2016年4月20日・21日 名古屋税関保税会保税事務研修会(役員)資料 税関の3つの使命について 安全・安心 適正かつ公平 貿易円滑化 の推進 名古屋税関監視部長 鈴村 春巳 税関の3つの使命 安全・安心な 社会の実現 社会悪物品、知的財産侵害物品 の取締り テロ、大量破壊兵器に対する取 締強化 先端技術を活用した検査機器の 配備 等 適正かつ公平な 関税等の徴収 関税・消費税等の賦課・徴収 輸入事後調査 関税評価、関税分類、原産地規 則の適用 等 貿易円滑化 の推進 貿易自由化と自由貿易協定等の 締結 AEO制度(外国税関当局との AEO相互承認) 通関関係書類の電子化・ペー パーレス化 NACCS海外展開(技術協力) 税関職員の行動指針 税関職員は、 誠実に行動し、社会からの信頼と期待に応えます。 誇りと使命感を持って、業務に取り組みます。 円滑なコミュニケーションを図り、チームで前進します。 改善意識を高め、日本と世界の変化に機敏に対応します。 自ら学び考え、プロフェッショナルとして成長します。 Nagoya Customs 1 Nagoya Customs 2 社会悪物品に対する密輸取締り ~不正薬物の摘発状況~ 覚醒剤の国内押収量全体に占める 密輸押収量の割合(2010年~2013年累計) 社会悪物品の摘発実績(2015年) 年別 種類 2011年 2012年 2013年 全国 名古屋 全国 名古屋 全国 2014年 名古屋 全国 2015年 名古屋 全国 名古屋 2% 前年比 件 185 9 141 10 154 6 174 11 83 6 55% kg 402 13 482 11 859 10 549 15 422 12 77% 件 71 5 82 9 66 8 99 4 122 2 50% kg 57 5 132 10 13 0 74 0 34 0 568% 件 2 1 - - 1 - - - - - - kg 4 4 - - 0 - - - - - - 件 37 3 46 3 128 6 91 1 213 9 900% kg 44 0 11 0 135 3 6 0 26 0 22% 千錠 5 1 4 0 17 0 2 - 1 0 全増 件 31 5 39 5 33 6 26 1 16 2 200% kg 2 - - - 0 - - - 0 - - 千錠 13 3 12 2 10 1 9 1 7 0 件 - - - - - - - - 1,462 77 全増 kg - - - - - - - - 37 2 全増 件 326 23 308 27 382 26 390 17 1,896 96 565% kg 509 22 626 21 1,007 13 630 16 519 14 87% 18 4 16 2 27 1 11 1 8 0 55% 覚醒剤 2,646kg 大麻 あへん 麻薬 向精神薬 合計 千錠 (注1)密輸押収量には、税関が摘発した密輸事件に係る押収量の他、 警察等他機関が摘発した事件で税関が当該事件に関与したも のに係る押収量を含む。 (注2)警察庁、財務省、厚生労働省、海上保安庁(内閣府集計)調べ 仕出地別覚醒剤の摘発実績(2015年) 【全国】 (kg) 0 54% 指定薬物 98% 密輸押収量分 100 200 300 【管内】 (kg) 0 メキシコ 中国 中国 香港 台湾 フィリピン 2 4 6 8 ○ 【全 国】不正薬物の押収量が5年連続で500kgを超えるなど、依然として深刻な状況 ○ 【名古屋】不正薬物の摘発件数は、過去10年のうちで最高 Nagoya Customs 3 社会悪物品に対する密輸取締り ~摘発事例~ 指定薬物事犯(中部外郵出張所) 覚醒剤事犯(中部空港税関支署) 事例2 事例1 2015年6月、中華人民共和国から中部国際 空港に到着した日本人男性を厳重検査した 結果、スピーカー32個に小分けにして隠匿 した 覚醒剤 約4,374g を摘発。 事例3 2015年6月、中華人民共和国から中部国際空港 に到着したマレーシア人男性を厳重検査した結 果、洋酒瓶2本に溶かして隠匿した 覚醒剤 約 1,169g (乾燥後の正味重量) 覚醒剤を含有する水溶液 約200g(水溶 液で 残した正味重量) (覚醒剤を含有する水溶液 約3,560g(風袋 込み)) を摘発。 2015年4月、中華人民共和国から到着した国際スピード 郵便物(EMS)から、 指定薬物である亜硝酸イソブチルを含有する液体 5本 38.675g を摘発 覚醒剤を隠 匿していたス ピーカ郵便物外装 覚醒剤を隠 匿していた 洋酒瓶 隠匿された 覚醒剤 スピーカーの 解体状況 【処理結果】 2015年7月15 日 告発 Nagoya Customs 5本 正味重量 38.675グラム 乾燥後の 覚醒剤 【処理結果】 2015年6月26日 告発 液体を別の瓶に移したもの 4 知的財産侵害物品輸入差止実績(名古屋管内) ≪知的財産侵害物品の差止実績≫ ≪仕出国別差止実績構成比≫ (件数ベース) 0% (件数) 件数 5,000 点数 4,530 126 4,500 3,865 4,000 3,500 2004 140 2014 120 2015 100 3,000 2,474 2,500 2,000 (点数:千点) 1,864 65 57 80 20% 26.5 40% 60% 46.3 1,500 その他 53.7% 20 0 2012 2013 2014 2015 衣類 10.6% (点数ベース) 医薬品 9.7% 40 0 その他 ≪品目別差止実績構成比≫ 意匠権 (点数ベース) 1.0% 1,000 500 韓国 2.3 6.2 60 46 中国 0.7 4.7 91.5 著作権 4.2% 100% 27.2 94.6 ≪知的財産別差止実績構成比≫ 80% 商標権 94.8% 携帯電話及び 付属品 6.8% バック類 5.0% 靴類 5.0% CD・DVD類 4.8% 自動車及び付属品 4.3% ○ 2015年の動向 ・2015年における管内の知的財産侵害物品の差止件数は3,865件、差止点数は 65,156点で、件数、点数ともに依然として高水準。 ・中国来貨物の差止件数(割合:91.5%)及び差止点数(割合:91.2%)が、ともに 9割超。 ・偽ブランド品などの商標権侵害物品が大半(件数98.1%、点数94.8%)。 ・CD、DVD類、自動車及び付属品、時計類の輸入差止件数・点数ともに増加。 Nagoya Customs 5 水際におけるテロ対策 1.テロ関連物資の密輸取締り 監視・検査体制の強化 ○ 検査機器(不正薬物・爆発物探知装置、 X線検査装置、爆発物探知犬)の活用 ○ 空港・港湾における監視・巡回の強化 等 事前情報の活用 ○ 乗組員、旅客(※1)、積荷に関する事項の 入港前報告義務化(2007年) ○ 旅客予約記録の報告(2011年)(※2) ○ 出港前報告制度の導入(2014年) 諸外国・関係機関との連携 ○ 税関相互支援協定(28ヵ国と締結) ○ 海上コンテナ安全対策(CSI) ○ 関係機関とのテロ対策合同訓練の実施 等 ※1 航空機旅客においては、これを事前旅客情報(API:Advance Passenger Information)という。 ※2 旅客予約情報 (PNR:Passenger Name Record)制度は、社会悪物品等の効果的かつ効率的な水際取締りを確保する観点から、税関が航空会社に対し て、航空機を利用して入国する旅客の予約情報(予約者の氏名、国籍等)の報告を求めることができる制度。2015年4月からNACCSによる電子的報告が可能 となった。今後は、全便・全旅客のPNRをNACCSにより電子的に提出することを求める方向。 2.出港前報告制度 世界税関機構(WCO)が2011年に採択した「国際貿易の安全確保及び円滑化のためのWCO基準の枠組み」に基づき、 国際基準に合った水際取締りの強化を図るため、海上コンテナ貨物について船積港を出港する24時間前までに積荷情報を 税関に報告することを義務化し、2014年3月から運用している。 ※ 類似の制度は、米国、EU、カナダ、中国等でも実施 3.海上コンテナ安全対策 (CSI:Container Security Initiative) 2001年9月の同時多発テロ事件を契機に、海上コンテナに大量破壊兵器等を隠匿して爆発させるテロ等を未然に防止 するため、米国、カナダと我が国で相互に税関職員を派遣し、日米・日加間の海上貨物輸送の安全強化を図っている。 ※ 東京、横浜、名古屋、神戸港において実施(米国ロングビーチ港、加国バンクーバー港に職員を派遣) Nagoya Customs 6 Topics.世界のテロ情勢の動向 「アルカイダ」関連組織 ● 主要テロ事件一覧(2016年) 1月12日 トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館近くのスルタンアフメト広場で自爆テロ。少 なくとも10人が死亡。 1月14日 インドネシア首都ジャカルタ中心部で、爆弾を爆発させた後、銃撃戦になるテロがあ り、実行犯とみられる5人を含む7人が死亡。 1月15日 西アフリカのブルキナファソの首都で、高級ホテル「スプレンディッド」及びレストランが 襲撃され、20人以上が死亡。 1月20日 パキスタン北西部のチャルサダで武装した4人グループが大学を襲撃。学生など20 人以上が死亡。 2月17日 トルコ首都アンカラで軍用バスを狙った爆弾による爆発があり軍関係者ら28人が死 亡。同国の反政府武装組織「クルド自由の鷹」が犯行声明。 2月21日 シリア首都ダマスカス近郊と中部ホムスで、連続爆弾テロが相次ぎ、少なくとも198人 が死亡。「イスラム国」が犯行声明。 2月28日 バクダッド北部サドルシティにおいて、連続爆弾テロが発生。78人が死亡。「イスラム 国」が犯行声明。バクダッド西部アブグレイ部においては、ISILが治安当局の拠 点を襲撃し、治安部隊のメンバー8人を殺害。 2月29日 バクダッド北方のムクダディヤにおいて、イスラム教シーア派の葬儀を狙った自爆テロ があり、少なくとも40人が死亡。「イスラム国」が犯行声明。イラク中部ディヤラ県 において、シーア派を狙ったと見られる爆弾テロが発生し、27人が死亡。 3月 2日 アフガニスタン東部ナンガルハル州の週とジャララバードでインド総領事館を狙った 自爆テロが発生。2人が死亡。 3月 6日 イラク中部ヒッラにある検問所で自爆テロがあり、少なくとも35人が死亡。イスラム 国」傘下の通信社がツイッターで犯行声明。 3月 7日 パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクア州の裁判所前で自爆テロ、12人が死亡。 イスラム過激派「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の一派が犯行声明。 3月 7日 チュニジア南東部ベンゲルダンでイスラム過激派が軍施設を襲撃する事件が発生。 少なくとも54人が死亡。 3月13日 トルコ首都アンカラの中心部の官庁街に近い幹線道路バス停付近で、乗用車がバス に近づき自爆テロとみられる爆発があり、少なくとも37人が死亡。 3月13日 西アフリカのコートジボワール、最大都市アビジャン近郊にある3カ所のリゾートホテ ルを武装集団が襲撃、外国人など16人を殺害。「イスラム・マグレブ諸国のアル カイダ(AQIM)」が犯行声明。 3月19日 トルコ・イスタンブールの繁華街で自爆テロ、少なくとも4人が死亡。 3月22日 ベルギー・ブリュッセルの国際空港と地下鉄駅で同時テロ、少なくとも34人 が死亡。「イスラム国」が犯行声明。 Nagoya Customs 【出所】新聞、ウェブサイト等掲載情報を基に当関で作成 7 Topics.北朝鮮の核実験に対する我が国の対応 北朝鮮 (1)面積:12万㎢ (朝鮮半島全体の55%) (日本の33%に相当) (2)人口:約2,515万人 (3)首都:平壌(ピョンヤン) (4)政党:朝鮮労働党 (第一書記:金正恩(キムジョンウン)) 北朝鮮の核実験に対する我が国の対応 ◆1回目(2006年10月) 核実験を受け、全ての北朝鮮籍船の入港禁止、北朝鮮原産・船積み の全ての品目の輸入禁止、北朝鮮籍を有する者の入国の原則禁止の措 置を実施。 ◆2回目(2009年5月) 2度目の核実験を受け、北朝鮮に向けた全ての品目の輸出禁止、対 北朝鮮の貿易・金融措置に違反し刑の確定した在日外国人の北朝鮮を 渡航先とした再入国を原則禁止する措置を実施。 4度目の核実験を実施 2016年1月6日 午前10時頃、北朝 鮮の豊渓里(ブン ゲリ)付近におい 豊渓里 て、地下核実験が 行われた。北朝鮮 が核実験を行った のは、2006年、 2009年、2013年に 続き4度目。 北朝鮮は「水素爆弾(水爆)実験である」と 主張しており、仮に事実であれば北朝鮮の核実 験に水爆が使われたのは初。 Nagoya Customs ◆3回目(2013年2月) 3度目の核実験実施を受け、北朝鮮当局職員としての活動を実質的 に補佐する立場にある者(朝鮮総連の副議長5人)に対し、北朝鮮を 渡航先とした再入国の原則禁止。 ◆4回目(2016年1月) 4度目の核実験実施を受け、1月6日、安倍内閣総理大臣は、北朝 鮮に対して厳重に抗議し、断固として非難するとし、国連安保理での 対応を含め、米国、韓国、中国、ロシアを始めとする関係国との協力 を強化するとともに、今後の北朝鮮の反応や国際社会の動向を考慮し て、北朝鮮に対する更なる対応を検討すると声明を出した。 【出所】外務省HP等 8 Topics. 伊勢志摩サミット 首脳会議及び閣僚会議一覧 【出所】関税・外国為替等審議会関税分科会 資料 ○ 5月26日~27日の伊勢志摩における首脳会議のほか、各地で10の閣僚会合が開催される。 Nagoya Customs 9 Topics.伊勢志摩サミットにおける当関の取組み 伊勢志摩サミット等の開催に際しては、国際テロリスト等によるテロ行為が懸念されるため、名古屋税関 では、財務省関税局の指示の下、各税関・関係機関の皆様と連携して、これらテロ行為等を未然に防止する とともに、会議等の円滑な実施に資するため、以下の安全対策等に留意しつつ、万全の態勢で臨むこととして おります。 また、要人又は会議関係者の入出国が予想される中部国際空港、静岡空港及び県営名古屋空港にあっては、 要人又は会議関係者の迅速通関等の要請にこたえる必要があります。 (1)安全対策 ①厳重な審査・検査の実施 銃砲、爆発物等の不正輸入を阻止するため、関係機関の皆様との情報交換を密にしつつ、入国旅客及び乗組員の携帯品等、 商業貨物並びに国際郵便物に対して、厳重な審査・検査を実施 また、検査に当たっては、大型X線検査装置、不正薬物・爆発物探知装置(TDS)等検査機器を積極的に活用 ②巡回等の強化 不審物及び不審者の発見を目的として、埠頭及び港頭地区、空港並びに保税地域において、きめ細かな巡回を実施 ③関係機関との連携 国際テロリストの入国阻止や不測事態の対処に万全を期すため、関係機関の皆様との間においてより一層の連携強化 ④情報共有 関係機関の皆様と、テロに関連する要注意人物、要注意企業、要注意物品等の情報を共有 (2)要人又は会議関係者の迅速通関 要人又は会議関係者の携帯品等の通関については、趣旨を踏まえ柔軟に対処する。また、通関に当たっては、接遇に配意 した上で、迅速な処理に努める。 【不審物発見時の通報について】 税関の検査等において爆発物等の不審物を発見した際は、税関官署を管轄する警察及び消防への通報並びに港湾危機管 理官への通報を行うこととしています。 Nagoya Customs 10 Topics. 伊勢志摩サミット ~皆様へのお願い~ Nagoya Customs 11 Nagoya Customs 12 適正かつ公平な関税等の賦課徴収 ~国税収入額の状況~ ≪国税収入額≫ 〔税関収入額の内訳〕 〔税関収入額の国税収入に対する割合〕 (千億円) 約8.9兆円 (%) 100 税関 80 消費税及び地方消費税 14.0 とん税及び特別とん税 20 12.0 10.0 関税 0 ≪名古屋税関≫ 8.9 9.4 10.0 11.1 10.7 11.4 12.7 12.3 8.0 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 (年度) 2010 2011 2012 2013 2014(年度) ○ 12.5 11.9 40 (2014年度) 15.4 16.0 60 国税収入 約58兆円 18.0 その他内国消費税 全国税関の収入額は約8.9兆円、国税収入の約15%を徴収する重要な徴収機関 〔名古屋税関収入額の内訳〕 〔科目別収入額【2014年度】〕 (千億円) 12 約9,866億円 名古屋 10 12.1% 【名古屋 管内】 9.9% 73.7% 14.0% 8 6 税関収入 約8.9兆円 【全国】 4 2 0% 0 関税 85.2% 20% 40% とん税及び特別とん税 60% 消費税及び地方消費税 4.5% 80% 100% その他内国消費税 2010 2011 2012 2013 2014(年度) (2014年度) ○ 名古屋税関の収入 額は約9,900億円、全国税関収入額の約1割 ○ 消費税及び地方消費税の割合が全国に比べて高い。 13 Topics. 金地金の摘発実績(全国) 金地金密輸事件の処分件数と脱税額の推移(平成17~26事務年度) (処分件数:件) 200 (脱税額:万円) 脱税額 25,000 処分件数 20,000 15,000 100 10,000 5,000 0 脱税額 処分件数 H17 244 H18 312 H19 338 H20 1,681 H21 21,329 H22 966 H23 1,842 H24 2,656 H25 3,089 H26 23,679 3 5 4 5 25 7 17 7 8 177 密輸仕出地 隠匿手口 【密輸仕出地別処分件数(平成26事務年度)】 0 隠匿事例 【隠匿手口別処分件数(平成26事務年度)】 旅行鞄を工作して 隠匿したもの 8件 マレーシア 11件 タイ 9件 マカオ 9件 中国 6件 等 その他 45件 177件 韓国 22件 香港 110件 土産品等に 隠匿したもの 70件 177件 体に巻きつける等して 隠匿したもの 99件 皮膚に模したシリコンで覆った腹部に隠匿 ○ 金地金の密輸事件は、処分件数が177件(前年度比22倍)、脱税額が約2億4千万円(前 年度比8倍)といずれも過去最高で、全て航空機旅客によるもの。 Nagoya Customs 14 適正かつ公平な関税等の賦課徴収 ~輸入事後調査の状況~ 〔品目別納付不足税額の割合(全国)〕 ● 輸入事後調査の状況 0.0% 肉類 25.2% 2014事務年度 (2014年7月~2015年6月) 全国 その他 37.0% 電気 機器 13.8% 名古屋 調査を行った輸入者 3,545 446 申告漏れのあった輸入者 2,363 302 履物類 5.7% 医療 用品 6.3% 機械類 12.1% 〔品目別の納付不足税額のあった者数の割合(全国)〕 申告漏れ等の割合 申告漏れ等に係る課税価格 67.7% 1,082億5,406万円 146億4,409万円 49億472万円 1億2,655万円 内国消費税 68億9,791万円 8億8,413万円 計 118億263万円 10億1,068万円 関税 追徴税額 66.7% 電気 機器 9.3% その他 40.3% 織物衣類 7.8% プラスチック 及びその製品 7.4% 家具、寝具、 照明器具等 3.1% 光学機器 等 3.8% ○ 機械類 8.0% 編物衣類 6.6% 紡織用繊維の その他の製品 3.9% 鉄鋼製品 4.0% 革製品 5.7% 名古屋税関での追徴税額は、全国の約1割。 Nagoya Customs 15 Nagoya Customs 16 貿易円滑化の推進 ~AEO制度~ AEO(Authorized Economic Operator)制度 AEO制度とは、貨物のセキュリティ管理とコンプライアンス(法令遵守)の体制が整備された事業者としてあらかじめ税関長の認定を受けた 者が税関手続の簡素化・迅速化等のメリットを得る制度 要件 対象 コンプライアンス要件 商業上の記録管理システム 税関等への協力 連携財務健全性 物理的・人的セキュリティ 取引先セキュリティ 国際的な物流に関連するすべての事業者 ベネフィット 審査・検査の簡素化、手数料の軽減 等 名古屋税関が承認しているAEO事業者数 (H28年4月11日現在) 99者/583者 (全国9税関のうち2番目の認定者数) 全サ 体プ Aをラ Eカイ Oバチ 制ーェ 度すー るン 輸 入 者 特例輸入申告制度 輸 出 者 特定輸出申告制度 倉 庫 業 者 特定保税承認制度 通 関 業 者 認定通関業者制度 運 送 業者 特定保税運送制度 製 認定製造者制度 造 者 制度の信頼性の維持・向上に努めつつ、普及を図る ことによって、国際物流全体のセキュリティ向上と 円滑化を両立 通関関係書類の電子化・ペーパーレス化 更なる貿易の円滑化及び通関手続に要する時間の短縮・コスト削減の観点から、NACCSによる通関関係書類の電子化・ペーパーレス化を促進 ・平成24年7月、簡易審査扱い(区分1)される輸出入申告の通関関係書類を原則提出省略 ・平成25年10月、通関関係書類のPDF等による提出が可能、一部の減免戻し税関係書類の電磁的記録による提出を可能、その後、拡大 ・平成26年11月、医薬品医療機器等法関係手続を新たにNACCS業務に追加 ・平成27年11月、電磁的記録により提出されたEPA税率適用のための原産地申告書等について、原本提出不要(一部国) ・平成27年3月、申告添付登録(MSX)業務の添付ファイルの容量拡大 輸出通関における道路運送車両法に係る他法令確認書類の提出簡素化 ・平成27年12月、電磁的記録による提出が可能(原本提出又は提示が不要)な他法令確認書類の拡大 国際物流におけるセキュリティを確保しつつ、通関手続の一層の迅速化 Nagoya Customs 17 貿易円滑化の推進 ~EPA(経済連携協定)~ EPA(経済連携協定)とは 経済連携協定(EPA: Economic Partnership Agreement )とは、2以上の国(又は地域)の間で、自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)による物品及びサービス貿易の自由化に加え、貿易以外の分野、例えば人の移動や投資、政府調達、二国間協力 等を含めて締結される包括的な協定をいう。 我が国は、現在16の国・地域とEPA(経済連携協定)を発効又は署名済であり、EPAの相手国からの輸入、また、EPA相手国 への輸出について、それぞれのEPAで決められた「通常より低い関税率」(EPA税率)を適用することができる。 TPP(環太平洋パートナーシップ協定) 意義 ・世界のGDPの約40%、貿易額の3分の1 ・アジア太平洋地域の成長を日本に取り込むポテンシャルのあるTPPは、日本の成長戦略の柱の一つ ・日本がアジア太平洋地域における新たなルール作りを主導 特徴 包括的:物品だけではなく、投資・サービス・政府調達なども含めた市場アクセス。ルールの分野も含め幅広い。WTOの枠組みを 超える従来型の通商協定でカバーされていない政策分野(環境、労働、国有企業等) 効果 ・市場アクセスの拡大 ・貿易・投資ルールの明確化 → 海外事業展開における不確実性の除去 ・知的財産、金融、環境、労働に関するルールの明確化 → 海外事業のパートナーとの信頼構築、リスク低減 ・貿易関連手続の簡素化・各種規制緩和 → 中小企業を含めた海外事業展開を加速 貿易円滑化に関する日本企業に対する活動支援 民間事業者や地方公共団体等との意見交換を強化し、税関行政に対するニーズ等の積極的・主体的な把握及びセミナー開催等を通じて日本企業 の海外展開に対する活動支援に取り組む。特に、EPA(経済連携協定)利用促進の観点から関連する知識普及に努める。 Nagoya Customs 18 貿易円滑化の推進 ~輸出入申告官署の自由化・通関業制度の見直し~ 輸出入申告官署の自由化 輸出入しようとする貨物が置かれている場所を所轄する税関官署に対して輸出入申告を行う原則は維持しつつ、AEO(認定事業者)のうち輸出 入者及び通関業者等については、いずれの税関官署に対しても輸出入申告を行うことを可能とする。 これに伴い、通関業者の業務を各税関の管轄区域内に制限する規定を廃止する。 【現状】 【自由化後】 輸出入者 蔵置官署 (X税関) 蔵置官署 (X税関) 非蔵置官署 (Y税関) 自 由 化 通関業者 貨物 X税関 (A官署) (AEO) 輸出入者 (※) 非蔵置官署 (Y税関) (AEO) 輸出入者 (※) 貨物 申告(選択可能) Y税関 (B官署) X税関 A官署 Y税関 B官署 (※)「輸出入者」または「通関業者」がAEOである場合。 通関業制度の見直し 輸出入申告官署の自由化に伴い、通関業法の営業区域制限を廃止する改正を機に、昨今の通関手続を取り巻く環境の変化等に対応するため、通 関業制度の見直しを行う。 通関業を取り巻く環境の変化 通関手続の自由化・迅速化の要請 電子化・ペーパーレス化の進展 テロ・不正薬物等への対応 セキュリティ・コンプライアンスの重要性増大 EPA等の拡大に伴う 関税率・原産地規則等の複雑化 基本的方向性 ・経済的規制は最小限に、通関業者の創意工夫が生かされる環境を整備 ・自由な競争環境の下で、自己規律の発揮と透明性ある事後チェック体制の整備 ・通関士、通関業者による高度な専門性の発揮 Nagoya Customs 19 税関行政サービスに関するご意見やお気付きの点がございましたら、税関までお寄せください。 なお、名古屋税関ホームページのメールアドレス でもお受けしております。 税関のPR活動 税関お問い合わせ窓口 税関では、貿易統計に係る「トピックス」のほか、水 際取締り、麻薬探知犬の活躍ぶりなど ・税関手続全般 業務部税関相談官室 ☎052-654-4100 ・税関 Facebook ・EPA・原産地規則 業務部原産地調査官 ☎052-654-4205 ・税関 Twitter ・EPAセミナー 総務部総務課 ☎052-654-4010 ・税関チャンネル(YouTube) ・AEO制度 業務部認定事業者管理官 ☎052-654-4169 ・関税分類(税番) 業務部関税鑑査官 ☎052-654-4139 ・消費税転嫁対策相談窓口 業務部特殊鑑定部門 ☎052-654-4124 ・貿易統計 調査部調査統計課 ☎052-654-4172 で紹介しています。 特に、税関チャンネル(YouTube)には、平成23年7 月以降、76件の掲載をしており、「F1マシンの通 関」、「保管通貨・証券等の返還」、「税関親子見学 会」などは、毎年のように掲載されておりますので、是 非、ご覧ください。 税関ホームページをご覧ください。 税関 Nagoya Customs 検 索 税関イメージキャラクター 「カスタム君」 20
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