法人が支払う税金の種類

法人が支払う税金の種類
名称
①法人税
区分
国税
内容
法人の所得に対し、課税される税金です。
個人や個人事業主の所得税に相当するものです。会社が納める法人税は下記の通り
です
・資本金1億円未満の場合
課税所得金額
800万円以下
800万円超
法人税率
15%
25.5%
・資本金1億円以上の場合は、25.5%です。
②復興特別法人税 国税
平成 23 年に公布され東日本大震災からの復興の財源のための税金です。平成 24 年
4月1日から平成 27 年まで施行されます。
税額は法人税額 x10%です。
③法人住民税
都道府県税 地方自治体の住民サービスに対しての、必要経費を広く住民に負担してもらうため
市区町村税 の税金です。
・所得の有無に関係なく必ず課税される「均等割」
・法人税額に一定の割合を掛けて課税される「法人割」
・その他に利子に付く「利子割」が有ります。
④法人事業税
都道府県税 すべての事業者が負担する税金です。法人住民税とともに都道府県税事務所へ納付
します。現在は資本金 1 億円以下の企業は所得割金額です。
注意:「法人事業税」と「地方法人特別税」は損金算入が認められていますので、
決算で計算されて税金を次の事業年度に納めると、その金額だけ所得金額が小さく
なり、翌年度の法人税や住民税が安くなります。
⑤地方法人特別税 国税
地域間の税源偏在を是正するため、 法人事業税の一部を分離して、平成20年に
出来たのが地方法人特別税です。 各法人の法人事業税と地方法人特別税とを合わ
せた税負担は、以前に比べて増えることはありません。
⑥消費税
国税
消費活動に対して課される税金です。
資本金又は出資の金額が 1,000 万円未満の法人は、課税売上高が 1,000 万円を超え
たら納税業者になり、翌々年度から納付が始まります。特例が有り早まる場合が有
ります。
事業年度開始日の資本金の額又は出資の金額が 1,000 万円以上である法人は、設立
時より2事業年度は納税業者となります。
⑦印紙税
国税
印紙税は、日常の経済取引に伴って作成する契約書や金銭の受取書(領収書)など
に課税される税金です。
⑧登録免許税
国税
登録免許税は不動産、船舶、会社、人の資格などについての登記や登録、特許、免
許、許可、認可、認定、指定及び技能証明について課税されます。
⑨所得税
国税
法人では、利子や配当金などに課税されます。
また、役員や従業員の給与からの源泉分の納付義務もあります。
⑩固定資産税
市区町村税 保有する土地・建物・有形償却資産である、固定資産に課税される地方税です。
⑪自動車税
都道府県税 軽自動車や特殊車両を除く自動車の税金です。自家用車、営業車は、排気量によっ
て決まります。
賦課期日は毎年 4 月 1 日で、納期は原則として 5 月中です。5月頃に送付される納
税通知書によって納めます。
⑫自動車重量税
国税
車検時等に納税する税金で、車重によって決まります。
⑬自動車取得税
都道府県税 自動車を取得した時に納税する税金です。
⑭軽自動車税
市区町村税 自動車税の代わりに、軽自動車を所有している時に納税する税金です。
⑮その他
-
事業内容によっては、その他に関税、タバコ税、酒税などが有ります。
⑯都市計画税
市区町村税 都市計画区域内の土地・建物に市町村が条例で課すことのできる税金です。固定資
産評価額の 0.3%の税率。
今回の
今回の改定(上記ゴシックの税
改定(上記ゴシックの税がかわる
(上記ゴシックの税がかわる提案です)
がかわる提案です)
①法人税の「資本金 1 億円未満の企業」は、課税所得金額が 800 万円以下は法人税率 15%、800 万円超の分の法人
税率 25.5%
課税所得金額全ての税率を 25.5%とするもの。従って、仮に所得 800 万円の場合は
84 万円の増税となります。
④法人事業税(資本金 1 億円以下の場合)
(現行)所得割 9.6%
(導入後)所得割
付加価値割(人件費総額+純支払い賃料+純支払利息+単年度損益)
資本割
(資本金+資本準備金)
7.2%
0.48%
0.2%
※ 自社のシミュレーションをしてみましょう。制度変更で、納税額がどうなるかわかります。