震災・津波対策編 第 2 章第 33 節 「輸送体制の整備」 第 33 節 輸送体制の整備 【本所】企画部、土木課、都市計画課、 【庁舎】総務企画課、建設事務室 【関係機関】県(総務部、県土整備部)、県警察本部 1 計画の目的 地震や津波等により災害が発生した場合の応急対策活動が円滑に実施されるため、迅速かつ効 率的な輸送体制の整備について定める。 <達成目標> 災害発生時の応急対策を円滑に実施するため必要な道路は 、防災活動拠点施設等と有機的 に結合したネットワークとして機能することが重要であることから、県域の緊急輸送 ネット ワークと整合性を図りながら、市域の主要防災拠点を結ぶ緊急輸送道路ネットワークの形成 を図る。 2 緊急輸送ネットワークの形成 (1)緊急輸送ネットワークの指定 災害時の応急対策活動を円滑に行うため、市内の防災活動拠点(市、警察署、消防署等の庁 舎)、輸送施設(道路、空港、港湾、漁港、鉄道駅及び臨時へリポート等)、輸送拠点(トラッ クターミナル、卸売市場、災害拠点病院、集積配分拠点等)及び防災備蓄拠点を有機的に結ぶ 道路網を主体にした緊急輸送ネットワークを指定する。 (2)緊急輸送ネットワークを指定する基準 ア 高速道路を基幹とし、これをアクセスする主要国道を主体に、防災活動拠点、災害拠点病 院、輸送施設等を有機的に結ぶ国道、県道及び市道で構成される道路網 イ 隣接市町村や隣接生活圏との接続道路 ウ 病院、広域避難地等公共施設とアの道路を結ぶ道路 (3)連携体制の強化 緊急輸送ネットワークにおいて指定された輸送機関及び輸送拠点の管理者は、平時から情報 交換を行い相互の連携体制を整える。 3 集積配分拠点の環境整備等 ア 集積配分拠点において、運送事業者等を主体とした業務の実施を図るとともに、円滑な物資 輸送等のため、以下の環境整備を図る。 152 震災・津波対策編 第 2 章第 33 節 「輸送体制の整備」 a 物資の調達・輸送に必要となる情報項目・単位の整理による発注方法の標準化 b 物資の輸送拠点となる民間施設への非常用電源や非常用通信設備の設置の支援 c 緊急通行車両等への優先的な燃料供給等 イ 市は、社会的、地理的状況、災害による被害想定や避難所の配置状況等を考慮し、一時集積 配分拠点の候補地となる公的施設又は運送事業者等の施設を、当該施設の管理者と協議のうえ、 複数選定しておく。 <一時集積配分拠点施設> № 施 設 名 称 所 在 地 集積専用箇所名称 有効床面積 (㎡) 1 小真木原総合体育館 小真木原町 2-1 アリーナ 1,938 2 小真木原陸上競技場 小真木原町 2 室内走路 560 3 小真木原野球場 小真木原町 2 屋内練習場 4 JA鶴岡北部青果物集出荷施設 覚岸寺字水上 199 集出荷場 890 5 JA鶴岡金谷選果場 金谷字大沢 152-1 集出荷・選果作業場 860 6 藤島体育館 藤の花 1-1-1 屋内練習場 990 7 藤島庁舎 藤島字笹花 25 大型車庫 459 8 泉地区公民館 9 羽黒四小地区公民館 10 広瀬地区公民館 羽黒町後田字下田元 237 図書室 11 羽黒公民館 羽黒町荒川字前田元 89 講堂 12 櫛引スポーツセンター 三千刈字清和 158-1 クレーコート 13 高齢者活動センター 三千刈字藤掛 1 製作展示室 184 14 朝日大泉小学校 上田沢字中明 64 体育館 842 15 朝日庁舎 下名川字落合 1 車庫 149 16 温海ふれあいセンター 温海字温海 577-1 多目的ホール 449 17 旧福栄中学校 木野俣字木野俣 105 体育館 713 18 温海庁舎 温海字温海 577-1 アトリウム 350 羽黒町荒川字谷地堰 体育室 11-1 羽黒町上野新田字段之松 除雪車庫 6-2 ※平成 25 年 8 月 20 日現在 153 2,016 900 100 50 233 1,200 震災・津波対策編 第 2 章第 33 節 「輸送体制の整備」 4 輸送施設の安全確保 ア 輸送施設の管理者は、各施設の防災対策を推進し、災害時における施設の機能確保を図る。 イ 緊急輸送ネットワークとして指定された輸送機関については、特に災害時 の安全確保に努め る。 5 臨時へリポートの選定・整備 市は、緊急輸送ネットワークを形成する施設として、小中学校のグラ ウンド、陸上競技場等を 臨時へリポートとして指定しておく。 <臨時へリポート開設場所> № 施 設 名 用 途 住 所 連 絡 1 赤川河川緑地(都市計画課) 河川緑地 伊勢横内字大場河原 25-2111 2 荘内病院屋上へリポート ヘリポート 泉町 4-20 26-5111 3 鶴岡工業高等専門学校 グラウンド 井岡字沢田 104 25-9014 4 加茂高等学校 グラウンド 今泉字大久保 1-72 33-3031 5 上郷小学校 グラウンド みずほ 33-3 35-2641 6 小真木原公園 グラウンド 小真木原町 2 25-8131 7 李台運動公園(契約管財課) グラウンド 小波渡字李台 25-2111 8 第五中学校 グラウンド 大山字若柳 271 33-2222 9 田川小学校 グラウンド 田川字高田 9 35-2392 10 湯野浜小学校 グラウンド 湯野浜一丁目 16-38 75-2110 11 東栄小学校 グラウンド 川尻字町上 15-1 64-2092 12 長沼小学校 グラウンド 長沼字宮前 163 64-2159 13 藤島農村環境改善センター 運動広場 添川字新地 315 64-2740 14 渡前小学校 グラウンド 渡前字中屋敷 1 64-2160 15 藤島芝生広場 広場 藤の花一丁目 11-1 64-5810 16 藤島小学校 グラウンド 藤の花二丁目 1-1 64-2156 17 藤島中学校 グラウンド 藤島字笹花 86-1 64-2154 18 羽黒第三小学校 グラウンド 羽黒町後田字下田元 9 62-2165 19 羽黒第二小学校 グラウンド 羽黒町荒川字花沢 4 62-2148 20 羽黒中学校 グラウンド 羽黒町荒沢字宮東 106 62-2100 21 羽黒農村環境改善センター グラウンド 羽黒町荒沢字谷地堰 28 62-4303 154 震災・津波対策編 第 2 章第 33 節 「輸送体制の整備」 № 施 設 名 用 途 住 所 連 絡 22 羽黒第一小学校 グラウンド 羽黒町手向字手向 179-1 62-2678 23 羽黒第四小学校 グラウンド 羽黒町上野新田字弐反割 1-2 62-4323 24 月山八合目 駐車場 羽黒町川代字東増川山 23-4598 25 櫛引東小学校 グラウンド 黒川字小在家 90 57-2105 26 櫛引総合運動公園 多目的広場 三千刈字藤掛 195-1 57-4311 27 櫛引西小学校 グラウンド 上山添字文栄 1 57-2106 28 櫛引中学校 グラウンド 上山添字文栄 86 57-2103 29 櫛引南小学校 グラウンド 東荒屋字竹の内 212 57-2107 30 朝日小学校 グラウンド 下名川字落合 2 53-2028 31 朝日大泉小学校 グラウンド 上田沢字中明 64 55-2531 32 大網小学校 グラウンド 大網字興屋 38-6 54-6306 33 大鳥多目的運動広場 河川敷 大鳥字高岡 112 53-2111 34 湯殿山スキー場 駐車場 田麦俣字六十里山 104-5 54-6450 35 朝日スポーツセンター 駐車場 東岩本字野中 143 53-3302 36 朝日中学校 グラウンド 本郷字笹目 50 53-2092 37 温海小学校 グラウンド 温海字荻田 177-3 43-3101 38 鼠ヶ関小学校 グラウンド 鼠ヶ関字横路 620 44-2128 39 鼠ヶ関港海岸環境施設用地 グラウンド 鼠ヶ関字興野 289 43-2111 40 温海中学校 グラウンド 大岩川字黒岩 35 43-2911 41 福栄小学校 グラウンド 木野俣字不動滝 11-1 47-2315 ※平成 25 年 8 月 20 日現在 6 緊急輸送用車両等の確保・整備 市は、車両等の必要予想数及び調達先並びに物資の集積配分拠点施設等を明確にしておくとと もに、緊急輸送が円滑に実施されるよう、運送事業者と協定を締結する等体制の整備に努める。 7 緊急通行車両確保のための事前対策 市は、災害応急対策活動を円滑に実施するため、緊急通行車両であることの確認について、事 前届出の普及に努めるとともに、次により事前届出事務を行う。 (1)事前届出の対象となる車両 ア 災害時において、防災基本計画、防災業務計画及び地域防災計画等に基づき、 災害対策基 本法第 50 条第 1 項に規定する災害対策を実施するための使用計画がある車両であり、主に次 の業務に従事する車両を確認の対象とする。 155 震災・津波対策編 第 2 章第 33 節 「輸送体制の整備」 a 警報の発令・伝達、避難の勧告又は指示に関するもの b 消防、水防、道路維持及び電気・ガス・水道等その他の応急措置に関するもの c 被災者の救難、救助、その他の保護に関するもの d 被災地の施設、設備の応急の復旧に関するもの e 清掃、防疫その他の保健衛生に関するもの f 犯罪の予防、交通規制その他被災地における社会秩序の維持に関するもの g 緊急輸送の確保に関するもの h 上記のほか、災害発生防禦又は拡大防止のための措置に関するもの イ 指定行政機関の長、指定地方行政機関の長、地方公共団体の長その他の執行機関、指定公 共機関及び指定地方公共機関が保有し、若しくは指定行政機関等との契約等により常時 これ ら機関の活動専用に使用される車両、又は災害発生時の他の関係機関、団体から調達する車 両であること。 (2)届出手続き等 事前届出対象車両の緊急通行に係る業務の実施について責任を有する者等は、当該車両を使 用して行う業務の内容を証明する書類及び緊急通行車両等事前届出書を、鶴岡警察署長を経由 して県公安委員会に提出する。 (3)事前届出済証等の交付 県公安委員会は、審査の結果、緊急通行車両に該当すると認める車両については、事前届書 を受理した警察署長を経由して緊急通行車両事前届出済証等を届出者に交付する。 (4)自動車運転者のとるべき措置 市・県等の道路管理者及び県警察本部は、平常時から連携して、自動車運転者に対し、地震 発生時にとるべき措置として、次の事項を周知徹底する。 ア 走行中の場合 a できるかぎり安全な方法により車両を左側に停車させること。 b 停車後は、カーラジオ等により地震情報及び交通情報を聴取し、その情報及び周囲の状 況に応じて行動すること。 c やむを得ず車両を道路上に置いて避難するときは、車両を道路の左端に寄せて停車させ、 エンジンキーはつけたままとし、窓を閉め、ドアをロックしないこと。 イ 避難するとき車両を使用しないこと。 ウ 災害対策基本法による交通規制が行われる場合 a 道路区間を指定した交通規制が行われた場合はその区間以外の場所へ、区域を指定した 交通規制が行われた場合は区域外の場所へ、速やかに車両を移動させること。 b 速やかに移動することが困難な場合は、車両をできる限り道路の左側端に沿って駐車す る等、緊急車両の妨害とならない方法により駐車すること。 c 警察官の指示を受けた場合は、その指示に従って車両を移動又は駐車すること。 156
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