No.214 - 東北工業大学

工大広報
No. 214
2002年11月26日発行
東北工業大学広報委員会
〒982-8577 仙台市太白区八木山香澄町35―1 TEL022(229)1151
ホームページアドレス http: //www. tohtech. ac. jp
新しい東北工業大学広報委員会
環境情報工学科研究棟・教育棟の進捗状況
学外で学ぶ(インターンシップ/単位互換制度/教育実習)
就職状況
NRDスーパーブロードバンド研究会 講演会
角館木匠塾
第27回工大祭
新しい東北工業大学広報委員会
広報委員会幹事
9月の教授会で東北工業大学広報委員会が新しく設置
沢田 康次
東北工業大学広報委員会組織図
されました。規定によりますと,「この委員会は本学が学
内外に対して行なう各種の広報について,統一された意
広報委員会
思表示として最適かつ効果的に行なうための指針の策定
とそれに伴う体制の強化を図ることを目的とする」とあ
専
門
委
員
会
ります。
今までの個別の情報発信ではなく全学の意思としての
教育方針,研究方針,運営方針を学外に向けて発信しよ
「工大広報」編集委員会
(第2条)
工大ホームページ委員会 (第2条)
入試委員会の広報関連部分 (第3条)
就職委員会の広報関連部分 (第3条)
うとするものです。激しい競争の時代にあって,本学の
望む学生が香澄町・二ツ沢の両キャンパスに集まるため
(東北工業大学広報委員会に置く専門委員会に関する規則による)
には,入学前の高校生やご父母に対して本学の目指すキャ
ンパスイメージを分かり易く伝える必要があり,そのた
めにはそのイメージの検討とWeb・マスメディア広告な
しょう。大学側の選抜から学生側の選択という転換がお
どの全体戦略の構築が不可欠です。
き,そのとき選択には大学が学外に発信する大学の特徴・
イメージが決め手になるでしょう。
このため,本委員会は学長を委員長とし,委員は学長
補佐,入試部長,教務部長,学生部長,就職部長,研究
入学する学生から見た場合,本学の学科のイメージと
所長,法人本部事務局長,大学事務局長,その他学長が
特徴,講義の内容,教員の陣容と特徴,就職先などに興
必要と認めたものから構成され,原則として毎月定例委
味があることでしょう。
大学が全入に近くなると,ある意味では一昔前の高校
員会を予定しています。
従来の広報委員会,ホームページ管理委員会はそれぞ
に似てくるので,それに適した教育が求められる一方,
れ「工大広報」編集委員会,ホームページ専門委員会と
大学らしさの一部は大学院にシフトすることも考えられ
し,3月まで本委員会の専門委員会に位置づけ,その後
ます。本学大学院は岩崎学長の長年の努力で各学科に大
再編成されることになりました。
学院を個別に持つという恵まれた体制を持っています。
すでに9月に第1回の委員会が持たれ,議論が沸騰し
この特長を充分に活用し各専攻の内容を発信すると同時
ました。学外から見た本学のイメージがクリアでないと
に,大学院進学のメリットが分かり易く説明されること
いう指摘や本学の宣伝が他大学に比して少ないなどの意
が必要になるのではないでしょうか。
本委員会はスタートしたばかりで,多くの検討事項が
見が多くの委員から出ました。どのようなホームページ
あることが予想されます。
を創るか,それに載せるコンテンツをどうするか,これ
まで出されている出版物の間のイメージの統一性をどの
しかし,冒頭に記した委員会の目的の基本にある願い
ようにして確保していくか,他のどのようなメディアを
は,厳しくなる競争のときを迎えて全学が一致して知恵
活用して学内の活動,学外との連携を発信するかなどが
を出し,そのことを内外に発信することですから,委員
これから審議され実行されていくはずであります。
会の議論に加えて全学の知恵が幅広く求められますので,
是非とも建設的なご意見を委員にお寄せいただくことを
実際,私たちが教壇に立っているとき,学生諸君は何
希望します。
を求めているのか,何を与えればいいのか,などの考え
(情報処理技術研究所長・通信工学科教授)
は教員によってもかなり違いがあると思います。教育の
理想はとても統一できるものではありませんが,本学の
目指すイメージが何らかの形で示すことができれば,そ
れに沿った教育に近づける努力ができると思います。
多くの大学が全入に近づく傾向が既定の事実であると
き,大学自身の性格は大きく変わることは間違いないで
2
─新棟「環境情報工学科研究棟・教育棟」の進捗状況─
基本デザイン以後の取り組み
新棟建設委員会委員
工業意匠学科教授
二瓶 博厚
香澄町キャンパス<新棟構想>についてそのデザイン
の考え方を,工大広報 No 207で紹介しております。 その
後一年経過しましたが,昨年10月工事が発注され,来春
の完成を目指し着々と建設が進められております。皆さ
んも身近にその雰囲気が分かるかと思います。
高層の研究棟は地下工事から始まり,鉄骨工事が完了,
外壁まわりのメタル・サッシ工事もほぼ終了し内装工事
に移っている状態です。低層の教育棟は,柱・梁などの
軸組及び床版があらかじめ工場でつくって現場で組みた
てるプレキャスト鉄筋コンクリート構造と,その工法に
大変特徴があります。そのPC工事による架構も間もなく
完了します。
<設計行為>は,設計図をまとめ,工事が発注された
段階で終わるものではありません。むしろ,工事が始まっ
てからの作業を<設計監理>と呼んでおりますが,このこ
とが大変重要となります。施工者から出てくる<施工図>
の検討・チェックです。内容は決まっているものですが,
実際につくられるものの質をいかに向上させるかはすべ
てこの施工図にかかっております。工事の出来,不出来も,
良く検討された施工図によって決まると言っても過言で
はありません。
そのため施工図のための参考図,現寸図の製作,模型
による検討も不可欠の作業です。
この作業のため,工事が始まってから,大学院生,研
修生を総動員して日夜,活動している状態です。その結
果の一部は,7月の1号館4F・環境情報工学科モデルルー
ムにおけるパネル展示,及び工事見学者のためのパンフ
レット作製にその成果を発表しております。
南側より建設中の研究棟を見る
研究室の学生にとっては,身近なキャンパスを舞台と
していること,また近い将来実現するということで積極
的に参画し,空間デザインにおける設計から生産のプロ
セス,企画構想からディテイルに至るまで一貫して学ん
でいることになります。教育面でも「生きた教材」で実
践し先輩,後輩の連携による効率的な資質の向上が図ら
れていると確信しております。
また岩崎学長からは,このたびの新棟の計画については,
建設委員会の設置に始まり,「計画から建設にいたるプ
ロセスが良く分かる」という言葉がありました。このこ
とを励みに,これからも学生とともに頑張っていきたい
と思っております。
工業意匠学科
二瓶研究室
�
�
�
�
�
�
�
�
研究室での作業風景
H14.07.31
中庭計画案
新棟建設委員会
新棟に関わる研究作業を進めると同時に,研究棟南側に
残された旧中庭のデザインについても視野に入れており
ます。香澄町キャンパスで唯一残されたまとまりのある空
間です。新棟のデザインの考え方の流れの中で捉えたいと
考えます。
教育棟3層吹抜のホール空間・コロネード空間・研究棟1
~2階吹抜の<多目的教室>と連続するスペースとしてこの
中庭をデザインしたいと思っており,その基本的考え方は,
先日建設委員会案としてまとめております。
今後,時間の余裕のあまりない中で平舘建設委員長指導
のもと,建設委員である建築学科志田教授とともに,皆さ
んの意見をよく取り入れながら内容のあるものとしたい
と考えます。
和美
寺山
津田
佐藤
鈴木
武田
平間
前田
賢
明宏
紘子
賢
克嘉
佳幸
由紀
健吾
H14.06.08 現場勉強会
鉄骨工事の完了した研究棟屋上にて
H14.06.21
3
環境情報工学科モデルルーム
新棟パネル展示
H14.06.26
日本建築学会施工部会現場
視察説明会
学外で学ぶ
企業研修(インターンシップ)
,単位互換制度による他大学の授業の聴講,教育実習など学生が学外で学ぶ
機会が増えております。参加した学生たちの声をお届けします。
インターンシップに参加して
「未来に向かって…」
ので気持もやわらぎました。図面は縮尺1/ 50の詳細図がほと
んどで,授業では描いたことがなかったため,各部材の名称
や設置の仕方を覚えながら作業を進めました。
実際に設計して仙台市内に建てている人から設計者として
の楽しさ,厳しさなどの話を聞くことができて勉強になりま
建築学科3年
早坂 絵里奈
HAYASAKA ERINA
(研修先:㈱構想企業ABE)
した。また,就職状況も聞いてみたら,甘い考えでは就職は
できないと実感させられる内容でした。就職することが難し
8日間,「㈱構想企業ABE」でのインターンシップに参加し
ました。作業は1日中CADで図面を描くことでした。マン
くなっているからこそ,自分を見つめることや視野を広げる
ションの一室をコピーすることから始めて,少しずつレベル
を上げて最終的には理想とする自分の部屋の設計をしました。
今回,インターンシップを経験して華やかに見える仕事でも,
実際は地味で地道な努力が実を結ぶことに気づきました。
慣れない作業に戸惑いもあり,作業のペースも上がらず苦戦
しましたが,指導担当の人が親切かつ丁寧に教えて下さった
場所を探していこうと思います。
ことが大切だと思います。
これから積極的に行動して,輝くために自分が成長できる
「貴重な経験を通して」
(仙台工業高校出身)
ゼンテーションを聴いたり,松下電送システム㈱の見学をさ
せていただきました。実際に会社の方々の仕事を間近で見て,
工業意匠学科3年
市場や時代の流れに沿うばかりではなく,自分たちが取り組
渡辺 和美
むことでその流れを良い方向に変えていきたいという姿勢が
WATANABE KAZUMI
(研修先:インターナショナル工業デザイン㈱)
印象的でした。そしてこれから社会に出ていく私たちには,
自分が何をしたいのか,そのために何ができるのかというこ
とをはっきり主張していくことが必要であると実感しました。
7月下旬より10日間,東京にあるインターナショナル工業デ
そのためには,まず主体的に動くことであり,今後もそのこ
ザイン㈱のインターンシップに参加しました。主な研修内容は,
とを意識して生活していきたいと思います。今回のインター
家庭用カセットコンロのデザインでした。また,その他に松
ンシップでは,自分の夢を実現するのに必要なヒントをたく
下通信工業㈱で海外からインターンシップに来た学生のプレ
さん得ることができました。
(宮城県第一女子高校出身)
他大学の授業を聴講して
−単位互換制度−
「CHANCE」
学都仙台単位互換ネットワークは,仙台圏の大学の学生が
他大学で開講されている科目を履修することで,単位として
通信工学科3年
認定しようとする制度です。
寝川
伸也
取
私は,東北学院大学の経済学部経済学科の情報経済論の講
義に出席しました。この講義の時間は夜間にあり,聴講して
MOGAWA SHINYA
(聴講先:東北学院大学経済学部)
いる学生は会社帰りの人や主婦など様々な人たちです。講義
の内容は理系の私からみる情報とは全く違うものでした。文
いつも大学生活を送る上で考えていることは,チャンスが
系からみる情報は視野が広く,私としても世界が広がりました。
あれば実行してみることです。今回他大学の授業を受けた理
この講義を聴講できて感慨深いものがありました。単位互
由は,自分が所属している学科の講義が楽しくないからでは
換ネットワークに参加できるように配慮していただいた先生
ありません。チャレンジしたいと思ったからです。
方に感謝したいと思います。
4
(東北工業大学高校出身)
教育実習を終えて
「貴重な経験」
「先生」と呼ばれることに違和感がありました。また,教壇
に立つと40人の視線が自分に集中し,今まで味わったことが
ないような緊張感がありました。教科の面でも自分自身高校
通信工学科4年
の時に勉強した内容なので,どんな質問をされても大丈夫だ
と思っていても,上手に生徒に説明できなかったり,生徒か
木幡 真幸
KOWATA MASAYUKI
(実習先:小高工業高校)
ら答えられない質問をされたりと,改めて教えるということ
の難しさを感じました。
教育実習に参加して,教師という仕事の大変さと,やりが
教育実習は2週間という短い間でしたが,普段の生活では
いを少しですが見出すことができました。
得られない貴重な経験をすることができ,たくさんのことを
(小高工業高校出身)
学ぶことができました。
初めのうちは学生と先生という立場の違いに戸惑いがあり,
「教師のすばらしさ」
ないすばらしさをたくさん見つけることができました。
実際に授業をしてみると,考えていた以上に「人に教える」
土木工学科4年
ということは難しく,頭で考えていることを言葉に表して伝
酒井 みち子
えるということは,なかなか上手にはできませんでした。また,
緊張も加わってどうしていいのか分からなくなってしまいま
SAKAI
MITIKO
(実習先:桃生中学校)
した。授業の後,子供たちに「今日の授業はよかったよ」と
か「今日はわかった」などと言われると,うれしさや子供の
やさしさを感じました。教えていて「わかった」と言われる
時が,何よりもうれしいと感じました。
教育実習は2週間という短い期間でした。毎日学ぶことが
多く,教師という職業の大変さを実感しましたが,それ以上
に充実した日々を送ることができました。今までとは逆の立
場に立ち,大変な面もいろいろとありました。しかし,子供
短い期間でしたが,子供たちから学んだことは私にとってと
ても良い経験になりました。
(石巻女子高校出身)
たちと触れ合うことによって,教師という職業でしか分から
「教えることの難しさ」
教育実習では,恩師である先生方に指導を仰ぎながら,授
業に臨みました。自分が計画した指導案に沿い,授業を進め
電子工学科4年
ようとしましたが,生徒から予想外の質問があったり,自分
が自信を持って挑んだところも,生徒には理解できない点な
佐藤 太和
SATO
どがあり,思い通りに進みませんでした。
DAIKAZU
(実習先:黒沢尻工業高校)
授業を通して,教師には,幅広く豊富な知識や応用する能
力が必要であり,教えることの難しさを痛感しました。しかし,
6月の終わりの2週間,母校である岩手県立黒沢尻工業高
校で教育実習を行なってきました。短い期間でしたが,そこ
実習期間の終盤では生徒と打ち解け,よく話しができるよう
になり,教師というものの楽しさを知りました。
で先生としての立場や苦労,教えることの難しさ,そして楽
しさを勉強させてもらいました。
経験になりました。
大変でしたが,とてもやりがいがあり,自分にとって良い
5
(黒沢尻工業高校出身)
各学科の状況
スタートを早く
電子工学科
10月25日現在の内定状況は,就職希望者138名に対し,内定
者110名で,率にして約80%です。昨年とほぼ同じですが,日
米の経済状況が一段と悪くなっており,今後の就職状況は非常
に厳しくなることが予想されます。
就職に当って大事なことは,①自分の能力,性格,興味など
を十分に考えた上で,できるだけ早く志望する業種,職務を決
めること,②その後,指導教授や就職担当の教授と十分に話し
合い,志望をさらに適切なものにすること,③適性試験や学力
試験(基礎科目),一般常識,面接試験の対策を十分に行なう
ことです。
本学主催の就職企業説明会(平成14年2月)
チャンスの神を見分ける準備を
先にも述べたように,来年の就職戦線は一段と厳しくなりま
す。3年生は今年の末までに①の志望分野を明確にする,③の
建築学科
各種試験,特に適性検査の準備を始める必要があります。これ
らはいわば助走であり,来年の3月・4月にはトップスピード
で就職活動に入れるようにしてもらいたいと思います。
「チャンスの神には後ろ髪がない」ということわざをご存知で
しょうか。チャンスの神が通り過ぎていくのに気づいて,あわ
ててつかみとろうとしても,後ろ髪が禿げているのでつかめな
最後に,学校推薦が内定の早道であることを今年も強調して
おきます。
(教授 杉田 愃)
いというのです。要するにチャンスと見たならば,ぐずぐずす
るな,すばやく反応せよということなのですが,それ以前にチャ
ンスの神を見分けることができなければお話になりません。就
職活動でいえば,この感覚を養成することが企業研究,業界
研究であって,これを通じて自分がやれそうなこと,またや
10倍速で求人探しを
りたいことなどがおぼろげながら見えてくるものですし,それ
がまた就職面接における意欲のあるなしという最も重大な評価
に結びついてくるのです。この準備なしに,採用されたいがた
通信工学科
学科全体の内定率が74%強(10月25日現在)であるのに対し,
めのにわか勉強で,思いつきやお世辞を言って切り抜けようと
今年の女子学生は在籍者14名で就職希望者12名が全員内定,内
定率100%。その健闘ぶりには目を見張るものがあります。
しても敵もさるもの,簡単に見抜いてしまいます。バブル期で
あったなら,多少疑問のある人間でも,絶対的に人手不足で
したから,目をつぶって採用しましたが,何せこの不景気,
一騎当千とまでは言わぬまでも,半端な人間は選択しないよう
なぜ?どうして?…成績が良い?試験官が男性だ?…否,否,
否!思うに,教員の言うことを素直に聞いて早くから真剣に就
職に取り組んだからでしょう。面接の印象では自分のやりたい
ことを比較的具体化させていたようです。
にというノルマが人事課の人間には課せられているのです。イ
ンターネットを通じての企業研究,業界研究を是非進めて下さ
い。
もっとも36名の未内定者には,今では何を言ってもすべて後
の祭です。状況は日々変わっていきます。自由応募は5月中で
(教授 小野瀬 順一)
終わり,指定校,学校推薦もほぼ 完了しました。これからは計
画変更や辞退者の追加募集だけです。そのため会社や仕事を選
ぶのではなく,求人を見つけ出すことが必要です。毎日学科事
務室や就職課に通い,募集ニュースに競って目を通しましょう。
時には,これまでの求人の中に有効求人が残っていたりします。
研究室に配付された資料を何度も見返して残り福を手にしま
しょう。
次にこのような求人探しの行動はもちろん,応募,受験に至
る全ての行動モードをこれまでの君自身の標準モードから3倍
速,10倍速モードにギヤアップし,世の中よりも速く行動する
ようにしましょう。
では,今この瞬間より君のフルタイムを10倍速,就職シング
ルモードにリセットし,内定獲得に邁進しましょう。健闘を祈
ります。
(助教授 大工 芳昭)
本学主催の就職企業説明会(平成14年2月)
6
普段の努力と準備が必要
早期活動と広い視野,
柔軟性が鍵
土木工学科
工業意匠学科
土木工学科の就職状況は,昨年までとは比較にならないほど
10月25日現在の本学科における求人会社数は769社,就職希
厳しく,10月25日現在の内定率は34%と,昨年同期のほぼ半分と
望者は95名,就職内定数は5割です。昨年度より学生の動きは
なっています。国・地方自治体とも,財政収支の悪化から公共
事業への支出を縮小していることに一因があります。このよう
活発ですが,なかなか内定に至らない状況が続いています。デ
ザイン分野への求人数は100名前後で,昨年度と変わりませんが,
な傾向は今後も続くことが予想され,必然的に厳しく選考され
大手企業への就職は毎年厳しさを増しています。また住宅,建
ることになりますので,実力を身につけるための普段の努力が
必要です。また,就職先,勤務地をこれまでよりも広くとらえ
設関係の企業への就職は,より困難となってきています。その
中で,販売促進,営業,サービス,あるいはIT関連産業で,
ることも大切です。また,すぐに内定が得られなくとも,あ
きらめずにチャレンジし続ける粘りと体力も重要です。
新たな仕事を企画,創造できる総合的な視点に立てる人材を,
専門性を問わず,広く求めるケースが増えています。工場の海
3年生の後期には研究室への配属を決め,卒業まで連続して
外移転によって起こる国内生産基盤の変化に対応できる積極的
進路指導ができるような体制になっています。年が明ければ会
な人材を望む声が強まっています。内定者の多くは3月頃から
社訪問を受け付ける企業も多数あります。年内には希望する進
熱心に活動した学生たちです。できるだけ早い時期からそれぞ
路を明らかにし,遅れないように活動する必要があります。公
れの進路を見極めるよう指導を強化していますが,本学科が4
務員志望者が急増していますが,狭き門となっています。公務
月初めに行なった模擬面接は,学生の自覚を大いに刺激しまし
員を目指すのなら,単なるあこがれだけで受験するのではなく,
情報を収集し,充分に準備をすることが必要です。
た。来年度は指導をさらに強化する予定です。
(助教授
(教授
梨原 宏)
中山 正与)
就職状況
(中間報告)
について
就職部長
古賀 秀昭
今年も11月となり,就職戦線も終盤に差しかかったところ
ですが,本学の求人状況・内定状況は芳しくありません。右
表のように昨年度同時期と比較すると,求人社数は約20%減,
内定者数は9%減です。本学に求人票を送らないでインター
ネット求人する会社が増えているようですが,やはり経済不
況の影響が大きいようです。政府もいろいろな施策を講じる
ようですが,来年度もこの状態が続くと見ておいたほうがよ
就職課の資料室
○求人申込状況(平成14年10月25日現在)
(単位:社)
学 科 別 求 人 会 社 数
全学会
項
目
電 子 通 信 建 築 土 木 工 意 社実数
求 人 会 社 数 1,048
971
870
902
769 1,311
前 年 同 期 1,305 1,204 1,041 1,083
893 1,641
差
異 −257 −233 −171 −181 −124 −330
前年度比率(%) 80.3
80.6
83.6
83.3
86.1
79.9
いようです。また,内定率を見ても建築学科と土木工学科は
昨年よりはるかに厳しい状況にあります。当事者である4年
生も教職員も内定を得るために懸命の努力をしていますが,
好転の兆しは見えません。やはり不況と公共工事の減少がこ
の結果となっているのでしょう。この傾向は来年度以降も続
くとみて対策を立てるべきです。就職部としても何らかの方
○就職内定状況
(単位:人)
項
目 電 子 通 信 建 築 土 木 工 意 合 計
165
158
172
149
109
753
在 籍 者 数
就職希望者
138
139
163
138
95
673
110
就職内定者
103
56
47
48
364
74.1
34.4
34.1
50.5
54.1
内 定 率 (%) 79.7
76.3
54.8
60.9
44.3
63.1
前年度内定率(%) 71.2
法を考えたいと思います。しかし,求人が少ないとはいって
も探せば入れる企業はあるので,学生諸君の健闘を祈ります。
(環境情報工学科教授)
(女子の状況)
在 籍 者 数
4
3
就職希望者
3
就職内定者
内 定 率 (%) 100.0
前年度内定率(%) 100.0
14
12
12
100.0
80.0
34
32
14
43.8
48.8
11
11
4
36.4
90.9
21
20
12
60.0
44.4
84
78
45
57.7
59.6
○主な就職支援行事
年
月
日(曜)
初旬
H14
12
14(土)
H15
就職課前の掲示板
7
2
3
就
職
・就職ガイダンス
行
事
対象学年
(進路調査書記入説明,
就職模擬テスト, 3年生
就職企業説明会案内)
・就職模擬テスト
(就職適性検査・就職実践模試・エントリー 3年生
シート対策)
3(月)・ 4(火)・就職企業説明会
3年生
6(木)〜13(木)・民間就職試験および公務員試験対策講座 2・3年生
高等教育ネットワーク・仙台
リカレント講座
「コンクリート技術の要点」の開催
8月31日,9月7日及び9月14日(いずれも土曜日),本学
場受験者の合格率は,従来あまり高いとはいえません。大学
初めてのリカレント講座(仙台市教育委員会主催)が開設さ
れました(会場:本学1号館134教室)。講座の内容は,コン
が持っている知的財産を社会に還元する一手段として,リカ
レント講座開設は,極めて有効かつ有意義なものと考え,生
クリート技士試験を受験する予定の技術者を対象とするコン
クリートの基礎技術の解説です。
涯学習等委員会及び教授会のご理解を得て,仙台市に申請し
ました。聴講申込は宮城県内各地から81名の多くを数え,大
学外から鹿島建設㈱東北支店・長谷川福太郎氏とオリエン
タル建設㈱東北支店・高田真人氏をお願いし,また学内から
変熱のこもった聴講態度でした。終了後のアンケートによれば,
概ね好評でしたが,「もっとゆっくりと講義してほしい」,「ス
建築学科の田中礼治教授,田代侃助教授,大沼正昭助教授,
最知正芳講師,土木工学科の小出英夫助教授,外門(コーデ
ライドの見えにくい講師がいた」,「昼食の採れる食堂を用意
してほしい」など,今後参考にすべきご意見を多数いただき
ィネーター兼務)の計8名が講師を務めました。3日間とも,
ました。講師の方々・開会及び閉会のご挨拶をいただいた生
午前10時〜午後4時15分の間に,昼食休憩を挟んで,1講座
90分の講義を3講座ずつ(全部で9講座)行ないました。
涯学習等委員会,今野弘委員長並びに野家伸也副委員長,受
付から会場係まで3日間休日出勤していただいた事務局の方々
「コンクリート技士」という資格は,日本コンクリート工
に感謝いたします。
学協会(学会)が主管し,コンクリート製造・施工技術の水
(土木工学科教授
外門 正直)
準を確保・向上させる目的で設けられたものです。仙台試験
コーディネーターの外門教授
講演中の田代助教授
聴講する技術者の皆さん
NRDスーパーブロードバンド研究会
講演会がスタート
講演会には,岩崎学長が出席し,第二期ハイテクリサーチセ
第二期ハイテクリサーチセンターの研究として,NRDスー
パーブロードバンド研究プロジェトが本年度より発足しました。
ンタープロジェクトの意義について挨拶しました。その後,
米山教授のNRDガイド発明の経緯とその発展,並びに今後の
リサーチセンター長(プロジェクト主査)には,環境情報工
学科の米山務教授が就任し,9名の教員が研究担当者として
多くの学科から参加しています。現在,本学の研究面での情
課題などに関して分かり易い図面による講演がありました。
第二回から第四回においても,これまでの研究経験を踏まえ
た内容を分かりやすく紹介し,さらにプロジェクトでの研究計
4年生の
画を講演されました。各回とも教職員,多数の院生,
参加があり,講演後には多くの質問と活発な討論がありました。
報発信の拠点の一つとして,プロジェクトを立ち上げています。
また,研究活動の学内への情報発信,並びに学内共同研究体
制の確立を狙いとして,研究担当者を中心とした講師による
講演会を開催しています。第一回は米山教授による,NRDガ
本講演会は,今後とも開かれた講演会を目指し,学内の誰
でも参加でき,かつ,講演では分かりやすく研究内容を説明
イド〜もう一つのミリ波回路 ,第二回は上杉による 光通信
技術の高度化に向けて/波長変換技術の開拓 ,第三回は高野
剛浩教授による 圧電アクチュエータ/センサーとその応用 ,
するとの基本方針で運営していく予定です。ほぼ毎月,研究
担当者を中心に講演会を開催していく予定ですので,是非,
そして第四回は村岡一信教授による 自然のCG技術とその
リアルタイム化 と題した講演が行なわれました。第一回の
関心のある多くの学生,教職員の参加をお待ちしています。
(通信工学科教授 上杉 直 )
岩崎学長挨拶
第一回米山教授の講演
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第三回高野教授の講演と司会の上杉教授
国際交流シリーズ
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フランス人から見た仙台の印象
美味しくて健康的な日本食は大好きです。温泉も近くにたく
さんあって楽しんでいます。
しばらく日本に滞在していると日本語を少し話せるように
なって,私が外国人だということを忘れてしまいます。日本
人は英語を話すことをおっくうがりますね。フランス人も英語
客員研究員
ジャン・ポール・リュー
をあまりよく知らないし,間違いばかりします。でもあまり気
Jean Paul J.Rieu
にしないで話します。フランスでは1年間に6週間ほど休日が
(フランス出身)
ありますが,日本はそれより少ないように思われます。また旅
行の費用が日本では高くつくように思えます。新幹線はTGV
私はフランスのリヨンから来ましたジャン・ポール・リュー
です。日本学術振興会の招待研究者プログラムで通信工学科
と比較すると,同じ距離で約3倍高いと思います。日本には歴
沢田研究室の客員研究員として7月から10月までの4か月間,
史の古さからくる習慣的規則がいろいろフランスより多いよう
有機物質の摩擦に関する研究をしています。
1995年グルノーブル大学で生物物理の分野で博士号を取得,
に思います。
漢字と日本の習慣を理解するには30年はかかりそうなので,
これからも度々日本に来たいと思います。
翌年,東北大学電気通信研究所にポストドクターとして初め
て日本に来ました。当時,本学に近い八木山松波町にある国
際レジデンスに住んでいました。このとき仙台が大好きにな
りましたが,チーズやワイン,TVでのサッカー,友だちなど
が懐かしくなり,2年後にリヨン第1大学物理学教室の助手
としてフランスに戻りました。
2000年に2か月間日本に滞在したのが2回目で,今回の来
日が3回目ということになります。沢田教授とはこれからも
共同研究を続けたいと考えています。香澄町キャンパスは天
気の良い時は海まで見える眺めの良いところで大好きです。
でも,外国からの訪問者や研究セミナーが少ないのは意外で
したが,夏休みの頃に来たからかもしれません。
トピックス
フランス(リヨン)
2002年度 「角館 木匠塾」
かくのだて
もくしょうじゅく
「木匠塾」とは,建築を学ぶ学生が,さまざまな活動の中で「木」
を学ぶという,ネットワーク的なサークルです。
角館木匠塾は「東北の小京都」として木造建築の伝統技術や
伝統工芸を多く残している秋田県角館町を本拠地として,1998
年に開塾しました。今年の角館木匠塾は,本学のほか,八戸工
業大学,秋田県立大学,日本大学の各大学からの学生約80名で
活動しました。「木匠塾」は角館木匠塾だけでなく,山形県や
岐阜県,奈良県でも行なわれています。
木匠塾に参加した本学の学生
「木匠塾」の活動内容は場所によって異なりますが,角館木
バス停,ゲート,休憩所などがあります。今年のコンペでは本
学の「CUBE」という休憩所が選ばれ,制作を行ないました。
匠塾では毎年コンペを行ない,コンペを勝ち取った大学の作品
を参加大学全員で夏休み中に制作を行なってきました。作品は
制作期間はサマースクールと呼ばれていて,学生は公共施設で
10日間ほど自炊生活をして,制作を行ないます。期間中には大
曲花火大会などのイベントもありました。
すべて木造が基本です。今までの作品としては,モニュメント,
角館木匠塾のコンペは普通の学生コンペとは違って,実施設
計や施工なども学生だけで行ないます。そのため,大学の課題
ではできない体験や,完成の喜びなどが味わえました。とても
貴重な体験ができたと思います。本学の木匠塾メンバーは,
l
ors
(カラーズ)という学内学生有志で構成されて
ほとんどが co
いますので,感心のある方は5号館2階(建築学科準備室)ま
でお越し下さい。
最後に,ご協力いただいた建築学科長ならびに教職員の方々
に深く感謝いたします。
建築学科3年
作品「CUBE」
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高澤 忠洪(泉高校出身)
原初的な力
学生部次長
猿渡 学
第27回工大祭が終わった,その翌日のことである。激しい雨の中,大学祭実行委員会はびしょ濡れ
になりながら,時折強烈に吹き抜ける風に翻弄されながら「祭り」の後片付けを行なっていた。二ツ
沢キャンパス1号館4階の研究室から見ていると,それはいかにも小さく,彼らがあの「祭り」を企画
運営したということを信じられなくなった。しかし彼らは確かに成し得たのであり,「祭り」は確かに
そこにあったのだ。
第27回工大祭が終わった,その翌々日の朝のことである。前日の激しい雨は去り,薄れ日が差し込
む二ツ沢キャンパスに,もうあの「祭り」は跡形もなく消えていた。実行委員会の姿もなく,まるで
ここ数日の出来事は何もなかったかのように,静かな空間がそこにはあり,再び日常の時間が流れ始
めていた。しかし彼らは確かに熱情をここに残している,耳の奥にかすかにその喧噪を感じる。早朝
のキャンパスの静寂の中でそれを感じる。
その喧噪とは,ここ数日間のそれだけではない。私たちの中に元来あって,日常の中では密かに眠っ
ている熱情そのものなのだ。そして,ある瞬間その熱情が爆発的な力を持って湧き上がり,歓喜と狂
喜に自身を包み込んでいく。私たちの中のそんな原初的な力こそ,これから生きる上で必要かつ不可
欠な力なのだ。他の何にも代え難い生きる力なのだ。そして彼ら大学祭実行委員会は見事にそれを導
き出し教えてくれた。集客数や企画の多さは「祭り」の成否ではない,私たちの中にくすぶっている
炎をいかに燃え上がらせたのかが問題なのだ。その意味では,第27回工大祭実行委員会は称賛に値する。
(人間科学センター講師)
工大祭を振り返って
大学祭実行委員長
堤 真一郎(建築学科3年)
TUTUMI SHINITIROU
みなさん,第27回「工大祭i
n二ツ沢」は楽しんでいただけた
でしょうか。私たち大学祭実行委員会は,昨年に引き続いて二ツ
沢キャンパスでの開催ということで,4月から本格的に活動し
てきました。今年のメインテーマ「WA!!っしょいっ 」に基
づき,町内会の夏祭りをお手伝いしたり,川内追廻地区の夏祭
りのお手伝い,クリーンキャンペーンなど,様々なイベントに
参加し,輪を広げてきました。その結果,120名以上もいる大学
祭実行委員会が一つにまとまり,工大祭を成功させることがで
きました。それも様々な方々のご協力とご支援があってのこと
と思います。本当にありがとうございました。
最後に実行委員全員へ。「本当にありがとう。すばらしい工大
(仙台西高校出身)
祭が作れたね。」
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3年連続総合優勝
第17回対北海道工業大学総合定期戦が8月27日(火),28日(水)の2
日間にわたり,札幌の道工大キャンパスを主会場として行なわ
れました。熱戦の末,本学が7勝4敗で見事3年連続の総合優
勝を果たしました。
初日,本学選手団は苫小牧フェリー埠頭で道工大応援団,チ
アリーダーの盛大なエールでの出迎えを受けました。
開会式は午後3時から,キャンパス内の白樺の木々に囲まれ
た緑あざやかな芝生の会場で行なわれました。応援団のエール交換,
双方のチアリーダーの華やかな競演の中,お互いの健闘を誓い
合いました。
2日目の競技は抜けるような青空のもと,各種目に優勝を賭
けた熱戦が展開され,内容的にも両大学ともに僅差での勝利が
多く,実力伯仲といったところでした。なお,本学のバレーボー
ル部が7年連続優勝を成し遂げたのは印象的でした。
種目ごとの勝敗に一喜一憂する両陣営が,優勝をめぐっての
ムードを盛り上げる一方,相手選手を助け起こし,肩をたたき
ながら奮闘する選手たちの間には,回を重ねるごとに培われた
友情が垣間見られ,素晴らしい定期戦となりました。
戦
績
表
種
サ
目
ッ
カ
戦
績
ー ◎東北工業大学 1―0 北海道工業大学
ラグビーフットボール
東北工業大学 14 ―38 北海道工業大学◎
ソ フ ト テ ニ ス ◎東北工業大学 3―0 北海道工業大学
硬
式
庭
球
東北工業大学 1―4 北海道工業大学◎
バ ス ケ ット ボ ー ル ◎東北工業大学 84 ―83 北海道工業大学
剣
道
東北工業大学 1―2 北海道工業大学◎
柔
道
東北工業大学 1―5 北海道工業大学◎
アメリカンフットボール ◎東北工業大学 13 ―6 北海道工業大学
バ レ ー ボ ー ル ◎東北工業大学 3―2 北海道工業大学
ハ ン ド ボ ー ル ◎東北工業大学 20―19 北海道工業大学
道 ◎東北工業大学 79―75 北海道工業大学
弓
総
合
成
績
7勝
4敗
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結束強まる同窓会
8月24日(土),仙台国際ホテルにおいて,東北工業大学同窓会第18回定期総会が開
催されました。
同会長・秋元俊通氏の挨拶の後,平成13年度の事業,決算,監査報告が行なわれま
した。活動報告は同窓会ニュース編集活動,支部活動,在学生支援の奨学生制度の活
用状況,各地で開催された後援会主催の父母懇談会などです。
引き続き,平成14年度の事業計画案と予算案が提案されました。事業計画案では新
たに北海道支部設立に向けた支援,同窓会ホームページの充実など,ネットワークづ
くりの活性化を主眼とした案の他,在学生への支援活動の具体策として,課外活動用
のバス運行経費援助(後援会と共同事業)などが提案されました。これら平成13年度報
告および平成14年度事業案などのいずれも,出席者一同の賛同を得て承認されました。
同窓会ニュース6号
総会終了後の懇親会に先立ち,本年5月に急逝されました同窓会新潟支部会長の渡
部幸一氏のご冥福を祈り,出席者全員で黙祷を捧げました。
懇親会は理事長,学長をはじめとする大学関係者や後援会役員,退職された恩師を
来賓に迎えて開催されました。先生方や卒業生同士の久しぶりの再会に,会場のあち
こちで思い出話や情報交換が行なわれていました。なかでも,長引く不況は各業界の
同窓生にとって最も気になる話題となり,また土木工学科や工業意匠学科の同窓生に
は,来年度に変更される学科名称も話題になっていました。
ご出席いただいた先生方におかれましては,この紙面をお借りして御礼申し上げます。
今後,同窓会はさらにネットワークの拡大と結束を強めながら,大学や後援会との
連携や本学および在学生への支援も充実させていきたいと考えております。今後とも
同窓会へのご理解とご協力をお願いいたします。
(同窓会運営委員)
第18回定期総会
東 北 工 業 大 学 後 援 会 の 動き
て玉串を奉奠しました。建物の概要は,鉄骨コンクリ−ト2階建で,
本学後援会の秋の理事会が,10月26日(土)正午から香澄町キャ
ンパス大会議室で開催されました。
大泉会長は所用により欠席されましたが,齋副会長ほか各県
支部長を含め21名の役員の方々が出席され,4月に行なわれた
総会決定に基づく平成14年度事業計画の中間執行状況が報告さ
れました。さらに後援会が重要な柱と位置付けている,今年度
の父母懇談会実施状況やアンケート結果を踏まえて,来年度に
向けての審議・検討が行なわれました。また,各支部の方々に
は当日の検討を踏まえ,各県ごとに支部幹事会で報告,周知を
お願いいたしました。
(土)大学見学会が実施されました。新潟
なお,今年も10月19日
県支部から10名,山形県支部から初めて38名のご父母の方々が
参加され,当日は大学祭の学科企画,一般企画,フリーマー
ケット,ステージイベントなどを自由にご覧いただきました。
本学学生の熱気に触れた参加者の方々から,来年も是非参加し
たいとの報告がありました。
ご父母各位の一層のご理解とご援助を賜りますよう紙面を借
りてお願い申し上げます。
(後援会事務局)
◆6月5日環境情報工学科の須藤隆一客員教授(非常勤)が,環境
大臣から本年度の「環境保全功労者」に表彰されました。
延面積は292.12㎡。工期は11月末日までとなっています。
◆日本建築学会優秀修士論文賞に,本学大学院博士前期課程を修了
した佐藤大樹君(現在,東京工業大学大学院博士後期課程在学)の
「硬化型非線形復元力をもつ制振架構の振動応答」が選ばれ,8月
2日から開催の同学会大会(金沢工業大学)で表彰されました。
◆第57回国民体育大会「よさこい高知国体」夏季大会最終日の9月
24日,通信工学科4年斎藤剛君がメンバーとして出場した宮城
県チームが「弓道成年男子近的」で見事第3位の成績を挙げました。
◆10月1日から21日まで仙台市主催で開催された「第8回仙台
ショーウインドーデザインコンテスト」において,工業意匠学科3
年生・表示技法A実習生9名(荒井俊也助教授指導)の出展作品が,
約200団体の参加者の中から見事,総合グランプリを獲得しました。
◆10月4日工業意匠学科4年岡部彩子さんが「第3回デザイングラ
ンプリTOHOKU」で「期待賞」を受賞しました。
◆平成14年度郵政互助会教育振興基金奨学生として電子工学科3年
熊谷拓哉君,土木工学科3年加藤悠司君が選考され,10月7日に賞
キャンパス短信
◆7月30日二ツ沢キャンパスNRDスーパーブロードバンド研究セン
状および奨学金の授与式が行なわれました。
◆工業意匠学科4年鹿子常永君が,インドを旅した体験をまとめた
ター建設工事の安全祈願祭が建設敷地内で,理事長,学長,請負業
写真集「とびこめ!インド③心配するな安心するな」を出版しまし
者,関係者多数出席のもとに行なわれ,理事長と共に学長も鍬入れ
た。全国の丸善と市内の紀ノ国屋書店,工大生協にて発売中です。
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f
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z
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r
tギャラリー
なお,鹿子常永写真展が10月7日(月)〜20日(日)
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を行ないました。また学長に続いて,米山教授もセンターを代表し
で開催されました。
◆元本学工業意匠学科助教授(現在,多摩美術大学教授・本学非常
勤講師)小田襄氏が11月2日付で紫綬褒章を受賞されました。
表紙写真:第8回仙台ショーウインドーデザインコンテストにおいて,七
十七銀行仙台駅前支店のウインドーを飾った総合グランプリ受賞作品
撮影・本学写真部・工業意匠学科3年 野呂 知功
工藤理事長と岩崎学長の鍬入れの儀
安全祈願祭
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