ユーザー・ガイド - American ADM

Logicube
Echo
エコ -
ユーザー・ガイド
日本語版
Version 1.1
1
Copyright© 2001, Logicube. All rights
reserved. The Echo and associated software
are copyrighted and registered in accordance
with the laws and regulations of the State of
California and the United States of America.
IBM and OS/2 are registered trademarks of
the International Business Machines
Corporation. DOS, Windows, Windows NT,
and Windows 95/98/2000 are registered
trademarks of the Microsoft Corporation. All
other brand and product names are
trademarks of their respective owners.
Logicube, Inc.
20812 Plummer Ave,
Chatsworth, CA 91311
818.700.8488
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株式会社
アスク
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TEL: 03-5215-5650
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www.ask-corp.co.jp
2
はじめに
CH. 1
はじめに
ようこそ
Echo をご購入頂きありがとうございます。あなた
は今、IDE ディスク・クローニングの最先端のツー
ルを手に入れたのです。Echo は始めての方でも簡
単に取り扱え、他では手にすることのできない高
度な機能を自在に活用できるようデザインされて
います。
Echo で 何 が で き ま す か ?
Echo はハード・ディスク・ドライブの内容を他の
ハード・ディスク・ドライブにコピーします。最初
のドライブはマスターと呼ばれ、他方はターゲッ
トと呼ばれます。PC 上で実行するのに比べて 4 8 倍高速にコピーを行います。Echo は先ずマス
ターのパーティションを解析し、ユーザーの設定
したモードに従って処理を行います。モードに
よってターゲットの整合性を確実にするよう構成
を調整します。この処理をディスク・クローニング
と呼びます。マスターとターゲットは IDE ポート
を介して直接 Echo に接続されるため、最も高速
なデータ転送が可能になります。
パーティションとは何 ?
パ ー テ ィ シ ョ ン はドライブ上の格納単位を表す領
域のことです。各々のパーティションはオペレー
ティング・システム・レベルでドライブ・レター
(C:, D:等)として表現されます。この理由からパー
ティションは一般的に論 理 ド ラ イ ブ、またはボ
リ ュ ー ム と呼ばれます。パーティションはフ ァ イ
ル ・ シ ス テ ム 、即ちパーティション内にファイル
を割り付ける構造とも関連があります。このマ
3
CH. 1
ニュアルを通してこれら4つの言葉を交互に使い
分けます。長年の間に数え切れないほどの異なる
ファイル・システムが考案されてきましたが、数え
るほどのファイル・システムだけが一般に使用さ
れています。その代表的なものが FAT16, FAT32,
NTFS です。
• FAT16 – DOS のバージョン 3.3 より使われて
いるファイル・システムです。最大 2GB サイズ
をサポートし、DOS, Win3.1, Win95/98,
Win2000/NT で使用できます。現在でも最も広
く利用されているファイル・システムです。
FAT は File Allocation Table( ファイル・アロケーション・
テーブル ) の頭文字を取ったもので、エントリー
が 16 ビット幅であることから FAT16 と呼ばれ
ます。
• FAT32 – Win98とWin2000でサポートされて
います。エントリー幅は 32 ビットになり 2GB
サイズの制限がなくなり、ディスク・スペース
の使用効率が改善されました。
• NTFS – Windows NT、及び Win2000 で使われ
ています。アクセス・スピードの改善、セキュ
リティ、リカバリー機能が提供されます。
Echoは上記3つのファイル・システムを識別し、そ
のパーティションのクローンをインテリジェント
に作成します。
パッケージに含まれるもの
パッケージには下記アイテムが含まれます:
• Echo ユ ニ ッ ト ( 本 体 )
• 外部電源アダプター
• 40 ピン・ 5 インチ・フラット・ケーブル(2 本 ) 。
マスター及びターゲットの接続に使用。
4
はじめに
• 5 インチ電源ケーブル(2 本)。ドライブへの電源
供給用。
• 25 ピン・パラレル・ケーブル(1 本)。Echo本体の
ソフトウェアを更新するために使用。
• フロッピー・ディスク(1 枚)。下記のファイルが
含まれています:
a. Echo 本体ソフトウェアの
バックアップ (soli.h86)
b. Echo ソフトウェア更新の
ためのユーティリティ・
プログラム (update.exe)
• 当マニュアル
上記の中で含まれていないアイテムがある場合は
直ぐに Logicubeまでご連絡下さい ( 米国 818 7008488 内線 3)。大至急不足品を送付致します。日本
国内ではご購入された販売店へお問い合わせ下さ
い。また正規輸入代理店の株式会社アスクがサ
ポート窓口(03-5215-5652)を提供しています。
5
CH. 2
CH. 2
基本操作
インストール
1. Echo本体を、表面が絶縁性で平坦な場所に置き
ます。本体の左右にコネクタがありますが、常
に左側にマスター・ドライブを接続し、右側に
ターゲット・ドライブを接続します(Echo 本体
に記された矢印がデータの流れる方向を示し
ています)。
2. 本体左側の 40 ピン IDE コネクタに 5 インチの
データ・ケーブルを差し込みます。この際、赤
いラインが電源コネクタ(4 穴ソケット)側に
なるようにします。電源ケーブルを電源ソケッ
トに差し込みます。実際にコピー操作を開始す
るまでは、ソケットに電源は供給されません。
3. マスター・ドライブをケーブルに接続します。
フラット・ケーブルの赤い線がドライブの電源
ソケット側になっていることを再確認して下
さい。
注 意 : 付属のケーブルは PC で使われる標準の
IDE ケーブルとは異なります。付属のケーブル
を PC で使用したり、PC 用のケーブルを Echo
で使用することはお避け下さい。ドライブを損
傷することはありませんが、Echo は正しく機
能しません。マスター・ドライブがシ ン グ ル /
マ ス タ ー として設定されているかジャンパー・
スイッチを確認して下さい。
4. 残りのフラット・ケーブルと電源ケーブルを、
ステップ 2 と同じ要領で Echo 本体右側のコネ
クタに接続します。
5. ターゲット・ドライブをケーブルに接続しま
す。ターゲット・ドライブは絶縁性で静電気の
ない平坦な場所に置くか、またはカバーを外し
6
基本操作
た PC 内部に取りつけたままにすることもでき
ます。もし長めのデータ及び電源ケーブルが必
要な場合は、Logicube、またはご購入の販売店
までお問い合わせ下さい。ターゲット・ドライ
ブもシ ン グ ル / マ ス タ ー として設定されている
かジャンパー・スイッチを確認して下さい。
心得ておくべきこと:
• Echo本体(ドライブは含みません)は外部電源
アダプタを上部のパワー・イン端子に接続する
ことで電源を得ます。本体にオン/オフ・スイッ
チはありません。再起動が必要な時はプラグを
抜き、数秒待った後再度差し込みます。約 3 秒
以内にブートし、使用可能になります。本体は
LED が 3 度往復点滅している間、セルフ・テスト
を行っています。
• Echo はクローニング・セッション中、両ドライ
ブに電源を供給します。ドライブに外部から電
源を供給する必要はありません。Echo 本体か
ら各ドライブに 1.5A(12V) + 1A(5V) まで供給
することができます。
• Echo に通電している状態でも、マスター及び
ターゲット・ドライブを接続したり取り外すこ
とができます。ただしクローニング・セッショ
ン中は絶対にドライブの接続や取り外しを行
わないで下さい。セッション中は通常ステータ
ス・ライトが点滅しています。
7
CH. 2
ユーザー・インターフェイス
ユーザー・インターフェイスはとてもシンプルで
す。3 つのボタンで操作することができます:
• Mode ボタンで 6 つのモードからクロー
ン・モードを選択することができます。
各モードの詳細は次の章で説明します。
• Clone ボタンをクリックし、現在の設定
でクローン操作を開始します。クローン
処理中に CLONEボタンをクリックし、処
理を中止することができます。
• Display ボタンを使いLED の機能を変更
できます。クリックする毎に進捗表示と
スピード表示(MB/ 分 ) に切替わります。
通常のセッションでは、先ずモードを選択しClone
ボタンを押してクローン処理を開始します。ク
ローン処理中は Display ボタンを押し表示内容を
切替えます。
8
クローニング
CH. 3
クローニング
Echo を 使 う
Echoは幾つかの操作モードの中の1 つのモードで
処理を行います。モードを設定するには、目的の
モードになるまで Mode ボタンを繰り返し押しま
す。以下のモードが選択できます:
1. CleverCopy (LBA モード )
2. Mirror Copy (Verify なし )
3. CleverCopy (LARGE モード )
4. Mirror Copy (Verify あり )
5. CleverCopy (LBA, Verify あり )
6. CleverCopy (LARGE, Verify あり )
CleverCopy™ モ ー ド
(クレバーコピー)
デフォルトのモードです。マスター・ドライ
ブにある全てのパーティションをターゲッ
トにコピーします、個々のパーティション
に合わせて自動的に最も高速な方法を選ん
でコピーします。既知の全てのパーティ
ション ( 今時点で FAT16/32, NTFS) サイズ
を調整してターゲットに書き込み、更に
ターゲット・ドライブを有効にしブート可
能にするために必要な調整を行います。コ
ピー・セッション中に検出した未知のパー
9
CH. 3
ティションについては、そのサイズは変更
されません。
Mirror( ミ ラ ー ) モ ー ド
単純にマスター・ドライブのミラー・コピー
を作成します、どの構成情報も調整されま
せん。このモードは、他の方法ではコピー
が成功せず、かつ物理構成が類似のドライ
ブ間でのコピーにのみ推奨できる方法で
す。ターゲットがマスターより大きい場合、
マスターの最後のセクタがコピーされた時
点でセッションは終了します。マスターが
ターゲットより大きい場合は、ターゲット
の最終セクタに達した時点でセッションは
終了します。
Verify( ベ リ フ ァ イ ) - CleverCopy、Mirror のど
ちらでも Verify オプションを指定すること
ができます。このモードが指定されると、
ターゲット・ドライブにセクタ毎に書き込
まれたデータは、その都度読み込まれ比較
検証されます。これによって実践的にター
ゲット・ドライブの正しさを保証します。
Verify を使用しない場合、Echoはターゲット
・ドライブ上の不良セクタを検出すること
はできません。不良セクタにクローンされ
たデータには誤りが含まれている可能性が
あります。比較的新しいドライブ(過去 2
年以内に製造されたもの)は実行時に不良
セクタを検出しリアロケートを行うため、
このトラブルの発生は殆どなくなりまし
た。Verify を使用するとクローニングの速度
は半分以下に低下します。ターゲットに不
良セクタが検出された場合(Verify ON 時)
エラーを表示してコピーを中止します。
10
クローニング
Logicube では不良セクタが広がり始めたド
ライブの使用を推奨しません。
LBA - このオプションは CleverCopy モード
で指定可能です。ターゲット・ドライブに
パーティション・テーブルを作成する際、ユ
ニットが使用するCHS変換方法を指します。
CHS変換はターゲット・ドライブのドライブ
・ヘッド変換方法を決定します。殆どの場合
デフォルト設定(LBA)で問題ありません
が、ターゲット・ドライブのインストールさ
れる PC に、1997 年 11 月以前の Phoenix
BIOS が使われている場合、 CHS 変 換 は
LARGE に設定されなければいけません。
ターゲット・ドライブが Compaq 製 PC にイ
ンストールされる場合は LBA は OFF になっ
ていなければいけません(LARGE モード)。
Speed - Echo は各セッションに先立ち、最
適(最速)な転送速度を決定するため、両
ドライブのベンチマークを行います。転送
速度はドライブ自身の性能や経年、技術に
依存します。稀ですが Echo を Slow モード
で実行する必要のあることがあります(1GB
以下の古いドライブを使用する場合など)。
Mode ボタンを押しながら電源を入れ、この
モードに入ることができます。セルフ・テス
トが終わった時点(LED が 3 度往復点滅し
た後)でボタンから指を離して構いません。
ユニットを再起動することで Slow モードを
解除できます。
心得ておくべきこと :
1. 同じコピーを繰り返す場合は、ターゲット・ド
ライブを入れ替え、Clone ボタンを押すだけで
11
CH. 3
す。最後に行った設定がそのまま有効になりま
す。
ユーザー・インターフェイス(補足)
1. クローニング処理中 Display ボタンを押して、
LED 進捗表示を切替えることができます。MBが
点灯している時、LED は平均速度を示していま
す(1 個の LED は 100MB/ 分)。% が点灯して
いる時は 1 個の LED で 10% の進捗度合いを示
しています。
2. クローニング・セッション中に Clone ボタンを
押しクローン処理を中止することができます。
3. クローニング・セッション中はボタンが即座に
反応しないことがあります。パフォーマンスを
優先し、クリティカルな処理を妨げないよう、
このような設計になっています。
Compaq 診 断 パ ー テ ィ シ ョ ン の 扱 い
Compaq 診断パーティションは、Compaq ブ
ランド PCにインストールされた多くのドラ
イブに存在します。CleverCopy モードでは、
Echo は自動的にこの Compaq パーティショ
ンをサイズを変更せずにコピーします。
12
FAQ
CH. 4
FAQ
「良くある質問」集
Q. Echoはどのようにターゲット・ドライブ上での
パーティション・サイズを決めるのですか。
A. デフォルトの CleverCopy モードでは、全ての既
知のパーティション (FAT16/FAT32/NTFS) はマス
ターとターゲットのサイズの比率と同じになるよ
うにスケーリングされます。未知のパーティショ
ン (HPFS, UNIX 等 ) はミラー化され、そのサイズ
は変わりません。 FAT16 パーティションは、ス
ケール・アップしても 2.1GB 以上にはならず、ま
たスケール・ダウンしても32MB以下にはなりませ
ん。
Q. Echoはパーティションをデフラグできますか。
A. EchoはFAT16またはFAT32パーティションをス
ケール・ダウン(マスターより小さなターゲットへ
クローニングを行う場合)する時、デフラグを行
うことがあります。ただし明示的にデフラグを実
行させることはできません。
Q. Echo は異なる種類のドライブにクローンでき
ますか。
A. はい。Echo はサイズの異なるドライブでも整合
がとれてブート可能になるよう、ターゲット・ドラ
イブ構成の必要な調整を行います。異なるサイズ
(最大 60GB)のマスターとターゲットの組み合わ
せで検証が行われ、正しく動作することが確認さ
れています。これは FAT16/FAT32/NTFS パーティ
ションで構成される全てのマスター・ドライブに
当てはまります。未知のタイプのパーティション
13
CH. 4
はミラー・モードでクローニングされます。この際
マスターとターゲットが同一か、ごく類似のドラ
イブであることがクローンを成功させる上で重要
になります。
Q. 転送速度が毎分 550MB という高速になったり、
毎分 200MB まで低下したりするのは何故ですか。
A. 転送速度は多くの要因で決まります:
ドライブの年式 – 処理速度は最も遅いドライブ
の速度に抑えられます。古いドライブを使用する
と高速データ転送を維持することが困難になる場
合があります。新型のドライブでは高速電子部品
が使われ、大きなキャッシュを装備し、16MB/ 秒
の転送速度を維持するのも困難ではありません。
実行する処理の違い – FAT16 または FAT32 パー
ティションをクローニングする場合、パーティ
ションのクラスタ・サイズを変更しなければいけ
ないことがあります。そのようなケースではより
複雑なアルゴリズムを用いてターゲットの構成を
調整するため、その結果処理速度が低下します。
マスター・ドライブに不良セクタがある場合 –
Echo はマスター・ドライブ上に見つかった不良、
または不安定なセクタのデータを修復するよう試
みます。この処理には時間を要するためクローニ
ング全体のスピードを低下させます。セクタ修復
が失敗した場合はそのセクタをスキップしクロー
ニング・セッションを継続します。
Q. EchoでUNIX やHPFS などのファイル・システム
もクローンできますか。
A. 可能ですが、Mirror モードを使いマスターと
ターゲットが同じドライブの場合にのみ結果が保
証されます。ただし UNIX パーティションの場合、
14
FAQ
最初のブート時に自己修復機能が働くことが報告
されています。
Q. ターゲット・ドライブはコピーの前にパーティ
ションを作成しフォーマットしておく必要があり
ますか。
A. 不要です。ターゲット・ドライブにはパーティ
ションがあってもなくても構いません。Echo は
ターゲット・ドライブ上の全ての情報を無視し、
クローニングと同時にパーティション作成と再
フォーマットを実行します。
Q. ターゲット・ドライブがブートしません。何故
ですか。
A. 幾つかの点をチェックして下さい :
ターゲット・ドライブが 4GB より大きく、かつホ
スト PC が 1997 年 11 月以前の Phoenix BIOS を
使っている場合、CHS モードを LARGE に設定し
て下さい(LBA LED がオフ)。ターゲット・ドライ
ブが Compaq PC にインストールされる場合も同
様に LARGE に設定して下さい。
このケースに該当しない場合は、上記の設定が
LARGE になっていないこと、即ちデフォルトの
LBA モード(LBA LED がオン)になっていることを
確認して下さい。
マスター・ドライブに不具合があるかもしれませ
ん。マスターの通常のブートでは問題は表面化し
ないかもしれませんが、クラスタのクロスリンク
等の障害は重大なクローニング・エラーの原因に
なります。全てのマスター・ドライブは、クローニ
ングを行う前にスキャン・ディスクを実行してお
くことを推奨します。
15
CH. 4
Q. ターゲット・ドライブに先頭のパーティション
以外見当たりません。
A. 一般にこのような問題は間違った CHS 設定
(LBA または LARGE) の結果、起こります。
Q. Echo はマスター及びターゲット上の不良セク
タを、どのように処理するのですか。
A. マスター上の不良(または“不安定”な)セク
タは以下の方法で処理されます :
Echo はクローニング・セッション中に検知したマ
スター上の不良セクタのデータを修復するよう試
みます。データ修復に失敗した時は、そのセクタ
はスキップされクローニングは継続されます。
ターゲット上の不良セクタは以下の方法で処理さ
れます :
Verify 設定がオフの時、Echo はターゲットの不良
セクタを検出しません。最近のドライブは自動リ
アロケーションを採用しているため不良セクタが
顕在化することは稀になりました。従って不良セ
クタ発生の確率は無視できるほど小さくなってい
ます。
Verify 設定がオンの時、Echo は不良セクタを検知
した時点で処理を中止します。
Q. NT 4GB FAT16 パーティションはサポートされ
ていますか。
A. 今時点ではサポートされていません。
16
FAQ
Q. Echo は NT のセキュリティID(SID) 複製の問題
をどのように扱っていますか。
A. EchoはSIDを複製します。マスター・ドライブに
SID チェンジャをインストールしておくことを推
奨しています、ターゲット・ドライブが次回ブート
アップした時に、すべての SID は新規のものに置
き換えられます。多くのフリーウェア SID チェン
ジャが入手可能で、そのどれも使用可能です。20
ページの "Advanced Topics” も参照して下さい。
Q. Mirror コピーとCleverCopy の違いを簡単に説明
して下さい。
A. Mirror コピーはパーティション(またはドライ
ブ)の全てのセクタを始めから終わりまで単純に
コピーします。ドライブの構成は考慮しません、
そのため既知/未知を問わずどのタイプのデータ
もコピーできます。Mirror コピーは有用なデータ
がどこから開始し終了するかを判断しないため、
結局ドライブ上の全てのセクタをコピーすること
になり時間を費やすオペレーションとなります。
CleverCopy はドライブの構成を解析し、有用な
ファイルやデータで使われているセクタのみをコ
ピーします。さらにパーティションで区切られた
ターゲット・ドライブの正当性をより確かにする
ため、そのドライブの様々な構成を調整します。
CleverCopy は最も推奨されるクローニング・モー
ドです。
Q. 8.5GB より大きなサイズのドライブから、また
そのようなドライブへクローンすることはできま
すか。
A. はい。Echoのソフトウェアは132GB までのドラ
イブをサポートできるように設計されています。
サイズが 60GB までのドライブでテストが行われ
17
CH. 4
ました。BIOS の制限でサイズが 8.5GB 以上のド
ライブを扱うことのできない PC が存在しますの
で注意が必要です。
Q. 大きなドライブから小さなドライブへコピー
することができますか。
A. 勿論できます。個々のパーティション内のデー
タが対応するスケール・ダウンしたパーティショ
ンに納まる限り、コピーすることができます。納
まらない時はエラーが表示されます。NTFS パー
ティションでは特定のファイルの位置が固定され
ているため、スケール・ダウンできるサイズに制限
があります。
Q. ラップトップのドライブへ、またラップトップ
のドライブからクローンできますか。
A. はい。Logicube では 2.5” ドライブ用のアダプタ
を販売しています。また市販されている特殊なド
ライブについてもアダプタを提供可能ですので、
お問い合わせ下さい。CloneCardを使用するとラッ
プトップからドライブを取り外せない場合でも
PCMCIA スロット経由でのクローンが可能になり
ます。
Q. ウィルス・プロテクション・ソフトウェアがイ
ンストールされたドライブからのクローンもでき
ますか。
A. はい。ただしマスター・ブート・レコードなどが
変更されたことをウィルス・プロテクション・ソフ
トウェアが検知して「修復」を勧告しても、実行
してはいけません。
Q. Echo がマスター(またはターゲット)ドライブ
を認識しません。どうしたら良いですか。
18
FAQ
A. ジャンパー設定がシングル/マスターとなって
いることを確認して下さい。設定方法については
ドライブ製造元のweb サイトに掲示されている場
合があります。更に両ドライブの電源、データ・
ケーブルが正しく接続されているか確認して下さ
い。注 意 : Echo で Western Digital 製ドライブをク
ローンする場合は、全てのジャンパーを外して下
さい。
Q. ターゲットの末尾に使用されない領域が残り
ます、何故ですか。
A. 典型的なケースは、マスターに FAT16 のパー
ティションだけが存在し、ターゲットがマスター
よりかなり大きい場合です。FAT16 パーティショ
ンは各々最大 2.1GB までしかスケール・アップで
きません。FAT32 や NTFS パーティションではこ
の制限はなく、常にターゲット・ドライブのフル・
サイズまでパーティションをスケール・アップし
ます。
Q. EchoはNTFS を含むデュアル・ブート・シナリオ
を扱うことができますか。
A. はい。デュアル・ブートを可能にするため、Echo
は FAT16 とそれに続く NTFS または他の FAT16
パーティションを正しくクローンし、必要な全て
の調整を行います。また同一パーティションから
のデュアル・ブートも正しく扱えます。
19
CH. 5
CH. 5
Advanced Topics
(上級ユーザーのために)
SID 変 更 の 問 題
NT 及び Windows 2000 オペレーティング・システ
ムはセキュリティや認証サービスを提供するた
め、ドライブ上の全てのファイルやディレクトリ
にセキュリティ ID または SID と呼ばれるユニー
クな番号を付加します。様々な場所の PC のレジ
ストリに同じ SID が存在します。そのようなドラ
イブがクローンされると、そのセキュリティ
ID(SID) もそのままコピーされます。もしターゲッ
ト・ドライブが、マスターと同じネットワークに参
加するとセキュリティ違反となり、望ましくない
ネットワーク上の問題が発生することになりま
す。この問題を解決するため、何れかの SID 変更
ユーティリティを入手して使用して下さい。
Logicube はフリーウェアの SID チェンジャである
NewSid の使用を勧めています。この最新版が
www.sysinternals.com サイトからダウンロードで
きます。Logicube は SysInternals とは直接関係は
ありません、従ってこの SID チェンジャの技術サ
ポートは提供していません。他の製品版の SID
チェンジャが主要なソフトウェア販売店で購入で
きます。
心得ておくべきこと :
1. クローニングを行う前に SID チェンジャ・ユー
ティリティをマスター・ドライブにインストール
しておいて下さい。そうすればクローンされた全
てのターゲットで、すぐに SID チェンジャを使う
ことができます。
20
Advanced Topics (上級ユーザーのために )
新しいソフトウェアをロードするには
Logicube は必要に応じて Echo で動作する組込み
のオペレーティング・ソフトウェアを更新し提供
します。
電源オン後に表示される LED点灯のパターンでイ
ンストールされているソフトウェアのバージョン
を知ることができます。電源オン直後に LED が 3
度往復点滅し、その後にバージョンが表示されま
す。このパターンは左側と右側のグループに分け
られます。左側で点灯している LED の数が主要
バージョンを示し、右側で点灯している LED の数
がサブ・バージョンを表します。例えば :
1 bar
3 bars
ソフトウェア・バージョン 1.3
新しいバージョンのソフトウェアは Logicube 社
web サイト (www.logicube.com) のテクニカル・サ
ポート・セクションから無料でダウンロードする
ことができます。
新しいソフトウェア(ファイル名は常に soli.h86)
をダウンロードし、下記の指示に従ってインス
トールを行います :
1. Echoと PCを付属のパラレル・ポート・ケーブル
で接続します。
2. PC のパラレル・ポートが EPPモードに設定され
ていることを確認して下さい。一般には BIOS
21
CH. 5
のセットアップ画面で確認できます。BIOS の
種類によりますが PC 起動時に F2 または DEL
キーを押すことでこのセットアップ画面に入
ることができます。
3. PC を MS-DOS で起動するか、Windows 95/98 で
DOS ウィンドウを開きます。
4. Echoに付属しているフロッピー・ディスケット
に update.exe と loadecho.h86 という 2 つの重
要なファイルが入っています。
5. soli.h86 をダウンロードし保存した同じディレ
クトリに、上記のファイルをコピーします。
6. PC 上で update.exe を実行します。
7. Cloneボタンを押しながらEchoの電源を入れま
す。LED が速く点滅するようになったらボタン
から指を離します。
8. Mode ボタンを約 2 秒押すと、Echo へのソフト
ウェアのロードが開始されます。
9. 3 分ほどでロードが完了し、ユニットは新しい
バージョンのソフトウェアで起動します。
エラー・コード
クローン中にエラーが発生すると、LED でエラー
の内容を表示します。エラー・コードを判別するに
は点灯している左側の LED の数(10 の桁)と右
1 bar
3 bars
エラー・コード 13 ( マスター認識できず )
22
Advanced Topics (上級ユーザーのために )
側の LED の数( 1 の桁)を数え、下表を参照して
発生したエラーの内容を判断します。
11
ユーザによりコピーが中止されま
した(コピー中にユーザーが Clone
ボタンを押しました)
12
ドライブがレディではありません
(多くの場合、データ・ケーブルの不
良や接続不良が原因です)
13
マスターが見当たりません(ドライ
ブのジャンパ設定、ケーブルを
チェックします)
14
ターゲットが見当たりません(同
上)
15
ドライブのタイムアウト・エラーで
す(ドライブがフリーズしました Echo を再起動します)
16
ドライブ・リードに失敗しました
(Echo はドライブのデータ領域外に
読み込み、書き込みを試みました マスター・ドライブの内容が壊れて
います)
17
マスター・ブート・レコードが正し
くありません(マスター・ドライブ
の内容が壊れています)
18
パーティション情報書き込み中に
エラーが発生しました(マスターの
内容が壊れている可能性がありま
す)
21
セクタ読み込み中にエラーが発生
しました(マスターの内容が壊れて
います)
22
ターゲット・ドライブにデータが納
まりません(ターゲット・ドライブ・
サイズが小さ過ぎます)
23
CH. 5
23
Echo の内部エラーです(ユニットを
再起動してみます。トラブルが再発
する場合はサポート窓口までお問
い合わせ下さい)
24
マスターにあるディレクトリが多
過ぎます(デフラグが起動されまし
たがマスター上に 4000 以上のディ
レクトリが存在しました)
25
NTFS ボリューム初期化でエラーが
発生しました(マスターが不正で
す)
26
NTFS ビットマップ読み込み中にエ
ラーが発生しました(マスターが不
正です)
27
NTFS ビットマップ書き込み中にエ
ラーが発生しました
31
NTFS ボリュームをコピー中にエ
ラーが発生しました
32
NTFS データのストリーム中にエ
ラーが発生しました
33
NTFS データ読み込み中にエラーが
発生しました
34
NTFS データ書き込み中にエラーが
発生しました
35
NTFS ボリューム属性の読み込み中
にエラーが発生しました(不明な
NTFS パーティションのタイプです)
81
未定義エラー・コード(Logicubeテッ
ク・サポートまでご連絡下さい)
24