新春のごあいさつ - 国際医療福祉大学

新春 のごあいさつ
いるなか︑約一〇〇%という本学の就職
国際医療福祉大学・高邦会グループ 理事長
一 方︑ 昨 年 末 か ら 本 年 一 月 に か け て
は︑相次いで哀しみがございました︒昨
卒後一年目研修で利用しております︒
尽力者に贈られる﹁第二一回東京弁護士
賞され︑平成一八年には人権擁護活動の
は公衆衛生分野におけるノーベル賞とい
高木邦格
年一二月には初代学長の大谷藤郎先生
会人権賞﹂を受賞されました︒生涯を通
して人権擁護に尽力してこられた大谷先
生が︑国際医療福祉大学の建学の精神と
し て 掲 げ た︑﹁ 病 人 も 障 害 を 持 つ 人 も 健
ブライト留学生として米国に留学され︑
東京大学医学部教授︑東京大学医学部附
属病院・中央医療情報部長︑WHO研究
協力センター長︑東京大学附属図書館長
などを歴任されました︒その後︑国の多
また︑大学院院長であった故・開原成
允先生は︑東京大学医学部卒業後︑フル
◆◆◆
いう理念を︑私たちはこれからも大切に
しながら︑先生のご遺志を引き継ぎ︑地
域医療に貢献できる医療人の育成に力を
注いでまいります︒
常者も︑お互いに人間として認め合い尊
重し合う﹃共に生きる社会﹄の実現﹂と
われるWHOレオン・ベルナール賞を受
が︑また︑本年一月には大学院院長の開
原成允先生がご逝去されました︒開学か
らこれまで︑本学に多大なご功績をいた
だいた御二方を偲び︑少しご紹介をさせ
ていただきます︒
故・大谷藤郎先生は︑京都大学医学部
をご卒業後︑厚生省に入省︑公衆衛生局
長︑ 医 務 局 長 を 歴 任 さ れ ま し た︒ 先 生
は︑医療福祉専門職の地位向上に尽力さ
れ︑ハンセン病・精神障害を持つ方の人
権運動指導者として︑日本だけでなく世
界にも知られた方です︒ハンセン病の患
者さんを強制隔離する﹁らい予防法﹂の
廃止に奔走し︑国の隔離政策を違憲とす
る判決が確定した熊本地裁のハンセン病
国家賠償訴訟では︑原告・被告双方の証
人 と し て 出 廷︑﹁ 法 律 や 政 策 自 体 が 誤 り
だった﹂と元厚生官僚として国の責任を
認める証言をされ︑当時とても大きなニ
特集2
学生&企業研究発表会
11
訃報
14
Topics & Columns
二〇一一年を迎え︑皆様にご挨拶を申
し上げます︒
率は︑一万人を超える卒業生の活躍をは
じめ︑国家資格試験合格率や教育の質の
高さをご評価いただき︑たくさんの求人
をお寄せいただいた賜物と︑心より感謝
数の審議会委員や︑国立大蔵病院長︑財
団法人医療情報システム開発センター理
事長など要職を務められました︒学会活
動 に お い て は︑ 国 際 医 療 情 報 学 連 盟 会
長︑日本医療情報学会会長などを歴任さ
れ︑医療界のIT化や医療情報政策推進
の際には常に中心となって指導してこら
れました︒
平成一三年に本学副学長にご就任︑平
成一五年からは大学院院長として大学院
10
国際医療福祉大学におきましては︑開
学より一六年が過ぎ︑まもなく一七年目
を迎えようとしております︒この三月に
藤楓協会﹂の理事長や︑公衆衛生審議会
会長︑長寿科学振興財団理事長など︑多
数の要職を務められました︒
平成七年の本学開学で初代学長︑平成
一三年からは総長として長きにわたりご
指導いただきました︒また︑平成五年に
ュースとして報じられました︒その後︑
全国四九〇〇名のハンセン病元患者さん
の 社 会 復 帰 を 支 援 す る 団 体﹁ 財 団 法 人
しております︒
また︑本年一月には︑学生や教職員の
研修施設として﹁那須セミナーハウス﹂
を開設することができました︒グラウン
ド や 芝 生 サ ッ カ ー コ ー ト・ 体 育 館 の ほ
か︑宿泊棟や食堂なども完備した那須セ
ミナーハウスは︑旧足立区塩原林間学園
を譲り受けて改修を行っていたもので︑
すでに国際医療福祉大学病院の看護部が
は︑本年一二月の新病院峻工をめざし︑
卒業研究発表会
はいよいよ︑福岡リハビリテーション学
部・ 言 語 聴 覚 学 科 か ら 待 望 の 第 一 期 生
が︑医療・福祉の現場へと羽ばたいてい
くこととなります︒
本学にとりまして︑昨年は大変喜ばし
いことに︑各種メディアの大学就職率ラ
ンキングで︑次々と全国第一位を獲得す
ることができました︒過去最大と言われ
ップを発揮しておられた先生の突然のご
逝去は︑大変衝撃が大きいものでござい
ましたが︑この悲しみを乗り越え︑北島
政樹学長や金澤一郎・新大学院院長をは
じめとした教職員とともに︑先生がめざ
された医療や教育の在り方の実現に向
現在隣接地への建設が進んでおります︒
二月からは救急告示病院として︑本格
的に救急の受け入れも開始しておりま
す︒同じ港区内の山王病院︑山王メディ
カルセンターとこれまで以上に連携しな
がら︑患者様に求められる質の高い医療
特集1
る就職内定率の下落が社会問題となって
できるカリキュラムの整備など︑大学院
の 発 展 に 多 大 な 貢 献 を さ れ ま し た︒ 現
在︑ 大 学 院 は 六 か 所 に キ ャ ン パ ス を 持
ち︑六〇〇名の院生と一二〇〇名を超え
る修了生を輩出するまでになりました︒
け︑全力を尽くさなければならないと思
っております︒
8
全体の運営を担われ︑それまでの伝統的
な分野に加えて︑次々に新しい専攻分野
を開設されました︒日本でも先駆的なナ
ースプラクティショナー養成分野︑医療
経営管理分野のMBAコース︑各種がん
専門分野のコースをはじめ︑臨床心理学
分 野︑ 医 療 福 祉 ジ ャ ー ナ リ ズ ム 分 野 な
ど︑先生にしか実現できないような新し
医療福祉チャンネル774/
◆◆◆
24
医療福祉分野においては日本で有数の大
学院というご評価をいただけているの
も︑これまで十年余にわたって本学の学
術面の統括を担ってこられた開原先生の
大川キャンパスレポート 第21回
い 試 み に 挑 戦 さ れ て こ ら れ ま し た︒ ま
た︑多くの著名人を講師に招いて開講す
とサービスをご提供してまいります︒
また︑医学部の設置につきましては︑
昨年から文部科学省の諮問機関により医
学教育に関する検討が始まりました︒こ
う し た 状 況 を 見 守 り な が ら︑ 本 学 で も
粛々と検討を進めてまいる所存です︒
卒業生・留学生通信
国際医療福祉大学同窓会「マロニエ会」総会・幹事会
附属・関連施設については︑国際医療
福祉大学病院の新病棟が本年四月一日に
開設の運びとなります︒八七床を増床し
総病床数は二九三床︑NICUと救急を
拡充のうえ︑新たにバースセンターを設
18
19
ご功績の賜物です︒
本年四月に開催予定の第二八回日本医
学会総会では︑副会頭として準備に注力
しておられました︒医師だけでなく︑あ
らゆる医療専門職が初めて参加できるこ
7
る 公 開 講 座﹁ 乃 木 坂 ス ク ー ル ﹂ の 創 設
や︑医療ツーリズム︑世界の社会保障制
度︑医療の国際化など︑最先端の日本の
福岡天神キャンパスレポート 第7回
最後に︑本年もみなさんにとって充実
したよき年でありますことを祈念しなが
ら︑ご挨拶とさせていただきます︒
【コラム】私のおすすめ本『コミュニティ・オブ・プラクティ
ス』福岡リハビリテーション学部 作業療法学科 講師 石橋
英恵
けました︒地域医療のさらなる貢献に向
け︑関係者一丸となって尽力してまいり
ます︒また︑東京都認定がん診療病院で
6
ある国際医療福祉大学三田病院において
平成22年度 市長と留学生の懇談会/国際交流親善パーティ/韓
国・インジェ大学学生来学 研修スタート/IUHWボランティ
アセンター5周年/看護学科FD/看護学科公開学習会/言語聴
覚学科 学科会/視機能療法学科 学生交流会/共生カフェアナ
タ×ワタシ=たくさんの可能性/医療福祉学部 小中学生対象の
福祉教育/動物慰霊祭/那須セミナーハウス開設祝賀会/学長
杯英語スピーチコンテスト
の医学会総会を︑先生は大変楽しみにし
ておられたので︑本学からもぜひ多数の
方々にご参加いただければと思います︒
あらゆる分野において強力なリーダーシ
小田原キャンパスレポート 第17回
医療課題について議論する国際シンポジ
ウムも多数企画されました︒この他︑得
2 新春のごあいさつ
意なIT技術を利用した遠隔授業システ
ムの構築や遠隔病理診断の研究に尽力さ
れ︑分野の壁を越えて様々な講義を聴講
5
S
T
N
E
T
N
O
C
February 2011
vol.84
IUHW
International University of Health and Welfare
お知らせ IUHW Hot News
2
﹁国際医療福祉大
いを叶えるべく︑
ーマに作品を募集し︑最優秀賞一名︑優
実 施 し ま し た︒﹁ 共 に 生 き る 社 会 ﹂ を テ
﹁高校生作文コンクール﹂も昨年初めて
を新たにしました︒
ーズを発見してきました︒このシーズを
さらに︑私が一昨年学長に就任して以
来︑各学科における素晴らしい研究のシ
いただきたいと思います︒
学長
学学会﹂を設立し
北島政樹
ま し た︒﹁ 第 一 回
二〇一一年を展望するにあたっても︑
忙しい中にも楽しい一年であった昨年の
成果をベースに︑これらをさらにレベル
アップさせていくことが主眼となりま
す︒
多くの小中学生や高校生から医療福祉
に向ける気持ちを受け取ることができた
﹁ キ ッ ズ ス ク ー ル ﹂ や﹁ 高 校 生 作 文 コ ン
クール﹂は今年も継続して実施していき
たいと考えています︒
ま た︑﹁ 関 連 職 種 連 携 教 育 ﹂ の 教 科 書
につきましては︑今年中の発行をご期待
生の活躍ぶりをお伝えしたが︑今回は︑
市民公開講座について紹介したい︒
小田原キャンパス開設以来︑毎年春と
秋に市民公開講座を実施している︒春は
﹁体験型式﹂︑秋は﹁講義型式﹂と趣向を
変えてきたが︑体験型に人気が集まり︑
秋も一部実技を織り交ぜて行うことにな
っ た︒ 教 職 員 だ け で な く︑ 学 生 も 携 わ
り︑市民とのコミュニケーション︑将来
の医療従事者としてのマナー︑学科間の
連携などを学ぶ貴重な場となっている︒
今回は︑これまでに参加された方のご
に向かって具体的にアクションを進めて
いきたいと考えています︒
本学は︑学生にとって望ましい教育環
境や教員の教育力はいかにあるべきかを
考え︑常にお互いにディスカッションを
重ねながら日夜努力しております︒その
成果は着実に実を結んでおり︑昨年は複
数の情報誌に就職率第一位の大学として
ランキングされました︒これらの高い就
職率は︑一万人を超えた卒業生の現場で
の実績がもたらしたものと確信しており
ます︒さらに︑国家試験でもすべての学
科で全国平均を上回る合格率を達成して
います︒これも真摯な姿勢と情熱で教育
に取り組む教員の努力の賜物と感謝いた
しております︒
これから医療福祉の専門職を強く熱望
ぶりだった︒
﹁ナイスエイジング︱プロから学ぶコツ
と わ ざ ︱﹂ を メ イ ン テ ー マ に︑ 一 一 月
する学生とともに︑我々教職員もともに
学んで︑より良い教育環境を充実させた
いと考えておりますので︑本年もよろし
くお願いいたします︒
更である︒前回までは平日の夜間だった
が︑今回は土曜日の午後に変更した︒こ
れまでの実績で︑来場者の約七割が六〇
歳代以上であり︑夜間よりも昼間の方が
どの講座も前半は講義︑後半は実技を
織り交ぜ︑来場者が講座で聞いたことを
二 〇 日︵ 土 ︶ の 午 後︑ 一 二 月 四 日︵ 土 ︶
の午後にそれぞれ三講座ずつ︑合計六講
座を行った︒来場者は合計で二五八名︒
前半の講義の様子。多くの人が熱心にメモを取っている
外出しやすいとのご意見を踏まえての変
更である︒その効果もあってか︑申込開
始からわずか一週間で定員に達する盛況
意 見 に 基 づ き︑ い く つ か の 変 更 を 加 え
た︒そのひとつが開催曜日・時間帯の変
科長を室長として設置し︑これらの目的
企業との連携により︑製品化さらにはパ
テント取得に結びつけたいと考えていま
した︒そこで︑学内に医工連携・産学連
携推進室を放射線・情報科学科の勝俣学
国際医療福祉大学
学会﹂は本年九月
二日〜三日︑保健
医療学部の丸山学
部長を学会長とし
て大田原で開催す
ることが決定して
お り︑ 現 在︑ 定
款︑会員名簿︑記
念誌などの制作準備を進めているところ
です︒
さらに︑こうした教職員の一体感を醸
成する一助として︑昨年八月八日には大
田原キャンパスで﹁第一回キッズスクー
ル﹂を医療福祉学部の丸木学部長を中心
に開催しました︒小中学生の時から医療
福祉の実体験をしてほしいという試みで
企画したもので︑栃木県のみならず︑東
京都︑神奈川県などから多くの応募があ
りました︒その中から五四名を招いて︑
内視鏡下手術のシミュレーション︑超音
波での胆嚢の描出︑点滴の準備など︑現
場に密着した体験をしてもらい︑最後に
は︑私がひとりずつ握手をしながら﹁ヘ
ルスケアリーダー認定証﹂を手渡しまし
た︒この時の子どもたちの目の輝きに触
れ︑ぜひ来年も継続させたいという思い
総合優勝 理学療法学科二年チーム
総合二位 理学療法学科一年チーム
総合三位 看護学科一年チーム
︵学務課 下田岳史︶
秋の市民公開講座
小田原キャンパスでは︑基本理念のひ
とつである﹁社会に開かれた大学﹂を実
現するために︑地域に役立つ大学である
べ く 努 力 し て い る︒ 前 回 の﹁ I U H W
八三号﹂では︑地域のイベントやボラン
本学の教育の特色として﹁関連職種連
携教育﹂という大きなテーマがありま
す︒これは︑学生のうちからチーム医療
のコンセプトを教育するものであり︑教
育法の集大成として本学独自で﹁関連職
種連携﹂の教科書を出版するべく︑現在
編集作業を進めております︒
秀 賞 二 名︑ 佳 作 二 名 な ど を 選 出 し ま し
た︒最優秀賞は自分自身の脳の病気の体
験から命の尊さを訴えた作品で︑私をは
じめ全ての審査員が大変感銘を受けまし
た︒他にも︑将来医療福祉の道に進みた
いという思いを綴った作品が多数寄せら
れました︒
新春 のごあいさつ
二〇一〇年を振り返りますと︑まこと
に多くのことを経験した一年でした︒
まず︑二〇〇九年度から薬学部が六年
制になったことで︑薬学部への応募数は
全 国 的 に 減 少 し ま し た︒ そ こ で 本 学 で
は︑経済情勢などの社会的な背景を勘案
して奨学金制度を充実させた結果︑多く
の優秀な学生が入学してまいりました︒
そこで︑こうした意気込みのある学生を
いかに教育していくかという次なる課題
を受け︑少人数制によるきめ細かい教育
に主眼を置きました︒その結果︑共用試
験﹁CBT﹂で常に全国一位から二位を
保つ好成績を収める結果を示しました︒
また︑本学はご存知のように全国に四
つのキャンパスを有しているため︑私は
常々︑教職員の心をひとつにしたいと考
えてきました︒そして︑いよいよその思
開され︑しっ
ぽ取りには教
員が参加し
た︒
学部にはグラウン
ド が な い た め︑ 屋
外で運動する機会
潮風祭が終
了した直後か
ら︑実行委員
のメンバーを
主体に準備を
進めてきたス
ポーツ大会は
ケ ガ 人 も な く︑ 無
事終了した︒
小田原保健医療
実行委員長の PT 2年岩井さん ( 左 )
が 少 な い︒ 体 育 館
で は な く︑ 屋 外 で
スポーツに全力で
取り組む学生の姿は︑キャンパス内で見
かける以上に生き生きとして見えた︒
学生生活最後のスポーツ大会に
かけつけた4年生
ティア活動に積極的に参加をしている学
への貢献に努めていきたい︒
︵総務課
高久晃︶
ることができる機会となっている︒来場
者 か ら は︑
﹁学生さんが一生懸命教えて
くださってありがたかったです﹂などの
声をいただいた︒
今後とも︑大学の持つ知見を地域社会
に還元し︑地域の方々の健康づくりに役
立つよう市民公開講座を続け︑地域社会
理解しやすいプログラムになるよう工夫
した︒学生も各講座に参加し︑実技では
来場者に直接指導する場面もあり︑普段
の講義では得ることのできない体験をす
学生による実技。学生には貴重な体験の場となり、その熱心
な姿勢が来場者にも支持されている
第五回スポーツ大会
一 一 月 二 七 日︵ 土 ︶
︑小田原市立城山
中学校のグラウンドを借りて︑第五回ス
ポーツ大会が開催された︒
当日は天気に恵まれ︑一一月下旬とは
思えないほどの暖かさの中での開催とな
っ た︒ 過 去 の ス ポ ー ツ 大 会 を 振 り 返 る
と︑参加する学生は一年生と二年生が大
半だったが︑今回は四年生の有志も一〇
名ほど参加し︑後輩との交流を深めてい
る場面も見られた︒
午前九時半の開会式では︑理学療法学
科の学生の主導の下︑準備体操・ストレ
ッチが行われた︒競技は︑しっぽ取り︑
サッカー︑障害物リレー︑大縄跳び︑選
抜リレーの順に実施された︒各学科・各
学年でチームを編成しての真剣勝負が展
グラウンドで思い切り体を動かす学生たち
4
IUHW 2011.2
5
小 田 原 キ ャ ン パ ス レ ポート
ODAWARA Campus report
回
17
第
s
s
s
s
s
地域に開かれた大学祭
一〇月一六日︵土︶
︑大学祭︵蓮翔祭︶
が開かれた︒福岡看護学部は︑開学して
二年目を迎え︑学生たちが企画・運営を
担い︑福岡天神キャンパス内は明るい笑
い声に包まれた︒
〝蓮翔祭〟というテーマは︑優しく清ら
体組成をチェックする参加者
今後も研究心は持ち続けて活躍してほしい
かな蓮の花のように︑看護の道を翔けあ
行った︒血圧測定・握力測定・骨密度測
定・体組成測定は本学公開講座委員会の
協力を得て実施した︒その後に︑波止千
恵講師による﹁骨密度を正しく理解し︑
骨の健康を維持しよう﹂の講演を行っ
た︒
がっていこうという願いが込められてい
る︒これも一回生たちの創造であり︑よ
き伝統として後輩たちに引き継がれてい
くことと思う︒
〜N O B O R D E R 〜 と い う 今 年 の
サブテーマは︑長浜地区住民や近隣の高
中 学 生 か ら 在 学 生 の 母 親︑ 最 高 年 齢
九三歳の方まで︑一〇〇名以上の参加者
があった︒参加いただいた方には︑教員
より︑個人に合わせた保健指導を実施し
たので︑大変好評であった︒天候にも恵
まれ︑これは天神キャンパスの地域交流
の第一歩となる大学祭だったと思う︒
齢者施設・保育施設の方々にも開放して
楽しんでいただこうというねらいがあっ
た︒
第一回地域交流委員会の活動
一〇月一六日︵土︶
︑大学祭︵蓮翔祭︶
の中で︑福岡山王病院の協力を得て︑第
ついて講演を行
ラの解消方法に
期に伴うイライ
ーマで︑月経周
よう﹂というテ
が﹁育児中のイ
ライラを解消し
や 追 い か け っ こ な ど を し て 遊 ん だ︒
︵遊
に︑再び園庭で子どもたちとボール投げ
その後︑三つのクラスに分かれ︑子ど
もたちと楽しくぜんざいをいただいた後
いた︒
緊張の面持ちで︑玉井園長先生のどんど
焼きの由来について話を聞かせていただ
った︒その後︑
き時間の参加であったため︑あっという
ば せ て い た だ い た の か も?︶︒ 講 義 の 空
渡邉晴美︶
国際医療福祉大学・医療人への道﹄
︵入試・広報部 望月秀樹︶
んとのコミュニケーションをスムーズに
とれるようになってきたようである︒
こ の 実 習 の 様 子 は︑ 昨 年 一 一 月 二 三
日︑TVQ ︵九州放送︶で特別番組とし
て放送された︒
番組名 ﹃未来を拓くセラピストたち〜
付けることが狙いである︒
実習が始まった頃は︑不安を隠しきれ
ずぎこちなかった学生たちも︑実習が進
むにつれ︑緊張しながらも徐々に患者さ
や技術の修得はもちろんのこと︑患者さ
んとのコミュニケーションや医療人とし
てのマナーや仕事への考え方なども身に
て︑理学療
法士として
の専門知識
床現場での
実習を通し
他︑提携し
ている全国
各地の病院
や施設であ
る︒この臨
年生では総合臨床実習となる︶
実習先は︑高木病院や柳川リハビリテ
ーション病院︑福岡山王病院などのグル
ープ施設の
いよいよ理学療法学科三年生の評価実
習が始まった︒同学科では︑三年生秋か
ら四年生夏までの期間︑六週間にわたる
臨 床 現 場 で の 実 習 を 三 回 実 施 す る︒
︵四
﹁ただいま実習中!﹂
理学療法学科 評価実習
︵福岡看護学部
注 ど ん ど 焼 き と は︑ し め 縄 な ど の 正 月 飾 り や 古
い お 札 ︑ 熊 手 な ど を 焼 い て1 年 の 無 病 息 災 を 願 う
小正月の伝統行事
まり有意義な地域交流事業であった︒
間に時間が過ぎ︑帰りの時間となった︒
舞鶴保育園の先生・園児の皆さんは寒
い 中 準 備 か ら 大 変 だ っ た と 思 う︒ 帰 り
は︑学生・教員共に心も体もしっかり温
乳がんの触診模
濱嵜真由美︶
型を使用し︑乳
がんのセルフチェックと唾液ストレス度
チェック︑ストレッチも実施し好評だっ
た︒
参加者は︑母親だけでなく︑父親︑保
育士学生の参加もあり︑参加者から﹁今
後もこのような託児付きのセミナーの開
催を希望する﹂という要望があった︒今
後も︑地域貢献の役割を拡大し︑地域住
民のニーズにあったセミナー開催を実施
したいと思う︒
︵福岡看護学部
どんど焼きに参加
平 成 二 三 年 一 月 一 二 日︵ 水 ︶
︑地域連
携活動でお世話になった福岡看護学部の
隣に位置する﹁舞鶴保育園﹂からお誘い
を 受 け︑﹃ ど ん ど 焼 き ﹄ に 一 年 生 一 四 名
が参加した︒
朝から雪が舞い散るとても寒い日だっ
た︒舞鶴保育園の園庭に集まり︑お焚き
上げを囲み︑年長組の子どもたちと向き
合 い︑
﹃ようこそいらっしゃいました
⁝﹄の元気な挨拶で開始された︒初めて
会った子どもたちの前に立つ学生たち
は︑友達の顔を〝チラ見〟しながらも︑
お兄ちゃんお姉ちゃんらしく︑又︑少し
改善ダイエット﹄で︑運動をしなくても痩
せることができるというところに驚いた﹂
︑
﹁生後二ヶ月の赤ちゃんと︑そのお母さんが
来られた講義二回と実体験のことについて
の講義が一番印象に残った﹂
︑
﹁
﹃全身麻痺﹄
のDVDを見せてもらいましたが︑凄く辛
そうでした﹂などの感想が寄せられ︑大変
興味深く受講いただいたようだった︒
今後も本学では︑この高大連携事業に
おいて︑大学本来の教育力を地域や社会
に 積 極 的 に 提 供 し︑ 高 校 生 の 皆 さ ん に
﹁ 学 ぶ 楽 し さ・ 知 る 喜 び ﹂ を 実 感 し て い
ただこうと考えている︒
●高大連携その他に関するお問い合わせ・お申込み
国際医療福祉大学
福岡リハビリテーション学部
http://ohkawa.iuhw.ac.jp/kodai/
TEL 0944︱89︱2000
FAX 0944︱89︱2001
ハイポーズ
どんど焼き終了後、園児とともに
第二回地域交流委員会の活動
平成二三年一月八日︵土︶育児中の方
を対象に︑舞鶴保育園と福岡看護学部の
連携事業を行っ
た︒一歳から五
歳児の一時保育
は︑大学の演習
室で舞鶴保育園
の保育士さんた
ちが担当して下
さった︒福岡看
護学部の教員
は︑最初に濱嵜
﹁目指すはプロのセラピスト!﹂
理学療法学科 卒業研究発表会実施
を対象に︑
本学部のス
タッフが講
師を務め︑
﹁ 医 療・ 福
祉の世界﹂
を知ろう ︱脳の働きってな〜に﹂
︑
﹁やっ
てみよう⁝筋力トレーニング⁝﹂
︑
﹁障害を
持って生きるとは﹂など︑約九ヵ月間の講
を全体テーマにした七〇分間の授業を計
二五回︑放課後と夏休みを利用して︑本学
部キャンパスで行っている︒今年も︑
﹁脳
医療福祉の世界を体験し
た高校生の素直な感想が
印象的だった
一回地域交流委員会主催の活動が開催さ
れた︒
大学近隣である長浜地区住民の方を対
象 に︑﹁ 自 分 自 身 の か ら だ を 知 ろ う!﹂
というテーマで︑講演と健康チェックを
﹁目指せ!全員就職!﹂
学内就職説明会開催
一 二 月 九 日
︵木︶
︑理学療法学科
の﹁ 卒 業 研 究 発 表
会﹂が行なわた︒今
唾液ストレス度チェック
義を実施した︒講義の最終日一二月九日
︵木︶
︑修了式を実施し︑満留昭久副学長
︵兼福岡リハビリテーション学部長︶より修
了証が手渡された︒
受講した高校生の皆さんからは︑
﹁
﹃体質
!!
一〇月から一一月にかけて︑福岡リハ
ビリテーション学部講堂において︑
﹁学内
就職説明会﹂を開催した︒本説明会は理
学療法士︑作業療法士︑言語聴覚士を求
年度の卒業研究に取
り組んだ学生は総勢
三二名︒選択科目で
もある︑この﹁卒業
研究﹂では︑希望の
研究分野に分かれ︑
テーマの選定︑方法
論の設定︑研究結果
のまとめ︑成果の発
表方法︑論文の作成方法などについて約半
年間かけて担当教員の指導を受けながら研
究を行う︒
発表を行なう学生も聞く学生もその姿
は真剣そのものであり︑学生同士で熱心
に質疑応答や議論を交わした︒担当した
教 員 か ら は︑﹁ 今 回 研 究 に 携 わ っ た こ と
は︑必ずこれからの実践に役立てていけ
るだろう︒また︑より良い治療を行って
いくための常に研究心を忘れずに﹂との
総評を行った︒
大川樟風高校との高大連携事業
平成一九年度より︑大川市に立地する唯
一の大学として︑大川市の教育︑人材育
成︑ひいては地域の発展に貢献することを
目的に︑同じく大川市に立地する唯一の高
等学校である大川樟風高等学校との連携事
業を実施している︒
本事業は︑高校二︑
三年生の受講希望者
地元のテレビでも放映された実習の様子
人している医療機関・福祉施設等の人事
担当者やリハビリテーション部門担当者
に大学までお越しいただき︑施設概要や
求人条件などについてご説明いただくも
の︒施設ごとにブースを設け︑学生は関
心のあるブースを訪ね説明を受けた︒
今年は関西地方から九州南部まで昨年
を上回る四九施設にご参加いただき︑三
学科合わせて一五八名の四年生が熱心に
質問したり︑説明内容をメモしたりする
など︑関心の高さがうかがえた︒参加者
か ら は︑﹁ い ろ い ろ な 施 設 の 話 を 聴 け て
よかった﹂
﹁希望したい施設が見つかっ
た﹂という声が聞かれた︒
本 学 は︑
﹁サンデー毎日﹂
︑
﹁P R E S
IDENT﹂の大学就職率ランキング
で︑二〇〇九年度就職率全国第一位にラ
ン キ ン グ さ れ︑﹁ 就 職 に 強 い ﹂ 大 学 と し
て大変高い評
価をいただい
ている︒今年
に︑現在も就
職内定が続々
と決まってい
る︒
講演中の波止先生
6
IUHW 2011.2
7
の四年生も各
医療機関・福
祉施設など
学部第3期生の全員就職をめざして
乳がんのセルフチェック
福岡天神キャンパスレポート
FUKUOKA TENJIN Campus report
大 川 キ ャ ン パ ス レ ポ ート
OKAWA Campus report
回
7
第
s
s
s
s
s
回
21
第
s
s
s
s
s
研究
今井栄子
放射線・情報科学科
医療福祉・マネジメント学科
卒業研究 看護学科 理学療法学科 視機能療法学科
学生&企業研究
看護学科
講師
当学科の卒業研究は四年生を対象とす
る通年科目である﹁看護研究ゼミ﹂で行
われている︒四月のオリエンテーション
時に各教員が研究領域と keywords
を明
示して︑研究ゼミの概要を説明し︑学生
が興味のある領域を選択︑八人ほどのグ
ループを編成して取り組んできた︒
看護は対象を人間の全体性とするた
め︑領域が基礎・小児・母性・成人急性
期・成人慢性期・老年・地域・在宅・精
神・看護管理など多岐にわたる︒研究テ
ーマにより領域に特化した小グループ編
成をし︑例えば︑卒後︑すぐに使用でき
るような完成度の高い研究計画書の作成
を目標としている︒中には作成した研究
計画書に基づき研究を行う学生もいる︒
今年度︑学科長に福島道子教授が就任
し︑学科長との当科目調整の時に新たに
﹁ 看 護 研 究 ゼ ミ・ 研 究 計 画 提 出 の 基 準 ﹂
を設定した︒実施する内容そのものは︑
各教員の計画に沿って従来と変わりなく
進めることとした︒
する手助けになったかと思われる︒
本学科の卒業研究発表会は学生主体で
の実施が伝統となっており︑発表会の準
備︑会場の設営︑発表会での司会・座長
など︑全てを学生自らが手がけた︒苦労
もあったことと思うが︑多くのことを体
得し有意義な経験ができたものと感じて
いる︒
若倉健
卒業研究と今回の発表会で経験したこ
とを卒業後の学会や研究会などの場で生
かしてくれることを期待したい︒
医療福祉・マネジメント学科
助教
一一月一二日︑D棟の五つの教室に分
かれ︑医療福祉学科第一一期生の卒業論
文発表会が開催された︒この日の発表会
には︑次年度に論文を執筆することとな
る三年生も全員出席して熱心に耳を傾
け︑これからの研究活動に繋げるための
貴重な機会となった︒
最後まで粘り強く卒業論文の執筆を行
た︒ そ れ で も 学 生・ 教 員 共 に 一 〇 月・
が何人かいて学生ともども少々頭を抱え
を設けた︒ここでは︑先が見えない学生
て九月にプレゼンテーション・中間発表
ー作成・グループデイスカッションを経
私のグループは︑四月・五月のテーマ
の絞込み︑先行文献検索・査読・サマリ
たかなりレベルの高いものだったと思
した成果として︑発表は聴衆目線に合っ
まなければならない︒何日もかけて準備
くない時間に一〇ヶ月の集大成を詰め込
ョンを展開した︒七分間という決して長
表一二演題の発表があり︑どれもオリジ
ナリティあふれる研究とプレゼンテーシ
われる︒
総評の中でも触れられたが︑おそらく
でき︑達成感を味わうことができたと思
たちはいずれも一定の結果を出すことが
したものまでさまざまであったが︑学生
を評価する全く知らなかった技術を使用
が報告された︒研究手法は︑これまで検
査技術として習得した方法から︑脳活動
小池貴久
ろ う︒
﹁内容が全くわからない﹂と感想
を語った一年生にとっても︑自分が四年
生になったときにはこのようになってい
なければという将来の自分の姿が少しで
も見えた卒業研究報告会であったように
働く際に︑何かにつけ卒論研究を進める
中で経験したさまざまな問題の解決︵未
解決も含めて︶が思い起こされることだ
今後四年生が就職して視能訓練士として
う︒
今後︑大学を卒業して臨床で活動して
視機能療法学科
靱負正雄
思う︒
放射線・情報科学科
講師
一〇月三〇日に卒業研究発表会が行わ
れた︒一二演題の口頭発表と八四演題の
ポスター発表があり︑参加者は一年生か
ら四年生まで三六〇名を数え︑一年間進
めてきた研究の成果を発表する場として
熱気に包まれ盛況な会となった︒
は自分の主張︑考えをしっかりと伝え︑
活発な議論がなされていた︒下位学年の
学生たちにとっては少し先の未来を想像
准教授
辻稔︶
卒業研究は︑テーマの決定から研究計
画の立案・実行︑論文のまとめなど︑研
究のプロセスを経験し研究の基本を体得
することを目的とするものである︒どの
研究発表もこれまで積み重ねてきた努力
の成果が現れた内容であり︑質疑応答で
を持ってほしい
との趣旨から
一︑二 年 生 に も
参加を呼びか
け︑授業のなか
った一六名が三
年生に混じって
参加した︒
六研究班から
九件の研究課題
今後学生たちが受賞を励みとして大い
に成長することを期待するとともに︑武
田薬学部長をはじめ研究活動において多
大なご指導ご鞭撻をいただいた皆様に心
よりお礼申し上げます︒
︵薬学部
﹃ 屋内転倒に対する
振り向き動作プログラムの開発 ﹄
●栃木県経営者協会賞
﹃ 抑肝散の抗ストレス効果に関する
行動薬理学的研究 ﹄
る 危 険 性 が 高 い こ と が 考 え ら れ︑
〝振り
大田原消防署の協力の下︑大田原市に
おける高齢者の障害受傷形態の調査を行
った結果︑約六割が屋内転倒であったこ
とが判明した︒この転倒状況の背景とし
て︑屋内での〝ふとした拍子〟に転倒す
り︑栃木県大
田原市との連
携が実を結んだ結果であると改めて実感
している︒
このテーマ
は介護予防事
業における転
倒予防に関す
る研究であ
口述部門に
おいて栃木県
経営者協会賞
を受賞した︒
竹下隼也︑長井真弓︑深瀨雅人︑
渡辺絢子
理学療法学科
中野徹︑安藤あきな︑北村美和︑
成やプレゼンテーション能力についても
高い評価をいただいた︒
を協力してまとめ発表した︒閉会式の総
評では︑発表内容とともに︑スライド構
な効果を与える可能性を示唆するもので
あった︒学生たちは実務実習の合間の限
られた期間で実験を行い︑得られた結果
スに慣れる
ための生理
機構を活性
化し︑ストレス性精神疾患に対して有益
発表内容
は︑漢方薬
である抑肝
散がストレ
薬学部生
による口頭
発表が見事
金賞を受賞
した︒
熊谷利沙︑小池直輔︑鈴木貴勝
薬学科
土子雄太︑亀田尚香︑神崎愛実︑
●金賞
口頭発表
り︑参加数はおよそ三四〇名に上った︒
厳正な審査の結果︑本学は﹁口頭発表
金 賞 ﹂﹁ 栃 木 県 経 営 者 協 会 賞 ﹂ を は じ
め︑銀賞二件︑入賞一件を獲得する好成
績を収めた︒
あ る︒ 本 年 度
は︑将来の自分
たちのイメージ
一二月一一日︑視機能療法学科の第六
期生の卒業研究報告会が行われた︒この
報告会は︑教員による審査の場であると
同時に︑三年生が次期卒業研究の参考と
して出席し︑発表に対する質問を積極的
に行う場として
教授
とを思い出して︑自らの手で根拠を示し
て発見・確認したことを再度臨床活動に
応用していってくれればと思っている︒
いっても︑様々な疑問や発見があると思
う︒そういう時には︑この卒業研究のこ
一一月に臨地実習の合間をぬってフル回
転 し︑ 何 度 か 個 人 指 導 や 二・三 人 の グ ル
下井俊典
ープ指導を経て締切り前には︑規程の看
護研究計画書が出来上がり全員提出する
ことができた︒
理学療法学科
講師
今年は口頭発表一九演題︑ポスター発
一 一 月 一 〇 日︵ 水 ︶︑ 平 成 二 二 年 度 卒
業 研 究 発 表 会 が 行 わ れ た︒ 二 月 か ら 約
一〇ヶ月間取り組んできた研究内容を発
表 す る︑ 四 年 生 に と っ て は 総 合 臨 床 実
習︑ 国 家 試 験 に 続 く 一 大 イ ベ ン ト で あ
る︒
い︑ 論 文 を 完 成 さ せ た 六 二 名 の 四 年 生
は︑これまで取り組んできた研究活動の
成果に基づいて口頭発表を行った︒この
日のために何度も練習を重ねてきた成果
が十分に生かされ︑緊張しながらも自分
の考えや主張を述べ︑教員や三年生から
の質問に対しても臆することなく応えて
いた︒発表者のこうした真摯な姿勢に︑
各会場とも活気に溢れていた︒
各学生が取り組んできた研究は︑学生
個々の興味関心に基づいて行われ︑研究
の方法論や研究テーマが多様であるた
め︑改めて社会福祉学の﹁おもしろさ﹂
に気づかされた︒同時に︑社会福祉学の
学問としての深さや広さを認識すること
のできる発表会であった︒発表後︑四年
生は皆︑清々しい表情を見せていた︒
回
大学卒業後も︑今回の卒業研究での経
験を糧に︑研究することの楽しさや意義
を忘れずに︑何らかの形で研究を継続し
て欲しいと願っている︒
七
第
学生&
企業研究発表会
一 二 月 四 日︵ 土 ︶︑ 今 年 で 七 回 目 と な
る﹁学生&企業研究発表会﹂がとちぎ産
業創造プラザで開催された︒九大学から
五七件︵ポスターセッション二八件︑口
頭 発 表 二 九 件 ︶︑ 三 企 業 か ら 三 件︵ い ず
れもポスターセッション︶の参加があ
8
IUHW 2011.2
9
ポスター発表の様子。今後の臨床での糧にしてほしい
卒業研究の集大成である
発表会
研究発表会
受賞者の皆さん(上:ポスター発表、下:口頭発表)
訃報
介入期間中屋内で発生しなかったことを
割︵九名中七名︶が継続でき︑転倒率が
年間の介入研究によって︑参加者の約八
防に有効かを分析した︒その結果︑約半
向き〟といった体幹回旋により重心位置
を変化させる要素を含んだ運動が転倒予
受ける側の負担にも違いがあることを明
異なる移乗介助動作を比較すると介助を
負担について研究疑問を持ち︑三種類の
回︑卒研のメンバーは介助を受ける側の
み に 着 目 し て 研 究 が 行 わ れ て き た︒ 今
この動作では介助者の腰部負担が大きく
なることから︑これまで介助者の負担の
になる︒
当程度必要
識背景が相
は医学的知
よ︑実際の
病院経営で
関口ゼミ
報告した︒
ナールは医
療者として
らかにした︒
審査員の方々は医療福祉の専門家以外
この受賞を機に︑産学連携の発展へと
の 方 々 で あ っ た た め︑﹁ 誰 で も わ か る プ
レゼンテーション﹂を作ることを心がけ
寄与できるよう学生と一緒に邁進してい
きたいと考えている︒大田原市介護予防
事業を通じてご協力いただきました皆様
勝平純司︶
に改めてお礼申し上げます︒
︵理学療法学科 講師 金子純一朗︶
●銀賞
︵理学療法学科 講師
てメンバーは努力を続けてきた︒今回は
その成果として︑銀賞をいただくことが
でき︑大変嬉しく思っている︒メンバー
が卒業研究で培った研究の思考を活かし
て卒業してからも臨床や大学院などで活
躍することを願っている︒
﹃ 異なる移乗動作における
被介助者の下肢関節負担の比較 ﹄
●銀賞
﹃ うつ病患者と母親の関係性に
おける心理的特性の分析 ﹄
医療経営管理学科
佐藤志緒里︑木下唯︑白根亜希子︑
鈴石彩︑鈴木千文︑髙橋美穂︑
永井沙織
医療経営管理学科の学生は︑経営系︑
医学系︑情報系の分野を統合した教育体
系の中で学んでいるが︑大学内では﹁病
院のお金の出入りがわかる人﹂くらいの
認識が一般的かもしれない︒しかし︑診
療報酬の査定・返戻対応にせよ︑医療の
質 の 向 上︑ 安 全 管 理 へ の 取 り 組 み に せ
略歴
昭和一八年 生涯の師となる京都大学医
学部の小笠原登助教授︵ハンセン病患
者の治療と研究︶と出会う
●入賞
﹃ 正常者における
﹄
color contrast sensitivity
視機能療法学科
阿久津豊︑川原井美香︑佐藤司︑
野村美香︑渡辺美佳
レンズ︑写真フィルム︑TV伝送系等
高松宮妃殿下が総裁を務め
られる財団法人藤楓協会理事長︒全国
は︑病人も障害を持つ人も健常者も︑お
互いに人間として認め合い尊重し合う
然とした倫理観に敬服しております︒
大谷先生に初めてお会いしたのは︑大
学 設 立 の 準 備 を 始 め た 頃 で し た︒ 先 生
と い わ れ る W H O レ オ ン・ ベ ル ナ ー ル
賞︑平成一九年に人権擁護活動に尽力し
た人に贈る﹁第二一回東京弁護士会人権
賞﹂を受賞されました︒生涯を通してハ
ンセン病問題に力を注がれ︑国の隔離政
策の間違いを勇気を持って訴えられた毅
四九〇〇名のハンセン病元患者の社会
復帰を支援する活動に従事
﹁共に生きる社会﹂を基本理念にすべき
と考え︑医療と福祉の専門職が同じキャ
本人として2人目の受賞
平成 七年 本学学長
平成一三年 本学総長
だきました︒
現 在︑ 本 学 は 学 生 数 六 千 人 を 超 え︑
一万人を超す卒業生が医療福祉の現場で
活躍しております︒これも﹁共に生きる
ンパスで学ぶ教育環境が必要であると説
かれました︒開学後も︑医療と福祉の学
部が揃わなければ学長を辞するとまでお
っしゃり︑平成九年に医療福祉学部を開
設︒大学の基礎・基本理念を作っていた
大谷先生は医療福祉専門職の地位向上
高木邦格理事長弔辞 ︵一部を要約︶
平成一八年 ハンセン病患者支援活動が
評価され︑第二一回東京弁護士会人権
賞を受賞
平成二〇年 本学名誉顧問
平成 五年 高松宮記念ハンセン病資料
館長︒公衆衛生におけるノーベル賞・
レオン・ベルナール賞︵WHO︶を日
平成
昭和六三年
三年 本学設立準備委員会委員長
昭和二七年 京都大学医学部卒業
昭和三四年 厚生省入省
昭和四七年 医務局国立療養所課長
輝かせる学生たち︒まもなく巣立ってい
く彼らの未来に心からのエールを送りた
いと思う︒
︵医療福祉・マネジメント学科
准教授 関口潔︶
の医療事務
職養成をめ
ざすハイブ
リッド集団
で︑今回︑
研究発表を行った学生たちは全員が診療
情報管理士資格を持ち︑診療報酬請求事
務 能 力 認 定 試 験 に 合 格 し て い る︒ 二 年
間︑データ収集と分析に打ち込み︑成果
を得て︑研究発表の場では︑薬学部学生
の矢のような質問がうれしかったと瞳を
理学療法学科
遠藤佳章︑岡部高明︑古手礼子︑
須藤知哉︑高橋由里︑山口茜
移乗介助動作とは介助者が介助を受け
る高齢者等を車いすからベッド︑便座な
どに持ち上げて移乗させる動作である︒
訃報
生 前 の ご 厚 誼 に 深 謝 し︑ 謹 ん で ご 冥
福をお祈り申し上げます︒
本学初代学長・名誉顧問の大谷藤郎先
生が平成二二年一二月七日にご逝去され
ました︒八六歳︒
葬儀は一二月一一日・一二日の両日︑東京
都青山葬儀所において︑大谷家と学校法人
国際医療福祉大学の合同葬をもって執り行
われました︒
に尽力され︑らい予防法廃止など人権運
動の指導者として世界に知られておりま
す︒ハンセン病元患者の皆様の社会復帰
支援団体・藤楓協会理事長など多数の要
職 を 務 め ら れ︑﹃ 現 代 の ス テ ィ グ マ 〜 ハ
ンセン病・精神病・エイズ・難病の艱難
〜﹄﹃ 医 の 倫 理 と 人 権 〜 共 に 生 き る 社 会
へ 〜﹄ な ど︑ 多 数 の 著 書 を 残 さ れ ま し
た︒
平成五年に公衆衛生分野のノーベル賞
の像を伝送するシステムの評価法として
モジュレーション伝達関数が使われてい
る︒視覚系ではこの伝達関数を求める手
段としてコントラスト感度の測定が行わ
れる︒彼らは緑内障の早期発見の目的で
黄色背景に青色視標の視野検査が行われ
ていることから︑カラーコントラスト感
度検査に興味を持ち︑正常者を対象に行
った︒カラーコントラスト感度検査は臨
床では行われておらず︑過去の研究報告
も少ないようである︒テーマの選択から
実験方法の立案︑予備実験も全て彼らが
自ら行っただけあって審査員たちの質問
に堂々と的確に受け答えしていたのが印
象的だった︒昨年一一月から約一年間︑
臨地実習の合間を縫って一生懸命頑張っ
た成果が得られた︒拍手︒
︵視機能療法学科 教授 山田徹人︶
社会﹂の実現と医療福祉専門職の地位向
上を教育理念に掲げられた先生のお陰と
感謝し︑ご冥福をお祈りいたします︒大
谷 先 生︑ 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し
た︒
10
IUHW 2011.2
11
レオン・ベルナール賞の受賞祝賀会(1993年)
大学での講義(2002年)
本学大学院院長・副学長の開原成允先
生が平成二三年一月一二日ご逝去されま
した︒七四歳︒
東京大学医学部卒業
葬儀は一月一六日・一七日の両日︑浄土宗
大本山増上寺において︑開原家と学校法人
国際医療福祉大学の合同葬をもって執り行
われました︒
略歴
昭和三六年
昭和四一年 米国ジョンズ・ホプキンス
病院に留学
昭和五八年 東京大学医学部教授︒同附
属病院中央医療情報部長
昭和五九年 世界保健機関︵WHO︶研
究協力センター長
平成六二年 文部省学術審議会専門委員
平成 元年 WHOから国際保健への貢
︻寄稿文︼
開原先生のあまたの著作のうち︑純粋
学問以外でかつ不特定の方に対するご遺
稿になったと思われる︑ある評論をご紹
介します︒
実は︑昨年一二月に先生とオペラのお
話をさせていただく機会がありました︒
その際︑先生からは﹁今度二期会のオペ
ラ公演のパンフレットに評論を書いたの
で︑読んで感想を聞かせて欲しい﹂との
お話がありました︒早速拝読し︑先生の
医学・医療史に関するご造詣はもちろん
ですが︑オペラに対する並々ならぬ愛情
を強く感じました︒個人的にはクラシッ
クの評論でこれほど興味を引かれたこと
は稀で︑大変感銘を受けましたが︑パン
フレットを読んだオペラファンもマニア
から入門者まで大いに喝采をされたこと
と思います︒また︑この評論は本学副学
長の名で寄稿されていますが︑先生の学
識と教養の深さが窺え︑先生を副学長に
頂く本学の名を一層高からしめたと感じ
ました︒そこで皆さんにこの文を是非ご
紹 介 し た い と 思 い︑﹁IU HW ﹂ へ の 転
載を画策し︑掲載されるはこびになった
の で し た︒ そ れ を 先 生 に ご 報 告 の と こ
ろ︑先生は面映そうに﹁いつも遊んでい
るように思われて困るな﹂とおっしゃら
れたことが強く印象に残ります︒
今回こうした形でご紹介することは痛
恨の極みですが︑先生を偲んでいただく
よすがにしていただければと思います︒
謹んでご冥福をお祈りいたします︒
︵医療福祉総合研究所 中山幸治︶
献メダルを授与
平成 二年 日本医師会最高優功賞
平成 六年 東京大学附属図書館長
平成 八年 国立大蔵病院長
平成 九年 東京大学名誉教授
平成一三年 本学副学長
公益財団法人ドナルド・マ
平成一五年 本学大学院院長
平成一七年
クドナルド ハ
・ ウス チ
・ ャリティー
ズ・ジャパン理事長︒厚生労働省社会
保障審議会専門委員
平成一九年 第二八回日本医学会総会副
会頭︵平成二三年四月開催︶
平成二二年 経済産業省医療 介
・ 護周辺
サービス産業創出調査事業推進委員会
委員長︒同国際医療交流調査研究事業
座長
高木邦格理事長式辞 ︵一部を要約︶
一月一二日午後一時頃︑大学院の教授
会において司会をされていた最中突然倒
れられ︑至急私どもの山王病院で応急処
置をしたのち︑国際医療福祉大学三田病
院に搬送いたしました︒その後︑懸命の
手当の甲斐なく︑解離性大動脈瘤により
ご家族に見守られながら︑午後八時に永
眠されました︒
平成一五年に大学院院長に就任される
と︑従来の伝統的な分野に加え︑次々と
新しい専攻分野を開設されるなど︑開原
先生しか実現できない新しい試みに挑戦
されました︒現在大学院は学生数六〇〇
人︑修了生数一五〇〇人を超え︑医療福
祉分野において日本で有数の大学院に発
展してまいりました︒これも先生の豊富
一一月に上演された東京二期会オペラ
劇場︑レハール作曲のオペレッタ﹃メリ
ー・ウィドー﹄のプログラム︒オペラの
大ファンである先生が医師の視点からこ
の作品を捉えると同時に︑時代背景を分
た
かりやすく説明されています︒なお︑こ
の要約文は生前︑開原先生のご了解をい
ただいています︒
開原先生
寄稿文
上質のオペレッタは何度観
て も 楽 し い︒ 楽 し い 気 分 に な っ
り笑ったりすることが︑ストレスを解消
し︑免疫力を高めて健康にもいいことは
医学的にも証明されている︒
ウィーンでは一九世紀末から二〇世紀
初め︑こうしたオペラが多数作られた︒
当時はオーストリア=ハンガリー帝国の
首 都 で︑ 独 特 の︿ 世 紀 末 文 化 ﹀ が 栄 え
た︒レハールの他︑画家のクリムトやシ
ーレ︑作曲家のマーラーやシェーンベル
ク︑精神分析のフロイトなどが同時代に
活 躍 し た︒ 胃 が ん の 手 術 に 初 め て 成 功
な企画力と行動力の賜物です︒
最近では︑四月に開催予定の日本医学
会総会の副会頭として準備に力を注いで
いらっしゃいました︒医師だけでなく︑
はじめて全医療職種が参加できる医学会
総会の開催を大変楽しみにされていまし
た︒また︑本学の医学部設置準備委員会
の委員長を務められるなど︑あらゆる分
野においてリーダーシップを発揮してい
ただいておりました︒
それだけに︑突然のご逝去は衝撃も大
きく︑大学全体で途方にくれているとこ
ろでございます︒これまでの先生のご指
導に心より感謝いたしますとともに︑ご
冥福をお祈りし︑挨拶とさせていただき
ます︒開原先生︑本当にありがとうござ
いました︒
し︑今でも胃の手術に使われているビル
ロード法の発案者ビルロートもウィーン
大学で教鞭をとり︑ブラームスと親交が
深かった︒
ウィーン文化の一つであるオペラやオ
ペレッタには恋の駆け引きの手段で︿登
場人物の入れ替わり﹀が効果
的 な こ と に 気 付 く︒﹃ メ リ
ー・ ウ ィ ド ー﹄ で は 主 人 公
ハンナがヴァランシェンヌ
と入れ替わる︒ウィーン
の先輩モーツァルト︑
後 輩 リ ヒ ャ ル ト・ シ
ュトラウスでもウ
ィーンを舞台に
した作品に
︿入れ替わ
り﹀が多く
見 ら れ る︒ こ う
した脈々としたウィ
ー ン 気 風 に 着 眼 す る の は︑
遺伝因子にも配慮する医学者の
性だけではなかろう︒
職業柄︑もう一つ気になるのは︑劇中
の医師である︒モーツァルトの﹃コジ・
ファン・トゥッテ﹄の偽医者は︑恋人が
服毒自殺するふりをすると︑大きな磁石
で 生 き 返 ら せ る︒ 当 時 の ウ ィ ー ン で は
﹁磁気療法﹂を行うメスメルという医師
が一世を風靡した︒病気は磁気不足によ
ると考え︑暗い部屋で患者に鉄棒を持た
せ磁気を補給する暗示をかける︒今では
いかがわしい治療法だが︑一種の催眠療
法と考えられ︑催眠術をメスメリズムと
ツェック﹄の医師は︑主人公にそら豆以
いうこともある︒作曲家ベルクの﹃ヴォ
外を食べることを禁じ︑偏食が精神異常
をもたらすことを証明しようとする︒今
ではこのような人体実験はないが︑この
台本を書いたビュヒナーは医学者でもあ
ったので︑私は大変気になるのである︒
さて︑第一次世界大戦が勃発︒オース
トリア=ハンガリー帝国は崩壊し︑やが
てナチズムが台頭する︒ヒトラーはレハ
ール作品を好んだため︑ユダヤ人である
夫人はアウシュヴィッツ行きを免れた
が︑彼のオペレッタの台本を書いたユダ
ヤ人作家たちは救えなかった︒レハール
は戦後まで生きたが︑以降オペレッタを
全く書かなくなった︒ウィンナ・オペレ
ッタの黄金時代は終焉し︑二度とこのよ
うな楽しいオペレッタは生まれなかっ
た︒
二一世紀は︑また楽しいオペレッタが
たくさん作られ︑上演される時代になっ
てほしい︒皆がそれを観て楽しい気持ち
になれば︑健康にもなり︑困難な世の中
を生きていく元気も沸いてくるであろ
う︒その意味で︑今回の二期会の公演に
大きな期待を持っている︒
学位記授与式での大学院院長式辞(2008年)
ブルゴーニュワインの騎士に選ばれる(1999年)
12
IUHW 2011.2
13
﹃メリー・ウィドー﹄
訃報
須アスリーナ
パーティが那
一二月一日︑大田原キャンパス恒例の
国際交流親善
科 ヤ ン・ ヨ ン ヘ 教 授 の 総 勢 一 二 名 で あ
学科長キム・ミヒョン教授︑作業治療学
名と作業治療学科六名の学生︑物理治療
学から研修生を迎えた︒物理治療学科四
年明け間もない一月︑昨年に続き︑海
外提携大学の韓国・仁濟︵インジェ︶大
韓国・インジェ大学学生来学
研修スタート
えるボランティアサ
ができた二〇〇五年にはすでに一四を超
本学では︑開学当初から学生の自主的
なボランティア活動が盛んで︑センター
二〇一〇年一〇月︑IUHWボランテ
ィアセンターは開設五周年を迎えた︒
I U H Wボ ラ ン テ ィ ア セ ン タ ー
五周年
国際交流親善パーティ
で開催され
TOPICS
一〇月二八日︑大田原市のカシマ・ウ
平成二二年度
市長と留学生の懇談会
エディングリゾートで︑恒例の大田原市
長と留学生の懇談会が開催され︑津久井
市 長︑ 矢 澤 秘 書 係 長︑ 齋 藤 広 報 公 聴 係
長︑本学から留学生一年生二名︑二年生
二名︑学生課長が参加した︒
市長からは︑故郷を離れて勉学に励む
留学生に対する労いの言葉とともに︑大
田原で良
い思い出
をたくさ
ん作り︑
外交官に
なったつ
もりで出
身国に伝
えること
で︑友好関係の架け橋になってもらいた
いとの挨拶があった︒留学生からは︑日
頃の配慮に対する感謝とともに︑街路灯
︵学生課 高石和秀︶
増設等の要望が出され︑市長からできる
だけ対処するとの回答をいただいた︒
大田原市からは開学以来︑市内在住の
留学生に市営バスの無料パス︑市営住宅
への格安料金での入居︑月一万円の奨学
金︵ 一・二 年 生 ︶ な ど︑ 優 遇 措 置 を い た
だいている︒
看護学科 FD
杯に続き︑本学ジャズ研究部の演奏︑ア
ジア学院の留学生たちによるインドの収
穫の踊り︑本学留学生のテティ・ファテ
ィラーさんのインドネシア歌謡パフォー
マンス︑葛萌さんと李剣さんによる中国
茶道表演等々豊富なアトラクションの
数々に︑会場は大いに盛り上がった︒
参加者は大いに食べかつ飲み︑大いに
語り合って交流を深めていた︒本学にお
ける国際交流の一大イベントとして︑今
後さらに多くの方の参加が望まれる︒
︵国際室 高石和秀︶
員同士で分析を進めている間に先生が巡
回し︑直接アドバイスをいただき︑疑問
を解決することができた︒
た︒事前の模擬データは分析プロセスの
途中までだったので︑学習会では︑グル
ープワークでその後の分析を行った︒教
促進するために︑各教員の机の前にネー
ムプレートを置いて名前でやり取りし
グラウンデッド・セオリー・アプローチ
の概要について理解を深め︑事前にいた
だいた模擬データを使って︑各自が分析
して当日に臨んだ︒
当日は︑先生とのディスカッションを
一〇月ニ日︑グラウンデッド・セオリ
ー・アプローチの第一人者である戈木ク
レイグヒル滋子先生を招いて学習会を行
った︒事前に教員による四回の抄読会で
看護学科では︑毎年︑生涯学習係がF
Dとして様々な企画を行っており︑今回
は︑アンケート結果で要望の多かった研
究方法を企画した︒
援につい
て︑さらに訪問看護の第一線で活躍され
ている日本訪問看護振興財団あすか山訪
問看護ステーション副所長の田中道子先
り︑看護師
が行う具体
的な退院支
ンター看護
局長の角田
直枝先生よ
で︑茨城県
地域がんセ
て︑ が ん 患 者 が 自 ら 療 養 の 場 を 選 択 で
き︑よりよい療養生活を送るための支援
について考えた︒
はじめに看護学科の福島道子学科長か
ら退院支援・調整を巡る現状や共同で取
り組んだ大田原赤十字病院の退院調整の
システム作りの経緯等の話があり︑次に
がん看護専
門看護師
看護学科公開学習会を︑一一月二七日
︵土︶に開催した︒今年は︑﹁がん患者の
意思を尊重する退院調整と支援﹂という
テーマで︑病院から在宅への移行におい
看護学科公開学習会開催
最後に︑戈木先生ご自身が分析した︑
模擬データの分析プロセスと結果を示し
ていただいた︒自分の分析結果と見比べ
な が ら 差 異 を 確 認 す る な か で︑
﹁なぜ﹂
︱グラウンデッド・セオリー・アプローチの
抄読会および講義・演習を通して︱
そうなるのかといった問いが浮かび上が
り︑その点がディスカッションの論点に
もなり理解が深まった︒講義や演習を通
糸井裕子︶
からも活発な意見交換が行われた︒
︵看護学科 准教授 世良喜子︶
生から訪問看護師の立場から病院との連
携について講演をいただいた︒
今回の学習会では︑看護職を中心に社
会福祉士や理学療法士の方︑また学生の
参加もあり︑七〇名を超える盛況で︑講
師の具体的な事例を交えた話に︑参加者
講師
して︑自らの課題を発見する機会を持つ
と同時に︑今後の研究活動への大きな刺
激になった︒
︵看護学科
る︒
まず福岡リハビリテーション学部内で
歓迎式︒本学の教職員と研修生がお互い
に自己紹介から始まった︒インジェ大学
研修生は何回もの研修生選抜試験をくぐ
り抜けてきただ
けあって︑モチ
ベーションも非
常に高く︑日本
語も大変堪能だ
った︒
夜は高木病院
内のレストラン
﹁オーブ﹂で歓
迎会︒研修生は
旅の疲れもよそに︑積極的にコミュニケー
ションをとりながら︑日本におけるリハビ
リテーションなどの医療の事情や大学での
勉強内容等の話を熱心に聞いていた︒
約一カ月間︑福岡リハビリテーション
学 部・ 福 岡 看 護 学 部 を は じ め︑ 高 木 病
院︑柳川リハビリテーション病院などで
の研修が続いている︒施設見学はもちろ
学科会
ん︑臨床現場の体験やディスカッション
などの研修メニューをこなす︒健康に留
意 し な が ら︑ 有 意 義 な 研 修 に し て ほ し
い︒
︵国際交流室室長 池扶可也︶
言語聴覚学科
マロニエ会
総会当日の
一〇月二三
日︑言語聴覚
学科会総会と
卒後研修会が
行われた︒
ま ず︑﹁ 言
語聴覚療法の
ための中枢神
経系の機能と解剖﹂と題し︑内田信也先
生による講義が行われた︒画像を多く示
し︑基本的な知識の確認から実践的な事
柄まで丁寧説明いただいた︒まさに次の
日の臨床から活用できる内容で︑どの卒
業生も熱心にメモを取りながら︑講義に
耳を傾けた︒
昼には懇親会が行なわれた︒藤田郁代
学科長からご挨拶をいただき︑近藤会長
の音頭で乾杯︒夜にはマロニエ会総会と
懇親会が控えているため︑ここでは軽食
をとりながら︑先輩・後輩の枠を超えて
情報交換する姿が見られた︒
言語聴覚学科会は︑毎年卒後研修会を
開催しており︑今回で一二回目になる︒
これもひとえに︑学科の先生方の﹁卒
業生を大切に﹂との思いに支えられてい
るといっても過言でない︒これまでのご
助教
谷合信一︶
指導に感謝するとともに︑今後とも学科
と二人三脚で学科会を発展させていきた
いと思う︒
︵言語聴覚学科
︵視機能療法学科
助教
余興が盛り込まれるなど︑企画もよく工
夫され盛り上がりを見せた︒会の目的で
ある﹁交流﹂を実感できた会であった︒
主催は二年生︒景品も多く準備され︑
教職員のプライベートが明らかにされる
通じて輪を作るなど大きな成長を見せ
た︒直前には卒業研究発表会があり︑卒
業研究ゼミを決めたばかりの三年生には
学習面でも情報収集の良い機会となっ
た︒
二〇〇名が参加する大イベントである︒
四月には緊張気味に会話を交わしてい
た一年生が︑今回は積極的に上級生から
情報を集め︑先輩と繋がりのある友人を
一二月一一日︑那須アスリーナで視機
能療法学科の学生交流会が開催された︒
年二回︵四月と一二月︶の恒例行事であ
り︑ 本 学 科 の 全 学 生 と 教 職 員 の 総 勢
視機能療法学科 学生交流会
大石剛史︶
を訪ねてください!
︵IUHWボランティアセンター長
五九八件︑これに延べ二七〇〇人を超え
る 学 生 が 応 え て き た︒ 二 〇 〇 九 年 度 現
在︑公式に登録されているボランティア
サークルは二一︒八五七人の学生がボラ
ンティアサークルに所属している︒
今後は︑より地域に根ざした活動を促
進していく︒ボランティアは﹁共に生き
る社会の実現﹂のために︑最も身近なと
ころからできる活動︒まだボランティア
をしたことのない人もぜひ一度センター
ークルが活発に活動
していた︒こうした
本学の特徴をさらに
促進するため︑セン
ターでは入門者向け
のボランティア講座
の開催や︑サークル
間の連携を図る﹁ボ
ランティア連絡会議﹂の組織化などを行
い︑ボランティア活動をしやすい環境づ
くりに努めてきた︒
本学学生のボランティア活動は地域か
らも高く評価されており︑センターに寄
せられる依頼は年々増えて五年間で
ボランティア活動は本学の伝統。
ぜひセンターをのぞいてみてください。
四之宮佑馬︶
各学年がぞれぞれのテーマをもって交流する実りある会と
なっている
研修の模様は、次号で紹介する予定ですので、
お楽しみに
学科会のますますの発展を誓って乾杯
東京青山の留
学生と︑国際
交流に関心の
ある学生︑北
島学長をはじ
めとする教職
員に加え︑津
久 井 富 雄 大 田 原 市 長 やJ I C A の 研 修
生︑那須塩原市にあるアジア学院の留学
生 等 を ゲ ス ト に 迎 え︑ 二 一 か 国 か ら 約
一三〇名の参加を得て近年にない盛大な
会となった︒
大田原国際交流会の後藤秀雄会長の乾
た︒
大田原及び
留学生による中国茶道の実演
活発な意見交換の一場面
津久井大田原市長を囲む留学生たち。祖
国の衣装で参加する学生もいた
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IUHW 2011.2
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ト ピックス
TOPICS
TOPICS
アナタ×ワタシ=たくさんの可能性
共生カフェ
一〇月一六日の﹁風花祭﹂で﹁共生カ
フェ アナタ×
ワタシ=たくさ
んの可能性﹂と
題したイベント
を開催した︒
イベントのき
霊祭が開催された︒動物慰霊祭は保健医
一 二 月 一 七 日︵ 金 ︶ 午 後 六 時 か ら F
101教室において平成二二年度動物慰
覧会・開設祝賀会が
セミナーハウスの内
一月八日︑那須塩
原市に開設した那須
那須セミナーハウス開設祝賀会
大田原市の中高生に自分たちの街の福
祉について考えてもらおうと︑本学部教
療学部・薬学部における学生実習や教職
動物慰霊祭
員と関連施設職員︑大田原市社会福祉協
員・院生・
医療福祉学部
小中学生対象の福祉教育
議会の職員の方で結成した﹁大田原福祉
卒研生の研
執り行われた︒
大田原キャンパス
教育研究会﹂主催による﹁中高生が考え
桃井隆教授による﹁言語と死︱言語障害
と自閉症モデルマウスの解析﹂と題する
講話があり参列者一同︑興味深い話に聞
き入った︒最
後にマーラー
の交響曲第五
番アダージョ
が流れる中︑
教職員︑学生
代表による献
花が厳かに行
われて閉会し
た︒参加学生
民俗文化財の福原餅つき唄保存会による
餅つきが披露された︒
︵東京事務所広報室︶
長が挨拶し︑学生や教職員のセミナー︑
研修︑合宿など
のほか︑地域住
民との交流の場
としても活用し
ていきたいと述
べた︒続いて︑
地元の栗川仁那
須塩原市長から来賓挨拶をいただき︑さ
らには︑余興として︑大田原市指定無形
から車で三〇分ほ
ど︒旧足立区塩原林
間学園を承継した鉄
筋コンクリート三階
建ての施設である︒
一六の宿泊ルーム︑
4つのカンファレン
スルーム︑六四卓の
テーブルのある食
堂︑大浴場︑さらに
は︑体育館やグラウ
ンドなどを備えてい
る︒
式では︑高木邦格理事長︑北島政樹学
は慰霊祭に臨
んで改めて命の大切さを認識したことと
思う︒ ︵基礎医学センター教授 長谷川薫︶
本 年 度 は 教 職 員︑ 学 生︵ 理 学 療 法 学
科︑作業療法学科︑薬学科︑院生等︶合
わせて三百数十名の参加があった︒動物
実験委員会委員長である開原成允副学長
の挨拶に続き︑基礎医学研究センター・
究などで使
用された実
験動物の慰
霊を目的に
毎年一二月
の上旬から中旬に行われている︒
る福祉のまちづくり 大田原﹂を八月〜
大田原の街
中を歩いて
課題につい
て話し合う
グループワ
一〇月に四回にわたって実施した︒
講座は︑本学部教員による福祉につい
ての講義に始まり︑障がい当事者の方と
っかけは︑学生
たちが考えた︑
﹁カフェのよう
な雰囲気で気軽に障がいを持つ方と交流
できる場を作れば︑お互いのことがもっ
と身近になり︑共生社会を実現できる﹂
というアイデア︒
ーク︑そし
て︑それら
を総合して
最終的には
大田原市に
対 す る 提 言 三 項 目 と︑﹁ 私 た ち に で き る
こと﹂六か条を提言書にまとめ︑大田原
市の津久井市長に提出した︒
鏡開きに続いて乾杯
約27,000坪の広大な敷地
知人の作業療法士から紹介されて手に取
った︒ お調子者で﹁NO﹂と言えなかった
私はある活動グループの長になってしまい︑
その責任と運営に途方に暮れていた時期で
あった︒ 不安でひきつった顔を見かねての紹
介だったと思う︒
コミュニティ・オブ・プラクティス︵実践コ
ミュニティ︶とはあるテーマに関する関心や
問題︑熱意などを共有し︑この分野の知
識や技能を︑持続的な相互交流を通じ高
めていく集団である︒ そして︑この集団は
様々な団体に当てはめることができる︒ 会
社はもちろん学友会︑サークル︑そして各
種委員会等である︒
昨年﹁もしドラ﹂というビジネス書が流
行ったが︑ 本 書はこれにもう少し︑いやか
なり︑具体的な戦略が含まれている︒ 集団
の構 成メンバーの位 置づけや︑どのように
知的好奇心を満たし満足を導くか︑継続
的に集 団を構 成するための援 護 手 段の紹
介︑何よりもいかに集団を成熟させ目的を
達成するかについて書かれている︒
私はまだ十分に読みこなし実践はできて
いない︒ しかし時折手に取り自分とグルー
プを振り返り︑チェック材 料としている︒
少々とっつき
難 い が︑ 是
非時間を作っ
て読んで欲し
い本である︒
エ テ ィ エ ン ヌ・ ウ ェ ン ガ ー︑ リ チ ャ ー
ド マ ク ダ ー モ ッ ト︑ ウ ィ リ ア ム・ M ・
スナイダー著 野村恭彦監修 ハーバ
ードビジネススクールプレス
二八〇〇円+税
﹃コミュニティ・オブ・プラクティス﹄
石橋英恵
福岡リハビリテーション学部
作業療法学科 講師
唄 に 合 わ せ て9人 が 細 い 杵
でつく独特のスタイル
第一部では︑NHK教育﹁きらっと生
きる﹂に出演の障がい当事者で社会福祉
士の玉木幸則さん︑同じく出演者で那須
塩原市在住の大橋グレース愛喜恵さんら
を お 招 き し︑﹁ 共 生 社 会 の あ り 方 ﹂ を 考
えるシンポジウムを開催︒第二部では︑
カフェのような気軽な雰囲気でこれから
の共生社会について参加者同士が﹁おし
ゃべり﹂をする﹁ハートでしゃべってハ
ードル無くそう!﹂と題したグループセ
ッションを行った︒
障がい当事者の方︑地域の方︑学生な
ど︑七〇名を超える参加を得て︑イベン
参 加 し た 中 高 生 か ら は︑﹁ 障 が い の あ
る方たちといっしょに街を歩いてみた
ら︑普段慣れているところでも危ないと
感じた所がたくさんあった︒整備も良く
して欲しいけど︑まわりの人々のマナー
もきちんとして欲しい﹂などの感想があ
り︑中高生が身近に福祉を理解するきっ
かけになったと感じた︒
今年度の反省を活かし︑来年度も継続
していきたいと考えている︒
︵医療福祉学部 講師 大石剛史︶
した︒
本年度は
これらの発
表に加えて
特別部門を
設け︑留学
生による日
本語のスピ
ーチが行わ
れた︒流暢
な日本語で
それぞれの母国の現況や伝統文化を紹介
し︑聴衆を熱気の渦に巻き込み大変な盛
り上がりをみせた︒
最後に︑北島学長より︑本コンテスト
おすすめ
本
②常盤正浩︵福祉三年︶
︵理学三年︶
FADILLAH, Tety
インドネシアのじゃんけん
Senile Abuse
︻特別部門︼
①
② MUNKHSAIKHAN ,Bayarumaa
︵看
護二年︶
モンゴル相撲
③ KEOMANY, Paloma
︵福祉・マネ一年︶
ラオスと日本について
スピーチ部門では︑昨年に引き続き本
大 会 に も 出 場 し た Han Ni Htun
さんが
母国であるミャンマーに学校を建てたい
という夢を流暢な英語で表現し優勝し
のテーマである〝 The Turning Point
た︒二位に輝いた利根理絵子さんはイン
〟
ドのマザーテレサ施設を訪れたときの貴
についてご自身の体験をもとにお話があ
重な体験を題材とし︑三位の野村沙織さ
った︒その中で︑ sincerity
︑ efforts
︑そ
んは塾の先生との出会いが人生に与えた
して patient
という三つのキーワードが
影響を力強く表現した︒暗誦部門では︑
コンテスト参加者︑そしてオーディエン
永 井 佑 佳 さ ん が ア メ リ カ の 詩 人 Walt スに送られた︒出場者全員が本コンテス
ト に 向 け︑ 忍 耐 の 上 に 誠 実 に 努 力 を 重
の 代 表 作﹁ Song of Myself
﹂
Whitman
を表現力豊かに語り観客を魅了した︒ま
た︑プレゼンテーション部門では常盤正
浩さんが高齢者虐待の現状について報告
ね︑このような素晴らしいコンテストを
作り上げた
に違いな
い︒ここに
コンテスタ
ントとし
て︑また聴
衆として参
加した学生
諸君︑また
ご尽力いただいた審査員の先生方に感謝
︵総合教育センター・語学教育部︶
の意を申し上げたい︒
第 17 回
私の
トは大盛況︒参加者からは﹁このように
楽しいイベントをもっと開催して欲し
い﹂などの反響があった︒
共生カフェは今後も開催していく予
定︒ぜひ皆さんも参加してください!
︵医療福祉学部 講師 大石剛史︶
学長杯英語スピーチコンテスト
開催
一二月八日︑年末の恒例行事となった
﹁学長杯英語スピーチコンテスト﹂が盛
大に開催された︒第一四回を迎えた今年
の テ ー マ は〝 The Turning Point
〟
︒昨
年に引き続き多数の応募があり︑厳選な
予 備 審 査 を 突 破 し︑ 本 大 会 に 出 場 し た
面々は次の通りである︵発表順︶
︒
①大森友季︵薬一年︶
︻スピーチ部門︼
My Turning Point for the Future
︵放射二年︶
Han Ni Htun
Go Forward! Kote, Men, Dou!
②山中麻里奈︵言語一年︶
③
A Wish for World Peace
④野村沙織︵薬一年︶
A Teacher from a Small Town
⑤利根理絵子︵看護二年︶
My Life's Foundation
︻暗誦部門︼
①永井佑佳︵作業一年︶
Song of Myself by Walt Whitman
②靍見藍︵看護二年︶
The Stolen Generation by Kevin Rudd
③ REN, Irin
︵放射一年︶
Song of Myself by Walt Whitman
④倉林まや︵作業一年︶ Hansel and
Gretel by Jacob and Wilhelm Grimm
⑤佐藤愛里︵薬二年︶
Alice's Adventures in Wonderland
︻プレゼンテーション部門︼
①松本佳展︵薬五年︶
New Phase in
Contact with In-patients
最後のご挨拶となった開原委員長
命に対する思いを新たにする参加者
暗誦部門優勝者の永井さんと北島学
長(懇親会にて)
すばらしいスピーチを披露した留学生の皆さん
in
16
IUHW 2011.2
17
中高生、障がい者の方、教員が共に学んだ。
スピーチ部門で優勝した Han Ni Htun さん
学生のアイデアから生まれた交流の
場。好評につき今後も継続の予定
卒業生・留学生
通信
別の質問に対する指導や︑行き詰まって
よるご指導はすばらしいものでした︒個
しかし︑新聞やTV︑雑誌ジャーナリ
ズムの世界で活躍なさっている教授陣に
方々が参加する盛大な会でした︒本学に
じ め︑ 二 一 の 国 と 地 域 か ら 一 三 〇 名 の
ました︒津久井富雄大田原市長その他は
て恒例の国際親善パーティーが開催され
昨年一二月一日︑大田原キャンパスに
金
かったです︒
ろいろな街を見ることができてとてもよ
たことです︒勉強にもなるし︑日本のい
鄭
●在学中︑一番楽しかった思い出は?
TになりたくてIUHWを受験しました︒
金 私はスポーツが好きで︑プロスポー
ツ選手のケアに携わるチャンスがあるP
テレビや新聞︑雑誌などで医療・福祉
が 取 り 上 げ ら れ な い 日 は あ り ま せ ん︒
しまったときのフォロー︑普段の講義や
おける︑国際交流の一大イベントとして
留学生紹介コーナー
日 々 我 々 が 提 供 す る 医 療・ 福 祉 に つ い
さらに多くの方にご参加いただければと
このやり方でいいのだろうかと︑不安に
なることもしばしば︒
て︑その現状や展望などを広く社会に発
とができました︒多彩なゲストの先生方
ゼミで心構えからノウハウまでを学ぶこ
feature article
信する人たちがいます︒そこで今回は︑
境にスムーズに馴染むこと
ができると思います︒お互
いがんばりましょう︒
金 在学中︑日本人の友達
をたくさん作って︑文化や
習慣の違いに慣れてくださ
い︒そうすれば︑職場の環
鄭 何事も夢を持ってあき
らめずにがんばれば︑必ず
道は開けると思います︒
●最後に︑後輩の留学生に
メッセージをお願いしま
す︒
金 千葉県にある病院の就
職が内定しています︒
鄭 博士課程への進学を希
望しています︒
●四月以降の予定は?
書き方が分からなくて︑と
ても大変でした︒
金 私も三年生の実習の
時︑日本語でのレポートの
鄭 学部時代の実習がつらかったです︒
社会とは何かについて考えるきっかけに
なりました︒
て︑休みの日によく行ったことです︒
●反対に︑一番つらかったことは?
大学の近くには温泉がたくさんあっ
いろいろな学会やセミナーに参加し
同じ在学生ですが︑大学院の医療福祉ジ
ャーナリズム分野で学ぶ先輩からのメッ
セージを紹介します︒
鄭 先進医療技術を学びたくてこのIU
HWを選びました︒
●ジョンさんとキムさんが︑本学に進学
したきっかけは?
勲︵ジョン・チャンフン︶さんと保健医
療学部・理学療法学科金炳秀︵キム・ビ
ョンス︶さんです︒
も 医 療・ 福 祉 の 現 場 で お き て い る こ と
や︑患者の立場から見た問題︑ジャーナ
リストとしての体験など︑ここでしか聞
くことのできない話をしてくださいまし
ライター
た︒
ジャーナリズムって何?という状態だ
った私も無事に修士過程を終えることが
できました︒
﹁興味あるテーマについて追
いかけられるって気持ちいい﹂
︒そう思え
思っております︒
今号では︑三月に本学を卒業・修了す
る韓国からの留学生二名に大学での思い
出などについてインタビューしました︒
保健医療学専攻・理学療法学分野の鄭昌
博士課程一年
さまざまな媒体の特色を知り
伝える方法論から度胸までを学ぶ
神保康子さん
私たちのコースは︑課題﹁作品﹂づく
りが修士の修了要件です︒テーマを自分
で決め︑取材対象を絞り︑取材した中で
知ったことからさらにその先へ⁝⁝︒そ
して法則を見つけて︑出版できる形にま
清水陽一先生の講義
とめます︒
フリーランスで仕事をしていると︑何
かにつけて試行錯誤です︒医療現場取材
でのプライバシーへの配慮︑取材対象と
の距離の取り方︑官庁取材など︑本当に
の大変さも︑得られるも
のに比べたらたいしたこ
とはないと思えるこのご
ろです︒
これからも先生方のご
指導のもと︑新たな作品
づくりに励んでいこうと
思います︒
※採用された団体には、図書カード(2,000円)を進呈します。
※投稿者多数の場合は、掲載できない場合もありますのでご了承ください。
学科代表幹事が集合して記念撮影
鄭昌勲〈ジョン・チャンフン〉さん
金炳秀〈キム・ビョンス〉さん
第二部は﹃懇親会﹄︒
谷合代表幹事の司会に
より︑
﹃大学の歴史〜今〜
そ し て 未 来 ﹄ のDV D 上
映に始まり︑谷修一名誉学長による挨拶︑鳩
山 幸 氏 に よ る 来 賓 挨 拶︑ 杉 原 素 子 副 学 長 に よ
る乾杯の音頭と続いた︒
懇談を挟んで︑初代学科長挨拶として︑荒
井蝶子・初代看護学科長︑笹沼澄子・ 初代言
語聴覚学科長が挨拶した︒
さらに︑中島道也教育後援会会長︑開原成
允 大 学 院 院 長 に よ る 来 賓 挨 拶 が 続 い た︒ ま
た︑ 同 窓 会 活 動 の 中 心 と な る 学 科 幹 事 全 員 が
登壇し︑学科幹事を代表し︑医療経営管理学
科会の沼尾嘉人さんが﹁今後さらに学科会を
発展させていきたい﹂と力強く宣言した︒
最後は丸山仁司学部長による万歳での中締
めとなった︒
学生投稿募集
る貴重な体験でした︒
さらに深めたいと︑博士課程に進んでい
ます︒他分野もふくめ︑地道に真剣に︑独
自のテーマで作品づくりや研究に取り組む
仲間との出会いも︑大切な宝物です︒さま
ざまな年代の︑異なるバックグラウンドと
社会経験を持ったクラスメイトと意見・情
報交換をする中で︑新たに見えてくること
もあります︒仕事を持ちながら︑時間の調
整をしつつ勉強すること
上田清史・副代表幹事
18
パーティ後の大写真撮影会
IUHW 2011.2
19
同窓会総会のお知らせなど誌面の都合により
本号では学生投稿ページをお休みさせていただきました。
85号に向け次のテーマで原稿を募集します。
テーマ:部・サークル紹介
4月中旬発行予定。新入部員募集にぜひご活用ください。
部員数が少なく存続の危機であるとか、ユニークな活
動を行っているが知名度が低いなど、悩みを抱えてい
る団体からの投稿も大歓迎!
笹沼先生を取り囲んだ教え子の
輪が一際大きかったのが印象的
だった
原稿:400字程度。イラストか写真を添付
募集締切:3月11日(金)
投稿先:大学総務課(tel:0287-24-3000
fax:0287-24-3100 mail:soumu @ iuhw.ac.jp)
広報誌 IUHW の兄弟特集の1回目
を飾った及川さん兄弟と高木理事長
大谷藤郎初代学長の思いを紹介する高木理事長
谷合信一・代表幹事
二峰正年・副代表幹事
盛況な懇親会。マロニエ会の今後の発展を誓い
合った
挨拶のあと、ステージで花束を
受けとる荒井先生
一 〇 月 二 三 日︑ グ ラ ン ド プ リ ン ス ホ テ ル 赤
坂・ ク リ ス タ ル パ レ ス に お い て︑
﹃同窓会総
会・ 幹 事 会 ﹄ が 開 催 さ れ た︒ 総 勢 四 〇 〇 名 に
のぼるこうした大規模な開催は今回が初めて
である︒
横 塚 記 代・ 学 科 代 表 幹 事 の 司 会 の も と︑ ま
ず︑ 谷 合 信 一・ 代 表 幹 事︑ 北 島 政 樹 学 長 が 挨
拶した︒
谷修一名誉学長をはじめ歴代各学科長など
の 来 賓 紹 介 に 続 い て 議 事 に 入 り︑ 上 田 清 史・
副代表幹事による﹃平成二一年度事業報告﹄︑
二 峰 正 年・ 副 代 表 幹 事 に よ る﹃ 平 成 二 二 年 度
事業計画﹄が承認され︑無事閉会した︒
続 い て︑ 高 木 邦 格 理 事 長 が﹃ 大 学 創 設 時 の
思 い︑ 今︑ そ し て 未 来 へ の 展 望 ﹄ と 題 し て 記
念 講 演 を 行 っ た︒ 本 学 創 設 準 備 期 に 遡 っ て︑
関係者の思いやエピソードなどを熱く紹介す
る 内 容 で︑ 本 学 が 建 学 の 精 神 と し て 掲 げ る
﹁共に生きる社会の実現﹂がどのようにして生
ま れ︑ そ れ が い か に 先 進 的 で 崇 高 な も の で あ
るかを改めて胸に刻むことになった︒
さ ら に︑ 看 護 学 科 の 同 窓 生 の 強 い 希 望 で 実
現 し た の が︑ 鳩 山 幸・ 前 首 相 夫 人 に よ る 特 別
講演﹃思えば叶えられる﹄︒自らの生い立ちや
子 育 て で 得 た 体 験 を 交 え︑ 自 分 が 変 わ る こ と
で 周 囲 に 良 い 影 響 を 与 え る こ と︑ 気 が つ い た
と き が そ の 時 で︑ い く つ に な っ て も 遅 す ぎ る
ことはないことなどを力強く語った︒
鳩山幸氏には懇談会のステージ
で花束が贈られた
大熊由紀子先生を囲んで。左から2人目が
神保さん
国際医療福祉大学同窓会﹁マロニエ会﹂総会・幹事会開催
学部別の受付では時折歓声も聞かれた
医療福祉チャンネル774
「医療福祉チャンネル774」おすすめの番組
医療福祉チャンネル774では、スカパー ! の774チャンネルで、医療・福祉・健康・介護に関する教育、教養、情報番組を放送!
ボイス〜医療の扉をノックする〜
第45回日本理学療法士協会全国学術研修大会
石川誠 ( 初台リハビリテーション病院理事長 )
スマート・エイジング
石川誠医師は、「回復期リハビリテーション」の生みの親
と言われ、長嶋茂雄監督やオシム監督の主治医としても知
られています。脳神経外科医として日々最先端の手術を行
っていた石川医師が、なぜリハビリテーション医療の道に
進んだのか、回復期リハビリテーションとは何なのか、リ
ハビリテーション医
としてこれまで何を
やってきて、これか
ら何を目指すのか、
たっぷりとお話を伺
います。
スマート・エイジングとは、エイジングによる経年変化
に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟することです。高
齢期を知的に成熟する人生の発展期として積極的に受容
し、加齢と共に人生が豊かになっていくことを実感しま
す。その結果、老若男女を問わず世代を超えて誰もが知的
好奇心で繋がり、お
互いを支え合う「地
縁社会」を実現(世
代間の知恵の共有)
することが、目指す
ところです。
川島隆太氏(東北大学加齢医学研究所)
石川誠氏
講演を聴こう
黒岩祐治のメディカルリポート
ハカルことで分かる尊厳ある排泄ケア
助産師に今求められるもの
食事と入浴、排泄は三大ケアと呼ばれます。中でも、排
泄ケアは本人の尊厳を失わずに老後を暮らすには、とても
重要なケアです。認知症の方を、どのように全人的に見た
らよいのでしょう。排泄からリハビリへの転換を可能にす
る ケ ア を 目 指 し、
自分がして欲しい
ケアの姿を田中と
も 江 氏( 拘 束 廃 止
研究所所長)は求
めます。
レギュラー出演者
田中とも江氏
●お問い合わせは ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶
フリーダイヤル 0120-870-774(株)
医療福祉総合研究所 お客さま係
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広報誌 IUHW 84 号
〔小田原キャンパス〕
神奈川県小田原市城山 1-2-25
〔福岡天神キャンパス〕
福岡県福岡市中央区長浜 1-3-1
〔大川キャンパス〕
福岡県大川市榎津 137-1
〔東京事務所〕広報室
東京都港区南青山 1-24-1
© 国際医療福祉大学
774視聴者特典のおしらせ(個人契約に限ります)
医療福祉 e チャンネル
http://www.ch774.com
お知らせ
発行:学校法人 国際医療福祉大学
〔大田原キャンパス〕広報委員会
栃木県大田原市北金丸 2600-1 |0287-24-3000
デザイン:iDept.
助産師は女性のみの国家資格で、助産や妊婦、出産後間
もない女性、新生児の保健指導を行い、開業権が認められ
ています。今回は、病院内で助産師が独立して出産を行う
「バースセンター」を取材。質の高い助産師の活躍が産科医
療崩壊を食い止めるか、その可能性を探り、助産師教育の
充実を図るため
の課題について
議論しました。
|0465-21-6500
|092-739-4321
|0944-89-2000
|03-5775-2505
編集:東京事務所広報室
2011 Printed in Japan
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IUHW Hot News
学位記授与式、入学式のご案内
平成22年度 学部学位記授与式並びに
大学院学位記授与式の日程
平成23年度 学部入学式並びに
大学院入学式の日程
●大田原キャンパス
日 時:平成23年3月15日 ( 火 ) 10:20〜
会 場:那須アスリーナ1階
●大田原キャンパス
日 時:平成23年4月4日 ( 月 ) 10:20〜
会 場:那須アスリーナ1階
●小田原キャンパス
日 時:平成23年3月19日 ( 土 ) 10:20〜
会 場:6F体育館
●小田原キャンパス
日 時:平成23年4月5日 ( 火 ) 10:40〜
会 場:6F 体育館
●大川キャンパス
日 時:平成23年3月12日 ( 土 ) 11:00〜
会 場:図書館棟 講堂3F
●大川・福岡天神キャンパス
日 時:平成23年4月6日 ( 水 ) 時間未定
会 場:図書館棟 講堂3F
●塩谷看護専門学校
日 時:平成23年3月4日 ( 金 ) 10:00〜
会 場:講堂
●塩谷看護専門学校
日 時:平成23年4月6日 ( 水 ) 10:00〜
会 場:講堂