、どこでも」職場になる世界の実 現を目指して、パーソナルコンピューティングとエンタープライズコンピューティングの 両方で最新モバイルデバイスの真の価値を引き出すテクノロジーとベストプラクティス を開発しています。たとえば、シトリックスの BYOD(bring-your-own-device)ソリュー ション。社内機密情報のセキュリティと秘匿性を保ったまま、社員、契約業者、外注先 などの人々が、私物のタブレットやスマートフォンを使って仕事をシームレスに進めるこ とができます。 1 TechCrunch, February 27, 2012. 2 PadGadget, July 2011. 3 Citrix, Workshifting: A Global Market Research Report, 2011. www.citrix.co.jp 2 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー このホワイトペーパーでは、Android / iOS ベースのタブレットやスマートフォンを社内 ネットワークに接続させるときに起きる問題と、制御性を保ちながら生産性やモビリティ を向上させる方法を、IT 部門の観点から説明します。セキュリティ面の検討項目、リス ク軽減方法、タブレットやスマートフォンなどのコンシューマデバイスから企業データに アクセスできるようにするためのアーキテクチャなどを取り上げます。 タブレットやスマートフォンの社内使用を実現し、Android / iOS ベースのモバイルデ バイスから企業デスクトップ / 業務アプリケーションへの安全なアクセスを可能にする シトリックスのソリューションについても紹介します。たとえば Citrix XenDesktop®は、 アプリケーションとデスクトップをデータセンター内に集約し、それらをオンデマンド サービスとして配信できます。軽量なソフトウェアクライアント、Citrix Receiver™を利 用すれば、私物や企業所有のあらゆるデバイスから、これらのリソースに簡単にアクセ スできます。Follow-Me-Data を実現する Citrix ShareFile®もあります。これらのソ リューションを組み合わせることで、データセンターからデバイスへのデータ制御が可 能になり、デバイスへの企業データの転送がポリシーで許可されているときでも、いな いときでも、数多くのセキュリティの問題に対処できます。 XenDesktop、Citrix Receiver、ShareFile を補完する製品として、オンラインでコラ ボレーションを支援する Citrix GoToMeeting® 、リモートからサポートを実現する GoToManage、物理デスクトップへの接続を可能にする GoToMyPC があります。 Android 4.0 の注目機能 Android 4.0 (Ice Cream Sandwich:ICS)では、スマートフォンとタブレットのモバイ ルオペレーティングシステム機能が統合され、いくつかの新機能が追加されました。こ の文書では、次の機能とその影響を取り上げています。 機能 ユーザーにとってのメリット IT 部門にとっての課題 Android Beam NFC(Near Field Communications)に対応し た Android デバイス間で、 NFC を使って情報を共有で きる。タップ操作で文書、連 絡先、アプリケーションなどを 交換しあうことができる。 Bluetooth 経由でこっそりと大 量のデータ転送を行えるので、 データの盗み出しが簡単にな る。マルウェアをインストールさ れる可能性もある。 Face Unlock カメラに写した顔の画像か ら、電話のロックを解除でき る。 4 桁の PIN 番号入力より強力 な認証方法ではあるが、顔認 識はデバイスの使用を許可/拒 否するためのもので、アプリ ケーショ ンや企業サ ービ スの ユーザー認証には使えない。 Wi-Fi Direct P2P (ピアツーピア)接続で 他のデバイスと直接通信でき る。 データの盗み出し。マルウェア がインストールされる可能性も ある。 www.citrix.co.jp 3 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー 位置情報サービス 位置情報を使って近くにある リソースを見つけることができ る。 個人の場所を調べたり、居場 所を追跡して良い とは限ら な い。 Android オペレーティングシステム本来の機能に加えて、Android を強化するため、 デバイスメーカー、通信事業者、パートナー企業による独自機能が継続的に追加され ています。 iOS 5 の注目機能 iOS 5 によって、モバイルデバイスにもクラウドの時代が到来しました。iCloud から iTunes Match まで、クラウドは iPad や iPhone の仕事への活用法、情報のやり取り の仕方、連絡の取り合い方を変えてしまいます。この文書では、次の機能とその影響を 取り上げています。 機能 ユーザーにとってのメリット IT 部門にとっての課題 iCloud カレンダー、アドレス帳、メー ル、文書、ブックマーク、アカ ウントデータのバックアップと 同期化を、意識せずに行うこ とができる。 企業データを iCloud にバック アップすることは機密保持ポリ シーに違反する可能性がある。 iCloud 上のデータのほとんど は暗号化されない。 OTA (Over-the-air) PC を使わなくてもプロビジョ ニング、アップデート、バック アップ、同期化を行える。 個人の iTunes アカウントにアク セスするということは、物理接続 を行わずに、その人のすべて の iOS データにアクセスできて しまうことにつながる。 ソーシャルメディア 統合 アプリケーションから Twitter 経由でコンテンツを簡単に送 信できる。フォトストリームを 使って、クラウドに写真を自 動的に転送できる。 特にアプリケーションの権限が 適切に設定さ れていない と、 データがたやすく盗み出されて しまう。 位置情報サービス 位置情報を使って近くにある リソースを見つけたり、「友達 をみつける」や「iPhone を探 す」などのアプリケーションを 使って、デバイスが今どこに あるかを調べることができる。 個人の場所を調べたり、居場 所を追跡して良い とは限ら な い。 GeoFence を使うと、デバイス が特定の範囲に持ち込まれ たときや、特定の範囲から持 www.citrix.co.jp 4 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー ち出されたときに警報を発す ることができる。 Bluetooth 4.0 Smart Ready 医療アプリケーションで遠隔 監視を行ったり、センサーの 値を収集できる。 収集する情報によってはプライ バシーの問題がある。 はじめに 機動性、どこでも仕事ができる柔軟性。今日の仕事の仕方は大きく変わり、コンシューマ デバイスが企業にも深く浸透するようになりました。タブレットやスマートフォンは、場所や 仕事の内容に応じて、使用するデバイスを使い分けられるという今までにない柔軟性と 利便性があり、組織の生産性、機動性、俊敏性の向上に役立ちます。しかし、従来の端 末とはまったく異なることから、タブレットやスマートフォンの導入には、デバイスのモバイ ルオペレーティングシステムからハイパーモビリティ、そして使い方のトレーニングまで、 慎重な検討と調整が必要になります。 これらのデバイスがもたらす効果を最大限に高めるには、いくつかの課題に取り組まな ければなりません。その 1 つが、これらのデバイスからもセルフサービスを利用できるよ うにすることです。たとえば、融通の利かない従来のリソース制御方式を使っていたの では、せっかくの機動性が台無しです。ワークスペースは一人一人違うので、それに 応じて、使用する企業アプリケーションを選べるようにする必要があります。また、各自 の企業ファイルの利用と同期化をオンデマンドで行えるようにすること、あらゆる場所、 あらゆるデバイスから安全に協働作業を行えるようにすること、クラウド上のデータの効 果的な管理、共有、バックアップを実現することも大切です。そして、最も大切なのは、 セキュリティ保護や業務アプリケーションの利用についての、次のような新しい問題に 対処することです。 需 要 の 高 ま り – コ ン シ ュ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン の 流 れ と BYOD (Bring-Your-Own-Device) の普及に伴い、タブレットやスマートフォンなど、生産 性を向上させるモバイルデバイスから業務用リソースにアクセスしたいという要望が、 企業の内外から生まれてきています。特に、複数のデバイスを使用する必要のある 経営陣や、最新の技術を難なく受け入れることのできる若い社員にとって、この要 望は切実です。しかし、これらの人々の考えと異なり、コンシューマデバイスからの アクセスをすぐに実現するわけにはいきません。技術的な問題やセキュリティ面の 懸念があるからです。 管轄外のデバイスの増殖 – ほとんどの企業のアプリケーション、ネットワーク、シス テム、セキュリティアーキテクチャは、タブレットやスマートフォンのような、管轄外の 私物デバイスからの利用を想定して構築されたものではありません。従来のインフ ラストラクチャーモデルやセキュリティモデルは、デバイスの調達から廃棄までのラ イフサイクルをすべて社内で管理されることを前提にしているため、私物デバイスが ネットワークに接続すると、セキュリティリスクが高まったり、インフラストラクチャーが 制御不能になるおそれがあります。たとえば、Bluetooth や P2P 方式の Wi-Fi が 使われたときに、IDS や IPS を使って Wi-Fi 経由の攻撃を検出できるようにセキュ リティインフラストラクチャーが構築されていたとしても、スマートデバイス同士で Bluetooth ネットワークが構築されたとしたら、防御の前提そのものが成り立ちませ www.citrix.co.jp 5 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー ん。 コンシューマ向けクラウドサービスの使用 – コンシューマ向けのクラウドサービス は、バックアップ、別のデバイスとの情報の同期化といった、ありきたりな作業を自動 的に行えるため、生産性の点で大きなメリットになります。しかし、その反面、企業ポ リシーに反してデバイス上の企業データがクラウドにバックアップされる可能性があ り、セキュリティの問題が起きます。 業務の急速な変化 – ここ数年で、業務環境は大きく変化しました。プロジェクト期 間、予算の優先順位、接続性、そして情報へのアクセス。どれをとっても昔とはまっ たく違います。このような社員と業務のニーズの変化に合わせて、セキュリティを進 化させる必要があります。 セキュリティ強度の維持と、使い勝手に対する社内エンドユーザーのニーズ。そのバラ ンスをとるには、デバイスが企業所有のものかどうかにかかわらず、データを制御する ことのできる新しい IT アーキテクチャが必要です。幸いなことに、アプリケーション仮想 化とデスクトップ仮想化を中核に据えたセキュリティアーキテクチャであれば、長年に わたるセキュリティの問題を解決し、アクセス方法、デバイスの種類、ネットワーク接続 方式、デバイスの所有者や場所を問わないデータ保護を実現できます。 私物デバイスへセキュリティポリシーを適用する上での課題 コンシューマライゼーションの流れに伴い、多くの企業で BYOD(Bring Your Own Device)ポリシーの策定、または検討されています。BYOD とは、私物のデバイスを持 ち込んで業務を行うことを推奨し、機動性と生産性を高める手法です。IT 部門がデバ イスを所有し、その管理を行う必要がなくなるだけでなく、タブレットやスマートフォンの ような、社員が仕事で使うデバイスを自由に選ぶことができるという利点があります。シ トリックスによる最近の調査では、現在職場で使われている、タブレットやスマートフォ ンといったコンシューマデバイスの 72%は、一般社員や経営陣によって持ち込まれた ものです。回答者の 3 分の 2 以上が私物のデバイスを仕事で使用し、64%が 3 台以 上のデバイスを日常的に使い分けています。4 BYOD は魅力的に思えますが、セキュリティが問題です。管轄外の私物デバイスは、 企業ネットワークにとって脅威になります。たとえば、セキュリティに穴があり、機密性の あるビジネス情報や、知られたら困るデータが漏洩してしまうかもしれません。悪意のあ る内部関係者による破壊行為の可能性はいうまでもありません。社内・社外の誰もが、 私物デバイスを使ってネットワークに接続できる。その危険性に企業が長年懸念を抱 いているのには、このような理由があります。 タブレットやスマートフォンのような、私物デバイスからのネットワーク接続を実現するに は、セキュリティにまったく新しい考え方を取り入れる必要があります。その 1 つが、社 内・社外の概念の刷新です。現在では、空港、ホテル、コーヒーショップ、自宅など、企 業の管理外の場所にあるネットワークから企業システムに接続しているユーザーが大 勢います。このように機動性がかつてないほど高まっていることから、これまでのネット ワーク境界にとらわれない、新しいデータ境界の概念が必要です。デバイスが企業所 4 Citrix User Survey, How Will You Work in 2011, January 2011. www.citrix.co.jp 6 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー 有のものかどうかや、社内ネットワークからのアクセスかどうかで、アクセスを許可する のではなく、重要なデータへの信頼の置ける、そして検証できるアクセスを実現する必 要があります。すべてのデバイスとユーザーを「よそ者」と見なす Trust-but-Verify (信頼するが検証もする)セキュリティモデルであれば、社内・社外の両方のユーザー のニーズを満たし、本当に漏洩したら困るデータを確実に保護できます。このモデル では、コストパフォーマンスの高い方法でシームレスなユーザーエクスペリエンスを実 現することが課題になります。 機密性のあるビジネス情報や重要なデータに対する現在の脅 威 タブレットやスマートフォンのようなモバイルデバイス。それに合わせてセキュリティを強 化するには、今起きている問題を検討することが役立ちます。それは、公開データへ のアクセスは妨げず、重要なデータは常に保護すること。私物や企業所有のますます 多くのモバイルデバイスから、企業の IT リソースにアクセスされていることから、デバイ スのセキュリティ、デバイスの場所、使用者、ネットワーク、使われているアプリケーショ ンなど、その時々の状況に応じて、情報の安全性が大きく左右されるようになりました。 よく知られている深刻な脅威にマルウェアがあります。ウイルス、トロイの木馬、スパイ ウェア、ルートキットなど、IT 部門がまず心配するのは、これらのリスクです。しかし、マ ルウェアはモバイル情報セキュリティの唯一の脅威でも、最大の脅威でもありません。 管轄外のモバイル端末からのデータアクセスを実現するには、次のような不正行為か らデータを守る、より強力なセキュリティアーキテクチャが必要です。 データ盗み出し – 管轄外の環境にデータを不正に移す(通常、元のデータは消 してしまう) データ改ざん – データを不正に(またはうっかり)書き換える アクセス妨害 – データを利用できないようにする このような問題は、機密性、完全性、可用性のセキュリティ要件を脅かします。このよう な業務の妨げになる脅威からの保護が必要です。対策の手順としては、まずアプリ ケーション仮想化やデスクトップ仮想化のようなセキュリティアーキテクチャを構築し、 次に設定を行ってデータを個別に守ることになります。 モバイルデバイスと PC のセキュリティの違い iOS デバイスを企業環境で安全に扱えるようにするには、現在一般的な制御手段の観 点からではなく、データ保護の観点からの問題への取り組みが必要です。たとえば、 Android では、ウイルス対策ソフト、パーソナルファイアウォール、ディスク暗号化と いった従来の制御手段をそのまま適用できますが、そうすると iOS デバイスからはアク セスが行えなくなります。iOS では、現時点ではサポートされていない制御手段がある からです。 Android のセキュリティアーキテクチャは、Linux PC のものとよく似ています。 Android は Linux をベースにしているため、Linux ディストリビューションのすべての メリットと一部のデメリットを継承しています(これに加えて、モバイル OS 固有のセキュリ www.citrix.co.jp 7 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー ティの問題も抱えています)。これに対して、iOS デバイスは使用感とセキュリティのど ちらの点でも PC とは大きく異なります。iOS には、セキュリティの点でいくつかのメリット があるとさえ感じられ、PC にあるセキュリティの問題が一部解決される可能性がありま す。PC、Android、iOS のセキュリティモデルを簡単にまとめると、次の表のようになり ます。この表から、PC では必要で、iOS では必要のないセキュリティ対策があることが 分かります。 www.citrix.co.jp 8 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー PC、Android、iOS のセキュリティ対策の比較 セキュリティ手段 PC Android iOS デバイス制御 アドオン アドオン アドオン ローカルマルウェア 対策 アドオン アドオン なし データ暗号化 アドオン 設定による 標準搭載 データ分離・隔離 アドオン アドオン 標準搭載 管理されたオペ レーティング環境 なし なし あり アプリケーションの パッチ当て ユーザーが実行 ユーザーが実行 自動 システムファイル改 変 管理者権限が 必要 ルート化が必要 ルート化が必 要 Android では、米国国防総省向けの Android 端末と同様の、強力なセキュリティを実 現できます。また、米国国家安全保障局も、SELinux を Android カーネルに移植し た SE (セキュリティ強化版) Android モデルのサポートを行っています。 Android のセキュリティアーキテクチャ Android では、Basic から Advanced まで、セキュリティのレベルをカスタマイズできま す。Android プラットフォームには次のような機能がありますが、セキュリティ対策の明 示的な有効化と適用が必要です。5 セキュアなアプリケーションの構築に役立つセキュリティ機能 Android アプリケーションサンドボックス。アプリケーションごとにコードの実行と データを分離できます。 Android アプリケーションフレームワーク。暗号化、アクセス権、セキュア IPC など の一般的なセキュリティ機能が堅牢に実装されています。 ASLR 、 NX 、 ProPolice 、 safe_iop 、 OpenBSD の dlmalloc 、 OpenBSD の calloc、Linux の mmap_min_addr のようなテクノロジー群。よくあるメモリ管理エ ラー関連のリスクを軽減できます。 5 Android Developers, Designing for Security, April 20, 2012. www.citrix.co.jp 9 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー セキュアなアプリケーションの構築に役立つセキュリティ機能 暗号化ファイルシステムを有効にすると、デバイスが盗まれたり、行方不明になっ たときにデータを保護できます。 これらの機能を活用するには、Android のセキュリティベストプラクティスをよく理解す る必要があります。ベストプラクティスに従わないと、アプリケーションに影響を与える 他のセキュリティの問題が起きる可能性があるので、注意が必要です。 Android フォン / Android タブレットを安全に使うには Android のセキュリティアーキテクチャでは、設定や特別なソフトウェアをインストール しなくても、Android のスマートフォンやタブレットは安全に使用できます。アプリケー ションはアプリケーションサンドボックス上で実行され、重要な情報やデータへのアクセ スが自動的に制限されます。セキュリティ保護のメリットを最大限に活かすには、素性 が知れない作成者のソフトウェアはダウンロードやインストールはしない、信頼の置け ないウェブサイトは訪れない、そして、得体の知れないドッキングステーションではデバ イスの充電を行わないことが大切です。 Android はオープンなプラットフォームなので、どのウェブサイトでも訪れることができ、 誰が作成したソフトウェアでもデバイスに取り込むことができます。自宅の PC と同様に、 使用者はダウンロードするソフトウェアが誰から提供されたものかに注意し、アプリケー ションが要求する権限を有効にするかどうかを自分で決める必要があります。ソフトウェ ア開発者が信頼の置ける人物かどうかや、ソフトウェアの出所が、この判断の参考にな ります。 Android のセキュリティの問題 Android はオープンなプラットフォームであることから、ルート化とロック解除が禁止さ れていません。ルート化とは、root ユーザー(OS に対するすべての権限を持つスー パーユーザー)になる行為です。また、ロック解除とは、ブートローダーを改変し、別の バージョンの OS やアプリケーションをインストールできるようにすることを指します。 Android にはさらにオープン性の高い権限モデルがあり、デバイス上の任意のファイ ルを、特定の 1 つのアプリケーションから読めるようにしたり、どのアプリケーションから も読めるようにする(ワールドリーダビリティにする)ことができます。複数のアプリケー ション間で任意のファイルを共有するには、そのファイルを「ワールドリーダビリティ」に するしか方法がありません。 最新バージョンの Android へのアップグレードは常に行えるわけではなく、通信事業 者によってアップグレードが制限される場合があります。しかし、アップグレードを行え なければ、セキュリティの穴が空いたままになる可能性があります。アップグレードが可 能かどうかを確認するには、端末設定 > 端末情報 > ソフトウェア更新をチェックしま す。また、ユーザーサポートのために、Carrier IQ(端末のログ情報を収集するアプリ) が通信事業者によって端末にインストールされている可能性があります。Carrier IQ は、設定次第では個人情報を収集する可能性があり、無効にすべきです。 BitDefender を使用すると、Carrier IQ がインストールされているかどうかをチェック できます。 Android では、Flash、JAVA、JavaScript、HTML5 といった動的なコンテンツがサ www.citrix.co.jp 10 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー ポートされるため、これらの機能を介して攻撃を受けたり、マルウェアが侵入するおそ れがあります。動的コンテンツによる攻撃を検出し、それを阻止できるセキュリティソ リューションが必要です。 www.citrix.co.jp 11 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー Android OS はモバイルマルウェアの格好の標的になっています。たとえば、SMS (ショートメッセージサービス)を使ってテキストを勝手に送信してしまうトロイの木馬、知 らないうちに違法なサービスに登録してしまう偽装アプリケーション、プライバシーを侵 害し、個人情報を送信してしまうアプリケーションなどがあります。端末が遠隔制御され てしまうことさえあります。安全性が確認されていない、実体が不確かなアプリケーショ ンストアのアプリケーションには特に注意が必要です。防御を高め、セキュリティをより 堅牢にすることをお勧めします。 iOS のセキュリティアーキテクチャ iOS には、サンドボックスに基づくセキュリティアーキテクチャが組み込まれています。 さらに、設定に応じたセキュリティ手段も実装されています。Apple によると、iOS のセ キュリティ機能は次のようになります。 設計段階から安全性とセキュリティに配慮 iPad (または iPhone、iPod)は、電源を入れた瞬間から非常に安全です。アプリケー ションはすべて安全な環境で実行され、ウェブサイトからアプリケーションのデータにア クセスしたり、あるアプリケーションから別のアプリケーションのデータを覗いたりするこ とはできません。暗号化ネットワーク通信にも対応しているため、大切な情報を守ること ができます。プライバシー保護の観点から、アプリケーションにはユーザーが許可しな いと位置情報が渡されません。パスコードロックをかければデバイスの不正使用を防ぐ ことができ、間違ったパスコードが何回も入力されたときはデータを全消去できます。ま た、iPad が盗まれたり、行方不明になった場合は、「iPad を探す」機能を使って、あり かを地図で確認したり、データを遠隔操作で全消去できます。そして、iPad を取り戻し たら、最後のバックアップから情報を元どおりに復元できます。6 アプリケーションのセキュリティ iOS では根底からセキュリティが考慮されています。アプリケーションの実行を保護す るサンドボックス、アプリケーションの改ざんを防ぐアプリケーション署名などの機能が あります。アプリケーションとネットワークサービスの証明書を、暗号化された「キー チェーン」に保管する安全な仕組みもあります。開発者は共通の暗号化アーキテク チャを使って、アプリケーションデータストアを暗号化できます。6 6 Apple, iPad in Business, Security, March 2011. www.citrix.co.jp 12 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー 13 iOS のセキュリティアーキテクチャ7 適用できる制限 8 iTunes Store へのアク セス iTunes Store の年齢 制限されたメディア/コ ンテンツへのアクセス Safari とセキュリティ設 定の使用 アプリケーションとデータを守るサンドボックス化 iOS では、アプリケーションがインストール時にサンドボックス化され、インストール後も その状態が保たれます。アプリケーション本体、その設定情報、そしてデータは、ファ イルシステムの特定の場所にしか保存できません。また、実行中のアプリケーションは、 そのアプリケーション自身のキーチェーン項目しか参照できません。アプリケーション は、たとえ攻撃者によってハッキングされたものであっても、他のアプリケーションの設 定情報やデータにはアクセスできないので、それらが不正に読み出されたり、改ざんさ れたりすることはありません。この仕組みにより、ハッキングされたアプリケーションが あったとしても、それを踏み台にして残りのアプリケーションが攻撃されたり、デバイス の制御が奪われたりするおそれはありません。 iPad や iPhone で重要なデータを守るには iOS は、企業がセキュリティ管理を行う従来の手法から、Apple 型の手法への転換をも たらします。iOS 環境、アプリケーションを利用できるかどうか、アプリケーションのパッ チ当て、そしてネイティブデバイス・開発環境セキュリティモデルが、すべて Apple に よって管理されるため、セキュリティは PC より優れているといえます。 ただし、iOS デバイスには、ウイルス対策ソフトのような一般的な制御手段は組み込め ません。そのため、iOS のセキュリティ手段の効力をよく見極め、足りないものがあれば、 組織自身のセキュリティアーキテクトに対策を検討させる必要があります。セキュリティ の脅威と、それが iOS でどのように防御されるかの詳細については、次の表を参照し てください。8 7 Apple, iOS Dev Center, 2012. 8 Apple, iPad in Business, Security, March 2011. www.citrix.co.jp YouTube の使用 App Store とアプリ内 課金の使用 アプリのインストール 画面のスナップショット ローミン グサー ビス使 用時の自動同期 音声ダイヤルの使用 iTunes バックアップの 暗号化 カメラの使用 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー 脅威と iOS のセキュリティ対策(仮想化使用時) 脅威 手口 iOS のセキュリティ対策 データ盗み出し データを組織外に持ち出す データはデータセンター から持ち出せない 画面印刷 スクリーンスクレイピング USB キーへのコピー バックアップを盗む メールを盗み出す データ改ざん データ紛失 アプリケーション/デバイス 制御 USB キーがない バックアップの暗号化 メールはローカルキャッ シュされない 別のアプリケーションからの 書き換え アプリケーション/データの サンドボックス化 こっそりと改ざんする ログ機能 デバイスのジェイルブレイク ジェイルブレイク検知 デバイスを盗む デバイス上には限られた データしかない 不正使用 アプリケーションの脆弱性 デバイスの暗号化 アプリケーションへのパッ チ当て マルウェア OS の改ざん アプリケーションの改ざん ウイルス ルートキット 管理されたオペレーティン グ環境 管理されたアプリケーショ ン環境 iOS アーキテクチャ* * iOS のアーキテクチャはマルウェアに対して強固ですが、感染した文書を介して PC 用のウイル スがひそかに渡される可能性があります。iPad / iPhone の接続先のすべてのホスト環境に、マル ウェア対策機能を導入することをお勧めします(特にメールに注意)。 従業員の私物デバイスの持ち込みを許可する場合、最も重要な企業データはデバイ スに入れないようにと BYOD ポリシーで定義するのが得策です。Citrix Receiver を 使うと、データをデータセンターの中から出さず、iOS デバイスに取り込めないようにす ることができます。Citrix Receiver には、デバイス端末への取り込みを許可したファイ ルを遠隔操作で消去する機能もあります。 www.citrix.co.jp 14 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー iOS のセキュリティの問題 iOS アーキテクチャは、いわば「塀に囲まれた庭」です。たとえデバイスの所有者で あっても、オペレーティングシステムの読み取りや改変は行えません。改変を行うには、 デバイスを「ジェイルブレイク(脱獄)」させるしかありません。ジェイルブレイクとは、デ バイスの保護機能を外し、root 権限を取る行為です。root 権限を取ってしまえば、改 変やカスタマイズが可能になります。ただし、iPad 2、iPhone 4S といった最近のデバ イスでは、ジェイルブレイクに対するハードウェア的な対策が講じられています。 iOS のその他のセキュリティの問題には、次のようなものがあります。 iTunes のプログラムバックアップは、デフォルトでは暗号化されません。 遠隔消去は、iPhone に SIM カードが装着されているときしか実行できません。 iPhone はほとんど「キーロガー」のようなものです。使い心地向上のため、入力した 単語が次々と辞書に追加されてしまいます。 iPhone のファイル消去は UNIX のものによく似ています。つまり、ファイルの本体 は消されず、inode のリンクが解除されるだけです。特殊なソフトウェアを使えば、 ファイルやテキストメッセージを復元できてしまいます。 iPhone のアニメーション機能では、ホームボタンが押されるたびに画面のスナップ ショットが撮られ、デバイスに保存されてしまいます。 iOS で使われる TLS 接続は変更できず、旧式の暗号化アルゴリズムしか使用でき ません。 iOS はクローズドなオペレーティングシステムであり、入念に管理されています。アップ グレードは 1 か所からしか行えず、アプリケーションのアップグレードも AppStore から しか行えません。また、AppStore のアプリケーションは入念な調査とセキュリティテスト を受けています。 見落としがちなこと iOS では、常に PC と同じようにコンテンツが表示されるとは限りません。たとえば、次の ような問題があります。 iOS が対応していない形式のビデオ(WMV、Flash など)は再生されません。 メールのセキュリティ証明書のサポート、暗号化、リコール(送信取消し)通知の扱い に問題があります。また、メールの中の特定の画像が正しく表示されないことがあり ます。 Calendar アプリに free/busy 状態を表示できません。複数のイベントの更新や過 去のイベントの扱いにも問題があります。 Keynote アプリで特定のグラフィック、フォント、レイアウトが表示されないことがあり ます。 www.citrix.co.jp 15 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー Pages アプリで変更履歴機能を有効にすると編集内容が表示されなくなり、重要な 更新内容を見逃してしまう可能性があります。 Citrix Receiver による企業情報の保護 重要データや機密情報の Citrix Receiver による保護 Citrix Receiver を使用すると、XenDesktop によってアプリケーションの集中ホスティ ングが行われているデータセンターの内部に重要な企業データを安全に保管したまま、 それらのデータに外部からアクセスできます。強力なデータ制御環境を実現するには、 データをデータセンターの外に出さないことが不可欠であり、そうすることで私物や企 業所有のあらゆるデバイスに、マルウェア対策などのセキュリティ手段を統一的に適用 で き る よ う に な り ま す 。 ま た 、 Receiver に 加 え て 、 ( ShareFile に よ る ) Follow-Me-Data を活用すると、iOS デバイスでのオフラインデータアクセスを実現で きます。この機能は、データを見られても構わないときに特に役立ちます。データを データセンターの中に置いておくのか、可搬にするかは企業の方針によって決まり、 それに応じて Receiver と ShareFile を使用できます。 Android デ バ イ ス や iOS デ バ イ ス 上 で 、 Citrix Receiver と と も に Citrix XenDesktop を使用すると、企業のデータ、アプリケーション、デスクトップへのアクセ スが可能になります。同梱のファイルマネージャによって、企業のディレクトリやファイ ルを簡単に操作できます。Receiver には Citrix Access Gateway™が組み込まれて いるため、強力な認証とネットワークトラフィックの SSL 暗号化を実現できます。これは ポイントツーポイント接続であり、Receiver だけに VPN トンネルを使わせることができ ます。Receiver には Citrix CloudGateway™も組み込まれているため、あらゆるタイ プのアプリケーション(Windows、Web、SaaS、モバイルアプリケーションなど)、デー タ、デバイス、ユーザーを、統一的に管理・制御することができます。 Citrix Receiver には、設定情報、画面ビットマップ、使用者のワークスペースを保護 する暗号化機能があります。iOS の機能を利用することで、Wi-Fi および 3G/4G ネット ワークを経由するデータを暗号化できます。 Citrix Receiver のセキュリティ手段 Receiver for iOS 5.5 および Receiver for Android 3.0 には、セキュリティを強化する 新機能が導入されています。最も重要なものを以下に示します。 フル暗号化 – (接続データだけでなく)アプリケーション全体を暗号化したり、アプ リケーションが動いていないときに、デバイス上のストレージのデータを暗号化でき ます。Receiver は暗号化されたメモリ空間で実行され、Wi-Fi や 3G/4G のような ネットワークを介してやり取りされるデータが暗号化されます。 強固な認証 – Receiver for iOS では、重要なリソースがアクセスされるときに、次 の機能を使って強固な認証を行うことができます。 SMS 認証 Citrix Access Gateway との連携 www.citrix.co.jp 16 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー RSA SecureID の組み込み – RSA ソフトトークン機能が Receiver に直接 組み込まれているため、ポケットの中からトークンを取り出したり、RSA ソフト トークンアプリケーションに切り換えてパスコードを取得する手間を省くことが できます。Receiver に PIN 番号を直接入力するだけで、自動的に接続が完 了します。 クライアント証明書のサポート – デバイスにインストールされた証明書を使っ て認証を行うことができます。これも認証の手間を省きます。 CloudGateway のサポート – シトリックスのユニファイド アプリケーション ストア に、仮想化された Windows アプリケーションや Windows デスクトップ、Web アプリ ケーション、SaaS アプリケーション、ネイティブモバイルアプリケーション、そして データが安全に集約されます。1 か所に、アプリケーションやデータがまとめられる ので、ユーザーサービスに適用するポリシーやアカウントの集中的な管理と制御が 可能になります。 SSL-SDK – Android と iOS のどちらでも SSL-SDK を使用できます。Receiver に統合されるソリューションの安全な開発が可能になります。 HDX – 今回のリリースでは、ビデオとオーディオの性能が一層改善されました。ま た、エンジンの性能が向上したことから、CPU 使用率やバッテリー持ち時間も改善 されました。 Citrix Receiver はバックグラウンドでも動作するので、使用者が電話をしているときや、 他のアプリケーションを使っているときでも機能できます。バックグラウンド動作では、 すでに確立されているセッションはそのまま保持されるので、Receiver のリソースにロ グインし直さずに、アプリケーションを素早く切り換えることができます。また、サード パーティ製のセキュリティプロバイダを使用すると、Receiver と同時に使用できるアプリ ケーションを明示的に指定するなど、設定したポリシーに基づいてアプリケーションの 切り換えを制限することができます。 モバイルセキュリティのベストプラクティス 効果的なセキュリティや制御を実現するには、社員向けおよび IT 部門向けの総合的 なベストプラクティスに従って、シトリックスのソリューションのセキュリティ機能とモバイ ルデバイスのセキュリティ機能を総合的に組み合わせる必要があります。組織のメン バー全員が一丸となって取り組まなければ、カスタマイズや BYOD を安全に実現する ことはできません。Android / iOS デバイスを Citrix Receiver と組み合わせて使用す る場合のガイドラインを以下に示します。 利用者側の注意事項: デバイスの設定 Android 企業環境で使うデバイスについては、ジェイルブレイクやルート化を行わないように します。 www.citrix.co.jp 17 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー Android パスコードロックを使ってモバイルデバイスの利用を保護します。パスコードは 8 桁 の複雑なものにします。 スクリーンロックの設定を行います。 タブレットを暗号化します。 スクリーンロックのタイムアウト設定を行います。 デバイスとバックアップを暗号化します。適切な場所をバックアップ先として選びま す。 ワイヤレスの設定を行い、ネットワーク接続確認を有効にします USB デバッグ機能を無効にします。 必要以上の権限を要求してくるアプリは使わないようにします。設定 > アプリケー ション > 提供元不明のアプリの設定を有効にします。 新しいリリースが利用可能になったときにソフトウェアアップデートを行います。 ウイルス対策ソフトウェアを実行します。 iOS 企業環境で使うデバイスについては、ジェイルブレイクやルート化を行わないように します。 パスコードロックを使ってモバイルデバイスの利用を保護します。 自動ロックを有効にして、時間を 1 分に設定します。 デバイスとバックアップを暗号化します。適切な場所をバックアップ先として選びま す。 Wi-Fi ネットワーク設定の「接続を確認」をオンにします。 「iPhone を探す」の設定を行い、デバイスが盗まれたり、行方不明になったときに データを消去できるようにします。* 設定> 一般 > 情報の中にある診断/使用状況を送信しないに設定します。 ソフトウェアメインテナンスを行います。 www.citrix.co.jp 18 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー iOS 新しいリリースが利用可能になったときにソフトウェアアップデートを行います。 * 「iPhone を探す」アプリは App Store から無料でダウンロードできます。このアプリを使うと、行方 不明になったデバイスの場所を地図で確認したり、画面にメッセージを表示したり、音を鳴らしたり することができます。プライバシー保護のために、なくしてしまったデバイスを遠隔操作でロックした り、データを消去することもできます。 日々の使用 使わないときは電源ボタンをこまめに押して、デバイスをロックします。 重要な文書を印刷するときは、プリンタがどこにあるかをあらかじめ確認しておきま す。 デバイスが盗まれたり、行方不明になったときは IT 部門に連絡し、証明書などのア クセス手段を無効にしてもらいます。 位置情報サービスを使うときはプライバシーに注意し、信頼の置けないアプリケー ションは使わないようにします。 重要なデータに紐付けられている iTunes の AppleID や Google アカウントを読み 取られないようにします。 Citrix Receiver の使用 本当に重要なデータを扱うときは、作業を終えたら Receiver からログアウトします。 ネイティブアプリケーションでないと正確に表示されないアプリケーションやデータ には、Receiver を使って接続します。 企業情報をローカルに保存したくないときは、モバイルデバイスのファイルシステム に対するクライアントドライブマッピングを無効にします。 その他の注意事項 共有されるモバイルデバイスには、重要なデータを置かないようにします。企業情 報をデバイスにローカルに保存する場合は、そのデバイスをあからさまに共有しな いことをお勧めします。シトリックスのテクノロジーを使って、「データはデータセン ターに置いておき、私物のデバイスは私物のまま使う」方法については、IT 部門に 確認してください。 重要なデータをモバイルデバイスに置く必要がある場合は、Follow-Me-Data と ShareFile を企業情報の管理ソリューションとして使用します。 (Apple) iCloud サービスを無効にして、重要な企業データがクラウドにバックアッ プされないようにします。クラウドサービスを利用すると、文書、アカウント情報、設定 情報、メッセージがバックアップされてしまう可能性があります。 (Android) 自動同期を有効にする設定を解除して、重要な企業データがクラウド にバックアップされないようにします。クラウドサービスを利用すると、文書、アカウン www.citrix.co.jp 19 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー ト情報、設定情報、メッセージがバックアップされてしまう可能性があります。 位置情報サービスの設定を行って、居所を突き止められたくないアプリケーション については位置追跡機能を無効にします。 通知の設定を行って、デバイスがロックされている間は、重要なデータを表示できる アプリケーションからの通知を見られないようにします。 ブラウザの自動入力– ユーザ名とパスワードを記憶する設定を行って、覗き見や 盗み見によるパスワードの流出を防ぎます(企業ポリシーで許可されている場合の み)。 デバイスが盗まれたり、行方不明になったときは、すぐに IT 部門に報告します。 管理側の注意事項: コンシューマデバイスと BYOD を企業内でどの程度使っても良いかを定めた企業 ポリシーを定めます。 クラウドの企業ポリシーを定めます。 ウイルス対策などのセキュリティ手段を有効にして、データセンター内のデータを保 護します。 コンシューマデバイスからの、アプリケーションやデータへのどの程度のレベルのア クセスを許可し、どの程度のレベルのアクセスを拒否するかを定めたポリシーを実 装します。 Access Gateway を使って接続のタイムアウト時間を設定します。 ドメインパスワードをデバイスにキャッシュできるようにするかどうかや、アクセスが必 要になるたびに、ユーザーにドメインパスワードを入力させるかどうかを決めます。 次の Access Gateway の認証方式のうち、どれを使用するかを決めます。 ─ 認証なし ─ ドメインのみ ─ RSA SecurID のみ ─ ドメイン + RSA SecurID ─ SMS 認証 www.citrix.co.jp 20 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー 企業メール通信を利用するモバイルデバイス所有者のその他の注意事項: Android / iOS モバイルデバイスは、Microsoft Exchange などのメール環境にネイ ティブ に対応しています。デバイスのネイ ティブメールアプ リケーショ ンか らは、 Microsoft Exchange アカウントのメールのローカルな管理、移動、削除は行えないの で、Citrix Receiver を介したオンラインアクセスが必要になったとしても、接続の要件 は変わりません。 ネイティブメールは便利ですが、重要な企業データが企業の管轄外のデバイスに保 存されると、セキュリティの問題が起きる可能性があります。同様に、OWA (Outlook Web Access)が Safari から直接利用されることもあります。IT の制約を回避するため に、企業アカウントから Hotmail、Gmail、Yahoo! Mail などのサードパーティのメー ルアカウントに、メールを転送している人々もいます。 モバイルデバイスユーザーは、企業メールの重要な情報を自分で保護しなければなり ません。Citrix Receiver には次の機能があり、ユーザーは安全なアクセスを保ちなが ら、自分のメールシステムを操作することができます。 重要な企業メールはデータセンターに置いたままにしておき、私物のデバイスは私 物のまま使うことができます。 メールのセキュリティ管理(ウイルス対策やスパム対策)をデータセンター上で実行 できます。 接続が途絶えたとしてもデータは失われません。 暗号化されたメールはデータセンターの中でのみ暗号化解除されます。 デバイスの側ではメールの暗号化鍵を使う必要はありません。 ShareFile を介して添付ファイルを送付できるので、重要な添付ファイルをメール 本体から切り離しておくことができます。 まとめ コンシューマデバイスは、企業に新しい使用モデルをもたらします。しかし、この使用 モデルの実現の前には、ますます進むコンシューマライゼーションの流れと BYOD ポ リシーの策定、テレワークの導入、といった IT に対するビジネスニーズの変化に対応 するセキュリティ上の新しい課題が立ちはだかります。ダウンロード件数 1,000 万を達 成し、数々のアプリケーションストアでトップランキングの無償ビジネスアプリケーション の 1 つに輝く Citrix Receiver は、Android / iOS ユーザーが企業デスクトップや企業 アプリケーションに自由にアクセスでき、「いつでも、どこでも、どんなデバイスからでも」 職場になる世界を実現します。XenDesktop と Citrix Receiver を組み合わせると、 大切な企業データや機密性のあるビジネス情報を保護する集中管理型のセキュリティ 手法を採用し、従業員の機動性の向上と仮想ワークスタイルの推進を求めるニーズに 効果的に対応できます。シトリックスのソリューションであれば、より効果的で、より新し い情報セキュリティ手法を実現でき、私物や企業支給品の Android / iOS コンシュー マデバイスの全社規模での活用を確実に進めることができます。 www.citrix.co.jp 21 Android および Apple iOS のセキュリティ保護 | ホワイトペーパー この文書は、Android や iOS の企業セキュリティの完全なガイドとして作成されたもの ではありません。Citrix Receiver に加えて、企業向けモバイルアプリケーション管理 セキュリティ機能も包めた総合的な戦略評価を行うことをお勧めします。 Citrix Receiver の機能については、Google Play から Android 版の、または iTunes App Store から iOS 版の Citrix Receiver をダウンロードするだけで、実際にお試し いただけます。さらに、現在シトリックス環境をご使用の場合も、そうではない場合も、 モバイルデバイス用の Citrix Receiver を、シトリックスの製品でホスティングされたクラ ウド環境で数分後には試用することができます。 バージョンについて: この文書は、2012 年 3 月時点での Android 4.0 および Apple iOS 5.1 向け最新版です。 関連情報 シトリックスの secure-by-design(安全を考慮した設計)テクノロジーと BYOD ソリュー シ ョ ン の 詳 細 は 、 www.citrix.co.jp/solutions/security_and_compliance お よ び www.citrix.co.jp/solutions/byod/ を参照してください。以下のサイトもご覧ください。 BYOD(Bring Your Own Device)実践ガイド Empowering business mobility through virtualization Get started with Citrix Receiver Try Citrix Receiver 企業環境での iOS / Android デバイスのセキュリティ保護の詳細については、以下の サイトをご覧ください。 ビジネスにも iPad を ビジネスにも iPhone を セキュリティの概要 Android open-source project: security overview Android-security-discuss www.citrix.co.jp 22 23 シトリックスについて Citrix Systems, Inc. (NASDAQ:CTXS)は、クラウド時代における企業と IT 部門の業務、従業員のコラボレーションのあり方を変革します。クラウ ド、コラボレーション、ネットワーキング、仮想化の分野で業界トップクラスのテクノロジーを擁するシトリックスは、26 万を超える組織の複雑なエン タープライズ IT を簡素化し、アクセス性を向上させることで、モバイルワークスタイルとクラウドサービスの発展に寄与しています。インターネット ユーザーの 75%が日々シトリックス製品を利用し、シトリックスは 100 以上の国と地域で 1 万社を越えるパートナー企業と提携しています。2011 年度の年間売上高は 22 億 1 千万ドルでした。詳細については www.citrix.co.jp をご覧ください。 ©2012 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix®、XenDesktop®、ReceiverTM、ShareFileTM、GoToMeeting®、Access GatewayTM および CloudGatewayTM は、Citrix Systems, Inc.またはその子会社の登録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その 他の商標や登録商標はそれぞれの各社が所有権を有するものです。 0412/DEVICESECURITY citrix.co.jp
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