有価証券報告書を閲覧するには リサーチ NAVI

有価証券報告書を閲覧するには
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リサーチ NAVI
No. 34
早稲田大学図書館
2016.7.27
有価証券報告書とは?
有価証券報告書は、企業が自社の情報を外部へ開示するために作成した報告書です。事業
年度の営業および経理の状況、その他事業に関する重要な事項(本決算)、子会社も含めた企
業内容を明らかにしたものが記載されています。
市場の公正化と投資家保護を図ることを目的として、下記のいずれかの条件を満たす企業は、
事業年度終了後 3 ヶ月以内に有価証券報告書を内閣総理大臣に提出することが義務付けられ
ています。①上場会社、②店頭登録会社、③上場外国会社、④有価証券の募集または売り出し
にあたり有価証券届出書または発行登録追補書類を提出した会社、⑤その他過去 5 年間におい
て事業年度末時点の株主数が 1,000 人以上となったことがある会社。
提出後は審査を経て公開され、企業の詳細情報を知る上で重要な資料となっています。金融
商品取引法により、提出後 5 年の間、閲覧に供されることが定められています。
有価証券報告書の探し方(データベース)
■eol [株式会社プロネクサス] (大学契約データベース)
日本企業の企業情報データベース。最大 1961 年に遡る有価証券報告書原文および 2001 年 10 月以降の決
算短信・その他適時開示情報の原文を PDF 形式にて提供するほか、株価情報等のマーケット情報も収録し
ている。財務データは、原文と同じ完全財務データと、他社との比較可能な要約財務データとの 2 種類。有価
証券報告書の全文検索、企業業績のグラフ化、複数企業の財務情報比較などの機能がある。
■日経バリューサーチ[日本経済新聞デジタルメディア](大学契約データベース)
国内上場全社および非上場企業計 18,000 社超についての情報を収録している企業・業界分析サービス。
「IR 情報-開示情報」メニューでは、各企業の有価証券報告書原文(2005 年 11 月 24 日以降)等を提供。
■EDINET [金融庁] (一般 Web サイト)
有価証券報告書等、金融商品取引法に規定される開示書類は、電子データ形式で提出することが義務付け
られている。EDINET はその電子開示システムであり、提出された開示書類はインターネット上で閲覧できる。
*EDINET の特徴
・最近 5 年以内に提出された有価証券報告書が閲覧可能。
・未上場会社等の報告書も閲覧可能。
・各社から提出された報告書データの大部分は提出の翌日には閲覧可能。
■有価証券報告書デジタルアーカイブ [東京大学経済学図書館] (一般 Web サイト)
デジタルアーカイブに収録されている 1961~1985 年の有価証券報告書の一部の画像を閲覧できる。東京大
学経済学図書館所蔵分の検索も可能。
有価証券報告書の探し方(冊子)
○有価証券報告書総覧
『有価証券報告書総覧』は、証券取引法の規定に基づいて財務省に提出された有価証券報告書をそ
のまま縮刷・編集したものです。具体的には、全国 5 証券取引所上場会社、日本証券業協会店頭登録会
社、東京・大阪証券取引所上場外国会社の有価証券報告書と半期報告書です。所蔵している期間は
各々以下となります。
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『有価証券報告書総覧. 第 1 部, 上場会社』(昭和 36 年度〜 )(東京・大阪・名古屋 1 部上場会社)
『有価証券報告書総覧. 第 2 部, 上場会社』(昭和 44 年 12 月〜 )(東京・大阪・名古屋 2 部上場会社)
『有価証券報告書総覧. 第 3 部, 地方単独上場会社』(昭和 51 年 12 月〜)(札幌・新潟・京都(平成 13
大阪に合併)・広島・福岡各証券取引所上場会社)
『有価証券報告書総覧. 第 4 部, 外国会社』(昭和 63 年 9 月〜 )(東京 証券取引所上場外国会社)
『有価証券報告書総覧. 第 5 部, 店頭登録会社』(昭和 63 年 12 月〜)(日本証券業協会店頭登録会
社、現 JASDAQ 上場)。なお本学では、平成 16 年分まで商学研究図書室にて閲覧できます。備付の
会社名一覧での検索となります。
有価証券報告書の探し方(マイクロ)
■NRIマイクロ有証 [野村総合研究所] (マイクロフィルム)
有価証券報告書のマイクロフィルム版。本学では、昭和 30 年から昭和 45 年までの分をおさめた第1集、第2
集を商学研究図書室にて所蔵。
有価証券報告書より古い部分を調べる
○営業報告書とは
有価証券報告書の前身にあたるものです。旧商法時代に相当する昭和 24 年以前は、営業報告書をご
覧ください。
■企業史料統合データベース [ジャパンデジタルアーカイブズセンター] (大学契約データベース)
明治 10 年頃から昭和 25 年の商法改正前後までの約 9,000 社 16 万件の営業報告書、および、昭和 23 年か
ら平成 2 年の約 2,000 社 4,700 件の目論見書の PDF を収録。マイクロフィルム版『営業報告書集成』所収の
資料をデジタル化したものに、新資料を追加した内容となっている。企業名・収録期間・業種・フリーワードで
の横断検索が可能。戦中戦後の企業の統廃合や名称変更等の、企業変遷情報が付されている。
■営業報告書集成 [雄松堂書店] (マイクロフィルム)
雄松堂書店より刊行された第 1~9 集を、目録も含めて商学研究図書室にて所蔵。収録企業数 8,577 社。
まとめ
年代による媒体別有価証券報告書閲覧方法(本学の場合)
昭和 30 年 ~
(1955)
昭和 36 年
(1961)
~
昭和 45 年
(1970)
~
昭和 59 年
(1984)
~
平成 16 年
(2004)
~
冊子
NRI マイクロ
eol
(収録開始年は
企業により異なる)
日経バリュ
ーサーチ
(H 17~)
EDINET
(近 5 年間)
○参考文献
『有価証券報告書の見方・読み方 : 会社情報の宝庫 / あずさ監査法人 編』(第 9 版) 清文社, 2015.3
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