2.1 XenServer インストール (1) XenServer システム要件 表 2.1.1 XenServer システム要件 CPU 最大 32 個 CPU コア 1 つ以上の 64 ビット x86 CPU、1.5GHz 以上、推奨 2GHz Windows 仮想マシンを作成する場合には、ハードウェアに仮想化支援機能 (Intel TV または AMD-V)が必要です。 事前に、この機能を BIOS の設定で有効にする必要があります。 メモリサイズ 最小 1GB、推奨 2GB 以上、最大 128GB ディスクスペース ローカルディスク(PATA,SATA,SCSI) 最小 16GB、推奨 60GB XenServer ホストのコントロールドメイン用に、2 つの 4GB パーティションを作成 します。 NIC 最大 6 枚 100Mbps 以上の NIC P2V、エクスポート/インポート、XenMotion を行う場合にはギガビット NIC を推 奨します。 XenServer で利用予定のハードウェアやソフトウェアが、現在 Citrix 社でサポートされている かをハードウェア互換リスト(HCL)で確認することができます。 HCL: http://hcl.xensource.com/ 1 (2) XenServer インストールディスクパーティション パターン1 1台目のローカルディスク ハイパーバイザー コントロールドメイン 4GB アップグレード用 予約領域 4GB 1台目のローカルディスク パターン2 ハイパーバイザー コントロールドメイン 4GB 仮想マシン用 ディスク領域 2台目のローカルディスク アップグレード用 予約領域 4GB 仮想マシン用 ディスク領域 アップグレード用 予約領域 4GB 仮想マシン用 ディスク領域 1台目のローカルディスク パターン3 ハイパーバイザー コントロールドメイン 4GB 2台目のローカルディスク 仮想マシン用 ディスク領域 図 2.1.1 XenServer インストール時に、“ローカルディスク”に対して仮想マシン用のディスク領域の設 定を行うことができます。 “共有ストレージ”に対しては、XenServer をインストール後に、XenCenter を使用して設定が可 能になります。 XenServer のインストールではさまざまなパーティション構成が可能です。 -パターン 1 1 台のローカルディスクにインストールすると、XenServer のインストールと仮想マシン用デ ィスク領域が同じディスクに構成できます。 -パターン 2 1 台目のローカルディスクに XenServer をインストールして、2 台目のローカルディスクに仮 想マシン用のディスク領域を構成することも可能です。 -パターン 3 1 台目にも 2 台目にも仮想マシン用のディスク領域を構成することもできます。 (3) XenServer のインストール手順 表 2.1.2 XenServer のインストール手順 手順 1 内 容 Windows 仮想マシンを作成する予定がある場合は、インストール前に、BIOS で、CPU の仮想 化支援機能が有効になっていることを確認します。 XenServer 5.5 の CD を挿入して、CD ブートします。“boot:”と表示されたら、Enter キーを押し ます。 2 Select Keymap 画面でキーボードを選択します。“日本語キーボード jp106”を選択します。 “OK”を選択します。 3 “Install or upgrade XenServer Host”を選択して、“OK”を選択します。 4 全てのデータ(パーティションを含む)を上書きする警告の画面が表示されるので、“OK”を選 択します。 5 XenServer エンドユーザライセンス契約書が表示されます。 ライセンスに同意する場合は、“Accept EULA” を選択します。 6 インストール元を選択します。メディアからのインストール Local を選択して、“OK” を選択し ます。 7 2 枚目の LinuxCD をインストールしますか。Linux パッケージをインストールする場合は “Yes”を選択、インストール しない場合には“No”を選択します。 8 メディアが正常であるかのチェックを行います。チェックする場合は Verify を選択し、チェック しない場合は“Skip”を選択して、OK を選択します。 9 root パスワードの設定を行います。 root のパスワードを 2 回入力し、“OK” を選択します。 10 XenServer の IP アドレスの設定を行います。 11 XenServer のホスト名の設定と DNS サーバの設定を行います。 12 地域を設定します。 指定の地域を選択して “OK”を選択します。 13 都市を設定します。 指定の都市を選択して、“OK” を選択します。 14 NTP を設定します。 NTP の設定で、使用する場合には、“Using NTP”を選択します。 使用しない場合は“Manual”を選択して“OK”を選択します。 15 NTP サーバの指定、NTP サーバを入力して OK を選択します。 16 インストールを開始します。 今までの設定に問題がなければ Install XenServer を選択します。 17 インストールを完了します。 インストールが完了したら、メディアを抜き OK を選択して、再起動します。 18 再起動後、XenServer が起動します。 3 (4) XenServer のシステム設定コンソール XenServer インストール後に、XenServer が起動すると、メニュー形式のシステム設定コンソールであ る xsconsole が表示されます。 xsconsole を利用することで、XenServer の管理インターフェースの設定などをホスト上で直接行うこと が出来ます。 表 2.1.3 xsconsole 項目一覧 状態の表示 ネットワークインタフェース 認証 仮想マシン ディスク及びストレージのリポジトリ リソースプールの設定 XenServer の詳細とライセンス ハードウェアの BIOS 情報 キーボードとタイムゾーン リモートサービスの設定 バックアップ、リストア、アップデート テクニカルサポート リブートまたはシャットダウン ローカルコマンドシェル 演 習 1 XenServer を物 理 マシンにインストールしてみましょう。 xsconsole の画 面 を確 認 してみましょう。 コマンドラインインタフェース(CLI)を使 用 してみましょう。 【説 明】 XenServer のインストールを行 います。 表 2.1.4 手順 1 XenServer のインストール (1) 内 容 タブキー(移動)、Space キー(選択)、F12 キー(次頁)を使用して、XenServer のインストール を行います。 【XenServer ホスト】の電源をいれます。XenServer のインストール CD をセットして、CD ブート します。 Welcome 画面が表示され、“boot:”と表示されたら、Enter キーを押します。 2 Select Keymap 画面でキーボードを選択します。 “日本語キーボード jp106”を選択し、“OK”を選択します。 3 “Install or upgrade XenSever Host”を選択して、“OK”を選択します。 4 全てのデータ(パーティションを含む)を上書きする警告の画面が表示されるので、“OK”を選 択します。 5 XenServer エンドユーザライセンス契約書が表示されます。 ライセンスに同意する場合は、“Accept” を選択します。 6 インストール元を選択します。 メディアからのインストール“Local Media”を選択して、“OK”を選択します。 7 2 枚目の Linux CD をインストールするかの確認です。 以降の演習で、仮想マシンとして Debian Etch を利用するため、“Yes”を選択します。 8 メディアが正常であるかのチェック実施の確認です。 今回はチェックしないので“Skip verification”を選択して、“OK”を選択します。 9 root パスワードの設定をします。 root のパスワード【XenServer ホスト:パスワード】を 2 回入力し、“OK” を選択します。 5 表 2.1.5 XenServer のインストール (2) 手順 内 容 10 IP の設定を行います。 IP Address に、【XenServer ホスト:IP アドレス】を設定します。 Subnet Mask に【XenServer ホスト:サブネットマスク】、Gateway に 【XenServer ホスト:ゲート ウェイ】を入力します。 11 Hostname and DNS Configuration 画面で、Host 名の設定と DNS サーバの設定を行います。 【XenServer ホスト:ホスト名】と【XenServer ホスト:DNS サーバ】の設定を行います。 12 Select Time Zone 画面で、地域の設定で、“Asia”を選択して “OK”を選択します。 13 都市の選択では、“Tokyo” を選択して、“OK” を選択します。 14 NTP の設定では、今回NTP を使用しないため、“Manual time entry”を選択して“OK”を選択し ます。 15 インストールを開始します。 今までの設定に問題がなければ Install XenServer を選択します。 インストール途中に Linux Pack CD に入れ替えます。 16 インストール完了が完了します。 インストールが完了したら、Installation Complete 画面が表示されます。Linux Pack CD を抜 き 、OK を選択します。 再起動されます。 17 再起動後、XenServer が起動されます。 表 2.1.6 XenServer の xsconsole 手順 内 容 1 再起動後、xsconsole の画面が表示されます。 カーソルキーを使用して、メニューを確認してください。 2 CLI 画面に切り替えます。 一番下の Local Command Shell を選択します。次の画面で、【XenServer ホスト:ユーザ ID】と パスワード【XenServer ホスト:パスワード】を入力して、CLI 画面に切り替えます。 3 XenServer の xe コマンドを使用します。 以下のコマンドを実行してください。 #xe help –all 使用できる XenServer のコマンドのリストが表示されます。 4 exit を入力して、Enter キーを押すと、 xsconsole 画面に戻ります。
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