ポーランド国内治安関連統計 1 2014年第1四半期(1~3月)治安統計 犯罪認知件数:23万429件(対前年同期比13.0%減,対前期比10.6%減) 前年同期と比較すると,詐欺罪が6.7%増と増加した一方,強盗罪,暴行罪,窃 盗罪といった犯罪が,それぞれ41.7%減,24.1%減,19.8%減と大幅に減少した。 前期と比較すると,強盗罪,薬物犯罪が,それぞれ27.4%増,29.0%増と大幅に 増加した。 殺人: 128件(対前年同期比 9.2%減,対前期比20.0%減) 傷害: 3,394件(同12.4%減,同10.0%減) 暴行: 2,173件(同24.1%減,同 2.0%増) 強姦: 298件(同 1.0%減,同28.9%減) 強盗: 4,540件(同41.7%減,同27.4%増) 窃盗: 3万8,696件(同19.8%減,同29.1%減) (うち自動車盗): 2,837件(同20.2%減,同42.8%減) 侵入盗: 2万8,810件(同 3.1%減,同 8.6%減) 詐欺: 7,434件(同 6.7%増,同20.3%減) 偽造: 6,848件(同 8.2%減,同19.9%減) 薬物犯罪: 1万9,179件(同12.0%減,同29.0%増) (国家警察本部) 2 2014年第1四半期における殺人・強盗等凶悪犯罪の事件例 (※事件発生日時等が不明の場合は,情報ソースへの掲載日を記した) (1)殺人(未遂を含む) マゾフシェ県ピアセチノ(Piaseczno)において,62歳の男性が,飲み会の最中に知人男性をナイ フで刺す殺人未遂事件が発生。容疑者の男性は,自分の妻に対する知人男性の態度に腹を立て 犯行に及んだ模様。 (1月17日付け警察ウェブサイト掲載) 1月18日,シロンスク県ベンジン(Bedzin)において,27歳の女性が,一緒に酒を飲んでいた67歳 のパートナーと喧嘩となった際,同人をナイフで刺す殺人未遂事件が発生。 1月30日午後6時頃,ポモージェ県レドウォボ(Redlowo)において,一人の男性が,路上を歩いて いた33歳の女性を襲い路地裏に連れ込んだ後,首を絞め窒息させようとした。その後,通行人 に気づいた男性はその場から逃走した。警察は,捜査を行い,2月5日,31歳の容疑者を逮捕し た。 2月6日,マゾフシェ県ワルシャワ市のChlodna通りのアパートの一室において,21歳の女性の遺 体を同女性の母親が発見した。女性の遺体には複数の刺し傷があり,部屋からは宝石類がなく なっていた。翌日,警察は,22歳の男性を殺人の容疑で逮捕した。同男性は被害者の同僚であ った。 2月7日,クヤーヴィ・ポモージェ県ブウォツワベク(Wloclawek)のアパートの一室において,酒 に酔った54歳の男性が,72歳の女性を口論の最中にナイフで刺す殺人未遂事件が発生。通報を 受けた警察は,事件現場にて男性を逮捕した。 2月8日,下カルパチア県ジュラビツァ(Zurawica)において,29歳の男性が家庭内における口論 をきっかけに,28歳の妹を複数回にわたりナイフで刺す殺人未遂事件が発生。男性は,母親に 対しても木の棒で殴打した。通報を受けた警察は,事件現場で男性を逮捕した。 2月13日,マゾフシェ県ワルシャワ市Jana PawlaⅡ通りのアパートの一室において,26歳の男性 がパートナーの女性を複数回にわたってナイフで刺す殺人未遂事件が発生。女性は重傷を負っ て病院に運ばれ,男性は警察に拘束された。 2月13日,ヴァルミア・マズーリ県オルシティンにおいて,60歳の男性が長距離バス乗り場でバ スを待っていた一人の男性に声をかけ自宅に招き入れた。60歳の男性は,客の男性が酒を飲ん で寝ている隙にポケットを探っていたところ,同人が目を覚ましたため,ハンマーで同人を殴 った上,更に斧で攻撃を加えた。傷を負った男性はその場を逃れ警察に通報した。警察は,60 歳の男性を逮捕した。 2月18日,ドロノシロンスク県ピエホビツェ(Piechowice)において,アパートに住む男性の住人 が,路上で自分の車の周辺をうろついている男性に気づき注意をしたところ口論となった。そ の際,注意された61歳の男性が激高し持っていたナイフで住人の男性を刺し殺害した。警察は, 事件直後に,容疑者の男性を逮捕した。 2月18日,下カルパチア県ヤロチン(Jarocin)のアパートの一室において,31歳の男性がパート ナーである36歳の女性を,口論の末,複数回にわたって包丁で刺す殺人未遂事件が発生。男性 は現場から逃走したものの,警察が数時間後に男性を逮捕した。 2月23日,ポドラシェ県ビャーウィーストクのRzemieslnicza通りにあるアパートの一室におい て,同部屋の所有者である57歳の男性が,賃借人である37歳の男性と口論になり,同男性の胸 を刃物で刺す殺人未遂事件が発生。 3月18日,マゾフシェ県シェドルツェ(Siedlce)のアパートの一室において,23歳の女性が同居 人の35歳の男性にナイフで刺され死亡する殺人事件が発生。男性は,口論をきっかけに殺人に 及んだとみられている。 3月26日早朝,ドルノシロンスク県ポルコビツェ(Polkowice)のアパートの一室において,男性 の遺体が発見された。後日警察は,同遺体の男性の同僚であった32歳の男を殺人の容疑で逮捕 した。調べによると,男は,被害者の男性と酒を一緒に飲んでいたところ,口論となり,ハン マーで殴打して殺害した模様。 (2)強盗(未遂を含む) 1月4日午後,ポモージェ県ブジェシュチ(Wrzeszcz)のZwyciestwa通りにおいて,男性が40歳の 女性に対し,割れたガラス瓶を突きつけて脅した上で,携帯電話を強奪する強盗事件が発生。 同日,警察は22歳の男性を逮捕した。 1月4日の日中,マゾフシェ県トロヤヌフ(Trojanow)のガソリンスタンドに,一人の男性が押し 入り,店員に金銭を要求した。店員が断ったところ,男性がナイフで店員を襲い,首に怪我を 負わせた。男性は店員ともみあいになった後,現場から逃走。同日,通報を受けた警察が男性 を逮捕した。 1月5日,ウッジ県ポッデンビツェ(Poddebice)のアルコール販売店に,覆面を被った男性が押し 入り,女性店員に対して金銭を要求した。女性が拒否したところ,男性は引火性の液体を女性 に浴びせかけ逃走した。幸い女性に怪我はなく,翌日,警察は,27歳の男性を逮捕した。 1月7日,マゾフシェ県ウォシツェ(Losice)の路上において,一人の男性が33歳の女性を襲い, 顔面を複数回殴打した上で,金銭の入ったハンドバッグを強奪した。その後男性は逃走を試み たものの,事件現場に出くわした二人の通行人に取り押さえられ,警察に引き渡された。 1月9日,ポモージェ県グダンスクのZaspa地区において,一人の男性が銀行に押し入り,行員に 金銭を要求した。容疑者は金銭を受け取った後逃走した。警察は,同月17日,21歳の容疑者を 逮捕した。 1月10日,西ポモージェ県シチェチン市において,一人の男性が銀行に押し入り,女性行員に銃 のようなものを突きつけ金銭を要求。男性は数百ズロチを奪い逃走したが,間もなく警備員に 取り押さえられ警察に引き渡された。容疑者の男性は,事件当時,酒に酔っていた模様。 1月13日午前,ウッジ県ボラ・ザラジンスカ(Wola Zaradzynska)において,二人の若い男性が, 衣料品店の店主及び店員をスタンガンで気絶させた上で,数千ズロチを強奪する強盗事件が発 生。同日,警察は19歳の男性二人を逮捕した。 1月16日午後7時半頃,ルブリン県ルブリン市のLubartowska通りのバス停において,4人の少女 と1人の少年からなる5人組の若者が,バスを待っていた2人組の女性に殴るなどの暴行を加え, 財布の入ったハンドバックや貴重品を強奪した。同日,警察は容疑者を逮捕した。 1月22日,マウォポルスカ県ノビ・ソンチ(Nowy Sacz)のJagielonska通りにおいて,18歳の男性 が宝石店に押し入り,催涙ガスを店員に振りかけた後,貴金属類を奪い逃走した。同日,警察 は容疑者を逮捕した。 ルブリン県ルブリン市Bronowice地区において,フードを目深に被った若い男性二人組が,24時 間営業の店において,支払いをせずにビールを持ちだそうとした。女性店員が二人の行動に気 づき止めようとしたところ,二人は同店員に殴る蹴るの暴行を加え,止めに入った同店員の主 人に対しても同様に暴行を加え,ビールの他にウォッカやタバコも奪い逃走した。翌日,警察 が容疑者を逮捕した。 (1月23日付け警察ウェブサイト掲載) 1月26日,西ポモージェ県ホイナ(Chojna)において,21歳の男性が近隣に住む78歳女性の自宅に 赴き10ズロチを貸して欲しいと要求した。女性が拒否したところ,男性は,女性を殴りナイフ で背中を数回刺した。その後,男性は,女性宅から財布を強奪して逃走した。数時間後,通報 を受けた警察が男性を逮捕した。 1月27日,ヴィエルコポルスカ県クシビン(Krzywin)において,4人組の男性がガソリンスタンド の店員を脅し金銭を奪う強盗事件が発生。同日,警察は容疑者を逮捕した。 2月6日午後,マウォポルスカ県オシフィエンチム(Oswiecim)のWyzwolenia通りにおいて,一人 の男性がコンビニエンスストアに押し入り,女性店員を銃のような物で脅した後,レジから金 銭を奪い逃走した。同日,警察は,67歳の男性を逮捕した。 2月6日午後9時頃,シロンスク県ソスノビエツ(Sosnowiec)において,覆面を被った二人組の男 性が,コンビニエンスストアに押し入り,女性店員をナイフで脅した上で金銭を要求した。そ の後男性らは,金銭と共にワイン類やタバコも奪い逃走した。事件から2時間後,警察は,27歳 と28歳の男性容疑者を逮捕した。 2月7日,ルブリン県ベウジツェ(Belzyce)において,老夫婦の暮らすアパートの一室に覆面を被 った二人組の男性が凶器を持って押し入り,金銭を要求する強盗事件が発生。二人組の男性は, 金銭を奪った後逃走した。後日,調べを進めた警察は,28歳と31歳の男性容疑者を逮捕した。 シロンスク県チェンストフォーバ(Czestochowa)において,二人の男性が宝石店内で,店員に貴 金属類を見せて欲しいと依頼した後,店員の隙を見て,それらを奪い取り逃走した。警察は数 時間後,25歳と26歳の男性容疑者を逮捕した。 (2月9日付け警察ウェブサイト掲載) 2月13日夕方,シフェントクシスカ県モラビツァ(Morawica)において,覆面を被った二人組の男 性が凶器を持ってコンビニエンスストアに押し入り,女性店員を殴りつけた上で,数百ズロチ の現金を奪って逃走した。数時間後,警察は,24歳と16歳の男性兄弟を強盗の容疑で逮捕した。 マゾフシェ県ラドム(Radom)のPrazmowskiego通りの路上において,2人組の男性が,通行人の男 性から金銭及び携帯電話を強奪する強盗事件が発生。同事件の後,警察は25歳と28歳の男性容 疑者を逮捕した。調べによると,二人は,以前にも,ラドムのZbrowskiego通りにおいて,77歳 の女性を蹴るなどした上で,ハンドバッグを強奪する強盗事件に関与したとみられている。 (2月19日付け警察ウェブサイト掲載) 2月中旬頃,シフェントクシスカ県キエルツェにおいて,4人組の男性が29歳の男性を殴った上 で,現金2千ズロチ及び携帯電話を奪う強盗事件が発生。さらに4人組は,被害者の男性を車の トランクに乗せ,人気のない場所へ連れて行き,再度暴行を加え,その場に放置し逃走した。 調べを進めた警察は,後日,4人の容疑者を逮捕した。 (2 月 25 日付け警察ウェブサイト掲載) 2月24日午後11時頃,マゾフシェ県ワルシャワ市のTargowek地区において,二人組の男性が一人 の男性を襲い,顔面を殴った上で首を絞め,IDとクレジットカードの入った財布を奪い取っ て逃走した。翌日,警察は,二人の男性容疑者を逮捕した。 2月26日午後7時頃,下カルパチア県チスナ(Cisna)において,覆面を被った二人組の男性がアパ ートの一室へ押し入り,住人の夫婦を持っていた凶器で殴打するなどして傷害を負わせた。そ の後,夫が二人組の覆面を剥ぐなどして抵抗したところ,間もなく二人組は逃走した。翌日, 警察は,22歳と20歳の男性容疑者を逮捕した。警察によると,二人組は強盗目的で夫婦を襲っ たとみられる。 2月から3月初旬にかけドルノシロンスク県ストシェゴム(Strzegom)において,21歳の男性2人と 22歳の女性1人が,ゲームセンターへの強盗を複数回行ったとして,警察に逮捕された。容疑者 らは,ゲームセンターに押し入り,女性の店員を無抵抗にした後,金銭や貴重品類を奪い逃走 するなどしていた。 (3月6日付け警察ウェブサイト掲載) 3月12日,下カルパツキエ県の警察は,18歳~19歳の男性4人を強盗の容疑で逮捕した。容疑者 らは,同県シェドリスカ(Siedliska)において,女性を催涙スプレーを使って地面に押し倒した 後,金銭を要求する強盗事件及び同県ジェシェフ市内のBudziwojska通りにおいて,バス停にい た二人組の男性を催涙スプレーとナイフで襲撃した後,バッグや金銭を奪う強盗事件などに関 与したとみられている。 3月23日午後10時30分ころ,ウッジ県ウッジ市のゲームセンターにおいて,45歳の男性が女性店 員に催涙ガスをかけ,複数回殴打した上で,レジから売上金を奪い逃走した。同月29日,警察 は容疑者の男性を逮捕した。 3月23日午後11時45分ころ,ルブリン県ポニャトバ(Poniatowa)のSzkolna通りにある駐車場にお いて,一人の男性が,女性を携帯電話を販売する名目で車におびき入れた後,車内でナイフを 突きつけ金銭を要求した。女性は,車内から逃げ出し警察へ通報。駆けつけた警察は21歳の男 性容疑者を逮捕した。容疑者の男性は事件当時,酒に酔っていた模様。 (3)傷害 3月2日朝,シロンスク県チェンストフォーバ(Czestochowa)のPilsudskiego通りの駅構内におい て,33歳の男性と27歳の男性が口論となった後,33歳の男性が27歳の男性の背中をナイフで刺 す傷害事件が発生。警察は1時間後に,容疑者を逮捕した。 3月24日,マゾフシェ県ワルシャワ市北プラガ地区のJagielonska通り沿いの住宅地において, 一人の男性が75歳の女性の顔に酸性の物質をかける傷害事件が発生。女性は顔に重傷の傷を負 い,病院へ運ばれた。 (事件例出典はいずれも国家警察本部HP又は各種報道記事による) 3 日本企業の安全に関わる諸問題 特になし
© Copyright 2024 Paperzz