【単元名】 第4学年「12 面積」(11∼12月) 全13時間 <既習の内容との関連と、本単元の評価規準の設定例> 【前単元までに身に付けてきた内容】 【本単元の評価規準の設定例】 ・大きさを直接比較したり間接比較した りすることができる。(小1) ・長さの単位の意味とそれらを用いた測 定ができる。(小2)(小3) <単元指導の参考資料> 小単元 時 ねらい 主な学習活動 評価規準の例 ( ) 授業展開 主なつまずき 反転:教師の働きかけ 〈 1 長方形と正方形の広さを1㎠の単位正方形の 幾つ分かで比べる。 <教科書 P.52∼55> <教科書 P.56> ・広さも数値化できることや、「面積」の用語、 ・方眼上に示された図形の面積を求めることが 概念、表し方を理解している。 できる。 (技能) (知識・理解) ① ① ・1㎠の単位正方形の幾つ分で図形の面積を捉 ・図形を変形させて、1㎠の単位正方形をもと えることができない。 にした形作りができない。 <教科書 P.57、58> ・1㎠の単位正方形の幾つ分になるかを求める 式から、長方形の求積公式を考えている。 (数学的な考え方) ② ・長方形の中に1㎠の単位正方形を敷き詰めて いくことができない。 問題を提示する ○教科書 P.52、53 の図形を提示する。 ・どの花壇も 20 個のれんがで作られているの で、花壇の周りの長さは変わらない。 ○教科書 P.53 問題1を読む。 問題を提示する ○教科書 P.57 問題1を読む。 問題を提示する ○教科書 P.58 問題2を読む。 指導のポイント 教える ・「面積」「1平方センチメートル」「1㎠」 の意味や書き方、読み方 ・㎠は面積の単位である。 <練習する>見届ける ○考えを深める問題に取り組む。 ○練習問題1、2に取り組む。 単元全体について話す ○いろいろな形をした面積を求める学習をす る。 ・教科書のつばささんの考え方を使い、1㎠の 単位正方形がそれぞれ幾つ分になるかを調 べるよう助言する。(※1) 2 方眼上に示されたいろいろな図形の面積の求 め方を説明する。 長方形と正方形の面積 4 長方形の面積と一方の辺の長さが分かってい る時、面積を求める公式を用いて、もう一方の 辺の長さを求める。 <教科書 P.58、59> ・長方形の求積公式を用いて、長方形の面積と 一方の辺の長さから、もう一方の辺の長さを 求めることができる。 (技能) ① ・公式に□をあてはめた後、□を求める式にす ることができない。 <やってみる>(※1) ○2つの図形をそれぞれ1㎠の単位正方形に 分け、その数を数える。 ・小4「三角形と四角形」 ・小5「体積」 ・小5「四角形と三角形の面積」 ・小6「角柱と円柱の体積」 ・中1「平面図形・空間図形」 〉児童の活動 広さの表し方 え の長方形と○ お の正方形では、どちら ○ がどれだけ広いでしょう。 留意点 ・つまずきへの 対応 【今後の学習へのつながり】 算数への関心・意欲・態度 数学的な考え方 数量や図形についての技能 数量や図形についての知識・理解 ・面積の大きさを数値化すること ・長方形や正方形の面積の求め方 ・長方形や正方形の面積を公式を用 ・面積の単位(㎠、㎡、㎢、a、ha)と測定の意味について理解している。 のよさに気付いている。 を考えている。 いて求めることができる。 ・必要な部分の長さを用いることで、長方形や正方形の面積は計算によ ・長方形や正方形の面積の公式を って求めることができることを理解している。 導きだそうとしている。 ・1㎡がどれくらいの面積なのかを、身の回りのものの面積をもとにし て捉えるなど面積の大きさについての豊かな感覚をもっている。 問題を提示する ○教科書 P.56 問題2を読む。 3 長方形や正方形の面積を計算で求める方法を 考える。 色のついた部分の面積を求め、 その求め方 を説明しましょう。 長方形の面積を、 計算で求める方法を考え ましょう。 長方形の面積を求める公式を使って、 辺の 長さを求めましょう。 <やってみる>(※2) ○(1)について、 ・1㎠の単位正方形を対角線で2つに分けた三 角形の2個分になるため、1㎠。 ・1㎠の単位正方形を対角線で2つに分けた三 角形を移動させて等積変形すると、1㎠の単 位正方形になるため、1㎠。 ○(2)、(3)についても同じように求める。 <やってみる>(※3) ○1㎠の単位正方形を敷き詰めて、その個数を 求める式を書き、計算して面積を求める。 <やってみる>(※5) ○たての長さを□として、面積を求める公式に あてはめて考えると、 □×8=56 □=56÷8 □=7 7㎝ 確認する ○面積が1㎠になる図形は、正方形だけとは限 らないこと。 <練習する>見届ける ○練習問題3、4に取り組む。 確認する ○長方形の面積を計算で求めるには、たてと横 の辺の長さをはかり、その数をかければよい こと。 <やってみる> ○考えを深める問題に取り組む。 <やってみる> ○考えを深める問題に取り組む。 まとめる ・長方形の面積=たて×横 ・正方形の面積=1辺×1辺 (※4) ・「公式」の用語 5 長方形や正方形の面積を求める公式を活用し、 複合図形の面積を求める方法を、図や式、言葉 を用いて説明する。 <教科書 P.59∼61> ・複合図形のいろいろな求積方法を図や式、言 葉を用いて説明することができる。 (数学的な考え方) ② ・複合図形を長方形に分割するなどの見方がで きない。 問題を提示する ○教科書 P.59 問題3を読む。 長方形や正方形でもない形の面積を求め ましょう。 <やってみる>(※6) ○いくつかの長方形(正方形)に分割して面積 を求める。 ○大きい長方形の面積から小さい長方形の面 積を引いて面積を求める。 まとめる 長方形でも正方形でもない形でも、いくつ かの長方形(正方形)に分けたり、大きい長方 形の面積から小さい長方形の面積を引いたり していくことで、面積を求めることができる。 <練習する>見届ける ○考えを深める問題に取り組む。 <練習する>見届ける ○練習問題1、2に取り組む。 ・切り取り線の入った図を用意し、実際に切り 取って動かすことで1㎠になることを確認 する。(※2) ・教科書の問いを使い、1㎠の単位正方形が縦 に何個、それが横に何列並ぶかを順に考える よう助言する。(※3) ・1辺×1辺はたて×横と同じことを意味する ことを説明する。(※4) ・縦に8等分した補助線が入っている長方形を 用意し、□個ある面積を8倍したら 56 ㎠に なっていることを確認し、56 を8でわると□ が求められることを助言する。(※5) ・補助線の引いてある図形を用意し、それぞれ の長方形に色を付け、縦の長さ、横の長さを 確認する。(※6) <単元指導の参考資料> 反転:教師の働きかけ 〈 〉児童の活動 ねらい 小単元 長方形と正方形の面積 時 6 身の回りにあるいろいろなものの面積を調べ る。 <教科書 P.61> ・面積を調べることの楽しさやよさに気付き、 進んで生活や学習に活用しようとしている。 (関心・意欲・態度) ② ・面積の見当を付けることができない。 7 面積を表す単位「㎡」の意味と大きさを知り、 1㎡は何㎠になるかを調べる。 <教科書 P.62、63> ・単位「㎡」の意味と、既習単位「㎠」との関 係を理解している。 (知識・理解) 8 縦と横で長さの単位が異なる長方形の面積を 求める。 <教科書 P.63、64> ・面積を求めるためには、長さの単位をそろえ る必要があることを理解する。(知識・理解) 9 面積を表す単位「㎢」の意味と大きさを知り、 1㎢は何㎡になるかを調べる。 <教科書 P.64、65> ・単位「㎢」の意味と、既習単位「㎡」との関 係を理解している。 (知識・理解) 10 面積を表す単位「a」「ha」の意味と大きさを 知り、1a や1ha はそれぞれ何㎡になるかを調 べる。 <教科書 P.66、67> ・「a」「ha」で表された面積を「㎡」を用い て表すことができる。 (技能) ① ・1㎡を㎠に単位変換することができない。 ① ・面積の大きさを見当を付けることができな い。 ① ・1㎢を㎡に単位変換することができない。 ① ・1a や1ha を㎡に表すことができない。 問題を提示する ○教科書 P.61 問題4を読む。 問題を提示する ○教科書 P.62 問題1を読む。 問題を提示する ○教科書 P.63 問題3を読む。 問題を提示する ○教科書 P.64 問題5を読む。 問題を提示する ○教科書 P.66 問題7、P.67 問題8を読む。 主な学習活動 評価規準の例 ( ) 授業展開 主なつまずき 身のまわりにあるいろいろなものの面積 を調べましょう。 指導のポイント <やってみる> ○長方形の面積を求める公式を使って、面積を 求める。 ・調べるものを決め、面積の見当を付ける。 (※9) ・長さの単位は㎝とし、㎜の部分は四捨五入し て面積を求めるために必要な辺の長さを調 べる。 ・面積を求め、自分の見当と照らし合わせる。 ・調べたものを発表し合う。 大きな面積の単位 教室の面積を求めましょう。 <やってみる> ○これまでに使ってきた単位で面積を求める。 ・9m=900 ㎝、7m=700 ㎝だから、 900×700=630000 630000 ㎠ 教える ・教室のような広いところの面積は、1辺が 1mの正方形の面積を単位として表す。 ・「1平方メートル」「1㎡」 <やってみる> ○教室の面積は何㎡か、式を書いて求める。 問題を提示する ○教科書 P.63 問題2を読む。 <やってみる>(※10) ○1㎡は何㎠になるか調べる。 確認する ○1㎡=10000 ㎠ 留意点 ・つまずきへの 対応 ・実際の1㎠の大きさを用意して、面積の見当 を付けるように助言する。(※9) ・1㎡=100 ㎠とならないように、1辺の長さ を㎝に変換して計算するように助言する。 (※10) たてと横の長さの単位が違う長方形の面 積を求めましょう。 <やってみる> ○単位を㎝にそろえて、計算する。 確認する ○面積を求めるときは、単位をそろえること。 問題を提示する ○教科書 P.64 問題4を読む。 <やってみる> ○学校の中のいろいろなところの面積を調べ る。 ・調べるものを決め、面積の見当を付ける。 (※11) ・長さの単位はmとし、㎝の部分は四捨五入し て面積を求めるために必要な辺の長さを調 べる。 ・面積を求め、自分の見当と照らし合わせる。 ・調べたものを発表し合う。 ・実際の1㎡の大きさを用意して、面積の見当 を付けるように助言する。(※11) 町の面積を求めましょう。 <やってみる> ○これまでに使ってきた単位で面積を求める。 ・5㎞=5000m、8㎞=8000mだから、 5000×8000=40000000 40000000 ㎡ 教える ・町や県のような大きい面積は、1辺が 1㎞の正方形の面積を単位として表す。 ・「1平方キロメートル」「1㎢」 <やってみる> ○たくみさんの町の面積は何㎢か、式を書いて 求める。 問題を提示する ○教科書 P.65 問題6を読む。 畑や牧場の面積を求めましょう。 <やってみる> ○畑の面積 30×20=600 600 ㎡ ○牧場の面積 200×400=80000 60000 ㎡ 教える ・1辺が 10mや 100mの正方形の面積を単位 として表すことがある。 ・「1アール」「1a」 ・「1ヘクタール」「1ha」 ・1a=100 ㎡、1ha=10000 ㎡ <やってみる> ○「畑の面積は何 a になるか」「牧場の面積は 何 ha になるか」求める。(※13) ○考えを深める問題に取り組む。 <やってみる> (※12) ○1㎢は何㎡になるか調べる。 確認する ○1㎢=1000000 ㎡ ・1㎢=1000 ㎡とならないように、1辺の長さ をmに変換して計算するように助言する。 (※12) ・長方形の図に、1a、1ha を書き込み、幾つ 分かを視覚的にも理解できるようにする。 (※13) <単元指導の参考資料> 反転:教師の働きかけ 〈 小単元 大きな面積の単位 時 11 面積の単位の関係を、正方形の辺の長さに着目 して整理する。 <教科書 P.68> ・面積の単位となる広さを正方形で表し、その 1辺の長さに着目して整理することで、規則 性を見出している。 (数学的な考え方) ねらい 主な学習活動 ( 評価規準の例 ) 授業展開 主なつまずき ② ・a、ha を㎡や㎢に単位変換し、規則性を見 付けられない。 問題を提示する ○教科書 P.68 問題9を読む。 大きな面積の単位の関係を表にまとめま しょう。 指導のポイント <やってみる> ○それぞれの1辺の長さと面積を表にする。 (※14) ○辺の長さが 10 倍になった時の面積の変化を 見付ける。(※15) 確認する ○正方形の 1 辺が 10 倍になると、面積は 100 倍になること。 〉児童の活動 練習 13 練習問題に取り組む。 <教科書 P.69> ・面積の意味や求積公式をもとに、面積を求め ることができる。 (技能) <教科書 P.70> ・求積公式を用いて面積を求めたり、辺の長さ を求めたりすることができる。面積の単位の 大きさや単位の関係を理解している。 (知識・理解、技能) ① ・既習事項を使って、問題を解くことができな い。 ① ・既習事項を使って、問題を解くことがで きない。 これまでに学習した内容を使って、 面積の 問題を解こう。 <やってみる>見届ける ○教科書 P.69 練習に取り組む。 ○答えを印刷して準備しておき、自己採点でき るようにする。 ○教科書の問題が確実にできた児童は、基礎学 力定着サポートプラン作成問題や小算研の 補充問題に取り組む。 ○本単元の学習内容の定着が十分でない児童 は、教科書の問題に取り組む。 <練習する>見届ける ○教科書 P. 68「わくわく算数」に取り組む。 留意点 ・つまずきへの 対応 ・面積を正確に計算し、0の数を間違えないよ うに助言する。(※14) ・部分で表を見させ、一つ一つ対応する関係を 見付けるよう助言する。(※15) きほんのたしかめ 12 練習問題に取り組む。 ・教科書の既習の問題を振り返り、問題の意味 を確認するよう助言する。 面積の学習が理解できているか確認しよう。 <やってみる>見届ける ○教科書 P.70 の「きほんのたしかめ」に取り組 む。 ○答えを印刷して準備しておき、自己採点でき るようにする。 ○問題が正しく解けなかった、分からなかった 場合は、「もどるページ」を参考にする。 ○「もっと算数」をやってみる。 ○本単元の学習内容の定着が十分でない児童 は、教科書の問題に取り組む。 ○教科書の問題が確実にできた児童は、基礎学 力定着サポートプラン作成問題や小算研の補 充問題に取り組む。 ・学習内容の定着が十分でない児童を集めて、 単元の学習を振り返りながら学習を進めるな ど個に応じた指導・援助を行う。
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