∼ ユーロスターで行く イギリス・ベルギー8日間の旅 ∼ ホスピタリティー

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ユーロスターで行く
イギリス・ベルギー8日間の旅
☆∼
ホスピタリティー
八木
亜弥子
●副賞としていただきました「ユーロスター1等ペア往復チケット」を利用し、国際線発
着駅の様子(出入国管理、セキュリティーチェック、フロアーの様子等)、列車での国境
越えや車内設備・サービス等を実際に体験してみたいと思い計画しました。
また、ベルギー路線を選びましたのは、まだ一度も訪れた事がないことと、かねてより
アントワープの大聖堂にある祭壇画を見たいと思っておりましたので、そのあたりも踏
まえ旅程を組みました。
∼行程∼
●
1
7/3
木
成田(12:00)
JAL401
ロンドン(16:25)
2
7/4
金
ロンドン(8:27)
9116 便
ブリュッセル(12:10)
ブリュッセル
3
7/5
土
ブリュッセル
アントワープ
ブリュッセル
ブリュッセル
4
7/6
日
ブリュッセル(17:01)
5
7/7
月
ロンドン
バース
バース
6
7/8
火
バース
ロンドン
ロンドン
7
7/9
水
8
7/10
木
LONDON
9149 便
ロンドン(18:48)
ロンドン
ロンドン
ロンドン(19:45)
JAL402
WATERLOO
地下鉄から・・・「Jubilee
成田(15:25)
駅
Line」を利用。
(同駅には、地下鉄が何路線か乗り入れている。)
地下鉄からユーロスターターミナルまでの案内は、大変にわかりや
すく表示されており、迷うことなく出発フロアーへ到着できる。
(利用した「Jubilee
Line」は、地上から一番遠かっ
たようで、移動に少々時間がかかった。)
☆☆ユーロスターターミナルにて
=往路=
☆チェックイン
→
セキュリティーチェック
→
出国
・ チェックインは、多数の自動改札機と係員の誘導もあるのでスムーズに行える。
(クラス分けされている。)
チェックイン後のセキュリティーチェックで時間がかかる為、チェクインを
待たされる場合もある。時間は充分に余裕をみたほうが良い。
(セキュリティーチェックは、空港ほど厳しくないように感じた。)
・
出国手続きは、パスポートに出国スタンプを押してもらうだけなので
セキュリティーさえ抜けてしまえば流れはスムーズ。
☆待合フロアー・・ボーディングの案内が出るまでの間、こちらで待機。
フロアー内には、お土産物、コーヒーショップ等
何店舗か
あるが、国際線2路線の待合室としては少々手狭な感じを
受けた。
☆ボーディング・・TVモニターと放送でインフォメーションが入る。
(この日は、パリ路線は早目に案内がでたが、ブリュッセル行
きは発車10分前にようやく案内となった。)
ホームへ上がるエスカレーター前にも係員がおりチケットを
チェック。号車ごとにホームへ誘導。
エスカレーターを上がると、明るく開放的なホームに到着。
ここでも、係員が車両から出てきて、乗客の号車・席番を案内。
(この日は、5分遅れで発車。ブリュッセル到着20分遅れ
12:30着となる。)
=復路=到着時
下車後、指示に従い入国審査へ。(イギリス入国カードは、ブリュッセル駅・車内・また
は入国審査前のカウンターに常備。)
ヨーロッパ圏、圏外と分かれるが、スタッフの数も多く臨機応変に対応してくれること
と、パスポートを見せるだけなので、多少の列ができても流れはスムーズ。
●
ユーロスター
座
《往路9116便・復路9149便》
席・・・「足元が広々としていてゆったりとしたリクライニングシート」と
エクストラネットで紹介されていたが、足元はシートの広さにくら
べると、大変狭い印象を受けた。
また、リクライニングは、背もたれが後ろに倒れるタイプではなく、
座席が前にスライドするタイプ(前にすべるような感じ。)で、これ
を利用すると、後ろの座席の方には背もたれが倒れる事での迷惑は
かからないものの、足元はさらに窮屈に。(プレミアムファースト車
両の9号車は、シート配列がゆったりしているので、足元はゆった
りしていた。)
また、実際に乗車し気がついた点が「窓側であっても、窓にあたら
ない席がある」いうこと。窓と窓の間、「壁」部分(鏡張り)にあた
る座席が各車両にいくつかあり、座席予約の際には、注意すべき点
だと思った。
(これは、エ クストラネットの座席配置図をよく見ると分かります。
往路は二人掛けのこの壁部分シート(8号車43・44番)にあた
り、リクライニング機能を利用しても車窓は望めませんでしたが
復路は、対面式シート(12号車61・65番)で、窓にあたり
車窓も充分に楽しむ事ができました。)
食
事
往路・復路共、発車後30分ほどしてから食事サービスが開始。
メニュー表が配られ、飲み物に始まり1時間ほどかけての
サービス。その後も到着30分程前まで、飲み物のサービスが
続く。
=往路の朝食で、エクストラネットの「コンチネンタルブレックフ
ァースト(ホットまたはコールド)」の「ホットまたはコールド」は、
飲み物のことと思っていたが、これはメインメニューの選択のこと
と判明。
復路は、インフォメーション通り。ディナータイムであった為、飲
みのもにアルコール類の種類が多かった。=
その他
・専用線路を走行するものとばかり思っていたが、イギリス国内走
行中は、ローカル線を走行していることに驚いた。
駅を通過してゆく為、速度も大変ゆっくり。
ユーロスターとしての本領を発揮するのは、ドーバー海峡トンネ
ルを超えてからのよう。
・6号車・13号車の売店車両も、軽食、菓子類、飲み物など充実
しており、かわいらしいメニュー表もあり明るく開放的な雰囲気。
・車内検札はない。
(復路で、スタッフがイギリス入国カードを配布)
●
BRUXELLES
=
到着時
入国審査
MIDI
駅
=
到着後、ホーム前方の入国審査ゲートへ。
ヨーロッパ圏の旅客と圏外旅客で、ゲートが分かれており
ヨーロッパ圏の旅客審査は、大変にスムーズに流れていたが
圏外の旅客審査は、入念にPPTのチェックが行われているた
め、待ち時間も含め時間がかかった。(パスポートを見せるだけ
なのだが、窓口が少ない事も時間のかかる要因の1つのようだ
った)
=
復路時
=
☆☆ユーロスター専用出発フロアー
☆チェックイン
→
セキュリティーチェック
→
出国
・ ロンドンとは雰囲気も異なり、こぢんまりとした静かで落ち着いた印象の
フロアー。
TVモニターでのインフォメーションを確認の上、チェックイン。
ゲートはクラス別けの表示がされていたが、ビジネスの方は係員による
手作業のため、当然、自動改札機の乗客の方が、通り抜けるのは早かった。
・
セキュリティーチェックは、機械が1台しかない為、改札を抜けた乗客が
ここで一緒になり
ロンドン同様、ここでも長蛇の列。
・ 出国は、入国時のようなヨーロッパ圏、圏外の区別はないが、当日は窓口が
2つしか空いていなかったため、ここでも長い列。
また、入国時以上に、ヨーロッパ圏外の旅客には厳しいチェックが入る為
待ち時間は勿論、自分の番が来た際も思った以上の時間がかかった。
(テロ対策もあるかと思います、とにかく時間がかかりました。
PPTの写真と現在の様子(髪形等)が、違う方は要注意です。)
☆待合フロアー
ロンドンと比べて、広く落ち着いた印象。
但し、ロンドンとは異なり
ショップも2店舗と少ない。
ボーディングは、TVモニターでインフォメーション。
インフォメーションカウンターにイギリスの入国カードが常備。
=MIDI駅は、落ち着いた感じの照明に近代的な設備を整えた駅。
コインロッカーもあり、日本語案内が出るのには驚きました。
大きなリュックを2個入れても、ゆとりがある広さ。1日2.80ユーロ。
(利用者は多かったです。)
●ベルギー
到着後、予定しておりませんでしたが、せっかくなのでブルージュへ向かいました。
平日(金曜日)の為、往復割引は無いのですが、チケット売り場で尋ねると
3人用のマルチパス(2等用)を案内されました。2人でも利用できると判り
片道運賃の2倍(10.60X2=21.20 ユーロ、2名で 42.40 ユーロ)のところ
パス利用で、2 名=36 ユーロ(1人あたり 18 ユーロ)になります。
駅には「i」もありますので、いろいろ訪ねてみると面白いです。
翌日はアントワープへ。土曜(週末)なので、ここは Weekend ticket を利用。
通常往復=1人 10.80 ユーロのところ、これなら1人あたり 6.10 ユーロ。
(1人目が 40%OFF、2人目は 60%OFF と、大変お得な切符です)。
国鉄は、改札は無く車内検札です。また、発車ベルではなく車掌さんが吹く
ホイッスルというのが、印象的でした。
ホイッスルの音・馬の蹄が石畳を踏む音、教会の鐘の音、ベルギーには
すてきな音がいっぱいです。
ベルギー最終日は、ブリュッセル観光。ここでも市電・メトロの 1 日券を購入。
週末は、1枚を2人で利用できるというが嬉しいですね。
●
イギリス
区間乗車券にするか、パスにするか
最後まで迷いましたが
値段的に大差が無い事と、途中で予定が変わることを考え、結局ブリットレールパス
2等4日間用=連続タイプ=を利用する事にしました。
パスを所持していると、検札もスムーズ、急な予定変更にも安心です。
最終日にヒースローEXPも利用したので
ここはパスにして正解でした。
イギリスは、ちょっと乗っただけでもかなり値段が張ります。
改札はなく車内検札ですが、ホーム入り口に係員がおり乗客のチケットを確認してか
らホームへ通していました。昨年の同時期には無かった事です。
●
旅を終えて
今回、ユーロスターという憧れの国際列車に乗車する機会が出来たことで
かねてより行ってみたいと思っておりました、ベルギーへ旅をする事ができました。
8日間という短い時間での強行軍でしたが、「百聞は一見にしかず」
机上の勉強だけでは見えない部分があると言う事を実感いたしました。
国内旅行業務が主な私にとりまして、大変良い経験となりました。
(車窓が絡む座席手配は、国内旅行でも気を使う部分です。)
このような機会を得て、新しい視野が広がりました事に大変感謝しています。