製品含有化学物質に関するトピックス(2016 年 7 月号) RoHS指令関連

■製品含有化学物質に関するトピックス(2016 年 7 月号)
発行 2016.7.27
◆RoHS指令関連情報
*RoHS 指令附属書 III の適用除外用途の更新検討状況 ~パック 9 報告書~
2016 年 7 月 21 日に有効期限切れとなる RoHS 指令附属書 III に収載された適用除外用途については、多くの電気
電子製品で活用されているものもあります。そのため、RoHS 指令の動向としては読者の関心が非常に高いものとな
っています。
そのうち、早期に更新申請が提出された 4 種の適用除外用途に関する調査(パック 7)については、2 月に報告書が
公表され、本コラムでも取り上げておりました。
残りの 29 種の適用除外用途に関する調査(パック 9)については、2016 年 3 月がプロジェクト完了し、報告書が公
表される予定でしたが、結果として 6 月 7 日付けの報告書が 6 月 27 日に公表されました。
パック 9 が対象とした適用除外用途は 29 種と多量であったため、報告書は次の 3 分冊となっています。なお、各分
冊ともに表 1-1 に全 29 種の適用除外用途の表現および有効期限を見直す勧告内容を示す一覧表が掲載されていま
す。
報告書
ランプに関する適用除外用途
対象の適用除外用途 No
1(a-e)、1(f)、2(a)(1-5)、2(b)(3)、2(b)(4)、3(a-c)、4(a)、
4(b)(I-III)、4(c)(I-III)、4(e)、4(f)、18b)
はんだおよび電気接点に関する適用除外用途
7(a)、7(c)-I、7(c)-II、7(c)-IV、8(b)、15、24、32、34、37
合金およびその他の適用除外用途
5(b)、6(a)、6(b)、6(c)、9、21、29
勧告内容を確認すると、更新申請が提出された適用除外用途は何らかの形で今後も適用除外用途として継続する
こととなっています。しかしながら、全体的に見ると多くの適用除外用途で次のような見直しが行われています。
・既存の適用除外用途が詳細化されている
・詳細化された適用除外用途ごとに製品カテゴリーが特定され、有効期限が設定されている
・カテゴリー8、9 については最大有効期限(7 年)が設定され、カテゴリー1~7 および 10 についての有効期限は 3
年(2019 年)または最大有効期限の 5 年(2021 年)が設定されている
これまでに「ここが知りたい RoHS 指令」等でご質問を頂いていたいくつかの適用除外用途について見てみます。
鋼材および亜鉛めっき(6(a))、アルミニウム(6(b))、銅合金(6(c))については、次表のとおりです。
6(a)を見ると、カテゴリー8、9 については従来通りの内容で適用開始から 7 年後まで延長されていますが、カテゴリ
ー1~7、10 では鋼材と亜鉛めっきが分離され、有効期限が 3 年および 5 年と個別に設定されています。報告書ではこ
の理由として、必要な機能を発揮するために意図的に鉛を添加する鋼材と、鉛を意図的に添加することがない亜鉛め
っきは明確に区別することが必要であることが指摘されており、また鋼材については今回の調査では詳細な用途まで
は言及できないものの、将来的には鉛の意図的な添加が必要な用途に絞り込むことも検討する必要があるとし、見
直し期限を 3 年としたことが示されています。
一方、6(c)はいずれの製品カテゴリーも、これまで通りの内容で延長されますが、製品カテゴリーによって期限が
異なっています。この理由としては、一部用途では鉛フリー銅合金への代替が可能だが、一部用途では代替ができな
い等によって、すべての用途において代替が可能であると結論づけられないとし、現状のまま有効期限を延長するが、
将来的にはより詳細な用途で検討を行うことが必要であるため、見直し期限を 3 年としたことが示されています。また、
報告書では、銅合金中の鉛に関して、利害関係者の間で、将来的な代替化に向けた計画がないため、今後の見直し
1
においては、利害関係者から代替化に向けた計画に基づく情報等の適用除外用途の更新を正当化する十分な情報
が示されない場合には適用除外用途を廃止すべきであるとしています。
現状の附属書 III の内容
6(a)
勧告内容
文言
終了または見直し期限
機械加工用途の鋼材および亜鉛
I)機械加工用途の鋼材中の合金
カテゴリー1~7、10:2019 年 7 月
めっき鋼中の、合金元素として重
元素として重量比 0.35%まで含
21 日
量比 0.35%まで含まれる鉛
まれる鉛
II)ホットディップ溶融亜鉛めっき
カテゴリー1~7、10、11:2021 年
鋼中に重量比 0.2%まで含まれる
7 月 21 日
鉛
III)機械加工用途の鋼材および
カテゴリー8、9:2021 年 7 月 21 日
亜鉛めっき鋼中の合金元素とし
ただし、体外診断用機器は 2023
て重量比 0.35%まで含まれる鉛
年 7 月 21 日、産業用監視および
制御機器は 2024 年 7 月 21 日
6(b)
アルミニウムに合金元素として重
I)切削機械加工を伴わない部品
カテゴリー1~7、10、11:2021 年
量比 0.4%まで含まれる鉛
製造で使用するアルミニウムに
7 月 21 日
合金元素として重量比 0.4%まで
含まれる鉛
II)機械加工で使用するアルミニ
カテゴリー1~11:2021 年 7 月 21
ウムに合金元素として重量比
日
0.4%まで含まれる鉛
III)アルミニウムに合金元素とし
カテゴリー8、9:2021 年 7 月 21 日
て重量比 0.4%まで含まれる鉛
ただし、体外診断用機器は 2023
年 7 月 21 日、産業用監視および
制御機器は 2024 年 7 月 21 日
6(c)
合金元素として鉛を重量比 4%ま
合金元素として鉛を重量比 4%ま
カテゴリー1~7、10、11:2019 年
で含む銅合金
で含む銅合金
7 月 21 日
カテゴリー8、9:2021 年 7 月 21 日
ただし、体外診断用機器は 2023
年 7 月 21 日、産業用監視および
制御機器は 2024 年 7 月 21 日
2016 年 7 月 21 日に期限を迎える RoHS 指令附属書 III の適用除外用途については、パック 7 およびパック 9 で検
討され、今後の欧州委員会による改正案の作成や手続きに進むことになります。また、附属書 III が正式に改正され
た後は、製品カテゴリー1~7、10 については 2019 年までの短期間の延長となっているケースが多いため、2018 年 1
月までに改めて更新申請を提出することが求められ、同様に調査プロジェクトが実施されることになります。
パック 7、9 の内容からも、全体として適用除外用途をできるだけ限定していく方向で見直しが行われていることが
わかります。そのため、RoHS 指令への対応として、多くの企業は、自社製品が該当する適用除外用途を把握してい
るかと思いますが、今後はより詳細な内容で適用除外用途を管理することも必要であると考えます。
(2016/7/22 J-Net21“ここが知りたいRoHS指令”コラムより引用)
2
*中国 RoHS(II)管理規則の施行を迎えて
7 月 1 日は中国 RoHS(II)管理規則(電器電子製品有害物質使用制限管理弁法)1)(以下 C-RoHS(II))の施行日で
す。1 月の公布後、中国 RoHS(II)管理規則の運用がどうなるのか、関連規定類の改定はどうなるかなど、不安な状
態が続いていました。
1)http://www.miit.gov.cn/n1146285/n1146352/n3054355/n3057254/n3057264/c4608532/content.html
このようななか、5 月 16 日に FAQ(实施《电器电子产品有害物质限制使用管理办法》的常见问题答疑 2)が発行さ
れました。
2)http://www.miit.gov.cn/n1146295/n1652858/n1653018/c4777618/part/4777622.pdf
この FAQ を受けて、論点を整理したいと思います。
(1)7 月 1 日の区分け
C-RoHS(II)第 23 条では、「本規則は、2016 年 7 月 1 日より施行する」とし、「2006 年 2 月 28 日に公布された「電子
情報製品汚染抑制管理規則」は同日に廃止する。」としています。日本企業の多くは、7 月 1 日前に生産した物流在庫
の扱いに関心が集まっていました。
この解釈について、FAQ に具体的な記述があります。
Q5. C-RoHS(II)の適用製品に対して、C-RoHS(II)への適合が要求されるのは、製品の生産日なのか、または市場
投入日なのか。
A5:C-RoHS(II)の適用製品の適合要求は製品の生産日を基準とする。
即ち、関係者は、2016 年 7 月 1 日およびそれ以降に生産する製品は、C-RoHS(II)の要求を満たすよう確実に保証し
なければならない。
生産日とは、製品のすべての生産工程が完了し、検査を経て包装した後、市場で販売可能な完成品となった時点の
日付である。
Q6. 輸入製品の C-RoHS(II)の適用は、製品の生産日を基準とするのか。通関時とするのか、市場投入日とするの
か。
A6:輸入製品および中国国内製品に対する要求は同一であり、適用実施日はいずれも製品の生産日を基準とする。
通関または市場投入日は、実施日には関係しない。
日本から輸出する場合は、装置銘版に記載された生産日が問われることになります。
(2)装置銘板に記載する生産日
C-RoHS(II)第 15 条は「電器電子製品の環境保護使用期限は、電器電子製品の生産者あるいは輸入者によって
独自に設定される。関連産業団体は、技術発展の水準に応じて、製品類別、確定方法、具体的な期限などを含む関
連電器電子製品の環境保護使用期限の指導的意見を策定することができる。」(部分意訳)として、環境保護使用期
限を設定して、SJ/T 11364―2014(电子电器产品有害物质限制使用标识要求:電子電器製品有害物質使用制限
の標識要求)により表示する義務があります。
SJ/T 11364―2014 の 6.3 項では「電子電器製品の生産日は、環境保護使用期限の開始日となる。生産日は、製
品あるいは製品の包装に表示すべきである。標識の様式は年、年週、年月、年月日などや、または製品のシリアル
番号、製品バーコードなど生産日情報が含まれる企業が通常用いる製品標識方法を使用することができる。」とされ
ています。
(1)項の生産日表示との関係で解釈が揺れてきます。
銘版への記載する生産日は、中華人民共和国製品品質法第 27 条 4 項で「使用期限のある製品は、目立つ位置に
はっきりと製造年月日及び安全使用期限又は失効期限を明記しなければならない。」とされています。オレンジマーク
と環境保全使用期限の表示はこの要求に該当します。
ここでは、明確に「製造年月日」の表示を求めています。
3
製品品質法の適用範囲は、第 2 条で「中華人民共和国国内において製品の生産、販売活動に従事する場合は、
本法を順守しなければならない。」としており、製品品質法は C-RoHS(II)より上位法となり、C-RoHS(II)対象品も適
用範囲になります。
FAQ の No28 で「Q:電器電子製品の環境保護使用期限の開始日は、どの日を基準とするのか。」「A:電器電子製
品の環境保護使用期限の開始日は、その製造日を基準とする。」としています。(意訳)
C-RoHS(I)(電子情報製品汚染抑制管理弁法:2006 年 2 月 28 日公布)の FAQ(54 問 54 答)で次のように、品質法
との関係を示しています。(経済産業省訳に一部追記)
Q22:《標識要求》中に、「電子情報製品の生産日は製品の環境保護使用期限が始まる日とする」としていますが、そ
れでは製品には生産日を表示すべきですか。具体的にはどのように表記すべきですか。
A22:《管理規則》(C-RoHS(I))と《標識要求》(SJ/T 11364―2006)はいずれも製品に生産日を注記する規定を設け
ていません。但し《管理規則》は製品環境品質安全期限つまり「環境保護使用期限」の概念を取り入れていますので、
これは実質的に有毒有害物質または元素を含む電子情報製品に対して「期限付きでの使用」を要求したことになりま
す。《中華人民共和国製品品質法》(以下《品質法》と略称)第 27 条第(4)項は、「使用期限が限られる製品は、目立つ
位置にはっきりと生産日と安全に使用できる期間または失効日を表記しなければならない」とはっきり規定しています。
この規定に基づいて、《管理規則》の関連要求に結びつけると、有毒有害物質または元素を含む電子情報製品は環
境保護使用期限(《品質法》に言及している「安全使用期間」に相当)を表記しなければならない以外に、製品の生産
日も表記しなければなりません。また《製品標識の表記規定》(技監局監発[1997]172 号 国家質量監督検験検疫総
局)第 5 条と第 15 条の関連規定に基づいて、生産日は製品または製品の販売包装上に印刷しなければならず、表示
方法は国家標準の規定に符合しているか、または「年、月、日」によって表示しなければなりません。
生産日と環境保護使用期限の開始日が、曖昧に見えますが、SJ/Z 11388―2009(電子情報製品環境保護使用期
限通則)の FAQ に「寿命の短い製品(例えば、防腐処理を施していない食品)と違って、電子情報製品の使用寿命は
通常比較的長い。同じ種類の製品でも個別の環境保護使用期限がかなり異なり、「日」或いは「月」まで正確に決めら
れないため、「年」を単位として標示することになった。」としていますが、この辺りが背景にあると思います。
しかし、生産日の表示は虚偽記載があれば、品質法第 54 条で「製品の表示が本法第 27 条第(4)項の規定に合致
せず、情状の重い場合は生産・販売の停止を命じ、違法に生産・販売した製品の商品価値金額の百分の三十以下の
罰金を併科する」となっています。
なお、54 問 54 答は、別の FAQ46 問 46 答等と合わせて 100 問 100 答 3)として整理され、中国品質認証センター
(CQC)で確認することができます。
3)http://www.cqc.com.cn/www/chinese/Upfiles/2007/5/2007517153750493.doc
100 問 100 答は旧法の解釈ですが、2016 年 7 月 1 日以降も同じような解釈が継続すると思われます。
(3)必須標準規格について
C-RoHS(II)は EU RoHS(II)指令のニューアプローチ指令と同じ様に、技術的基準は国家標準或いは業界標準によ
ります。FAQ を整理しますと、C-RoHS(II)では次の標準規格が特定されています。
ⅰ.「電子電気製品有害物質使用制限表示要求」(SJ/T11364―2014)
ⅱ.「電子電気製品における使用制限物質の限度量要求」(GB/T26572―2011)
ⅲ.「有害物質の検査測定方法基準」
(ア)「電子電気製品における 6 種の規制物質(鉛、水銀、カドミニウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化
ジフェニルエーテル)の測定」(GB/T 26125―2011、IDT IEC 62321:2008)
注:Identical(IDT):国際規格を全体として国家規格に採用。最低限の編集上の差異以外は全て一致。
(イ)「電子電気製品における六価クロム測定の原子蛍光分析法」(GB/T 29783―2013)
参考規格として、「電子情報製品環境保護使用期限通則」(SJ/Z 11388―2009)が示されています。これら規格類
4
は、SJ/T11364―2014 以外は従前から使用されているものです。
これらの規格類で、例えば次のような用語が微妙に統一されていません。
C-RoHS(II) 電器電子製品
SJ/T11364
電子電気製品
GB/T26572 電子電気製品
GB/T 26125 電子電気製品
GB/T 29783 電子電気製品
SJ/Z 11388 電子情報製品
FAQ No 30 で次のような解釈を示しています。
Q30: 「管理弁法」の適用範囲は電器電子製品で、SJ/T11364―2014 の適用範囲は電子電気製品となっている
が、企業はどのように SJ/T 11364―2014 を実施すればよいのか。
A30:「管理弁法」の適用範囲に属する製品については、SJ/T 11364―2014 に従って表示する。「管理弁法」の適
用範囲外だが、SJ/T 11364―2014 の適用範囲に属する製品については、SJ/T 11364―2014 に従って製品へ
の表示を行うよう推奨する。
電器電子製品と電子電気製品について、C-RoHS(I)の時の適用製品リストの分類注釈に替えて、HS Code(輸出
入統計品目番号)で整理すると思われますが、この整理待ちと思います。
7 月 1 日からは、SJ/T 11364―2014 の表示が適用されるとして、対応するのが必要と思われます。
(4)包装材の表示
C-RoHS(I)第 14 条の包装材質表示が SJ/T11364―2006 が引用した GB18455―2001 により要求されていました。
SJ/T 11364―2006 は SJ/T11364―2014 に置きかえられました。SJ/T11364―2014 の前文で「規範性引用文献に
ある GB18455「包装回収標識」を削除した」としています。
包装材質表示が削除されていますが、C-RoHS(II)第 12 条で、「電器電子製品の生産者および輸入者は、電器電
子製品包装物を生産、使用する時は、強制性の標準あるいは法律、行政法規および規章で定められた施行しなけれ
ばならない基準に違反することができず、無害で生分解しやすく且つ回収利用が便利な材料を使用し、包装物使用に
関する国家標準或いは業界標準を遵守しなければならない。」としています。
C-RoHS(II)以外の規制に従うことが、要求されています。包装材については「包装资源回收利用暂行办法:包装
材リサイクル暫定弁法」があり、国家標準の GB18455―2010 も残っています。
基本的に材質表示の義務は継続すると思われます。
(5)不明確事項
7 月 1 日を迎えましたが、次の不明確な事項があります。
ⅰ.合格評価制度の内容
ⅱ.基準到達管理目録収載品目
ⅲ.実施規則(CNCA- RoHS-0101:2011 国家统一推行的电子信息产品污染控制自愿性认证实施规则)との関係
ⅳ.自発的企業適合宣言(电子电气产品污染控制企业符合性声明规范)
ⅴ.電子電気製品における使用制限物質の管理体系 GB/T31274(电子电气产品限用物质管理体系要求)の扱い
これらも徐々に明確になると思います。
新たな情報を入手できた場合は、当コラム等でご案内します。
(2016/7/1 J-Net21“ここが知りたいRoHS指令”コラムより引用)
5
◆REACH規則関連情報
*第 15 次 SVHC としてベンゾ[a]ピレンが追加されました
2016 年 4 月 8 日掲載のコラムにおいて第 15 次の SVHC 候補物質として以下の 4 物質が提案されたことを取り上
げていました。
第 15 次 SVHC 候補物質(2016 年 4 月 8 日のコラムから再掲)
物質名
(±)-1,7,7- trimethyl -3 -
CAS 番号
主な用途
36861-47-9
化粧品、日焼け止め
環境への重大な影響の
剤
可能性を有する懸念と同
[(4-methylphenyl) methylene]
提案理由
bicyclo[2,2,1]heptane-2-one
等レベル
(4-methylbenzylidene camphor)
(第 57 条(f))
提案国
ドイツ
(±)-1,7,7-トリメチル‐3 -[(4-メ
チルフェニル)メチレン]ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン-2-オン
1,7,7- trimethyl -3-
15087-24-8
(phenylmethylene) bicycle
化粧品、日焼け止め
環境への重大な影響の
剤
可能性を有する懸念と同
[2.2.1]heptan 2 - one
等レベル
(3-benzylidene camphor)
(第 57 条(f))
ドイツ
1,7,7-トリメチル-3-(フェニルメチ
レン)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン- 2
-オン
Benzo[def]chrysene(Benzo[a]
50-32-8
pyrene)
接着剤、塗料、防水
発がん性、変異原性、生
剤、シーリング剤、結
殖毒性、PBT、vPvB
ドイツ
合剤、炭素・黒鉛製
ベンゾ[a]ピレン
品、冶金精錬製品
Dicyclohexyl phthalate ( DCHP)
84-61-7
フタル酸ジシクロヘキシル
ホリ塩化ビニル
生殖毒性、 環境への可
スウェー
(PVC)やゴム、プラ
能性ある重大な影響を有
デン
スチックの可塑材
する懸念と同等レベル
(第 57 条(f))
上記提案に対し、欧州化学品庁(ECHA)は 6 月 20 日に第 15 次の認可対象候補物質(SVHC)としてベンゾ[a]ピレ
ンを特定し、認可対象候補物質リスト(Candidate List)への追加を発表しました。
物質名(英名)
物質名(和名)
CAS No
Benzo[def]chrysene
ベンゾ[a]ピレン
50-32-8
収載理由
(Benzo [a]pyrene)
主な用途
発がん性、変異原性、生殖毒
通常、意図的に製造
性、残留性・蓄積性・毒性(PBT)
されることはないが、
残留性および蓄積性極めて高い
他物質の成分や不
(vPvB)
純物として含有する
可能性がある
6
このようなリストの公表の目的は、一般大衆や企業にこれらの物質が認可リストに収載される可能性のある候補物
質であることを告知することにあります。いったん認可リスト(REACH 付属書 X IV) に入ると企業はサンセットデイト
(日没日)以降、当該物質の使用を継続するためには認可申請を行い、認可を受けない限りは使用できません。
ECHA は、6 月 10 日に「ベンゾ[a]ピレン」以外の残りの 3 物質に対する加盟国委員会(MSC)の検討結果を公表し、
「フタル酸ジクロヘキシル(Dicyclohexyl phthalate(DCHP)、CAS No 84-61-7)」と「1,7,7-トリメチル-3-(フェニルメチレ
ン)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン(1,7,7- trimethyl -3-(phenylmethylene)bicycle[2.2.1]heptan 2 - one
(3-benzylidene camphor)、CAS No 15087-24-8)」については、提案内容について全会一致にいたらず最終決定は
欧州委員会に任されたため今回の追加は見送られました。また、「((±)-1,7,7- trimethyl -3 -[(4-methylphenyl)
methylene]bicyclo[2,2,1]heptane-2-one (4- methylbenzylidene camphor)CAS No 36861-46-9)」については、提案
国であるドイツが更に検討の余地があるとして提案を取り下げています。
この結果、SVHC は累計で 169 物質となり、そのうちの 31 物質が REACH 規則の附属書 X IV に収載された認可対
象物質となっています。
成形品の製造者、輸入者は自社が製造、輸入した成形品中に 0.1wt%以上の SVHC が含まれ、成形品中の SVHC
が年間 1 トン以上の場合は、当該 SVHC が認可候補物質リストに収載後、6 ケ月以内に ECHA に届出ることが義務と
なっています。
今回、追加された物質(ベンゾ[a]ピレン)の届出期限は 2016 年 12 月 19 日となります。
(2016/7/8 J-Net21“ここが知りたいREACH規則”コラムより引用)
*環境・CSR新ワード(7)欧州REACH
【施行後で初】
電機業界が欧州連合(EU)の化学物質規制(REACH)を巡る「濃度分母問題」で揺れている。REACHは2017
年、07年の施行後で初めて大幅に見直しされることになったからだ。
REACHは強い有害性が認められない化学物質も管理し、人や環境への被害を最小化する目的で制定された。企
業に最も影響があるのが高懸念物質(SVHC)の管理だ。欧州化学品庁が有害性の疑われる物質をSVHCに指定
すると、その物質を扱う企業に集計や届け出、情報伝達の必要性が生まれる。SVHCは半年ごとに追加されており、
現在は169物質ある。
【伝達を義務化】
欧州特定有害物質規制(RoHS)は有害物質の使用を事実上、禁止した。対してREACHはSVHCの使用は禁止
していない。SVHCが重量比0・1%(1000ppm)含まれた製品を扱う企業に納入先への情報伝達を義務化した。こ
の0・1%の算出基準となる分母を巡って対立が起きた。
欧州委員会は完成品(製品)の重量との比較で0・1%としていたが、一部の加盟国は部品単位を主張。対立は欧
州司法裁判所に持ち込まれ、分母を「構成成形品」とする判決が出た。
欧州化学品庁は構成成形品の定義を検討しており、17年初めに具体例を示した指針を公表する予定だ。
国内では「常識的に考えて、電子部品単品にはならないだろう」(通信機器メーカー)との見方が大勢。もし部品単
位になると、例えばパソコン1台を出荷するたびに搭載した数百点の部品ごとに伝達することになり、作業が膨大とな
る。
【大混乱ない】
実際には、日本の電機メーカーは部品単位でSVHCを管理してきた。OKI地球環境室の山本直樹氏は「SVHCの
含有が0・1%を超えた部品は、非含有の部品に代替してきた」という。複数の部品でできたユニット部品が構成成形
品になっても「社内の管理システムに蓄積したデータから、ユニット部品単位で集計した情報を取り出せる」(山本氏)
といい、大きな混乱は起きなそうだ。
7
ただし、絶対に大丈夫とは言い切れない。完成品になると確実に0・1%を下回るため、サプライヤーがあえて部品
やユニット部品のSVHCの含有を調べていない場合が考えられる。
また、サプライチェーン上で部品からユニット部品へと変化するうちに含有していても比重が下がり、いつの間にか
非含有扱いにしているかもしれない。17年に指針が出るまでに、サプライヤーへの周知が必要だ。
(2016/7/5 日刊工業新聞)
◆JAMP関連情報
*改訂した外部リストと JAMP MSDSplus、AIS ツール類の公開のお知らせ
改訂した外部リストと JAMP MSDSplus, AIS Ver. 4.1c ツール一式(日本語版)をダウンロードサイトに掲載しました。
第 15 次 SVHC 確定に対応した外部リスト(最新の外部リスト)と、JAMP MSDSplus, AIS Ver. 4.1c ツール一式をダウン
ロードページに掲載しましたのでご確認下さい。
このツール一式には今回改訂した外部リスト、作成支援ツール(AIS Ver. 4.1c または MSDSplus Ver. 4.1c)並びにド
キュメント類が梱包されています。今回改訂した作成支援ツール(AIS Ver. 4.1c または MSDSplus Ver. 4.1c)では、
Windows10 環境でも動作するように対応したほか、不具合改訂、機能向上のための改訂を実施しました。
【資料掲載場所】
ダウンロードの MSDSplus、AIS の各サイト
【資料名】
1.[JAMP MSDSplus ver. 4.1c]
1-1 日本語 MSDSplus_Ver-4_1c-160720-J (ZIP)
1-2 英語
1-3 中国語
MSDSplus_Ver-4_1c-160720-E (ZIP)
MSDSplus_Ver-4_1c-160720-C (ZIP)
2.[JAMP AIS ver. 4.1b]
2-1 日本語
2-2 英語
2-3 中国語
AIS_Ver-4_1c-160720-J_1-2 (ZIP)
AIS_Ver-4_1c-160720-E_1-2 (ZIP)
AIS_Ver-4_1c-160720-J_2-2 (ZIP)
AIS_Ver-4_1c-160720-E_2-2 (ZIP)
AIS_Ver-4_1c-160720-C_1-2 (ZIP)
AIS_Ver-4_1c-160720-C_2-2 (ZIP)
(2016/7/20 JAMP ホームページより引用)
*JAMP 管理対象物質リストの定期改訂のお知らせ
2016 年 6 月 20 日に欧州化学品庁(ECHA)から第 15 次 SVHC(Candidate List)確定の発表がありましたので、
JAMP ウェブサイトで予告していました JAMP 管理対象物質リストの定期改訂を行いました。(改訂後のバージョン:
4.060) 改訂の詳細は、「JAMP 管理対象物質 Ver.4.060 説明書」と参照リストをご覧ください。
7 月中旬に Windows10 対応の JAMP MSDSplus/AIS 入力支援ツールの公開を予定しており、今回改訂した検索用
リストを外部リストとして搭載します。
また、年間有償利用契約をいただいている会員ユーザー様には、検索用リスト定期改訂版(Ver.4.060)を 2016 年 7
月 6 日までに配付する予定です。
【JAMP 管理対象物質リスト Ver. 4.060 の主な改訂内容】
以下の管理対象基準の改訂に伴う変更を反映
○JP01 化審法1特: 2016/4/1 施行分
○EU04 REACH 規則 Annex XVII: (EU) 2016/217
○EU05 REACH 規則 SVHC: 第 15 次 SVHC(2016/06/20 発表分)
○EU06 POPs 規則 AnnexⅠ: (EU) 2016/293
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○IA01
GADSL: 2016 年版 Ver.1.1
○IA02
IEC62474: D12.00*
(2016/7/20 JAMP ホームページより引用)
◆chemSHERPA(ケムシェルパ)関連情報
*chemSHERPA 物質リストの改訂のお知らせ
2016 年 6 月 20 日に欧州化学品庁(ECHA)から第 15 次 SVHC(Candidate List)確定の発表がありましたので、
chemSHERPA ウェブサイトで予告していました chemSHERPA 管理対象物質リストの改訂を行いました。(改訂後の
バージョン: 1.02.00)
7 月中に本リストを組み込んだ chemSHERPA データ作成支援ツールを公開する予定です。
【chemSHERPA 管理対象物質リスト Ver.1.02.00 の主な改訂内容】
LR01 化審法1特: 2016/4/1 施行分
LR05 POPs 規則 ANNEXⅠ: (EU) 2016/293
LR06 REACH 規則 SVHC: 第 15 次 SVHC(2016/06/20 発表分)
LR07 REACH 規則 ANNEX XⅦ: (EU) 2016/217
IC01 GADSL: 2016 年版 Ver.1.1
IC02 IEC62474: D12.00*
(2016/6/28 chemSHERPA ホームページより引用)
*chemSHERPA 入門セミナー v.2
プログラムなどの詳細、席の空き状況のご確認、お申込みは、一覧表の下の『詳細のご案内・申し込みページへ』
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開催日
開催地域
会場
定員
ステータス
第1回
2016-5-17
東京都(千代田区)
みずほ情報総研本社会議室
午前、午後 各 45 名
受付終了
第2回
2016-6-17
東京都(千代田区)
みずほ情報総研本社会議室
午前、午後 各 45 名
受付終了
第3回
2016-7-8
東京都(千代田区)
みずほ情報総研本社会議室
午前、午後 各 45 名
受付終了
第4回
2016-8-23
東京都(千代田区)
TKP 神田駅前ビジネスセンター
100 名
受付中
第5回
2016-8-30
東京都(千代田区)
フォーラムミカサ エコ
100 名
受付中
第6回
2016-9-20
東京都(千代田区)
TKP 神田駅前ビジネスセンター
100 名
受付中
第7回
2016-9-27
大阪(東淀川区)
新大阪丸ビル(別館)
100 名
受付中
( chemSHERPA ホームページより引用)
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