ウィンドデイ2016 開催報告 - JWPA 一般社団法人日本風力発電協会

■JWPA
News
ウィンドデイ2016 開催報告
-累計で 100 イベントを突破-
ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
ウィンドデイ担当理事
グローバルウィンドデイ2016
本年も皆様のご協力のおかげで、昨年同様全
国 28 所(予定を含む)でウインドデイ・イベン
トを開催することが出来ました。本活動も初回
の 2008 年から 9 年目になり、昨年度までの累
計イベント数が 92 イベントで、今年の 8 番目
の銚子のイベントが丁度 100 ヵ所目のイベント
となりました。
このように活動が広がる事は当初希望こそ
すれ、全く予想は出来ませんでした。ひとえに
ご協力いただいている主催者の皆様のおかげ
であると感謝しています。特に初回以降 9 年連
続してイベントを開催していただいている横
浜市様、8 年連続参加の足利工業大学様には特
に感謝を申し上げたいと思っています。
世界への発信
本年は事務局の上田悦さんの尽力で GWEC の
HP に日本のウインドデイ活動が多数の写真付
きで紹介されています。是非一度ご覧になって
いただければと思います。
http://www.gwec.net/global-wind-day-in-japan/
2016 ウインドデイ
No.
1
2
安
茂
開催地一覧
実施日
4 月 16 日(土)
5 月 26 日(木)
4
開催地
三重県津市
秋田県秋田市
宮崎県
五ヶ瀬町・諸塚村
神奈川県横浜市
5
秋田県能代市
6 月 5 日(日)
6
7
東京都千代田区
島根県出雲市
6 月 6 日(月)
6 月 11 日(土)
8
千葉県銚子市
6 月 12 日(日)
9
オランダ Rottrdam
6 月 15 日(水)
10
鹿児島県長島町
6 月 23 日(木)
長島黒ノ瀬戸風力発電/
東芝
11
12
13
14
15
栃木県足利市
北海道稚内市
青森県六ケ所村
神奈川県横浜市
山形県酒田市
足利工業大学
ユーラスエナジー
青森風力開発
16
北海道苫前町
6 月 24 日(金)
6 月 27 日(月)
6 月 29 日(水)
6 月 30 日(木)
7 月 2 日(土)
7 月 5 日(火)・
・13 日(水)
17
長崎県五島市
7 月 14 日(木)
18
長崎県長崎市
7 月 16~18 日
19
秋田県男鹿市
7 月 21 日(木)
20
福岡県北九州市
7 月 24 日(日)
21
静岡県掛川市
7 月 24 日(日)
22
東京都千代田区
23
秋田県三種市
24
長崎県平戸市
島根県浜田市、
金城町、弥栄町
三重県津市
3
25
26
27 福島県会津若松市
28
青森県六ケ所村
6 月 4 日(土)
6 月 4 日(土)
7 月 30 日(土)
・31 日(日)
7 月 30 日(土)
・31 日(日)
7 月 31 日(日)
8 月 3 日(水)
8 月 4 日(木)
8 月 4 日(木)
・5 日(金)
9 月 23 日(金)
主催/共催/後援
シーテック
ユーラスエナジー
ジャパン・リニューアブル・エナ
ジー(JRE)
横浜市/WEIT
能代市/日立 PS/風の松原
自然エネルギー/能代パワー/
米代川風力
産機工/JEMA/JWPA
出雲市/ユーラス
千葉科学大学/
鹿島建設/JRE
HHWE/JWPA
再生可能エネルギー協議会
JRE
苫前町/
ジェイウィンドサービス
五島市/
長崎海洋クラスター協議会
日本財団/WEIT
男鹿風力、サミットエナジー、
鹿島建設、加藤建設
北九州市、北拓
掛川市/日立 PS/
くろしお風力
JWEA,WEIT
エムウィンズ/
明電舎
平戸市/玄海建設
グリーンパワー浜田
(三井物産、SB エナジー)
三重大学
エコパワー
エコパワー
おわりに
今年も無事ウィンドデイを開催できたのは、
ひとえにご協力いただいた主催者の皆様及び
JWPA 会員の皆様のおかげと感謝しています。
来年度以降も継続して実施して行きたいと
考えています。ご協力のほど宜しくお願い致し
ます。
<ウィンドデイ in 伊賀:笠取>
~昔なつかしい同窓生の顔・風車をバックに笑顔~
開催日時:
開催場所:
2016 年 4 月 16 日(土)
株式会社シーテック
ウインドパーク笠取風力発電所
ウイドパーク笠取風力発電所が立地する三
重県伊賀市阿波地区が、旧阿波村だった時代の
『阿波中学校27回生(昭和 27 年 3 月卒業)』
21名が、地元の「大山田温泉 さるびの」で
同窓会(阿波里会)を計画され、同窓会幹事で、
ウイントパーク笠取風力発電所の地権者様の
アイデアで「昔遊んだ地元の山に立地する風力
発電所を同窓生の皆に見せてやりたい」と地元
自治協議会を通じてお話があり、ウインドパー
ク笠取風力発電所の見学会を開催させて頂き
ました。阿波里会は、平成8年に発足し、これ
までにも年1回程度の同窓会を開催しており、
メンバーは、北は千葉県,南は兵庫県の遠隔地
から参加されています。
『大山田温泉
当日は天候にも恵まれ、笠取山(標高 842m)
や布引山地が一望できる 15 号風車にご案内し、
青山高原一帯の風力発電所概要およびウイン
ドパーク笠取の設備について、説明を実施しま
した。なかでも、今年 3 月に一部運転開始した
新青山高原風力発電所が完成(平成 29 年 3 月
予定)すると、青山高原全体で91基の風車が
稼働し日本一の風力発電地点になるとを説明
すると、見学者の皆様からは、
「え~,すごい」
などの言葉をいただきました。また、風車タワ
ーベース内に入っての見学もして頂きました。
見学者の皆様が一番興味を示された設備は、
「2人乗りの昇降機」でした。垂直に立つ 65m
の風車タワーをナセルまでどうやって上って
いるのかが、見学者の方々の疑問でもあり、そ
の疑問が解消したそうです。
見学会は約1時間で終了し、最後に布引山地
をバックに記念写真を撮りました。
さるびの』送迎バスで到着
CK-15 号機タワーベースの見学風景
布引山地をバックに記念写真
<ウィンドデイ in 横浜>
~親子風車見学会~
日時:2016 年 6 月 4 日(土)
主催:横浜市
共催:日本風力発電協会
協力:日本風力エネルギー学会・WEIT
内容:①風力発電のミニ講義(開港記念館)
②横浜市のハマウィングの見学
6 月 4 日(土)に「グローバルウィンドデイ
2016 in 横浜 親子風車見学会」を開催しました。
今年で 9 回目。欧州外では一番歴史の古いウィ
ンドデイ行事です。今年からは三菱重工は参加
せず、横浜市単独での開催になりました。
横浜市報“広報よこはま”で募集し、抽選で
当選した 36 組 96 名(内子供は 44 名)の親子
に参加頂きました。
まず関内の開港記念館の会議室で1時間程、
クイズも交えて風力発電を説明。参加者の関心
は高く、活発な質疑があり、盛り上がりました。
次はバスで瑞穂埠頭のハマウィング(市民出資
の 2MW 風車)まで移動して、風車の停止、タワ
ー内の見学、再起動を実施しました。
晴天で風も強い「風車見学日和」で、力強く
回る風車を、ブレードの風切音も含めて体感し
てもらう事ができました。
参加者のアンケート結果も「思ったより大き
かった」「風車を真下から見れてすごい迫力で
した」
「すごく楽しかった」
「もっと風力発電が
増えたら良いと思いました」と好評でした。
ご協力頂きました関係者の皆様に感謝申し
上げます。
(報告:JWPA&JWEA 上田悦紀)
<ウィンドデイ in 宮崎>
日時:2016 年 6 月 4 日(土)
場所:宮崎県五ヶ瀬町・諸塚村
宮崎県西臼郡五ヶ瀬町、東臼郡諸塚村に建設中
で今年8月竣工予定の JRE 中九州大仁田山風力発
電所にて風車建設の見学会を開催しました。当地
でのウンドデイは初となります。
当初、風車のブレード(羽)がクレーンで取り
付けられる様子を見ていただく予定でしたが、あ
いにくの風雨により、建設作業は中止となりまし
た。そのような状況下にもかかわらず、地元から
84 人の住民の方が参加されました。

9 時~:
各地区から小型バス 5 台で大仁田山の建設
現場に向けて出発。バスの中で、風力発電
全般と風力発電所の建設の過程について、
DVD を見ながら、事業者ジャパン・リニュ
ーアル・エナジー㈱の説明を聞いて頂きま
した。

10 時~:
7 号風車前にて、施工会社の鹿島建設㈱に
建設方法についてご説明頂きました。住民
の皆様は風雨の中、風車とクレーンを見上
げながら、熱心に説明を聞いて下さいまし
た。

10 時 45 分~:
試運転中の 2 号風車の真下で、風車メーカ
ーの日立製作所㈱から風車そのものについ
てご説明を頂きました。
子供たちからは、風車の羽の大きさや重さ
について質問がありました。
参加者の方々から「風車を間近で見るのは
初めて」
「大きさや重さ、羽が回る速さに驚
いた」というご感想も頂きました。

11 時 15 分~:
バスで各地区の集合場所に戻り、かざぐる
まや T シャツ等のおみやげをお渡しし、見
学会は無事終了となりました。
本イベントは、多くの方々のご協力を得て実施
することができました。ご尽力くださった皆様
に改めて厚く御礼申し上げます。
*****************************************
主催:ジャパン・リニューアブル・エナジー㈱
協力:五ヶ瀬町、飯塚村、鹿島建設㈱、
㈱日立製作所、日本通運㈱、九電工㈱
参加:84 名
*****************************************
<ウィンドデイ in 能代>
【秋田県能代市 2016 年 6 月 5 日(日)】
昨年に引き続き、能代港内で開催しました。
開催前日は雨となり、悪天候が懸念されていま
したが、当日は晴天に恵まれイベント日和とな
りました。今年で開催が 3 回目となり、昨年よ
りも多くの来場者が足を運んでくれました。中
には、
「今年も来ました!」と話すご家族や小学
生も見られ、年々このイベントが地域に浸透し
ているのが感じられました。
【 風車タワーにお絵かき(先着 60 組) 】
恒例のお絵かきは、今年は JAXA 能代ロケッ
ト実験場との共同企画でテーマは「宇宙」でし
た。子どもたちは一生懸命筆を動かし、ペンキ
まみれになりながらテーマに沿った絵を風車
キャンバスに描いていました。選抜された優秀
作品は、現在建設中の風の松原自然エネルギー
㈱の風車に将来大きく描かれる予定です。
【 ライトプレーン能代カップ 】
毎年「風」をテーマにした工作で、今年はラ
イトプレーン(紙飛行機)に挑戦。全長 30cm ほ
どの紙飛行機に、好きな絵を描いてオリジナル
の作品へ。作成後は丘から自信作を能代の風に
乗せて飛ばし、飛行時間を競いました。優勝者
には「木都能代」ならではの木製風車トロフィ
ーが授与されました!
【 フリースロー大会 】
「バスケの街」といわれる能代市にちなんで、
フリースロー大会を新たに催しました。さすが
能代の皆さん見事なシュートを次々に決めて
いました。
【 バスツアー(先着 50 名×2 回) 】
風の松原自然エネルギー㈱の風車 17 基の建設
現場をバスで見学しました。めったに見ること
ができない建設用クレーンや、約 40m もある
ブレードを目の前にして、子どもも大人も大変
興奮していました。
来年は建設中の 17 基も稼働し、「風の街能代」
がさらに盛り上がるので、益々充実したイベン
トを企画していきたいと思います。
【 宝探しタイム(2 回実施) 】
毎年大人気の宝探しでは、参加者全員が風車
の下を走り回って宝を探していました。「地元
八峰町産のあわびセット」や「能代港花火の升
席チケット」等の豪華賞品も。お宝を見事獲得
した参加者のご満悦な表情を窺えました。
[ 主催 ] グローバルウインドデイ in 能代実行
委員会(風の松原自然エネルギー㈱・東北自然エ
ネルギー㈱・能代パワー発電㈱・米代川風力発
電㈱・㈱日立パワーソリューションズ・能代市)
[ 共催 ] 日本風力発電協会
[ 後援 ] 東北経済産業局・新エネルギー財団・
JAXA 能代ロケット実験場・秋田県山本地域振
興局・秋田県能代港湾事務所・能代商工会議所・
能代機械工業会
[ 協賛 ] 北羽新報社、秋田魁新報社
<ウィンドデイ in 東京>
第 86 回 JEMA 新エネルギー講演会/
第 4 回 風力発電関連産業セミナー(合同開催)
日時:2016 年 6 月 6 日(月)
場所:東京都千代田区 JEMA 会館
主催:日本産業機械工業会(JSIM)
日本電機工業会(JEMA)
日本風力発電協会(JWPA)
講演会プログラム(敬称略)
【主賓挨拶】経済産業省 製造産業局 産業機械課
課長補佐 潮﨑 雄治
【1.基調講演】
再生可能エネルギーを巡る最近の動向
~風力発電導入拡大に向けて~
日本の風車工業の現状が報告されました。
今年も昨年とほぼ同じ約 115 名が参加しました。
ここ数年低下気味だった年間生産額は、前年
度比倍増の 1036 億円と大台に復帰。発電機・
軸受・ヨー駆動機器等の販売が好調でした。
生産統計の調査結果
2013 年度 2014 年度
増減
参入企業
59 社
64 社
+5 社
工場数
72 工場
69 工場 -3 工場
雇用者
2969 人
3537 人 +568 人
生産額
542 億円 1036 億円 +494 億
円
経済産業省 資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部
再生可能エネルギー推進室長 渡部 伸仁
【2.一般講演/調査報告】
(1)風力発電関連機器産業の動向
国立大学法人 三重大学 教授 前田 太佳夫
(2)風力発電の導入拡大に向けて
~ JWPA Wind Vision Report ~
日本風力発電協会(JWPA)代表理事・日立製作所
新エネルギーソリューション事業部長 高本学
(3)風力発電設備に関する認証の動向
主賓挨拶(経済産業省 潮﨑雄治 課長補佐)
(財)日本海事協会(ClassNK)新事業開発本部
本部長、再生可能エネルギー部部長 高野裕文
(4)スマートメンテナンス技術の開発と活用
−国内部品産業の育成を目指し−
東京大学 先端科学技術センター 産学連携新
エネルギー研究施設 特任准教授 飯田 誠
(5)風力発電の大量導入に向けた系統運用と
関西大学 システム理工学部
市場設計
電気電子情報工学科 准教授 安田 陽
風車工業関連の 3 団体(JSIM、JEMA、JWPA)
は 2010 年から共同で、風車及び構成機器(発
電機、増速機等)の日本における年間生産統計
を調査して、翌春頃に「風力発電関連機器産業
に関する調査研究」報告書を発行しています。
これはその成果発表の講演会で、JEMA の新エ
ネ講演会も兼ねています。産業統計の成果発表
としては今年で 3 回目、ウインドデイ行事には
昨年から加わったので2回目になります。
今年も経済産業省資源エネルギー庁の渡部
伸仁室長の基調講演を含めて 6 件の講演があり、
講演会場の様子
講演会のスタッフ一同
<ウィンドデイ in 出雲>
◆イベント概要
その後、数人ずつに分かれて、風車タワーボ
トム内に入り、風車内部を見学して頂きました。
日時: 2016 年 6 月 11 日(土) 14:00~15:30
開催場所: ユーラス新出雲ウインドファーム
主催: 出雲市役所 経済環境部
産業振興課 新産業支援室
参加者: 出雲市の皆さま 30 名
島根県出雲市で開催された「神話の國 出雲
の恵み新エネバスツアー」に合わせ、ユーラス
新出雲ウインドファームの風車見学会を実施
しました。
このイベントは出雲市が主催する「出雲市生
涯学習講座」の一環で行われたもので、下は 3
歳男の子から上は 84 歳の方まで合計 30 名の参
加となりました。また、ブラジル人も 8 名参加
してくださり、通訳の方の説明を受けながら、
施設を見学頂きました。
また、イベントの最後には 6 月 15 日がグロ
ーバル・ウインドデイであることを説明し、風
車をバックに記念撮影と、ノベルティを配布し
て無事終了となりました。
◆イベント当日の様子
当日は午後 2 時にユーラス新出雲ウインドフ
ァームのある十六島(うっぷるい)風車公園で
下車し、W1 号風車を間近に見ながら風力発電
のしくみやメンテナンスの仕方などについて
学んで頂きました。
参加者からは、「大変丁寧な説明があり勉強
になった」というお言葉をいただくとともに、
普段立ち入ることのできないタワー内部の見
学ができたことについて、喜びの声を多数聞く
ことができました。
今後もユーラス新出雲ウインドファームが
地元の方々に長く愛されるものとなるよう尽
力するとともに、来年以降も引き続き本イベン
トが人気講座としてたくさんの方にご参加頂
けるよう、頑張っていきます。
<ウィンドデイ in 銚子>
2016 年 6 月 12 日(日)、千葉県銚子市におい
て、グローバル・ウインド・デイを開催しま
した。子供たちとその保護者の方々、合わせ
て約 20 名の方が参加して下さいました。
当日は天気に恵まれ、絶好のウインド・デイ
日和となりました。
【ペットボトル風車模型の製作】
講義の後は、子供達一人一人がペットボト
ルを使って風車模型を作りました。ペットボ
トルを切って風車の羽にするのですが、よく
風を受けるような形にするのはなかなか難し
く、保護者の方の手を借りながら一生懸命作
っていました。最後に完成した風車が回って
LED ランプが点灯すると、
「光った!」と嬉し
そうな声がたくさん聞こえました。
【洋上風力発電見学】
最初に、千葉科学大学に隣接するカフェマ
リーナに集合し、洋上風車の連系変電所等を
見学しました。その後、銚子海洋研究所のフ
リッパー号に乗り、NEDO 技術開発機構実証事
業の洋上風力発電所まで見学クルーズを行い
ました。当日は天気が良く波が穏やかだった
ため、風車のすぐ近くまで船で行くことがで
きました。子供たちは初めて間近で見る洋上
風車の迫力に、歓声をあげていました。
【アンケート】
参加者の方から頂いた感想を一部抜粋して
以下に示します。
・地元にある設備について改めて知ることが
できた。
・銚子が風力発電に良い場所だということを
初めて知り勉強になった。
【出前授業:風力発電のしくみと銚子の可能
性】
その後昼食を挟み、千葉科学大学の安藤先
生から「風力発電のしくみと銚子の可能性」
について、パワーポイントを用いて分かりや
すくお話をして頂きました。
参加者の方々にはクルージング、先生のお
話、風車作り、どれも満足して頂けたようで
した。来年も、地元の方々に風力発電のこと
を楽しみながら学んで頂けるようなイベント
にしていきたいと思います。
【主催:千葉科学大学、ジャパン・リニュー
アブル・エナジー、鹿島】
<ウィンドデイ in オランダ>
~ Urk & Rotterdam ~
日時: 2016 年 6 月 14 日(火) Urk/Westermeer
6 月 15 日(水) Rotterdam
主催: オランダ風車輸出協会(HHWE)
協力: 日本風力発電協会
これはオランダで参加した Global Wind Day
行事です。
昨年 6 月に日本風力発電協会
(JWPA)
とオランダ風車輸出協会(HHWE)が洋上風力開
発の相互協力の MOU を締結しました。オランダ
への視察団派遣もその一環です。
今年 6 月 15・16 日にオランダのロッテルダム
で開催された風力発電の国際カンファレンス
「Wind Days 2016」に JWPA からの洋上風力視
察団 39 名が参加しました。今回の参加で日本
のウインドデイ活動では初の海外進出を達成
しました。
また前日の 6 月 14 日には同国アイセル湖畔
の Urk にある Westermeer 洋上風力発電所をボ
ートから視察しました。
Wind Days 2016 の会場入りにて、6 月 15 日
中央ホールでの講演の様子
湖上視察の出発時にボート前にて、6 月 14 日
Wind Days 2016 展示会場の様子
Westermeer 洋上風力発電所の視察
<ウィンドデイ in 長島町>
~出前授業&風車見学会~
(出前授業)
開催日時: 2016 年 6 月 23 日(木)
開催場所: 新長島黒ノ瀬戸風力発電所
(鹿児島県出水郡長島町)
共催:長島黒ノ瀬戸風力発電株式会社、
株式会社東芝
鹿児島県北西部に位置する出水郡長島町。こ
の温暖な気候と青く美しい海岸線に恵まれた
町の丘陵地帯に新長島風力発電所は建設され、
2015 年 3 月、2MW の風車が 2 基運開しました。
今年のイベントには地元の長島町立川床小
学校4~6 年生の皆さん 32 名を招待し、同小学
校の課外授業として参加いただきました。
当日は体育館で風力発電について学び、か
ざぐるま作りを体験。普段から風車を目にし
ている生徒の皆さんですが、学ぶ機会はこれ
まで一度も無かったとのことで、とても熱心
に耳を傾けていました。
その後、マイクロバスに乗り込みサイトへ
移動し見学会を行いました。梅雨時期で九州
は連日大雨。悪天候の場合見学会の中止が心
配されましたが、前日までの天候が嘘のよう
に雨の止み間が有り、無事見学を行うことが
出来ました。
サイトはあいにく霧がかかり、ナセルも見
えない状態でしたが、かすかに見えていたブ
レードの先端を指差し、
「羽が少しだけ見え
る!」と生徒さんは歓声を上げて見上げてい
ました。風車の大きさを実際に体感できたこ
とはとても貴重な機会になったと思います。
サイトを見下ろす位置には、雨乞いと航海の
安全の神様、権現様がいらっしゃいます。これ
まで深い山中でお参りは困難でしたが、風車を
建設した際今後は気軽にお参りできるように
と山道に階段を付けていました。今回はその階
段を生徒の皆さんに登っていただき、地元の神
様、権現様のことも知ってもらいました。
(風車見学会)
【長島黒ノ瀬戸風力発電 / 東芝
共催】
<ウィンドデイ in 足利>
風力エネルギー利用総合セミナー(第 17 回)
日時:
場所:
2016 年 6 月 23・24 日
栃木県足利市 足利工業大学
<ウィンドデイ in RE2016>
再生可能エネルギー国際展示会(RE2016)
日時:
場所:
主催:
2016 年 6 月 30 日(木)
神奈川県横浜市 パシフィコ横浜
再生可能エネルギー協議会
足利工業大学主催の「風力エネルギー利用総
合セミナー」は 2009 年からウインドデイに参
加。日本では横浜市(2008 年から)の次に長く続
いているウインドデイ行事です。
再生可能エネルギー国際展示会(RE2016)の
2 日目に風力フォーラムが開催され、JWPA 高本
代表理事が WindVision を、JWEA 上田国際・広報
委員長が世界の動向を紹介しました。
この RE 展示会は今年からウインドデイ活動
に参加しました。
<ウィンドデイ in 六ヶ所村>
開催日:2016 年 6 月 29 日(水)
【睦栄風力発電所見学会】
青森風力開発㈱では、村立南小学校の児童を
対象に睦栄風力発電所の見学会を実施しまし
た。風力発電所に関する質問では、
「風車1基の
値段はいくらぐらいですか」「風車と風車の間
隔は何メ―トルとか決められていますか」「季
節の中で回る時期と回らない時期があります
か」等たくさん質問がありました。風車内部の
見学のため、記念写真撮影場所から徒歩で移動
中、だんだん大きくなる風車を見上げて、多く
の児童が「高いな」とか「羽が大きいな」など
驚きの声が上がっていました。 この見学会を
通じ、児童の風車に対する興味が深まっていく
のを感じました。
風車の羽の大きさ、素材の説明を熱心に聞く児童
風車作り体験
記念写真
見学会配布資料
風車内部の説明
<ウィンドデイ in 酒田>
開催日時:2016 年 7 月 2 日(土)
開催場所:JRE 酒田風力発電所
酒田共同火力発電㈱「あかりん
館」
コ ー ス:酒田北港緑地展望台~酒田共同
火力発電㈱「あかりん館」~JRE
酒田風力発電所風車見学
今年で 3 回目の開催となる「ウインドデイ
in 酒田」。山形県酒田市と鶴岡市より 61 名の
皆様の参加を得て、賑やかに開催することが
できました。
9 時 15 分~:酒田北港緑地展望台から酒田
港に並ぶ風車を見学。あいにくの雨模様の天
候でしたが、近隣に立ち並ぶ風車の様子を展
望することができました。
10 時 15 分~:酒田共同火力発電㈱の施設
「あかりん館」をお借りし、風力発電セミナ
ーと JRE 酒田風力発電所ができるまでを収録
した DVD を上映しました。セミナーでは熱
心にメモをとられる方もおり、風力発電への
関心の高さがうかがえました。休憩時間には
施設内のエネルギー体験コーナーの見学を行
いました。
手作りの
かざぐるまは
子どもたちに
大人気♪
11 時 35 分~:バス 2 台に分乗し、水路沿
いの風車を車窓から、浜辺の風車は降車して
見学を行いました。浜辺の風車(6 号機)で
は、風車の大きさを実感いただいたうえで、
普段は見ることのできないタワー内の見学を
行いました。特に、タワー内見学には大行列
ができ、皆さん興味津々のご様子でした。
最後は見学した 6 号機をバックに記念撮影
をして今年のウインドデイを終了しました。
風車の中の構造について小関所長(右)
より説明を受ける参加者
主催:ジャパン・リニューアブル・エナジー㈱
協力:山形県、酒田市、鶴岡市、酒田市教育委員会、
酒田共同火力発電㈱、酒田市宮海自治会、
岡市三瀬地区自治会、鶴岡市山五十川自治
会、鶴岡市堅苔沢自治会、鶴岡市小波渡地区
自治会
参加:61 名
<ウィンドデイ in 苫前町>
開催日時: 7 月 5 日(火) 10:30~12:00
7 月 13 日(水) 10:30~12:00
開催場所: 苫前ウィンビラ発電所事務所
主 催: 苫前町、㈱ジェイウインドサービス
参加者: 7/5:前小学校 6 年生 18 名、教員 2 名
7/13:古丹別小学校 6 年生 17 名、教員 1 名
「風車見学会の様子」
授業の後は、
苫前 WF の風車を見学しました。
児童たちからは「想像以上に大きくてびっく
り!」などといったコメントがあり、見学が終
わる頃には、皆さんこれまで以上に風力発電に
興味関心を持たれたようでした。
苫前町が毎年恒例で行っている地元小学校
向けの出張授業(学社融合事業)の中で「ウイ
ンドデイ in 苫前町」を開催し、苫前町の高田
氏の講師による授業と、苫前ウィンビラ発電所
の風車見学会などを通じて風力発電について
学びました。
「風車工作教室の様子」
団扇で送った風で風車を回すと LED が点灯
する風車キットを制作して、児童たちに風車の
しくみを理解していただきました。風の当て方
等を工夫してようやく LED が点くと「あ、つ
いた!やったー!」と大喜びで周囲に「見てみ
て!」と自慢する児童もいました。
今後もウインドデイ in 苫前町を通じて地域
の人たちに風力発電の魅力を伝えていく予定
です。
「風力発電に関する授業」
風力発電の質疑応答では、「風車で作った電
気は町で使っているのか?」といった質問以外
にも“風のまち 苫前町”で風力発電を身近に感
じながら育った苫前町の小学生ならではの質
問もあり、大変充実した授業となりました。
北海道苫前町 企画振興課
環境エネルギー係
<ウィンドデイ in 五島>
日時
:7 月 14 日(木) 8:40~16:00
開催場所:五島市沖・浮体式洋上風力発電所
主催
:五島市海の日実行委員会
参加者 :五島市内の小学生・教諭 87 名
ったことから、当初予定していた洋上風力発電
所の浮体部のグラスボートからの観察は行わ
ないことになりました。
ウィンドデイの横断幕と共に記念撮影
海の日にちなみ開催された、海と日本プロジ
ェクト 2016「海洋エネルギーと漁業振興+科学」
に合わせ、五島市沖に浮かぶ浮体式洋上風力発
電所の風車見学会を実施しました。
【イベント概要】
このイベントは平成 27 年度より五島市海の
日実行委員会が主催する小学生向け体験学習
の一環として行われました。
五島市椛島沖では平成 25 年より 2MW 浮体式
洋上風力発電設備の実証事業が環境省によっ
て行われていましたが、本年度より五島市崎山
町沖合 5km に移設され実用フェーズに入りまし
た。五島市沖合では今後、商用ウィンドファー
ムの建設も検討されており、地元の方々に広く
浮体式洋上風力発電所について理解を深めて
いただく視察イベントを行っています。今年度
は実用運転を始めて以降、初めての小学生向け
見学会になります。市内の小学校に参加を呼び
かけたところ、定員 70 名に対して応募者が定
員を上回る人気になりました。
記念撮影を行った後、いざ出発すると、うね
りのため船は右に左に大きく揺れ、中には気持
ち悪くなる生徒も現れ、途中横になっているこ
ともありましたが、いざ、風車が近づいてくる
と立ち上がり、窓に顔を近づけたり、船外に出
てより間近で見ようとしていました。それぞれ、
「本当に浮いているの?」「テレビで見るより
随分大きい」など、生徒達の歓声が聞こえまし
た。
浮体式洋上風力発電所の見学の様子
実用運転を開始した五島市崎山沖
2MW 浮体式洋上風力発電所
【イベント当日】
当日は午前 8 時 40 分に集合し、午前中は水
中カメラロボットの操作体験や風力発電キッ
トを用いた風力発電の原理を学ぶ講義を受け
ました。その後、2 班に分かれ、第 1 班は午後
1 時、第 2 班は午後 2 時半に福江港よりグラス
ボート「シーガル」に乗船し、洋上風力発電所
の見学会スタート。当日の天気は気持ち良い晴
れでしたが、風が強く海上は 2m のうねりとな
今回の見学会では、この風力発電所の建設を
担当された戸田建設(株)福江事務所の野又所
長、また、渋谷潜水工業 (株)の渋谷社長も乗船
いただき、風力発電所についての説明をして下
さいました。生徒達もそれに対して即座に反応
し、いろいろな質問をぶつけていました。来年
も、浮体式洋上風力発電所について楽しく学べ
るイベントにしたいと思います。
は、(株)アーテックから販売されているものを
用いました。本工作キットは、ペットボトルを
日本財団・海と日本プロジェクト
加工して作った羽根を、発電用モータにつなげ、
海洋産業フェスタ in Nagasaki(1)
モータにつなげた赤色 LED を点灯させるとい
うものです。LED はモータの回転方向によって
日時:7 月 16~18 日
は点灯しないので羽根の回転方向も重要とな
場所:長崎県長崎市長崎県美術館
ります。工作キットは、インターネット通信販
主催:長崎海洋産業クラスター形成推進協議会、 売で、500 円前後で購入することができます。
日本財団
以下にこの工作ワークショップの段取りを、
協力:JWPA、JWEA、WEIT
参考用に紹介します。
筆者:WEIT 今村 博
●どんな実験なの?
1. はじめに
電気はいろいろな方法で作られ、私たちの生
長崎海洋産業クラスター形成推進協議会(以
活を豊かにします。例えば石油や天然ガスや石
下、協議会)主催の首記イベントに、小学生対
炭を燃やす火力発電、水の落差による水力発電、
象のワークショップ「ペットボトル風力発電機
ウランなどから原子力発電、日射からの太陽光
をつくってみよう!」
(以下ワークショップ)に
発電などがあります。風力発電は風の力を羽根
参加しました。フェスタは今年初めて開催され
で受け、回転軸につながれた発電機を回して電
たイベントです。
気を作り出します。風力発電は風を利用する国
風力関連では、戸田建設殿が環境省プロジェ
産のエネルギーで、CO2 や地球環境に影響をお
クトの浮体式洋上風車のスケールモデルを使
よぼす有害物質を排出しないクリーンな方法
って浮体式洋上風車を紹介。イベントののべ入
で電気を生み出す再生可能なエネルギーの一
場者数は 7,254 人、ワークショップへは 673 人
つです。日本では風車を海に浮かべる浮体式風
(父兄含む、体験者は 246 人)が参加されまし
車の研究が盛んで、五島市崎山沖にも浮体式風
た。イベントは地元メディアにも取り上げられ、 車が浮かんでいます。ここでは、風力エネルギ
KTN テレビ長崎、NHK 長崎放送局、NBC 長
ーや浮体式風車のしくみを実験で見てみます。
崎放送、NIB 長崎国際テレビで放送され、長崎
新聞、日本経済新聞及び読売新聞のローカル面
●ペットボトル LED 風車をつくろう
で紹介されました。
(1)風車羽根用のペットボトル(500ml)に切込
日本風力エネルギー学会(以下、JWEA)は、
み線をかき、ハサミで羽根の形に切りだします。
青少年のための科学の祭典でペットボトル風
その後、マジックで羽根に色を付けましょう。
力発電機のワークショップの経験があり、また、 (2)LED 発電モータと尾翼の部分を透明なケー
長崎では浮体式風車の実証試験が行われてい
スに繋げます。説明にしたがいペットボトルで
ることから、協議会殿のご希望により、浮体式
作った羽根と本体部分の LED 発電用モータを
風車の模型作りのワークショップの出前授業
組立てていきます。
で参加することになりました。
(3)ペットボトル取付けキャップと支持軸をつ
ワークショップには、五島市、日本風力エネ
なぎ、風車の本体カバーに挿し込んで取り付け、
ルギー学会(JWEA)及び日本風力発電協会
風車を完成させます。
(JWPA)から以下のメンバ-が教師役で参加
(4)できた風車に送風機から風を送り、LED が
しました。著者以外では(五十音順、敬称略)
、
発光するか確認します。羽根の形、枚数と LED
植田祐子(風力エネルギー研究所)、深見浩司
の発光量の関係を観察します。
(三菱重工)
、本田明弘(弘前大学) 、三井寛之
(五島市)。また、ワークショップの受付、作業
●風車を浮体に載せてみよう
のお手伝いなどで数名のボランティアの方に
(5)いろいろな大きさのペットボトルに水とビ
手伝って頂きました。なお、協議会殿のご厚意
ー玉を入れて、ペットボトル浮体を浮かべてみ
により、本件はグローバルウインドデイ(2)の行
ましょう。
事の一つとしてカウントされました。
(6)浮かんだら、ペットボトル風車を乗せてみま
しょう。ちゃんと浮かぶかな?浮体が流されな
2 ワークショップの実験の内容及び準備
いようにアンカーに係留しましょう。
ワークショップは、風力発電工作キットを組
(7)浮体式風車のしくみを観察しましょう。出来
立て、ペットボトルの浮体に載せ、浮体式風車
上がった浮体式ペットボトル LED 風車と記念
について知ってもらうことを目的としました。 写真を撮ります。
「風力発電用工作キット(3)」(以下、工作キット)
<ウィンドデイ in 長崎>
工作キットをペットボトル浮体に載せる時、
2L ペットボトル以外は転倒しますので、浮体式
風車を海に浮かべることが簡単でない事を知
ってもらいます。ちゃんと浮かぶ浮体式風車模
型はあらかじめ準備しておき、ワークショップ
の最後に子どもたちに見せます。
事前準備として、発電用モータに LED を半
田付けする作業を行いました。工作キット、羽
根用のペットボトル、その他工作用のはさみ、
色塗り用のマジックペンなどを準備しました。
小学生のお子さんも参加されるので、ペットボ
トルは予めカッターで底の部分を切り落とし
てはさみだけで加工できるように準備をしま
した。これらの事前準備は協議会殿のスタッフ
の皆様で行っていただきました。
実験は 1 回 60 分程度で、説明から製作、フ
ァンによる LED 点灯実験まで行いました。1 組
15~20 人を 1 日 6 組、3 日間合計で 250 人以
上の小学生に参加していただきました。
ペットボトルを水に浮かべるのは、ペットボ
トルにビー玉と水を入れて、沈まない程度に
かつ安定するように工夫して楽しんでもらい
ました(図 4)。
3. 実施状況
イベントの開催期間中、天候に恵まれ、大変
暑い中、沢山の方がワークショップのお越しに
なりました(図 1)。ワークショップでは、40 分
ほどの時間をかけて、子ども達に工作キットを
作ってもらいました。お父さんやお母さんに手
伝ってもらいながら、楽しんで作っていました
(図 2)。ペットボトルで作る羽根は、折っただ
けだと、まわりにくく、少しひねりを加えるこ
とで、勢いよくまわります。スタッフがおまじ
ないと称してこのひねりを加えると羽根がま
わり、LED が明るく点灯すると、子ども達はと
ても喜びました(図 3)
。風力発電は、風で電気
を発生させる、しかも、羽根を上手く作ると、
よく発電するという事が分かります。羽根の枚
数に関するご質問も多く、実際、1 枚翼と 2 枚
翼の羽根を作って、回しました。
図 3 LED が点灯して喜ぶ子どもさん
図 1 ワークショップの様子
図 4 ペットボトルを浮かべる子ども達
図 2 工作する親子
「最後に、用意しておいたペットボトル浮体式
風車の完成モデルをお披露目しました(図 5)
。
風車に比べて、浮体が大きく、海に風車を浮か
ばせて風力によって発電する事のむずかしさ、
素晴らしさについて解説をしました。最後に記
念写真(図 6)を撮影してワークショップを終
えました。
ていただくことで、風力発電の普及啓発につな
げたいと考えています。
このような機会にお声掛けいただいた NPO
法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会
の皆様、特に、ワークショップの開催にご尽力
いただいた木村誠一郎様、ワークショップに 3
日間参加された五島市役所の三井寛之様、ワー
クショップのサポートをしていただいたスタ
ッフの皆様に、感謝致します。
参考文献
(1) 長崎産業フェスタ in Nagasaki オフィシ
ャルサイト,http://ksf-n.com/
(2) Global Wind Energy Council(GWEC),
http://www.gwec.net/about-winds/globalwind-day/
(3) 株式会社アーテック,風力発電工作キット,
http://www.artec-kk.co.jp/archives/2035
図 5 水槽に浮かべたペットボトル浮体式風車
図 6 ウインドデイ記念写真
4. おわりに
JWEA・JWPA で行っているペットボトル風
車を使ったワークショップの活動も回数が多
くなり、今回はさらに浮体式風車にして浮かべ
ましたが、実施内容・対応も熟成されてきたと
思います。子ども達に怪我なく帰っていただく
事には神経を使いますが、風力で電気が作られ
る事を体験して、風力発電の事を理解してもら
うのは喜びでもあります。上でご紹介したテレ
ビ番組では、男の子の一人が「海で色々なとこ
ろで使っている風力発電が身近にできるとい
うのがすごいと思った。この風力発電を作る人
になってみたい」と言ってくれて、このワーク
ショップの目的が叶えられたと思います。
今後は、ペットボトル風車を使ったワークシ
ョップに関するマニュアル等を整備して、風力
業界のみならず、教育関係者の方にもご利用し
< ウィンドデイ in 男鹿 >
【秋田県男鹿市 2016 年 7 月 21 日(木)】
男鹿風力発電所では、建設中の 2014 年にグ
ローバルウインドデイ行事を開始して以来、今
年で 3 回目を迎えました。
今年参加頂いたのは、男鹿風力発電所の風車
が建つ地元の男鹿市立美里小学校の 5 年生 14
名と校長先生を初めとする先生方です。今回の
グローバルウインドデイは、授業の一環として
開催されました。(2 校時:風車の出前授業、3
校時:風力発電所見学)
最初は学校の教室において、男鹿風力発電所
の説明を行い、続いて風力発電の基本的な仕組
みや種類、大きさなどについての出前授業を実
施しました。ここでは、児童の皆さんから活発
に質問を頂き、子供たちの風力発電への関心の
高さが伝わってきました。
教室での出前授業
[主な質問]
●
●
●
作った電気は、どこへ行くの?
ローター径は、どのように決めるの?
風車の中は、登れるの?
教室での出前授業に引き続き、スクールバス
で男鹿風力発電所に移動して、1 号風車を見学
して頂きました。
男鹿風力発電所の風車は、三菱重工業製の
MWT95/2.4 機が 12 基です。1 号風車から見え
る他号機の全景を見ながら、風車全体の説明を
行った後、2 班に分かれてタワー基部の中に入
り、制御装置、ラダーや昇降機を見て、子供た
ちは興味津々でした。地元の子供たちには普段
見慣れているはずの風車ですが、真下から見る
風車の大きさに、改めて驚いていました。
最後にタワー前で記念撮影を行い、風車出前
授業と見学会を終了しました。
JWPA の T シャツや風ぐるまは、子供たちに
大変好評でした。また翌日には、学校のホーム
ページにある『校長室から』にウインドデイの
様子を掲載頂き、開催への感謝のお言葉を頂戴
しております。
最後に、グローバルウインドデイ行事の開催
を快く受け入れて頂いた美里小学校の皆様に
感謝を申し上げます。
[報告:土谷]
※ 主催:男鹿風力発電(株)
サミットエナジー(株) [正会員],
鹿島建設(株) [正会員],
(株)加藤建設
熱心に聴き入る子供たち
とどくかな?
グローバルウインドデイ・記念撮影
<ウィンドデイ in 北九州>
日時:2016 年 7 月 24 日(日) 10:00~13:00
主催:北九州市
共催:日本風力発電協会
協力:㈱エヌエスウインドパワーひびき
日本ロバロ㈱、㈱北拓、㈱安川電機、㈱
石橋製作所、ジャパン・リニューアブル・
エナジー㈱、電源開発㈱
7月24日(日)北九州市若松区響灘地区に
おいて「グローバルウインドデイ2016 in
北九州」を開催しました。本市では2011年
に西日本で初めてこのイベントを開催して以
来、今年で6回目となります。
当日は天気に恵まれ、熱中症の心配が必要な
ほどの暑さでした。参加者のみなさまとスタッ
フの水分補給に十分注意しながらイベントを
進めていきました。
今回も夏休み期間中の開催ということもあ
り、約40名の方にご参加いただきました。中
には遠方からわざわざ参加された方もいらっ
しゃり、風力発電への興味の広がりを感じさせ
ていただきました。
工場見学のあとは、
出力 1.5MW の風車が 10 基
立ち並ぶ響灘風力発電所まで移動し、風車の見
学を行いました。
まず発電所についての説明の後、普段は入る
ことのできないタワー内部や、地面にブレード
の実寸(長さ 35m)をロープで描いたものの見
学などを通じて、風車の構造を理解し、大きさ
を実感していただきました。
次に㈱北拓様が建設中のメンテナンスパー
ツの物流倉庫及び人材育成のための研修セン
ターへ移動しました。建物はまだ建設中だった
のですが、ブレードやナセル、ハブといった風
車部品は既に搬入されており、参加者のみなさ
まは、手で触れながら部品の説明を聞くことが
できました。
見学の最後には参加者のみなさまで風車の
ブレードをバックに記念撮影を行いました。
実際に風車や風車部品、製造工程を目の当た
りにすることができ、参加者のみなさまにも貴
重な体験となったようで、大変喜んでいただき
ました。
最後の質疑応答では、風車の構造や低周波に
ついてなどの質問があり、みなさまの再生可能
当日は、日本ロバロ㈱様の会議室をお借りし
エネルギーへの関心の高さと風車が身近なも
て、北九州市の推進する風力発電産業の拠点形
成を目指す「グリーンエネルギーポートひびき」 のになっている様子が伺えました。
事業の紹介、続いて響灘風力発電所を管理する
参加者の方々の笑顔と、ご協力いただいた
㈱エヌエスウインドパワーひびき様から風力
事業者の皆さまに、スタッフ一同心より感謝
発電所についての説明、大型風車の軸受を製造
いたします。
する日本ロバロ㈱様から部品製造に関する説
明、そして㈱北拓様から風車のメンテナンスに
関する説明を行いました。
パワーポイントや会社紹介の DVD を活用しな
がらの分かりやすい説明に皆さん興味深々で
聞き入っていました。
その後、日本ロバロ㈱ひびき工場の見学をさ
せていただきました。日曜日のため通常はお休
みなのですが、このイベントのために工場を開
けていただき、実際に大型の軸受けを見ながら、
触りながらの説明をしていただきました。ここ
では一般の参加者よりも、風力業界の関係者の
方が熱心に見学していました。
ブレードをバックに参加者全員で記念撮影
<ウィンドデイ in 掛川>
【静岡県掛川市 2016 年 7 月 24 日(土)】
遠州掛川/浜野風力発電所の運転開始以来、
掛川市殿と開催してきた本イベントも、今年で
7 回目。天候に恵まれなかった一昨年・昨年と
は打って変わり、今年は柔らかな陽射し、涼や
かな風の心地よい屋外で総勢 63 名のご家族を
迎えることができました。
【工作にチャレンジ!】
スカイスクリュー(ゴム動力でプロペラを回
して垂直に上がる飛行機)を組立/着色しまし
た。何十回も辛抱強くゴムを巻いたスカイスク
リューが勢いよく飛び上がると、子ども達は大
興奮でした。
風車の羽根まで届くかな?
掛川市のイメージキャラクター
「茶のみやきんじろう」と一緒に記念撮影
【タワーにお絵かき♪】
「掛川の自然と私/僕」または「風車のある
町」をテーマに、風車に設けられた 60cm 四方の
マス目にペンキでお絵かきしました。富士山、
茶畑やモクセイ(県木)と言った、静岡県ならで
はの風景と色鮮やかな風車の絵は、ネズミ色の
タワーに映えていました。
【夏祭りの季節☀みんなで遊ぼう~】
掛川市殿のスポーツ推進員、浜野グラウンド
ゴルフ会の皆様も交え、ゲームを実施しました。
「親子で出来るゲームが楽しかったです」「親
子でめいっぱい遊べました」と、親子の絆が深
まる一日になったようです。
「ぼくが投げる!」
「わたしが投げる!」
「他にはないイベント」と大好評のお絵かき
掛川風車画廊の完成まで残り 1 基。来年もペ
ンキまみれ汗まみれになるイベントを企画し
たいと思います。
[主催] くろしお風力発電(株)、掛川市、
(一社)日本風力発電協会
[協力] (株)日立パワーソリューションズ
[後援] 静岡県
<ウィンドデイ in 科学技術館>
第 25 回 青少年のための科学の祭典 2016
日時:7 月 30・31 日(土日)
場所:東京都千代田区北の丸 科学技術館
主催:日本科学技術振興財団・科学技術館、
「青
少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会
協力:JWEA、JWPA、WEIT、ユーラスエナジー
筆者:WEIT 今村 博
1. はじめに
日本風力エネルギー学会の事務委託先の公
益財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
と「青少年のための科学の祭典」全国大会実行
委員会主催の「青少年のための科学の祭典」
2016 全国大会(以下、科学の祭典)が 7 月 30
日・31 日に北の丸の科学技術館 1 階で開催さ
れました(1)。
科学の祭典には風力エネルギーの啓発活動
の一環で 2007 年より参加を始め、今回で 10 回
目の参加となりました。本年も団体出展の協力
依頼があり、当学会の参加承認を経て出展しま
した。本年は、日本風力エネルギー学会(JWEA)
及び日本風力発電協会(JWPA)の有志が参加
しました。筆者以外の参加者は次の通りです
(敬称略)。安藤由華、山中将太(ユーラスエナ
ジー)
、植田祐子、日置史紀、種本純(風力エネ
ルギー研究所)
。また、4 人(1 日目 3 名、2 日
目 2 名)のボランティアの高校生が実験補助で
参加して頂きました。
なお、本件はグローバルウインドデイ(2)の行
事の一つとしてカウントされ、JWPA からかざ
ぐるまとタオルをご提供いただきました。
来館者は 7 月 30 日(土)に 7,223 人、31 日
(日)は 9,323 人の合計 16,601 人(昨年は
13,185 人)でした。当会のブースには 2 日間で
140 人ほどの主に小学生のお子さんの参加があ
りました。本稿では、科学の祭典に関する準備
とイベントの概要を報告致します。
2. 開催準備
今年の「科学の祭典全国大会」には、小中学
校・高校・大学教員・科学館学芸員の個人出展、
JWEA や研究団体と企業の社会貢献活動ブー
ス、第 57 回科学技術映像祭入選作品から 3 作
品など合計 67 のブースが設置されました。
風車に関する出展は、今年は当会の「ペットボ
トル・LED 風車をつくろう!風車のとくちょう
をかんがえよう」の 1 件のみでした。
毎年 4~5 月頃に公募/継続の募集があり、
本年度も JWEA に要請があり、実行委員会で
採択されて出展が正式決定しました。
実験内容は、昨年度と同様に(株)アーテック
から販売されている「風力発電用工作キット(3)」
(以下、工作キット)を用いました。本工作キット
は、ペットボトルを加工して作った羽根を、発
電用モータにつなげ、モータにつなげた赤色
LED を点灯させるというものです。LED はモ
ータの回転方向によっては点灯しないので羽
根の回転方向も重要となります。事前準備とし
て、発電用モータに LED を半田付けする作業
を行いました。また、本キットには尾翼が含ま
れていないため、三光工業株式会社殿にご依頼
して、尾翼を製作していただきました。
実験は 1 回 30 分程度で、説明から製作、フ
ァンによる LED 点灯実験まで行いました。1 組
7 人を 1 日 10 組、2 日間で合計 140 人の子ど
も達に参加していただきました。工作キット、
尾翼及び羽根用のペットボトル、その他工作用
のはさみ、色塗り用のマジックペンなどを準備
しました。小学校低学年のお子さんも参加され
るので、ペットボトルは予めカッターで底の部
分を切り落としてはさみだけで加工できるよ
うに準備をしました(図 1)
。
図1
実験解説
また、これまでと同様に風車の事を知っても
らうために、元 JWEA 理事の松本文雄様に製
作していただいた水平軸及び垂直軸風車の模
型モデル 12 種類による風車特性や利用法によ
る分類分けクイズを行いました(図 2)
。この模
型モデルは現在日本大学生産工学部で管理さ
れているものを拝借しました。子ども達はまず、
このクイズで風車のしくみなどの予習をして、
発電用風車をモデル化した工作キットの製作
に取りかかってもらう、という流れとしました。
ましたが、一度は点灯しなかったものの、送風
機の径に合わせて羽根の長さを短くしたり、羽
根にねじりを付けることで点灯させる事がで
きました。ほぼ全ての子ども達が LED を点灯
させて満足して帰っていただいたと思います。
LED が点灯した時の子どもたちの笑顔に癒さ
れました。
本イベントは JWPA が主催されているグロ
ーバルウインドデイのイベントの一つのため、
参加された子ども達と横断幕の前で記念撮影
をしました(図 4)
。
図 2 風車模型を使った説明
3. 実施状況
工作した風車は子ども達に持ち帰ってもら
うため、参加希望が多く、昨年と同様に抽選会
が必要でした。抽選は他のブースと同じ時間に
実施し、10 時、11 時、13 時及び 15 時の 4 回
行いました。当ブースは人気が高く、今年は抽
選の倍率が 5~7 倍となりました。何人かの子
どもさんは、どうしても工作をしたくて、何回
も抽選に来てくれて、抽選に当たった時の喜び
ようは大変なものでした。残念ながら抽選に漏
れてしまった子どもさんには、JWPA からご提
供いただいたグローバルウインドデイのかざ
ぐるまをお渡ししました。
実施状況ですが、風車クイズは、パワーポイ
ントを使って問題を出し、子ども達が模型を動
かすボタンを押して風車を回し、水平軸・垂直
軸の違い、発電用・計測用風車の形などについ
て理解してもらいました。ボタンを押すと風車
が動くギミックは子ども達には好評でした。羽
根の枚数に関する質問が多く、風車の仕組みに
ついての興味が高いと感じました。
工作キットは、羽根の正しい回転方向によっ
て LED が点灯しますが、回ったとしても回転
数が足りないと LED は点灯しません。速く回
すためには、羽根枚数、羽根の長さ、ねじり角
などに工夫が必要です。どの子ども達も、10 分
もあれば工作キットを完成させることはでき
図 3 工作・実験の様子
図 4 ウィンドデイの記念写真
4. おわりに
使用した工作キットは、羽根の形の工夫次第
で LED の点灯の有無、
明るさに差が出るなど、
教材としても優れたものです。30 分程度で風車
の仕組み、特に羽根の形に工夫が必要な事を理
解してもらうには便利な教材だと思います。
本年は昨年以上に当会のブースへのご希望
者多く、抽選の倍率が 5~7 倍ととても高くな
って、落選された方も沢山でてしまいました。
来年は各回の人数を増やして対応できないか
検討しようと思います。
また、4 人の高校生のお手伝いはとても助か
り、紙面を借りてお礼申し上げます。5 人には、
工作の説明も行っていただきました。
最後に、本出展に欠かせない風車模型の貸出
についてご対応をいただきました日本大学生
産工学部の鈴木典紘様に御礼申し上げます。ま
た、本イベンのスタッフの皆様(図 5)には、
準備のお手伝いから、当日の対応までご協力い
ただきありがとうございました。紙面をお借り
して新ためて御礼申し上げます。
毎回のお願いですが、本稿を読んで当活動に
ご興味のある若い方は、ぜひ、筆者にまでお問
い合わせ下さい。
参考文献
(1) 青少年のための科学の祭典オフィシャルサ
イト,http://www.kagakunosaiten.jp/
(2) Global Wind Energy Council(GWEC),
http://www.gwec.net/about-winds/globalwind-day/
(3) 株式会社アーテック,風力発電工作キット,
http://www.artec-kk.co.jp/archives/2035
図 5 参加したスタッフ
(上:初日、下:二日目)
<ウィンドデイ in 八竜>
開催日時:2016 年 7 月 30・31 日(土日)
八竜風力発電所では、三種町が主催する「サ
ンドクラフト in みたね」と日程を合わせてグ
ローバルウィンドデイを開催しております。
今年はサンドクラフトが 20 周年を記念して
グローバルウィンドデイについても去年まで
は 1 日のみでしたが、2 日間開催しました。
【ヒラメ稚魚放流会】
今年も去年と同じくヒラメ稚魚放流会を開
催しました。参加者は波打ち際で放流を行いま
した。
ヒラメ稚魚放流会の様子
明電舎でデザインした砂像(ピノキオ)
【風車見学会】
今年の参加者は 320 名となりました。今年は
天気もよく家族連れで参加される方が多く、参
加者は風車内部の見学と子供たちは輪投げを
行い楽しんでいました。
【おでかけ水族館】
風車見学会の翌日に男鹿水族館 GAO に依頼し
て、おでかけ水族館を開催しました。鯨の背骨
などの展示や陸亀の餌やり、うに、ひとでなど
に触れるプールに参加者は楽しく参加されて
いました。
おでかけ水族館の様子
風車見学会受付状況
参加いただいた方との記念写真
【総括】
今年は天候に恵まれ、多くの人に風車内を見
学していただきました。風車見学に参加された
方からは普段見ることのできない風車内部を
見学できていい経験になったとの感想が多く
聞けました。また、地元である漁組と共同で行
うヒラメ稚魚放流会は八竜での風力事業を継
続し、今後、洋上風力発電などの導入を促進す
るためにはとても重要なイベントであると考
えております。
来年以降も、八竜風力発電所を通して、風力
発電に親しんでいただけるようグローバルウ
ィンドデイを盛り上げていこうと思います。
<ウィンドデイ in たびら>
日時
:2016 年7月 31 日(日)8:30~12:30
開催場所:長崎県平戸市 たびら昆虫自然園
主催
:㈱田平風力発電所
参加者 :小学生親子 60 名
電設備の見学に加え、
「風」を感じ利用する遊び
として、風車の組み立てやタワーに貼り付けた
模造紙にお絵かきをさせ、風と施設に親しんだ。
長崎県平戸市田平町において、2回目となる
「グローバル・ウィンド・デイ in たびら(親子
見学会)
」を開催しました。
◆イベント概要
平戸市は平成 24 年1月に「平戸市次世代エ
ネルギーパーク」として経済産業省から認定を
受けており、地球環境と調和した将来エネルギ
ーのあり方に関する増進を図り、クリーンエネ
ルギーの重要性を再認識してもらうため、田平
地区において、今年2回目となる、小学生親子
を対象とした、風力発電所及び太陽光発電所の
見学会を実施した。
◆イベント当日の様子
当日は、たびら昆虫自然園駐車場において、
午前8時 30 分から受付を行い、開会式では、イ
ベントの趣旨説明として、世界風力会議が毎年
6月 15 日に実施しているウィンドデイにちな
んで世界各地でイベントが開催されており、普
及啓発を兼ねたイベントであることなどの説
明を行った。9時にバス3台に分かれて、風力
発電所、太陽光発電所を見学した。風力発電施
設では施設概要を説明し、風力発電所内部や送
また太陽光発電所では、太陽光のしくみの説
明や展望所で施設全体を見学した。
発電所見学の後、たびら昆虫自然園に移動し、
ホールで「電気のお話」と題した講演を行った。
講演の中では、風力発電所をドローンで撮影
した動画が紹介され、みんな食い入るように、
大きなブレードが回る映像を見ていた。
講演のあとは、ペットボトルを 1.5 個(土台
と風車の羽部分)利用して作る風力発電工作キ
ット製作を行った。親子のふれあいを楽しみな
がら、風力発電の仕組みについて学習すること
ができた。
また、三択クイズを行い、点数の上位 10 名に
賞品を贈呈し表彰した。
また、参加者全員にグローバル・ウィンドデ
イの T シャツを配布した。
<ウィンドデイ in 三重>
【 三重県三重大学 8 月4日(木) 】
雲一つない猛暑の中、小中学生 55 人が参加
して風力発電体験教室を開きました。
主催:三重大学大学院工学研究科機械工学専攻
エネルギー環境工学 前田太佳夫研究室
内容:大型風洞による強風体験
電気・エネルギーの学習会
小型風車の組立体験学習
風力発電の学習会
大型風洞での風車の性能試験
組み立てた風車で発電しカキ氷を作成
風車を背景に記念撮影
風のある場所に設置中
【風力発電の学習会】
風の特性,風車が回る仕組みや風車の種類に
ついて解説しました。また,小形風車が発電す
る電気の使い方と大形風車による発電電力の
使い方の違い等を解説し,風力発電の理解を深
めました。
【発電した電力でカキ氷機を駆動し試食】
小形風車でバッテリーに充電した電力を、イ
ンバータを介して電動カキ氷機を駆動し、カキ
氷を楽しみました。猛暑であったため、生徒た
ちがカキ氷を何杯もおかわりをし盛況のうち
に活動を終えることが出来ました。
【小形風車の組み立て体験学習】
風車部品の働きについて解説しながら、50W
の小形風車の組立実習を行いました。組み立て
後、風のある場所を探して小形風車を移動し、
バッテリーへの発電実験を行いました。
風車で発電した電気でカキ氷を作りました
風車(50W)を組立て中
<ウィンドデイ in 会津若松>
開催概要
開催日 :2016 年 8 月 4 日(木)、5 日(金)
開催時間:12:30~13:30
主催
:会津若松市環境生活課
参加者数 :市内の小学生中心に 30 名(合計)
会津若松市主催の「再生可能エネルギー見学
バスツアー」に合わせて、会津若松ウィンドフ
ァームの風車見学会を実施しました。
会津若松市内には「木質バイオマス発電所」
「太陽光発電所」「水力発電所」等の様々な発電
所が点在している為、それらの施設を巡るツア
ーの一環として会津若松ウィンドファームに
立ち寄られる見学者が多くなっています。
また、周辺の眺望のよさと相まって、風車を
バックに写真を沢山撮っている保護者の方が
多く、子供よりも熱心に見学されていたのが印
象的でした。
本発電所は、周辺に見学者用の広場を作り、
近隣の市の施設に建設時の動画を見ることが
出来る場所なども用意することで、説明者がい
なくても、簡単に見学者ができるようになって
います。しかし、より風力発電について好意を
持っていただくには、今回のように直接見学対
応をし、より深く理解を促す事も重要と改めて
認識しました。
今回も市内の子供たちに環境について知っ
てもらい、夏休みの自由研究などにも役立てて
もらおうと、市が企画した市内の再エネ施設を
巡るツアーでの立ち寄り見学でした。
当日の様子
両日とも快晴で、ある程度、風も吹いており、
絶好の見学日和となりました。普段は閉じられ
ている発電所構内への入口の門扉を開け、もっ
とも眺望のよい風力発電機の下までバスで入
場していただき見学会を開催しました。
集合写真
まずは、磐梯山や猪苗代湖、会津盆地が一望
できる眺望を楽しみながらこの場所がなぜ風
が強いのか説明をし、JWPA 総務部様に頂いた
「かざぐるま」を利用して、現地の風の強さを
体感していただきました。
その後、巨大な風車の真下で設備の説明をし
た後に、風車のボトムタワーに入り、風車内部
の見学もしていただきました。
見学者からは、普段市内から見ている風車が
近くで見ると予想以上に大きいと感嘆の声が
あがっていました。
暑いので日陰で説明
エコ・パワー株式会社
事業開発 1 部
広渡 圭
<ウィンドデイ in
むつ小川原ウィンドファーム>
開催概要
開催日 :2016 年 9 月 23 日(金)
開催時間:14:00~15:00
開催場所:むつ小川原ウィンドファーム
主催
:エコ・パワー株式会社
参加者 :尾駮(おぶち)小学校 6 年生 30 名、
引率教諭 2 名
毎年、地元六ヶ所村の尾駮小学校の生徒の皆
さんには風車見学を開催していますが、今年は
「ウインドデイ」の催しと兼ねて開催しました。
この「ウインドデイ」は、世界各地で毎年開催
されている広報活動で、「環境にやさしい風力
発電」というテーマのもと、風力発電の普及を
図っていこうという取組みです。
まず生徒の皆さんに、むつ小川原ウィンドフ
ァームの風車は、この地域を吹く風を利用して
電気を作り、その電気は皆さんの家庭でも使わ
れていることを説明しました。生徒の皆さんは
とても真剣な面持ちで説明に聞きいっていま
した。その後、風車の内部の構造を説明して、
併せて建設当時のビデオを見てもらいました。
見学の中で、生徒さん達から多くの質問があ
りました。その中には「点検で一番多く見つか
る故障は何ですか?」とか「雷は落ちないんで
すか?」など、風車の安全管理の核心を突くも
のもありました。この見学会は我々にとっても、
地域の方々に安心してもらえる風力発電所を
維持していかなければならないと、改めて気づ
かされる良い機会となりました。
風車をバックに記念撮影
<その他のウィンドデイ>
各地で開催されたウィンドデイの報告を頂
きましたが、この他にも以下の各地で開催され
ました。
秋田県秋田市
5 月 26 日 ユーラス秋田港ウィンドファー
ムで風車見学会を実施しました。
(主催:ユーラスエナジーホールディングス)
北海道稚内市
6 月 27 日 稚内東小学校にて、3 年生約 20
名を対象に出前授業を実施し、風力発電の仕組
み等の簡単な説明とともに、ウインドデイを開
催した。
(主催:ユーラスエナジーホールディングス)
島根県浜田市
8 月 3 日 6 月に運転開始したウィンドファ
ーム浜田の発電所見学会を実施しました。
(主催:株式会社グリーンパワー浜田(三井物
産、SBエナジー)