柳川市議会中継システム改修実施要領 (1) 目的 柳川市本会議の議会映像配信を円滑に行うために、老朽化したカメラテロップシ ステムの設備改修を行い、既存の音響設備と連動して運用できるよう構築し、議 会運営の効率性や確実性を確保できるようにすること。 また、市民に開かれた議会を推進するために、議会映像を市指定の庁舎・施設へ 配信する配信設備も老朽化のため更新すること。 (2) 履行場所 柳川庁舎:柳川市本町87番地1 大和庁舎:柳川市大和町鷹ノ尾120番地 三橋庁舎:柳川市三橋町正行431番地 大和公民館:柳川市大和町栄231番地 三橋公民館:柳川市三橋町正行431番地2 あめんぼセンター:柳川市一新町3番地1 三橋図書館:柳川市三橋町正行431番地2 雲龍図書館:柳川市大和町鷹ノ尾151番地2 (3) 履行期間 契約締結日の翌日から平成29年3月31日まで (4) 業務内容 別紙 1 「柳川市議会中継システム改修仕様書」のとおり (5) 特記事項 ① 本業務及び運用管理の詳細な実施内容については、別途協議するものとする こと。 ② 本業務の円滑な運用のために委託者を支援するとともに、調査依頼、資料請 求等に対して、迅速に対応すること。 ③ 本業務の履行に伴い発生する成果物は委託者に帰属すること。 ④ 本稼働は平成 28 年 12 月議会からを予定しており、本稼働後初回議会開会日 及び一般質問初日には稼働立会を行うこと。 2. 一般仕様 (1) 法令、規定、基準の遵守 業務の実施に伴い、適用を受ける法令、規定、基準、指針等については、これを 遵守し、遺漏のないようにすること。 (2) 一般管理 受託者は、業務の実施にあたってデータの漏えい、データの滅失、事故等の予防 に十分留意し、業務の信頼性、安全性の確保に努めること。 (3) 総括責任者 受託者は受託業務の総括責任者及び代行するものを置くこと。総括責任者は、業 務実施中に従事者を指揮し、委託者の担当者と連絡を密にし、遺漏のないように 努めること。 (4)瑕疵担保期間について 受託者は、納品したシステム及び機器について、本稼働後 1 年間が経過した最初 の 3 月末日まで瑕疵担保の責を負うものとし、その期間に発生した不具合等につ いては無償で対応すること。 (例:平成 28 年 12 月から本稼働であった場合、平成 30 年 3 月末日まで。 ) 瑕疵担保期間経過後は、別途保守契約を締結する予定である。 3. 注意事項 入札参加者は、仕様書を熟読の上、入札に参加すること。 また受託者は、この仕様書の全ての事項に対し、責任を持って完全に契約を履行する こと。 別紙1 柳川市議会中継システム改修仕様書 平成28年7月 柳川市総務部企画課 別紙 1 1. 基本要件 (1) 本市議会議場の映像設備(カメラ、テロップ等)、その運用システム等を更新する こと。 (2) 市指定の庁舎・施設へ議会映像(映像と音声)をライブ配信する設備を更新する こと。 (3) 既存議場マイクシステム(日本無線製)と連動しマイク、カメラ、テロップが連 動すること。ただし、議長席については常時マイクが入っていること。 (4) 新たなシステム、設備の導入において、不要となる既存機器等の撤去を適正に行 うこと。 (5) 本会議場の改修は極力最小限に努め、改修後は原型に近づけるよう努めること。 (6) システムの操作について、専門知識のない職員であっても、簡単に操作ができる 機器及びシステムであること。 (7) 周辺機器の収納は、放送室・操作席内に収まるように既存もしくは新設のキャビ ネット等を利用し調整すること。 (8) 機器等の安全性・信頼性を確保し、過去 5 年間において九州圏内他自治体の類似 事業の納入実績が複数件以上あること。 (9) 本仕様書によるシステム改修に係る改修費用を算出すること。 2. 構築概要 基本操作は、一人で全て操作ができることとし、1 台の Windows パソコンで制御させる ことが可能なこと。 (1) 映像システム ① フルハイビジョン型カメラを 4 台設置すること。 ② 手動操作ができるよう専用リモコンを用意すること。 ③ 取り付け金具を用意すること。 ④ 本会議場で行われる会議の状況をライブ配信するために必要となる議会映像をフ ルハイビジョンで撮影する機能があること。 ⑤ 本映像システムから庁内配信、インターネット配信用にインターフェースを準備 すること。 ⑥ 庁内配信、インターネット配信用が現状通りに配信できるように調整を行うこと。 調整にかかる費用は見積に含めること。 (2) 録画システム ① 業務用のハードディスク&ブルーレイレコーダを 1 台設置し、会議の運営を確認 するために必要となる議会映像を高画質で録画する機能があること。 (3) カメラテロップ制御システム ① 既設のマイクシステムと連動し、発言者を選択するとカメラとテロップが連動す るように構築すること。 ② 既設マイクの信号出力(オープンコレクタ出力か無電圧接点)を用いカメラシス テムが連動するインターフェースを開発すること。 ③ 操作はタッチパネル方式、マウス方式の両方を可能とすること。 ④ マイクシステムまたはカメラシステムが故障した場合に、故障していないシステ ムは単独で運用できること。 ⑤ 制御パソコンの OS は Windows7Pro を基本として使用すること。ただし、今後 OS のバージョンアップを考慮し、OS の Windows10 へのアップデート・セットアップ には無償で対応すること。また、それ以上の OS バージョンアップ対応については 別途協議とする。 ⑥ パソコンの安定を考慮して、タッチパネルモニターにカメラ映像は表示させない こと。録画確認用のモニターを別途準備し、確認できるように構成すること。 ⑦ カメラは、撮影する都度、発言者を選択し、カメラの角度や方向などを調整する のではなく、事前にカメラごとに撮影する対象者を設定することができること。 また、事前に発言者ごとに最適なカメラ角度、方向、大きさなどを設定すること ができること。 1 台のカメラで 64 箇所以上のプリセットができること。 ⑧ 演壇や質問席など、不特定多数の者が発言する席については、会議中に必要に応 じて、職員が必要なテロップを表示することができること。 ⑨ テロップ機能は議員名・執行部役職名・一般質問項目等を事前に登録でき、タッ チパネルモニターによる簡単な操作にて表示可能なこと。 ⑩ 誤操作防止のために、当日の質問予定者以外には操作できないようロック機能を 有すること。 ⑪ 質問項目などのテロップに関しては、その日質問される議員と別の日に予定され る議員が複数登録されていても開催日ごとに管理できること。 ⑫ 役職名、氏名など簡単に入力、変更ができること。 ⑬ テロップとして表示させる文章が長い場合、スクロール表示ができること。また、 スクロール表示速度は 4 段階以上の切り替えが可能なこと。さらに 2 段表示も可 能であること。 ⑭ カメラ映像と休憩用映像を切り替えができること。 ⑮ 無停電電源装置を有すること。また、容量は 1000VA 以上であること。 ⑯ 電源を一括管理できるパワーディストリビューターを用意すること。 ⑰ 以上が収納できる既存もしくは新設のキャビネット等を利用し調整すること。 (4) 庁内ライブ配信システム ① 本会議場で開催される議会映像を次の庁舎・施設計 8 ヶ所にライブ配信できるシ ステムを構築すること。 ・ 柳川市役所柳川庁舎(新規購入:50 型壁掛けタイプ) ・ 柳川市役所大和庁舎(新規購入:40 型据え置きタイプ) ・ 柳川市役所三橋庁舎(新規購入:40 型据え置きタイプ) ・ 柳川市立大和公民館(既存 TV 流用) ・ 柳川市立三橋公民館(既存 TV 流用) ・ 柳川市立図書館あめんぼセンター(既存 TV 流用) ・ 柳川市立三橋図書館(既存 TV 流用) ・ 柳川市立雲龍図書館(既存 TV 流用) ② ライブエンコーダは議場システム付近またはラック内に設置し、インターネット VPN 構築された上記 TV に役所が指定するビットレートでマルチキャスト配信をす ること。 ③ TV 側はセットトップボックス(IP-STB)経由で議会ライブ配信を視聴できること。 ④ 庁内LANに接続された職員PCからも議会ライブ配信を視聴できること。 また、視聴用のビュアーソフトのインストール媒体を提供すること。 視聴 PC の追加がある場合、ビュアーソフト追加には無償で対応すること。 ⑤ 柳川庁舎、大和庁舎、三橋庁舎の既設 TV を新規購入する TV と入れ替える作業も 含めること。 (5) 工事及び設置条件等 ① 工事及び機器設置に当たっては、後述 6 章「議場カメラテロップシステム 概略図 (参考)」を参考にすること。 ② 機器設置、調整及び付帯する配線作業もシステム構築上必要な配線ルート、敷設 方法など、市と協議のうえ実施すること。これらの費用は見積に含めるものとす る。 ③ 電源の配線や LAN 配線等については、極力目立たないように考慮すること。 ④ 機器接続等に要するケーブル、コネクタ、ほか資材など及び配線作業の費用も全 て含むこと。 ⑤ 既存の機器については、市と協議のうえ撤去・廃棄し、その費用も全て含むこと。 (6) 操作研修及び運用 ① 機器設置完了後、操作マニュアルを作成し提出すること。 ② 運用開始前に、事務局職員に対し、操作説明を行うこと。 ③ システム導入後、初回の議会定例会における本会議において、システム操作に精 通した者が立ち会うこと。 ④ 現地故障対応が必要になった場合、2 時間以内に復旧開始可能であること。 (7) インターネットによるライブ配信及び録画配信について ① 本稼働開始時において、インターネットでのライブ配信が可能であること。 ただし、平成 29 年 3 月末までは無償で配信を行うこととする。また、録画配信に ついては、過去のデータを提供するので契約期限までに過去 5 年分編集の上、閲 覧可能な状態にすること。 ② 平成 29 年 4 月からは別途インターネット配信に関する契約を締結する予定である ため、入札日にインターネット配信サービス月額使用料を参考見積として提出す ること。 ③ インターネット配信については、特定のブラウザ等に依存せず、複数の方法で再 生・視聴が可能であること。 ③ インターネット配信サービス提供にあたっては、専用線(IP-VPN)で議場コントロ ール室と事業者との回線を用意し、その料金については月額使用料に含むこと。 ④ 録画配信については、議会事務局担当者と協議の上、画像・テキストの編集を行 い、公開前に議会事務局担当者が確認できること。 3. 成果物に関する要件 本業務に関する成果物、提出物に関して、次のとおりとする。 (1) 工程表(着手/完了届) (2) サポート体制表 (3) 完成図書(操作マニュアル、取扱説明書、システム系統図など) 4. 仕様書の疑義等 本仕様書の内容について、仕様に記載が無い事項であっても議会中継システムとして、 当然備えておくべき機能は有しておくこととし、不明確な点や不足している事項等の疑義 が生じた場合には、柳川市担当者と協議のうえ明確化するものとし、提案事業者の一方的 な解釈によってはならない。 5. 議場カメラテロップシステム 機器構成リスト(参考) *機器構成については、仕様書にある目的を達成できる機器構成であること。 機器 * 数量 式 4 台 摘要 映像機器関係 【議場 カメラ及び周辺機器関係】 HD インテグレーテッドカメラ 専用金具により設置可能であること。 撮像素子:1/2.3 型 MOS レンズ:電動 30 倍ズーム、F1.6~F4.7 フォーカス:オート/マニュアル切替 フォーカス距離:ズーム全域:1,200mm、ワイド端: 100mm 最低照度:0.35lx(50IRE、F1.6、48dB) 水平解像度:1,000TV 本 Typ(中心部) 出力:HD-SDI HD カメラ取付金具 4 式 上記専用取付金具。 コンパクトライブスイッチャー 1 台 マルチビューディスプレイ機能を搭載しているこ と。 バストランジション機能を搭載していること。 フレームシンクロナイザーを全ての入力に内蔵して いること。 5系統入力/3系統出力。 リモートカメラコントローラー 1 式 リモートカメラ制御:接続台数4台以上、プリセット 数64以上であること。 スイッチャー制御:接続台数 1 台、コンパクトライ ブスイッチャーに対応していること。 【議場 映像・音声機器関係】 タイトルジェネレータ 1 台 文字数:20 文字×10 行/ページ以上 ページ数:256 以上 文字サイズ:行単位で 5 段階以上 表示フォント:4 書体以上 オーディオエンベデッタ 1 台 音声遅延装置を別途用意して映像との同期を取るこ と。 HD-SDI 分配器 1 台 1 入力 4 分配以上であること。 HD-SDI⇒アナログ 1 台 HDMI や HD/SD-SDI の入力をアナログ信号や SDI に SD A/V コンバータ 変換できること。 SD 入力時のみスルーできること。 ダウンコンバートできること。 マルチプロセッサー/遅延調整 1 台 コンプレッサー、リミッターを搭載していること。 音声バランス/アンバランス変換器 1 台 既存マイク機器の信号を変換できること。 AV分配器 1 台 アンバランスステレオ仕様であること。 1 入力 4 分配以上であること。 4 分割モニター 1 台 カメラ映像確認用モニター。 23 インチ相当であること 休憩中映像再生プレイヤー 1 台 SD カードを使用し、休憩映像を再生できること。 BD/HDDレコーダー 1 台 バックアップ用レコーダー。 HDD・BD の対応が可能であること。 HDD 搭載 BD レコーダー用モニター 1 台 録画映像確認モニター。 19 インチ相当であること。 音声ミキサー 1 台 音響機器の音量や定位などの調整器。 周波数特性:20 Hz ~ 20 kHz 歪率:0.01 %以下 最終送出映像確認モニター 1 台 最終映像確認用。 7 インチ相当であること。 * 制御用周辺機器 カメラテロップ制御 PC 1 台 OS:Windows7 Pro(32bit) インテル Core i5-6500 プロセッサー以上 メモリ:4GB HDD:500GB 以上 カメラ用タッチパネルモニター 1 台 カメラテロップ操作用タッチパネルモニター。 安定した動作の為出力映像は別モニターに表示する こと。 15 インチ相当であること。 制御用 L2 スイッチ 1 台 8 ポート以上有していること。 全ポート 10/100/1000BASE-T 以上であること。 全ポート PoE 給電対応(IEEE802.3af/IEEE802.3at) であること。 ソフトウェア * 電源関係 1 式 カメラテロップシステム パワーディストリビューター 1 台 電源分割器。 12 アウトレット以上を有していること。 無停電電源装置 1 台 映像機器を瞬停電時に保護できること。 運転方式:ラインインタラクティブ方式 バックアップ時間:5 分以上 バッテリ寿命:約 4~5 年 最大電流:1000VA 以上 * 庁内ライブ配信システム機器 エンコーダ 1 台 ビデオ 入力・出力:コンポジット/SD-SDI/HD-SDI エンコーディング:H.264(MPEG-4 Part10 AVC) ビットレート:SD/HD 150kbps~15Mbps オーディオ 入力・出力:アナログ/SD-SDI/HD-SDI エンコーディング:MPEG-2 AAC ビットレート:オーディオペアあたり 32~ 448kbps ネットワーク プロトコル:IGMPv3 インターフェース:10/100 Base-T STB 8 台 ビデオ 符号化方式:H.264(MPEG-4 Part10 AVC) 出力:HDMI/RCA オーディオ 符号化方式:MPEG-2 AAC 出力 HDMI/RCA ネットワーク プロトコル:IGMPv3 インターフェース:10/100 Base-T * 新規購入 TV 壁掛けタイプ液晶 TV 1 台 50 型以上液晶テレビ 専用金具等を用い壁掛けで市の指定箇所に設置する こと。 接続端子:HDMI 端子、AV 端子、PC 入力端子、LAN 端 子 据え置きタイプ液晶 TV 2 台 40 型以上液晶テレビ 既存設置台上、または市の指定箇所に設置すること。 接続端子:HDMI 端子、AV 端子、PC 入力端子、LAN 端 子 6. 議場カメラテロップシステム 概略図(参考)
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