経済日誌2009年11月 注)1DH(ディルハム)=約11.5 円 I.モロッコ国内経済 1. 指標等 ①2009年1月~9月までの貿易収支 1 輸入額は前年同期23.4%、輸出額は34.0%の減少。カバー率(輸出額/輸入額)は前年同 期の50.1%から43.2%へ減少して、輸入超過傾向は拡大した。(反面、輸出入の総額が減少し たため、貿易赤字額自体は若干減少。) 2008年1月~9月 2009年1月~9月 推移 輸入額 252,691 193,383 -23.4% 輸出額 126,658 83,642 -34.0% - 109,841 12.8% 貿易収支 カバー率 - 126,033 50.1% 43.2% (輸出額/輸入額) (単位:100万DH) (ア)輸入:原油および小麦の輸入額が大幅減少、自動車も減少。 2008年1月~9月 原油 2009年1月~9月 推移 26,068 10,968 -57.9% 原油以外全体 226,623 182,515 -19.5% 食料品 23,938 18,595 -22.3% 8,874 4,236 -52.3% 設備・機械類 52,885 48,359 -8.6% 消費財 39.836 38,886 -2.4% 7,191 6,138 -14.6% 小麦 自動車 原油輸入総量の減少(329.4万トン、前年同期433.8万トン、前年同期比24.1%減)に加え、 原油輸入価格の低下が要因(3329DH/トン、前年同期は6008DH/トン)。 1 モロッコ為替局ホームページ、www.oc.gov.ma 1 穀物輸入の減少は、小麦輸入量の減少が寄与している。2009年1月から9月まで9ヶ月間で17 6万トンを輸入。前年同期は279万トン輸入した。 (イ)輸出:燐鉱石・燐酸関連輸出と燐鉱石以外の輸出額とも減少 2008年1月~9月 2009年1月~9月 推移 燐鉱石及びその派生品 43,870 14,850 -66.1% 燐鉱石以外 82,787 68,792 -16.9% (単位:100万DH) ●燐鉱石の平均輸出価格は1トン1,055DH(前年同期1,471DH) ●燐酸の平均輸出価格は1トン4,428DH(前年同期13,819DH) ●肥料の平均輸出価格は1トン2,474DH(前年同期7,147DH) 電気ケーブル、トランジスターが大幅減少。食料品も減少(柑橘類が前年同期34.2%減、果物 28.2%減、野菜(冷凍含む)31.9%減、甲殻類28.3%減。)既製服はやや減少程度。 2008年1月~9月 2009年1月~9月 推移 電気ケーブル 7,614 3,934 -48.3% トランジスター 3,556 2,500 -29.7% 食料品 20,109 16,776 -16.6% 既製服 14,715 14,256 -3.1% ②その他指標 2008年1月~9月 2009年1月~9月 推移 観光収入 44,369 40,458 -8.8% 在外モロッコ人からの海外送金 41,672 37,611 -9.7% 2,223 2,471 11.1% 27,224 17,444 -35.9% 196,453 190,450 -3.1% コールセンター業務収入 海外からの直接投資 外貨準備高 (2008 年12月) ②2009年第3四半期失業率 2 ・失業率:9.8%(前年同期:9.9%) ・都市部失業率:14.8%(前年同期:15.5%) ・農村部失業率:4.3%(前年同期:3.9%) 2 モロッコ高等計画委員会(HCP:Haut Commissariat au Plan)、エコノマップ(11月4日) 2 ③2010年度予算案衆議院を通過 3 2010年度予算案は、12日の衆議院予算委員会を賛成19、反対6で通過、17日の衆議院にお いて賛成58,反対36,無投票21で可決された。 石油製品一部の付加価値税を7%から10%に引き上げる案は見送り、仔牛輸入関税引き下げ は段階的に引き下げる。法人税および所得税収入の1%が地方に充当されることになっていたが、 2%に引き上げられる予定。 ④2010年予算案:地域別公共事業費 4 ラバトの都市開発事業に全体の25%を充当。 Rabat-Salé-Zemmour Zaër 339億DH Meknès-Tafilalet 57 Grand Casablanca 177 Fès-Boulemane 41 Tanger-Tétouan 130 Gharb-Cherarda-Beni Hssen 28 Marrakech-Tensift-Haouz 96 Taza-El Hoceïma-Taounate 27 Oriental 81 Goulmime-Smara 23 Laâyoune-Boujdour-Sakiat Hamra 69 Doukkaka-Abda 17 Tadla-Azilal 69 Souss-Massa-Draâ 17 Chaouia-Ourdigha 62 Oued Eddahab-Lagouira 6 2. 建設・公共事業・インフラ等 ①Mazagan ビーチリゾートがオープン 5 Azur 計画(6カ所のリゾート開発計画)のうちの二カ所目の開発地域エルジャディーダ近郊 Mazagan ビーチリゾートが10月30日にオープンした。開発に要した費用は31億 DH で一年目の 売上高は13.5億 DH、年間4万人の来客を見込む。同時に5つ星 Mazagan Beach Resort ホテル がオープン。部屋数は500室。 <Azur 計画による 6 つのリゾート開発> Saïdia Mediterrania(ウジダ近郊)(2009 年 6 月オープン済み) Lixus(ララシュ近郊) Mazagan(エルジャジダ近郊)(2009 年 10 月オープン) Mogador(エッサウイラ近郊) Taghazout(アガディール近郊) Plage blanche(グルミン近郊) ②Saidia Mediterraniaリゾート 6 3 4 5 エコノマップ(11月16日) エコノミスト(11月23日) モロッコ観光局ホームページ www.tourisme.gov.ma 3 Azur 計画の一環である「Saidia Mediterrania」リゾート(Berkane)がオープンして5ヶ月。オフ シーズンに入り、客の入りが悪く、Barcelo Hotel (614部屋)、Iberostar Hotel(485部屋)は一 時サービスを停止し、2010年4月に再びオープンする予定。周辺のおみやげ屋などからも毎 月の家賃支払いもままならないと苦情が出ている。ヨットを所有するイギリス人やスペイン人な どもヨットハーバーにはガソリンスタンドもなくアルジェリアから闇ルートで入ってきた軽油を入 手するといった状況。 3. 農業・漁業 ①オリーブ今期大豊作 7 モロッコ農業・漁業・水産省の予測によると今期の収穫期のオリーブの収穫高は150万トンで前 期に比べて76%の増加。オリーブオイルの生産量は2倍の16万トンと予測。 4. 産業・エネルギー ①「太陽エネルギー発電統合プロジェクト(Projet integre de production électrique solaire)」 の発表 8 2日、ベンハドラ・エネルギー鉱山・水利環境大臣、ファシ・フィフリ電力公社総裁は、「太陽エネ ルギー発電統合プロジェクト(Projet integre de production electrique solaire)」と称する大規模な太 陽エネルギー発電開発プロジェクトを発表。本プロジェクト実施のため、太陽エネルギー発電庁を 設立。 (1)太陽エネルギー利用による発電設備を、5つのサイト(Ain Beni Mathar, Ouarzazate, Sebkhate Tah, Foum Al Ouad, Boujdour)の計10000ヘクタールの敷地に建設し、発電容量を2000MW(現 在の総発電容量の38%に相当)、年間発電量を4500GW(現在の総発電量の18%に相当)とす ることを目指す。2015年に一部稼働を開始し2019年末までに完成予定。費用見積は700億ディ ルハム(90億米ドル)。 (2)本プロジェクトにより、年100万トン石油相当(約5億米ドルに相当)を節約することができ、年間 のCO2排出量を370万トン削減することが可能となる。また、2020年における発電容量のうち、再 生可能エネルギーが占める割合は42%(うち太陽光14%、風力14%、水力14%)となる。 6 エコノミスト(11月30日) TelQuel (31 octobre au 6 novembre) 8 モロッコエネルギー省ホームページ http://www.mem.gov.ma/Ministre/sommaire1.htm、電力公社ホームペー ジ http://www.one.org.ma/FR/pages/note1.asp、エコノミスト(11月4日) 7 4 (4)本プロジェクトは、モロッコ政府と、国内及び海外の民間企業との連携によって推進する予定で あり、最初のサイト(Ouarzazate)については、2010年6月に企業の一次選定を行い、ここで選定さ れた企業を対象に、2010年9月に入札プロセスを開始する予定である。 (5)再生可能エネルギーに関する専門知識を有する人材の育成も目指す。具体的には、技術系 グランゼコールや大学における太陽エネルギー利用に関する専門課程の設置や、職業訓練校に おける太陽エネルギーに関する技術者の養成を行う。また、環境エネルギー分野における研究開 発センターも設置する。 1. Ouarzazate :面積2500ha、キャパシティー500MW、年間電力生産量1150GWh、 2. Ait Beni Mathar:面積2000ha、キャパシティー400MW、年間電力生産量835GWh 3. Foum Al Ouad:面積2500ha、キャパシティー500MW、年間電力生産量1150GWh 4. Boujdour:面積500ha、キャパシティー100MW、年間電力生産量230GWh 5. Sabkhat Tah:面積2500ha、キャパシティー500MW、年間電力生産量1040GWh ②ルノーのタンジェ工場の建設着工 9 10月30日、シャミ商工業・新技術大臣、欧州地中海地域ルノーJacques Chauvet 会長出席のもと、 Melloussa フリーゾーンにおけるルノー自動車生産工場およびタンジェ地中海自動車分野職業訓 練所の建設着工式が行われた。(敷地面積は314ヘクタール。2009年~2012年までの投資額 は7.5億ユーロ、最終的な投資総額は11億ユーロに上る予定。) ●タンジェ工場は2012年のはじめに稼働予定。当初の生産キャパシティーは1時間に30台で、 年間で17万台。いずれは40万台まで生産する。低価格、高性能の2種の新モデルは未発表であ るが、85%が欧州(旧東欧含む)、アジア、アフリカへ輸出する。2012年のモロッコでの部品調達 率は38%の予定で、2015年には57%まで高める予定である。直接雇用人数は6000人、間接雇 用人数は3万人。 ●タンジェ地中海自動車分野職業訓練所(CFMA/TM: Centre de formation aux métiers de l'automobile Tanger-Med) 2010年6月に開所予定の同職業訓練所はルノー工場で従事する人材育成が目的で、750万ユ ーロを投じ、オペレーター、技術者、管理職を含む22の専門コースおよび8のメンテナンスコース に分かれている。 ●ルノー工場建設にあたり、自動車部品メーカーの進出が予想されるが、モロッコ中小企業促 進庁(ANPME)、モロッコ自動車連盟(AMICA)、モロッコ商工業・新技術省、欧州地中海地域 ルノーの間で、国際基準を満たす生産が可能な部品工場であるかを精査する体制作りおよび支援 をすることで合意した。審査を通過した会社に対しては価格、納期、品質が国際基準に見合うよう、 引き続きガイダンスを行う。 ③輸出企業数目標値 9 10 ル・マタン(11月4日) 5 輸出促進が貿易省行動計画の優先事項であり、同省の2010年度予算3億 DH のうち2.62億 DH が充当される。現在の輸出企業数75社を2015年までに200社に伸ばす。 ④OCPがブラジルに会社設立 11 OCPとOCP系列会社 Maroc Phosphore が共同で、ブラジルに「OCP do Brasil Ltda 社」を設立 する。本社はサンパウロで資本金は170万DH(うちOCP70%、Maroc Phosphore30%出資)。OC Pの輸出高の23%がブラジル向きで、南アメリカ全体では30%にも上っており、同地域への輸出 を強化する考え。南アメリカの肥料消費率はここ10年間で毎年6%増を記録しており今後も増加の 傾向が見られる。 5. その他(金融など) ①ガイドブック「ロンリープラネット」による2010年観光おすすめ国トップ10にモロッコも仲間 入り 12 世界的なガイドブックで知られる「ロンリープラネット」が観光で行くお勧めの国10カ国を発表。 順位はなく、モロッコ、米国、ニュージーランド、ドイツ、エルサルバドル、ギリシャ、マレーシア、ネ パール、ポルトガル、スリナムが挙げられている。 ②2009年度版世界腐敗報告書(Rapport Mondial sur la Corruption 2009) 13 腐敗・汚職防止のための国際 NGO トランスペアレンシー・インターナショナル(本部ベルギー)は、 17日、2009年度版世界腐敗報告書を発表した。(報告書は www.transparency.org よりダウンロー ドが可能) モロッコは180カ国中80位で昨年度の179位中72位から順位を落とした結果となった。腐敗認 識指数(CPI: Corruption Perception Index)は1から10までで、指数が低いほど公共部門などで汚 職が蔓延しているとされる。5以上をマークした国はわずか49カ国で、131カ国が4.9以下をマー クするなど、多くの国において汚職が蔓延していることを示す結果になった。モロッコの腐敗認識 指数は3.5だった。 モロッコは国連腐敗防止条約(2003年10月署名、2007年5月批准)、国連組織犯罪防止条約 (2000年12月署名、2002年9月批准)を批准している。 批准に伴い、2007年4月17日にはマネーロンダリングに関する法律が公布された。本法律に は、テロ、資金浄化に関する財政取引違反を明らかにする財政情報取り扱い部門の設立も含まれ、 モロッコ中央銀行、官僚、銀行、会計士で構成されており、首相府内に置かれている。しかしながら、 調査項目には不動産売買における汚職に繋がる会計犯罪は含まれておらず、また大臣、県知事、 10 11 12 13 オジョデュイ・ル・マロック(11月9日) エコノミスト(11月27日) エコノマップ(11月3日)、www.lonlyplanet.com(ロンリープラネットホームページ) トランスペアレンシー・インターナショナルホームページ:www.transparency.org 6 国王側近参事なども対象外となっている。また、会計検査院も機能していない。500万 DH 以上の 公共事業には会計検査が入ることになっているが、実際のところすべてが実施されているわけでは ないなどの点が指摘されている。 ③「環境のための憲章Chart pour l’environnement」起草最終段階 14 25日、ベンハドラ・エネルギー・鉱山・水利・環境大臣は、エネルギー連盟のメンバーに対し、環 境保全対策を盛り込んだ「環境のための憲章」の起草が最終段階に入っており、2010年4月22日 のアースデー(地球の日)の署名を目指していると述べた。技術・産業の発展とともに環境保全に 対策を講じるもので、経済界やNGOとの連携が必要となる。汚染浄化に対しては2020年までに5 00億DH、家庭ゴミ処理に対しては2023年までに370億DHが充当される予定である。 ④モロッコ水道公社の投資プラン(2011-2012) 15 投資総額:88億DH 都市部水道整備:42億DH 農村部水道整備:26億DH 浄水整備:20億DH 14 15 エコノミスト(11月27日) エコノミスト(11月30日) 7 II.諸外国等との関係 1. 外国政府との関係 ①BMENA: 「未来のためのフォーラム」開催(於:マラケッシュ)16 2日および3日にマラケッシュにて開催された未来のためのフォーラムにはG8およびBMENA 諸国(Broader Middle East and North Africa)およびNGO代表が参加。「参加国は中東和平の実現 に向けての公平な解決策を見いだすようコミットする」という議長声明(Communique de la presidence)が発表された。 ファシ・フィフリ・モロッコ外務・協力大臣は本フォーラムは政府、国際機関、市民社会の対話のた めの大変意義のある枠組みであり、G8諸国と我が国周辺諸国間との対話は地中海のための連合 や欧州・アラブ対話といった他の枠組みによるイスラム世界との対話を補完するものとして必要なも のであると言及。日本からは武正外務副大臣が出席。 ②ファシ・フィフリ外務・協力大臣とクリントン国務長官の共同記者会見(於:マラケッシュ)17 2日夜、ファシ・フィフリ外務・協力大臣と、BMENA「未来のためのフォーラム」への参加のため にモロッコを訪問中の米国ヒラリー・クリントン国務長官との共同記者会見が行われた。ファシ・フィ フリ大臣は、モロッコと米国との二国間関係の重要性を強調。クリントン長官は、モロッコは中東地 域の平和と安定のために米国や他国と協調姿勢し、中東・北アフリカ地域における、経済、政治の 改革に関してのモデルになると述べた。 また、西サハラ問題について、米国の姿勢は変わらないと断言し、米国はサハラに自治権を付 与するとのモロッコによるイニシアティブは根拠、信頼性のあるものと繰り返し述べており、それに対 するしオバマ政権の姿勢は変わらないと言及。 ③MENA-OECDイニシアティブ閣僚級会合 18 23日、マラケシュにおいて MENA-OECD イニシアティブの閣僚級会合が開催され、MENA(中東、 北アフリカ)地域、OECD の60カ国から閣僚、代表が参加。MENA 地域における投資環境整備、ガ バナンス向上などについて話し合われた。また、本イニシアティブの議長国を、エジプトに代わりモ ロッコが務めることとなった。 ④第2回韓国・アフリカフォーラム(於:ソウル) 19 モハメッド・ウジヌ外務・協力大臣付国務長官率いるモロッコ代表団が、23日から25日に亘って 開催された第二回韓国・アフリカフォーラムに出席した。モロッコ・韓国・アフリカの三角協力をさら 16 17 18 19 ル・マタン(11月4日) ル・マタン(11月4日) エコノミスト(11月24日) エコノマップ(11月30日) 8 に強化することで一致した。その他、韓国外交通商部副長官とのバイ会談およびアフリカ各国代表 団(コンゴ民主共和国、エチオピア、ルワンダ、ジンバブエ、ケニア)との会談が行われ、農業、水 利管理、漁業、インフラなどの分野でどのように協力を強化するか話し合われた。 ⑤第4回中国・アフリカ協力フォーラム(於:エジプト、シャルム・エル・シェイク)20 8日および9日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで第4回中国・アフリカ協力フォーラム (FOCAC: Forum on China-Africa Cooperation)が開催された。モロッコからはモハメッド・ウジヌ外 務協力大臣付国務長官らが出席し、モロッコは中国のための経済協力・商業ゾーンの創設に前向 きであると述べた。2010-2012年の行動計画は、アフリカへの中国企業の投資の活性化を目指 すものであり、太陽光・風力などの再生可能エネルギー分野における技術移転も盛り込まれた。特 記事項として挙げられるのは最貧国に対する債務免除および一部関税撤廃による中国市場の開 放である。 2. 外国企業との関係 ①Samir社とオーストリア系Porner社が提携 21 Samir 社とオーストリア系 Porner 社が提携し、Samir 社のアスファルト生産キャパシティーを倍増さ せる。モハメディアのアスファルト生産工場を拡張し、高速道路建設に伴うアスファルト需要に対応 させる。 ②ドイツ系皮靴製造メーカーReiker社が新工場を建設 22 2億 DH を投じ、ララッシュの Lahyayda 工業地帯にモロッコにおけて3カ所目になる同社新工場 を建設した。Porelar 工場と呼ばれ、100%輸出用の皮靴を年間で30万足製造する。当初1000人 の雇用数をいずれは3000人まで増員する。 ③米系大手ホテルチェーン「Marriott International」がモロッコに進出 23 J.Partners と Domaine Palm Marrakesh SAS が共同で Le Marrakech Marriott Palm Golf ホテル を建設する。部屋数は216室で2012年に完成予定。 ④仏系Alstom社がカサブランカのトラムウェイの線路を納入することに決定 24 20 21 22 23 24 エコノマップ(11月10日) エコノミスト(11月17日) エコノマップ(11月19日) エコノマップ(11月13日) エコノミスト(11月13日) 9 仏系 Alstom 社がカサブランカのトラムウェイの線路37本(一本65メートル)を納入する。購入費 は20億 DH でそれに対する維持費(15年契約)に6.95億 DH。ほかではイタリアの Ansaldobreda 社とスペインの Caf 社が応札していた。 ⑤スペイン・ドイツ系グループがマラケッシュにホテルをオープン 25 Riu Tikida Palmeraie ホテルがマラケッシュにオープン。388部屋。 アガディールに Riu Tikida Beach ホテルと Riu Tikida Dunas ホテルに次ぐ3カ所目のホテルとなる。 投資額3.5億DH。 ⑥「Med-Hub」と「Plaza」が協力で合意 26 タンジェ地中海港ロジスティックゾーン「Med-Hub」とスペインのサラゴサ(Saragosse)ロジス ティックプラットフォーム「Plaza」がロジスティック運営面で相互協力していくことで合意した。 3. 経済協力 ① ベルギーの無償援助 27 2010年から2013年にかけて総額8000万ユーロを無償援助する。2006~2009年は4650万 ユーロであったので今回は倍増。農業開発分野に3350万ユーロ、水利・環境分野へ3350万ユ ーロを充当する。 ②フランス開発機構(Agence françise de développement)の2009年の借款 28 2009年だけで1億5570万ユーロの借款を実施。そのうち1億1500万ユーロは農村における電 化計画と社会住宅、保健サービスの向上に充当されることが11月決定した。 1992年以来、借款、無償援助を合わせ同機構がモロッコに対する援助額は13億ユーロに上っ ている。 ③イタリアの無償援助 29 モロッコの省エネ電球普及に100万ドルが寄付された。これは3月に開催された第一回国家エネ ルギー会合で決定された省エネ電球普及促進に伴って寄付されたもの。 25 26 27 28 29 エコノミスト(11月27日) ル・マタン(11月1日) モロッコ経済財政省ホームページ www.finances.gov.ma, エコノマップ(11月25日) Eco Plus(11月27日) エコノマップ(11月30日) 10
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