これら5つの要素の一日における変化はどのようになっていますか?

表 題:水田水面の熱収支5要素の日変化
概 要:水田の水面における熱の出入りを理解することは、適切な水管理方法を選択する
上で基礎となる。熱の収支に関係する5つの要素の日変化とその特徴を概説する。
水田水面の熱収支を構成する5要素の1日における熱の出入りは下図の通り。
純放射量(S)
0
潜熱伝達(lE)
顕熱伝達(L)
0
貯熱(Bw)
0
地中伝導(Bs)
0
0
6
12
18
時 刻
東北農業試験場水稲冷害研究チーム提供
この図から次のような特徴を読みとることができる。
○水や土壌は午前中に熱が貯えられが、午後になるとその熱は蒸発などの熱源となって
放出される。
○蒸発による熱の放出(潜熱伝達)が最大になるのは夕方である。
○水面の蒸発の熱(潜熱伝達)は水温と気温の温度差によって伝達される熱(顕熱伝達)
に比べてかなり大きい。
(参考資料:坪井八十二(1993)「気象と農業生産」養賢堂)
参照図説:
水田水面の熱収支