修 学 旅 行

福岡県立修猷館(しゅうゆうかん)高校が福島県で研修旅行を行いました!
修
福岡県立修猷館高校の2年生365名が平成26年1月6日から3泊4日の日程で宮城県と福島
学
県で東北研修旅行を行いました。福島県には8日から9日にかけて1泊2日の日程で会津若松市や
旅
いわき市を訪れました。震災後、本県で教育旅行を実施する福岡県の学校は同校が初めて。
8日は、
会津地区といわき地区に分かれて歴史学習や被災地視察などが行われましたが、
今回は、
いわき地区のコースに同行して取材をさせていただきました。
この日、生徒たちは、いわき市の久ノ浜海岸の被害状況を視察し、津波の爪痕を信じられない様
子で見入っていました。その後、生徒たちは、耕作放棄地を活用し栽培されているオーガニックコ
ットンの収穫体験を行い、復興へ向けた地域の取組を学びました。
翌日の9日は、宿舎となったスパリゾートハワイアンズにおいて、警察官、消防士、フラガール
など60名とのグループ討議が行われ、地元の人たちが語る震災当時の状況や今後の課題について
の話に生徒たちは真剣な表情で聴き入り、自分たちが震災復興や震災を風化させないためには何が
できるかなどの意見交換を行いました。
同校の奥山校長に本県での研修旅行の感想を伺ったところ、「テレビや新聞で情報は入ってくる
が、実際に見て、聞いて、感じることが大切だ。生徒たちには、震災そのものを謙虚に学び、教訓
にするとともに、福島県が抱える現状と課題について当事者意識を持って考え、将来に繋げていっ
てもらいたい」と話してくれました。
被災地視察の様子
オーガニックコットンの説明を受ける生徒たち
横断幕でお出迎え
グループ討議の様子
3
行
修
兵庫県立吉川(よかわ)高校が相馬市などで修学旅行を実施!
学
兵庫県立吉川高校の2年生93名が平成26年1月20日から1泊2日の日程で兵庫県立吉川高
旅
校の2年生93名が修学旅行で福島県北部の太平洋に面した相馬市と新地町を訪れました。同校は
行
昨年8月に1~3年生の有志26名がボランティア活動と東日本大震災義捐金贈呈のため本県を訪
れたのに続き、今回で2度目の来県となります。
初日、生徒たちは津波の被害があった沿岸部で市の担当者から震災の様子や復興状況について説
明を受け、その後相馬市長を表敬訪問し、折り鶴とモザイクアートを相馬市に贈呈しました。相馬
市松川浦の宿泊先では、震災語り部の五十嵐ひで子さんから津波の被害によりご家族を亡くされた
ことなどの話があり、命の大切さを学びました。
2日目の21日は、各クラスに分かれ、釣師浜(つるしはま)海水浴場と原釜・小浜海水浴場の
ゴミ拾いや松川浦環境公園の除草作業を行いました。また、相馬共同火力発電・新地発電所では、
施設の紹介や震災復旧状況について話を聴きました。
その後一行は、相馬光陽パークゴルフ場へ移動し、同市の飯豊小学校の6年生41名と一緒にパ
ークゴルフ大会で交流を深め、最後に和田観光いちご園で旬のいちご狩りを楽しみました。
引率の清水先生は「生徒には、自分自身の目で見て、耳で聞いて、肌で感じてほしい。少しでも
被災地に元気を届けられればと思い来ました」と話していただきました。
相馬市長に折り鶴とモザイクアートを贈呈
海水浴場でゴミ拾い作業
小学生と一緒にパークゴルフ大会
甘くて美味しいいちご狩り
4
宮崎日本大学高校が猪苗代町などで修学旅行を実施!
修
宮崎県の宮崎日本大学高校2年生402名が平成26年3月4日から4泊5日の日程で福島県と
東京都などで修学旅行を行いました。福島県には4日から学科ごとに2泊3日又は3泊4日の日程
で猪苗代町に宿泊・滞在しました。
生徒たちは4日、いわき市で震災講話を聞いた後にホテルに到着しました。到着の際には、お出
迎えの八重たんと記念撮影をする生徒もいて、地元の方々の大歓迎に大喜びの様子でした。
総合進学科2年生の矢北楓さんに到着時に福島県の印象を伺ったところ「部活遠征などで、
いろい
ろな施設を訪れたが横断幕や八重たんのようなキャラクターが歓迎してくれたのは初めてで嬉しか
った。震災での体験談などを聴くことができて、自分の意識が変わった」と福島県ならではの体験や
おもてなしについての感想を語ってくれました。
5日は、生徒たちは初めての雪景色に感激した様子で、雪の感触を楽しんでいました。スキーは
ほとんどの生徒が初めてで最初は悪戦苦闘していたものの、徐々に上達し笑顔で楽しそうに滑って
いる姿が印象的でした。
総合進学科2年生の男成一吹さんは「スキー場で一面の雪を見て、興奮した。徐々にスキーも滑れ
るようになってきたので、
今度は中級者コースでも滑れるようになりたい」と抱負をにこやかに話し
てくれました。
生徒たちは6日までスキー研修を行い、次の訪問先の東京都へ向かいました。
八重たんと横断幕でお出迎え
八重たんと記念撮影する生徒たち
スキー研修の様子
集合写真
5
学
旅
行
修
学
旅
行
千葉県船橋市立御滝中学校が会津若松市と北塩原村で修学旅行を実施!
千葉県船橋市立御滝中学校3年生208名が、平成26年6月4日から6日までの2泊3日の日
程で、修学旅行のため会津若松市と北塩原村を訪れました。
同校は昭和54年から会津地方を修学旅行の地とし毎年訪れていました。震災後の3年間は他県
での実施でしたが、今年度から再開し今回で33回目の来訪となるということです。
修学旅行初日の4日は、生徒たちがそれぞれの班に分かれて会津若松市内を散策し、史跡の見学
や絵ろうそくの絵付けを体験するなど、会津の歴史や伝統文化について学びました。
会津若松市内の東山温泉に宿泊した一行は、翌5日、
「会津ふれあい体験学習」として、市内約5
0か所の事業所に分かれて職場体験を実施しました。
職場体験先の民芸品店に取材に伺ったところ、
生徒たちは店主の指導を受けながら、商品のラッピング作業や、会津漆が施されたビーズでのアク
セサリー製作に励んでいました。
完成したアクセサリーは商品として実際に店頭に並べられるため、
生徒たちは一つ一つ心を込めて丁寧に作り上げていました。生徒の小圷(こあくつ)優佳さんは、
「携帯ストラップを作ったが、ひもやビーズの色の組み合わせにこだわって楽しく作業ができた」
と色鮮やかな携帯ストラップを掲げながら話してくれました。
鶴ヶ城での職場体験では、庭園の芝生の手入れのほか、入場者の接客を体験しましたが、生徒た
ちは笑顔で観光客に接していました。入場案内のスタッフの仕事を体験した古川開都さんは、
「体験
を通じて地元の方との絆が深まった。震災後の福島にまだ不安を持つ人もいるかもしれないが、自
然や歴史が豊富で良いところなので、もっとたくさんの人に訪れてほしい」と話していました。
その後生徒たちは次の宿泊地となる北塩原村のペンション12軒に分宿し、翌6日には五色沼の
散策やキャンプ場でバーベキューを行い、福島の自然を満喫しました。
民芸品店で職場体験学習
携帯ストラップを製作
鶴ヶ城天守閣で職場体験学習
天守閣入口で入場券の確認
6
新潟県佐渡市の小学校2校が修学旅行で会津若松市の仮設住宅を訪問。
修
新潟県佐渡市の畑野小学校6年生33名と七浦小学校6年生6名が、平成26年6月19日から
20日、1泊2日の日程で会津若松市と猪苗代町を訪れました。
19日は、会津若松市内にある仮設住宅を学校ごとに訪問。児童たちは震災により大熊町から会
津若松市に避難している自治会長の塚本英一さんらから、震災当日や避難先での状況、仮設住宅で
の暮らしについて説明を受けました。
「避難所を何か所も回って、やっと入ることができた」
「寒い夜、家族3人1枚の毛布で寝た」な
ど、
普段聞くことのできない震災体験を、
児童たちはメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
また、
「震災で友達と離れ離れになった孫が、その後再開して元気を取り戻した。子どもにとって友
達が本当に大切」という住民の言葉に、児童たちはお互いの顔を見合いながら共感している様子で
した。
講話後に行われた質疑応答では、
「仮設住宅は誰が建てたのか」
「家賃はかかるのか」
「住み心地は
どうか」といった住まいに関することや、
「津波の高さは何メートルだったか」
「震災から命を守る
には何が大切か」といった質問がなされました。児童たちは震災の事前学習を行ったことや、通っ
ている小学校が海に近いことから、津波の話になると一層真剣な表情で耳を傾けていました。
その後各校は、鶴ヶ城や御薬園、飯盛山などで班別自主研修を行い、翌20日は日新館や野口英
世記念館などを訪れ本県の歴史を学びました。
質問をする児童(畑野小学校)
お礼の手紙を読み上げる代表(畑野小学校)
熱心に震災講話を聴く児童たち(七浦小学校)
熱心に震災講話を聴く児童たち(七浦小学校)
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学
旅
行
修
学
旅
行
岡山県立岡山南高校が修学旅行でいわき市を訪れました!
岡山県立岡山南高校の2年生188名が、平成26年7月2日に修学旅行でいわき市を訪れまし
た。
同校は、関東と北海道方面の2コースに分かれて修学旅行を実施し、そのうち関東コースを選択
した生徒たちが、いわき市で社会貢献活動を行いました。
いわき市に到着した一行は、いわき市社会福祉センターで、市の基本情報や震災時の状況、震災
後に行われたボランティア活動の様子などの震災講話を聴きました。地震や津波被害に加え、風評
被害の影響を受けたいわき市においてどのような活動が行われてきたか、生徒たちはメモをとりな
がら真剣な表情で聴き入っていました。
講話の後、生徒たちは事前に選択した復興支援見学・農業・水産・高校訪問・コットンプロジェ
クトの5コースに分かれました。取材のため同行させていただいた水産コースでは、魚市場でのモ
ニタリング検査の様子を見学したほか、県水産試験場が行っている水産物の安全性確保のための調
査などについて学びました。
生徒の皆さんに感想を伺ったところ、木村有佐さんは「福島は食品の検査をしっかり行っていて
安全だと思った。テレビのニュースでは見ることができないことを知ることができた」と語ってい
ました。また、吉田和史さんは「いわき市は潮風が気持ちよくて良い場所だと思った。水産業の話
を聴いて、自分も漁に参加してみたくなった」と初めて訪れた福島県の感想を笑顔で話してくれま
した。
いわき市社会福祉センターでの震災講話
小名浜港での震災講話
魚市場での水産物モニタリング検査
水産コースの集合写真
8
埼玉県草加市立高砂小学校が会津地方で農村体験学習と修学旅行を実施!
埼玉県草加市立高砂小学校の6年生141名が、平成26年8月26日から29日までの3泊4
日の日程で、昭和村での農村体験学習と会津若松市・猪苗代町での修学旅行を実施しました。
一行は、行程前半の26日から27日までは昭和村で農村体験学習を実施。からむし織りやかす
み草の染色体験、そば打ちの体験のほか、地元の昭和小学校の児童と交流を図りました。
翌28日からは会津若松市や猪苗代町を修学旅行で訪れ、取材に伺った28日は、それまで薄曇
りだった空が、
ちょうど会津若松市内の鶴ヶ城へ到着する頃には雲の隙間から青空が顔を出し始め、
鶴ヶ城を初めて見る児童たちも多く、青空の下に美しく映えるインパクトあるお城に「すごい!大
きい!」といった歓声があがっていました。その後、市内の工芸店で赤べこの絵付け体験を行い、
最初は初めての絵付けに戸惑いがちだった児童たちも少しずつイメージが沸いてきた様子で、思い
思いの色で絵付けを楽しんでいたのが印象的でした。
児童の井上佳奈さんにお話を伺うと「鶴ヶ城には初めて来た。昔の銃などに触ることもできて歴
史について勉強になった。赤べこの絵付けは、意外と難しかったがとても楽しかった」と笑顔で話
してくれました。一行は、飯盛山も見学し、この日は市内の東山温泉に宿泊。翌29日には市内の
日新館や猪苗代町の野口英世記念館を訪れました。
同校は、震災前から本県で教育旅行を行っており、震災が起きた平成23年以降も本県での農村体
験活動や歴史学習を継続して実施しています。
昔の銃を手に取り学習する児童
鶴ヶ城前で全体写真
真剣な表情で赤べこの絵付け
飯盛山で歴史学習
9
修
学
旅
行
修学旅行
長 崎 県 立
長崎西高等学校
(長崎県)
■取材日
平成 25 年 12 月 3 日
■実施場所
北塩原村
真剣な表情で震災講話を聴く生徒たち
横断幕で歓迎
地元の食材がふんだんに使用された夕食
平成25年12月3日(火)
、長崎県立長崎西高
校普通科の2年生308名が福島県を訪れ、北塩
原村のホテルに宿泊しました。宿泊先では、支配
人の山口さんや原発の影響で大熊町から避難して
いる島原夫妻の震災講話を聴き、生徒たちは真剣
な表情で聞き入っていました。
生徒の西村咲良さんは、震災講話を聴いて、
「長
崎では時間が経過し、震災の報道が少なくなって
いる。自分の目で見た被災地のこと、帰りたくて
も帰れない被災避難者がいることを家族や友人に
伝えたい。そして大人になって支援できることを
考えたい」と引き締まった表情で話してくれまし
た。
また、町田禎弥さんは、前日に訪問した東北大
学で震災や津波について研究していることを学
び、
「将来は学術的に震災の復興に携われるような
人になりたい」と目を輝かせて話していました。
生徒たちは、震災当時の説明を聴き、避難の様
子や風評被害などについて正しく理解し、翌日は
猪苗代町の野口英世記念館、会津若松市の大河ド
ラマ館を見学しました。
4
修学旅行
鹿 児 島 県 立
鹿児島南高等学校
(鹿児島県)
裏磐梯グランデコスノーリゾートでのスキー体験
宿舎では八重たんがお出迎え
■取材日
平成 25 年 12 月 11 日
■実施場所
北塩原村・いわき市
いわき市の被災者の話を聴く生徒たち
平成25年12月11日、鹿児島県立鹿児島南
和博さんは「実際に現場を見ると信じられず、言
高校2年生312名が2泊3日の日程で福島県を
葉にできませんでした。帰ったら被災地への募金
訪れました。初日と2日目は、裏磐梯のグランデ
など自分で出来ることからやっていきたいと思い
コスノーリゾートにてスキー体験を行い、鹿児島
ます」と語っていました。生徒たちは皆、真剣な
では感じることのできない雪の感触に、生徒たち
表情で被災者の声に耳を傾け、これから自分たち
は興奮を隠しきれない様子で楽しんでいました。
に何ができるかを考えていました。
生徒の古殿愛璃さんは「スキーをするのは初めて
で難しいですが、とても楽しいです。鹿児島では
雪は降りますが、積もることはないので積もって
いるのを見て感動しました」と爽やかな表情で語
ってくれました。
最終日には、いわき市の薄磯・豊間地区で被災地
視察を行い、語り部から震災当時の状況や風評被
害などについて説明を受けました。生徒の濱ノ園
5
体験学習
東 京 都 な ど
首都圏の小学生
子どもたちが作った木工クラフト体験の完成品
火起こし・飯ごう炊飯体験
■取材日
平成 25 年 7 月 23 日
■実施場所
猪苗代町
猪苗代湖でのカヌー体験
平成25年7月22日から24日までの日程
で、東京都を始め首都圏の小学1~4年生13名
(男5名、女8名)が猪苗代町の「ファミリーイ
ンばんだい×2」で行われた「夏の冒険教室 IN 磐
梯」に参加しました。
児童は、取材を行った7月23日の午前には「小
枝クラフト体験」を行いました。開始前に、木を
接着させるグルースティック等の使い方を学び、
その後、様々な形の小枝をノコギリでカットした
り、接着・着色するなどし、動物やキャラクター
の作品を作り上げました。皆さんとても楽しみな
がら、真剣に取り組んでいる様子が印象的でした。
昼食は、火起こしから始まり、飯ごう炊飯を体
験し、カレーライスを作りました。丸めた新聞紙
に火をつけて薪に移し、火が消えないよう順番に
うちわで扇ぎ、その後、男子児童はその火を使い
飯ごうでご飯を炊き、一方、女子児童はカレーの
具材を洗ったり、包丁で切ったりとにぎやかに準
備をしていました。出来上がるとご飯とカレーの
マッチングです。皆さん「美味しい」と言いなが
ら口にスプーンを運んでいました。
同日午後は、猪苗代湖青浜へ移動し「カヌー体
験」を行いました。カヌーへは2人1組で交代で
乗り、カヌーは横転しにくくできていることもあ
り、児童は初めてながらも上手に乗りこなしてい
ました。
今回の体験について児童は、
「初めての事ばかり
で全部楽しい」、「みんなで話しながら寝るのが楽
しい」、「キャンプがもう一日増やせればいいな」
などと翌日で終了してしまうのを名残惜しそうに
いました。
7
体験学習
和洋国府台
女子中学校
(千葉県)
■取材日
平成 25 年 7 月 26 日
■実施場所
猪苗代町
ブルーベリージャム作り
ピザ作り
焼き上がった釜ピザを取り分ける様子
平成25年7月24日から27日の日程で、千葉
県市川市の和洋国府台女子中学校の2年生108名
が福島県猪苗代町で林間学校を実施しました。
同中学校が本県で林間学校を実施するのは今年で
7回目、震災後は2回目の実施になります。
一行は、7月26日午前、猪苗代町の宇川クリー
ンファームを訪れ、ブルーベリー摘み、ジャム・ピ
ザ作りなどの体験学習をしました。
ジャム作り班は、収穫したてのブルーベリーを鍋
に入れ、火で加熱しながら焦げないように丹念にか
き混ぜ、煮詰めた後は冷水に浸しジャムが完成。出
来たてのブルーベリージャムをパンに付けて食べま
した。
ピザ作り班は、皆で協力しながら具材をトッピン
グし、窯に入れ焼きたての熱々のピザをほおばり
ました。
生徒たちは、自ら収穫した食材を食べることや
正しい情報を得ることで食の安全について理解を
深めました。
同中学2年生の山本さんに、福島県に来る前と
来た後の思いを聞いたところ「放射線と原発に不
安を感じていたが、皆さんの頑張っている姿を見
て不安はなくなった。帰ってから自分の体験を周
りの人に伝えたい」と語っていました。
8
農業・農泊体験
大 河 原 町 立
大河原町中学校
(宮城県)
■取材日
平成 23 年 5 月 18 日
■実施場所
喜多方市
福島・宮城共に頑張ろう!
ニンニク収穫
アスパラ収穫
平成23年5月18日から19日、宮城県大河
原町立大河原中学校の2年生207名が、農業体
験学習のため1泊2日の行程で喜多方市を訪れ
ました。
大河原中の皆さんは30軒の農家に分宿し、ア
スパラの収穫をしたりナスの苗の植え方などを
教わったりするなど、喜多方市の農家の方々との
交流を深めました。
同校の2年生が今回のような農泊や農業体験
を実施するのは初めてとのことでしたが、体験学
習の効果が期待できるという先生方の希望もあ
り実現したそうです。
今後とも喜多方市の皆さんとの交流を深めて
いただくことを望みます。
農業体験
10
農業・農泊体験
我 孫 子 市 立
布 佐 中 学 校
(千葉県)
■取材日
平成 25 年 5 月 24 日
■実施場所
喜多方市
田植え
リンゴの摘果
アスパラ苗植え
平成25年5月24日に千葉県我孫子市立布佐
中学校の2年生100名が喜多方市で農業体験を
行いました。
生徒たちは、喜多方市内の農家18軒に分かれ
て、アスパラ苗植え、リンゴの摘果、アスパラ収
穫、プチトマト栽培、田植え、アスパラ畑整備な
どの農業体験をしました。分からないことは農家
の方に質問しながら積極的に作業に取り組みまし
た。
プチトマト栽培農家の麻生さんは「原発事故に
よる風評被害の影響でここ2年間は1校も来なか
った。今回は2年ぶりに生徒達の声が聞けて元気
が出る」と話してくれました。
生徒の石井さんは「農業体験は初めてだけど、
農家の方々が丁寧に教えてくれます。とっても楽
しいです」と元気いっぱいに話していました。
杉橋朋子布佐中学校長からは「福島県民は原発
事故が起きたにも関わらず諦めずに復興に向けて
頑張っている。その姿を生徒達に見せたかったた
めに今回の農業体験を行った。福島県と言うだけ
で心配される保護者もいたが、安全性について時
間を掛けて説明した」と話されていたことが印象
的でした。
グリーンツーリズムサポートセンターの渡部事
務局長は「風光明媚な喜多方市で沢山の生徒に農
業体験をしてもらいたい。農家民泊は約200名
まで受入れ可能です。是非ご利用いただきたい」
とPRしていました。
11
農業・農泊体験
学校法人向上学園
向 上 高等学 校
(神奈川県)
■取材日
平成 25 年 10 月 9 日
■実施場所
喜多方市
喜多方市に元気に到着
生徒たちと五十嵐さん夫婦
夕食時田舎料理を楽しむ生徒たち
平成25年10月9日(水)
、神奈川県の向上高
校の1年生102名が会津若松市で歴史学習をし
た後、喜多方市に移動し、農泊・農業体験を行い
ました。
生徒たちは、市内の農家20軒に分かれて農泊
をしました。取材をした農家の五十嵐さん宅には、
1年生の女子生徒の5名が宿泊。
初めての農泊体験で緊張していた生徒たちは、
受入れ農家の五十嵐さんから「自分のお家にいる
感覚で過ごしてください」などと優しく声をかけ
られ、夕食時は、農家の話や民話などを聞きなが
ら、田舎料理を楽しみました。
生徒たちは「普段の生活と全く違った経験がで
きてとても楽しいです」、「昔造りのお家に農泊で
きて夢のようです」と満面の笑顔で話してくれま
した。
また、受入農家の五十嵐さんは「県外の学生が
農泊体験に来て、普段の日常の生活や学校での出
来事などの話が聴けて嬉しい、自分たちも元気が
出る」と話していました。
生徒たちは、農業体験を行った後、翌日はいわ
き市で復興支援ボランティア活動と被災地視察を
行いました。
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学校交流
国際交流
熊
本
県
立
宇土中学校・高等学校
(熊本県)
■取材日
平成 25 年 3 月 15 日
■実施場所
相馬市・南相馬市
和田観光苺組合で説明を受ける生徒たち
原町高校で記念の集合写真
山田神社見学
平成25年3月14日から2泊3日の日程で、
熊本県立宇土中学校・高等学校(中高一貫校)の
生徒会10名の皆さんが、福島県の相馬市、南相
馬市を訪れ、被災地の視察と学校交流を実施しま
した。
相馬市では和田観光苺組合で、摘み取り体験の
ほかに、被害状況などの説明を受け、南相馬市で
は、山田神社を見学しました。仮社殿と鳥居は、
昨年2月に熊本県立球磨工業高等学校で宮大工を
学んでいる高校生から寄贈されたものです。
2日目の夕方は、原町高校生徒会の皆さんとの
学校交流でした。はじめに、震災当日や直後の混
乱や避難先でやさしくしてもらった思い出、2 年が
経過した今の気持ちなどを代表の生徒が発表しま
した。その後グループに分かれ、
「震災では何が大
変だったか」、「これから復興に向けて出来ること
は何か」などそれぞれの思いを語り合いました。
熊本県立宇土高校生徒会長の河野航平君は「相
馬は漁業協同組合などの被災状況がすごかった。
山田神社は高台にあったのに流されてしまい、津
波の大きさに驚いた。ずっと前から福島に来たい
と思っていたが、早くボランティアに来るべきだ
ったと思っている。学校交流は初めての体験だっ
たが、とても楽しかった。今回、見聞きしたこと
を、帰ってからも伝えていきたい」と視察の感想
と新たな決意を話していました。
福島県立原町高校生徒会長の牛来新さんは「は
るばる熊本から来てもらってとても嬉しかった。
同じ高校生と交流をするのは初めてだったが、こ
の震災を伝えていくことが僕たちにできることで
あり、大事な役割だと思っている。また交流の機
会があればぜひやってみたい」と元気いっぱいの
笑顔で答えてくれました。
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学校交流
国際交流
宇城・上益城地区
県 立 高等学 校
(熊本県)
久ノ浜地区で震災時の説明を受ける生徒たち
各グループに分かれて意見交換
■取材日
平成 25 年 8 月 27 日
■実施場所
いわき市
集合写真
平成25年8月27日に熊本県宇城・上益城地
区の県立高校8校の生徒会長など12名が震災学
習と学校交流のため福島県いわき市を訪れまし
た。
一行は、被災した四倉・薄磯地区や久ノ浜地区
の浜風商店街などを視察。
震災当時の様子を写真パネルを使って説明を受
けた後、津波被害で家の土台だけが残っている住
宅地に足を運び、語り部から体験談を聞いたり、
今後の復興計画などの話に熱心に耳を傾けていま
した。
また、一行は、小名浜高校を会場に催された学
校交流会に参加。いわき市内の県立高校11校か
ら集った各校の生徒会長ら24名と交流を行いま
した。
交流会では、いわき海星高校生の「じゃんがら
念仏踊り」による歓迎セレモニーの後、各校の生
徒たちがグループに分かれ、震災の体験談を聞い
たりディスカッションを行い、親睦を深めました。
参加した御船高校生徒会長の中川拓也さん(2
年生)は「今回被災地に来て熊本県のテレビでは
見ることのできない被災地の様子を見学すること
ができたので、学校に帰ったら、見たこと、聞い
たことをまとめてしっかり報告したい」と話して
くれました。
また、松橋西支援学校生徒会長の稲津豊さん(3
年生)は「福島県へ来る前は通れない道路が沢山
あるのではないかと心配していましたが、実際に
訪れて、ほとんどの道路が通れたことを、確認で
きてよかった」と話していました。
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学校交流
国際交流
高
雄
市
普門高級中学校
(台湾)
■取材日
平成 25 年 5 月 21 日
■実施場所
福島市
鶴ヶ城(会津若松市)
英語の授業に参加
柔道見学
台湾高雄市の普門高級中学校(台湾の高校生)
の生徒16名、校長1名、教師2名の計19名が、
教育旅行(学校交流)のため本県を訪れました。
一行は、平成25年5月19日から5泊6泊の
日程で仙台空港から日本に入り、5月21日には、
会津若松市の鶴ヶ城や猪苗代町の野口英世記念館
を見学。その後、県立福島南高校を訪れ、生徒ら
との交流を楽しみました。
福島南高校に到着すると、早速生徒同士で一緒
に昼食をとり、柔剣道場では南高校生ら約110
名が出迎える中、歓迎セレモニーが行われました。
歓迎セレモニーでは、佐藤福島南高校長、久保
木県観光交流局次長が歓迎の挨拶をした後、普門
高級中学校と福島南高校の生徒が記念品の交換。
その後、剣道部と柔道部の部活動の練習を見学
しました。
また、数学や英語等の授業にも参加し、一緒に
問題を解いたり、それぞれの意見を交換するなど、
楽しみながら学校交流を行いました。
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学校交流
国際交流
JENESYS2.0
南アジア地域協力連合訪日団
ネパール
アフガニスタン
バングラディッシュ
パキスタン
■取材日
平成 25 年 5 月 22 日
■実施場所
南会津町
ネパールからの参加者による説明
手遊び
大縄跳び体験
会話をしながら交流の楽しさと大切さを学びまし
た。パキスタンのペスさんは「荒海小学校はとて
もきれいな学校で、勉強しやすい環境が整ってい
る。できることならこの学校で学びたい。児童の
皆さんも私たちと楽しそうに交流してくれて大変
感謝している」と笑顔で話していました。
また、ネパールからの22名は、田島小学校を
訪問し、児童と一緒に大縄を跳んだり、
「幸せなら
手を叩こう」を日本語で一緒に歌うなどして交流
を深めました。ネパールからのシュドンさんは「日
本は何もかもがネパールと違って楽しい。ぜひネ
パールにも遊びに来てください」と語っていまし
た。
田島小学校の児童は「最初は言葉が通じるかド
キドキしたけど、日本語で話せたし外国人と会え
てうれしい」と初めてのネパール人との国際交流
に目を輝かせていました。
平成25年5月20日から24日までの日程
で、JENESYS2.0南アジア地域協力連合
(SAARC)訪日団第1陣(日本語学習者)が
青少年交流の一環で福島県南会津町を訪れまし
た。
今回訪れたのは、アフガニスタン、バングラデ
シュ、ネパール、パキスタンの4ヵ国から計88
名。
一行は、5月22日、国ごとに分かれて小学校
を訪問し、学校施設や授業を見学したり、校長か
ら教育方針を聞くなど、日本の初等教育への理解
を図りました。また、児童と触れ合いながら自国
との違いを知り、日本への興味・関心をより深め
ました。
パキスタンからの22名は、荒海小学校を訪問
し、日本の手遊び「茶摘み」で児童と手を合わせ、
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学校交流
国際交流
ブルーミントン
北 高 等 学 校
(アメリカ)
■取材日
平成 25 年 7 月 11 日
■実施場所
いわき市
けん玉体験
琴体験
剣道体験
っこ」、「けん玉」などをブルーミントン北高校
の生徒たちと交流を楽しみました。
また、華道部、琴部、剣道部を見学。琴部で
は座布団に正座して琴に触れたり、剣道部では、
実際に竹刀を振ったりして日本の文化を体験し
ました。
ブルーミントン北高校のサラ(SARAH)さん
とアナスタシア(ANASTASHIA)さんが、「日
本の学生と交流をした際、皆さん優しく笑顔で
対応してくれて私たちも楽しかった」と満足そ
うに話していたのが印象的でした。
平成25年7月11日から15日の日程で、
アメリカのインディアナ州ブルーミントン北高
校の生徒23名(女20名、男3名)が日本政
府の「北米地域との青少年交流」短期招へい事
業の一環で、本県を訪れました。
一行は、7月11日午後、福島県立いわき総
合高校を訪れ、授業、ディスカッション、部活
動などへの参加を通じて同校の生徒たちと交流
し、日本への関心・興味を深めました。
歓迎セレモニーでは、いわき総合高校の1年
生240名が体育館で、吹奏楽部員による歓迎
の演奏で一行を出迎えた後、ブルーミントン北
高校の生徒から、インディアナ州や学校の紹介
がありました。
その後、各グループに分かれて日本伝統の遊
び「だるまさんが転んだ」や「福笑い」、「鬼ご
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学校交流
国際交流
韓国の
小学・中学・高校生
■取材日
平成 25 年 8 月 2 日
■実施場所
福島市
茶室で茶道体験
わらじ祭に参加
校内自由見学
平成25年7月30日から8月3日の日程で、
韓国の龍仁(ヨンイン)市の学生17名(小学生
3名、中学生8名、高校生6名)がNPO法人ふ
くかんねっとの交流事業の一環で本県を訪れまし
た。
8月2日は、福島成蹊中学校を訪れ、校内自由
見学や部活動体験などを通じて交流を行いまし
た。
校内自由見学では、夏休み課外授業や学校施設
などを見学しました。授業終了後は、韓国学生1
~2名と成蹊中学校の3年生がペアを組み、2つ
の班に分かれて卓球部と茶道部を見学しました。
茶道部では、校内敷地にある茶室で、茶道裏千家
淡交会福島支部の斎藤宗緑様から実際に茶器と和
菓子で茶道の作法を教えていただき、成蹊中学生
が英語やジェスチャーを交えて韓国学生に説明を
しました。
卓球部では、福島成蹊中学校の卓球部と韓国学生
がラリーを行い交流を図りました。その後、福島市
で行われたわらじ祭へ参加し日本の祭を堪能して
いただきました。
韓国学生のソン・イェウンさん(高3)、ソン・
ガンミンさん(高1)、シム・イェウォンさん(小
6)に感想を聞くと「道路にゴミひとつ落ちていな
くてとても良い環境だ。韓国に戻ったら皆に教えた
い」、
「私たちは放課後、ほとんど勉強に時間を費や
している。日本は部活動がとても盛んで国の違いを
発見することができた」、
「福島県に来てからたこ焼
き、お寿司、牛肉、桃などたくさん食べたがどれも
美味しかった」などと述べてくれました。
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震災・ボランティア
下 野 市 立
石 橋 中 学 校
(栃木県)
■取材日
平成 25 年 2 月 6 日
■実施場所
猪苗代町
被災者の講話を聴く生徒たち
講話に対し質問を投げかける生徒
五十嵐ひで子さんと立谷耕一さん
栃木県下野市立石橋中学校は、昨年度も語り部
学習を実施し、今年は2年目になります。
語り部を務めたのは、震災前まで民宿を経営し、
津波の被害によりご家族を亡くされた五十嵐ひで
子さんと、地元消防長として震災直後から救助活
動を行ってきた立谷耕一さんの相馬市在住のお二
人です。
五十嵐さんからは「3.11 忘れてはいけない、
大切なこと」をテーマに、津波が襲った時の様子
やご家族を亡くされた時の気持ちなどの話がなさ
れ、生徒の皆さんには「とにかく、災害が起きた
ら逃げること。恥ずかしいことでもなんでもない。
それで助かる命がある」というメッセージが伝え
られました。
立谷さんからは、自分が被災した直後に消防団
長として救助活動に入り、約10日間、着の身着
のままで食事も十分に取れない中で、被災者の救
助や消火活動にあたった当時の様子の話がありま
した。道路が寸断され、大量のがれきが足元にあ
る中での救助活動は命がけであり、人を助けるた
めにも、まずは「自分で自分の命を守ることの大
切さ」について伝えられました。
最後に生徒代表の佐藤さんから「想像していた
以上の体験に驚き、心が苦しくなった。震災の恐
ろしさは一生忘れてはならない。震災を忘れない
ために、被災地を目と心に焼き付けたい。自分に
は何が出来るかを考え続けたいと思う」と、お礼
の言葉と講話を聴いて感じた思いを述べていまし
た。
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震災・ボランティア
兵 庫 県 立
吉川高等学校
(兵庫県)
■取材日
平成 25 年 8 月 17 日
■実施場所
福島市・相馬市
福島市の果樹園での草刈り
桃の摘果作業
集合写真
平成25年8月16日(金)から19日(月)
の日程で、兵庫県立吉川(よかわ)高校の有志2
6名がボランティア活動と東日本大震災義捐金贈
呈のため本県を訪れました。
17日(土)は、相馬市の松川浦環境公園で清
掃ボランティアを行いました。18日(日)は、
6月に同校で行われた文化祭模擬店の売り上げ
や、寄せられた募金を義捐金として五十嵐県観光
交流局長に手渡したほか、福島市のあんざい果樹
園で草刈りや桃の除袋作業などの農業ボランティ
アを行い、震災から復興に励む本県の現状を学習
しました。
中井菜絵さん(3年生)は、
「福島県に来る前は、
県全体の人口が少なく活気がないのかと心配をし
ていたが、実際に訪れたら、たくさんの人が皆元
気に普段通りに生活をしていらっしゃって自分が
思っていたイメージと違った」と話してくれまし
た。
北山直樹さん(3年生)は「昨日は相馬市でボ
ランティア活動を行ったが、大きな被害を受けた
方々の前向きに頑張っておられる姿に感動し、反
対に元気をもらった。これからも自分たちのでき
るボランティア活動を通して、自分自身も成長し
ていけるよう活動を続けていきたい」と感想を話
していました。
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合宿
清 瀬 市 立
清瀬第五中学校
野
球
部
(東京都)
■取材日
平成 25 年 8 月 7 日
■実施場所
猪苗代町
選手に声を掛ける部員たち
円陣を組んでチームワークを確認
練習風景
猪苗代町で、十数回合宿を行っている。震災直後
だけ他県へ変更したが、昨年からまた猪苗代町に
戻って来ている」と嬉しいお話をいただきました。
合宿最終日は、合宿を終えたご褒美として町内
のホテルで、バイキング形式の昼食を楽しみ、福
島県での夏休みの思い出を胸に刻みました。
平成25年8月5日から3泊の日程で、東京都
清瀬市の清瀬第五中学校野球部23名が猪苗代町
で合宿を実施しました。
取材を行った8月7日は、猪苗代町運動公園球
技場で猪苗代町立吾妻中学校野球部との交流試合
が行われており、白熱した試合展開を見ることが
できました。
東北地方は8月3日に梅雨が明けたものの、数
日前に大雨が降り、グラウンドコンディションが
心配されましたが、当日は爽やかな風が吹き、気
持ちの良い青空のもと、部員の皆さんは、はつら
つと、気合いの入ったプレーをしていました。
清瀬第五中学校の荒井コーチからは「これまで
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合宿
慶應義塾大学
女子ラクロス部
■取材日
平成 25 年 8 月 7 日
■実施場所
棚倉町
試合さながらの攻め
見事なゴール
空中のボールをキャッチ
平成25年8月5日から4泊の日程で、慶應義
塾大学女子ラクロス部72名が棚倉町で合宿を実
施しました。
取材に伺った8月7日に、主将の出原さんに今
回の合宿をするにあたり、ポイントを伺いました。
「①部員が多いので全員でできるグラウンドが
あること。②雨天も考慮して屋内練習場があるこ
と。③宿舎からグラウンドが近いこと。④屋内施
設(プール)があることなど。今回は、これらの
条件全てが整っているため、たいへん良い環境で
有意義な合宿を行っています」という嬉しい言葉
が聞けました。
また、ラクロスについて伺ったところ、
「まだ歴
史的にも浅いスポーツですが、ハードな動きの中
にも優美なところが魅力的です。また、同大の男
子ラクロス部もトップクラスの実力です。女子ラ
クロス部も昨年は、社会人チームを破り、日本一
に輝き、今年の目標は、昨年の慶應を超えるため
「超慶應」をスローガンに、モチベーションを維
持しながら日々練習しています」と熱い言葉が返
ってきました。
グラウンドでは、12月の全日本選手権制覇に
向けて、選手たちの大きな掛け声が響きわたり、
グラウンドいっぱいに躍動感あふれる動きで、猛
暑を吹き飛ばす練習風景が繰り広げられていまし
た。
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合宿
法 政 大 学
応
援
団
(リーダー部・吹奏楽部・
チアリーディング部)
■取材日
平成 25 年 8 月 18 日
■実施場所
猪苗代町
迫力ある応援が決まり最後のポーズ
大河ドラマ「八重の桜」のテーマなどを演奏
団長の掛け声に応える部員たち
8月11日から9泊の日程で、法政大学応援団
(リーダー部、吹奏学部、チアリーディング部)
総勢98名が猪苗代町中ノ沢温泉で合宿を実施し
ました。福島第一原発事故の風評被害を受ける本
県の復興を少しでも後押ししようと、合宿場所に
本県が選ばれました。
取材に伺った8月18日は、連日の炎天下の中、
猛練習をした成果を町民に披露する成果発表会が
猪苗代町の中ノ沢体育館で催されました。実践さ
ながらの演奏と迫力のある応援に観客からも大き
な拍手と歓声が沸き上がっていました。
団長の原正成さん(4年生)は「温かく迎えて
いただいた猪苗代町の皆さんに感謝の気持ちを込
めて合宿の成果を披露したい。応援団のスローガ
ンは、礼儀・節度・闘志。母校の勝利を信じ、選
手を応援することを目的に日々練習しています」
と語ってくれました。
チアリーディング部責任者の野中百合香さん
(4年生)は「猪苗代町は練習しやすい環境が整
っており、有意義な合宿ができています。出来れ
ば来年も福島県で合宿をしたいです。チアリーデ
ィング部のスローガンは元気・勇気・笑顔で、選
手たちを精一杯応援します」と話してくれました。
吹奏学部総務責任者の森彩花さん(4年生)は
「私たちは、座奏、マーチング、応援の3つの活
動をしています。どの活動においてもプロフェッ
ショナルを目指しています」と成果発表会で皆さ
んに感動を伝えられた達成感に満ちあふれた表情
で話していました。
26
合宿
埼玉栄高等学校
駅
伝
部
(埼玉県)
■取材日
平成 25 年 8 月 23 日
■実施場所
南会津町
ロードコースでの練習
集
集合写真
芝生上での早朝練習
た練習ができました」と満足げに話していました。
平成25年8月23日から6泊の日程で、埼玉
県の埼玉栄高校駅伝部44名が南会津町で合宿を
行いました。
同校駅伝部が合宿した南会津町は、標高約1,
000mの高原地帯に位置し、朝夕は涼しく夏合
宿に大変適した環境にあります。
宿舎の会津アストリアホテル周辺の1週3km
のロードコースや白樺公園、町内のゴルフ場など
を利用して、早朝から夕刻まで熱心に練習に取り
組んでいました。朝夕練習に使用したゴルフ場で
は、クロスカントリーの練習にもつながる芝生上
でトレーニングも行いました。
駅伝部顧問の田村先生は「南会津町は朝、夕が
涼しく、恵まれた環境で秋の大会に向けて充実し
27
合宿
神 奈 川 大 学
管 弦 楽 団
■取材日
平成 25 年 9 月 5 日
■実施場所
北塩原村
集合写真
パート練習(ファゴット)
パート練習(コントラバス)
平成25年9月1日から5泊6日の日程で、神
奈川大学管弦楽団75名が北塩原村(裏磐梯)で
合宿を実施しました。震災前には何度か福島県を
訪れていた同団でしたが、震災後は他県に変更し
て合宿を行っていました。震災から2年が経ち、
学生たちから人気のあった本県裏磐梯地区での合
宿が実現しました。
取材に伺った9月5日は、各パートに分かれ、
個別練習の真っ最中。団長の八木沢彬(3年生)
さんは「楽器の演奏は以外と汗をかくので、涼し
い裏磐梯は練習には嬉しい場所。先輩から聞いて
いた裏磐梯に来ることができて嬉しい。実際に来
てみたら空気も美味しいし、ご飯も美味しい。原
発のことは特に気にしていません。原発から裏磐
梯は距離もあるし、後輩たちも気に入っていたの
で、また来年も来れたら嬉しい」と笑顔で語って
いました。
渉外マネージャーの市川涼さん(3年生)は「福
島に来る時に白河市の白河中央中学校の生徒たち
と一緒に演奏をした。復興応援ができて嬉しい」
と話してくれました。
取材の最後に撮影した集合写真には沢山の笑顔
があふれていました。
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イベント
玉 川 学 園
中等部・高等部
ハンドベル・クワイア部
演
奏
会
(東京都)
■取材日
平成 25 年 8 月 25 日
■実施場所
猪苗代町
集合写真
天鏡閣1階で演奏
復興を願う澄んだ音色
平成25年8月25日、東京都町田市の玉川学
園中等部・高等部ハンドベル・クワイア部の16
名が猪苗代町の天鏡閣において演奏会を実施しま
した。
東北復興支援ソング「花は咲く」、「魔女の宅急
便」など6曲の演奏を披露し、復興を願う澄んだ
音色に観客から拍手が沸き上がっていました。
同部が福島県で実施するのは今回が初めてで、
24日から26日にかけて喜多方市・猪苗代町・
会津若松市の計8か所で復興支援のための演奏会
を実施しました。
部長の佐藤真悠子さん(高等部3年)は「昨日
は民泊し風評被害に苦しむ農家の現状を知りまし
た。私たちはハンドベルの演奏を通じて福島県の
復興を支援したいとの思いで訪れました。演奏会
には多くの人がきてくれてとても嬉しかったで
す。来年も福島県を訪れ、演奏を聴いてくれた方々
に再会したいと思います」と話してくれました。
30
イベント
第3回
フラガールズ甲子園
■取材日
平成 25 年 8 月 25 日
■実施場所
いわき市
開会式
ラブリー・フラ・ハンズ
月の夜は
平成25年8月25日、高校生のフラダンスの
演技を競う「第3回フラガールズ甲子園」がいわ
き市の芸術文化交流館アリオスで開催されまし
た。
東北から九州まで10都県、23校165名の
高校生フラガール・フラボーイが参加しました。
課題曲の「月の夜は」又は「ラブリー・フラ・
ハンズ」から1曲を選び、自由曲「オテア」との
2曲を演じました。
審査の結果、最優秀賞に宮城県仙台市の常盤木
学園高等学校、優秀賞に福島県立平商業高等学校、
静岡県立静岡城北高等学校、特別賞に福島県立勿
来工業高等学校、東京都国分寺市の日本芸術高等
学園が選ばれ表彰されました。
福岡県の国立久留米工業高等専門学校「ele
ctric clover4」の4人は「今回、
舞台に立つまで時間が短かったので、機会があれ
ば来年もたくさん練習をしてステージに立ちた
い。福島県の仮設住宅でフラダンスを披露させて
いただきました。涙を流しながら見てくれて、と
てもあたたかい県だと思いました。福岡県に帰っ
たら、福島県は元気に頑張っていることをアピー
ルして、少しでも復興のお手伝いをさせていただ
きます」と思いを語ってくれました。
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