Windows XP インストールガイド Windows XP Windows XP には 2 種類あり、更にこの2種類には各々パッケージ版と OEM 版があります。 ・Windows XP Home Edition : 個人ユーザー向(Windows98/ME の後継) ・Windows XP Professional : 企業・パワーユーザー向(Windows2000 の後継) Home Edition と Professional の違い。 Professional からネットワークやセキュリティー(リモートデスクトップ接続、ドメインネットワークログオ ン、ファイル単位のセキュリティー、デュアル CPU サポートなど)の、一部の機能を省いたものが Home Edition です。 パッケージ版と OEM 版の違い。 パッケージ版 OEM 版 ソフト単体で箱に入って売られているもの。 フィルム包装でハードディスク、マザーボード、ドライブ、メモリなどと一緒に 購入することができて、単体で買うことはできないもの。 どちらもインストールの際に CD ブート(CD から起動すること)ができます。 プロダクトアクティベーションとは? ・ マイクロソフト社「Office XP」 「Windows XP」などに不正コピーを防ぐ目的で導入されているライセン ス認証技術です。 ・ Windows XP インストール後 30 日以内にライセンス認証(プロダクトアクティベーション)を行わない と Windows XP が使えなくなります。 ・ ライセンス認証後でも「120 日以内に 10 種類の識別パーツ(CPU,MEMORY ,HDD, VIDEO カード, CD-ROM ドライブ, LAN カード, SCSI カードなど)のうち 6 種類が変更された場合」は再度ライセンス認 証が必要になります。 プロダクトアクティベーションの方法 ・ インターネットに接続できる環境の Windows XP 搭載パソコンならば直接パソコンから行えます。 ・ それ以外の場合は電話で認証手続きを行います。 詳しくはマイクロソフトのホームページなどをご覧ください。 http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/default.asp oft.com/japan/windowsxp/default.asp http://www.micros インストールの前準備 1. プリンターやデジカメなどの周辺機器が Windows XP に対応しているか確認し、Windows XP 用ドライ バーソフトが別途必要な場合はあらかじめ用意しておいて下さい。 Windows XP への対応状況については、 各製品のメーカーにお問い合わせ下さい。 参考 ・ Windows XP 標準のドライバーソフトで問題ない場合もあります。 ・ Windows XP 用のドライバーソフトがメーカーからまだ供給されていない場合、Windows 2000 用のドライバーソフトを 使用することで動作する場合もありますが、応急処置とお考え下さい。 2. プリンターやデジカメなどの周辺機器は接続しない状態でインストールして下さい。 接続したままインストールすると時間がかかったり、トラブルの原因になったりする場合があります。 事故防止のため、周辺機器を取り外す時は必ず本体の電源を切ってから行って下さい。 3. ディスプレイ・キーボード・マウスが本体に接続されているか確認しましょう。 1 Windows XP インストール方法 ここでは OEM 版 Windows XP Home Edition を、 CD−ROM から起動する新規インストール方法を紹介してい ます。パッケージ版、OEM 版ともインストール方法はだいたい同じですので参考にして下さい。 参考 ・ CD−ROM から起動してインストールする場合は、あらかじめパソコンの BIOS の設定を CD−ROM から起動できるようにし ておく必要があります。当社で販売しているパソコンは、標準設定で CD−ROM からも起動できるようになっております。 ・ 新規インストール方法ではハードディスクを初期化してしまうため、ハードディスクにデータが入っている場合は中のデータが 消えてしまいます。現在お使いのパソコンに Windows を新規に再インストールする際、ハードディスクに必要なデータがある 時はあらかじめバックアップを取っておきましょう。 ・ Windows XP は C ドライブ以外のドライブにインストールすることも可能です。 インストール手順 1. Windows XP のインストール 2. チップセットドライバーのインストール 3. VGA ドライバーのインストール 4. お持ちの各種周辺機器用(プリンター・デジカメなど)ソフトのインストール それではインストール手順にそって Windows XP をインストールしてみましょう。 1. Windows XP のインストール (1) 電源を入れて、すばやく CD−ROM を挿入します。 無事に CD−ROM から起動できると、「Setup is inspecting your computer’s hardware configuration…」が表示されます。うまく起動できなかった場合は CD−ROM を入れたまま再起 動します。 Setup is inspecting your computer’s hardware configuration… (2) 「Windows Setup」が表示されます。 2 (3) しばらくすると、 「Windows XP Home Edition セットアップ」が表示されます。 「Windows XP のセットアップを開始するには、Enterr キーを押してください。 」を実行します。 「Enter Enter」キーを押して下さい。 Enter (4)「Windows XP ライセンス契約」が表示されますので、内容をお読みになり異存がなければ「同意 します」を選びます。 「F8 F8」キーを押して下さい。 F8 (5)キーボードの種類を選択する画面が表示されますので、キーボードの左上にある「半角 半角/ 半角/全角」 全角 キー を押します。 3 (6)キーボード種類の確認画面が表示されますので、 「Y Y」 キーを押します。 (7) 現在のパーティション状況が表示されます。 インストールしたいパーティション(ドライブ)を選択して「Enter Enter」キーを押して下さい。 Enter Windows XP は C ドライブ以外のドライブにインストールすることも可能です。 (例では既存の「C: パーティション」を選択しインストールしています。 ) 「D D」キーを押すと既存のパーティションを削除できます。 「C C」キーを押すと未使用の領域にパーティションを作成できます。 ・ ハードディスクを1つのパーティションにしたい場合 既存のパーティションがある場合は全て削除して、1つの未使用の領域にした後パーティションを作成 します。 ・ ハードディスクを複数のパーティションに分割したい場合 既存のパーティションも含めて再分割したい場合は、既存のパーティションを削除し1つの未使用の領 域にした後、目的の分割数や容量にパーティションの削除や作成を行います。 ・ 現状のパーティション構成のままで良い場合 インストールしたいパーティションを選択して下さい。 4 (8) ファイルシステムを選択する画面が表示されます。 (7)で選択したパーティションの種類によって画面の表示に多少の違いがあります。 使用したいファイルシステムとそのフォーマット方法を選択して「Enter Enter」キーを押して下さい。 Enter (例では「FAT ファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット」を選択しています。 ) NTFS ファイルシステムとは? ・ セキュリティー機能に優れたファイルシステムです。 ・ FAT 側(Windows 98/ME)からのファイルの読み書きはできません。 FAT ファイルシステムとは? ・ Windows 98/ME と同じ形式のファイルシステムです。 ・ 2GB 以上を1つのパーティションで扱う場合は FAT32 となります。 ・ FAT32 の 1 パーティション最大容量は 32GB です。 参考 本冊子の説明は Windows XP の新規インストール方法なのでどちらのファイルシステムでも良いですが、C:に Windows 98/ME などがインストール済で D:に Windows XP をインストールし、デュアルブートする場合で Windows 98/ME 側から も読み書きできるようにするにはパーティションは FAT ファイルシステムを選択します。 (9) フォーマット確認画面が表示され、 「このドライブをフォーマットするには F キーを押してくださ い。 」と表示されましたので、[F F]キーを押します。 (8)で選択したファイルシステムの種類によって「ファイルシステムの変換選択」などの行程が表 示されるなど多少の違いがあります。 (例では[F F]キーを押した後、更に「パーティションが 2GB を超えているので FAT32 でフォーマットします」という画 面が表示されましたので、 「Enter Enter」キーを押して続行しています。 ) Enter 5 (10)フォーマットが開始されフォーマット状況が表示されます。 ハードディスクの容量が多いほど、フォーマットには時間がかかります。 フォーマットは数分から数時間におよぶ場合もあります。 (11)フォーマットが終わると、Windows XP インストール用ファイルをハードディスクにコピーします。 しばらくすると「ここまでのセットアップは正常に終了しました。 」・・・「コンピュータを 15 秒後 に再起動します…」と表示されるので、 「Enter Enter」キーを押します。 Enter 再起動時は CD-ROM から起動せず、ハードディスクから起動して下さい。 (9)で「パーティションを NTFS に変換」を選択している場合は変換処理が行われた後、更に再起 動します。 6 (12) Windows XP がハードディスクから起動されて起動画面が表示されます。 インストール画面が表示され、しばらくこの状態が続きます。 (13)「地域と言語のオプション」画面が表示されますので、 「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスでクリックします。 「組織名 組織名( (14)「ソフトウエアの個人用設定」画面が表示され、 「名前 名前( 組織名(O):」の入力を求められ 名前(M):」 るので、任意の文字を入力して、 「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスでクリックします。 参考 ・ 「名前(A):」は日本語も使用できます。 ・ 「組織名(C):」は未入力でも大丈夫です。 7 (15)「プロダクトキー」画面が表示されますので、プロダクトキーを入力して「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスで クリックします。 参考 ・プロダクトキーは OEM 版には包装フィルムに貼られているシールに 25 桁の英数字で記載されています。 ・製品版は CD ケースに貼られているシールに 25 桁の英数字で記載されています。 ・プロダクトキーシールは再発行できませんので大切に保管しておいて下さい。 (16)「コンピュータ名は何ですか?」画面が表示されますので、 「コンピュータ名: コンピュータ名:」に任意の文字を コンピュータ名: 入力して、 「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスでクリックします。 「コンピュータ名:」には 15 文字以内の英数字で入力します。他のパソコンとネットワーク接続 した時はこの名前がネットワーク上で表示されます。 8 (17)モデムカードが実装されていて Windows XP が検出に成功した場合は、 「モデムのダイヤル情報」 画面が表示されますので「市外局番」 「ダイヤル方法」を入力して「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスでクリッ クします。モデムカードが実装されていない場合は、この項は飛ばしてお読み下さい。 「タイムゾーン タイムゾーン( (18)「日付と時刻の設定」画面が表示されますので、 「日付と時刻 日付と時刻( タイムゾーン(T)」が違う場合 日付と時刻(D)」 は修正した後「次へ 次へ( 次へ(N)>」をマウスでクリックします。 (19)LAN カードが実装されていて Windows XP が検出に成功した場合は、 「ネットワークの設定」画面 「次へ 次へ( が表示されますので、 「標準設定 標準設定( 次へ(N)>」をマウスでクリッ 標準設定(T)」になっているのを確認して、 クします。LAN カードが実装されていない場合は、この項は飛ばしてお読み下さい。 9 (20)インストール画面が表示され、しばらくこの状態が続いた後、再起動されます。 再起動時は CD-ROM から起動せず、ハードディスクから起動して下さい。 (21) Windows XP 起動画面が表示され、 「Microsoft Windows へようこそ」画面が表示されますので、 「次へ 次へ( 次へ(N)」をマウスでクリックします。 10 (22) LAN カードやモデムカードが実装されていて Windows XP が検出に成功した場合は、 「インター ネットに接続する方法を指定してください。 」と画面が表示されます。モデムカードのみ実装され ている場合などによって表示の内容や順序に多少の違いがあります。ここでインターネット接続設 をマウスでクリックし各種設定を行います。 定をする場合は該当する接続方法を選択して 「次へ 次へ( 次へ(N)」 後で設定する場合は「省略((S)」をマウスでクリックします。LAN カードやモデムカードが実装さ れていない場合は、この項は飛ばしてお読み下さい。 (例では「省略((S)」をマウスでクリックしています。 ) (23) 「Windows のライセンス使用開始手続きを行う準備はできましたか?」画面が表示されます。イ ンターネット経由でインターネットへ接続できる環境が整っていない場合は、後日(30 以内に)電 話でライセンス認証を受ける必要があります。 (ライセンス認証は 30 日以内に行えばよいので、例では「いいえ、後で数日おきに通知してください。 」を選択し、 ) 「次へ 次へ( 次へ(N)」をマウスでクリックしています。 11 (24)「このコンピュータを使うユーザーを指定してください。 」画面が表示されるので、使用するユーザ ー名を最低でも 1 人分入力し、 「次へ 次へ( 次へ(N)」をマウスでクリックします。 (14)で入力した名前と同じである必要はありません。 (25)これで Windows XP のインストールは無事完了しましたので、必ず 30 日以内に「スタートメニュ ー」の「Windows のライセンス認証」を起動して、ライセンス認証(プロダクトアクティベーショ ン)を行ってください。30 日を過ぎてしまうと Windows XP が使えなくなります。 12 2. チップセットドライバーのインストール マザーボードにはパーツを的確に動作させるためのチップセットが搭載されています。チップセットを正常 に機能させるために、チップセット専用設計のドライバーソフトがマザーボード付属のCD-ROM に収納さ れています。CD-ROM の中には、複数の製品に対応できるように数種類のドライバーが入っている場合が あります。そのような時は製品名や型番などを参考にして、CD-ROM の中から該当するフォルダ名やファ イル名を探し、その中にある Setup.exe などのインストールプログラムをダブルクリックしてドライバーを インストールしてください。 CPU やメモリなど、パーツの違いによってさまざまな仕様があり、多種多様の種類のチップセットがチッ プセットメーカーからマザーボードメーカーに供給されています。マザーボードのマニュアルなどを参考に して下さい。 3. ビデオカードドライバーのインストール パソコンの画面表示を理想的に処理できるように、ビデオカード付属のCD-ROM やフロッピィディスクに は専用設計のドライバーソフトが収納されています。付属のCD-ROM やフロッピィディスクの中には、複 数の製品に対応できるように数種類のドライバーが入っている場合があります。そのような時は製品名や型 番などを参考にして、CD-ROM やフロッピィディスクの中から該当するフォルダ名やファイル名を探し、 その中にある Setup.exe などのインストールプログラムをダブルクリックしてドライバーをインストールし てください。ビデオカードのマニュアルなどを参考にして下さい。 マザーボードにグラフィック機能が含まれている場合(ディスプレイのコネクタがマウスやキーボードなど のコネクタの近くにあるもの)はマザーボード付属のCD-ROM に入っています。マザーボードのマニュア ルなどを参考にして下さい。 「スタート」→「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」の「コントロールパネルを選んで実行します。 」メニュ ーの「システム」をクリックします。 「ハードウエア」タブをクリックして「デバイスマネージャー」をクリックすると、コンピュー タに接続されている機器やチップセットなどの情報を見ることが出来ます。 タに接続されている機器やチップセットなどの情報を見ることが出来ます。 各機器のところに「!」や「?」のマークがついていなければ、パソコンは正常に機能していますので、特にドライバーソフトをイ ンストールする必要はありません。 ドライバーをインストールすることで、不具合が改善されたりパフォーマンスが上がったりしますが、不調になってしまうこともあ ります。そのような場合は、 「デバイスマネージャー」からインストールしたドライバーソフトを削除して、コンピュータを再起動し て下さい。 Windows XP は最新の OS なので、2001 なので、2001 年 10 月の時点で販売されているパーツは、Windows 月の時点で販売されているパーツは、Windows XP をインストールしたとき に組み込まれるドライバーソフトで問題なく動作する場合がほとんどです。 4. お持ちの各種周辺機器用(プリンター・デジカメなど)ソフトのインストール Windows XP をインストールし、パソコンが正常に機能していることが確認できたら、お手持ちの周辺機器 のソフトをインストールしましょう。 各周辺機器の使用方法やソフトのインストール方法は製品付属のマニュアルをご覧になって下さい。 13 商標 Microsoft Windows は米国マイクロソフト社の登録商標です。 Windows ロゴは米国マイクロソフト社の登録商標です。 本書の一部および全部について、株式会社サードウェーブから文書の許諾を受けずに、いかなる方法においても無断複写、複製、画 像の転記などは一切禁じられております。 ※ 本書の内容は予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください。 ※ 本書の内容に基づく運用結果に関しては、一切責任を負いかねますのでご了承ください。 ※ 本書によるいかなる損害も弊社では保証いたしかねます。 監修/著者:DOS/V パラダイス技術サポート © Copyright 2001 THIRDWAVE Corporation. 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