高等部2年 オーストラリア海外研修の報告 私たち、高等部2年6組は6月9日から16日にかけて、7泊8日でオーストラリアに海外研修に 行ってまいりました。当日は成田空港に17時半に集合し、期待に胸を膨らませ、飛行機に乗り込み ました。10日の朝、6時35分にシドニーの空港に到着しました。 1日目は、シドニーの観光から始まりました。サーフ・ライフセービング発祥の地であるボンダイ= ビーチでは、肌寒い中、サーフィンや海水浴を楽しんでいる人がいました。虹が空いっぱいに架かっ ていて、美しかったです。次に、THE GAP というところに向かいました。ここは天然の入り江になっ ているシドニー港の半島の東側に面した断崖絶壁のことで、観光名所となっています。白い大きなオ ウムにも出会い、印象に残る散歩になりました。市内観光の最後に、シドニーのシンボルである世界 遺産のオペラハウスに行きました。ヨットの帆を思わせる外観のオペラハウスにはスウェーデン製の タイルが105万6000枚張られていることを、ガイドの方に教えていただきました。 午後はバスに揺られて、シドニー郊外のホークスベリーという町にファームステイに行きました。 4グループに分かれ、ステイ先の各家庭に向いました。それぞれの家庭で暖かく迎えられ、緊張が和 らいでいきました。私のグループのホストファミリーは馬を多く飼っていました。夕方に皆でえさを やりに行きました。周りが山々に囲まれており、大自然を間近で感じることができるステイ先でした。 2日目もホストファミリーと一緒に過ごしました。ショッピングモールに連れて行ってもらったり、 折り紙や茶道を披露したりして、楽しく充実した一日となりました。その頃には、完璧な文法でなく ても、つぎはぎな英語やジェスチャーを使って、物事を自分から伝えられるようになりました。 2日間のファームステイもあっという間に過ぎ、3日目の朝にホストファミリーとお別れをしまし た。お別れはとても寂しくなりましたが、英語への意欲もわいてきました。私たち、それぞれの中で 大きな経験となり、成長することができた2日間だったと思います。 その後バスに乗り込み、アボリジニ体験にムルムティガー=アボリジニ文化教育センターに行きまし た。到着すると、アボリジニとして育った方に出迎えられ、説明を受けました。オーストラリアの先 住民であるアボリジニは自然と共に生きてきたこと、そして、アボリジニの思いなどを知り、教科書 や本で習うよりも心に強く残り、考えさせられました。他にもアボリジニの楽器・ディジリドゥの演 奏を聴き、ブーメランを飛ばすなど、楽しい体験をすることができました。 その後、シドニー中心部のホテルにチェックインをして、皆で中華料理を食べに行き、3日目が終 了しました。 4日目は学校交流でした。一人ひとりにバディが付き、バディの授業に参加しました。一緒にラン チを食べた後、バレーボール、ドッジボール大会を楽しみました。そして、準備してきた浴衣の着付 けや書道、茶道など日本文化を紹介しました。私は浴衣ブースを担当しました。現地の生徒が浴衣を 着てくれるかなど不安があったのですが、とても盛り上がり喜んでくれました。その姿を見て着付け の練習などを頑張ってよかったなと思い、こちらまで嬉しくなりました。 学校交流を通して、英語が十分に話せない中、バディとのペアでの活動は不安でしたが、とても楽 しく過ごすことが出来ました。英語を進んで使う機会にもなり、とても貴重な経験となりました。学 校に着くまでの不安は嘘のように感じられ、英語がもっとたくさん話せたらよかったのにと感じまし た。 5日目はバスでシドニーから遠出し、フェザデール=ワイルド=ライフ=パークに行きました。コアラ は減少傾向にあるとのことで、 コアラ基金のためにユーカリの木の植樹体験をさせていただきました。 その後、コアラとツーショットで写真を取りました。そして、カンガルーやディンゴ、ワラビー、ウ ォンバットなど可愛い動物たちと近くで触れ合うことが出来ました。コアラには触ることが出来ない と言われていたので、実際に触ることが出来たときは嬉しかったです。また、蛇を首に巻いていただ くことが出来ました。オーストラリア特有の動物たちと触れ合え、とても貴重な経験となりました。 その後、自然世界遺産であるブルーマウンテンズ国立公園に行きました。そこにはスリーシスター ズと呼ばれる岩があり、 スリーシスターズにまつわる伝説を聞きました。この日は晴天で景色も良く、 とてもきれいにスリーシスターズを見ることが出来ました。 昼食では、デザートのメレンゲのケーキは、その大きさと味にさすが海外と思わされました。昼食の あとは最大 52 度の急斜面をケーブルカーで降り、炭鉱跡とジュラ紀の植生のなかを歩きました。 また、この日はクラスメートの誕生日でした。夕食時にみんなで、サプライズでプレゼントを渡し て、思い出の記念日になりました。 6日目はシドニー市内散策でした。事前にグループごとに計画をたて、市内を散策しました。一日、 ショッピングや昼食など自由な時間を過ごし、お土産なども購入しました。私のグループは、出発前 に計画した予定通りにまわり、洋服や小物を見て回りとても楽しい市内散策となりました。 そして夜はディナークルーズでした。海から見た夕暮れ時のシドニーは、そのシンボルであるハーバ ーブリッジやオペラハウスが本当に綺麗で、心に残る景色でした。夜景を見ながら食べたディナーは とても美味しかったです。 7日目はいよいよ最終日です。4時起床という早起きでしたが、空港で見た朝焼けは本当に綺麗で した。シドニーを離れるときはなんとも言えない気分でした。出発前は不安もたくさんあったはずな のに、もう少し長く、シドニーにいたいと思っていました。絶対にもう一度、シドニーに帰って来よ うとみんなで言い合っていました。 シドニーを離れてからしばらくして、上空からバタフライアイランドと呼ばれる蝶のような虹色の 島を見ました。その島は見ると幸せになると言われている島です。私たちの海外研修は最後まで幸運 に包まれていたように思います。 最後になりますが、いろいろな経験をし、多くのことを学んだ、この海外研修は私たちにとって絶 対に忘れられない思い出となりました。
© Copyright 2024 Paperzz