156 - 公益社団法人 神奈川県地方自治研究センター

12
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2011
2015
No.156
(通算 220号)
巻頭言 安倍内閣の新「三本の矢」に思う
フランスの地方分権化政策
―オランド政権下の議論をめぐって―
京都府立大学公共政策学部准教授 玉井 亮子 ・・・・・・・・ 1
全国・神奈川県内自治体の「総合戦略」策定状況について(中間)
公益社団法人神奈川県地方自治研究センター主任研究員 勝島 行正 ・・・・・・・・ 13
公益
社団
神奈川県地方自治研究センター
安倍内閣の新﹁三本の矢﹂に思う
巻頭言
安保関連法案を強行採決した直後の 9 月末、安倍内閣は GDP600 兆円、希望出生率 1.8、介
護離職ゼロという新三本の矢を公表した。それぞれの矢が「希望を生み出す強い経済」、
「夢
を紡ぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」のことを指すと説明されている。旧三本
の矢は「大胆な金融政策」(異次元の金融緩和)、「機動的な財政政策」、「投資を喚起する成
長戦略」であったから、新旧の三本の矢の趣の違いにまず戸惑いを覚えた。
新しい第 1 の矢は現在の GDP(国内総生産)約 500 兆円を 2020 年に 600 兆円にする目標だ
という。その実現には毎年の経済成長率が実質 2%(名目 3%)程度あることが必要だが、
ここ数年の石油価格の超安値という絶好の環境下でも成長率は伸び悩んでいる。このよう
な状況下で国民が期待していた成長戦略に関する新たなメッセージはほとんどみられない。
第 2 の矢である希望出生率 1.8 という目標も判然としない。現在の合計特殊出生率(1 人の
女性が一生に産む子供の平均数)は 1.4 程度であるが、これを 2025 年までに 1.8 に引き上げる
のは至難の業である。ところが、安倍内閣はこれを希望出生率と言い換えて議論の本質を
すり替えてしまった。希望出生率とはすべての人の希望がかなった場合の出生率のことだ
というが、その算式は科学的とは言えないしろものである。「希望出生率 1.8」は現実から乖
離した単なる希望表明にすぎない。
第 3 の矢である介護離職ゼロを目標とすることについては異論がないが、そのための施策
については介護施設の充実などにとどまらず、介護労働者の離職率の高さに対応する処遇
の改善が不可欠である。また国民のライフスタイルの変化に合わせた在宅介護支援施策の
多面的な展開が必要であるが、その認識が明確に伝わってこない。
このような疑問や批判に応えるかのように、11 月末になって政府は「1 億総活躍社会」に
向けた緊急対策を発表した。これをみると、第 1 の矢の「強い経済」分野では法人実効税率
を早期に 20%台へ落とすと言い切る一方、最低賃金は全国加重平均 1000 円を「目指す」と
歯切れが悪い。低年金者 1000 万人に 3 万円の給付を検討するとのことだが、3000 億円の一時
的なバラマキに終わる恐れがある。このような施策が旧三本の矢にいう「成長戦略」の内
容だとすればビックリポンである。
第 2 の矢(希望出生率 1.8)の子育て支援策としては、待機児童解消に向けた保育の受け
皿の拡充、幼児教育無償化、児童扶養手当の拡充が謳われているが、深刻な保育労働力不
岡 眞人 ︵
足対策の鍵となる保育士の労働条件改善には踏み込んでいない。
第 3 の矢(介護離職ゼロ)に関連する施策としては介護施設などの追加整備、介護福祉士
を目指す学生への学費貸し付け対象の大幅拡大、介護休業給付を賃金の 67%に引き上げる
横浜市立大学名誉教授
︶
神奈川県地方自治研究センター理事
ことなどがあげられている。一歩前進ともいえるが、ここでも長時間の低賃金労働で疲弊
している介護現場のテコ入れ、在宅介護を可能にするワーク・ライフ・バランスの実現が
不可欠である。日本の超残業労働社会の抜本的改革が強い経済、希望の持てる社会への転
換の鍵になると思うのだが、そのような認識は明示されていない。
総じて、安倍首相は「女性が輝く社会」、「1 億総活躍社会」など話題を呼びそうな言葉を
連発し、新 3 本の矢では数字をあげて希望、夢、安心について国民に語りかけるのだが、内
容的には胡散臭いという感想を禁じ得ない。GDP や出生率の希望的数値目標を示すよりも、
貧困と格差、長時間労働が蔓延し、将来の希望が見えない人々が増加している現状を打開
する根本的方策について語るべきである。
フランスの地方分権化政策ᴾ
-オランド政権下の議論をめぐって-
京都府立大学公共政策学部准教授 玉井 亮子 2015 年 2 月 27 日、神奈川県地方自治研究センター2014 年度第 2 回地方分権システム研究会が神
奈川県地域労働文化会館で開催された。山梨県立大学国際政策学部准教授(※研究会当時:現京都
府立大学准教授)玉井亮子氏より「オランド政権下における地方分権化政策の動向」というテーマ
で、報告をいただいた。以下は、その報告内容をもとに、玉井氏が書き下ろしたものである。
はじめに
めには地方制度に関する基本的な知識が必要
となるため、その地方制度について簡単に確
2012 年 5 月、大統領に就任したオランド
認したい。また本稿で主に取り上げるオラン
François Hollandeは、大統領就任式の演説
ド政権下の地方分権化政策の内容は多岐にわ
のなかで新たな地方分権化décentralisation)
たる。そこで特に都市と州をめぐる改正とい
政策に取り組むと発言し、その意欲を述べる1。
った2点について述べ、今次の改正の特徴を
そして同年 10 月には、州への新たな権限移譲、
検討したい。もちろんこの2点以外にも取り
大都市制度の見直しと共に州と県の議員職を
組んでいる政策はあるのだが、フランス政府
兼 任 す る 地 域 議 会 議 員 (conseillers
サイトで紹介されている今次の改正のポイン
territoriaux) 制度廃止にも言及するなど、改
ト に は 、 都市 政 策に 関連 す る メ トロ ポ ール
。これを受けて
(métropole)制度の改正、合併を伴う州の数の
2013 年 4 月には、メトロポール(métropole)と
変更、新たな地方組織、といった3点が記さ
いった都市制度の補強、経済開発や雇用に関
れている4。そこで本稿でも、これら3点と関
する州権限の見直し、自治体間の連携強化や
連する都市と州への改正を取り上げることで、
権限見直し、といった内容を含んだ地方分権
一連の改正に関する紹介としたい。
に関する法案が3つ、元老院に提出され、オ
ランド政権下での地方分権化政策に関する法
1.フランスの地方制度
案審議が開始された。
革の方向性を打ち出した
2
フランスにおける地方分権化政策は、オラ
フランス第五共和政憲法には地方公共団体
ンド政権のものも含めて詳細な紹介が日本語
(collectivité territoriale) と し て 市 町 村
でも既になされているし、フランスの地方制
(commune)、県(département)、州(région)、
度についてもそうである3。しかしフランスの
などが記されており、他国との比較ではこれ
地方分権化政策の基本的な部分を理解するた
が一般的な地方自治体の枠組みに当てはまる
フランスの地方分権化政策 11
だろう。その数は市町村が 36,529、県が 101、
児所事業に関する支出もある。また広域連合
州が 27 となっている5。ただし基礎自治体で
体については、地域のインフラ整備や地域開
ある市町村は数が多く、人口 1 万人以上の市町
発、上下水道、廃棄物処理といった事業の管
村は約 2%と規模の小さいものがほとんどであ
理運営の支出がある。県は民生費や最低所得
る。また一部の都市を除くが、市町村につい
保障制度といった社会福祉分野での支出が多
ては人口に関係なく、市町村として同じ枠組
い。県道整備といったインフラ関連、中学校
みの行政制度が用いられている。そこで行財
関連、県道管理といった部門の支出もある。
政能力の一定レベルの確保や効率性、また地
州については、州管轄鉄道といった交通基盤
域計画策定の必要性などから、市町村間共同
整備、高等学校関連、職業訓練といった支出
公施設(établissements publics de coopération
が多い。これらに加えて州は、地域の経済開
intercommunale)といった行政組織を通じた
発・整備とその計画策定についての役割を担
事務処理方式が広く活用されている。ただし
い、EU の地域開発計画の窓口となっている9。
この市町村間の広域連携 (intercommunalité)
その一方、地方自治体とは別に、しかし自
の方式を用いた行政組織は、事務組合の形式
治体区画を国の行政区画として用いており、
を採るもの、そして関係市町村の代表者が共
フランスでも各省庁が全国各地に出先機関を
同で議会を設置し、課税権を有して活動する
設置している。フランスでは地方自治体層と
公施設(établissements publics de coopération
並び立つように、「地方長官(préfet)」が県と
intercommunale à fiscalité propre)の形式を採
州レベルに配置されており、それが日本の制
っている、いわゆる「広域連合体」が設けら
度とは異なる点でもある。地方長官は国家公
れている。広域連合体は、構成市町村の議会
務員が務め、地域における出先機関の総括的
議員が兼任で広域連合体の議会議員を務めて
な役割を担い、予め定められた業務範囲のな
おり、一定の民主性が担保されているといわ
かで出先機関と連携しながら管轄区域での中
れる 。そこで市町村、県、州、に加えて広域
央の事務を行っている。州庁、県庁が各地方
連合体をフランス地方自治体の層の一つとし
に置かれ、郡レベルには県庁の補佐機関とし
てカウントするならば、その実態として「3.5
て副地方長官庁が設置されており、州の地方
7
層制」とか「4 層制」といわれることもある 。
長官は州都が置かれている県の地方長官が兼
事務組合も広域連合体も複数の方式が設け
任している。かつて地方長官は県の執行機関
られており、各市町村のニーズに合わせて、
であったし、またその当時の法令で唯一の自
また設置要件に従って広く用いられている。
治 体 層 で あっ た 市町 村に 対 し て は後 見 監督
その数は事務組合では 12,666、広域連合体で
(tutelle)を行っていた。しかし 1982 年 3 月
は 2,133 となっている 。特に広域連合体への
2 日法によってそれらの地方長官の権限は廃止
市町村の参加に関しては、国の積極的な加入
となった。
6
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推進もあって、市町村のほとんどがいずれか
の方式の広域連合体に属している。
現行の地方長官の業務は、地方自治体やそ
の 関 連 の 公施 設 の活 動に 関 す る 合法 性 監督
各自治体層等の主たる活動をその歳出から
(contrôle de légalité) 、 予 算 監 督 (contrôle
みてみるならば、市町村は基礎自治体として
budgétaire)、といった事後的な監督業務であ
一般行政費や地域開発分野の支出が多い。幼
り、このような行政事務上の監督は法治国家
稚園、小学校といった初等教育関連の教育関
(État de droit)において最重要任務の一つとさ
係、スポーツ・青少年育成事業、保育所や託
れている10 。合法性監督とは、地方議会やそ
2 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
2
の公施設での議決が法令に沿っているかどう
や専門知識については州、といった各者と面
かを、地方長官宛に送付されるそれらの議決
会しなければならない」と語り、地方での複
から事後的に判断することをいう。地方長官
数の交渉相手の多さに加えて、各分野の交渉
が地方自治体の決定に違法性を認めれば、そ
相手を適切に特定することの重要さを示し、
の議決は行政裁判所へ提訴される。しかし問
地方の政策の複雑さを主張する12。
題があった場合、即座に行政裁判所への提訴
このような重層性から、地方は何層にも折
とはならない。提訴となる前に、地方長官と
り 重 な っ たパ イ 生地 でつ く ら れ るお 菓 子の
該当する議決を行った自治体議会等とのあい
「ミルフィーユ(mille-feuilles)」にたとえられ
だでは観察書簡がやりとりされるし、地方長
ることもある13 。またそもそも自治体数も多
官の裁量の範囲内で関係自治体と意見交換が
く、自治体層の重なりも多いので、それが権
行なわれるなどの調整が行われるからである。
限や財源の重複を生みだしているといった批
また予算監督も事後的な監督であり、地方自
判の対象となってきた。その背景には、1980
治 体 及 び その 関 連公 施設 か ら 送 付さ れ た予
年代以降、国から地方自治体への権限移譲が
算・決算関連文書から内容の適切性を事後的
活発に行われた為、自治体の権限が増加した
に判断する。予算監督で問題が見つかった場
ということもある。これが自治体層間での権
合は、州会計検査院にその審査を委ねること
限重複部分を拡大させ、それが財政上の非効
になっている。このように様々な地方自治体
率性の原因となっていると批判されているの
の活動について地方長官は事後的に監督する
である。つまりフランスでは地方分権化政策
立場にある。当然のことながらその庁舎は自
が深化し、権限双幅の問題が深刻化している
治体庁舎とは別に置かれている。州庁、県庁、
との認識があり、権限整理が求められている
そしてその下に副地方庁が置かれ、そこには
という事情がある。そしてこのような権限重
国家公務員が勤務し、業務にあたっている。
複は、責任の不明瞭さを招き、地方税の負担
感が増加しているとの声も地域では聞かれる
2.地方の重層性11
ようになった14 。そこでサルコジ政権時から
このような状況改善を意識した地方自治体構
地方の政策が展開される現場の特徴を記す
造改革が具体的に取り組まれている。各地方
ならば、その重層性を指摘できる。まずは、
自治体層のもつ権限の明確化が目指され、今
地方制度の重層性である。州、県、市町村、
次のオランド政権下での改革もその流れを継
そして市町村間広域連携組織といった自治体
承したものとなっている。
の層、また州庁、県庁、出先機関といった国
こういった地方制度のあり方に加えて、元
の地方出先機関の層、といった複数の層から
老院(Sénat)の存在、そして地方議会議員と国
地方制度が構成されている。またそこに欧州
会議員の兼職という制度が更に絡む。元老院
連合(EU)、そして国といった層も加わり、そ
議員の選出については、地方議会議員が中心
のなかで自治体政策が繰り広げられる。地方
となった選挙人団が構成され、そこが元老院
における政策の進め方についてある国会議員
議員を選出する。この選挙人団は人口規模の
は「ある業者が開発を行おうとすれば、国や
小さい市町村議会議員を多く含むような制度
県庁への相談を怠ることなく、土地購入のた
設計となっていることから、元老院では地方、
めには市町村あるいは市町村間広域連携組織、
そして小規模市町村にとって不利な条件が含
道路や衛生については県議会、企業への補助
まれた法案の成立を阻むような活動が繰り広
フランスの地方分権化政策 33
げることもある。また地方議会議員と国会議
員の兼職については 1985 年以降、兼職制限が
地方分権化政策の流れをみる場合、オラン
漸進的に定められており、2014 年 2 月 14 日法
ド政権時のそれは「第三幕(Acte III)」に含ま
でも兼職制限が新たに設けられるなど、政府
れるとされる17 。この「幕」とは、地方分権
は兼職率が下がるよう、努力を続けている。
化政策の時間的流れを一定の内容で区切った
しかし現状では兼職議員は多い。2013 年 7 月
もので、「第一幕」の幕開けは政権交代を経
の時点で国会議員と何らかの地方議会議員を
て大統領に就任した社会党ミッテラン
務める議員は、下院である国民議会
(François Mitterrand)政権下における 1982 年
(Assemblée nationale)議員 577 人中 468 人、
3 月 2 日法とされている。「第一幕」では地方
上院である元老院議員 348 人中 264 人であり、
自治体レベルへの政治的決定権限の付与とそ
兼職をしていない議員はそれぞれ約 19%、約
の充実、国から幅広い分野での地方自治体へ
24%に留まっている15。また 2014 年 4 月現在
の権限移譲、市町村間協力組織の新たな再編
の数字では、2017 年の新たな兼職制限がかか
と強化等に取り組まれた時期であった。それ
るまでの間、国民議会議員の 196 人、元老院
以前にも地方分権化政策は実施され、また改
議員の 87 人が国会議員職と共に市町村長職を
革の方向性をめぐる議論は行われていた。県
務める予定であるし、今後も地方公選職と国
や州の自治体化、国から自治体への後見監督
会議員の兼職は制限の枠内であれば可能であ
廃止といった地域民主主義の充実に直結する
る 16 。議員の兼職は一議員への権力偏向を生
具体的な変更を含んだ「第一幕」は、それ以
み出し、また各議員職の職務専念義務を損な
前の地方分権化政策をめぐる議論を引き継ぎ
うとの批判もある。しかし良くも悪くも地域
つつ、国と地方の関係について抜本的な見直
の課題を国政の場で議論できる可能性が高ま
しが制度改正として行われたのである。続く
る国と地方の兼職という手法は、その議員活
「第二幕」はシラク(Jacques Chirac)政権下の
動に定着している。しかしそれが地方自治体
2003 年 3 月 28 日法に基づく憲法改正がその始
レベルでの党派対立を国政レベルに持ち込む
まりとされる。国から地方自治体への更なる
一因ともなっている。自治体層が複数存在し
権限移譲やそれに伴う財源移譲に関する改革
ていることから、例えば州議会多数派とその
が、憲法改正を伴って実施された。フランス
州下のある県の議会多数派の党派が異なると
共和国組織の分権化、地方自治体としての州
いった自治体レベルでの党派の相違が、国政
の明記、地方自治体への国からの財源補填の
レベルでの対立にも影響を及ぼす可能性があ
義務化等が憲法の条文に記されたのである。
る。このように地方政治の重層性もまた、自
またこれを受けて法案成立が相次ぎ、例えば
治体政策が多大な労力を要する原因ともなっ
自治体の財政自主権に関する 2004 年 7 月 29
ている。そこで、オランド政権下における地
日法や国から自治体への権限移譲について記
方分権化政策においては、行政面での「重層
された 2004 年 8 月 13 日法が定められている。
性」の整理に取り組んでいる。どのような手
そ し て 「 第 三 幕 」 は 、 サ ル コ ジ (Nicolas
法を用いているのか、その具体的内容につい
Sarkozy)政権下の 2010 年 12 月 16 日法(loi n°
ては、次の項目でみていくこととしよう。
2010-1563 du 16 décembre 2010 de réforme
des collectivités territoriales-地方公共団体改
3 オランド政権下における地方分権化
政策
4 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
革法―以下 2010 年法と記す)に基づいて実施さ
れた改革がその始まりとされる。2010 年法を
4
めぐっては、地方行政層の多さや地方自治体
いった権限を州や都市に意図的に集め、その
の多さといったフランスの特徴でもある地方
資金の有効活用とそれができる組織づくりが
の「ミルフィーユ」状態への対応もまた掲げ
目指された。また以前より、他国との比較か
られ、自治体間での権限整理を含むものとな
ら州の行政区画の拡大、経済力向上の為にも
っている。そして 2012 年 5 月に社会党オラン
人口密度を高めること、また州レベルでの事
ドが大統領に選出され、政権交代が起こった
業のための権限整備といった点に関する議論
が、オランドもまたサルコジ政権時の地方分
が重ねられてきた。そこで 2010 年法での州間
権化政策の流れを引き継ぎながらも、それに
合併の手続きや大都市制度の改正にみられる
修正を加えつつ大統領選公約で掲げた地方分
ように、州と併せてその州庁所在地となるよ
権化政策に取り組んでいる。
うな都市の強化策は以前から議論されていた
「第三幕」の背景には、対内的な部分、そ
のである。地域の経済力を高め、EU 内、また
して対外的な部分がある。対内的な部分とは、
世界の都市との都市間競争に勝ち抜き、国の
フランスの財政赤字とその圧縮の必要性であ
経済成長につなげるとの意図も、今次の地方
る。EU 設定の財政赤字に関する対国内総生産
分権化政策には込められている。
比率目標を 2015 年現在、フランスは達成でき
このような課題解決への取り組みを、オラ
ずにいる。サルコジ政権時でもフランスの政
ンド政権下の地方分権化政策に関する法律か
府債務残高は増加しつづけ、緊縮財政政策が
ら読み取ってみよう。法案審議の過程で一部
採られ、地方自治体に関しては、その財政支
法案の改編がなされるなどの紆余曲折はあっ
出抑制のために自治体運営の実質的な効率化
たものの、成立したのが以下の3つの法律で
。しかしオランドが大統
ある。すなわち 2014 年 1 月 27 日法の「地方
領となった後も国の財政赤字状況の改善はみ
行政活動とメトロポール確立に関する法律(loi
られず、対応が迫られる状況に変わりはなく、
n °
自治体の歳出も自治体債務も増加する傾向も
modernisation
変わりない19 。更に地方分権化政策の深化は
territoriale et d'affirmation des métropoles―
自治体の権限増加とそれへの財源確保と充実
以下、MAPTAM 法と記す)」、2015 年 1 月 16
も求められる。そこで自治体の権限を明確化
日法のいわゆる「州境界画定、州・県議会選
させ、また広域連合体が分散する状況から、
挙と選挙期日変更に関する法律(loi no 2015-29
都市圏を形成することで一定規模の団体の下
du 16 janvier 2015 relative à la délimitation
に集約させ、財政運営の効率化を確保し、構
des régions, aux élections régionales et
造的な財政赤字削減の一助とすることが目指
départementales et modifiant le calendrier
されているのである。
électoral―以下 、州再編 統合法 )」、 そして
が目指されていた
18
2014-58 du 27 janvier 2014 de
de
l'action
publique
対外的な部分については、EU の設定した財
2015 年 8 月 7 日法である「共和国の新たな地
政規律目標といった先に記した点と重なると
方組織に関する法律(loi no 2015-991 du 7 août
ころもあるが、外国との関係から生じている
2015
ものである。EU は資金援助を伴う政策につい
territoriale de la République―以下、NOTRe
ては広域的な地域や都市といった自治体をそ
法)」、である20。州再編統合法の主な内容は、
の対象としており、フランスでは州を広域的
フランス本土の現行 22 の州をコルシカ島も含
な地域にあてている。そこで EU からの資金援
めて 13 とし、2016 年 1 月に新制度に移行する
助と大いに関連のある経済開発や地域開発と
といったことである。州再編統合法について
portant
nouvelle
organisation
フランスの地方分権化政策 55
は適宜言及しながら、主に MAPTAM 法と
組合の大都市拠点圏の設置緩和につながるよ
NOTRe 法において(修正となった項目は除く
うな要件変更等が記されている。そもそもメ
が)、都市と州に関する項目について簡単に
トロポールとはサルコジ政権時の 2010 年法に
みてみることとしよう21。
よって設置された大都市地域を対象とした広
MAPTAM 法では、①地方自治体運営に関す
域連合体制度の新たな枠組みの一つである。
る組織再編、②市町村間広域連携の強化、③
これをメトロポールへの更なる権限移譲と共
都市政策の強化、といった内容が含まれてい
に 25 、人口要件を緩和してその設置を容易に
る 22 。①については特に、分野ごとのリーダ
したのが今次の改正であった。任意の移行も
ー的役割を担う自治体(chefs de file)が確認さ
あるのだが、設定圏域で一定の人口を超える
れたことを記しておきたい。リーダー的役割
と、メトロポール制度に義務的に移行するこ
を担う自治体については、地方公共団体一般
とが定められ、多くの都市がその対象となっ
法 典 (Code
Collectivités
た。2011 年にはニース・コートダジュール
Territoriales)にも既に定められていたものだ
(Nice Côte d'Azur)がメトロポールの第一号と
が、これが今次の改革において、各自治体層
して設置されていたが、2015 年 1 月にはリー
に配分された分野を明記しながらリーダー的
ル(Lille)、ボルドー(Bordeaux)、トゥールーズ
役割を改めて示している。そもそもリーダー
(Toulouse) 、 ナ ン ト (Nantes) 、 ル ー ア ン
的役割を担う自治体とは、特定の政策をめぐ
(Rouen)、ストラスブール(Strasbourg)、グル
って自治体やその関連組織の持つ権限のうち
ノ ー ブ ル (Grenoble) 、 モ ン ペ リ エ
複数の自治体で重なり合う部分がある場合、
(Montpellier) 、 レ ン ヌ (Rennes) 、 ブ レ ス ト
予め法律で定められたある自治体層が、リー
(Brest)がメトロポールへと移行している。ま
ダーとして、しかし他自治体層に対して後見
た特別型メトロポールについては 2015 年 1 月
的な介入とならないように、各自治体間の権
にリヨン(Lyon)、2016 年 1 月にはエクス・マ
限調整に当たる
Général
23
des
。つまりこの手法を用いて、
ル セ イ ユ ・ プ ロ ヴ ァ ン ス (Aix-Marseille-
自治体間の権限重複が起こっていれば話し合
Provence)、パリといった圏域を対象とした設
いを行い、それをもって漸進的に各自治体層
置が続く26 。これに加えて広域連合体に備え
の権限を明確化していこうとの志向をもつ 24 。
る義務的権限の追加・変更、また事務組合型
各自治体層、各分野、どのような手法を持っ
である大都市拠点圏については設置要件の緩
てリーダーとしての役割を果たしていくのか
和となるような改正、といった内容も含まれ
といった点については、今後の議論のなかで
ている。このような都市政策の強化の一方で、
深められていくだろう。②については「グラ
地域農村均衡拠点圏が設置されていることか
ン・パリ・メトロポール(Métropole du Grand
ら農村地域への配慮が読み取れる。
Paris)」といった大都市を対象とした広域連合
次に NOTRe 法についてであるが、州の権限
体の新たな方式の設置、広域連合体である大
強化や広域連合体の権限見直しが含まれたも
都市共同体(Communauté urbaine)の権限拡大
のとなっている27。2015 年 1 月 16 日法によ
とその設立人口要件緩和、複数の広域連合体
って州の合併が定められたが、新たな区割り
から構成される「事務組合」形式を用いた地
の下での州に、どのような権限を置くのかと
域 農 村 均 衡 拠 点 圏 (pôles d'équilibre
いったことについて NOTRe 法で定めている。
territoriaux et ruraux)の設定等がある。③に
そのなかで経済開発に関しては中小企業支援
ついては、広域連合体のメトロポールと事務
政策について、5 ヵ年の「イノベーションと国
6 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
6
際化に係る経済開発州計画(schéma régional
NOTRe 法は地方レベルの権限明確化に着手す
de développement économique, d’innovation
るものだとの記述があり 30 、(改正の効果へ
et d’internationalisation (SRDEII) )」策定
の評価は別として)前政権同様、自治体レベ
が州に課されている。また「整備、持続ある
ルでの権限整理に取り組んでいる。
発 展 、 地 域 の 平 等 に 関 す る 州 計 画 (schéma
もちろんこれ以外にも取り組んでいる政策
régional d ’ aménagement durable du
はあり、サルコジ政権時との違いを打ち出す
territoire (SRADDT)」についても州が策定す
ような改正も行われている。例えば、1 人の議
るとされ、そこに、移動、大気汚染防止、エ
員が州と県の議会議員を兼ねるというサルコ
ネルギー管理と価値増大、住宅、廃棄物管理
ジ政権時に制定されていた地域議会議員
といった地域開発戦略の方向性を記すことと
(conseillers territoriaux)制度をオランド政権
されている。県については社会福祉関係の一
時では廃止となった。また男女ペアで立候補
連の権限保持が確認されたし、県道は含まな
するとした県議会議員選挙制度の改正につい
いが、交通関係の権限は県から州へと移譲さ
ては、議員のジェンダーバランスに配慮した
。また中学校の管理運営
改正といえるし、2014 年 2 月 14 日法による兼
れることになった
28
に関する権限については変更されなかったが、
職制限規程は地域民主主義のあり方とも関連
県に属する中学校の所有権については、県か
した改正といえよう。とはいえ、これらも含
ら州に義務的に移譲されることになった。た
めて一連の改正は地方分権化「第一幕」のよ
だし市町村あるいは広域連合体が所有権を有
うな国から地方自治体層に多くの権限を移譲
する中学校に関してはその権限移譲は任意と
するような地方の責任のあり方に大きな変更
された。更に市町村間広域連携組織について
を加えるものではない。「第二幕」のように
は、全市町村が広域連合体に所属し、また再
憲法改正を伴うようなものでもない。今次の
編することを目指す内容の項目が含まれてい
改正は、自治体層間での事務権限の見直し、
。また広域連合体間での権限移譲につい
都市の権限強化、そして合併といった面積上
ても記されており、広域連合体のうち、市町
の規模拡大を伴う州の権限強化といったこと
村共同体(communautés de communes)と都市
が改正のメインとなっており、地方自治体の
圏共同体(communes d’agglomération)の間
抱える事務そのものを対象とした自治体レベ
での権限移譲が行われ、そして両共同体は水
ルでの技術的側面が重視されたものとなって
系管理、下水道についての権限が任意であっ
いるのである。
る
29
たものを、2020 年 1 月 1 日より義務的権限に
として付与されることとなっている。
この技術的側面という点から今次の改正の
特徴をみるならば主に、各自治体層に専有的
このように、広域連合体間の権限整理やメ
分野を持たせるといった方向性がみられる。
トロポールといった大都市を対象とした広域
MAPTAM 法での各自治体層のリーダー的役割
連合体の権限強化、州の合併と新たな州に予
の確認にもあるように、各自治体層の専門分
定されている権限に関連する項目が記されて
化を強化することで、権限重複の解消を目指
いる。上記の三つの法律から今次の改正の狙
すといった改正の意図が読み取れる。
いを読み取るならば、サルコジ政権時の改革
しかし一連の改正を通じて、特に州の活動
の流れを汲みながら、地方自治体間のバラン
の今後については議論のあるところであろう。
スを再編する点に重きを置いているといえる
つまり州はその区域内にある他の自治体層に
だろう。例えば政府サイトでも MAPTAM 法や
対して、今後、どのような「態度」を取るの
フランスの地方分権化政策 77
か、という点について現段階では不透明な部
代表者から構成されるもので、州単位で各自
分 が 多 い 。サ ル コジ 政権 時 に は 廃止 さ れ、
治体層の代表者が一つのテーブルについて議
MAPTAM 法では復活し、NOTRe 法では原則
論するという点については評価される部分も
廃止となる等、二転三転した「一般権限規定
ある。しかしリーダー的役割を担う自治体と
(clause de compétence générale)」の議論を例
いう項目がこの会議と結びついた時、実質的
に、州についてみてみよう。一般権限規定と
には、他の自治体層に対する州の発言権が強
は、ある事務権限をめぐってどの自治体層に
化されかねないとの指摘もある 32 。州の権限
所属するのか、その詳細が法で明確に定めら
は限定されてはいるものの、首相であるヴァ
れていない場合、自治体層で自主的な調整が
ル (Manuel Valls) の 「 行 政 活 動 の 州 化
行われ、その権限配分の内容を決めることを
(régionalisation de l’action publique)33 」
指す。しかし MAPTAM 法成立後、一般権限規
といった発言もあり、州の権限補強の有効性
定に基づく権限調整は、従来の混乱を継続さ
とそのあり方については今後の経過と共に議
せるとの懸念から、NOTRe 法では県と州に関
論が積み重ねられていくだろう。これは州に
。しかし
限らず、各自治体層が今後、どのような行動
地域整備や経済開発といった州に配分された
に出るのか、またそれがどのような結果を生
リーダー的役割がどのような活動を含むもの
み出すのかといった経験を踏まえての議論と
なのか、またそのリーダー的役割をどのよう
なるだろう。
する一般権限規定は廃止となった
31
に発揮できるのか、不明な点が多い為、州の
技術的側面をめぐる論点については、市町
権限が実態として強まるのではないかといっ
村間広域連携組織の活用と大都市への注目と
た不安を州以外の自治体層に持たせることに
いう点にもつながる。市町村間広域連携組織
もなっている。もちろん以前から、州整備開
の活用といった流れのなかで、基礎自治体を
発計画(schéma régional d'aménagement et de
補強するものとして広域連合体が実質的にそ
développement durable du territoire)といっ
の地域活動の基盤の一つとなっており、広域
た州レベルの地域計画は複数、策定されてき
連合体は、国、州、県、関係市町村からの権
ており、関係自治体が策定している諸々の計
限 移 譲 の 対象 と して 整備 さ れ て きた 。 特に
画との整合性や調整は今までも行われてきた。
2010 年法で設定されたメトロポールに関して
しかし今次の改正が自治体層間、そして関係
は、今次の改正においても権限が更に付与さ
自治体間の調整に、どのような影響を及ぼす
れ、設置要件も緩和されており、複数の都市
かについてはまだ分からないことが多いので
がその枠組みに移行している。これ以外にも
ある。つまり州の区域下にある関係自治体に
都市の補強につながる改正が含まれる今次の
してみれば、政策のあり方をめぐって州との
改正は、各地での都市圏域の形成を促すもの
対立が起きた場合、リーダー的役割といった
と な っ て いる 。 しか しそ の 一 方 で、 権 限を
概念の下、州が他の自治体層に「指導」する
「奪われ」かねない立場にある自治体層から
といったことが起こるのではないか懸念され
すれば、大都市推進といった流れに賛同する
ている。この懸念は、MAPTAM 法で設置され
ことは難しい。例えば 2010 年法において定め
た行政活動地域会議(conférence territoriale de
られたものでも見られたが、メトロポールの
l’action publique)の活動をめぐっても表出し
権限に関する項目は、州や県との関係からみ
ている。この会議は各州議会議長が長となっ
てみると、メトロポールの要請によって協定
てその区域下の関係自治体やその関連組織の
が結ばれることで権限の委託あるいは移譲が
8 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
8
なされるとなっている。つまり権限移譲が義
「 地 方 分 散 化 憲 章 (charte
務とならない「委託」といった選択肢が備え
déconcentration)」が示されたことにより、今
。また市町村は広域連
後、具体化していくだろう。この憲章は 1992
合体に自身の権限を委ねたり、また移譲され
年 7 月 1 日デクレに記された第一次地方分散憲
たりしながら活動している。市町村に「残存」
章を引き継ぐものとして位置づけられており、
している権限だけではもはや自治体として市
2016 年 1 月 1 日からの州合併に伴い、国の行
町村を運営していくことは難しい。合併とい
政機関についても新たな組織編制が必要とさ
う選択が難しい市町村の苦悩は、広域連合体
れるなか、地方での国の行政組織の補強を目
といった市町村間広域連携組織の活動に頼る
指すものとなっている。今次の憲章をみてみ
ことで和らげるしかないのである。
ると、国の政策の推進や調整における州地方
られているのである
34
de
la
長官の活動が重視されており、これは 1992 年
おわりに
時の憲章との共通点であろう。しかし今次の
憲章では県地方長官と比べて、州地方長官に
本稿ではオランド政権下での地方分権化政
戦略的立場から主導的な役割が期待されてい
策を主に記した。しかしフランスの地方分権
るといった点が垣間みられる 37 。その一方、
に 関 す る 議 論 で は 、 「 地 方 分 権
今次の憲章の審議にあたって地方議会議員の
(décentralisation) 」 と 「 地 方 分 散
なかには県庁を地域での国の行政事務との近
(déconcentration)」という2つの視点への言
接性を確保する存在と位置づけ、そういった
及が必要となる。これは「共和国の地方行政
活動への補強を期待する声もあったという 38 。
に関する 1992 年 2 月 6 日法」に基づいて、
地方分権の流れのなかで国の行政機関がも
「今日のフランスは地方分権化され、地方分
っていた権限が自治体に移譲されたこともあ
散化されている」と政府サイトが記している
り、地方での国の活動範囲は縮小していると
。ここでの「地
の評価がある。その一方、国の評価基準設定
方分権」とは、民選議員から構成された議会
を通じて、自治体の活動を制限する活動も拡
を備え、その首長も地方議会議員が務める自
大しているとの議論もある 39 。国の行政機関
治体への権限移譲を、また自治体としての決
には地方も含めた行政組織としての一貫性確
定権の確立やその保障の充実をその議論の対
保の意図の下、自治体への合法的監督を行っ
象とする。一方、「地方分散」とは、国の行
ている。オランド政権下での地方分権化政策
政機関内での権限移譲を意味し、国の出先機
の全体を掴むためには、地方分散の流れも追
関や地方長官といった地方にある国の行政機
わなければならない。また本稿で主な検討対
関に、国の行政機関の権限を移管することを
象として扱った地方分権化政策の実態やその
指す。地方分散は地域課題に適切に対応でき
効果は、今後、政策が実施されるなかで明ら
る国の行政組織構築につながっており、それ
かになっていくだろう。州は合併へと至り、
が地域活動の活発化にもつながるとされる。
都市は権限補強がなされた。これに対して市
よって地方分権と地方分散は、地方分権化政
町村と県は合併といった大きな改正を避けて
策の両翼として相乗効果をもたらすものだと
はいるが、その権限は拡大することはない。
ことからも明らかであろう
される
35
。
36
これは市町村と県の活動の停滞にもつながる
今次の改革における地方分散に関する動き
のだろうか。またそれをもって自治体として
については、2015 年 5 月 7 日デクレによって
の活動の弱体化を政府は狙っているのだろう
フランスの地方分権化政策 99
か 40 。この点についても更なる検討が必要と
なるだろう。
(2015 年 10 月 15 日脱稿)
オンライン情報の最終確認日はすべて 2015 年
10 月 12 日。
elysee.fr [en ligne]Discours de M. le
président de la République - Cérémonie
d'investiture. 15/05/2012. Disponible sur :
http://www.elysee.fr/declarations/article/discou
rs-de-m-le-president-de-la-republiqueceremonie-d-investiture/
2 Dila(Direction de l'information légale et
administrative)[en ligne] Déclaration de M.
François Hollande, Président de la République,
sur la réforme des collectivités locales, à Paris
le 5 octobre 2012. Disponible sur :
http://discours.viepublique.fr/notices/127001806.html
3 フランスの地方制度、地方分権化政策につい
ては以下の文献を参照。久邇良子『フランスの
地方制度改革―ミッテラン政権の試み』早稲田
大学出版部、2004 年。山崎榮一『フランスの憲
法改正と地方分権―ジロンダンの復権』日本評
論社、2006 年。大山礼子『フランスの政治制度』
東信堂、2006 年。久邇良子「フランス第五共和
制における地方分権化・地方分散化」『東京学
芸大学紀要:人文社会科学系』II Vol.61、p.143 153、2010 年。佐川泰弘「フランスにおける近
年の地方制度改革 : 地方分権の終焉か?」『茨
城大学地域 総合研究所年報』 46 巻、p.5-17、
2013 年。山﨑榮一「フランスにおける市町村と
広域共同体の関係に関する覚え書き(上)(中)(下)」
『地方自治』805 号(p.41-73、2014 年)、806 号
(p.18-39、2015 年)、808 号(p.27-56、2015 年)。
オランド政権下の地方分権化政策の内容につい
ては以下を参照。黒瀬敏文・植村哲・勝目康・
白水伸英・西村高則((1)~(5))・荒井陽一(6)
「オランド大統領によるフランスの地方自治制
度改革に関する動向(1)~(6)」『地方自治』(以下
(1)から順に)797 号 p.79-108、798 号 p.42-69、
2014 年、799 号 p.93-124、800 号 p.121-146、
801 号 p.52-87(以上、2014 年)、811 号 p.78-105、
2015 年。服部有希「立法情報 フランス 地方公
共団体の権限の整理及びメトロポールの強制的
設 立」 『外国 の立法 . 月刊 版 : 立 法情報 ・翻
訳・解説』259 巻、p.14-15、2014 年。
4Gouvernement.fr[en ligne] Réformer
l'organisation territoriale : La réforme
territoriale. 05/08/2015. Disponible sur.
http://www.gouvernement.fr/action/la-reformeterritoriale
5 2012 年調査数字。Direction générale des
1
10 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
collectivités locales(DGCL) [en ligne] Les
collectivités locales en chiffres 2015. 2015.p.19.
Disponible sur : http://www.collectiviteslocales.gouv.fr/collectivites-locales-chiffres2015
6 2014 年市町村議会議員選挙と広域連合体議会
選挙では「共同選挙方式(fléchage)」という選挙
方式が用いられた。これは上記2つの議会議員
候補者名リストがそれぞれ併記された形で印刷
された 1 枚の投票用紙を用いて投票する方式であ
る。議会ごとに区別された投票用紙を用いて投
票を行うといった通常の直接普通選挙の投票方
式とは異なる。
7 例えば以下の文献による指摘。山崎榮一『フ
ランスの憲法改正と地方分権―ジロンダンの復
権』日本評論社、2006 年、p.63。青木宗明「一
般地方財政篇 フランス地方財政調整における
「水平調整」導入の背景と意義 : 欧州危機・国
家財政難と「調整継続」の意思表明」『地方財
政』52(2)、2012 年、p.57。
8 2015 年 1 月 1 日現在の数字。DGCL. op.cit.,
p.19.
9 Dila[en ligne] Quelles sont les compétences
des collectivités territoriales ? vie-publique.fr.
2015. Disponible sur : http://www.viepublique.fr/decouverteinstitutions/institutions/collectivitesterritoriales/competences-collectivitesterritoriales/ collectivites-locales.gouv.fr[en
ligne] Annexe 2 - Les finances des collectivités
locales. Ministère de l’intérieur. Rapport de
l’Observatoire des finances locales- Les
finances des collectivités locales en 2015.
2015.Disponible sur : http://www.collectiviteslocales.gouv.fr/files/files/OFL2015_08.pdf
10 Ministère de l'intérieur[en ligne]
Préfectures:Missions. 2011. Disponible sur :
http://www.interieur.gouv.fr/Leministere/Prefectures/Missions
11 Le Parisien[en ligne] Réforme territoriale :
5 bonnes raisons de redessiner la France.
16/01/2014. Disponible sur :
http://www.leparisien.fr/magazine/grandangle/reforme-territoriale-5-bonnes-raisons-deredessiner-la-france-16-01-2014-3500045.php
12
Ibidm.
gouvernement.fr. op.cit,.
14 久世公堯「地方分権の忘れ物(49)最近のフ
13
10
ランス地方自治事情-四層制(州・県・市町村共同
体・コミューン)の現状にメス」『自治実務セミ
ナー』48 巻 2 号、2009 年、p.53。
15 le monde.fr[en ligne] La maladie française
du cumul des mandats. 02/07/2013. Disponible
sur :
http://www.lemonde.fr/politique/article/2013/07
/02/la-maladie-francaise-du-cumul-desmandats_3440255_823448.html
16 le monde.fr[en ligne] Municipales: quels
résultats pour les parlementaires ? 03/04/
2014. Disponible sur :
http://parlement.blog.lemonde.fr/2014/04/03/m
unicipales-quels-resultats-pour-lesparlementaires/
17 Dila[en ligne] Quelles évolutions les
collectivités territoriales ont-elles connues ?
vie-publique.fr. 2015. Disponible sur :
http://www.vie-publique.fr/decouverteinstitutions/institutions/collectivitesterritoriales/apparition-collectivitesterritoriales/
18 サルコジ政権時から国の財政難とそれに伴う
地方への財源移転の困難への対応が、税制改革
を通じて行われている。青木宗明「一般地方財
政篇 フランス地方財政調整における「水平調整」
導入の背景と意義 : 欧州危機・国家財政難と
「調整継続」の意思表明」『地方財政』52 巻 2
号、p.56-82、2013 年。
19 Cour des comptes, Chambres régionales et
territoriale des comptes. Les finances
publiques locales. Cour des comptes. 2014.
20 黒瀬・植村・勝目・白水・西村、前掲論文
(1) 、 pp.80-87 。 黒 瀬 ・ 植 村 ・ 勝 目 ・ 白 水 ・ 西
村・荒井、前掲論文(6)、pp.78-82。
21 改正の内容については注 3 に記した文献を
参照。
22 Dila[en ligne] Loi du 27 janvier 2014 de
modernisation de l’action publique
territoriale et d’affirmation des métropoles.
vie-publique.fr. 28/01/2014. Disponible sur:
http://www.viepublique.fr/actualite/panorama/textediscussion/projet-loi-modernisation-actionpublique-territoriale-affirmationmetropoles.html 行政活動地域会議については
以下を参照。黒瀬・植村勝目・白水、前掲論文
(1)、pp.100-102。
23 リーダー的役割を果たす自治体については以
下を参照。山崎榮一、前掲書、p.238-240。
24 MAPTAM 法第 3 条では、リーダー的役割と
して各自治体層には以下のものが定められてい
る。州については①地域整備・地域の持続的な
開 発 、 ② 生 物 多 様 性の 保護 、 ③ 天 候 ・ 大 気 保
全・エネルギー、④経済開発、⑤イノベーショ
ン支援、⑥企業の国際化、⑦交通結束部分の連
携性と相補性、⑧高等教育機関と研究への支援、
となっている。県については①社会福祉、社会
開発、エネルギー困窮解消への貢献、②人々の
自律、③地域の連帯となっている。市町村につ
いては、①持続可能な移動、②近接性をもった
公共サービス組織、③空間の整備、④地域開発
となっている。
25 MAPTAM 法第 43 条。
26 パリ、リヨン、マルセイユに関するメトロポ
ールは、他の都市とは区別されたメトロポール
制度が採用されており、設置要件や事務権限等
が他のメトロポールのものとは異なる。
27 2016 年 1 月 1 日からのグラン・パリ・メトロ
ポール創設、2018 年 1 月 1 日からのコルシカ島
内の 2 県の合併とそれの特別な地位を持つ地方
公共団体への移行も確認されている。Dila[en
ligne] Loi du 7 août 2015 portant nouvelle
organisation territoriale de la République. viepublique.fr. 10/08/2015. Disponible sur :
http://www.viepublique.fr/actualite/panorama/textediscussion/projet-loi-portant-nouvelleorganisation-territoriale-republique.html
28 2017 年 2 月以降、県道とスクールバスの権
限が州に移行予定であるが、スクールバスに関
しては州が県に権限を委任することも可能とな
っている。
29
広 域 連 合 体 の 人 口 規 模 を 5,000 人 か ら
15,000 人とするが、山岳地帯や人口の極端に少
ない地域については 5,000 人とするとした。
30 gouvernement.fr[en ligne] op,cit,.
市町村に関する事項は今回の廃止からは外
されている。
31
Localitis.info[en ligne] Les conférences
territoriales de l'action publique peinent à
démarrer. 30/07/2015. Disponible sur :
http://www.localtis.info/cs/ContentServer?page
name=Localtis/LOCActu/ArticleActualite&jid=
1250269329846&cid=1250269320051
33 gouvernement.fr [en ligne]Nous devons
poursuivre la régionalisation de l’action
publique. 10/10/2014. Disponible sur
:http://www.gouvernement.fr/partage/2036cloture-du-congres-de-l-association-desregions-de-france
34 Code général des collectivités territoriales.
L5217-2
35 Dila[en ligne]Qu’est-ce que la
décentralisation ? vie-publique.fr. 2015.
Disponible sur : http://www.viepublique.fr/decouverteinstitutions/institutions/collectivites32
11
フランスの地方分権化政策 11
Courrier des maires et des élus
locaux.com[en ligne]L’initiative locale reconnue
dans la nouvelle Charte de la déconcentration.
06/05/2015 Disponible sur :
http://www.courrierdesmaires.fr/49436/linitiati
ve-locale-reconnue-dans-la-nouvelle-charte-dela-deconcentration/ Courrier des maires et
des élus locaux.com [en ligne]Le département
privilégié par l’Etat… pour ses services
déconcentrés. 03/07/2014 Disponible sur :
http://www.courrierdesmaires.fr/37530/ledepartement-privilegie-par-letat-pour-sesservices-deconcentres/
39 Patrick.le Galès. Territoriale politics in
France: le calme avant la tempête ? Alistair
Cole, Patrick Le Gales, Jonah D. Levy.
Developments in French Politics 4. Palgrave
Macmillan. 2008.
40 久世公堯、前掲論文、p.54。
38
territoriales/principes-collectivitesterritoriales/qu-est-ce-quedecentralisation.html
36
Ibidem.
la Gazette.fr[en ligne] La charte de la
déconcentration est un message adressé aux
élus locaux. 19/05/2015 Disponible sur
:http://www.lagazettedescommunes.com/35828
9/la-charte-de-la-deconcentration-est-unmessage-adresse-aux-elus-locaux/ 今次の憲章
では、地方分散化されている行政サービス等が
関係する法案について修正の提言等を行う「国
家地方行政中央会議(conférence nationale de l’
administration territoriale de l’Etat)」が新た
に設置された。この会議のメンバーには州地方
長官が含まれているが、県地方長官か含まれて
いない。参加メンバーは、政府事務総局を議長
とし、大学区総長、公共財局長、州保健局長の
ほか、州地方長官となっている(地方分散化憲章
第 17 条)。
37
12 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
12
全国・神奈川県内自治体のᴾ
「総合戦略」策定状況について(中間)
公益社団法人 神奈川県地方自治研究センター
主任研究員 勝島 行正
「まち・ひと・しごと創生法」に基づいて、2015 年度中に策定が求められている自治体版の「人
口ビジョン」や「総合戦略」について全国と神奈川県内自治体の策定状況をとりまとめた。なお、
全国の動向については、2015 年 11 月 10 日に発表された内閣府の「地方版総合戦略の策定状況」
を、また、神奈川県内の状況については、当センターが、自治体ホームページ等を基に、独自に集
約したものである。
1.「まち・ひと・しごと創生法」に基
づく自治体版「総合戦略・人口ビジョン」
の策定
「地方版総合戦略の策定に当たっては、そ
れぞれの都道府県・市区町村の人口の現状を
分析し、今後目指すべき将来の方向と人口の
将来展望を提示する『人口ビジョン』を策定
()自治体版「総合戦略」の策定
することが望まれる。その対象期間としては、
「まち・ひと・しごと創生法(以下「創生
国の長期ビジョンと同様、2060 年を基本と考
法」)」は、第 9 条で「都道府県は、国の『ま
えることが望ましい1。」とされ、「人口ビジ
ち・ひと・しごと総合戦略』を勘案して、都
ョン」は、「総合戦略」策定にあたって「必
道府県版の『総合戦略』を定めるよう努めな
須」となっている。
ければならない」としている。
また、第 10 条では「市町村は、国および
()「地方版総合戦略」推進体制
都道府県の「総合戦略」を勘案して、市町村
また、「総合戦略」、「人口ビジョン」等
版の『総合戦略』を定めるよう努めなければ
を策定し、効率的に推進するために、議会、
ならない」としている。
地域住民はじめ「産・官・学・金・労・言」
都道府県、市区町村に対して自治体版「総
等で構成する「推進組織」を設け、そこで方
合戦略」の策定を「努力義務」としている。
向性や具体案を審議・検討することが重要で
あるとしている。
「産・官・学・金・労・言」とは、次のと
()自治体版「人口ビジョン」の策定
「人口ビジョン」の策定については、「創
おりである。
生法」には、明示されていないが、
「創生法」
の解説では次のようになっている。
1
「まちひとしごと創生の概要と留意点(下)」
(「地
方自治」2015 年 5 月・内閣府溝口)
13
全国・神奈川県内自治体の「総合戦略」策定状況について(中間) 13
「産」:商工会議所、商工会、JC、農協な
ど
「官」:関係行政機関
「学」:教育機関(大学だけでなく、専門
学校、高校など)
「金」:地銀、信用金庫、信用組合など地
域金融機関
(40.3%)、「2016 年 4 月以降」が 3 自治
体(0.2%)となっている。
(表1「市区町村の総合戦略策定状況(全
国ブロック別・都道府県別)」参照)。
「策定済み」と「12 月末まで」を合わせる
と約 6 割で、
「3 月末まで」が約 4 割となる。
「策定済み」について、都道府県別にみる
「労」:労働団体
と、富山県、鳥取県が 100%と全自治体で策
「言」:地方の新聞、テレビ局、ラジオ局
定が完了しており、全国で最も進んでいる。
など
以下、大分県 88.9%、香川県 88.2%、島根県
また、「総合戦略」の実施状況を検証する
78.9%、新潟県 76.7%、岐阜県 76.2%、石川
事が重要であり、行政の中だけで行うのでは
県 73.7%、山形県 71.4%、福井 70.6%、岡
なく、「外部有識者等を含む検証機関を設置
山 70.4%の 11 県が 7 割を超えている。
することが望まれる。」ともされている。
2.全国の「自治体版総合戦略」策定状
況
内閣府が 2015 年 11 月 10 日発表した「地
他方で、「策定済み」が少ない県は、沖縄
県 0%、愛知県 11.1%、神奈川県 12.1%、東
京都 12.9%、群馬県 14.3%、奈良県 17.9%
が 10%台で全国平均を大きく下回っている。
()ブロック別策定状況 方版総合戦略の策定状況」によれば、2015
全国の都道府県について、北海道、東北、
年 10 月 30 日現在の自治体版「総合戦略」の
関東、東京圏、北信越、東海、近畿、中国、
策定状況は、以下のとおりである
四国、九州の 10 ブロックに分け、市区町村
()都道府県の策定状況
の策定状況をみた。(数字は市区町村数。()
都道府県では、「10 月 30 日策定済み(以
下「策定済み」)」が 38 自治体(80.9%)
内は割合)
①北海道 179
で、「12 月末までに策定(以下「12 月末ま
「策定済み 72(40.2%)」、「12 月末ま
で」)」が 5 自治体(10.6%)、「2016 年 3
で 53(29.6%)」、3 月末まで 54(30.2%)」。
月までに策定(以下「3 月末まで」)」が4
②東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福
自治体(8.5%)となっている。
島)227
10 月末時点で策定されていないのは、福島
「策定済み 86(37.9%)」、「12 月末ま
県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、大
で 48(21.1%)」、
「3 月末まで 93(41.0%)」。
阪府、奈良県、福岡県、鹿児島県で、うち群
③関東(茨城・栃木・群馬・山梨)131
馬県、神奈川県、大阪府、鹿児島県は「2016
「策定済み 42(32.1%)」、「12 月末まで
年 3 月末まで」となっている。
24(18.3%)」、
「3 月末まで 64(48.9%)」、
「2016 年 4 月以降 1(0.8%)」。
()市区町村の策定状況
市区町村では、「策定済み」が 728 自治体
④東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)212
「策定済み 48(22.6%)」、「12 月末まで
(41.8%)で、「12 月末まで」が 308 自治体
23(10.8%)」、
「3 月末まで 139(65.6%)」、
(17.7%)、「3 月末まで」が 702 自治体
「2016 年 4 月以降 2(0.9%)」。
14 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
14
表1 市区町村の総合戦略策定状況(全国ブロック別・都道府県別)
ブロッ ク・ 都道府県名
全 国
北海道
総数
10月30日策定済
12月末まで
2016年3月末まで
4月以降
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秋田
山形
東北
岩手
宮城
福島
岩手・ 宮城・ 福島3 県計
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栃木
群馬
山梨
関東計
埼玉
千葉
東京
東京
神奈川
東京圏計
新潟
富山
北信越 石川
福井
長野
北信越計
岐阜
静岡
東海
愛知
三重
東海計
滋賀
京都
大阪
近畿
兵庫
奈良
和歌山
近畿計
鳥取
島根
中国
岡山
広島
山口
中国計
徳島
香川
四国
愛媛
高知
四国計
福岡
佐賀
長崎
熊本
九州
大分
宮崎
鹿児島
沖縄
九州計
資料:内閣府「地方版総合戦略の策定状況(市町村)・2015年10月30日現在」を基に神奈川県地方自治研究センターが作成
15
全国・神奈川県内自治体の「総合戦略」策定状況について(中間) 15
⑤北信越(新潟・富山・石川・福井・長野)
「策定済み 102(64.6%)」、「12 月末まで
19(12.0%)」、
「3 月末まで 37(23.4%)」。
⑥東海(岐阜・静岡・愛知・三重)160
「策定済み 69(43.1%)」、「12 月末ま
③「2016 年 3 月末まで」は、東京圏が高い
「3 月末まで」
については、東京圏が 65.6%
と最も高く、中国が 11.2%と最も低い。
全国平均は、40.3%で、これを上回ってい
るのが、東京圏 65.6%、関東 48.9%、東海
で 13(8.1%)」、
「3 月末まで 78(48.8%)」。
48.8%、近畿 46.0%、東北 41.0%である。
⑦近畿(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和
④「2016 年 4 月以降」は、3 自治体のみ
歌山)198
「策定済み 73(36.9%)」、「12 月末ま
「2016 年 4 月以降」については、全国で 3
自治体で、茨城1、東京2となっている。
で 34(17.2%)」、
「3 月末まで 91(46.0%)」。
以上をまとめると中国、北信越、四国、の
⑧中国(鳥取・島根・岡山・広島・山口)107
「策定状況」が「早く」、東京圏、関東、東
「策定済み 82(76.6%)」、「12 月末ま
海、近畿ブロックの策定状況が「遅い」傾向
で 13(12.1%)」、
「3 月末まで 12(11.2%)」。
にある。九州ブロックのうち沖縄県は「10 月
⑨四国(徳島・香川・愛媛・高知)95
末策定」が一つもなく、「12 月末まで」が2
「策定済み 47(49.5%)」、「12 月末ま
自治体に止まり、「3 月末まで」が 95%とな
で 20(21.1%)」、
「3 月末まで 28(29.5%)」。
っている。沖縄を除いた九州をみると 71.2%
⑩九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮
となる。
崎・鹿児島・沖縄)274
さらに、東北ブロックについては、東日本
「策定済み 107(39.1%)」、「12 月末ま
大震災の被災 3 県(岩手、宮城、福島)をみ
で 61(22.3%)
」
、
「3 月末まで 106(38.7%)
」。
ると、49.6%に止まり、それを除く 3 県をみ
ると 70.0%となる。
()ブロック別策定状況の特徴点 被災 3 県のうち被災した市町村は、「復興
計画」、「総合計画」策定に続き、「総合戦
①「10 月 30 日策定済み」は、中国、北信越
略」が新たに加わって、「計画策定業務」に
が高い。
追われていると推察される。
「策定済み」について、ブロック別にみる
と、中国ブロックが 76.6%と最も割合が高く、
東京圏が 22.6%と最も低い。
3.神奈川県内の「総合戦略・人口ビジ
ョン」策定状況
全国平均は、41.8%で、これを上回ってい
るのが、中国ブロック 76.6%、北信越 64.6%、
当センターでは、
神奈川県内の自治体の「総
四国 49.5%、東海 43.1%である。
合戦略・人口ビジョン」策定状況について、
②「12 月末まで策定」は、北海道が高い
各自治体ホームページを基に情報収集を行っ
「12 月末まで」については、北海道が
てきた。以下、「内閣府の調査」と合わせて
29.6%と最も高く、東海ブロックが 10.8%と
報告する。「表2神奈川県内自治体版「総合
最も低い。
戦略」策定状況(中間)」参照。
全国平均は、17.7%で、これを上回ってい
るのが、北海道 29.6%、九州 22.3%、東北
()総合戦略の作成状況
21.1%、四国 21.1%、関東 18.3%である。
16 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
16
表2 神奈川県内自治体版「総合戦略」策定状況(中間)
2015年11月30日現在
自治体名
神奈川県
名 称
進捗状況
神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)
11月26日第5回推進会議
横浜市
横浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略
11月19日発表
川崎市
川崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子案
11月25日発表(総合計画と並行)
相模原市
相模原市まち・ひと・しごと創生総合戦略案
12月パブコメ予定
横須賀市
横須賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子案
11月11日から12月1日パブコメ実施
平塚市
総合計画骨子案と一体
11月6日から12月6日パブコメ実施
鎌倉市
鎌倉市まち・ひと・しごと創生総合戦略中間とりまとめ(素案)
11月20日第4回懇話会開催
藤沢市
藤沢市「まち・ひと・しごと」ビジョン素案
11月25日から12月25日パブコメ実施
小田原市
小田原市まち・ひと・しごと創生総合戦略
10月
茅ヶ崎市
茅ヶ崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子案
11月17日第4回懇話会
逗子市
(逗子市総合戦略素案)
12月下旬に推進会議に配布予定
三浦市
三浦市まち・ひと・しごと創生総合戦略
10月
秦野市
(総合計画後期基本計画の柱の一つとして策定)
年度内策定予定
厚木市
厚木市まち・ひと・しごと創生総合戦略素案
9月14日第5回戦略会議
大和市
年度内策定予定
伊勢原市
伊勢原市人口ビジョン及び伊勢原市まち・ひと・しごと創生総合戦
略骨子案
7月29日第2回推進会議
海老名市
(海老名市かがやき持続総合戦略案)
2016年1月8日~22日パブコメ実施予定
座間市
南足柄市
綾瀬市
座間市総合戦略案
南足柄市まち・ひと・しごと創生総合戦略
10月
まち・ひと・しごと創生綾瀬市総合戦略骨子案
葉山町
寒川町
寒川町人口ビジョン案
大磯町
人口ビジョン・総合戦略-まち・ひと・しごと創生-素案
二宮町
総合計画と一体
中井町
(中井町人口ビジョン及び中井町まち・ひと・しごと総合戦略素案) 12月パブコメ
大井町
大井町まち・ひと・しごと創生総合戦略骨子案
松田町
山北町
人口ビジョン案
開成町
箱根町
箱根町まち・ひと・しごと創生人口ビジョン素案
真鶴町
湯河原町
愛川町
9月14日第5回戦略会議
年明けにパブコメ予定
湯河原町まち・ひと・しごと創生総合戦略プラン
10月
2016年1月ないし2月にパブコメ予定
清川村
資料:自治体ホームページを基に神奈川県地方自治研究センターが作成。ゴシックは策定済み。
17
全国・神奈川県内自治体の「総合戦略」策定状況について(中間) 17
①内閣府の調査結果
()「人口ビジョン」の策定状況
内閣府の調査結果によれば、神奈川県内自
「人口ビジョン2」については、2015 年 12
治体の「総合戦略」策定状況は、神奈川県は
月 3 日現在で「策定済み」あるいは「案」が
「3 月末まで」となっている。市町村は、「策
公開されている自治体は、
神奈川県、
横浜市、
定済み」4、「12 月末まで」4、「3 月末ま
横須賀市、平塚市、小田原市、茅ヶ崎市、三
で」26、「4 月以降」0、となっている。
浦市、厚木市、座間市、南足柄市、綾瀬市、
寒川町、大磯町、大井町、山北町である。
②神奈川県の状況
神奈川県は、6 月 4 日に「神奈川県地方創
生推進会議」を設置し、11 月 26 日までに 5
自治体別の「人口ビジョン」は、2060 年を
設定しているが、横浜市と小田原市は、2040
年の設定である。
回の推進会議で検討を続けている。当初のス
この「人口ビジョン」と「2010 年国勢調査
ケジュールでは、5 回までと聞いていたが、
人口」とそれぞれの自治体が推計した「2060
2016 年にずれ込んでいる。
年推計人口」とを比較したのが「表3神奈川
県内自治体別『人口ビジョン』」である。
(注:
③県内市町村の状況
横浜市と小田原市は 2040 年推計)
県内市町村の策定状況は次のとおりである。
①「人口ビジョン」と「2010 年人口」比較
ア 総合戦略・人口ビジョン」が正式に策
「人口ビジョン」と「2010 年国勢調査人口」
定された自治体
とを比較すると、横浜市を除き、いずれも減
2015 年 10 月:小田原市、三浦市、南足
少する。横浜市は、7 万 1,552 人(1.94%)
柄市、湯河原町 同 11 月:横浜市。
増となっている。減少率は、三浦市が-46・
イ パブリックコメント実施自治体
09%と最も高く、茅ヶ崎市が-1.98%と最も
「案」についてパブリックコメントが実
低く見積もっている。
施あるいは予定されている自治体。
②「人口ビジョン」と「推計人口」比較
相模原市 12 月予定
「人口ビジョン」と「2060 年推計人口(も
横須賀市 11 月 11 日から 12 月 1 日
しくは『2040 年推計人口』)」と比較すると、
平塚市(※)11 月 6 日から 12 月 6 日
すべての自治体で推計人口を上回ると見込ん
「推計人口」を上回ると見込
藤沢市 11 月 25 日から 12 月 25 日
んでいる。
でいる。
増加率は、山北町が 86.41
46.36%と最も高く、
海老名市 2016 年 1 月 8 日から 22 日
中井町 12 月
小田原市が 3.83%と最も低く見積もってい
3.98
真鶴町 2016 年年明け
る。
愛川町 2016 年 1 ないし 2 月
ウ 総合計画と並行している自治体
4.県内自治体の「地方創生」取組体制
「総合戦略」の策定が総合計画(実施計画
など)の策定時期と重なっているために、総
県内自治体では「総合戦略」策定にあたっ
合計画と並行して作業が進められている自治
て、外部の委員も含めた「推進組織」を新た
体が川崎市、平塚市、逗子市、秦野市、二宮
町などである。
2
18 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
「人口ビジョン」とは「人口の将来展望」を指す。
18
表3 神奈川県内自治体別「人口ビジョン」
表3 神奈川県内自治体別「人口ビジョン」
2015年12月3日現在
2015年12月3日現在
自治体名
自治体名
人口ビジ ョン 2 0 1 0 年人口 2 0 6 0 年推計
人口ビジョン
2010年人口
2060年推計
( A) 注1
( B)
人口(
C ) 注2
(A)注1
(B)
人口(C)注2
神奈川県
神奈川県
横浜市
横浜市
横須賀市
横須賀市
平塚市
平塚市
㻤㻘㻟㻟㻠㻘㻜㻜㻜
8,334,000
㻥㻘㻜㻠㻤㻘㻟㻟㻝
㻣㻘㻡㻥㻣㻘㻜㻜㻜
9,048,331
7,597,000
㻟㻘㻣㻢㻜㻘㻟㻞㻡
㻤㻤㻘㻣㻣㻟
㻟㻘㻡㻢㻠㻘㻜㻜㻜
3,760,325 㻟 㻘 㻢3,688,773
3,564,000
㻞㻤㻡㻘㻥㻡㻞
285,952
㻠㻝㻤㻘㻟㻞㻡
418,325
㻞㻟㻞㻘㻞㻢㻤
232,268
A-B
A-B
( D)
C -B
C-B
(D)
㻙㻝㻘㻠㻡㻝㻘㻟㻟㻝
㻙㻣㻝㻠㻘㻟㻟㻝
2 0 1 0 年比
2010年比
( D: B)
(D:B)
㻙㻣㻚㻤㻥㻑
A-C
A-C
( E)
(E)
㻣㻟㻣㻘㻜㻜㻜
2 0 6 0 年比
2060年比
( E: C )
(E:C)
㻤㻚㻤㻠㻑
-1,451,331
-714,331
-7.89%
737,000
9.70%
㻙㻝㻞㻠㻘㻣㻣㻟
-124,773
㻣㻝㻘㻡㻡㻞
71,552
㻝㻚㻥㻠㻑
1.94%
㻝㻥㻢㻘㻟㻞㻡
㻡㻚㻞㻞㻑
5.51%
㻙㻝㻤㻢㻘㻜㻡㻣
-186,057
㻙㻝㻟㻞㻘㻟㻣㻟
-132,373
㻙㻟㻝㻚㻢㻠㻑
-31.64%
㻡㻟㻘㻢㻤㻠
53,684
㻝㻤㻚㻣㻣㻑
23.11%
196,325
㻝㻥㻥㻘㻜㻜㻜
199,000
㻞㻢㻜㻘㻣㻤㻜
260,780
㻝㻤㻝㻘㻜㻜㻜
181,000
㻙㻣㻥㻘㻣㻤㻜
-79,780
㻙㻢㻝㻘㻣㻤㻜
-61,780
㻙㻞㻟㻚㻢㻥㻑
-23.69%
㻝㻤㻘㻜㻜㻜
18,000
㻥㻚㻜㻡㻑
9.94%
小田原市
小田原市
㻝 㻢 㻠164,598
㻘㻡㻥㻤
㻝 㻥 198,327
㻤㻘㻟㻞㻣
㻝 㻡158,299
㻤㻘㻞㻥㻥
㻙 㻠-40,028
㻜㻘㻜㻞㻤
㻙 -33,729
㻟㻟㻘㻣㻞㻥
㻙-17.01%
㻝㻣㻚㻜㻝㻑
㻢6,299
㻘㻞㻥㻥
㻟㻚㻤㻟㻑
3.98%
茅ヶ崎市
茅ヶ崎市
㻞㻟㻜㻘㻠㻝㻣
230,417
㻞㻟㻡㻘㻜㻤㻝
235,081
㻞㻜㻝㻘㻟㻠㻞
201,342
㻙㻟㻟㻘㻣㻟㻥
-33,739
㻙㻠㻘㻢㻢㻠
-4,664
㻙㻝㻚㻥㻤㻑
-1.98%
㻞㻥㻘㻜㻣㻡
29,075
㻝㻞㻚㻢㻞㻑
14.44%
三浦市
三浦市
㻞㻢㻘㻜㻢㻣
26,067
㻠㻤㻘㻟㻡㻞
48,352
㻞㻝㻘㻝㻞㻝
21,121
㻙㻞㻣㻘㻞㻟㻝
-27,231
㻙㻞㻞㻘㻞㻤㻡
-22,285
㻙㻠㻢㻚㻜㻥㻑
-46.09%
㻠㻘㻥㻠㻢
4,946
㻝㻤㻚㻥㻣㻑
23.42%
厚木市
厚木市
㻝㻥㻡㻘㻣㻞㻢
195,726
㻞㻞㻠㻘㻠㻞㻜
224,420
㻝㻡㻣㻘㻜㻟㻢
157,036
㻙㻢㻣㻘㻟㻤㻠
-67,384
㻙㻞㻤㻘㻢㻥㻠
-28,694
㻙㻝㻞㻚㻣㻥㻑
-12.79%
㻟㻤㻘㻢㻥㻜
38,690
㻝㻥㻚㻣㻣㻑
24.64%
座間市
座間市
㻥㻤㻘㻜㻢㻥
98,069
㻝㻞㻥㻘㻠㻟㻢
129,436
㻤㻟㻘㻠㻠㻝
83,441
㻙㻠㻡㻘㻥㻥㻡
-45,995
㻙㻟㻝㻘㻟㻢㻣
-31,367
㻙㻞㻠㻚㻞㻟㻑
-24.23%
㻝㻠㻘㻢㻞㻤
14,628
㻝㻠㻚㻥㻞㻑
17.53%
南足柄市
南足柄市
㻟㻞㻘㻥㻞㻟
32,923
㻠㻠㻘㻜㻞㻜
44,020
㻞㻢㻘㻠㻝㻡
26,415
㻙㻝㻣㻘㻢㻜㻡
-17,605
㻙㻝㻝㻘㻜㻥㻣
-11,097
㻙㻞㻡㻚㻞㻝㻑
-25.21%
㻢㻘㻡㻜㻤
6,508
㻝㻥㻚㻣㻣㻑
24.64%
綾瀬市
綾瀬市
㻣㻜㻘㻡㻡㻡
70,555
㻤㻟㻘㻝㻢㻣
83,167
㻢㻞㻘㻝㻞㻢
62,126
㻙㻞㻝㻘㻜㻠㻝
-21,041
㻙㻝㻞㻘㻢㻝㻞
-12,612
㻙㻝㻡㻚㻝㻢㻑
-15.16%
㻤㻘㻠㻞㻥
8,429
㻝㻝㻚㻥㻡㻑
13.57%
寒川町
寒川町
㻠㻠㻘㻢㻡㻢
44,656
㻠㻣㻘㻢㻣㻞
47,672
㻟㻢㻘㻞㻤㻞
36,282
㻙㻝㻝㻘㻟㻥㻜
-11,390
㻙㻟㻘㻜㻝㻢
-3,016
㻙㻢㻚㻟㻟㻑
-6.33%
㻤㻘㻟㻣㻠
8,374
㻝㻤㻚㻣㻡㻑
23.08%
大磯町
大磯町
㻞㻣㻘㻜㻜㻜
27,000
㻟㻟㻘㻜㻟㻞
33,032
㻞㻝㻘㻠㻝㻞
21,412
㻙㻝㻝㻘㻢㻞㻜
-11,620
㻙㻢㻘㻜㻟㻞
-6,032
㻙㻝㻤㻚㻞㻢㻑
-18.26%
㻡㻘㻡㻤㻤
5,588
㻞㻜㻚㻣㻜㻑
26.10%
大井町
大井町
㻝㻟㻘㻠㻠㻣
13,447
㻝㻣㻘㻥㻣㻞
17,972
㻤㻘㻠㻢㻥
8,469
㻙㻥㻘㻡㻜㻟
-9,503
㻙㻠㻘㻡㻞㻡
-4,525
㻙㻞㻡㻚㻝㻤㻑
-25.18%
㻠㻘㻥㻣㻤
4,978
㻟㻣㻚㻜㻞㻑
58.78%
山北町
山北町
㻣㻘㻢㻞㻤
7,628
㻝㻝㻘㻣㻢㻠
11,764
㻠㻘㻜㻥㻞
4,092
㻙㻣㻘㻢㻣㻞
-7,672
㻙㻠㻘㻝㻟㻢
-4,136
㻙㻟㻡㻚㻝㻢㻑
-35.16%
㻟㻘㻡㻟㻢
3,536
㻠㻢㻚㻟㻢㻑
86.41%
資料:自治体「人口ビジョン(案を含む)」を基に神奈川県地方自治研究センターが作成。単位は、比率以外は、「人」。注1:横浜
資料:自治体「人口ビジョン(案を含む)」を基に神奈川県地方自治研究センターが作成。単位は、比率以外は、「人」。注1:横浜市・小田原市
市・小田原市は、2040年のビジョン。その他は、2060年。2010年人口は国勢調査。注2:2060年推計人口は、各自治体推計。横浜
は、2040年のビジョン。その他は、2060年。2010年人口は国勢調査。注2:2060年推計人口は、各自治体推計。横浜市・小田原市は2040年
市・小田原市は2040年推計。
推計。
に設置したところもある。以下、その特徴点
類はあくまでも当センターの判断によるもの
をまとめた。
である。
内訳は、「産業 44(21.3%)」、「官(行
政)17(8.2%)」、
「学識者・教育 33(15.9%)」、
()要綱に基づく「推進組織」
「総合戦略」策定のための「推進組織」に
「金融 19(9.2%)」、「労働 11(5.3%)」、
ついて「要綱」が公開されている自治体は、
「言論 14(6.8%)」、「住民・住民組織(公
神奈川県、横須賀市、鎌倉市、小田原市、茅
募含む)37(17.9%)」、
「議会 9(4.3%)」、
ヶ崎市、逗子市、厚木市、大和市、南足柄市、
「その他・関係団体・関係機関 23(11.1%)」
綾瀬市、寒川町、二宮町、中井町、大井町、
となっている。(注:数字は人数()内は割
松田町、箱根町、愛川町である。
合)。
要綱が無いが、委員名簿が公開されている
自治体もある。
割合の高い順にみると次のとおりである。
1位は「産業(21.3%)」、2位「住民・
住民組織(公募含む)17.9%」、3 位「学識
()「推進組織」の委員を分類する
者・教育 15.9%」、4 位「その他・関係団体・
公開されている委員の名簿について、おお
関係機関 11.1%」、5 位「金融 9.2%」、6 位
まかに「産・官・学・金・労・言」等に分類
「官(行政)8.2%」、7 位「言論 6.8%」、8
した。自治体ごとに取扱いが異なるので、分
位「労働 5.3%」、9 位「議会 4.3%」となっ
19
全国・神奈川県内自治体の「総合戦略」策定状況について(中間) 19
ている。
としているが、「人口ビジョン」では、
年から国の「長期ビジョン」 に設定して
5.まとめ
いる。ちなみに、神奈川県の合計特殊出生率
()策定状況に見る「温度差」
年 と 前後で大きな変化がない。
(
【神
全国の市区町村の策定状況について、都道
奈川県の出生率の仮定】参照)
の推移は、 年 、 年 、
府県によって大きく異なっている。「策定済
総合計画の推計値は、こうした動向をふま
み」が %の富山県、鳥取県、あるいは大
えたものであるが、「人口ビジョン」は、基
分県 %、
香川県 %などが高率である
本的には国の数値をあてはめたものである。
のに対して、沖縄県0%、愛知県 %、神
果たして、総合計画との整合性は図られてい
奈川県 %、東京都 %、群馬県 %
るのだろうか疑問が残る。
と、大きな差がある。これが、そのまま「地
また、「総合戦略」が 年までの 年間
方創生」に取り組む自治体の「意気込み」、
の計画であるのに対して、人口ビジョンは
「期待感」の差であるとは断定できないが、
年までを想定している。これから先、
明らかな差があることは注目される。
年後と言えば、首長選挙は単純にいって 総じて、既に人口減少が進み、そのための
回あることになる。また、今の首長、議会、
対策にこの間取り組んできた自治体について
職員は、間違いなくいなくなる。 年まで
は、国段階で「地方創生」が議論され始めた
の計画の遂行について、自治体ではどのよう
年の早い段階で「対策」を開始していた
に担保されるのかについても明らかではない。
が、その結果と思われる。これに対して、東
これは、他の自治体も同様である。
京および「東京圏」あるいは、愛知、大阪な
どは、「策定済み」の割合が低い。
【神奈川県の出生率の仮定】
神奈川県内の自治体も、「策定済み」の割
合が低い。これには、そもそも「人口減少」
総合計画 対策に取り組む姿勢に「温度差」があると考
国ビジョン えられる。
県ビジョン 資料:「神奈川県人口ビジョン(素案)」
()「人口ビジョン」の特徴点
「総合戦略」策定にあたって、基礎となる
データとして、「人口ビジョン」の策定が事
実上「義務付けられ」た。神奈川県内につい
てみると、いずれも 年国勢調査の人口よ
りも「人口ビジョン」は減少する見通しであ
るが、各自治体が推計している 年(ない
しは 年)の推計よりは、人口が増えると
している。 これについては、例えば、神奈川県は、合
計特殊出生率について、神奈川県の総合計画
(「グランドデザイン」)では、 年 20 自治研かながわ月報 2015年 12月号(No.156)
20
編集後記
名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認を取り消した沖縄県知事に対し、国が起こし
た代執行訴訟の第一回口頭弁論で行われた翁長沖縄県知事の意見陳述は、1879 年の「琉球処分」
以来、沖縄の人々が歩んできた歴史の重さを改めて認識させられる内容だった。知事の主張は、
訴訟の主たる争点である前知事の埋め立て承認に瑕疵があったか否かという問題よりも、沖縄
県民が戦後過重な基地負担と犠牲を強いられてきたことについて、国民に理解を求めるメッセー
ジに重きが置かれているようにも思えた。
2015 年は安保法制が政治的にも、社会的にも大きなテーマとなった年だが、集団的自衛権と
表裏一体ともいえる沖縄の基地問題については、マスコミでも国民の関心を喚起するような取
り上げ方をされなかった。本土では「観光地・沖縄」のことを良く知る人々は多いが、「基地の
まち・沖縄」の問題を良く知る人々は限られている。それが、沖縄と本土との温度差だろう。
2016 年の幕開けは、まず沖縄の近現代史を学び直し、次世代の人々に語ることから始めたい。
それが、翁長知事の訴えを受けて、本土に住む私にできるわずかばかりの行動である。
(谷本有美子)
2015 年 12 月 25 日
自治研かながわ月報第156号(2015年12月号,通算220号)
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〒232−0022
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大 沢 宏 二
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かながわ
自治研かながわ月報 改題156号(通算220号)2015(平成27)年 12月25日発行(定価一部500円) 発行人/上林得郎 編集人/大沢宏二
発行所/公益社団法人 神奈川県地方自治研究センター 横浜市南区高根町1-3 神奈川県地域労働文化会館4階 ☎045(251)9721 印刷所/横浜プリント