超勤解消はまず時間管理から Timekeeper(β版)の使い方

超勤解消はまず時間管理から
「KAROSI」という言葉が再びマスコミを賑わしています。電通や電力会社での超勤が
働く人たちの健康を、そして命までも損なっているという事実に驚きが広がっています。教職員
にとっても他人事ではありません。今年春の国会で、ほとんどの学校現場で職員の時間管理が行
われていないこと、またその記録が保存されていない違法状態が続いていることが明らかになり
ました。また人事委員会の勧告においても、教員の勤務時間の規制が行われていないことがたび
たび言及されていきています。にもかかわらず末端の現場ではほとんど議論になりません。
給特法が制定された当時から比べてこなさなければならない業務が大きく増加している。時間
にこだわっていては教育はできないという管理職の意識。教職員が自己の勤務の状態がどうなっ
ているのかを十分把握していないということ、などが要因として取り上げられます。
「近頃ずいぶん疲れる」とか「働きすぎじゃないか」といった漠然とした疲れを感じることは
あるのですが、具体的に勤務時間を意識することがないのが現状ではないでしょうか。また、記
録をとる時間すら「忘れてしまう」というのも偽らざるところだと思います。
超勤問題の第一歩は勤務時間管理だと言えます。きょうと教組・技術開発部?では、そのため
のツール「Timekeeper-β版」(android 版)を開発しホームページで公開しました。
Timekeeper(β版)の使い方
1)アプリをきょうと教組ホームページからダウンロードしてください。
2)スマートフォンにインストールしたら、timekeeper のアイコンを
タップして、画面を表示してください。画面は「記録・入力」の画
面と「データ出力」の画面で構成されています。
3)まず「記録・入力」の画面が現れます。「勤務」という赤いボタン
をタップすると、左右に「start」と「end」のボタンがでます。
「start」ボタンをタップすればボタンの下に自動的に時間が記録さ
れます。これで、勤務開始の時間が設定・記録されました。
4)入力が終わったらアプリを閉じてください。終了時のデータが記憶
されます。ちなみに、記録されるデータは操作した日付が付された
1021tk.txt(10 月 21 日)というファイル名がつけられます。
5)勤務が終了したときに、再びアプリを起動して下さい。そして、「勤務」の「end」をタッ
プすると 1 日の勤務時間が表示されます。その時、「7 時間 45 分」を超えていると、「超
勤時間」が表示されます。これで操作は終わりです。
6)翌日再開する時は、前日の記録がまだ残っていますので、「reset」ボタンを押してから始
めてください。
7)そのほかの注意事項
*「勤務」の下のブルーのボタンは勤務の種類によって必要であればメモする機能です。
超勤時間などには反映されませんが、データはテキストファイルで保存されます。
*日時をまたいでの記録は、現在の日付のファイル名となります。例えば、19 日の記録が
20 日のファイルに記録されます。必要でしたら 23 時59分の記録と 0 時 1 分の記録の
二つに分けてください。
8)次に「データ出力」の画面の表示です。「記録・入力」の画面の
左の「READ
DATA」の赤いボタンをタップすると、左の「デー
タ出力」の画面が表示されます。
9)操作当月のカレンダーが表示されます。希望の日付をタップすれば
その日の記録を呼び出すことができます。
10)呼び出された記録は、下のエリアに表示されます。続けて日付を
タップすれば追加で表示されます。
11)表示される記録は「CSV」形式になっていますので、パソコンに
送ればエクセルで処理できます。
12)「RETURN」ボタンで「記録・入力」の画面に戻ります。
*アプリはβ版ですので、不具合が生じる可能性がありますが免責事項となります。
*お願い:このアプリは勤務時間の管理に対する意識啓発のツールです。バグなどがありまし
たら是非きょうと教組([email protected])までお知らせください。
【データをエクセルなどで処理した例】
A は、TimeKeeper からのデータ。
B は、時間形式に変換したもの。「15.11」→「15:11」
C は、セルの形式を「時刻」にして見やすいように加工したもの。