次代を担う 若手女性農家たち

JA通信 Public Relations Magazine
JA秋田 ふ る さ と は 、 新 た な 期 待 を 創 造 し ま す 。
【特 集】
次代を担う
若手女性農家たち
9
vol.221
2016
べ
ん
た
つ
く分からないまま合格という目標を
達成したが故に、頂上は更に上に感
じ、 ま さ に「 辿 り 来 て、 未 だ 山 麓 」
の心境です。目標を達成したのでは
なく、頂上へ向かう正しい道の通過
点なのでしょう。頂上はまだまだ先
にあります。
結果はともかく、3回の挑戦を通
じて、仕事に対する姿勢や人間性な
ど自分を見つめなおす機会が数多く
ありました。恥ずかしさで顔が赤く
なるような失敗を思い出したり、今
まで気づかなかった欠点に気がつい
たり、さまざまな後悔と反省を繰り
返した1年半でした。そして多くの
人から教えを受け、本もたくさん読
み ま し た。
「だから昇段審査は尊い
んですよ」と、8段を目指している
先生が、以前私にかけてくれた言葉
の意味だけは分かってきました。
まだまだ、人間としても組合長と
しても未熟ですが、皆さまのお役に
たてるよう、努力して参ります。こ
れからも引き続き皆さまからのご指
導ご鞭撻のほどお願い申し上げ、報
告とさせていただきます。
2
2016. 9
JA通信
組合長と両専務が自由につづる、リレー形式のエッセイ 小田嶋組合長 》》 佐藤専務 》》 鷹田専務 》》
11
続・辿りきて、未だ山麓
●代表理事組合長 小田嶋 契
今回も多くの皆さまにご協力をい
ただきました。横手市剣道連盟の皆
さんだけでなく、美郷町や羽後町の
農家の方、他JAの関係者の方々か
ら も 稽 古 を つ け て い た だ き ま し た。
組合員の皆さまからも、いたるとこ
ろで激励していただきました。誌面
をお借りしまして、心より感謝申し
上げます。
合格の理由は、審査員の方しか分
か ら な い こ と だ と 思 い ま す。 そ の
方々に合格と判断していただいたの
ですから、よかった点はあると思い
ますが、そこがどこなのか私には分
かりません。もう一度受審したとし
ても合格す
る自信もあ
り ま せ ん。
段位に恥じ
ることの無
いようにこ
れからも稽
古を継続し
ていかなけ
ればと思っ
ています。
理由がよ
▲横手市剣道連盟フェイスブックより
特別編
て、「 普 段 通 り 」 と は 一 体 ど ん な も
私 事 で 恐 縮 で す が 、 皆 さ ま に ご 報
告し た い こ と が あ り ま し て 誌 面 を お
のかも自分ではよく分かりません。
借り し ま す 。 8 月 日 、 札 幌 市 で 剣
昇段審査の前にリオデジャネイロオ
道の6段昇段審査を受けてきまし
リンピックの中継を家族で見ていて
た。 結 果 、 晴 れ て 合 格 す る こ と が で 「 一 流 の ア ス リ ー ト で も オ リ ン ピ ッ
きま し た 。
クの場で普段の力を出し切るのは難
しい。俺みたいな素人ならなおさら
昨 年 8 月 の 昇 段 審 査 の 不 合 格 は 以
前ご 報 告 し ま し た が 、 そ の 後 、 月
だ!」と思い、息子に話したところ、
にも東京で受けていました。こちら 「落ちた時の予防線を張っている!」
も不 合 格 で し た 。 2 度 目 の 調 整 は 順
とか「小さいなぁ」と笑われてしま
調で 自 信 を 持 っ て 臨 み ま し た が 、 結
いました。
果 を 出 す こ と が で き ま せ ん で し た。
どうしたらよいのか昇段審査が始
それ か ら は 「 段 位 は 授 か る も の 」 と
まる直前まで考え続けました。その
改め て 意 識 し 、 審 査 を 意 識 せ ず 稽 古
時、頭に浮かんだのはいつも稽古を
を続 け て き ま し た 。
つけていただいている先生からの手
紙です。激励の手紙ですが、その中
札 幌 市 へ の 道 中 は 、 昇 段 審 査 の 前
に行 わ れ た 秋 田 市 で の 模 擬 審 査 を 思
に「体調に気を付けて、普段通り頑
い出 し て い ま し た 。 講 師 の 先 生 方 か
張ってきてください」
とありました。
らは 「 普 段 通 り や れ ば 大 丈 夫 だ 」 と 「 稽 古 を 頂 戴 し て い る 先 生 が 、 普 段
声を か け て も ら い ま し た 。 昇 段 審 査
通りでよいと仰っている。ならば先
は自 分 の 普 段 通 り の 稽 古 を 見 て い た
生方から稽古を頂戴する気持ちで臨
だく も の で す が 、 審 査 員 の 方 も 合 否
も う 」。 私 が 行 き 着 い た 先 は こ こ で
の判 断 の 正 確 性 を 審 査 さ れ る と 言 わ
した。
れて お り ま す 。 そ の よ う な 特 別 な 空
そのせいかは分かりませんが、昇
気の 中 で 、 受 審 者 が 普 段 通 り の 力 を
段審査では体が自然に動き、自分の
出し 切 る こ と が 簡 単 で な い こ と を 2
力を出し切ったという満足感が大き
回の 失 敗 で 経 験 し て お り ま す 。 加 え
くありました。
21
JA通信
September
9
2016
NTS
CONTE
表紙紹介
02 トップエッセイ
03 もくじ/表紙紹介
04 【特集】
次代を担う
若手女性農家たち
08 ニュース&トピックス
12 営農ワンポイントアドバイス
13 地元の高校生が行く!
突撃!アグリリポート
14 農に生きる
16 レシピ
17 健康情報
18 ふるさとサロン
20 バラエティコーナー
22 インフォメーション
24 ふるさとの民話
JAの概況
「表紙」の女の子
奥山 あかりちゃん(大雄・3 歳《 3 月29日生まれ》
)
ひ
ろ
き
両親(父:大樹さん 母:芽衣子さん)と祖父母、そし
て今年の4月に生まれた弟との6人家族。好奇心旺盛で、
やってみたい!と思ったらすぐ行動に移します。大雄サ
マーフェスティバル(7月)でよさこいを見てすっかり踊
りの虜になってしまった様子。
「踊ってみせて」と声をか
けると、
「どっこいしょ!どっこいしょ!」と、かけ声つ
きで披露してくれました。最近、保育園で手や足に絵の具
をつけて絵を描く「ペインティング」を覚えて友達と遊ん
でいます。野菜の好き嫌いがほとんどないというあかり
ちゃん。もちろん枝豆だって好き。ゆで上がったばかりの
枝豆をうちわであおいで冷ましてくれました。名前のよう
に明るくすこやかに育ってね!
とりこ
「旬」な 野菜
枝豆
「枝豆」とは、大豆の未熟豆のこと。その栄養は、豆と
野菜の両方の特徴がある緑黄色野菜であり、タンパク質、
ビタミンB1とB2、カルシウム、食物繊維、鉄分が豊富
に含まれています。また、大豆には含まれていないビタミ
ンAとCを含むほか、タンパク質に含まれる「オルニチ
ン」はアルコールの分解を促し、二日酔い防止効果もある
とされています。
当JA管内では、香り高い「湯あがり娘」、「秘伝」をは
じめ、秋田県独自品種「あきたほのか」など、さまざまな
品種を栽培しています。枝豆部会は、部会員数165人。約
95haで栽培しており、7月から10月まで生産しています。
次代を担う
若手女性農家たち
特 集
農家の高齢化は、私たちの地域の大きな問題。
しかし、管内ではひたむきに頑張る若手農家も実はたくさんいます。
そんな若手農家を昨年特集したところ、読者から多くの反響がありました。
そのなかで、若手女性の特集を望む声が多かったため、
彼女たちの営農スタイルやその思い、そして夢に迫ります。
JA通信
2016. 9
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就農して友達が増えよかった
問題を共有する
友達や仲間は一生涯の財産
ていた。その空間を有効利用す
てどんどん発信していく」とい
とするこの地域を、全国に向け
藤 美 緒 さ ん 。「 農 業 を 基 幹 産 業
りとなる野菜を行政やJAに相
夏場の栽培が難しいので、代わ
ウを栽培した。ホウレンソウは
年目は母の手伝いでホウレンソ
歳で就農を決意。1
う夢を描いている。
導入しやすいアスパラガスを自
るため、
「 農 家 の 跡 取 り 娘 と し て 、 い
つかは農業を」と思いながら
身の主力作物に決定した。
「 農 業 を 通 じ て 地 域 の た め に
できることをしたい」と話す伊
も、両親が健在だったため、好
談し、市が推進する作物の中で
きなことをさせてもらっていた
ほ
り、ハウス1棟と合わせてアス
歳の時、父が他界
し、両親がそれまで栽培してい
パラガスの栽培をスタートさせ
少しずつ手が回らなくなり、ハ
会が助けてくれた。わざわざ圃
た 。「 栽 培 に 悩 ん だ と き に は 部
たホウレンソウのハウス
棟に
美緒さん。
ホウレンソウのハウスがあっ
た場所に ㌃の露地の圃場を作
33
20
ウスに空きが目立ち寂しく感じ
25
【プロフィール】
●いとう・みお
1978年生まれ。京都の佛教大学文学部史学科
を卒業し、地理歴史の教員免許を有する。大
学を卒業後、横手の自動車学校で教官として勤
務。33歳で就農し、露地20aとハウス1棟でア
スパラガスを栽培。そのほかトマトやネギなど
も栽培し朝採り野菜へ出荷中。JAアスパラ部
会の部会員。2人姉妹の長女。
増え、農業を始めてよかった」
「 会 社 時 代 よ り た く さ ん の 友
達ができた。仲間という財産が
アップも図っている。
ネス塾」にも参加して、スキル
ている「次世代農業経営者ビジ
とも繋がり始めた。県が開催し
つな
SNSを通じて、全国の生産者
美緒さんは積極的に研修会に
参加して仲間を増やしている。
している。
とうれしく思った」と大変感謝
も い て 、『 私 は 1 人 で は な い 』
場まで指導に来てくれる部会員
雄物川・館合
伊藤 美緒さん(38)
と笑みを浮かべる。
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JA通信
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▲管理機もすべてJAに相談して購入。 ▲ハウス1棟でトマトも栽培している。 ▲紫アスパラの栽培にも挑戦。1aの圃
「JAは私にとってなくてはならない存 皮が薄いミニトマト「プチぷよ」がお気 場で2年目の紫アスパラを立茎中
在」と話す
に入り
農業を身近に感じられる環境で
子育てをしながら
新鮮でおいしい野菜をつくる
「『おいしかった』と言われる
ことがやりがい」と話す藤原広
い野菜づくりを心掛けている。
錯誤を重ね、極力農薬を使わな
教わった。それから現在も試行
には、同会員や会員家族の
かな」とほほえむ。2012年
う で、
『食育』になっているの
代
子さん。JA直売の会「ふるさ
と安心畑」の会員になり約
決め手となり、子育てと同時進
ス栽培を本格的に始めたことが
授かった。祖父がトマトのハウ
歳の頃に結婚し、長男を
れ、高校卒業後は県内企業に就
が で き た。 農 家 の 長 女 に 生 ま
交流を楽しむ中でリピーター
る。
「子どもを連れて直売所に
る環境が自然に醸成されてい
たちにも農業を身近に感じられ
の幼い頃と同様に自身の子ども
ポップを作成するなど広子さん
野菜の食べ方を書いた手作りの
服を持ち、小学2年生の長女は
小学6年生の長男は自分の作業
とが大切。限られた時間の中で
い。恐れずどんどん挑戦するこ
これから農業を始める人に向
けて「失敗から学ぶことが大き
ている。
品化にこぎつけ軌道に乗り始め
教わり「いぶりっ娘人参」の商
んは代表を務める。先輩会員に
芽っ娘くらぶ」を結成。広子さ
こ
行で農業を始めることを決意し
行くこともある。自分たちが収
楽しみを作ってもらいたい」と
こんぽう
年。
から 代の女性有志が冬期間の
土日は、夫や子どもたち家族
が 収 穫 や 梱 包 の 作 業 を 手 伝 う。 出品不足の解消を図ろうと「若
た。自ら経営するにあたり種を
穫した野菜をお客さんに手に
エールを送る。
ま
職。
播く時期や土作りなどの細かい
取ってもらえることが嬉しいよ
じょうせい
作業や段取りを改めて祖父から
直売所に足を運び、消費者との
10
6
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JA通信
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【プロフィール】
●ふじわら・ひろこ
1981年生まれ。平成高校を卒業後、県内企業に
4年間勤務。結婚、出産を機に22歳の頃に就農。
トマトやオクラ、キュウリ、ハクサイ
(オレンジクイ
ン)
など20a栽培。JA直売の会「ふるさと安心畑」
会員。同会員や会員家族で構成する
「若芽っ娘く
らぶ」代表。
2児の母。
2人姉妹の長女。
▲広子さんが栽培しているのは「丸オク
ラ」
。柔らかく子どもでも食べやすい
▲朝に子どもたちを学校に送り出してす
ぐ収穫した野菜の梱包を行う。ラベルを
貼って出品に向かう
▲直売の会「ふるさと安心畑」イオンS
C横手南店の店頭に出品し、陳列する
40
横手・旭
藤原 広子さん(35)
22
農業は自己責任でおもしろい
時間も経営も自由
これが私の農業スタイル
よ」と、野菜づくりとともに地
う。この地域で楽しく暮らそう
なに楽しい農業をみんなもやろ
「 農 業 は 楽 し い よ っ」 と 笑 顔
で 話 す 平 元 沙 恵 子 さ ん。「 こ ん
間と野菜宅配を行っている。母
田市の広面や土崎まで地域の仲
そのほか、夏場は毎週1回、秋 「 現 代 農 業 」 な ど の 農 業 専 門 誌
培 し、 直 売 所 に 出 荷 し て い る。 て 考 え る こ と が 幸 せ 」 と 話 し、
「いつも頭の中は野菜づくり
沙 恵 子 さ ん は ナ ス や ト マ ト、 キュウリなど多品目の野菜を栽 のことでいっぱい。農業につい
課。
「農業は自分で計画して栽
農計画を練り上げることが日
を読み、多品目栽培における営
域づくりの活動にも積極的に参
が活動していた
動物園の飼育員に憧れ、大学
では畜産を専攻した。牛や羊の
さん。馴染みのお客に互いの信
現在仲間5人と活動する沙恵子
ても自己責任。自由性が大きい
のが魅力でおもしろい」と目を
対して、野菜や山菜の保存食な
輝かせる沙恵子さん。これから
山形ガールズ農場で3年間修
ど で お 客 の 期 待 に 応 え よ う と、 魅力を伝え、地域を明るく楽し
も効率良く営農しながら農業の
業。主に小玉スイカなどの栽培
仲間と試行錯誤しながら知恵を
続ける。
い空間にするため、笑顔で走り
を学び、その技術で今夏もおい
要 性 に 気 付 き、 大 学 を 卒 業 後、 頼関係も厚い。冬場の品不足に
エサについて学ぶ中、農業の重
のお客もいる。
それを引き継ぎ、 培し、良くできても、悪くでき
年以上前から
加する明るい彼女。
【プロフィール】
●ひらもと・さえこ
1989年生まれ。山形大学農学部生物生産学科
で畜産を専攻。卒業後、山形県村上市にある
農業生産法人国立ファーム㈱山形ガールズ農
場に就職。3年後Aターン、祖母と母との3人
で水稲30aと畑作17a、ハウス2棟で多品目を
栽培。直売所への出荷が中心。3人兄妹(兄・
兄)の長女。
絞っている。
▲沙恵子さん自慢の小玉スイカ。今年も
おいしく仕上がり、消費者からも大変好
評だった
▲ナスもお客の要望に応えて数種類栽培
する
▲キュウリやナスは母から学び漬物など
にして冬場に備えるという
大森・八沢木
平元 沙恵子さん(26)
しい小玉スイカを実らせた。
2016. 9
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10
September 2016
▲講習会には130人の部会員が参加
▲小川部会長が目標必達を呼び掛けた
▲高品質なブドウを消費者へ
▲規格や品質について現物を見ながら確認した
ぶどう部会出荷規格講習会
持ち前の香りや甘み良好
雪害復興も進み生産量増
開花期は平年よりも1週間程度早まりまし
た。また、生育期間が高温で推移したことで
成熟が進み着色始期も早まり、果粒肥大につ
いては開花期以降の降水量が十分であったこ
ぶどう部会は8月19日、出荷規格講習会
とから順調な生育となっています。持ち前の
をJAぶどう集出荷所で開き、部会員など
香りや甘みも良好に仕上がりました。
130人が参加しました。主力の中粒種「キャ
同日に開いた目ぞろえ会では、中粒種の
ンベル」
「 ナイヤガラ」
「 スチューベン」などの出
「キャンベル」「ノースレット」の2品種の
荷規格表で選別や調整基準、糖度の確認を行
規格や品質について、現物を見ながら確認を
いました。また、各品種の収穫開始日や検査
しました。小川忠洋部会長は「生育は順調に
体制についての報告を行い、高品質生産で市
推移し、糖度も十分に仕上がっている。今年
場からの期待に応え、消費者へおいしいブド
は雪害からの復興も進み生産量が増え、多く
ウを届ける責務を果たすことを誓いました。
の消費者へおいしいふるさと産のブドウを届
ブドウの生育状況は、春先から気温が高く
けることができる」と話しました。
JA通信
2016. 9
8
大玉スイカコンクール
渡邉さん悲願の初優勝
1週間、本店に展示
西瓜部会は8月 11 日、栽培したスイカの
重さを競う「大玉スイカコンクール」を里見
集出荷所で開き、
「あきた夏丸」
「祭ばやし
777」
「縞無双」の3品種、計9玉が出品され
ました。16 回目となる今回は昨年の記録の
22.78㌔よりも重い 23.68㌔を出品した十文
字睦合地区下村の渡邉太郎右エ門さんが「祭
ばやし 777」で初優勝しました。渡邉さんは
「毎年出品していて、今年やっと優勝できた。
とてもうれしい」と満足げに話しました。大
玉スイカは本店よこてシャイニーパレスに1
週間展示して、来店者へ産地のPRをしまし
た。播磨和宜部会長は「大玉生産は生産者の
技術管理がしっかりしている証拠。今後も参
加者を集い、管内の生産レベルの向上を図り
たい」と話しました。
▲笑みを浮かべるコンクール上位5名。写真中央
が優勝した渡邉太郎右エ門さん
▲コンクール終了後、本店よこてシャイニーパレ
ス1階に展示してスイカ産地をPRした
ジャンボスイカコンクール
齊藤さん100㌔超で優勝
クイズに応募1,271通!
▲齊藤さんは「愛情を込めて、ここまで大きくした。
十文字のPRにも貢献できてうれしい」と話した
▲重量の測定後、優勝したスイカを割って糖度も計
測した。糖度は10を超え、会場に甘い香りが漂った
9
JA通信
2016. 9
十文字営農センターは8月22日、「ジャン
ボスイカコンクール」を十文字集出荷所で開
きました。県内一の生産量を誇る当JAのス
イカの知名度をより高め、さらに十文字産の
スイカを積極的にPRすることが目的。飼料
用品種「カロライナクロス」の重さを競い、
生産者11人が12点を出品。106.8㌔を記録
した十文字植田地区源太の齊藤忠光さんが初
優勝しました。2位以下のうち7点は、秋田
市大森山動物園に贈呈。さらに、3点は23日
から29日まで、道の駅十文字や秋田ふるさ
と村などに展示して、重さ当てクイズを実施
しました。クイズには全国から1,271通もの
応募があり、正解に最も近い応募者へ地場産
農産物などをプレゼントする予定です。
川中島白桃出荷目ぞろえ会
選果規格を確認
収穫適期逃さず早期出荷を
桃部会は8月20日、増田選果場で主力品
種の「川中島白桃」の出荷目ぞろえ会を開
き、部会員60人が参加しました。秋印秋田
中央青果㈱の担当者が市場情勢を報告し、販
売の間口を広げるべく色目を合わせて出荷す
ることと出荷する前日に予約を入れることの
2点を要請しました。今年は、昨年と比較し
て適度な降水に恵まれ、着果後の玉肥大が平
年よりもやや大きく順調に生育。部会員は収
穫適期を逃さず早期出荷することを確認しま
した。長岩一也部会長は「高温による軟質果
が見られるので品質に十分気をつけて良い
桃を出荷してほしい」と呼び掛けました。
今年度、同部会は販売数量165㌧(前年度比
30%増)販売高6500万円(同44%増)を目
指します。
▲出荷見本の写真を掲げる桃部会の五十嵐正一販
売部長(右)
▲サンプルの試食も行い、食味の観点からも確認
した
青年部活動報告
積極的にイベント参加
農産物を直売
▲流れ回るキュウリを釣り上げ、ゲームを楽しむ
子どもたち
▲直接販売で安全安心な県産農産物をPRした青
年部員
青年部は8月7日、横手市で開催した「よ
こて冒険王」
(主催/よこて冒険王実行委員
会)に共催しました。部員ら21人が、バー
ベキュー会場(横手公園スキー場)で地元の
農産物の直売や「キュウリ釣りゲーム」
、
「ミ
ニトマトすくいゲーム」など行い、青果物を
PRしました。また8月21日、秋田市駅前
買物広場で開催した「JA青年部安心・新鮮
農産物市」
(主催/JA秋田青年部協議会)
にも参加。野菜や果物、花きなどを手頃な価
格で販売し、安全安心な県産農産物をPRし
ました。参加JAは当JA青年部員ら5人を
含め、県内の8JAの青年部員や女性部員な
ど49人が、各ブースで野菜の直売や詰め放題
などを実施し、会場は大いににぎわいました。
JA通信
2016. 9
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横手・増田JA夏まつり
屋台や餅まき、抽選会など
来場者でにぎわう
横手支店、増田支店は8月6日、組合員や
地域住民との親睦を深める支店協同活動の一
環として横手支店駐車場と増田選果場でJA
夏まつりを開催しました。2会場には多くの
来場者が訪れ、にぎわいを見せていました。
横手支店では昨年に引き続き女性職員が浴
衣姿で来場者をもてなしました。横手黒毛和
牛の丸焼きなどの屋台のほか野菜の直売を行
い、
「横手舞組」の子どもたちがよさこいの
パフォーマンスを披露。シンガーの栗林聡子
さんも登場し、大いに盛り上がりました。
増田支店では気温37℃の暑さの中、開会
前から数量限定の「りんごジュース」を求め
て長蛇の列ができました。女性部による花笠
音頭や餅まきで盛り上がり、地元バンド「レ
インメーカー」が演奏で会場内を沸かせまし
た。
▲地場産農産物やAコープ商品などが当たる抽選
会も実施した(横手支店)
▲地元バンド「レインメーカー」による生演奏。
来場者を魅了した(増田支店)
JICA視察研修
研修員17名が来組
JAの役割など学ぶ
▲JAの小田嶋契組合長が「日本の農協は総合事
業を展開している世界でもまれな協同組合」と紹介
▲雄物川カントリーエレベーターで施設の稼働につ
いて、通訳を通じながら説明者の話を聞く研修員
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JA通信
2016. 9
JICA(独立行政法人国際協力機構)の
研修員17人が8月30日、当JAを視察研修
に訪れました。開発途上国における農業生産
性の向上の取り組み支援を行っているIDA
CA(一般財団法人アジア農業協同組合振興
機関)が、JICAより委嘱を受け、日本の
農業技術や組織体制などのノウハウなどを研
修させ、各国において持続的な農業開発に資
することを目的に行っているもので、アジア
地域の16か国の国の職員や研究者がJAの
担当者より事業説明や施設案内を受けまし
た。ケニアの農業政策調査規定局主席農務官
オゴラ・ケネディ・アナヒンガさん(45)
は「カントリーエレベーターに感心した。ケ
ニアでは米を40万㌧輸入している。米の生
産量を上げるために日本の技術を学んで帰り
たい」と話しました。
い
しょく
着色管理をしっかり行い
これからリンゴの中生種、晩生種の収穫を迎える中で、着
色管理の作業が重要になります。果実の着色が進む条件は、
さい。
必ず摘み取るようにしてくだ
誘発しますので、日焼け果は
①果実に光が充分に当たること、② ~ ℃の低温に遭遇す
で、まずは園地の光の条件を良くするため樹冠内の光環境を
液剤を必ず散布してください】
【リンゴの最 終 散 布にベフラン
時から
を伴わない斑点、②亀裂を伴
を散布することにしておりま
回
今年度のりんご防除暦
目にベフラン液剤1500倍
散布し、土壌改良に努めま
にあるようです。石灰資材を
の低い園地で発生が多い傾向
12
2016. 9
JA通信
ること、この2点です。温度と光の関係が着色を左右するの
改善し、着色管理を遅れないように進めましょう。
「ふじ 」で収 穫 期
ここ数 年 、
~収穫後、果面に黒い斑点
( 小 黒 斑 症 状 )が 発 生 し 、 製
果実が大きくなり成枝が垂
れ下がり始めると、枝が重な
夕方は下枝など直射日光が当
う斑点の2つに大別されま
【 支柱入れ】
りやすくなり、果実に光が当
たりにくい箇所を行うように
す。
(下段写真参照)
品率低下の大きな要因となっ
たり難くなります。支柱入れ
して、日焼け防止に努めま
すが、①の症状に対しては、
しょう。
められております。昨年度発
生していない園地でも、今年
生育が早いため、収穫時期
を考慮しながら計画的に作業
◆ ◇ ◆
ベフラン液剤で症状低減が認
ています。この症状は①亀裂
や枝つりを行い、枝と枝の間
しょう。
時頃に行い、早朝や
隔を空けて、光が樹冠内部ま
でしっかり入るようにしま
しょう。
【葉摘み作業、玉回しの実施】
「 ふ じ 」 で は 9 月 下 旬 な ど
早い時期から作業を始める場
合、最初は直接果実に付いて
しましょう。②の症状につい
を行いましょう。
発生する可能性がありますの
ては、ベフラン液剤散布によ
で、ベフラン液剤は必ず散布
8月中旬に猛暑日が続いた
ことで、日焼け果の発生が多
る発生低減は無く、土壌pH
るようにします。この時、同
時に玉回しも進めると効果的
くなっております。炭そ病を
いる葉を軽く摘み取る程度に
11
に着色を促す事ができます。
して、2回目以降は強めに取
①亀裂を伴わない黒斑点
(べフラン液剤の効果あり)
②亀裂を伴う黒斑点
(べフラン液剤の効果なし)
10
なお、葉摘みや玉回し作業
は果実の表面温度が上がる
10
日焼けしたリンゴ
】
【指導員】 園芸果樹課 大和屋 尚享
15
15
導
【果樹指
高品質生産を!
115時間目
出荷を間近に控える
ブドウ栽培の魅力に迫ろう!
自主的に物事に取り組む
姿勢を学びました!
横手清陵学院高校 1 年
川崎渓華さん
沢野遥子さん
け い
①
②
③
④
①②特別に袋を外してもらい中のブドウを見た ③作業小
屋の屋根に上り、小田嶋さんのブドウ棚を望む ④屋根か
ら見た景色がこちら!息をのむ光景が広がっていた
13
JA通信
2016. 9
か
と お
こ
菊地七海さん
私たちは、横手市杉沢でブドウ農家を営んで
いる小田嶋潤平さんを訪問して、ブドウの魅力
を取材させていただきました。
今年からブドウ栽培を始めた小田嶋さんは、
おじいさんと 2 人で「ナイヤガラ」や「スチュ
-ベン」
、
「ピオーネ」
、
「シャインマスカット」、
「ブラッククイーン」の5種類のブドウを 1.7
㌶の農地で栽培しています。小田嶋さん一番の
おすすめは、
「シャインマスカット」!シャイ
ンマスカットは、大粒で種がなく皮ごと食べら
れるそうです。是非食べてみたいです。
ブドウは、風に強いものの雨に弱いため、雨
から守るために、パイプを組んでビニールで傘
を作らなければなりません。また、枝を切るこ
とや、一つ一つの房に袋をかぶせるなど、大変
な作業を2人で行っています。しかし、小田嶋
さんは、そんな大変な作業にも不満を持たず、
おいしいブドウを作ろうと一生懸命努力されて
いました。
小田嶋さんは、ブドウ栽培の魅力を「手をか
けただけきれいにおいしく育ってくれる。自分
の技術力を試すことができる。
」と教えてくだ
さいました。
小田嶋さんは、手伝いとしてやっていたとき
は農業の魅力に気付くことができず、辛く、大
変だったそうです。しかし、しっかり勉強して
やってみると農業の本当の楽しさに気づくこと
ができた、だからこそ、若い世代の人たちにも
自ら勉強して農業に取り組み、活躍して欲しい
と話してくださいました。私たちも物事に対し
て受け身ではなく、自主的に取り組んでいきた
いです。
日々の変化を楽しみながら
け ん い ん
域の牽引役としてさ
まざまな技術を取り
け ん さ ん
基本に沿いながら変化に応える
施設園芸に特化した取り組み
や若手育成など当JAの園芸振
興の草分け的な存在との呼び声
回JA秋
が高いご夫妻。今年6月、長年
の功績が称えられ第
田ふるさと農業賞を受賞しまし
た 。「 特 別 な こ と は 何 も し て い
け ん き ょ
ない」と謙虚に話しますが、部
会の栽培講習会には必ず出席し
ま す 。「 講 習 会 に 出 て い る と 、
新しい栽培方法などその時々の
14
2016. 9
JA通信
収穫できることが喜び
地
入れながら研鑽を重
年。
ねてきた菅原清市さん京子さ
んご夫妻――。結婚して
ずっと笑いが絶えることなく、
夫婦という関係であり「良き仲
間」という二人。清市さんは平
成 年からきゅうり部会の役員
菜部会の部会員としても熱心に
活動に取り組んでいます。
情報を得られる。教えてもらえ
清市さんは今年1月、千葉県
で開催された「キュウリ・トマ
る機会は貴重だと思っている」
ウリの栽培を始めました。京子
トサミット」に参加し、施設園
員のアルバイトをしながら野菜
さんは清市さんと結婚して本格
芸経営に関する講演を聞きまし
と意欲的です。
的に農業に携わるようになりま
た 。「 や る こ と は 毎 年 同 じ だ と
年、米 の 生 産 調 整 を 機 に キ ュ
し た 。「 実 家 が 農 家 だ っ た の で
ている」と基本に立ち返りなが
しても周囲の情勢は常に変化し
た」と話します。
農業をすることに抵抗は無かっ
の苗作りをしていました。昭和
清市さんが就農したのは 歳
の頃。十文字町農協で営農指導
20
14
36
を務め、きのこ部会やアスパラ
20
48
農に生きる
明日を担う生産者たちの思いを探る
菅原 清市さん・京子さん
● 十文字
Seiichi Sugawara
Kyoko Sugawara
生産品目:キュウリ 23a
(露地16a、ハウス2棟)
水稲 55a、アスパラ菜 5a
菌床シイタケ 8,300個
①
④
⑤キュウリ栽培40年以上のベテランも「管理作業をしなが
ら収穫をするのが大変」と毎年頭を悩ませるが、基本に忠
実にかつ新しい技術も取り入れながら栽培を継続している
らも他産地や世界にも目を向け
るきっかけを模索しています。
無理のない複合経営の実践
現在は露地栽培のキュウリの
収穫がメイン。ハウス栽培の収
穫も大詰めで、早朝と夕方の2
回に分けて収穫を行います。昨
年は干ばつ傾向にあり苦戦を強
いられるなど、年ごとに変化す
る気候に対応するように作業に
あ た り ま す 。「 キ ュ ウ リ は 多 収
でシイタケは安定的な生産がで
きる」と話す清市さん。繁忙期
がぶつからないように各品目の
栽培のメリットを生かしながら
1年を通じた複合経営を実践し
ています。
収穫の楽しみが農の魅力
そ ろ
農業の魅力について、二人は
口を揃えて「作物の生長が見ら
れること」と話します。自分た
ちで種をまき、芽が出て花が咲
き、実になる過程を見守ってい
ます。京子さんは「収穫を迎え
支え合い、
今日しっかりやるのみ
「 農 業 は 、 今 が チ ャ ン ス だ と
思う」――。若い生産者たちに
農業を頑張ってもらえるように
と 願 う 菅 原 さ ん ご 夫 妻 。「 今 は
働くことの楽しみがあって張り
合いがある」と語ります。
互いを気遣い、支え合いなが
ら言葉少なくも心を通わせる二
人 。「 今 日 や る こ と は 今 日 し っ
かりやるのみ」と、生産を続け
ています。
2016. 9
JA通信
15
るのが楽しみ」とほほえみま
す。
▲6月29日の通常総代会に先立ち行われた農業賞授賞式に
は清市さんが出席した
②
③
① 収 穫 後、箱 詰 め を 終 え た
キュウリ ②「生長が楽しみ」
と話し、摘葉を行う京子さん
③夫婦であり「仲間」の2人
は笑いが絶えない ④「整枝
によって収量が決まってく
る」と話す清市さん
(撮影日8月23日)
⑤
今月は
枝 豆
豆腐などにも加工され日
本食には欠かせません。
います。
鮮度 が 命 の 枝 豆 。 収 穫
したその日のうちにゆ
のもの や 、 さ や に う ぶ 毛
で、食 べ き る の が お い し
がつい て い る も の は 鮮 度
枝豆はさらに、カロテ
ンやビタミンCも含んで
栄養面から見ても優秀
でタンパク質やカルシウ
が良い 証 拠 で す 。 味 が 落
います。ほかにもコレス
さの秘 訣 で す 。 品 種 に も
ちるのが早いので保存
テロール値を下げるサポ
ム、カリウムなども含み、
する場 合 は 固 め に ゆ で て
ニン、細胞活性化に効果
よりま す が 、 豆 が ふ っ く
冷まし て か ら 保 存 袋 に 入
的なレシチン、女性ホル
らして い て き れ い な 緑 色 「 畑 の 肉 」 と も い わ れ て
れると 冷 蔵 で 2 日 持 ち ま
など注目の栄養素が豊富
モンに似たイソフラボン
冷凍し ま す 。
です。
す。長 く 保 存 す る と き は
枝豆 が 完 熟 し た も の が
大豆で、しょうゆやみそ、
レシピ
我が家自慢の
レシピを伝授!
【 枝豆ミルクどうふ 】
レシピの紹介者
● 材料( 8 人前)
・枝豆 80g
【かけつゆ】
・水 300㏄
・だし 大さじ6
・牛乳 250㏄
・みりん 大さじ1
・粉寒天 1袋4g入×1 ・醤油 小さじ1/2
・砂糖 大さじ2
・塩 小さじ1/2
・塩 少々
①フードプロセッサーにゆでた枝豆と砂糖、
塩を入れてすりつぶす。必要に応じてこし
器などで裏ごしする
②鍋に水を入れ、粉寒天を煮溶かす
③牛乳を鍋に入れて熱したあと粗熱をとり、
人肌くらいの温度になるまでおく
④①をボウルに入れ熱いうちに②を少しずつ
加え、混ぜ合わせる
⑤③を④に少しずつ加え、ムラなく混ぜたら
容器(10cm×20cmのタッパーやバッド
など)に流し、冷蔵庫で3時間固める
⑥かけつゆの材料を鍋で約1分熱して粗熱を
とる。⑤が固まったら切り分けるか型抜き
をする。かけつゆをかけて盛り付ければ完
成!
【平鹿地区】
渡部恵美子さん
夏から秋にかけて旬で、香り高く
風味が豊かな枝豆を使った渡部さんの
「枝豆ミルクどうふ」。寒天を使うこ
とで、くず粉を練り上げて作る本格的
な豆腐よりもあっさりした味わいで手
軽に作ることができるそうです。食が
進まないときなど箸休めの一品として
もおすすめ!かけつゆのだしは、顆粒
だしを溶いて使ってもOK。クッキー
の型抜きを使えば、かわいらしく仕上
がります。また、豆腐にミョウガや
ショウガ、ワサビなどの薬味を添える
と美味しさが引き立ちます。固めに作
りたいときやゆるめに作りたいときは
牛乳の量を調整するとお好みの固さの
豆腐ができます。ちょっとしたおもて
なしにいかがでしょうか♪
か
JA通信
りゅう
2016. 9
16
健康情報
知らず知らずに
体が弱っていませんか?
平鹿総合病院保健福祉活動室
南部 美由紀
最近、「歩くのが遅くなった」
「手すりにつかまらないと階段をあがれない」
「ペ
ットボトルのキャップが開けにくくなった」などの症状はありませんか?このよう
な症状がある方はサルコペニア予備群の可能性があります。サルコペニアとは加齢
や生活習慣などの影響によって、筋肉が急激に減ってしまう状態です。75歳以上の
痩せた人に多く、主に粗食が原因といわれています。しかし、サルコペニア予備群
は高齢者だけでなく、メタボで脚が細いタイプの人やダイエットをしている若い女
性にも増えています。若い人は痩せようと食事制限だけで運動を全くしない背景が
あるためです。
通常、筋肉は運動による刺激やタンパク質、アミノ酸などの摂取によって1日の
中でも作られたり、壊されたりを繰り返しています。しかし、粗食や食事制限だけ
のダイエットを繰り返していると、徐々に筋肉が減少してきます。筋肉が新しく生
まれ変わる周期は60日(部位によって違いあり)で、骨の周期は年単位です。そう
考えると筋肉は毎日のケアによる効果が高いと言えます。
生活の中でより筋肉に刺激を与えるには、①歩くときは歩幅を大きくとって下腹
部に力を入れて歩くこと、②階段は良い姿勢を保ってゆっくり上り下りすることな
ど動作の工夫が必要です。同時にタンパク質を含んだバランスのよい食事をしっか
りと食べることで効果は高まります。
筋肉の強さは寿命に影響してきます。将来の自分のために今からがんばりま
しょう。
17
JA通信
2016. 9
今回登場してくれたのは、金沢、十文字、
横手明峰中のみなさんです。
管内で農業や農に携
わる若手をご紹介し
ます。
【金沢】 嘉藤 亮太さん(27)
焦らずに、できることから始めていきたい
2年前に自衛隊をやめ、現在は(農)十二牲
担い手生産組合で小菊の出荷の手伝いや当JA
の配送業務、
倉庫業務に従事する亮太さん。「自
分が手をかけた小菊が店頭で並んでいるのを見
るとやっていて良かったと感じる」と嬉しそう
に話します。幼い頃に祖父が稲作を経営してい
たことに影響を受け、農業に携わりたいという
思いを強くしました。
「いずれは菊だけでなく、
自分で農業経営できるようになりたい」と展望
を話します。
「
『やるぞ!』
と思って行動すると、
案外空回りしてしまう。今はいい意味で力を抜
いて、焦らず経験を積む期間」だと言います。
幅広い世代との交流を持ち、今後の活躍に期待
が集まる亮太さんです。
元気なお年寄りを
ご紹介します。
【十文字】 松本 義雄さん(85)
健康第一に、みんなで楽しく交流を深める
8月18日に行われた十文字三重地区の年金友
の会グラウンドゴルフ大会に颯爽と現れた義雄さ
ん。周囲から慕われ、同会の会長を務めて12年
になります。大会では「健康が第一。今年だけで
なく来年もみんなで集まってプレーを楽しもう」
と声をかけ、会員同士の親睦を深めるべく尽力し
ます。同会のグラウンドゴルフ大会をきっかけに
グラウンドゴルフを始めて15年。同会の行事で
旅行に行くのも楽しみだと話します。モットーを
尋ねると、
「自分でできることは自分ですること」
と即答。「なるべく長生きしてみんなとつきあっ
ていければ」と笑顔で今後の抱負を語ります。十
文字地域の老人クラブ連合会の副会長も務め、支
部を超えた交流も深めている義雄さんです。
さ っ そ う
JA通信
2016. 9
18
読者投稿型企画
写真募集
管内の風景などの写真を募集します!
◇期 間 2016年4月~2017年3月10日まで
◇部 門 <農に関する行事やその暮らし>
各地の農村行事や農作業の様子、
またそ
れに係わる人々の表情などを募ります。
<管内の風景>
四季折々の美しい風景や厳しい自然の
様子などを募ります。
◇規 定 応募作品は未発 表のものとします。人
物の肖像権など被写体に関する権利を
尊重し、応募者の責任で了解を得てくだ
さい。また、応募作品は今後の広報(掲
載・紹介)で使用させていただく場合が
あります。なお、作品はお返しいたしませ
んのでご了承ください。いただいた個人
情報につきましては本誌の編集以外に
は一切使用いたしません。
◇応 募 2L以上の大きさのプリントまたは
当JAホームページ
(http://www.akita-furusato.or.jp/)
からデジタルデータで応募ください。
①氏名②年齢③郵便番号④住所⑤電話
番号⑥撮影地と内容などを明記してく
ださい。
◇送り先 〒013-0036 横手市駅前町6-22
JA秋田ふるさと 総務課 広報担当
▲大雄地区 稲WCSの作業(8/ 19)
▲T・Kさん 雄物川町薄井「蓮」(8/25)
コンテストは年度末に実施予定!
組合長賞
(1人)
副賞・商品券3万円分
専務賞 (2人)
副賞・商品券1万円分
広報担当賞
(若干名) 副賞・商品券5千円分
管内の学校の食と
農をご紹介します。
横手市立横手明峰中学校
1年生142人のみなさん
校長:上田 斉先生
ひとし
「農業」をテーマに体験通じて地域を調査
横手明峰中学校1年生は「農業」をテーマに掲
げ、地域を調査する総合的な学習の時間の一環と
して職場体験を行いました。8月2日と3日の両
日には延べ20人の生徒がJA雄物川集出荷所で
最盛期を迎えたスイカの出荷作業を見学。JAの
職員が講師役を務め、生徒は約12㌔の重さがあ
るスイカが入った段ボール箱の積み下ろしを体験
しました。
「作業自体は難しくなかったが、スイ
カが重かった」と話す生徒も。一生懸命汗を流す
生徒の姿に、生産者は「ありがとう」と嬉しそう
に声をかけていました。
19
JA通信
2016. 9
か
し
●今月の最優秀作品
こ が ね
望わく
か
小川 正雄さん(十文字)
●優秀作品
太公望 竿のしなりに
笑顔増す
P.N.小田ゴム長さん(金沢)
豊作と
佐々木 幸一郎さん(大森)
望みし朝の
草を刈る
田んぼ見て
のり子さん(平鹿)
藤ノ木
希望のお米を
心待ち
待望の
(増田)
阿部 昭二さん
孫と踊れる
秋祭
黄金信じて
立つ案山子
今月のテーマ:
『望』
楽しい川柳作品をお待ちしております。最優秀作品には、素敵な記念品を進呈!
【10月号のテーマ】「澄」 【応募方法】ハガキに川柳作品(パズルにご応募の方はその
答えも)のほか、次頁下段の応募方法①~⑥をご記入の上、ご応募ください【応募先】
応募作品数…12作品
〒013-0036 横手市駅前町6─22 総務課 広報担当【応募締切】9月30日㈮必着
■出穂から収穫までを見守る案山
<作品をご応募いただく皆さまへ> 掲載された作品を横手かまくらFMにおいて随時
子。実り豊かな収穫を祈っている
ご紹介させていただいております。作品と投稿者名(地区は除く)をご紹介しますの
かのような「あたたかな眼差し」
で、ペンネームでのご紹介をご希望の方は必ず記載してください
が想像されます。
【8月号について】
●高齢者の一番心配なことの
福祉に関する記事。大変参考に
なりました。地区の人たちのこ
とを色々と考えてくださって
いることを知り大変ありがた
いことと思いました。
/横手 H・Tさん(68)
特集の福祉事業はじめ地域の
課題にどう向き合っていくの
か方向性を示し、皆さんの不安
の解消につなげていただけれ
ばと思います。
●健康情報のコーナー。自分も
部分入れ歯を入れているので
勉強になりました。これからも
健康情報待っています。メタボ
特集もやってほしいです。
/大雄 H・Sさん(59)
ありがとうございます!メタ
ボ特集ぜひ検討させていただ
きます。
●増田高校農業科の卒業生で
す。私の高校時代の時よりもレ
ベルアップした内容に関心を
持ってアグリリポートを読ま
せてもらっています。今後も秋
田の農業を担う学生さんたち
に色々な課題に挑戦してもら
いたいなと思いました。
/山内 H・Nさん(29)
増田高校OB・OGの皆さんか
ら多数おたよりをいただきま
した。先月同リポートに登場し
た果樹農家の佐藤さんも同校
OBということで現役生徒の
皆さんとの交流を楽しんでい
らっしゃいました。先輩のお話
を聞くことで生徒の皆さんに
とって今後の人生の糧にもな
ったと思います。
/金沢 S・Kさん(56)
野菜一つ一つの味や食感が楽
しめるテリーヌでした。ドレッ
シングを自己流にアレンジし
てもいいですネ!
●レシピのコーナーいつも参
考にさせていただいておりま
す。今回の「夏野菜のテリーヌ」
もぜひ作ってみたい作品の一
つになりました。次回も楽しみ
にしております。
管内の風景写真や自慢の逸品、珍品
野菜など、みなさんの「作品」を募
集しています。ご応募は当JAホー
ムページにある専用フォームからお
寄せ下さい。(携帯からは、以下ア
ドレスへ)掲載者には、素敵なプレ
ゼントを差し上げます。
メール【[email protected]】
▲9月3日に秋田市で開かれ
た「第14回JA共済学童野球
大会」を前に8月22日、当J
A管内代表として出場する大
雄野球スポーツ少年団の皆さ
んが訪問しました
JA通信
2016. 9
20
タテのカギ
ヒント
24の16番目!
1
3
5
6
7
9
11
13
15
17
19
20
【解き方】全部の問題を解き二重枠の文字
を並べ替えると一つの言葉ができます。そ
れが答えです。
デジタル
サンドグラスタイマー
3名さまにプレゼント!
本物の砂時計のように
クルッと回すと
タイマーが動きます!
21
分速を60倍すると
──にかけて育てた作物
無の反対語
( )や【 】などのこと
結婚式でご祝儀を渡した
り芳名帳に記入したりす
る場所
引いて当たり外れを決め
ます
一重の人も二重の人もい
ます
あまり腕の良くない医者
のこと
鳥籠の中に付ける棒
マツタケを──蒸しにし
て食べた
──のように丸い月
カメやカッパの背中に付
いています
プロレスの試合で「カー
ン!」と鳴らします
ヨコのカギ
1
2
3
4
6
8
10
12
14
16
18
ススキや団子を供えて月
を観賞します
芸事の家元のこと
──は熱いうちに打て
お遍路さんがぐるりと巡
る
寝相の悪い人は蹴飛ばし
てしまいがち
夫のパートナーです
ゆっくりした速さで走る
こと
丸々とした──のような
赤ちゃん
巨峰、ピオーネ、マス
カットベリーAといえば
花束に結べばいっそう華
やかに
宣伝などを書いて通行人
に配る物
●応募方法 ※川柳もこちら!
【応募方法】
ハガキに ①答え ②住所 ③氏名(当選発表時にペンネームが
必要な方は別途記載してください) ④年齢 ⑤電話番号 ⑥当
誌を受け取った場所 ⑦今月の好きな記事とその理由 または、
当誌やJAへのご感想をご記入の上、下記までご応募くださ
い。なお、お寄せ頂いたご意見は「お手紙」のコーナーにて
ご回答させて頂く場合がございます。(①~⑦の項目は必須
となります)
【応募先】
〒013-0036横手市駅前町6-22 JA秋田ふるさと総務課・広報担
当(※応募はホームページからでもOK。トップページの「みな
さんの声と作品をお寄せ下さい!」バナーをクリック!)
【締 切】
9月30日
(金)
当日消印有効
■ 8月号の答え/センプウキ
■ 当選者
糯田詩穂さん(山内)
P.N.サリーちゃんママさん
(金沢)
P.N.ペコママさん(大雄)
■ 応募総数/53通
■ 正解者数/51通
21
JA通信
2016. 9
「歩こう会」秋編参加者募集
みんなで楽しくウォーキング
JA健康生き活き100歳プロジェクトは、
標記の参加者を募集します。東由利町「八塩
いこいの森」八塩ダム周辺コースを歩いて、
心地よい汗を流しませんか。お気軽にご参加
ください。
●開催日時/10月13日㈭午前9時~午後3
時 ●集合場所/雄物川集出荷所 ●募集人
員/50人(定員になり次第締切) ●参加料
/お一人様1000円
(昼食代込)
●お申込み・お問い合わせ/各営農センター
(9月20日より受付開始)
「ジャンボスイカ重さ当てクイズ」
の結果
前号の広報誌でご案内した「ジャンボスイ
カ重さ当てクイズ」を実施したところ、全国
から1271通の応募がありました。たくさん
のご応募ありがとうございました。
正解重量は、道の駅「十文字」93.2㌔、
秋田ふるさと村75.2㌔でした。当選者には、
農産物をお届けしますので、楽しみにお待ち
ください!詳しくはHPをご覧ください。
横手市から農業研修生募集の
お知らせ
横手市では、職業として農業を始めようと
する若い方を対象に、基本的な農業技術と知
識を習得できるよう、2年間の研修を実施し
ています。平成29年度研修生の募集が始ま
りますので、詳細については9月15日号の
市報または横手市農林部農業振興課(018232-2112)までお問合せください。
秋田県種苗交換会開催のお知らせ
秋田県最大の農業イベントである「秋田県
種苗交換会」が、平成28年10月29日㈯から
11月4日㈮までの7日間、湯沢市で開催さ
れます。湯沢市では、平成19年以来9年ぶ
り通算12回目の開催となります。さまざま
な催しが企画されています。ぜひ会場へ足を
お運びください。また、自慢の農産物の出品
をお願いします。
JA通信
2016. 9
22
理事会
だより
JA秋田ふるさと野球部が見事優勝!
【第5回定例理事会】
平成28年8月29日開催
議案(抜粋)
■平成28年産米の全量集荷・
販売方針について
■平成28年産米ふるさとecoら
いす独自加算について
報告事項(抜粋)
■農畜産物の生育及び販売状況
について
■第2回建設委員会の決定事項
について
出席理事・監事数38名
(40名中)
【9月の主要行事予定】
9日 臨時理事会
(平鹿支店)
29日 定例理事会
(平鹿支店)
●議案第5号「平成28年産米ふ
るさとecoらいす独自加算につい
て」において、以下のように承認
されました。
(抜粋)
米の需給環境が厳しい中、
「売
り切る米づくり」
「求められる米
づくり」、販 売 優 位性 確 保のた
め、平成28年産米ふるさとeco
らいす全 量 生 産 運 動推 進要 領
にもとづき生 産された「ふるさ
とecoらいす」に対し、200円/俵
(60kg)の独自加算をする。
●報告事項第9号「平成28年度
第1四半期監事監査報告書につ
いて」において、以下のように報
告されました。
(抜粋)
監査の結果、貯金・貸出金・共
済推進・購買品供給高・販売品
販売高全ての主要事業は総じて
計画を上回る実績を上げており、
平成28年度事業のスタートダッ
シュは図られているものといえ
る。
23
JA通信
2016. 9
第49回JA秋田野球大会が8月29日、秋田県立野球場(こ
まちスタジアム)で開催され、当JA野球部が県内4ブロック
の予選を勝ち抜き出場、見事5年ぶりの優勝を果たしました。
人事異動のお知らせ
下記の通り人事異動を行いましたのでお知らせいたします。
( )は旧任部署
【9月1日付】
◆共済業務課 小松谷 穂 (総務部付)
◆横手営農センター 河 南 千華子 (担い手支援室)
ふるさとの民話
ね
あ
い
た い
さ が
た ま
つ む
い
全県のJA広報担当者研修会
が 8 月 秋 田 市 で 行 わ れ ま し た。
研修会では見出しの重要性を学
び ま し た。 膨 大 な 情 報 の 中 で 見
出しがすべてという状況が、報
道の現場で起きていることを知
り ま し た。 イ ン パ ク ト の あ る 見
出 し を 作 り、 管 内 を も っ と P R
で き る よ う 心 掛 け ま す。 ま た、
本誌を印刷している㈱全農ビジ
ネスサポート秋田支店さんを見
学 す る 機 会 も あ り ま し た。 本
誌製作の担当者さんと初めての
ご対面。お顔を知らない人と仕
事 す る よ り、 知 っ て い た ほ う が
きっと良い仕事ができると思い
ました。これからもよろしくお
願いします。 (
か)
(2016年7月31日現在)
く
お
ぶ
共済保有高(保障)
…… 4490億8434万円
剃刀きつね
し
販売品販売高………… 23億5534万円
出勤中に車窓から景色を眺め
ていると眼前に頭の垂れた稲穂
が飛び込んできました。すると
突如、脳内で梵天唄の一節が再
生。「 揃 う た 揃 う た よ 若 い
衆が揃うた――」今月号は若手
女性農家の皆さんを特集しまし
た が、「 キ ラ リ 」 や「 ア グ リ リ
ポート」のコーナーにも新進気
鋭の「若い衆」が揃い踏み。取
材を通じて皆さんから、たくさ
ん元気をいただきました。あり
がとうございました! (
き)
購買品供給高………… 23億1064万円
じ ぎ
ら
つ ら
こ ら
貸付金……………… 322億5823万円
まなぐ
だ
む し
異存はないか」って、男さ確か
めだけど。男は素直に頷いで頭
を丸めるごどにしたけど。和尚
様の足元さ頭出したば、「さあ、
目を瞑れ。どんなに痛くても我
慢しろ」って言って、
剃刀で頭、
剃り始めだけど。ゾリゾリ、ゾ
リゾリ…。痛でゃして痛でゃし
て堪らねゃがったども、歯を食
いしばって我慢したど。ぬるっ
としたものが顔さ流れできたど
も、拳握って我慢したど。した
ども、とうとう堪えきれねゃで
目開げでみだば、和尚様はもぢ
ろん、家人も女の死体も子供も
誰あれもえねゃけど。
男は鳥居の傍の藪の中で頭の
毛を毟らえで、血塗れになって
座ってだけど。
とっぴんぱらりのぷう
貯金………………… 963億1557万円
ひ や
行 っ て「 狐 が え て 騙 さ れ る な。
俺 ら、 狐 が そ の 女 さ 化 げ る ど
ご、この目でちゃんと見だ」っ
て大声で叫んで、女どご引ぎず
り出したけど。家人が「やめで
けれ」って必死で願うなも聞が
ねゃで殴り続けだなで、女はコ
ロっと死んでしまったけど。さ
あ、子供は泣ぎ出すし家人は怒
り 狂 う。「 訴 え で け る 」 っ て、
大騒ぎになったけど。
訴えられれば死罪。事の重大
さにやっと気付いだ男がオロオ
ロしてだば、ちょうどお寺の和
尚様が通りかがったけど。地獄
に仏とはこの事とばかりに和尚
様の袖さすがり付いで「人殺し
てしまった。なんとが助けでけ
れ」って、恥も外聞もねゃぐ泣
ぎわめいだけど。
和 尚 様 は「 こ れ も 仏 の お 導
き。出家して、罪を償うがよい。
(准組合員)………………… 4,458人
●語り/高橋ヤス ●再話/中川文子 ●画/佐々木愉美子
わ
ご
(正組合員)……………… 13,110人
し
おなご
ふ
久 根合 の 大
昔むがし、高松村
層 た 乱 暴 者 の 男、「 俺 ら、 神 も
仏も信じねゃ」って言って、霊
験あらたかな俵淵の明神様の鳥
居の前で、シャーシャーと小便
したけど。その 時 、山の中がら
一匹のお狐様が出できて鳥居の
傍の藪の中さ入って行ったけ
ど。そして、 子 供 どご背負 った
女 さ化げで出で来たけど。外の
目の鍛冶屋がら三ツ村の又右衛
門さ嫁いだ娘に化げだ狐、むず
がる子供どごあやしながら、鍛
冶屋さ向がって行ったけど。男、
「俺ら、絶対に騙されねゃ」って、
後付けだど。
女、やっぱり鍛冶屋さ入って
行ったけど。鍛冶屋の家族、久
しぶりに娘が帰ってきたおだが
ら、「 え ぐ 来 た。 え ぐ 来 た 」 っ
て大喜びして、子供どごあやし
てるけど。男、そごさ 踏込 んで
組合員数…………………… 17,568人
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