今度の休日は、ちょっとなごめて

おうちで極める
∼休日の土いじり∼
ちょっと庭やベランダに出ると
陽 射しや風が気 持ちいい季 節になりました。
今 度の休日は、ちょっとなごめて、
目でも楽しめる土いじりなどしてみませんか…
A 寄せ植えに挑戦
1つのコンテナに様々な植物を取り合わせる「寄せ植え」。ガーデニングの素敵な家の前で目にするこ
とが多いけれど、自分で挑戦するのは難しそう、と思っている方も多いのでは?
基本の手順で自分の好きな植物を自分の好きなようにレイアウトするだけで出来上がりますが、ちょっ
としたコツを押さえることで、より素敵な仕上がりになりますよ。
基本的な寄せ植えの手順
1. 器の底に鉢底ネットを敷き、ゴロ土を数cm入れた培養土を少し入れます。
(培養土に元肥が入っていなければ肥料を入れます)
2. 植え付ける植物は、ポットのまま用土の上に並べてレイアウトを決めてからポットを抜き、
植えていきます。
3. 根鉢がいっぱいになっている場合、底の部分の根をほぐしてから植えます。
4. 植え付けは、シンボルツリー等メインになる植物、そして奥から手前に植えるほか、
中央から周りに向かって植えていきます。
5. すきまに用土を入れていきます。
6. 割りばしなどの棒で突きながら足し入れていき、株が動かないように植え付けます。
7. 用土は、鉢のふちの数cm下まで入れ、ウォータースペースをとります。
(鉢いっぱいに入れると水やりをした時、水や用土がこぼれます。)
表面を平らにしてたっぷりと水を与えて、できあがり!!
ポイントその1 草姿や育ち方が違うものをバランスよく組み合わせる
花の組み合わせでは、日当たりや温度など育つ条件が同じであるこ
とが基本。その上で、草姿や育ち方の違うものを上手に組み合わせ
ることがポイントになります。
植物の育つ形は、大きく分けて主に(1)上に伸びるもの、(2)横に伸
びるもの、(3)這う、あるいは垂れ下がるものの3タイプがありま
す。これらを組み合わせて、立体的に変化をつけましょう。
植え付ける際には、生長した姿を想定し、事前に鉢に並べてレイア
ウトを考えます。(1)は鉢の中央、(3)は縁、(2)はその中間に植え
るとバランスよくまとまります。
3
2
3
2
1
2
3
2
3
ポイントその2 まとめやすい配色は同色系か反対色の組み合わせ
寄せ植えのまとめ方では、カラーコーディネートも大きなポイント。淡い色
で揃えたり(例えば、ピンクのインパチェンスと白いベゴニア)、1色あるい
は同系色の濃淡(例えば、水色のワスレナグサとブルーデージー)
でまとめると、やさしいイメージに仕上がり、失敗がありません。
もっと個性的ではっきりとした印象にまとめたいというなら、右図
のカラーサークルでほぼ反対側にある色(補色)を組み合わせると
効果的です。黄色のパンジーと紫のアゲラタム、赤いゼラニウムと
緑のコニファーなど、互いに色をより際立たせます。
また、葉の色も、緑だけではなくフウチソウの黄色がかったものや
シロタエギクのようなシルバー系、アイビーのような斑入りのもの
など微妙な色合わせを楽しんでみましょう。
ポイントその3 長く楽しむためには日ごろのお手入れが大切
春から秋にかけて植物の生育が旺盛な季節は、鉢土が乾いたらたっぷりと水を与え、追肥として
約1000倍に薄めた液肥を施しましょう。ただし、高温多湿な真夏は、鉢土も熱くなっていますか
ら、水は早朝か夕方に与え、地面に置いていた鉢はスタンドの上に上げるなど、風通しをよくし
てやります。肥料も控えた方が無難です。
伸びすぎて形が乱れてきたものは、花が終わりかけたら切り戻してやると、秋になってわき芽が
伸び、再び花を咲かせます。冬が近づいたら、徐々に水やりの回数を減らし、霜がおりる前に室
内に取り込んだり、霜よけをします。こうして上手に冬越しをすれば、宿根草なら翌年もまた美
しい花を楽しめます。
B 味や香りも楽しむ
どうせ植えるなら、目で見て楽しむだけではなく味や香りも楽しみた
い、という人はハーブや野菜を育ててみてはいかがですか?春はハーブ
や野菜を植えるのにもいい季節です。
育てやすいハーブ
ハーブにはたくさんの種類がありますが、ハーブはもともと丈夫な植
物なので、家庭で手軽に育てられる上、虫を寄せ付けにくいなどのメ
リットもあります。ここでは、誰でも簡単に育てられ、種や苗を入手
しやすいハーブを紹介します。初めてハーブを育てる方は、これらの
ハーブからハーブ作りを始めるとよいでしょう。
●ミント
ミントの種類は約30種類ありますが、強健種が多く、どこでも
育ちます。
茎葉に精油(芳香油)が含まれていて、独特の清涼感のある香り
を持ちます。食欲増進には、葉を料理に入れたりハーブティーに
したり。デザートに添えたり、水に入れてミント水として楽しむ
のもおすすめ。干した茎葉を入浴剤にすると冷え症などによく、
頭痛・肩こりには、生汁を塗布するとよいでしょう。
●バジル
イタリア料理のバジリコとしても知られるバジル。
香りはミントと同じく、ツンとしみるようですが、もっと辛味が
あり、消化不良・嘔吐食欲増進やロ内炎に効くなどの薬効があり
ます。干した葉を粉末にしてスパイスにして、スープ、シチュ
ー、マカロニ料理に使えます。また、トマトとの相性は抜群で、
若葉を摘み取ってタマネギといっしょに刻み、トマトサラダに。
●ローズマリー
多年生植物で、長くまっすぐに伸びた茎には長さにセンチ強の細
く長くとがった葉をつけ、小さな淡青色の花を咲かせます。
集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られて、花言葉も「記
憶」。フレッシュでもドライでも利用可能で、抗菌作用や酸化防
止作用が食べ物のもちを良くするほか、肉料理や魚料理に使うと
生臭さも消してくれます。また抽出したティーは、化粧水として
使うと肌を引き締め、殺菌して若さを取り戻すといわれます。