L o c a l A u t h o r i t i e s S y s t e m s D e v e l o p m e n t C e n t e r 地方自治情報センター 平成22年度 便利で安全なICT社会の実現へ向けて。 電子自治体の推進に関しては、国において、便利で効率的な行政サービスの提供の実現等 を図るため、電子自治体の基盤の更なる整備を行うとともに、地方公共団体におけるオンライン 利用の促進や情報セキュリティ対策の推進等に取り組むこととされています。 こうした国の施策等を踏まえ、地方公共団体における各種取組みが期待されています。 また、地方自治情報センターにおいては、当センターを取り巻く環境及び将来展望を考慮しつ つ、個人情報保護及び情報セキュリティ対策を最重要視し、新たに業務継続計画(BCP) を施 行します。最近の社会情勢の変化に対応し、会員のニーズに即してサービスの充実を図るととも に、地方公共団体の厳しい財政状況にかんがみ、事業内容の見直しとその効率的・効果的な 執行による経費の削減に努めることとしています。 これらの点を踏まえ、平成22年度においては、特に次の事項に重点を置き、諸事業の展開を 図ることとしています。 1 住民基本台帳ネットワークシステムについ て、引き続きセキュリティの確保を図りつつ、 国の行政機関等に対する本人確認情報の提供及 3 電子自治体の実現や情報化を進める上で中心 的な役割を担う人材の育成を目指して、幅広い セミナーを実施することとし、新たに「ソフト び公的個人認証の指定機関に対する異動等情報 ウェア資産管理セミナー」及び「統合型GISセミ の提供を行うとともに、住民基本台帳カードの ナー」を実施するとともに、実機使用による体験 交付を含め、システムの安定運用に努めます。 型研修を実施します。 また、住民基本台帳法の改正に伴い、必要と 特定のセミナーについて、e-ラーニングと なるシステムの開発及び現行システムの運営改 集合研修を組み合わせたブレンディング研修を 善等を行います。 実施するとともに、研修教材の一部をインター ネットで提供します。併せて、e-ラーニングに 2 よる情報セキュリティ研修の実施、市町村が行 総合行政ネットワーク(LGWAN)につい う情報化研修に対する支援を行います。 て、その運営主体として、総合行政ネットワー クシステムの安全で効率的な運用に努めます。 また、電子申告等アプリケーション・サービ ス・プロバイダ(LGWAN-ASP)の利活用を促 進します。特に、地方税については、既に実施 4 地方公共団体の情報セキュリティレベルの向 上を支援するため、セキュリティに関する各種 情報をLGWANメールにより地方公共団体に提 されている公的年金からの個人住民税の特別徴 供するとともに、ウェブ健康診断、内部監査推 収事務に加え、新たに計画されている所得税確 進及び業務継続計画(BCP)策定のためのアド 定申告データ送信事業(国税連携)の円滑な実 バイザー派遣等の事業を実施します。 施に向けて支援します。 また、重大なIT障害等の緊急情報を一斉通知 する自治体CEPTOAR の業務を実施します。 5 地方公共団体における情報化の推進を支援す るため、情報専門誌「月刊LASDEC」の発行、 ホームページ及びメールマガジン等インター 7 ネットを活用した各種情報提供を行います。 自治体クラウド化を展望した地方公共団体の 業務システムの共同化を推進します。その際、 従来の共同アウトソーシング事業において開発 したシステム等を活用して共同化を行う地方公 また、電子自治体の進展に資するため、地方 共団体を支援することとし、共同アウトソーシ 自治情報化推進フェアの開催を通じた広報活動 ングと自治体クラウドを一体の事業として取り を行うとともに、地方公共団体における情報化 組みます。 に関する相談について助言等を行う体制を充実 し、会員サービスの向上を図ります。 6 市区町村の行政事務の効率化や住民サービス の向上に資するため、住民基本台帳カードを活 用したコンビニエンスストアのキオスク端末で 8 地方行財政に関する業務のシステム開発及び 運用について、ISMS規則等に基づくセキュリ ティの確保に十分配慮しつつ、各種情報処理を 実施します。 の証明書交付推進事業及び自動交付機導入推進 事業を実施し、市区町村の積極的な取組みを支 援するとともに、ICカード標準システムについ て、住民基本台帳法の改正に伴う改修等を行い ます。 目 次 人材育成······························································3 情報提供・広報··················································4 研究開発······························································6 情報セキュリティ対策支援·······························7 情報処理······························································7 住民基本台帳ネットワークシステム················8 総合行政ネットワーク·······································9 財団法人 地方自治情報センター 小室裕一 理事長 入会案内··························································· 10 組 織··························································· 10 人材育成 教育研修セミナーの開催 行政や地域の情報化を進める上で中心的な役割を担う職 員の育成を目指し、IT基礎セミナー等各職務階層に対応し たセミナーや利用技術の基礎から実務・応用まで幅広いセ ミナーを実施いたします。 ■平成21年度の研修実施状況 開催回数 受講者数 56 2,661人 ■平成22年度開催セミナー一覧 セミナー1回当たり セミナー名 開催地(回数) 期間(日数) 定員(人数) 東 京 東京以外 新任情報化管理者セミナー 2 50 1 1 IT 基礎セミナー 2 50 2 1 情報システム基礎セミナー 3 ネットワーク基礎セミナー 3 システム企画セミナー 3 48 1 1 研修企画セミナー 3 48 1 ─ 70 1 2 50 1 ─ 50 2 2 業務改善・改革セミナー 3 48 2 2 情報化政策セミナー 3 48 2 1 ─ システム開発セミナー 3 48 2 ネットワーク応用セミナー 2 50 2 1 電子文書管理セミナー 2 50 1 ─ システム運用管理セミナー 3 70 2 1 2 委託管理セミナー 3 48 2 プロジェクト管理セミナー 3 48 2 1 システム監査基礎セミナー 2 48 1 ─ 調達管理セミナー 3 48 2 1 情報コーディネート基礎セミナー 3 48 1 ─ 情報セキュリティセミナー 3 48 2 2 情報セキュリティ監査セミナー 3 48 2 1 特別研修 ソフトウェア資産管理セミナー 1 70 1 ─ 特別研修 統合型 GIS セミナー 1 70 1 ─ トピックスセミナー 1 100 2 ─ 36回 19回 計 情報化研修の支援 電子自治体の実現や地域の情報化等を進める地方公共団体職 員の人材育成に資するため、会員団体が自ら企画・開催する研 修について、当センターが情報化アシスト研修として支援を行 います。 また、研修教材の一部を当センターホームページで提供する とともに、地方公共団体の情報化に関する各種研修を支援する ため、講師派遣・紹介を行います。 ■平成21年度の情報化研修支援状況 (平成22年度から「情報化アシスト研修」に名称変更) 開催団体数 受講者数 6団体 402人 eラーニングによる情報セキュリティ研修の実施 地方公共団体の情報セキュリティを支援するため、最新のセキュリティ対策、個人情報の取扱いに関する知識等を 有する地方公務員をより多く育成することを目的として、eラーニングによる情報セキュリティ研修を実施します。な お、平成21年度の受講者数は、のべ約4万3千人で平成15年度からの累積では20万人を超えました。 ■平成22年度研修実施概要 コース名 個人情報保護 一般コース コース概要 個人情報保護に関する基礎的な事項を学習します。 第1章 失敗事例から学ぶ個人情報保護の大切さ 第2章 個人情報保護の理解を深める 第3章 実務での正しい個人情報保護とは?〜ケーススタディで確かめよう〜 情報セキュリティ 一般コース 情報セキュリティに関する基礎的な事項を学習します。 第1章 起こり続ける情報漏えい 第2章 新しい情報セキュリティ(電子メールの正しい利用、コンピュータウイルス、サイバー犯罪等) 第3章 今から実践!情報セキュリティ対策 情報セキュリティ 専門コース 情報セキュリティ管理システムを推進するために必要な事項を学習します。 第1章 リスクについての認識 第4章 内部監査 第2章 ルールの見直し 第5章 改善活動(BCP 等について) 第3章 ルールの遵守 情報セキュリティ 技術コース 情報セキュリティに関する技術的な事項を学習します。 第1章 アクセス制御 第4章 ネットワークセキュリティ 第2章 情報の暗号化 第5章 コンピュータウイルス対策 第3章 情報セキュリティ監査 地方公共団体 専門コース 地方公共団体の職員として必要な情報セキュリティに関する事項を学習します。 第1章 政府、地方公共団体の情報セキュリティへの取組み 第2章 総合行政ネットワーク(LGWAN) 第3章 住民基本台帳ネットワークシステムと住民基本台帳カード 第4章 公的個人認証サービス 情報提供・広報 月刊誌の発行 ■月刊LASDEC ―地方自治情報誌― 本誌は、地方公共団体における情報化の促進と情 報通信技術の利用水準の向上のために必要と思われ る最新情報や運用事例の紹介などを中心に企画編集 し、毎月発行している地方公共団体向けの情報専門 誌です。創刊以来、情報システム担当の職員だけで なく、管理者から一般職員の皆様まで広く読まれて います。 ■月刊LASDEC ニュースレーダー 本誌は、新聞や雑誌などの定期刊行物掲載資料か ら、地方公共団体の情報化に関連する各種最新情報 や都道府県・指定都市のLASDECレポーターから 寄せられた地元のニュースを収録・編集し、毎月発 ※月刊誌「月刊LASDEC—地方自治情報誌—」及び「月刊LASDECニュース レーダー」は、財団法人日本宝くじ協会の助成を受けて発行しております。 行しています。 情報化に関する相談・助言 地方公共団体における情報システムの全体最適化、情報システムの見直し、情報システムの調達、新しい技術・モデ ルの活用、情報セキュリティ等に関する相談について、適切な助言を行うとともに、会員からの相談に対し、必要に応 じてITアドバイザーの紹介・派遣を行います。 情報化に関する情報提供 地方公共団体が開発・導入した情報システム及び地域情報化への取組み等の情報を収集・整理し、会員へ提供しています。 また、インターネットのホームページ上で、電子自治体推進に関する国の施策や情報化の動向、地方公共団体の地域 情報化に関する取組みを掲載するとともに、会員向けに最新システムの導入状況等を掲載します。 全国情報管理主管課長会等との連携 会員相互並びに会員と当センターの情報交流等を促進し、地方公共団体におけるICTの円滑かつ有効な利用の推進に 資するため、次の会の事務局として、企画・運営の事務を行います。 ○全国都道府県情報管理主管課長会 ○指定都市情報管理事務主管者会議 ○特別区電子計算主管課長会 ○全国市町村情報管理主管課長会 ○全国広域市町村圏情報管理連絡協議会 「地方自治情報化推進フェア2010」の開催 利用者視点と費用対効果の視点に立っ た先進的な情報システムや利便・効率・ 活力を実感できる電子自治体の実現に資 する最新システムの展示とデモンストレー ションを行います。 また、行政サービスの高度化、行政の簡素 化・効率化、地域の課題解決における積極 的なICTの活用方法等について、有識者及び 実務者を講師に招きセミナーを開催します。 ■開催日:平成22年11月9日(火)〜10日(水) ■場 所:東京・東京ビッグサイト 西2ホール 情報化職員等の表彰 地方公共団体における情報化の進展に貢献した地方公務員、地方行政の情報化の進展に貢献した地方公共団体及び永年に わたり情報化に尽力された地方公務員を対象として、表彰選考委員会の審議を経て、特別表彰(個人・団体)、奨励賞、長期勤 続者表彰を行います。 諸外国との情報交換 諸外国の行政等における情報通信技術の進展状況について意見交換及び調査研究を行い、電子自治体の進展に貢 献します。 研究開発 地方公共団体が共通的に利用できる情報システムの研究・開発、新技術の導入、新分野へのコン ピュータ利用等に関して、必要な知識や技術を提供し、地方公共団体のICT化など電子自治体の推進に 資する事業を実施します。 コンビニ交付推進事業 住民基本台帳カードを活用したコンビニエンスストアのキオスク端末での証明書の自動交付を 推進するため、平成21年度に、必要となるセンターシステムについて、 ICカード標準システムの広 域交付システムをもとにした構築を行い、先行実施団体3団体(市川市、渋谷区、三鷹市) において 運用を開始しています。平成22年度においては、参加団体の増加に伴う機能拡張及び負荷実験 を行います。 住民基本台帳カード利活用支援事業 住民基本台帳カードを活用した市区町村の行政事務の効率化や住民サービスの向上に資するため、 コンビニ交付への参加 及び自動交付機の導入に積極的に取り組む市区町村を支援します。 併せて、地方公共団体職員等を対象とした住民基本台帳カードの利活用に係るセミナーを開催するとともに、先進事例を紹 介する事例集の作成等を行います。 また、 ICカード標準システムについて、住民基本台帳法の改正に伴う引越し時の住民基本台帳カードの継続利用への対応に 係る改修及びセキュリティの維持や安定運用を図るために必要な改修等を行うとともに、利用団体からの問合せ等に適切に対 処するための保守業務を行います。 自治体クラウド・共同アウトソーシング事業 自治体クラウド化を展望した地方公共団体の業務システムの共同化を推進します。その際、従来の共同アウトソーシング事業 において開発したモデルシステムをはじめとして、 自治体クラウドで利用されるシステム、民間のASP・SaaS等を活用して共 同化を行う地方公共団体に対して支援することとし、共同アウトソーシングと自治体クラウドを一体の事業として取り組みます。 市区町村業務用プログラムライブラリ事業 市区町村が、電子自治体を構築するために直接利活用できるプログラム (共同アウトソーシングシステム等) について、登録 及び運用を行うプログラムライブラリ事業を実施します。 調査研究事業 ■電子自治体推進におけるIPv4(注)アドレスの枯渇への対応に関する調査研究 IPアドレス として多く利用されている IPv4 アドレスの在庫が残り少なくなってきており、2009年6月現在、2011年ないし2012年に 未分配IPv4 アドレスの在庫がなくなってしまうと予測されています。 今後、地方公共団体は、IPv4アドレスの枯渇に対してIPv4 と IPv6 の並行運用や IPv4 から IPv6 への移行等を行うにあたりどのように 対応すべきかについて調査研究を行います。 ■国際比較による超高齢社会へのICT活用に関する調査研究 日本は、既に世界最速の「超高齢社会」に突入していますが、超高齢社会における電子政府の役割に至ってはIT利用による高齢者のAbility (能力) を生かしてあげるべきはずが、Disable(無能力) な部分を解消することに注視されているのが現状となっております。 そこで、 日本が世界に先駆けて、超高齢社会においてICTを活用した「やさしい行政モデル」を構築することの調査研究を行います。 ■地方公共団体における共同調査研究 コンピュータ利用及び住民サービスの向上に資する研究テーマを、複数の会員団体が主体となって共同で調査研究を行います。平成22年 度は、次の5つのテーマについて行います。 ● 地方公共団体における情報セキュリティのあり方及び情報資産の適正な管理に関する調査研究 ● オープンオフィスツールの導入に関する調査研究 ● ITガバナンスの具体的適用手法の研究 ● 今後の電子行政推進のあり方に関する研究 ● 離島・山間部など条件不利地域における地域情報化振興策について (注)IPv4:Internet Protocol Version 4 の略。現在のインターネットで利用されているインターネットプロトコル。IPv4で管理できるコンピュータの数は42億 9,496万7,296台である。 情報セキュリティ対策支援 地方公共団体の情報セキュリティ対策に資するため、下記の事業等を行うとともに、セキュリティ情報 を集約したポータルサイト(LGWAN-ASP)を運営するほか、最新のセキュリティニュース、自治体の取 組事例等を取り上げたメールマガジンを発行します。 ■自治体CEPTOAR(注1)としての業務 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)やJPCERT/CCから提供されるIT障害等の緊急連絡をLGWAN経由で地方公 共団体へ一斉通知します。 ■ウェブ健康診断の実施 地方公共団体が運営するホームページの改ざん防止等に資するため、 ウェブアプリケーションの脆弱性の有無を診断し、そ の対処方法をお知らせします。個人情報漏えいの危険性があるSQLインジェクション等の脆弱性についても診断できます。 ■ウェブ感染型マルウェア検知の実施 地方公共団体のホームページの安全・安心な運営に資するため、いわゆるガンブラー等、Webページを閲覧しただけで感染 するタイプのマルウェアの有無について一定期間確認し、 マルウェアの感染を検出した場合は、その対処方法をお知らせします。 ■情報セキュリティ内部監査推進のためのアドバイザー派遣 初めて内部監査に取組む地方公共団体を対象に、内部監査実施までの作業工程を支援するアドバイザーを派遣します。 (注2) ■ICT部門のBCP(業務継続計画) 策定支援 地方公共団体のICT部門の業務継続計画の策定を支援するため、BCPに関するセミナー開催等をします。 (注1)CEPTOAR:Capability for Engineering of Protection, Technical Operation, Analysis and Response の略。第1次情報セキュリティ基本計画(平 成18年2月2日)に基づき、IT 障害の未然防止等のため政府等から提供される情報について関係重要インフラ分野で共有するため、各重要インフラ分野(情 報通信、金融、航空、鉄道、政府・行政サービス(地方公共団体を含む)等の10分野)内で整備する「情報共有・分析機能」のこと。 (注2)Business Continuity Plan の略。災害・事故で被害を受けても重要業務をなるべく中断させず、中断してもできるだけ早急に復旧させるための計画。 情報処理 当センターでは、保有しているコンピュータシステムを運用して、地方行財政に 関する情報処理業務を行っています。なお、ISMS規則等を遵守し、セキュリティ の確保及び個人情報保護に万全を期しています。 IS 538211 / ISO(JIS)27001 税務情報の処理 その他の情報処理 都道府県の税務情報に関する情報処理を行っています。 地方公共団体関係機関等の情報処理を行っています。 全国町・字ファイルの提供 全国の町・字・丁目までの最新の地名を過去の履歴を含めて約65万件収録した「全国町・字ファイル」を希望する団体に 提供しています。なお、 「全国町・字ファイル」には、全国版と分県版があります。 主な情報処理業務(平成21年度実績) ○地方消費税清算業務の情報処理 ○利子割還付請求業務の情報処理 ○軽油流通情報管理の情報処理 ○たばこ流通情報管理の情報処理 住民基本台帳ネットワークシステム 住民基本台帳法に基づく「指定情報処理機関」として、住民基本台帳ネットワークシステムの円滑な運 営に努めています。 住民基本台帳ネットワークシステムの運営 住民基本台帳ネットワークシステム全国センターにおいて、全国ネットワークの運用を行っています。また、国の行政機関等 に対する本人確認情報の提供、公的個人認証の指定認証機関への異動等情報の提供及び本人確認情報の開示・苦情処理を 行っています。 システムの安全対策の実施 システムの信頼性・安全性を確保し、確実な運用を行うため、 ネットワークの常時監視、迅速な障害対応、不正アクセス等の 防止に努めるとともに、 システムのセキュリティ確保の取組みを行っています。 運用支援等 コールセンターの運用、 ホームページ等による情報提供等、地方公共団体の運用支援に努めています。また、人口3万人以 下の希望する市町村の住基カードの発行を受託しています。 さらに、本人確認情報の保護に関する事項の調査審議等を行う本人確認情報保護委員会を設置するとともに、住民基本台 帳ネットワークシステムの円滑な構築と運営を図り、都道府県間の連絡調整その他の事業を行う住民基本台帳ネットワークシ ステム推進協議会の事務局を務めています。併せて、個人情報保護意識の向上及びシステムの安全性・正確性確保のための 研修会を実施しています。 住民基本台帳ネットワークシステム概要図 情報提供 指定認証機関 異動等情報の提供 情報提供 情報提供 厚生年金、国民年金、恩給の支給 不動産の表示登記申請 建設業法による技術検定 等 都道府県 サーバ 旅券の発給 申請 各市町村ごとに住民基本台帳事務を処理しているコンピュータと 全国的な住民基本台帳ネットワークシステムとの橋渡しをするた めのコンピュータ 総合行政ネットワーク 総合行政ネットワーク運営主体として、総合行政ネットワークの安定的 で効率的な運用に努めるとともに、ASPの一層の普及拡大を図り、電子 自治体の実現に寄与してまいります。 IS 554187 ISO/IEC 27001:2005 / JIS Q 27001:2006 認証範囲 LGWAN全国センター 総合行政ネットワーク(LGWAN)とは 総合行政ネットワーク [略称LGWAN(Local Government Wide Area Network)] は、地方公共団体の組織内ネットワーク (庁内LAN) を相互に接続する行政専用のネットワークとして整備されたもので、電子政府構築の基盤と位置づけられています。 国の府省ネットワークである霞が関WANと相互に接続され、電子メール、電子文書交換、電子掲示板、 メーリングリスト、共 通認証等の基本的なサービスのほか、ASP(Application Service Provider) を積極的に取り入れ、国・地方公共団体相互 のコミュニケーションの円滑化、情報の共有による情報の高度利用、行政事務の簡素化・合理化の推進に寄与しております。 なお、 LGWAN全国センターの情報セキュリティマネジメントシステムは、 JIS Q 27001:2006 (ISO/IEC 27001:2005) に準拠し、 情報セキュリティ対策の向上に努めています。 総合行政ネットワーク(LGWAN)の利活用の推進 内閣IT戦略本部が示すe-JapanやIT新改革戦略等においても、国、地方を通じて情報交換・情報共有が必要となる業務に ついては、原則として霞が関WAN・LGWANを活用し、行政の簡素化・合理化を推進すること、 また、LGWANへの統合を進 め、標準型・統合型システムの利用を推進することなどが求められているところです。 LGWANでは、標準型・統合型システムの普及方策として、ASP事業を積極的に取り入れております。全国的な事業として は、安否情報、 セキュリティ情報、統計情報、地理情報、地方税電子申告などに利用されております。また、都道府県域レベルで は、電子申請・届出、電子調達、電子収納・決済、公共施設予約、証明書自動発行、後期高齢者医療など地方公共団体の共同 運営における利用が進んでいるところです。 地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)の運営 地方公共団体に整備された認証局登録分局との連携により、地方公共団体における職責やサーバ等を証明あるいは認証す るための電子証明書発行業務、証明書検証サービス及び政府認証基盤(GPKI) との相互認証業務など認証局業務の安全かつ 安定的な運用を行っております。 なお、LGPKIアプリケーション認証局では、 「WebTrust for CA(注) (Certification Authority)」の規準に基づく検証につい ては、継続的な維持に努め、認証局システム運用のセキュリティを確保しています。これにより、LGPKIが発行した証明書を利用 した地方公共団体のWebサービスは安全で信頼できるものとして認識され、利用者は安心して通信を行うことができます。 (注)WebTrust for CA:米国公認会計士協会(AICPA)及びカナダ勅許会計士協会(CICA)が定めた、認証局についての業界最高水準の規準。 LGWANのネットワーク構成 ASP 地方公共団体 府省 ASP接続設備 全国NOC 総合行政ネットワーク (LGWAN) サービス提供設備 (共同利用型) 霞が関 WAN UTC (NICT) 日本標準時を入手 公的個人認証サービス (JPKI) 都道府県NOC 政府認証基盤 (GPKI) ASP 接続設備 地方公共団体 地方公共団体 都道府県 NOC サービス 提供設備 認証情報 ASP 接続設備 ②申請元証明 地方公共団体 府省 書検証 LGPKI インターネット ASP ← ①電子申 請 JPKI 〈相互認証〉 GPKI 明書検証 ④申請先証 付→ 子交 ③電 住民等 入会案内 当センターでは、ご入会いただいた会員を対象に、人材育成のための研修実施など各種会員サービス を提供し、地方公共団体の情報化推進を支援しております。 ●会員は正会員(都道府県、指定都市、特別区、市町村、地方公共団体の組合・協議会等)と賛助会員(センターの事業 目的に賛同し、センターを援助するもの)により構成されており、平成22年4月1日現在の会員総数は1,569団体です。 ●入会方法や会員サービスの詳細等につきましては、当センターホームページ(入会案内)をご覧ください。 (http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/) ●入会に関する問い合わせ 情報調査部 TEL 03-5214-8004 組 織 役員・評議員 (平成22年6月現在) 理 事 長 小室 裕一 常 勤 理 事 麻生 渡 福岡県知事(全国知事会会長) 矢田 立郎 神戸市長 石垣 正夫 新見市長 西川太一郎 荒川区長 藤原 忠彦 長野県川上村長(全国町村会会長) 遠藤 薫 学習院大学法学部政治学科教授 田中 久也 独立行政法人情報処理推進機構理事 須貝 俊司 常 勤 戸田 夏生 常 勤 監 事 金子万寿夫 鹿児島県議会議長(全国都道府県議会議長会会長) 五本 幸正 富山市議会議長(全国市議会議長会会長) 野村 弘 長野県上松町議会議長(全国町村議会議長会会長) 秋田谷 誠 常 勤 評 議 員 都道府県 宮崎 雅之 青森県企画政策部情報システム課長 百瀬 清 長野県企画部情報統計課長 三輪 幸夫 愛知県地域振興部情報企画課長 木下 康雄 滋賀県県民文化生活部情報政策課長 小林 徹 岡山県県民生活部情報政策課長 大西 章博 愛媛県企画情報部管理局情報政策課長 山戸 康弘 大分県商工労働部情報政策課長 事務局 事務局 理事 事務局長事務取扱 須貝 俊司 総 務 部 ●センターの運営の基本的事項の企画・業務の総合調整 ●事業計画・予算・決算の総合調整 ●情報化職員等の表彰 企 画 室 ●センターの運営全般にわたる企画立案 ●センターの個人情報保護及び情報セキュリティ対策 自治体セキュリティ支援室 ● IT 障害等の情報の提供 ●情報セキュリティ対策の強化・向上の支援 研究開発部 ●行政情報化及び地域情報化に関する調査研究 ●電子自治体等に関するシステムの開発及び実証実験 ●共同調査研究の実施 情報調査部 指定都市 今井 建彦 仙台市総務局情報政策部参事 吉原 睦 千葉市総務局情報統括部情報企画課長 足立 俊介 浜松市企画部情報政策課長 ●情報化に関する助言、情報の収集・提供 ●月刊誌の発行、全国情報管理主管課長会等の開催・ 運営、地方自治情報化推進フェア等の開催 市 小杉 邦久 深川市企画総務部総務課情報化推進室長 相場 文男 秋田市企画調整部情報統計課長 内野 光男 所沢市総合政策部情報統計担当参事 寺西 正和 金沢市都市政策局情報政策課長 吉田 敏彦 多治見市企画部情報防災課長 鍋嶋 武志 高松市総務部情報政策課長 ●情報化推進に関する教育研修 ●情報化研修支援 ● eラーニングによる情報セキュリティ研修 特別区 鈴木 浩 中央区企画部情報システム課長 松井 良泰 文京区企画政策部情報政策課長 松川 泉 杉並区政策経営部情報システム課長 鳥山 高章 足立区政策経営部情報システム課長 町 村 五十嵐久衛 山形県小国町総務企画課長 小杉 嘉博 富山県朝日町総務部秘書政策室長 岡本 巖 山口県和木町企画総務課長 比嘉 孝史 沖縄県嘉手納町総務部企画財政課長 一部事務組合等 西村 孝二 社団法人岡山中央総合情報公社事務局長 学識経験者 茶谷 達雄 都市情報システム研究所長 藤谷 護人 弁護士 昇 秀樹 名城大学都市情報学部教授 小林不二夫 財団法人日本情報処理開発協会常務理事 髙森 國臣 社団法人行政情報システム研究所専務理事 教育研修部 情報処理部 ●地方税業務等に関する情報処理 ●地方行財政業務に関する情報処理 ●全国町・字ファイルの提供等 付属機関 住民基本台帳ネットワークシステム全国センター ●住民基本台帳ネットワークシステムの運営等 ●住民基本台帳ネットワークシステム推進協議会の運営 総合行政ネットワーク全国センター ●総合行政ネットワークの運営 ●総合行政ネットワーク運営協議会の運営 10 財団法人 地方自治情報センター http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/ 〒102-8419 東京都千代田区一番町25番地 全国町村議員会館内 至九段下 一番町 パン屋 通り 半蔵門 病院 居 皇 日本カメラ 博物館 半蔵門駅 4番出口 05 新宿 イギリス 大使館 半 蔵 濠 地方自治 情報センター 千 鳥ヶ淵 公 園 郵便局 半 蔵 門 駅︵Z ︶ 酒屋 薬局 内堀通り 全国農業 共済会館 東京メトロ 一番町東急ビル 大妻通り 半蔵門駅 5番出口 ふくおか 麹町 会館 消防署 麹町 警察署 麹町署前 麹町1 半蔵門 半蔵門 ワコール 至永田町 総 務 部 企 画 室 自治体セキュリティ支援室 研 究 開 発 部 情 報 調 査 部 教 育 研 修 部 情 報 処 理 部 TEL.03 (5214) 8000∼ 1 TEL.03 (5214) 7985 TEL.03 (5214) 8040 TEL.03 (5214) 8002∼ 3 TEL.03 (5214) 8004∼ 5 TEL.03 (5214) 8006∼ 7 TEL.03 (5214) 8008∼10 FAX.03 (5214) 8055 FAX.03 (5214) 8055 FAX.03 (5214) 8055 FAX.03 (5214) 8080 FAX.03 (5214) 8056 FAX.03 (3263) 9912 FAX.03 (5214) 8057
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