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1423
症例報告
(討論要旨のみを掲載)
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クラミジアによる陰嚢部皮下肉芽腫の2例 高木圭
壊疸性膿皮症の1例 坂 昌範,太田 孝,奥村
一,金 和子,太田純子,川津智是(大阪逓信),塩岡
哲,野田徳郎(久美愛),杉山正気(高山),柳原 誠,
毅一,岩佐賢二(大阪市)
森 俊二(岐阜大)
矢野 武(神戸市):陰茎冠状溝に沿った潰瘍を形成
徳田安章(東京医大):我々も2例にランプレン治療
した患者を経験した.血清クラミジア抗体が陽性で,
を行なったが無効だったので,
ミノマイシンの投与で軽快した.
て治癒せしめた経験をもっている.
probable
2薬剤にて薬疹を生じたDLEの1例 加藤一郎,
toχicshock
syndrome 河野正恒,原田
cyclosporinを投与し
晴美,高田善雄,斉藤隆三(聖路加)
尾立朱美,木下正子(河北総合)
肥田野信(東女医大):臨床的にこれをTSSとする
益田俊樹(高知医大):DLEとのことですが,組織所
と混乱を招くと思う.ブ菌性狸紅熱と考える.
見および螢光抗体直接法所見のいずれも扁平苔癖の像
河野正恒:臨床的にはブ菌性狸紅熱性紅斑である
で,LEとするならchilbrain
が,TSST・1を検出しており,重症化した可能性もある
上野賢一(筑波大):診断は凍唐様狼唐と思う.
ことから,
probable
TSS
とした.
lupus と思う.
加藤一郎:季節的消長がはっきりせずchilbrain
皮膚疵状結核の1例 小林早由美,佐伯紀孝,平林
lupusは否定的とした.
徹,古賀道之,徳田安章(東京医大)
多彩な皮疹を示した皮膚筋炎の1例 田中一匡,中
SSA抗体は調べていない.
松崎 統(国立別府):尋常性狼膚の診断ではどう
山富紀子,奥 知三(静岡県総),松本春樹(同内科),
か.
山内 阜(静岡市)
徳田安章:組織学的にpseudoepitheliomatous
松原三希子(燕労災):類似の症例を経験した.スク
hyperplasiaが著明なこと,及び部位の点から皮膚把
リーニングにはひっかからなかったが,末期に気管支
状結核とした.
のSCCが見つかり,呼吸不全で死亡.間質性肺炎,筋
Lyme
症状共治療に反応しなかった.
borreliosis と考えられた2例 萬 仁哲,馬
場俊一,鈴木啓之(日本犬),井口和幸(同臨床病理)
血管炎を伴うPSSの1例 斉藤明宏,松井千尋,高
大滝倫子(東医歯大):最近Lymeが日本で増えた
橋省三,諸橋正昭(富山医薬大)
というのではなく,検査する例が増えたのではないか
斎田俊明(信州大):私共も最近,典型的なPSSの患
と思うがどうか.
者にPNを生じ末梢神経障害も来たした症例を1例
萬 仁哲:そう思う.
経験している.ステロイド剤の全身投与でPNはかな
色素性摩疹一月経周期に一致して増悪のみられた1
り軽快してきている.
例― 漆畑 修,武田朋子,西川律子,松岡芳隆,西
胸腺腫を合併した扁平苔癖の2例 武官美佳子,沈
脇宗一(東邦大大橋)
国雄,岩崎 雅,刀祢 毅,向井秀樹,金丸哲山(北
田中源一(都立荏原):妊娠,出産すると皮疹はどう
里大),森田裕人,平井三郎(同胸部外科)
なるか.
西川武二(慶唐大):粘膜疹(食道粘膜,口腔粘膜)
漆畑 修:文献的に妊娠時増悪例の報告あり.
についてカンジダ症を除外したか.
myelodysplastic
武官美佳子:食道病変のPAS染色はしなかったが
syndrome
の経過中Sweet病様皮
疹を合併した1例 高野隆一,赤須玲子,窪田泰夫,
培養は陰性であった.
宇野明彦,島田真路(山梨医大),進藤弘雄(同第2内
尋常性天癒廬(限局型)の1例 太田深雪,宇谷厚
科)
志,大野佐代子,段野貴一郎(天理よろづ),山本昌充
上野賢一(筑波大):スイート病,スイート様皮疹,
(京都大)
好中球性紅斑,持久性隆起性紅斑,一部の多型溶出性
西川武二(慶雁大):限局型天庖唐とすることの意味
紅斑など一部の病態がバックにあり,個体の反応性な
は何か.
どの諸条件により異った症状を呈するものと思う.
太田深雪:Jadassohnの教科書にのみpemphigus
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症例報告
】ocalisatusと記載があり,一亜型と考えている.
免疫不全はあったか.
臨床的に微小な水痘を主体とし,組織学的に
藤原作平(大分医大):皮膚病変の日光による増悪,
eosinophilic spongiosis の所見が認められた小癒性類
四季による変化は認められたか.治療についてはどう
天癒癒の1例 徳田安孝,瀧滓好廣,伊藤 隆,進藤
か.
泰子,斎田俊明(信州大),土屋真一(長野県がん検診
池谷敏彦:初診時ツ反は陽性,
DNCBによる感作は
センター病理部)
成立し,免疫不全ははっきりしなかった.蚊に対する
西川武二(慶膨大):天庖盾,類天庖盾における
過敏は認められなかった.皮疹の季節的変動は明瞭で
eosinophilic spongiosisの頻度はどうか.
なかった.発熱に抗生物質は無効,ステロイド内服が
斎田俊明:むしろ類天庖塘のほうにしばしば認めら
有効であった.皮疹にはステロイドも無効であった.
れるという印象を持っている.
汎発型環状肉芽腫の1例 幡本明利,一木幹生,林
Hailey・Hailey病の1例と本邦例の統計 中島智
紀孝,利谷昭治(福岡大)
子,北村謙次,石田久哉,上田恵一(福井医大)
井上勝平(宮崎医大):汎発型環状肉芽腫の耐糖能異
西川武二(慶唐天):発疹部より悪性腫瘍が発生した
常は軽度である場合が多いので,
Aim/∠IBS
(健保適
例はあるか.
応)を行うことが大切と思う.
中島智子:東大の症例でBCEを生じた1例の報告
annular
がある.
友紀子(福生),大草康弘,長島正治(杏林大)
甲状腺機能充進症患者に発症したライエル症候群の
西本正賢(香川医大):本症はムチソの沈着かないこ
3例 宮川かおり,落合豊子,海野甘奈子,佐藤涼子
とや変性線維が弾性線維であることにより環状肉芽腫
(日本犬)
elastolytic giant
cell granuloma 田中
と区別できる.組織球の弾性線維貪食の有無では鑑別
北郷 修(都立駒込):ライエル症候群の皮疹に
できない.欧米では本症をactinic
CD8陽性細胞が多いことと,木症候群の発症機序がIV
報告したものもある.
型アレルギーであるとの説とは矛盾している.もしIV
原発性胆汁性肝硬変に合併したサルコイドーシスの
型アレルギーであれば,
1例 佐川曜子,塩原哲夫,長島正治(杏林大),伊藤
CD4陽性細胞が多いはずであ
granuloma
として
る. CD8陽性細胞はsuppressor/cytotoxicの機能を
正高,石山業弘(同第3内科)
持っているから,
北郷 修(都立駒込):原発性胆汁性肝硬変とサルコ
cytotoxicな機能と皮疹の発生と関
係があるのかも知れない.
イドーシスのpathogenesisは異なると思う.
papulovesiciilar
後天性皮膚弛緩症の1例 小林裕明,江藤隆史,土
light eruptionの1例−UVB反
復照射で皮疹誘発に成功した例一 川田 暁,成吉加
代子,比留間政太郎,入江広弥,久木田 淳(防衛医
田哲也,中川秀己,マーギット・ニソデル,石橋康正
(東京大)
大)
肥田野信(東女医大):皮膚弛緩症cutis
佐藤吉昭(東京女子医大第二):皮疹は露光後どのく
型という名称が好ましいと思う.
らいして出現したか.
脱毛と色素沈着を主訴に来院し,低蛋白血症と気管
川田 暁:露光は30分∼1時間(昼間)で,夕方に
支肺炎にて死亡したCronkheite-Canada症候群の1
かゆみが,夜には皮疹が出現した,
例 清原 明,種田明生(順天大浦安),新田昭彦(同
C群色素性乾皮症の1例 橋本喜夫,松本光博,大熊
内科),川島 徹(同検査科)
憲崇,飯塚 一(旭川医大),張海 龍,池永満生(京
畑 清一郎(大阪労災):ステロイド以外に有効な療
都大放生研)
法があるか.
佐藤吉昭(東京女子医大第二):遮光のみで皮膚腫瘍
清原 明:ステl=・イドが主流である.
が予防されている1例を経験している.
慢性接触口内炎により誘発されたと考えられる口腔
肝機能障害を伴ったhydroa
癌 神崎 保,蒲沢ゆき,水野信行(名古屋市大)
し,5年後にB-cell
lymphoma
vacciniformeで発症
で死亡した1例 池谷
laxaの後天
内山光明(神奈川がんセンター):くり返して行った
敏彦,新田悠紀子,鈴木敏子,佐々田健四郎(愛知医
凍結治療が発癌に関連しないか.
大)
上野賢一(筑波大):このモノマーに発癌性はある
肥田野信(東京女子医大):蚊剌に対する異常反応,
か.
症例報告,学術展示
神崎 保:凍結治療前にすでにCa.
in situであっ
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いたか.
たので,関係ないと思う.モノマーによる発癌の可能
菅野優子:megakaryocyteの増生と血小板産生の
性は否定できないが,その報告はない.
やや低下が認められた.
basosquamoiis
血管周皮細胞腫の1例 小野寺有子,荒木由紀夫,
cell carcinomaの1例 馬嶋真喜
子,金井貴子,大井網郎(東京医大霞ヶ浦),薬丸洋秋
(同形成外科)
菅原 信(警友)
神崎 保(名古屋市大):MFHのpericyte型では
上野賢一(筑波大):毛包性腫瘍と考えたい.
ないか.
メルケル細胞癌とボーエン病の併存した1例 中山
小野寺有子:狭小な血管腔とそれをとりまく腫瘍細
英俊,岡田しのぶ,三原基之,島雄周平(鳥取大),井
胞の増殖,銀染色で腫瘍細胞を囲む嗜銀線維を認めた
田拓夫(境港市)
ことから診断した.
多田譲治(岡山大):Bowen病とMerkel細胞癌が
兼子 耕(大宮赤十字):銀染色の所見もper-
同じ細胞起源として出てきたものか,または別々に発
icytomaに典型的と思う.
生したのか.
顕所見に合致しないと思う.
MFHとはHE染色所見,電
野見山朋彦(産業医大):電顕的にintermediate
cheilitis granulomatosa様皮疹として発症し脳転
filamentの集積は認められたか.
移したsuppressor
中山英俊:二種類の腫瘍細胞について連続性は確認
子,熊坂 中,田上八朗(東北大),石井朋徳(同脳神
できず,両者の起源は異なるものと考えられる.
inter-
mediate filament は少数であった.症例により差異が
あるものと思う.
悪性線維性組織球腫(MFH)
T cell lymphoma
の1例 蔵本陽
経内科)
中川浩一(大阪市大):suppressor
T celllymphoma
というのは報告かあるか.皮膚原発のlymphomaの中
3例の治療経験 立山
での位置づけはどうか.
直,成田博実,岡崎英知治,高崎直哉,江良幸三,緒
蔵本陽子:古典的MF,
SS以外のCTCLと考える.
方克己(宮崎医大)
suppressor-T
藤原作平(大分医大):術前の化学療法で原発巣はど
る.
の程度縮小したか.
幼少児期に発症したATLの1例 楢原進一郎,多
cell typeの症例は少数ながら発表があ
立山 直:術前化学療法中であるが,途中で施行し
田 茂,井上勝平(宮崎医大),照屋 信博(日南市)
た生検にて腫瘍細胞の壊死が認められた.
城野昌義(熊本大):壽麻疹で初診の子供(1歳児)
著明な血小板減少を伴った血管肉腫 菅野優子,金
で,異常細胞が末血にみられ,母親は皮疹を欠くが末
森正志,市川澄子,中村保夫,清水正之(三重大)
血に異常細胞陽性であった.
藤原作平(大分医大):骨髄穿刺で巨核球は増加して
は母(十),子(−)であった.
HTLV-1
proviral DNA
学術展示
(討論要旨のみを掲載)
イトラコナソールによる白癖の治療成績 高瀬孝
るか.
子,田中未知,馬場 徹,上野賢一(筑波大)
高瀬孝子:スポロトリコーシスとクロモミコーシス
渡辺晋一(帝京大):深在性真菌症に用いたことがあ
に試用し,効果が認められた.