地域密着型サービス事業者 自己評価表 ( 認知症対応型共同生活介護事業所 ・ 小規模多機能型居宅介護事業所 ) 事 業 者 名 グループホーム入江 1階 評価実施構成員氏名 記 録 者 氏 名 評価実施年月日 平成21年1月20日 宿谷、斉藤、藤川、山部、竹川、佐々木、寺澤 宿谷三恵子 記 録 年 月 日 北 海 道 平成21年2月10日 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) Ⅰ.理念に基づく運営 1.理念の共有 ○地域密着型サービスとしての理念 近隣の方との日常的な交流は頻繁とはいえないが、夏祭りや他のイベントでの交流 1 地域の中でその人らしく暮らしていくことを は毎年続いている。理念を基に活動している。小学生、中学生との交流も続いてい 支えていくサービスとして、事業所独自の理 る。 念を作り上げている。 ○理念の共有と日々の取組み 2 管理者と職員は、理念を共有し、理念の 実践に向けて日々取り組んでいる。 ○ 町内会を通じてボランティア等、気軽に来所してもらえる様に働きかけを する。 ○ 理念は事務室に掲示されているが、玄関等もっと目につきやすい場所に 貼る。遠方にいる家族に送付するなどでもっとアピールしていく。 ○ 町内の方がもっと気軽に訪れて来安いように工夫する。 ○ 利用者も一緒に参加する機会を増やす。 当ホームの理念は利用者の暮らしの中で実現可能なものとしてケアプランの中にも 生かされていると思う。毎月のフロアー会議で必ず唱和することで、全員が常に理念 に基づいたケアの実践を目指している。 ○家族や地域への理念の浸透 3 事業所は、利用者が地域の中で暮らし続 家族会、運営推進会議、入江便り等で家族や地域の方々にもホームの理念を理解し けることを大切にした理念を、家族や地域 て貰っている。 の人々に理解してもらえるよう取り組んでい る。 2.地域との支えあい ○隣近所とのつきあい 4 管理者や職員は、隣近所の人と気軽に声 散歩や外では挨拶をしたり、たまには近所の喫茶店へ行ったり、近所の知的障害者 をかけ合ったり、気軽に立ち寄ってもらえる の家の人とは一緒にゴミ拾いなどをしたり、町内会との付き合いを大切にしている。 ような日常的なつきあいができるように努め ている。 ○地域とのつきあい 5 事業所は孤立することなく地域の一員とし 町内会の行事にホーム長又は管理者が毎年参加している。町内のゴミ拾いや清掃 て、自治会、老人会、行事等、地域活動に には職員、利用者が参加している。お互いの行事に相互で参加をしている。 参加し、地元の人々と交流することに努め ている。 ○事業者の力を活かした地域貢献 6 利用者への支援を基盤に、事業所や職員 町内の方が入居しているので、町内会の役員の方も関心を持ってくれており、その方 の状況や力に応じて、地域の高齢者等の暮 の居室を訪問したりして、お互いに何が貢献できるか、取り組んでいる。 らしに役立つことがないか話し合い、取り組 んでいる。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) 3.理念を実践するための制度の理解と活用 ○評価の意義の理解と活用 今まで指摘された事で具体的に改善した事は、洗剤などの棚の設置、トイレ前のカー 7 運営者、管理者、職員は、自己評価及び テン設置、居間以外の共有スペースに椅子の設置、汚物専用の洗濯機の設置。消 外部評価を実施する意義を理解し、評価を 防署との連携協力。緊急マニュアルの製作などです。 活かして具体的な改善に取り組んでいる。 ○ 外部評価で指摘された事項は改善しているし、これからもそれらに従って より良いホームを築いていく。 ○運営推進会議を活かした取り組み 8 運営推進会議には地域包括支援センター、町内会、家族会の方達と定期的に意見 運営推進会議では、利用者やサービスの 交換をしている。町内からの入居はこの会議から実現したものです。前年度は回数 実際、評価への取り組み状況等について報 が少なかったが、今年度は出来るがぎり多く、開催する予定です。 告や話し合いを行い、そこでの意見をサー ビス向上に活かしている。 ○市町村との連携 9 事業所は、市町村担当者と運営推進会議 今までの運営推進会議では市町村担当者の参加はない。 以外にも行き来する機会を作り、市町村とと もにサービスの質の向上に取り組んでい る。 ○権利擁護に関する制度の理解と活用 10 現在すぐこの制度を必要としている人はいない。今後の課題として認識 はしている。研修会などに参加して学ぶ機会をもつ。更に、学んだ後は職 員一同が理解するような機会を持つ。 管理者や職員は、地域権利擁護事業や成 今年度は研修会等に都合がつかず出席出来無かった。以前に利用者に成年後見制 年後見制度について学ぶ機会を持ち、個々 度の説明をし、実際利用者に同行して裁判所に赴いた事がある。 の必要性を関係者と話し合い、必要な人に はそれらを活用できるよう支援している。 ○虐待の防止の徹底 11 ホーム長、管理者が虐待防止関連の講習会に参加し、防止に努めている。会議、勉 管理者や職員は、高齢者虐待防止関連法 強会等で詳しく説明をしている。知らず知らず無意識でしてしまう事もあるかも知れな について学ぶ機会を持ち、利用者の自宅や い。特に言葉による虐待防止に特に注意している。 事業所内で虐待が見過ごされることがない よう注意を払い、防止に努めている。 4.理念を実践するための体制 ○契約に関する説明と納得 12 契約を結んだり解約をする際は、利用者 これからのホームでの生活で、必須の事なので、十分な説明に心掛けている。 や家族等の不安、疑問点を尋ね、十分な説 明を行い理解・納得を図っている。 ○ 言葉の虐待もあるので、言葉には十分気をつけて支援します。また、気 づいたきつい言葉は会議で話題にして全員の意識を高めていきます。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) 利用者の意見や不満、苦情については記録に残し、管理者、職員が全員記録に目を 通している。公けな場所では家族会、そうでない時は、ホームに来られた際、気軽に 13 利用者が意見、不満、苦情を管理者や職 職員に声掛けしていただきたく、対応していますが、実際は殆どクレームのない状況 員並びに外部者へ表せる機会を設け、それ です。利用者から食事が良くないというのもあったが、即対応して、今では誰に見られ らを運営に反映させている。 ても恥ずかしくない状況である。 ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○運営に関する利用者意見の反映 ○ 何でもいえる雰囲気作りを更にすすめる。また少しの言葉や態度からも 類推して、各人の希望に沿えるようなホーム作りを目指す。今後無記名 の御意見、希望、苦情などの目安箱のような物の設置を考えている。 ○ 個人面接の他にも、職員の意見、希望を取り入れる機会をもっていきた い。 ○ 今後も今の状態を継続し、利用者のダメージを防ぐ配慮をする。 ○家族等への報告 14 事業所での利用者の暮らしぶりや健康状 月一回家族あての通信誌に写真も含めて、生活の様子を記載し、請求書と一緒に同 態、金銭管理、職員の異動等について、家 封し、日用品の購入についての収支も送付している。 族等に定期的及び個々にあわせた報告をし ている。 ○運営に関する家族等意見の反映 年度初めに開催している家族会で十分な話し合い行なっているが、参加する家族か 15 家族等が意見、不満、苦情等を管理者や らの苦情は殆どない。 職員並びに外部者へ表せる機会を設け、そ れらを運営に反映させている。 ○運営に関する職員意見の反映 運営に関する事はあまり職員までは届いていないようである。しかし今年度は個人面 16 運営者や管理者は、運営に関する職員の 接を通して職員の意見、希望を聞くようにしている。 意見や提案を聞く機会を設け、反映させて いる。 ○柔軟な対応に向けた勤務調整 17 利用者や家族の状況の変化、要望に柔軟 通院に関しては家族に同行して貰っているのが原則となっているが、緊急時はホー な対応ができるよう、必要な時間帯に職員 ムで対応できる体制をとっている。短時間でのパート社員の確保は行なっていない。 を確保する為の話し合いや勤務の調整に努 めている。 ○職員の異動等による影響への配慮 運営者は、利用者が馴染みの管理者や職 1階、2階で異動は極力行なわない方針で、現時点では利用者との馴染みの関係は 18 員による支援を受けられるように、異動や離 確立していると思う。職員の退職は少なく、退職理由も健康に関するもの、住所移転 職を必要最小限に抑える努力をし、代わる が多かった。 場合は、利用者へのダメージを防ぐ配慮を している。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) 5.人材の育成と支援 ○職員を育てる取り組み 運営者は、管理者や職員を段階に応じて 全員が何らかの形で研修に参加出来る様に、年間研修計画の中で割り当てている。 19 育成するための計画をたて、法人内外の研 資格取得の為の支援もしている。 修を受ける機会の確保や、働きながらトレー ニングしていくことを進めている。 ○ 職員を育てる為には、まず辞めない仕組みを作らなければならない、働 きやすい環境、仕事を通しての喜びを感じることの出来る職場作りに励ん でいく。例えば、職員は主婦やお母さんが、多いので休みたい時に休め るシフトを作る事はとても大切だしこれからも実行していく。 ○ これからも職員を研修会に実践者研修など、どしどし参加して貰う予定で す。 ○同業者との交流を通じた向上 運営者は、管理者や職員が地域の同業者 グループホーム協議会の中で、交換研修、事例検討会、各種研修会、各ホームのイ 20 と交流する機会を持ち、ネットワーク作りや ベントの相互訪問、ボーリング大会、パークゴルフ大会、懇親会など、活発な活動をし 勉強会、相互訪問等の活動を通じて、サー ています。 ビスの質を向上させていく取り組みをしてい る。 ○職員のストレス軽減に向けた取り組み 休憩時間と休憩室が確保されている。忘年会は全員参加で毎年行なっている。スー 21 運営者は、管理者や職員のストレスを軽 パーでの売り上げポイントなどを貯めて社員の負担無しで、温泉一泊旅行も行なって 減するための工夫や環境づくりに取り組ん いる。 でいる。 ○向上心をもって働き続けるための取り組 資格取得の奨励、資格手当での待遇アップ。リンクル等の認知症介護の雑誌の講読 み など日々常に勉強していく雰囲気を殆ど全員が持っている。開設当時は介護福祉士 が二人しかおりませんでした。今現在は9名、近い将来は全員が介護福祉士も夢で 22 運営者は、管理者や職員個々の努力や実 はありません。介護支援専門員も当初は零でしたが二人の管理者が勉強して資格を 績、勤務状況を把握し、各自が向上心を 取得しました。こらからも出来る限り、自ホーム資格者を育てていきます。会議をして もって働けるように努めている。 いても専門用語がどしどし出て、出だしの頃と隔世の感じがしています。 Ⅱ.安心と信頼に向けた関係づくりと支援 1.相談から利用に至るまでの関係づくりとその対応 ○初期に築く本人との信頼関係 23 相談から利用に至るまでに本人が困って 面談の段階では不十分でも、生活を続けていく上で、日常生活の中で把握する努力 いること、不安なこと、求めていること等を本 をしている。 人自身からよく聴く機会をつくり、受け止め る努力をしている。 ○初期に築く家族との信頼関係 24 家族との話合いが初期の段階で、ある程度までの情報が得られる。よくホームを訪 相談から利用に至るまでに家族等が困っ れてくれる家族とは情報交換を円滑に行なっている。あまり来れない家族とは、電 ていること、不安なこと、求めていること等を 話、便り等で出来る限り、訪問していただけるように、働きかけている。 よく聴く機会をつくり、受け止める努力をして いる。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○初期対応の見極めと支援 ホーム入居の為の相談以外はあまり受けていない。協議会の事務局をしているの 25 相談を受けたときに、本人と家族が「その で、他のホームの空室状況、面談の為に必要な事を説明している。その時点で他の 時」まず必要としている支援を見極め、他の サービスを利用していない時は、いろいろなサービスを紹介をしている。 サービス利用も含めた対応に努めている。 ○馴染みながらのサービス利用 本人が安心し、納得した上でサービスを利 本人が入居に納得していない場合は家族と相談して、時間をおいてからの入居を勧 26 用するために、サービスをいきなり開始する めている。 のではなく、職員や他の利用者、場の雰囲 気に徐々に馴染めるよう家族等と相談しな がら工夫している。 2.新たな関係づくりとこれまでの関係継続への支援 ○本人と共に過ごし支えあう関係 27 利用者との関係は良好に築かれており、家族のように過ごせていると思う。生活の中 職員は、本人を介護される一方の立場に で一緒に家事をしたり、お茶を飲んだり、お話をしたり、その中で職員も利用者さんか おかず、一緒に過ごしながら喜怒哀楽を共 ら学ぶ事が沢山あり、勉強させられています。 にし、本人から学んだり、支えあう関係を築 いている。 ○本人を共に支えあう家族との関係 かくし芸大会、夏祭りなどのホームのイベント、花見、温泉日帰り旅行など、その度に 28 職員は、家族を支援される一方の立場に 招待しているが、来られる家族は決まってしまっている。 おかず、喜怒哀楽を共にし、一緒に本人を 支えていく関係を築いている。 ○本人と家族のよりよい関係に向けた支援 家族と出来るだけ、連絡をとりながら、両者の関係が疎遠にならないように、働きか 29 これまでの本人と家族との関係の理解に けております。 努め、よりよい関係が築いていけるように支 援している。 ○ グループホームのケアの中にも家族の支援があることを職員全員が認識 しており、これからも利用者だけでなく、家族の支援にも心がけて行きま す。 ○ 家族と協力しながら、利用者の意思を最大限、尊重して支援する。 ○馴染みの人や場との関係継続の支援 馴染みの理髪店や美容室を希望された時は、連絡を取り、利用できるように支援して 30 本人がこれまで大切にしてきた馴染みの いる。又、会いたい友人宅に訪問のお手伝いもしている。 人や場所との関係が途切れないよう、支援 に努めている。 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) 項目 ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○利用者同士の関係の支援 利用者同士の良好な関係を築く為の娯楽の提供、全員参加で楽しめる雰囲気作りに 努めている。気の合わない利用者同士が険悪になる事も時々あり、距離の調節をし 31 利用者同士の関係を把握し、一人ひとり たり、個々の話を聞くように努めている。お互いの居室訪問時には、お茶などの利用 が孤立せずに利用者同士が関わり合い、支 者が好みの飲み物等を提供している。 え合えるように努めている。 ○関係を断ち切らない取り組み 32 サービス利用(契約)が終了しても、継続的 退去後も年1∼2回訪ねて来てくれたり、果物を送ってくれる家族もいる。 な関わりを必要とする利用者や家族には、 関係を断ち切らないつきあいを大切にして いる。 Ⅲ.その人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント 1.一人ひとりの把握 ○思いや意向の把握 日常生活で本人の言葉を詳細に記録する事と職員との対話、利用者同士の会話等 33 一人ひとりの思いや暮らし方の希望、意向 からアセスメントしている。本人の意向を尊重している。健康に暮らせる為の話し合い の把握に努めている。困難な場合は、本人 をしている。 本位に検討している。 ○ 専門職として利用者の体調、精神、思いなどを言葉だけでなく、表情,仕 草、記録などから類推する力をつける事が出来るように、各人が問題意 識を持って働けるように心がけていきたい。 ○ 一人ひとりの過去の暮らし方や得意だった事を知り、再度実践してもら う。継続できるケースもある。 ○ 本人、家族などの他、職員の意見も尊重していきたい。 ○これまでの暮らしの把握 34 一人ひとりの生活歴や馴染みの暮らし 方、生活環境、これまでのサービス利用の 経過等の把握に努めている。 センター方式を用い、本人または家族からの情報を記載している。特に家族や身内 が来られた時には情報を得るように心掛けている。 ○暮らしの現状の把握 35 一人ひとりの一日の過ごし方、心身状態、 出来る事、出来ない事をアセスメントした上で可能と思われる発見をする。 有する力等の現状を総合的に把握するよう に努めている。 2.本人がより良く暮らし続けるための介護計画の作成と見直し ○チームでつくる利用者本位の介護計画 本人がより良く暮らすための課題とケアの 健康面を重視した上での、生活上の課題を分析し、自立あるいは症状が進まない様 36 あり方について、介護支援専門員の適切な に、目標を定め達成出来る介護計画作りを、目指している。 監理のもとに、本人、家族、必要な関係者と 話し合い、それぞれの意見やアイディアを反 映した介護計画を作成している。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○現状に即した介護計画の見直し 介護計画の期間に応じて見直しを行うとと もに、見直し以前に対応できない変化が生 明らかにケア方法の変更の必要な場合は、即実行するようにしているが、文章変更 37 じた場合は、介護支援専門員の適切な監理 がそのスピードになかなかついていけないのが現状である。 のもとに、本人、家族、必要な関係者と話し 合い、現状に即した新たな計画を作成して いる。 ○ もっとスムーズに変更作成できるように工夫していきたい。 ○ 情報の共有、気づきなどにもっと力を入れていく。会議などで強調してい く。 ○個別の記録と実践への反映 38 日々の様子やケアの実践・結果、気づき 記録は詳細に行なっていて、ケアプランと連動できる書式を用いている。 や工夫を個別記録に記入し、情報を共有し ながら実践や介護計画の見直しに活かして いる。 3.多機能性を活かした柔軟な支援 ○事業所の多機能性を活かした支援 39 本人や家族の状況、その時々の要望に応 殆どの日にフリー職員がいるので、ケースバイケースで個別対応しております。 じて、事業所の多機能性を活かした柔軟な 支援をしている。 4.本人がより良く暮らし続けるための地域資源との協働 ○ 地域資源との協働 近隣の小学生、中学生による、ボランティア活動の支援を定期的に受け、喜ばれてい る。防火訓練には消防署の協力を得て、消防車がホームに横ずけされ、消火器の使 40 本人の意向や必要性に応じて、民生委員 い方、防火訓練の指導、感想など話してくれました。地域の方が回覧板に当ホーム やボランティア、警察、消防、文化・教育機 の防火訓練を載せてくれ、地域の方の参加もありました。 関等と協力しながら支援している。 ○他のサービスの活用支援 41 協議会の事務局をしている関係で、グループホームの空室状況の相談が多い。相談 本人の意向や必要性に応じて、地域の他 者が現在他サービスを利用していない場合は他のサービスの説明を親切にしている のケアマネージャーやサービス事業者と話 つもりです。 し合い、他のサービスを利用する為の支援 をしている。 ○地域包括支援センターとの協働 42 本人の意向や必要性に応じて、権利擁護 運営推進会議を通して、包括支援センターとは交流があり、情報交換や相談をしてい や総合的かつ長期的なケアマネジメント等 る。 について、地域包括支援センターと協働し ている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○かかりつけ医の受診支援 43 本人及び家族等の希望を大切にし、納得 利用者がそれぞれ症状に応じて、かかリつけ医による医療を受けれるように、支援し が得られたかかりつけ医と事業所の関係を ている。家族の都合が悪い場合、助けが必要な時には、必要な援助をしている。 築きながら、適切な医療を受けられるように 支援している。 ○認知症の専門医等の受診支援 44 専門医等認知症に詳しい医師と関係を築 主に職員が研修等で認知症の新情報を得て、家族にフィードバックして、かかりつけ きながら、職員が相談したり、利用者が認知 医に相談する事が多い。 症に関する診断や治療を受けられるよう支 援している。 ○看護職との協働 45 事業所として看護職員を確保している又 看護ステーションと医療連携しているので、月2回の定期訪問の他にも、電話等で相 は、利用者をよく知る看護職員あるいは地 談したり、アドバイスを受けている。 域の看護職と気軽に相談しながら、日常の 健康管理や医療活用の支援をしている。 ○早期退院に向けた医療機関との協働 利用者が入院した時に安心して過ごせる 普段、空室状況案内などで、医療相談者等と接触があり、退院や転院などの情報交 46 よう、また、できるだけ早期に退院できるよう 換などを気軽に出来るように努めている。 に、病院関係者との情報交換や相談に努め ている。あるいは、そうした場合に備えて連 携している。 ○重度化や終末期に向けた方針の共有 47 重度化した場合や終末期のあり方につい 終末期に向けた方針は文章、会議などで共有したはずだか、実際に最後までの終末 て、できるだけ早い段階から本人や家族等 期介護の経験は無く、実際の場合は再度共有化の徹底を行なう必要がある。 ならびにかかりつけ医等と繰り返し話し合 い、全員で方針を共有している。 ○ 終末期介護は家族と本人、医師と連携をとり、可能なかぎり積極的に ホームとしては取り組んで行くつもりです。鍵は医師の往診です。最後の 往診(死亡確認)だけでも出来れば医師と連携して受診して終末期介護 を続けようと思っています。 ○ 重度や終末期への対応ができる為の設備の改善(浴室、トイレ等)かかり つけ医が定期的に往診できる体制作りも今後の課題。 ○重度化や終末期に向けたチームでの支 援 重度や終末期の利用者が日々をより良く 終末期一歩手前の利用者を何人かを経験しているので、職員の心の準備はできて 48 暮らせるために、事業所の「できること・でき いる。往診医を確保できるかどうかが最大の課題だ。 ないこと」を見極め、かかりつけ医とともに チームとしての支援に取り組んでいる。ある いは、今後の変化に備えて検討や準備を 行っている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○住替え時の協働によるダメージの防止 本人が自宅やグループホームから別の居 今まで当ホームから、別の居宅への住み替えはありませんでした。もしそういうことが 49 宅へ移り住む際、家族及び本人に関わるケ あれば家族や関係者と十分、情報交換を図り支援いたします。 ア関係者間で十分な話し合いや情報交換を 行い、住替えによるダメージを防ぐことに努 めている。 Ⅳ.その人らしい暮らしを続けるための日々の支援 1.その人らしい暮らしの支援 (1)一人ひとりの尊重 ○プライバシーの確保の徹底 個人の情報は直近の記録以外は事務所に保管している。言葉かけ一つも虐待につ 50 一人ひとりの誇りやプライバシーを損ねる ながるという意識を職員全員が認識している。 ような言葉かけや対応、記録等の個人情報 の取扱いをしていない。 ○利用者の希望の表出や自己決定の支援 51 本人が思いや希望を表せるように働きか 職員が協力して、何か作りたいと願う人には、その都度支援している。 けたり、わかる力に合わせた説明を行い、 自分で決めたり納得しながら暮らせるように 支援をしている。 ○日々のその人らしい暮らし 52 職員側の決まりや都合を優先するのでは 業務と平行し、一人ひとりの要望に最大限対応する努力をしている。 なく、一人ひとりのペースを大切にし、その 日をどのように過ごしたいか、希望にそって 支援している。 ○ 殆どの日にフリーの職員が1名いるので何とか対応できている。更にフ リーの時間や人員を少しでも増やしたい。 (2)その人らしい暮らしを続けるための基本的な生活の支援 ○身だしなみやおしゃれの支援 出張サービスを利用する人と本人が希望する店へ行く利用者もいる。それぞれ本人 53 その人らしい身だしなみやおしゃれができ の希望に即した支援をしている。 るように支援し、理容・美容は本人の望む店 に行けるように努めている。 ○食事を楽しむことのできる支援 役割分担が出来ていて、一人ひとりの力量に応じた支援を行なっているが、調理に 関しては環境面、時間等の都合で職員が行なう方が多いのが現状。準備や片付け、 食事が楽しみなものになるよう、一人ひと 54 食器洗い等は各々の役割者が行なっている。好みは個別に把握して対応している。 りの好みや力を活かしながら、利用者と職 きらいな副菜があれば別なものを用意し、食べる時間も強制せず、幅をもって対応し 員がその人に合わせて、一緒に準備や食 ている。 事、片付けをしている。 生活リハビリを兼ねての、下膳、配膳を充実していきたい。意欲的に参加 するような雰囲気を作っていく。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○本人の嗜好の支援 お酒、タバコを飲む人はいない。アル中、酒を飲むと粗暴になる人はいるので、現在 55 本人が望むお酒、飲み物、おやつ、タバコ は提供しておりません。おやつにもリクエストを聞いたり、嫌いなものは別なものを提 等、好みのものを一人ひとりの状況に合わ 供したりしています。 せて日常的に楽しめるよう支援している。 ○気持ちよい排泄の支援 排泄の失敗やおむつの使用を減らし、一 定期的かつ心地良い排便を目指し、下剤を最小限に若しくは完全廃止を目指して、 56 人ひとりの力や排泄のパターン、習慣を活 現在調整中である。 かして気持ちよく排泄できるよう支援してい る。 ○ 全介助の人には概ね出来ている思う。一部介助の人にももっとこまめに パットの確認をしていく。ホームの方針でオムツのしないホームであり続 ける。オムツと虐待が人間の生きる意欲をなくするものだと、職員は認識 している。 ○入浴を楽しむことができる支援 57 曜日や時間帯を職員の都合で決めてしま 個々の状態に合わせ、単身入浴、二人介助が必要な人などと、体調に応じた入浴の わずに、一人ひとりの希望やタイミングに合 支援を行なっている。 わせて、入浴を楽しめるように支援してい る。 ○安眠や休息の支援 起床時間、就寝時間を一人ひとりの習慣を尊重している。特に朝は食べたい時に食 58 一人ひとりの生活習慣やその時々の状況 べれるように支援を行なっている。 に応じて、安心して気持ちよく休息したり眠 れるよう支援している。 (3)その人らしい暮らしを続けるための社会的な生活の支援 ○役割、楽しみごと、気晴らしの支援 役割を認識出来る方は、時間に合わせて行なう事が習慣づいている。生け花の経験 がある方には季節の花々を活けて頂き、ドラマのDVDが観たい方には、ビデオレンタ 59 張り合いや喜びのある日々を過ごせるよう ル店から借りて楽しんで頂いている。また、皆さん一緒にお茶を楽しんだ後にはゲー に、一人ひとりの生活歴や力を活かした役 ムやトランプをして交流を図っている。 割、楽しみごと、気晴らしの支援をしている。 ○お金の所持や使うことの支援 60 職員は、本人がお金を持つことの大切さを 殆どが事務所にお金(小遣い銭程度)を預けている。お金を手元に持っていたい人に 理解しており、一人ひとりの希望や力に応じ は、その人の能力に応じた支援(金額を人によって変えている)をしている。 て、お金を所持したり使えるように支援して いる。 ○ より生活に張り合いや喜びを感じられるように、過去に得意だった事や、 現在でも興味のある事などを探りだし、支援していく。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○日常的な外出支援 買物同行可能な人又は要望を重視した外出支援に対応している。職員の人数の関 61 事業所の中だけで過ごさずに、一人ひとり 係で、いつもすぐにはなかなか実行できない事もあるが、出来るだけ利用者の要望 のその日の希望にそって、戸外に出かけら に添えるように対応している。 れるよう支援している。 ○ 職員の人数の関係で即実行できない場合もあるが、出来るだけ利用者 の希望にかなうように支援している。 ○ 行事がある時は家族に対し違う媒体を使って何度か、連絡をとり誘って いる。また利用者に行きたい所の希望を聞き出来るだけかなえている。 ○普段行けない場所への外出支援 62 一人ひとりが行ってみたい普段は行けな 天候や当日の利用者の体調に合わせ、ドライブや外出を支援している。日帰り温泉 いところに、個別あるいは他の利用者や家 ツアー、花見などに家族も参加されています。 族とともに出かけられる機会をつくり、支援 している。 ○電話や手紙の支援 要望に応じ対応している。特に、家族等から小包がついた場合は電話を取次ぎ、お 63 家族や大切な人に本人自らが電話をした 礼や近況を伝える支援をしている。 り、手紙のやり取りができるように支援をし ている。 ○家族や馴染みの人の訪問支援 ホームには、ほぼ毎日訪れて下さる家族は勿論久しぶりの訪問者、本人および職員 64 家族、知人、友人等、本人の馴染みの人 も気軽に過ごせる雰囲気がある。 たちが、いつでも気軽に訪問でき、居心地よ く過ごせるよう工夫している。 (4)安心と安全を支える支援 ○身体拘束をしないケアの実践 65 運営者及び全ての職員が「介護保険法指 身体拘束廃止の宣言をしています。研修者からも会議などで報告があり、全員が理 定基準における禁止の対象となる具体的な 解している。 行為」を正しく理解しており、身体拘束をしな いケアに取り組んでいる。 ○鍵をかけないケアの実践 夜間以外は施錠していない。職員は鍵をかけないのがグループホームであると認識 66 運営者及び全ての職員が、居室や日中玄 している。個室に鍵は設置していない。利用者もそれを望んでいないと思う。 関に鍵をかけることの弊害を理解しており、 鍵をかけないケアに取り組んでいる。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○利用者の安全確認 玄関のセンサー音には即、確認を行い。外出願望にもすぐに静止する事のないよう 67 職員は、プライバシーに配慮しながら、昼 に安全を確認した上での対応をしている。職員間では安全確認の声掛けを行ないな 夜通して利用者の所在や様子を把握し、安 がら仕事をしている。 全に配慮している。 ○注意の必要な物品の保管・管理 具体的には、2段重ねの背の高い整理タンスを利用者が使っていた。足の悪いにも かかわらず上段の引き出しを引く場合は椅子にあがっていた。転倒の恐れがある 68 注意の必要な物品を一律になくすのでは 為、2段を1段づつにしてそれぞれに天板と台輪をつけて2個のローチェストして使用 なく、一人ひとりの状態に応じて、危険を防 して貰っている。本人はローチェストの上に物を飾って、大変喜んでいる。 ぐ取り組みをしている。 ○事故防止のための取り組み 個々の身体能力とリスクを把握し事故防止のマネジメントを行なっている。研修者が 69 転倒、窒息、誤薬、行方不明、火災等を防 説明会で分かりやすく説明している。 ぐ為の知識を学び、一人ひとりの状態に応 じた事故防止に取り組んでいる。 ○ 今後も研修会に参加、勉強会も続けていき職員のモラールの向上に努 めていく。 ○ 今年度は出来なかったので次年度は訓練、研修を実行いたします。ま た、毎年行なうように心がけます。 ○ 重度化がすすんでおり、家族との話あいに十分に時間をとるようにする。 ○急変や事故発生時の備え 今年度は訓練や研修参加は実行できなかった。しかし入床された利用者が30分後に 心臓停止になり、救急車が来るまで、職員が心臓マッサージを続けた。それができた 70 利用者の急変や事故発生時に備え、全て のは、その職員が救急訓練を受けてあまり時間がたっていなかったからこそかもしれ の職員が応急手当や初期対応の訓練を定 ません。緊急マニュアルを身近において、いつでも見られるようにしている。 期的に行っている。 ○災害対策 71 毎年火災訓練はおこなっている。今年度は消防車と消防署の方々、地域の方も参加 火災や地震、水害等の災害時に、昼夜を してくれ、避難時間も大幅に縮小されました。ただ、夜勤者しかいない夜の時間帯が 問わず利用者が避難できる方法を身につ 心配です。 け、日ごろより地域の人々の協力を得られ るよう働きかけている。 ○リスク対応に関する家族との話し合い その様に心掛けていますが、他の利用者に不安や居心地の悪い気分を与えないよう 72 一人ひとりに起こり得るリスクについて家 な対策を考え実施している。 族等に説明し、抑圧感のない暮らしを大切 にした対応策を話し合っている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) (5)その人らしい暮らしを続けるための健康面の支援 ○体調変化の早期発見と対応 業務連絡、申し送りを徹底している。10分前に出勤して記録を読み、いつも様子が 73 一人ひとりの体調の変化や異変の発見に 違う利用者の事は口頭でも報告するようにしている。 努め、気づいた際には速やかに情報を共有 し、対応に結び付けている。 ○服薬支援 74 職員は、一人ひとりが使用している薬の目 研修や雑誌、インターネットでの情報告知に心がけているがまだまだである。全員の 的や副作用、用法や用量について理解して 把握は完全ではないが、まず自分の担当者の薬の把握から実施している。 おり、服薬の支援と症状の変化の確認に努 めている。 ○ 医療や薬の知識と理解(専門的知識)の習得。研修会に出席。参加者に よる勉強会の実施。 ○ 一人ひとりの排便の習慣も違い、それらを見極める。なかには散歩をした 後に排便する人もいる。ここの排便の特性をつかむようにしていきたい。 ○ 訪問往診医師がこまめに来て頂けるので、色々アドバイスを受けて口腔 ケアを確立していく。 ○ 水分摂取はケアの基本、各人の嗜好、タイミングを把握し、これからも力 を入れていく。 ○ 湿度に十分気をつけ、加湿器を増やし、飛沫感染を抑える。更に強力な 気化型加湿器の導入をする。 ○便秘の予防と対応 水分の大切さを共有し、飲水を促す工夫と記録により便秘の解消に努めている。あ わせて、散歩や体操も推進し、下剤を使わない自然排便を目標に現在調整中。運 75 職員は、便秘の原因や及ぼす影響を理解 動、マッサージ、食物繊維が多くとれる調理を心掛けている。感染症マニュアルをい し、予防と対応のための飲食物の工夫や身 つでも確認できるように貼ってあり、消毒等も行なっている。 体を動かす働きかけに取り組んでいる。 ○口腔内の清潔保持 76 口の中の汚れやにおいが生じないよう、毎 朝晩の口腔ケアを自ら、もしくは介助により励行している。 食後、一人ひとりの口腔状態や力に応じた 支援をしている。 ○栄養摂取や水分確保の支援 一人ひとりの摂取量、好き嫌いも職員が把握し、水分も一日の必要量を満たす促しを 77 食べる量や栄養バランス、水分量が一日 している。毎日の水分量の合計も記録して、水分が不足しないようにしている。 を通じて確保できるよう、一人ひとりの状態 や力、習慣に応じた支援をしている。 ○感染症予防 館内、居室の清掃、浴室、調理器具の消毒を念入りに行い、外部からの訪問者に は、薬剤を用いての消毒を励行している。風邪症状が見られる利用者、職員には早 78 感染症に対する予防や対応の取り決めが めの受診をお願いし、感染をひろめないように対応している。予防接種は毎年行なわ あり、実行している(インフルエンザ、疥癬、 れている。 肝炎、MRSA、ノロウィルス等) 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○食材の管理 79 食中毒の予防のために、生活の場として 台所の調理用具等の消毒実施。食材はいつも新鮮なものを利用している。利用者、 の台所、調理用具等の衛生管理を行い、新 職員共に手洗いを励行している。 鮮で安全な食材の使用と管理に努めてい る。 2.その人らしい暮らしを支える生活環境づくり (1)居心地のよい環境づくり ○安心して出入りできる玄関まわりの工夫 80 利用者や家族、近隣の人等にとって親し みやすく、安心して出入りができるように、 玄関や建物周囲の工夫をしている。 玄関周りのスロープ。踊り場等に花や木を植え親しみのある、さわやかな感じを与え ている。 ○居心地のよい共用空間づくり 共用の空間(玄関、廊下、居間、台所、食 四季の感じられる飾りつけ、BGM、アロマの香りで、快適な生活空間作りを実践して 81 堂、浴室、トイレ等)は、利用者にとって不快 いる。居間で日中過ごされる場合、光の調節、トイレの使用がくつろいでいる方の視 な音や光がないように配慮し、生活感や季 界に入らないようにカーテンを閉めたり工夫をしている。 節感を採り入れて、居心地よく過ごせるよう な工夫をしている。 ○共用空間における一人ひとりの居場所づ くり 82 共用空間の中には、一人になれたり、気 の合った利用者同士で思い思いに過ごせる ような居場所の工夫をしている。 一人ひとり思い思いに過ごせる場所がある。 ○居心地よく過ごせる居室の配慮 83 居室あるいは泊まりの部屋は、本人や家 家具の配置やカーペットの撤去など、利用者の安全を常に考え工夫しています。殆ど 族と相談しながら、使いなれたものや好み の方が家で自分で使用していた家具を置いています。 のものを活かして、本人が居心地よく過ごせ るような工夫をしている。 ○換気・空調の配慮 84 気になるにおいや空気のよどみがないよ 温度調節、湿度調節、空気の入れ替えに気をつけており、加湿器の買い替えなどを う換気に努め、温度調節は、外気温と大き して対応しております。 な差がないように配慮し、利用者の状況に 応じてこまめに行っている。 ○ お茶やおやつの時間も食卓にこだわらず、お気に入りの場所で過ごして 貰うなど柔軟な対応をしていく。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) (2)本人の力の発揮と安全を支える環境づくり ○身体機能を活かした安全な環境づくり 85 建物内部は一人ひとりの身体機能を活か 手すりを廊下や居室の必要なところへ増やしてつけている。 して、安全かつできるだけ自立した生活が 送れるように工夫している。 ○わかる力を活かした環境づくり バス、トイレ、洗面所の場所は、利用者が認識しており、居間、和室、食堂でも一人ひ 86 一人ひとりのわかる力を活かして、混乱や とりが職員の見守りの中で自由に寛げる空間となっている。 失敗を防ぎ、自立して暮らせるように工夫し ている。 ○建物の外回りや空間の活用 87 建物の外回りやベランダを利用者が楽し んだり、活動できるように活かしている。 花や野菜は利用者の手で植えられ、見て楽しむ、収穫の喜びを味わっている。また、 冬期間を除きベンチを置いて、外気浴、日光浴をしながらお喋りをしている。 ○ もう少し広いスペースを確保できると土にふれて作業できる人数も増え る。更にプランターなどを増やして、多数の人が関われるようにしたい。 Ⅴ.サービスの成果に関する項目 項目 取り組みの成果 職員は、利用者の思いや願い、暮らし方の 88 意向を掴んでいる ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんど掴んでいない ② 利用者と職員が、一緒にゆったりと過ごす 89 場面がある ①毎日ある ②数日に1回程度ある ③たまにある ④ほとんどない ② 利用者は、一人ひとりのペースで暮らして 90 いる ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ① 利用者は、職員が支援することで生き生き 91 した表情や姿が見られている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ② 利用者は、戸外の行きたいところへ出かけ ている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ② 利用者は、健康管理や医療面、安全面で 93 不安なく過ごせている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ① 利用者は、その時々の状況や要望に応じ 94 た柔軟な支援により、安心して暮らせてい る ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ① 職員は、家族が困っていること、不安なこ 95 と、求めていることをよく聴いており、信頼 関係ができている ①ほぼ全ての家族 ②家族の2/3くらい ③家族の1/3くらい ④ほとんどできていない ① 通いの場やグループホームに馴染みの人 96 や地域の人々が訪ねて来ている ①ほぼ毎日のように ②数日に1回程度 ③たまに ④ほとんどない ③ 92 Ⅴ.サービスの成果に関する項目 項目 取り組みの成果 運営推進会議を通して、地域住民や地元 の関係者とのつながりが拡がったり深ま 97 り、事業所の理解者や応援者が増えてい る ①大いに増えている ②少しずつ増えている ③あまり増えていない ④全くいない ② 98 職員は、生き生きと働けている ①ほぼ全ての職員が ②職員の2/3くらいが ③職員の1/3くらいが ④ほとんどいない ① 職員から見て、利用者はサービスにおお 99 むね満足していると思う ①ほぼ全ての利用者が ②利用者の2/3くらいが ③利用者の1/3くらいが ④ほとんどいない ② 職員から見て、利用者の家族等はサービ 100 スにおおむね満足していると思う ①ほぼ全ての家族等が ②家族等の2/3くらいが ③家族等の1/3くらいが ④ほとんどいない ① 【特に力を入れている点・アピールしたい点】 口腔ケアと安定した排便に向けての取り組みに力を入れています。歯科訪問医師の協力も得て、残歯の治療、部分入歯の作り直しによ り、食べ難さの解消を目指している。下剤についても、水分摂取と運動を推進し、徐々に減らしながら、廃止を目標としています。 (日々の実践の中で事業所として力を入れて取り組んでいる点・アピールしたい点等を自由記載) 地域密着型サービス事業者 自己評価表 ( 認知症対応型共同生活介護事業所 ・ 小規模多機能型居宅介護事業所 ) 事 業 者 名 グループホーム 入江 2F 評価実施構成員氏名 記 録 者 氏 名 評価実施年月日 平成21年1月20日 須田、三谷、木皿、福士、安保 須田 絹代 記 録 年 月 日 北 海 道 平成21年2月10日 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) Ⅰ.理念に基づく運営 1.理念の共有 ○地域密着型サービスとしての理念 1 地域の中でその人らしく暮らしていくことを 職員全員で提案し、理念を作りました。 支えていくサービスとして、事業所独自の理 念を作り上げている。 ○理念の共有と日々の取組み 2 管理者と職員は、理念を共有し、理念の 実践に向けて日々取り組んでいる。 理念の共有としては、休憩室に貼り、いつでも目につくようにしている。月1回の会議 の際、職員全員で唱和している。 ○ 地域への呼びかけをがもっと必要です。 ○ 家族や地域にもっと働きかける事が必要。夏祭り等に地域の人にも参加 して貰っているが、もっと日常的に付き合いが出来るよう進めたい。 ○ 時間が合えば、数人の職員が参加してみてもよいかもしれない。 ○家族や地域への理念の浸透 3 事業所は、利用者が地域の中で暮らし続 家族会、町内会等で取り組んでいる。 けることを大切にした理念を、家族や地域 の人々に理解してもらえるよう取り組んでい る。 2.地域との支えあい ○隣近所とのつきあい 4 管理者や職員は、隣近所の人と気軽に声 挨拶程度に留まり、日常的な付き合いまでに至ってない。 をかけ合ったり、気軽に立ち寄ってもらえる ような日常的なつきあいができるように努め ている。 ○地域とのつきあい 5 事業所は孤立することなく地域の一員とし 町内会への参加、活動(古紙回収や清掃)の参加も行い、努力している。 て、自治会、老人会、行事等、地域活動に 参加し、地元の人々と交流することに努め ている。 ○事業者の力を活かした地域貢献 6 利用者への支援を基盤に、事業所や職員 運営会議で参加されている町内会の方からの質問に答えたり、協力する事を説明し の状況や力に応じて、地域の高齢者等の暮 ている。 らしに役立つことがないか話し合い、取り組 んでいる。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○ 市町村とどのようにかかわっているか、職員は理解していないかもしれな いので、会議などを通して伝えていく。 3.理念を実践するための制度の理解と活用 ○評価の意義の理解と活用 7 運営者、管理者、職員は、自己評価及び 年1回の自己評価を実施。改善すべき項目は検討し改善している。 外部評価を実施する意義を理解し、評価を 活かして具体的な改善に取り組んでいる。 ○運営推進会議を活かした取り組み 8 運営推進会議では、利用者やサービスの 現状報告や話あいをしているが、皆さん遠慮がちなのか、自ホームの会議より、包括 実際、評価への取り組み状況等について報 支援センターから他ホームの会議情報がメールされ、大いに参考になる事が多い。 告や話し合いを行い、そこでの意見をサー ビス向上に活かしている。 ○市町村との連携 9 事業所は、市町村担当者と運営推進会議 色々な面で介護保険課や福祉課とも連絡を取っている。 以外にも行き来する機会を作り、市町村とと もにサービスの質の向上に取り組んでい る。 ○権利擁護に関する制度の理解と活用 10 管理者や職員は、地域権利擁護事業や成 包括支援センターや、社会福祉会、協議会などの研修会があり、今までは参加して 年後見制度について学ぶ機会を持ち、個々 いないが、これからは、参加するようにしていく。 の必要性を関係者と話し合い、必要な人に はそれらを活用できるよう支援している。 ○ 管理者や研修で学んだ者が職員に伝えるようにしていく。 ○虐待の防止の徹底 管理者やホーム長は研修に出て、学んでいる。参加者が中心になって勉強会を全員 管理者や職員は、高齢者虐待防止関連法 参加で実施している。当ホームでは不注意な言葉以外は虐待はない。認知症高齢者 11 について学ぶ機会を持ち、利用者の自宅や の人権、尊厳を守る為に、グループホームが出来たんだという意識を持って全員が 事業所内で虐待が見過ごされることがない 働いている。 よう注意を払い、防止に努めている。 4.理念を実践するための体制 ○契約に関する説明と納得 12 契約を結んだり解約をする際は、利用者 詳しく説明しているので、納得を得られていると思う。 や家族等の不安、疑問点を尋ね、十分な説 明を行い理解・納得を図っている。 ○ 会議等で、このケアは虐待になるのではないかと常に話合っている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○運営に関する利用者意見の反映 13 利用者が意見、不満、苦情を管理者や職 改めての機会を設けてはいないが、日々意見や不満は聞いている。 員並びに外部者へ表せる機会を設け、それ らを運営に反映させている。 ○ 運営の意見というより、生活についての事が殆どである。 ○家族等への報告 14 事業所での利用者の暮らしぶりや健康状 月1回請求書と共に、入り江便りとして、各家族に利用者の近況や預かり金の収支、 態、金銭管理、職員の異動等について、家 職員の異動などを書き伝えている。 族等に定期的及び個々にあわせた報告をし ている。 ○運営に関する家族等意見の反映 訪問された家族には、「何か気になる事ありませんか?」と尋ね、小さな事でも話して 15 家族等が意見、不満、苦情等を管理者や もらえるよう配慮している。 職員並びに外部者へ表せる機会を設け、そ れらを運営に反映させている。 ○ もっと職員も家族との意見交換をした方がよい。色々な職員を家族会に 参加させたい。 ○ 待遇面での希望は少なく、利用者ともっと自由な時間を持ちたいという意 見が最も多く、フリー勤務者を活用して、確実に増やしていく。 ○運営に関する職員意見の反映 フロアー会議や、日々の中で意見を聞けるような環境作りをしている。今年度からは 16 運営者や管理者は、運営に関する職員の 個人面接を始めて、職員の意見、希望を正式に聞く機会を作りました。 意見や提案を聞く機会を設け、反映させて いる。 ○柔軟な対応に向けた勤務調整 17 利用者や家族の状況の変化、要望に柔軟 利用者の急変や外出に対して、できるだけ即、対応できるようにしている。ほぼ毎日 な対応ができるよう、必要な時間帯に職員 フリー勤務者がいる。 を確保する為の話し合いや勤務の調整に努 めている。 ○職員の異動等による影響への配慮 運営者は、利用者が馴染みの管理者や職 異動、離職が少ない。昨年一人の離職者(出産、ご主人の転勤の為)がいたが、本人 18 員による支援を受けられるように、異動や離 から利用者個々に挨拶し、理解を得られていた。又利用者と共に送別会も開いた。 職を必要最小限に抑える努力をし、代わる 場合は、利用者へのダメージを防ぐ配慮を している。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) 5.人材の育成と支援 ○職員を育てる取り組み 19 運営者は、管理者や職員を段階に応じて 介護技術、認知症の研修に全員が参加出来る様にしている。まず育てるには、定着 育成するための計画をたて、法人内外の研 しなければならない。働き安い良好な人間関係からケア技術も伝えている。 修を受ける機会の確保や、働きながらトレー ニングしていくことを進めている。 ○ 一般職員にも、実戦者研修を毎年、一人か二人づづ受講させる予定。 ○ 家族ばかりでなく、もっと本人から言葉が引き出せるような面談をするよう にしたい。 ○同業者との交流を通じた向上 運営者は、管理者や職員が地域の同業者 研修会や協議会の行事の中で交流している。道東ブロックは他地域に比べて、協議 20 と交流する機会を持ち、ネットワーク作りや 会活動が多く、交流が盛んである。 勉強会、相互訪問等の活動を通じて、サー ビスの質を向上させていく取り組みをしてい る。 ○職員のストレス軽減に向けた取り組み 日々ケアに対する疑問、業務に対する不満等の言える職場作りに心がけている。職 21 運営者は、管理者や職員のストレスを軽 員無料の温泉旅行など毎年実施している。 減するための工夫や環境づくりに取り組ん でいる。 ○向上心をもって働き続けるための取り組 み 22 残業手当、賞与、資格手当などがきちんと支払われ、職員のモラールも高い。殆ど全 運営者は、管理者や職員個々の努力や実 員が介護福祉士、介護支援専門員の資格取得を目指している。 績、勤務状況を把握し、各自が向上心を もって働けるように努めている。 Ⅱ.安心と信頼に向けた関係づくりと支援 1.相談から利用に至るまでの関係づくりとその対応 ○初期に築く本人との信頼関係 23 相談から利用に至るまでに本人が困って 認知症という事もありなかなか不安など聞く事は難しいが求めている事を受け止める いること、不安なこと、求めていること等を本 努力や観察を行なっている。 人自身からよく聴く機会をつくり、受け止め る努力をしている。 ○初期に築く家族との信頼関係 24 相談から利用に至るまでに家族等が困っ 面談以外にも入居までの間、機会を持って話合うようにしている。 ていること、不安なこと、求めていること等を よく聴く機会をつくり、受け止める努力をして いる。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○初期対応の見極めと支援 25 相談を受けたときに、本人と家族が「その 入所が前提となっている為、他のサービスを紹介するまでに至っていない。 時」まず必要としている支援を見極め、他の サービス利用も含めた対応に努めている。 ○馴染みながらのサービス利用 本人が安心し、納得した上でサービスを利 本人の性格、生活などよく家族に相談し、色々工夫しながら馴染んでいただけるよう 26 用するために、サービスをいきなり開始する 努力している。 のではなく、職員や他の利用者、場の雰囲 気に徐々に馴染めるよう家族等と相談しな がら工夫している。 2.新たな関係づくりとこれまでの関係継続への支援 ○本人と共に過ごし支えあう関係 27 職員は、本人を介護される一方の立場に 介護してあげているのではなく、お手伝いをさせてもらい暮らしているのだという意識 おかず、一緒に過ごしながら喜怒哀楽を共 を持ちケアにあたるように心がけている。 にし、本人から学んだり、支えあう関係を築 いている。 ○本人を共に支えあう家族との関係 28 職員は、家族を支援される一方の立場に 家族支援として、不安相談を受けるようにしている。 おかず、喜怒哀楽を共にし、一緒に本人を 支えていく関係を築いている。 ○ 家族が都合がつかない場合は通院介助をホームでおこなっている。 ○ 本人からの希望で家へ外出したり、以前の職場の同僚が訪ねて来てい る。 ○本人と家族のよりよい関係に向けた支援 日々の中で本人が家族について話している言葉を伝えるようにしている。両者の会 29 これまでの本人と家族との関係の理解に 話の中に入ったり、うまく伝わっていない本人の気持ちを家族に伝えたりしている。 努め、よりよい関係が築いていけるように支 援している。 ○馴染みの人や場との関係継続の支援 30 本人がこれまで大切にしてきた馴染みの 違う町内からの入所者が多く、馴染みの場所から関係が途切れがちになっている。 人や場所との関係が途切れないよう、支援 に努めている。 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) 項目 ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○利用者同士の関係の支援 31 利用者同士の関係を把握し、一人ひとり 会話の中に職員が入れるように、食卓席の配慮をしている。 が孤立せずに利用者同士が関わり合い、支 え合えるように努めている。 ○ どうしてもきょしっつに篭りがちな方には、食事の際利用者同士が関わり をもてるように支援している。 ○ 職員側の意見にならないよう利用者の立場になり、考えるよう心がけて いる。夜勤の時間を含めて、本人と会話の時間を持ち、その人の欲求、 意向を汲み取るように心掛ける。 ○関係を断ち切らない取り組み 32 サービス利用(契約)が終了しても、継続的 今、現在もお付き合いをしている家族もある。 な関わりを必要とする利用者や家族には、 関係を断ち切らないつきあいを大切にして いる。 Ⅲ.その人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント 1.一人ひとりの把握 ○思いや意向の把握 会議の際、利用者の近況報告として、職員間で話あっている。それぞれの希望が違 33 一人ひとりの思いや暮らし方の希望、意向 うので、外出要望の人ばかりではない。居間で職員との花札を楽しみにしている人も の把握に努めている。困難な場合は、本人 いる。 本位に検討している。 ○これまでの暮らしの把握 34 一人ひとりの生活歴や馴染みの暮らし 方、生活環境、これまでのサービス利用の 経過等の把握に努めている。 個人データーとして書類があり、いつでも見られるようになっている。永く入所されて いる方が殆どで、ついつい現在の生活環境を重視してしまう傾向がある。毎月の会 議を通してマンネリに陥らないように過去歴にも気を配るように心がけている。 ○暮らしの現状の把握 35 一人ひとりの一日の過ごし方、心身状態、 個々に日誌を記入し、把握できるように努力している。 有する力等の現状を総合的に把握するよう に努めている。 ○ 色別に記入して、すぐ分かるようにしている。 2.本人がより良く暮らし続けるための介護計画の作成と見直し ○チームでつくる利用者本位の介護計画 本人がより良く暮らすための課題とケアの 36 あり方について、介護支援専門員の適切な 介護計画を作成する時は、カンファレンスを開き、話あっている。 監理のもとに、本人、家族、必要な関係者と 話し合い、それぞれの意見やアイディアを反 映した介護計画を作成している。 ○ 重度化に伴い家族や本人の意向を医療関係者によく伝えられるように支 援していく。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○現状に即した介護計画の見直し 介護計画の期間に応じて見直しを行うとと もに、見直し以前に対応できない変化が生 37 出来る限り、変化についていけるように見直しを図っている。 じた場合は、介護支援専門員の適切な監理 のもとに、本人、家族、必要な関係者と話し 合い、現状に即した新たな計画を作成して いる。 ○ 介護の方向性を説明して、納得してもらっているケースが多く、もっと双方 向で話あいをもっていくようにしていきたい。 ○ プランの評価、作成。アセスメントに活用する。介護計画の内容を個別記 録欄に、あまり反映させていない。もっと頻繁に判定しながら、次回計画 作成時に活かせるようにしたい。 ○ もっと地域資源について理解して、積極的に働きかけていきたい。 ○個別の記録と実践への反映 38 日々の様子やケアの実践・結果、気づき 日誌を色別に書いている。職員間の業務連絡、利用者の申し送りをはっきり区別して や工夫を個別記録に記入し、情報を共有し 書くようにしている。 ながら実践や介護計画の見直しに活かして いる。 3.多機能性を活かした柔軟な支援 ○事業所の多機能性を活かした支援 39 本人や家族の状況、その時々の要望に応 家族の状況も契約時とかなり変わっている事もあり、柔軟に対応しております。 じて、事業所の多機能性を活かした柔軟な 支援をしている。 4.本人がより良く暮らし続けるための地域資源との協働 ○ 地域資源との協働 ボランティアは結構沢山、協力を頂いていますが、あまり地域資源は使われていな 40 本人の意向や必要性に応じて、民生委員 い。消防協力の防火訓練(地域の人の参加あり)、中学生、小学生との交流はあっ やボランティア、警察、消防、文化・教育機 た。 関等と協力しながら支援している。 ○他のサービスの活用支援 41 グループホームという事で他のサービスは受けられない。他のケアマネージャーから 本人の意向や必要性に応じて、地域の他 の相談はグループホーム入居に関する事が多く、他ホームの空室状況をはじめ親切 のケアマネージャーやサービス事業者と話 に対応しているつもりです。 し合い、他のサービスを利用する為の支援 をしている。 ○地域包括支援センターとの協働 42 本人の意向や必要性に応じて、権利擁護 今はまだ必要性がなく協働はしていないが、会議などには出席している。 や総合的かつ長期的なケアマネジメント等 について、地域包括支援センターと協働し ている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○かかりつけ医の受診支援 43 本人及び家族等の希望を大切にし、納得 家族が都合が悪い時は職員が通院介助を日常的にしております。 が得られたかかりつけ医と事業所の関係を 築きながら、適切な医療を受けられるように 支援している。 ○認知症の専門医等の受診支援 44 専門医等認知症に詳しい医師と関係を築 詳しい医師が少なく、いても超多忙でなかなかコンタクトが取れない。 きながら、職員が相談したり、利用者が認知 症に関する診断や治療を受けられるよう支 援している。 ○看護職との協働 45 事業所として看護職員を確保している又 月に2回、訪問看護師の訪問があり、その都度相談できる。 は、利用者をよく知る看護職員あるいは地 域の看護職と気軽に相談しながら、日常の 健康管理や医療活用の支援をしている。 ○早期退院に向けた医療機関との協働 利用者が入院した時に安心して過ごせる 46 よう、また、できるだけ早期に退院できるよう 入院中、病院を訪問。その際、担当看護師から報告、相談を受けた。 に、病院関係者との情報交換や相談に努め ている。あるいは、そうした場合に備えて連 携している。 ○重度化や終末期に向けた方針の共有 47 重度化した場合や終末期のあり方につい まだ終末期ケアの経験はない。マニュアルはホームで作り、会議で説明している。 て、できるだけ早い段階から本人や家族等 ならびにかかりつけ医等と繰り返し話し合 い、全員で方針を共有している。 ○ 本人、家族、医師の連携が得られれば、積極的に取り組んでいきたい。 ○ 再度、方針の確認が必要。家族や医療関係者は勿論、職員同士の話あ いが必要である。 ○重度化や終末期に向けたチームでの支 援 重度や終末期の利用者が日々をより良く センター方式を利用して、重度者の見極めをしている。重度化に備え、ベッド、車椅子 48 暮らせるために、事業所の「できること・でき などのハードは勿論、支援方針などの変更にも取り組んでいる。 ないこと」を見極め、かかりつけ医とともに チームとしての支援に取り組んでいる。ある いは、今後の変化に備えて検討や準備を 行っている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○ 記録はフロアーに置いてあるが、利用者の目に触れないよう、配慮してい る。 ○住替え時の協働によるダメージの防止 本人が自宅やグループホームから別の居 今までに、住み替えの利用者はいない。そういう場合は勿論関係者に協力いたしま 49 宅へ移り住む際、家族及び本人に関わるケ す。 ア関係者間で十分な話し合いや情報交換を 行い、住替えによるダメージを防ぐことに努 めている。 Ⅳ.その人らしい暮らしを続けるための日々の支援 1.その人らしい暮らしの支援 (1)一人ひとりの尊重 ○プライバシーの確保の徹底 常に記録は本人が見ても、よい物、家族から申し出があった場合、提示する物である 50 一人ひとりの誇りやプライバシーを損ねる と考え記入している。 ような言葉かけや対応、記録等の個人情報 の取扱いをしていない。 ○利用者の希望の表出や自己決定の支援 51 本人が思いや希望を表せるように働きか その利用者に合わせた言葉かけを心がけ、理解できるようにしている。 けたり、わかる力に合わせた説明を行い、 自分で決めたり納得しながら暮らせるように 支援をしている。 ○ 職員により受け取り方が違わないように、統一されたチームケアを目指 す。 ○ 男性は4人おり、毎日の髭剃りの支援をする。 ○ 食べたい物を利用者に聞いて、なるべく実現するように料理している。 ○日々のその人らしい暮らし 52 職員側の決まりや都合を優先するのでは 入浴、食事(時間)など本人に合わせる。急がない業務等は後回しにはしているが、 なく、一人ひとりのペースを大切にし、その なかなか個々のペースに合わせられないこともある。 日をどのように過ごしたいか、希望にそって 支援している。 (2)その人らしい暮らしを続けるための基本的な生活の支援 ○身だしなみやおしゃれの支援 身だしなみは、その人らしくと支援しているが、理美容は、望む店ではなく、ホームに 53 その人らしい身だしなみやおしゃれができ 来てもらっている。 るように支援し、理容・美容は本人の望む店 に行けるように努めている。 ○食事を楽しむことのできる支援 54 食事が楽しみなものになるよう、一人ひと 出来る方とは一緒に行なっている。メニュウを決める際、利用者さんに食べたい物を りの好みや力を活かしながら、利用者と職 聞き、調理したりしている。調理をお願いする事もある。 員がその人に合わせて、一緒に準備や食 事、片付けをしている。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○本人の嗜好の支援 喫煙する人がいたが、今はやめておりいない。おやつはリクエストに応じて用意する 55 本人が望むお酒、飲み物、おやつ、タバコ ようにしている。 等、好みのものを一人ひとりの状況に合わ せて日常的に楽しめるよう支援している。 ○気持ちよい排泄の支援 56 オムツは使用していないが、リハビリパンツの方が何人かいる。6年目になるので、だ 排泄の失敗やおむつの使用を減らし、一 んだん重篤化してきており、トイレ介助も時間がかかっていますが、日中は全員、トイ 人ひとりの力や排泄のパターン、習慣を活 レ排泄を実行しています。夜間はポータブルトイレ使用が2名ほどおります。 かして気持ちよく排泄できるよう支援してい る。 ○入浴を楽しむことができる支援 57 曜日や時間帯を職員の都合で決めてしま その人の要望に応じて、好きな時間に入浴援助する事もある。 わずに、一人ひとりの希望やタイミングに合 わせて、入浴を楽しめるように支援してい る。 ○安眠や休息の支援 58 一人ひとりの生活習慣やその時々の状況 思い、思いに各人の好きなスペースで、気持ちよく眠っている姿がよくみられる。 に応じて、安心して気持ちよく休息したり眠 れるよう支援している。 (3)その人らしい暮らしを続けるための社会的な生活の支援 ○役割、楽しみごと、気晴らしの支援 外食、外出、身の回りのことなど希望に合わせ支援している。支援出来ている利用者 59 張り合いや喜びのある日々を過ごせるよう とそうでない利用者いる。もっと利用者の観察が必要だ。 に、一人ひとりの生活歴や力を活かした役 割、楽しみごと、気晴らしの支援をしている。 ○お金の所持や使うことの支援 60 職員は、本人がお金を持つことの大切さを お金を使う事の大切さは職員間で理解している。能力に応じて自分の財布をもってい 理解しており、一人ひとりの希望や力に応じ る人がいる。 て、お金を所持したり使えるように支援して いる。 ○ 入浴したがらない利用者に対する対応方法を研究して円滑な入浴介助 に努めたい。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○日常的な外出支援 出来る限り、してあげたいが、職員の人員に余裕のない時は難しい。隔日に買物に 61 事業所の中だけで過ごさずに、一人ひとり 出掛けているが、その際殆ど利用者と同行している。 のその日の希望にそって、戸外に出かけら れるよう支援している。 ○普段行けない場所への外出支援 62 一人ひとりが行ってみたい普段は行けな ホーム全体では花見、温泉日帰りなど。もう少し行事を増やすか、個別で対応した いところに、個別あるいは他の利用者や家 い。 族とともに出かけられる機会をつくり、支援 している。 ○電話や手紙の支援 63 家族や大切な人に本人自らが電話をした 本人より申し出があった時には、電話を取次いだり、手紙を投函したりしている。 り、手紙のやり取りができるように支援をし ている。 ○家族や馴染みの人の訪問支援 挨拶、優しい言葉かけ、お茶などの接遇に気をつけ居心地のよい雰囲気作りに努め 64 家族、知人、友人等、本人の馴染みの人 ておる。 たちが、いつでも気軽に訪問でき、居心地よ く過ごせるよう工夫している。 (4)安心と安全を支える支援 ○身体拘束をしないケアの実践 65 運営者及び全ての職員が「介護保険法指 少しでも自分のケアが拘束に抵触する恐れがある場合は、管理者や職員に確認しな 定基準における禁止の対象となる具体的な がら支援している。研修会で出席した職員が講師となって勉強会を開いています。 行為」を正しく理解しており、身体拘束をしな いケアに取り組んでいる。 ○鍵をかけないケアの実践 66 運営者及び全ての職員が、居室や日中玄 夜間以外鍵をかけないのがグループホームだという共通認識がある。 関に鍵をかけることの弊害を理解しており、 鍵をかけないケアに取り組んでいる。 ○ これからは散歩、ドライブ、買物などと隔日に外に出る機会を増やしてい きます。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○利用者の安全確認 居室よりあまり出て来ない人に関しては静かに居室訪問をして様子を見ている。リス 67 職員は、プライバシーに配慮しながら、昼 クマネージメントの研修参加者よりの指摘で夜間巡回を1回増やしました。 夜通して利用者の所在や様子を把握し、安 全に配慮している。 ○注意の必要な物品の保管・管理 68 注意の必要な物品を一律になくすのでは 各人のADLにあわせ、家具などの変更、手すりの設置をしている。 なく、一人ひとりの状態に応じて、危険を防 ぐ取り組みをしている。 ○事故防止のための取り組み 転倒の多い方には、ベット下にセンサーマットを敷く。歩行時の見守り強化。ヒヤリ 69 転倒、窒息、誤薬、行方不明、火災等を防 ハットの強化をして、職員全員で情報を共有している。リスクマネージメント研修参加 ぐ為の知識を学び、一人ひとりの状態に応 者の指導によって全員で事故防止の勉強会を開催した。 じた事故防止に取り組んでいる。 状態が変われば、スピーディな対応の変化を目指す。 ○急変や事故発生時の備え 70 利用者の急変や事故発生時に備え、全て 実際の訓練は少ないので、もしもの時対応できるか不安はある。 の職員が応急手当や初期対応の訓練を定 期的に行っている。 ○災害対策 71 火災や地震、水害等の災害時に、昼夜を 防災訓練に消防車や地域の方の参加もありました。 問わず利用者が避難できる方法を身につ け、日ごろより地域の人々の協力を得られ るよう働きかけている。 ○リスク対応に関する家族との話し合い その都度説明している。例えば、夜間、自室で転倒の恐れの多い利用者に対して、ど 72 一人ひとりに起こり得るリスクについて家 うしたらよいか、話し合いました。センサーマットの他に布団に鈴をつけたらいいので 族等に説明し、抑圧感のない暮らしを大切 はという意見も出ましたが、家族の意見でそれは取りやめました。 にした対応策を話し合っている。 ○ 年一回程度では少ない。管理者がホーム内で訓練する時間を設けてい きたい。定期的に訓練、講習を行なっていきたい。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) (5)その人らしい暮らしを続けるための健康面の支援 ○体調変化の早期発見と対応 73 一人ひとりの体調の変化や異変の発見に 必ず日誌を読み、口頭で申し送りもしている。 努め、気づいた際には速やかに情報を共有 し、対応に結び付けている。 ○ 勤務時刻10分前には出勤し必ず、日誌をよく読んでからケアに入るよう にした。 ○服薬支援 74 職員は、一人ひとりが使用している薬の目 全員の分はなかなか把握しきれないが、薬一覧を作成しており、ファイルしている。 的や副作用、用法や用量について理解して おり、服薬の支援と症状の変化の確認に努 めている。 ○便秘の予防と対応 75 職員は、便秘の原因や及ぼす影響を理解 食事、水分、運動、などに気を使い、仕方のない時は、下剤、浣腸を使用している。 し、予防と対応のための飲食物の工夫や身 体を動かす働きかけに取り組んでいる。 ○ 下剤を服用しない方向で水分、繊維分の多い食事を考えケアにあたって いる。 ○口腔内の清潔保持 76 口の中の汚れやにおいが生じないよう、毎 現在夕食後のみ実施。ホームに歯科医師を呼んで口腔ケアの研修をした。 食後、一人ひとりの口腔状態や力に応じた 支援をしている。 ○栄養摂取や水分確保の支援 77 食べる量や栄養バランス、水分量が一日 記録に残し、皆が分かるようにしている。それにより、水分補給等をしている。 を通じて確保できるよう、一人ひとりの状態 や力、習慣に応じた支援をしている。 ○感染症予防 78 感染症に対する予防や対応の取り決めが 予防接種の実施。手洗い、消毒の義務ずけをしている。 あり、実行している(インフルエンザ、疥癬、 肝炎、MRSA、ノロウィルス等) ○ 飛沫感染を防ぐ為に大型の気化式加湿器を入れました。以前の水蒸気 タイプに比べて格段に効果がありました。今後とも、居間、居室ともに、湿 度、温度に気をつけていきます。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○食材の管理 79 食中毒の予防のために、生活の場として 毎食後の布巾や調理用具の消毒。食品の賞味期限などに気を配っている。 の台所、調理用具等の衛生管理を行い、新 鮮で安全な食材の使用と管理に努めてい る。 2.その人らしい暮らしを支える生活環境づくり (1)居心地のよい環境づくり ○安心して出入りできる玄関まわりの工夫 80 利用者や家族、近隣の人等にとって親し みやすく、安心して出入りができるように、 玄関や建物周囲の工夫をしている。 貼り紙や、花を植えたり、飾りをつけたり、工夫している。 ○居心地のよい共用空間づくり 共用の空間(玄関、廊下、居間、台所、食 81 堂、浴室、トイレ等)は、利用者にとって不快 その季節に合った食べ物を作ったり、飾りつけをしたり、光、音にも気を配っている。 な音や光がないように配慮し、生活感や季 節感を採り入れて、居心地よく過ごせるよう な工夫をしている。 ○共用空間における一人ひとりの居場所づ くり 82 共用空間の中には、一人になれたり、気 の合った利用者同士で思い思いに過ごせる ような居場所の工夫をしている。 それぞれに居場所がある。当ホームはあまり広くない為、いかに効率的にスペースを 使うかは勿論、利用者の体型に合う椅子や、利用者同士の相性、安全を考えて工夫 している。 ○居心地よく過ごせる居室の配慮 83 居室あるいは泊まりの部屋は、本人や家 家族より本人の使用していた物等を持ってきて貰っている。 族と相談しながら、使いなれたものや好み のものを活かして、本人が居心地よく過ごせ るような工夫をしている。 ○換気・空調の配慮 84 気になるにおいや空気のよどみがないよ ほぼ一定の温度になるように注意しながら窓を開けたり、換気扇を回しながら、換気 う換気に努め、温度調節は、外気温と大き に努めている。 な差がないように配慮し、利用者の状況に 応じてこまめに行っている。 ○ 居間にアームチェアーの一人用椅子を2脚配置する予定です。 項目 取り組みの事実 (実施している内容 ・ 実施していない内容) ○印 (取組んでい きたい項目) 取組んでいきたい内容 (既に取組んでいることも含む) ○ 浴場はユニット式の為、手すりが思うようにつけれない。二人介助も実施 している。 (2)本人の力の発揮と安全を支える環境づくり ○身体機能を活かした安全な環境づくり 手すりを居室内、共用スペースにも増やしてつけている。身体の小さい人には湯が深 85 建物内部は一人ひとりの身体機能を活か すぎる為、すのこで丁度良い床を作り、浴槽の底に沈め固定して(五右衛門風呂のよ して、安全かつできるだけ自立した生活が うに底にスノコを沈め下駄状にしている。)支援している。 送れるように工夫している。 ○わかる力を活かした環境づくり 86 一人ひとりのわかる力を活かして、混乱や その人に合った対応を心掛けている。 失敗を防ぎ、自立して暮らせるように工夫し ている。 ○建物の外回りや空間の活用 87 建物の外回りやベランダを利用者が楽し んだり、活動できるように活かしている。 ホームの裏側にりっぱな畑を作っている。 Ⅴ.サービスの成果に関する項目 項目 取り組みの成果 職員は、利用者の思いや願い、暮らし方の 88 意向を掴んでいる ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんど掴んでいない ① 利用者と職員が、一緒にゆったりと過ごす 89 場面がある ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんど掴んでいない ② 利用者は、一人ひとりのペースで暮らして 90 いる ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ① 利用者は、職員が支援することで生き生き 91 した表情や姿が見られている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ② 利用者は、戸外の行きたいところへ出かけ ている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ② 利用者は、健康管理や医療面、安全面で 93 不安なく過ごせている ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ② 利用者は、その時々の状況や要望に応じ 94 た柔軟な支援により、安心して暮らせてい る ①ほぼ全ての利用者 ②利用者の2/3くらい ③利用者の1/3くらい ④ほとんどいない ① 職員は、家族が困っていること、不安なこ 95 と、求めていることをよく聴いており、信頼 関係ができている ①ほぼ全ての家族 ②家族の2/3くらい ③家族の1/3くらい ④ほとんどできていない ① 通いの場やグループホームに馴染みの人 96 や地域の人々が訪ねて来ている ①ほぼ毎日のように ②数日に1回程度 ③たまに ④ほとんどない ③ 92 Ⅴ.サービスの成果に関する項目 項目 取り組みの成果 運営推進会議を通して、地域住民や地元 の関係者とのつながりが拡がったり深ま 97 り、事業所の理解者や応援者が増えてい る ①大いに増えている ②少しずつ増えている ③あまり増えていない ④全くいない ② 98 職員は、生き生きと働けている ①ほぼ全ての職員が ②職員の2/3くらいが ③職員の1/3くらいが ④ほとんどいない ① 職員から見て、利用者はサービスにおお 99 むね満足していると思う ①ほぼ全ての利用者が ②利用者の2/3くらいが ③利用者の1/3くらいが ④ほとんどいない ① 職員から見て、利用者の家族等はサービ 100 スにおおむね満足していると思う ①ほぼ全ての家族等が ②家族等の2/3くらいが ③家族等の1/3くらいが ④ほとんどいない ① 【特に力を入れている点・アピールしたい点】 自己決定の尊重をモットーに、利用者さんが自由にのびのびと暮らして行けるよう、支援しています。職員も常に「私らしさ」とは何かと考 え、利用者の立場で考え、判断していくように努力しています。 (日々の実践の中で事業所として力を入れて取り組んでいる点・アピールしたい点等を自由記載)
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