双極性障害治療薬

双極性障害治療薬
双極性障害治療薬
炭酸リチウム
一般名,構造式
製品名(会社名)
-
双極性障害治療薬
Li 2
O
O
O-
炭酸リチウム
Lithium carbonate
炭酸リチウム
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リーマス
Limas(大正富山)
炭酸リチウム
「ヨシトミ」
Lithium carbonate
「YOSHITOMI」
(田辺三菱/吉富)
剤形
錠 100mg
(T 702)
200mg
(T 703)
錠 100mg
(Y/LI 100)
200mg
(Y/LI 200)
用法・用量
効能・効果
炭酸リチウムとし
躁病および躁うつ病
て, 成人では通常1
の躁状態
日400~600mgより
開始し, 1日2~3 回
に分割経口投与す
る. 以後3日ないし1
週間毎に, 1日通常
1200mgまでの治療
量に漸増する.
改善がみられたなら
ば症状を観察しなが
ら, 維持量1日通常
200~800mgの1~
3回分割経口投与に
漸減する.
なお, 年齢, 症状によ
り適宜増減する.
カルバマゼピン
一般名,構造式
CONH2
カルバマゼピン
Carbamazepine
カルバマゼピン
剤形
用法・用量
効能・効果
躁病, 躁うつ病の躁
状態, 統合失調症の
興奮状態
精神運動発作, てん
かん性格及びてんか
んに伴う精神障害,
てんかんの痙攣発作
強直間代発作(全
般痙攣発作, 大発
作)
三叉神経痛
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双極性障害治療薬
N
製品名(会社名)
テグレトール
(躁病, 躁うつ病の躁
細 50%
Tegretol
錠 100mg(CG 213) 状態, 統合失調症の
(ノバルティスファーマ) 200mg(CG 214) 興奮状態)
カルバマゼピンと
して通常, 成人に
は最初1日量200
~400mgを1~2
回に分割経口投与
し, 至適効果が得ら
れるまで(通常1日
600mg)徐々に増量
する. 症状により1日
1,200mgまで増量す
ることができる.
(抗てんかん薬とし
てはp.89参照, それ
以外の用法・用量は
添付文書参照)
バルプロ酸ナトリウム
一般名,構造式
H3CH2CH2C
双極性障害治療薬
製品名(会社名)
剤形
デパケン
細 20, 40%
Depakene
錠 100mg(KH102(PTPシート))
(協和発酵キリン) 200mg(KH103(PTPシート))
シロップ 5%
用法・用量
通常1日量バルプロ
酸ナトリウムとして
CHCOONa
400~1,200mgを1
H3CH2CH2C
日2~3回に分けて経
口投与する.
ただし,年齢・症状
に応じ適宜増減する.
デパケンR
徐放錠
(デパケンRは1日1
Depakene-R
100mg(KH 113)
(協和発酵キリン) 200mg(KH 114) ~2回, セレニカRは
1日1回)
バルプロ酸ナトリウム
(抗てんかん薬とし
Sodium valproate
てはp.96参照, 片頭
痛発作の発症抑制の
セレニカR
徐放顆 40%
用法・用量は添付文
Selenica-R
徐放錠
書を参照)
バルプロ酸ナトリウム (興和/田辺三菱/吉富) 200mg
603)
(
バルプロ酸ナトリウム錠 604)
400mg
(
バルプロ酸ナトリウムシロップ
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効能・効果
躁病および躁うつ病
の躁状態の治療
各種てんかん(小発
作・焦点発作・精神
運動発作ならびに混
合発作)およびてん
かんに伴う性格行動
障害(不機嫌・易怒
性等)の治療
片頭痛発作の発症抑
制
一般名,構造式
H
N
CH3
N
N
CH3
オランザピン
Olanzapine
剤形
用法・用量
効能・効果
(双極性障害におけ 双極性障害における
ジプレキサ
細 1%
錠 2.5mg (LILLY 4112) る躁症状の改善)
Zyprexa
躁症状及びうつ症状
通常, 成人にはオラン の改善
(日本イーライリリー) 5mg (LILLY 4115)
10mg (LILLY 4117) ザピンとして10mg 統合失調症
口崩錠 2.5mg (Z), を1日1回経口投与に
より開始する. なお,
5mg ,
年齢, 症状により適
10mg
宜増減するが, 1日
量は20mgを超えな
いこと.
(双極性障害におけるうつ症状の改善)
通常, 成人にはオランザピンとして5mgを
1日1回経口投与により開始し, その後1日1
回10mgに増量する. なお, いずれも就寝前
に投与することとし, 年齢, 症状に応じ適宜
増減するが, 1日量は20mgを超えないこと.
(抗精神病薬としてはp.27参照)
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双極性障害治療薬
N
製品名(会社名)
S
一般名,構造式
N
Cl
NCH2CH2CH2CH2O
製品名(会社名)
H
N
Cl
双極性障害治療薬
アリピプラゾール
Aripiprazole
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O
エビリファイ
Abilify
(大塚)
剤形
用法・用量
散 1%
(双極性障害におけ
錠 3mg (OG 72) る躁症状の改善)
6mg (OG 71) 通常, 成人にはアリ
12mg (OG 70) ピプラゾールとして
液 0.1%
12~24mgを1日1回
口崩錠 3mg (3)
経口投与する. なお,
6mg (6)
開始用量は24mgと
12mg (12) し, 年齢, 症状により
24mg (24) 適宜増減するが, 1日
量は30mgを超えな
いこと.
(統合失調症,うつ
病・うつ状態はp.29
参照)
効能・効果
双極性障害における
躁症状の改善
統合失調症
うつ病・うつ状態(既
存治療で十分な効果
が認められない場合
に限る)
一般名,構造式
効能・効果
双極性障害における気分エ
ピソードの再発・再燃抑制
てんかん患者の下記発作に
対する単剤療法
部分発作(二次性全般化
発作を含む)
強直間代発作
定型欠神発作
他の抗てんかん薬で十分な
効果が認められないてんか
ん患者の下記発作に対する
抗てんかん薬との併用療法
部分発作(二次性全般化
発作を含む)
強直間代発作
Lennox-Gastaut症候群に
おける全般発作
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双極性障害治療薬
ラモトリギン
Lamotrigine
製品名(会社名) 用法・用量
双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑
ラミクタール
制に用いる場合
(ラミクタール錠25mg,ラミクター
Lamictal
ル錠100mg)
:
(グラクソ・
スミスクライン)(単剤療法の場合)
通常, 成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1
日25mgを1日1回経口投与, 次の2週間は1日50mgを
1日1回又は2回に分割して経口投与し, 5週目は1日
100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する. 6
週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は
2回に分割して経口投与する. 症状に応じて適宜増減
剤形
するが, 増量は1週間以上の間隔をあけて1日量とし
錠 25mg
て最大100mgずつ, 1日用量は最大400mgまでとし,
(GSCL5/25) いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する.
100mg
(バルプロ酸ナトリウムを併用する場合並びに併用し
(GSCL7/100) ない場合の用法・用量は添付文書を参照)
(抗てんかん薬としてはp.101参照)