Bridge Report アライドアーキテクツ(6081)

ブリッジレポート(6081) 2016 年 3 月 28 日
Bridge Report
アライドアーキテクツ(6081)
会社名
証券コード
市場
業種
代表取締役
社長
所在地
事業内容
中村 壮秀 社長
http://www.bridge-salon.jp/
決算月
HP
アライドアーキテクツ株式会社
6081
東証マザーズ
サービス業
中村 壮秀
東京都渋谷区恵比寿 1-19-15 ウノサワ東急ビル
SNS プロモーション総合支援プラットフォーム「モニプラ」の運営、SNS 広告
関連サービスの提供 等
12 月末日
http://www.aainc.co.jp/
- 株式情報 -
株価
発行済株式数(自己株式を控除)
736 円
DPS(予)
4,325,900 株
配当利回り(予)
0.00 円
-
EPS(予)
時価総額
ROE(実)
3,183 百万円
PER(予)
53.63 円
売買単位
-
BPS(実)
13.7 倍
100 株
PBR(実)
253.94 円
2.9 倍
*株価は 3/25 終値。発行済株式数は直近期決算短信より。BPS は前期末実績。
- 業績推移 -
決算期
(単位:百万円、円)
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
DPS
2012 年 12 月(実)
1,074
163
163
134
38.11
0.00
2013 年 12 月(実)
1,702
324
305
193
51.99
0.00
2014 年 12 月(実)
2,163
220
219
119
27.96
0.00
2015 年 12 月(実)
2,583
-345
-365
-418
-97.32
0.00
2016 年 12 月(予)
3,540
223
221
232
53.63
0.00
*予想は会社側予想。2013 年 12 月期まで個別決算、2014 年 12 月期より連結決算。2013 年 8 月 14 日付で 1:100 の株式分割を実施。
*当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。以下同様。
アライドアーキテクツ株式会社の 2015 年 12 月期決算概要などご紹介します。
―目次―
1.会社概要
2.2015 年 12 月期決算概要
3.2016 年 12 月期業績予想
4.今後の注目点
1
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今回のポイント
・15 年 12 月期の売上高は前期比 19.4%増加の 25 億 83 百万円。14 年 11 月の Facebook の規約変更(Facebook
ページ内でのインセンティブの提供による「いいね!」獲得の禁止)への機能面、営業面での対策から受注回復まで
に時間を要したが、SNS広告関連サービス、海外子会社の売上高が増加した。期初予想には達しなかったが、過
去最高を記録した。
営業利益は 345 百万円の損失。海外中心に新規サービスへの投資を継続した。繰延税金資産の取崩しにより当期
純損失は 4 億 18 百万円となった。
・16 年 12 月期の売上高は前期比 37.0%増加の 35 億 40 百万円の予想。SNS 関連市場の拡大とサービスのクロス
セルによる SNS プロモーションサービス、SNS 広告関連サービス及び海外子会社が伸長する。営業利益は黒字転
換。増収効果に加え、継続的なコストコントロールに取組む。
・前回のレポートでは、『「キャンペーン」、「データマネジメント」、「アドテクノロジー」の組み合わせによる導入企業数
拡大と単価上昇の実現という同社の戦略がいつ頃から実を結び、収益に反映されてくるのかを注目したい。』と述べ
たが、前期第 4 四半期は「導入企業数底入れ・回復」、「顧客単価上昇」と早くも実を結び始めている。
前期は業績下方修正により市場の期待に反してしまったが、第 4 四半期からの回復が本格的なものとなるのかを注
目したい。
1.会社概要
企業向けマーケティングプラットフォーム「モニプラ」の運営等を通じて、顧客企業に対し、ソーシャルメディア(※)や
ウェブソリューションを活用した「SNSマーケティング」を総合的に支援する国内オンリーワン企業。
「モニプラ」は、2015 年 12 月期、登録ユーザー数約 330 万人と巨大なデータベースを構築。プロモーション活動で蓄
積された膨大なビッグデータを活用し、最新の広告出稿技術を活用したより効率的なマーケティング活動を顧客企業
に提供。強固な顧客基盤、高いシステム開発力なども強み。子会社を通じたグローバル展開にも積極的。
(※)ソーシャルメディア:インターネット上でユーザーが情報を発信し形成していくメディア。電子掲示板、ブログ、ソーシャルネットワーキ
ングサービス(SNS)、クチコミサイト等、利用者の発信した情報や利用者間のつながりによってコンテンツを作りだす要素を持ったウェ
ブサイトやネットサービスの総称。
【沿革】
自ら事業を手掛けることに強い関心を持って入社した住友商事(株)で様々なビジネス経験を積んだ中村社長は、大
学生時代から親しんでいたインターネットを用いた事業の立上げを志し、2000 年 6 月、(株)ゴルフダイジェスト・オンラ
インの創業に参画し、e コマースの責任者を務めた。そうした中、ブログの普及に代表される個人メディアの台頭にビ
ジネスの可能性を感じ、ソーシャルメディアを用いたマーケティングが次の時代の主軸になると確信。2005 年 8 月、
同社を設立した。
創業後の模索の中、2008 年に人と企業を結び付けるコミュニティ作りが必要と考え、企業向け SNS マーケティングプ
ラットフォーム「モニプラ」を構築した。当初はブロガー(ブログを通じて自己の考えなどを頻繁に発信する人)を対象
に、製品やサービスのモニターを集めていたが、2011 年頃から Facebook 利用者が急速に広まるのに合わせて、「モ
ニプラファンアプリ for Facebook」サービスをリリースした。利用人数に限りのあるブログに比べ Facebook ユーザー
数は格段に大きいこと、Facebook は実名制のためいわゆる炎上(ネット上での誹謗中傷)が起きにくいため企業側も
安心感を得られること等から、同社サービスを使ったマーケティングに対する企業の関心が急速に強まり、顧客数、
売上高も急速に拡大。2013 年 11 月、東証マザーズに上場した。
2
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【経営理念など】
ビジョン 【一流ベンチャーたれ】
仕事の質も社会への貢献度も一流でありつつ、常に挑戦を続けるベンチャースピリッツを持ち続ける企業であること
を目指している。
ミッション 【ソーシャルテクノロジーで世界中の企業と人をつなぐ】
20 世紀は企業による情報発信が消費者にそのまま届く、「企業が中心」の時代であったのに対し、21 世紀は消費者
がインターネットによって能動的に情報を取得・取捨選択し、さらにソーシャルメディアを通じて自ら情報発信を行う
「消費者中心の時代」であると同社は考えている。
そうした中、ソーシャルメディアマーケティングを推進して企業と人をつなぎ、企業の情報流通や生活者の消費行動
に変化をもたらし、ひいては、生活者個人の利便性を向上させ、より豊かな社会の実現に向けて貢献することをミッ
ションとしている。
ビジョン、ミッションに加え、3 つのバリューを掲げ、社員の行動指針としている。
「Comfort Zone から飛び出せ」、「目を見開いて、常に何かを見つけろ」、「Go Fast」
【市場環境】
株式会社電通が 2016 年 2 月に発表した「2015 年 日本の広告費」によると、2015 年の総広告費は 6 兆 1,710 億円
で前年比 0.3%の微増。四媒体広告費(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)は全媒体前年比割れの同 1.7%減であったのに
対し、インターネット広告費(媒体費+制作費)は 1 兆 1,594 億円で同 10.2%増と全体及び四媒体の伸び率を大きく
上回った。
SNS広告市場の詳細にまでは触れられていないが、インターネット広告媒体費のうち、膨大なデータを処理するプラ
ットフォームにより、広告の最適化を自動的もしくは即時的に支援する広告手法である運用型広告費は 46,226 億円
で同 21.9%増と引き続き高い成長を見せている。
「DSP(広告主側からみた広告効果の最大化を支援するシステム)などのプラットフォームを活用した運用型ディスプ
レイ広告は順調に拡大している。また、ソーシャルメディアや動画ポータルメディアにおいて運用型動画広告のシェア
が拡大したことも成長を後押ししている。インターネットユーザーの約 6 割がSNSを利用すると言われている中、ネッ
ト広告の中でも広告効果の高いSNS関連広告は今後も高成長が続くものと考えられる。
【事業内容】
事業内容は主として、顧客企業と会員登録したユーザーがインターネット上で交流する企業向け SNS マーケティング
プラットフォーム「モニプラ ファンブログ」、「モニプラ Facebook」等を運営し、顧客企業のソーシャルメディアマーケ
ティング支援を行う「SNSプロモーション事業」、数多くのキャンペーン、プロモーションを通じて収集したユーザーの
SNSデータを蓄積・活用し、アドテクノロジーを用いてより効果的なSNS広告を提供する「SNS広告関連事業」が中
心事業で、顧客企業の最適なSNSマーケティングをワンストップで実現している。
また、海外子会社「ReFUEL4」では、グローバル市場を対象とした Facebook 広告のクリエイティブ制作に特化したク
ラウドソーシングサービスを提供している。
セグメントはソーシャルメディアマーケティング支援事業の単一セグメント。
3
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(同社資料より)
(1)SNSプロモーション事業
①概要
顧客企業とモニプラに会員登録したユーザーがインターネット上で交流する SNS キャンペーン支援プラットフォーム
「モニプラ」の運営を通じて、顧客企業のマーケティングや販売促進等の支援を行っている。
「モニプラ」には、ブログマーケティング支援プラットフォーム「モニプラ ファンブログ」と、キャンペーンプ
ラットフォーム「モニプラ Manager(月額利用サービス)」
、
「モニプラ Promotion(単発利用サービス)」がある。
「モニプラ ファンブログ」は同社が開発したインターネット上で運営している企業向けマーケティングプラットフォーム
であり、複数の顧客企業がマーケティングや販売促進等を目的としてキャンペーンを開催している。
キャンペーンの例としては、顧客企業が自社商品を会員ユーザーに提供し、商品のレビューや感想を投稿する「商
品モニター企画」、顧客企業が会員ユーザーにアンケートを実施し、会員ユーザーからの回答や情報を商品開発に
利用する「アンケート企画」などがある。
他方、会員ユーザーは「モニプラ ファンブログ」上で開催されている顧客企業のキャンペーンから好みのキャンペー
ンを選択、参加し無料で商品やサービスを使用することができ、意見や感想を「モニプラ ファンブログ」に提出する。
顧客企業は、同社が開発・運営している Facebook マーケティングプラットフォーム「モニプラ」上のシステム管理画面
に沿った入力操作のみで、アンケートや商品モニター、投票コンテスト等の様々なユーザー参加型キャンペーンを
「モニプラ」上で実施することができる。
(同社資料より)
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*「モニプラ Promotion」
スマホに最適化した最新型 Web キャンペーンをスポット(単発)で手軽に開催することができる。
また、Facebook や Twitter に加え、新たに Instagram、LINE など国内の主要 SNS と連携した最新型の応募システム
を搭載した。対象となる SNS はキャンペーンごとに自由に設定でき、幅広いユーザーをターゲットにすることが可能。
*「モニプラ Manager」
月額利用で Web キャンペーンを継続的に開催しデータを蓄積して様々なプロモーション施策に活用することができ
る。
既存サービス「モニプラ ファンブログ」を加えた3サービスにより、SNS データを活用した効果的なプロモーションを
実現する。
②顧客企業のメリット
「モニプラ」には、Facebook、Twitter、LINE、ブログ等を利用するソーシャルメディアユーザーが会員登録されてい
る。
その為、顧客企業は、「モニプラ」を利用してキャンペーンを開催すれば、会員に対してキャンペーンが開催される旨
を告知されるため、ゼロからキャンペーン参加者を集めることなく、キャンペーンを実施できる。
また、会員ユーザーはキャンペーンへの参加を通じて、ソーシャルメディア上で顧客企業の商品・サービス等につい
ての感想やコメント等を発信が期待できるため、自然な形でインターネット上のクチコミが醸成される。
顧客企業はこれらのインターネット上のクチコミを通じて、商品・サービス等に関する情報を消費者に拡散させること
ができる。
「モニプラ ファンブログ」、「モニプラ」は、下記のような様々な機能を有しており、顧客企業はこれらの機能を活用し
てキャンペーンを開催し、マーケティング及び販売促進活動等を行うことができる。
また単にキャンペーンを開催するだけでなく、ファンの蓄積及び属性分析などが可能となる点も顧客企業にとっては
大きな付加価値となる。
「モニプラ」では、「モニプラ ファンブログ」とは異なり、Facebook 等の SNS 上のクチコミや広告によりキャンペーン情
報が拡散されることに加え、Facebook ページ等の標準機能では把握できないキャンペーン参加ユーザーの特性、ニ
ーズ等のマーケティング情報を入手することも可能となる。
<各種機能>
◎キャンペーン作成機能
顧客企業はアカウントを開設し、「モニプラ ファンブログ」のシステム管理画面に沿った入力操作のみでキャンペー
ンを作成することができる。
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キャンペーンとしては、
 商品モニター企画
 アンケート企画
 写真や Youtube 投稿企画
 座談会・来店型企画
 写真コンテスト企画等の開催機能
などがあり、顧客企業はこれらの機能を活用し、様々なキャンペーンを開催することができる。
「モニプラ」では、「モニプラ ファンブログ」の機能に加え、スピードくじ、チェックイン等、Facebook 上での拡散を目的
としたキャンペーンの開催機能を有している。
キャンペーンは複数の企業が出展している「モニプラ ファンブログ」キャンペーンページ、「モニプラ」キャンペーンペ
ージ上で開催され、同ページに訪れた会員ユーザーは興味のあるキャンペーンに参加する。
◎ファンサイト作成機能
顧客企業は、「モニプラ ファンブログ」上に顧客企業専用ページである、ファンサイトを作成することができる。
ファンサイトには、キャンペーンに参加した会員ユーザーデータが顧客企業のファンとして蓄積される仕組みとなって
いる。
その為、顧客企業はファンサイト上でファンに対して、情報を発信したり、キャンペーンを通じてファンにコメントを求
めたりといった、交流を図ることにより、マーケティング情報の入手や販売促進活動を行うことができる。
◎効果分析機能
「モニプラ ファンブログ」管理画面にはキャンペーンに参加した会員ユーザーの状況やページビュー数、コメント、
参加時間等のデータを分析するツールが用意されており、キャンペーンの効果を顧客企業が分析することができる。
同様に、「モニプラ」も管理画面からキャンペーンに参加した会員ユーザーの状況やページビュー数、コメント、参加
者の出身地分布、年齢分布等のデータを分析することができ、キャンペーンの効果分析や、マーケティング等で活用
するための必要な情報を入手することができる。
③会員ユーザーのメリット
「モニプラ ファンブログ」や「モニプラ」に会員登録することにより、複数の企業のキャンペーンにアクセスすることが
でき、その中から好みのキャンペーンに無料で参加し、商品等を入手するだけでなく、企業に対して商品等の感想や
要望を発信するといった交流を図ることができる。
「モニプラ」の場合はさらに、会員ユーザーは SNS 上で、参加したキャンペーンや気に入ったキャンペーン及びそれ
に対するコメント等を友人に拡散し、友人と交流することが可能。
④収益構造
「モニプラ ファンブログ」、「モニプラ」ともに、「モニプラ ファンブログ」および「モニプラ」を ASP(※)形態で顧客企業
に提供しており、サービス利用料やキャンペーン運用支援料が主な売上となる。顧客企業への販売は、直販及び代
理店経由で行われている。
(※)ASP:Application Service Provider。アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供するサービス及び
それを提供する事業者を指す。
(2)SNSデータマネジメント事業
2014 年 9 月より立ち上げた新サービス。サービス名は「BRANDCo(ブランコ)」。
SNSプロモーションで入手したSNSデータの最適な管理、蓄積を支援するクラウド型 DMP(※)サービス。
(※)DMP:Data Management Platform。インターネット上の様々なサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一
元管理、分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォームのこと。アクセス解析や自社の
顧客情報だけでは取得できない Web 上の様々なデータ、いわゆるビッグデータを分析したうえで個人単位のターゲティングを行い、効率
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良く広告配信することができる。
<立上げの背景>
デジタルマーケティング市場においては、企業が保有する顧客データを統合・管理しターゲティング広告の精度を高
める「DMP」に関連したサービスが多数登場している。
中でも、用途を広告配信にとどめず、企業サイトのアクセス履歴や購入情報といった様々な顧客データを集約し幅広
いマーケティングに活用する「プライベート DMP」は、マーケティング会社ではなく企業が独自に顧客データを集約・
活用できる基盤として大きな注目を集めている。
ただ、DMP の導入にはデータ活用の専門的なノウハウや高額なコストが必要とされる場合が多く、本格的な導入は
まだ一部の企業に限られている。
また、ソーシャルメディアやモバイル端末の急速な普及・進化によって企業の顧客接点が分散化・複雑化し、「顧客と
向き合う」というマーケティングの基本活動に企業が専念しづらいという課題も指摘されている。
こうした中、アライドアーキテクツは、オンライン上の顧客接点を一か所に集め、「コミュニケーション」と「データの蓄
積・活用」を企業が一元管理できるクラウド基盤を提供することが、これらの課題を解決し、企業のマーケティングに
かかる負担の大幅な軽減につながると考え、サービスの開発を進め、今回「BRANDCo」をリリースした。
<サービス概要>
「BRANDCo」は、SNS、Web キャンペーンといった顧客接点を一か所に集約できるマルチデバイス/マルチソーシャ
ル対応の「ファンサイト構築システム」と、オンライン上で顧客データの蓄積・活用が行える「クラウド型 DMP」が一体
化した、全く新しい DMP サービス。
①ファンサイト構築システム
Facebook、Twitter、YouTube など企業・ブランドの公式 SNS アカウントに投稿されたコンテンツ等を自動取得しパネ
ル表示ができる機能や、ユーザーに表示されるレイアウトを見ながら直感的にページ作成ができる「見たまま編集」
機能などを搭載した「BRANDCo」独自の CMS(※)を提供している。利用企業は、新たにコンテンツを用意しなくても、
オープン当初から見応えのあるファンサイトを短時間で作成することができる。
ファンサイトを訪問したユーザーは、SNS アカウントやメールアドレスを利用して「ファン登録」を行うことで、限定キャ
ンペーンに参加したり、ブランドの最新情報をメールで受け取ったりすることが可能となる。
(※)CMS:Content Management System。Web コンテンツを構成するテキストや画像などを一元的に保存・管理しサイトを構築・編集でき
るソフトウェアのこと。
②クラウド型DMP
「BRANDCo」では、ファンサイト上でのコミュニケーションを通じて得た顧客データをクラウド上に蓄積し管理すること
ができる。アンケートの調査結果やキャンペーン参加履歴などのデータをもとに、ファンひとりひとりの企業・ブランド
への「好意度」を測り、分類化することが可能。
データベースは、CRM(※)の最適化やプロモーション施策、ターゲティング広告の配信といった多様なマーケティン
グ活動に活用し、見込み顧客の獲得やコア顧客の育成などに繋げることができる。
また、「BRANDCo」で蓄積した顧客データと、企業が独自で保有するプライベート DMP を連携させることで、さらに充
実したデータ基盤を構築することができる。
※CRM: Customer Relationship Management。顧客それぞれの属性や接触履歴を記録・管理しきめ細かい対応を行うことで、顧客満足
度を向上させる取り組みのこと
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(3)SNS広告関連事業
2014 年下期より実験的に手掛けた後、2015 年 2 月より開始した新サービス。
SNSデータとアドテクノロジーを掛け合わせて広告効率の一段の向上を実現する。
サービス第一弾として、商品・サービスに対して「好意・愛着」を持っているユーザーのデータを活用してターゲティン
グ広告の精度を向上させる「SNS 対話データ・ターゲティング」の提供を開始した。
「SNS 対話データ」とは同社独自のデータ概念で、「同社サービス上で広告主企業が行うユーザーアンケートなどに
より SNS ユーザーから直接的に収集できるリアルな意思・嗜好データ」をあらわす。
このデータをもとに、ユーザーひとりひとりの企業やブランドへの「好意・愛着」の度合いを可視化し分類することがで
きるのが「SNS 対話データ・ターゲティング」である。
「企業保有の広告ターゲットリスト」を母集団として SNS 上から類似ユーザーを抽出し、広告ターゲットを大幅に拡張
できる「類似ターゲティング」システムは、広告運用の効率化を飛躍的に高める仕組みとして注目を集めている。
「SNS 対話データ・ターゲティング」は、「類似ターゲティング」と「SNS 対話データ」を掛け合わせることで、「商品に興
味を持つかもしれない人」の推測データを母集団とする従来の類似ターゲティングから、「商品・サービスへの『好意・
愛着』が高い人」の分類データを母集団に加えて類似ターゲティングを行うことが可能となり、広告配信の精度向上
が期待できる。
今回の事業開始に伴い、アドテクノロジーに特化した専門部署を立ち上げた。
また、アドテクノロジーを、SNS プロモーション事業、SNS データマネジメント事業と連携させることで、「SNS 対話デー
タ」の収集・蓄積・活用をワンストップで支援し、広告主企業の事業成果に直結した SNS マーケティングを実現させる
ことを目指し、この 3 事業を横断したサービス開発を行うプロダクト開発チームを設立した。
3 事業にかかわる人員の組織化を強化することで、サービス間の連携をさらに深めるとともに、システム開発の効率
向上を目指す。
今後は、海外の SNS 広告取扱高トップシェア企業とのサービス共同開発も視野に入れ、さらなる機能拡充および販
売マーケットの拡大に取り組む。
(4)SNS 広告制作プラットフォーム「ReFUEL4」
SNS 広告のクリエイティブ制作に特化したプラットフォームサービス。子会社「ReFUEL4(旧 Allied Asia Pacific
Pte.LTD. 。2015 年 6 月にグローバル市場におけるサービスのブランド力を高めるとともに、さらなる効果的な事業展
開を目指すため商号を変更)」が 2014 年 7 月にサービス提供を開始した。
Facebook や Instagram 等の SNS 広告を出稿したい企業と、SNS 広告の制作を請け負いたいクリエイターをマッチン
グし、オンライン上でバナー画像や動画などの広告クリエイティブの発注・納品を可能にすることで、SNS 広告運用の
最適化を実現する。
ReFUEL4 は Facebook 及び Instagram の公式 API パートナーに認定されたことで Facebook 社が保有する広告デー
タへのアクセス権限を獲得しており、「ReFUEL4」のサービス開発ではこの広告 API を活用している。
(※) API:Application Program Interface。プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数等の集合のこと。
広告コンテンツの品質などによって出稿費用が変動する SNS 広告では、その効果を最大化する上で広告クリエイテ
ィブの最適化が重要視されており、広告の画像やテキストに細かな修正を加えて比較検証テストを繰り返し、調整を
重ねながら最適なクリエイティブを追求していくことが効果的であると考えられている。
企業が「ReFUEL4」のサイト上で Facebook 広告等の予算やサイズ、広告プラン、希望する色合いやテイストなどを入
力し「オファー」を出すと、世界中のクリエイターが条件に沿った広告バナーや動画を制作し「納品」する。
クリエイターを自社で用意しなくても、管理画面上で「どの広告クリエイティブが、どんな効果を生み出しているのか」
を可視化し効果検証を重ねることができるほか、実際にクリックされた割合に応じてコストが発生する従量課金制の
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料金体系により、広告クリエイティブの最適化にかかる時間やコストを大幅に軽減することができる。
一方、クリエイターは、「ReFUEL4」に登録すれば、時間に拘束されることなくオンライン上で世界中の企業から制作
業務を請け負うことが可能となり、新たな事業機会の創出に繋がる。
(同社HPより)
2014 年 7 月のサービス提供開始以降、着実に実績が積み上がっており、中国の大手ゲーム会社や世界展開する大
手音楽配信サービスなど、各国の企業が同サービスを利用している。
また、登録クリエイター数は 2015 年 12 月末で世界中 93 カ国、10,000 人にのぼる。
国別ではフィリピン、インドネシア、インド、タイなど東南アジアを中心としたアジア諸国が上位を占めるほか、アメリカ、
メキシコ、オランダ、イギリス、ブラジル、スウェーデンなど世界各国のクリエイターが登録している。
また販売拡大を目指し、サービスの開始にあたり、Facebook 広告取扱高において世界トップクラスのシェアを有する
Nanigans, Inc.(米国)とパートナー契約を結んだ。
Nanigans 社の Facebook 広告プラットフォームのシステムと連携し、同社の顧客企業に向けて積極的にサービスを展
開していく。
Facebook、Instagram の広告制作プラットフォームの公式パートナーとしての知名度の高さや営業活動の強化により
利用企業数が増加すると見込まれる。
また、拡大する SNS マーケットにおいて1社あたりの広告予算も増加する見込みであること、対応可能な SNS プラッ
トフォームが拡大(Twitter、YouTube、Snapchat 等)していることなどから、ReFUEL4 は極めて大きな成長ポテンシャ
ルを有している。
クリエイティブ制作コストは広告費全体の 10~15%と言われており、全世界でのSNS広告費実績からすると、約 1 兆
円の潜在市場が期待できる。
今後もクオリティの高い Web クリエイターの獲得のみならず、動画広告への対応などさらなる機能拡充に努め、サー
ビスの成長を目指していく。
(5)ウェブソリューションサービス
顧客企業のホームページ制作の受託を行っている。
ウェブ活用のための企画設計からデザイン制作、システム開発までを自社のリソースによりトータルで提供すること
が可能であるため、ウェブサイトのコンテンツを管理するシステムである CMSを利用したホームページ制作など、顧
客企業のホームページ作成のニーズに対応できる体制を構築している。
また、ホームページの制作に加え、インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディアであるCGM
(※)やクチコミを活用し、ソーシャルメディアマーケティングを意識した総合的なウェブ戦略の支援を行っている。
(※)CGM:Consumer Generated Media。個人の情報発信をデータベース化、メディア化した Web サイトのこと。クチコミサイト、Q&A コミ
ュニティ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ブログなどがこれにあたる。
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【特長と強み】
① 豊富な SNS データと高い信頼感
2008 年にサービスを開始した「モニプラ」のSNSユーザー会員数は 330 万人を超え、登録ユーザーの属性や趣味嗜
好等に関わる質の高い SNS ユーザーデータを蓄積している。
また、利用企業数は累計で 4,000 社以上となっている。多くの顧客企業は同社サービスを繰り返し利用してキャンペ
ーンを行っているリピーターで、安定した顧客基盤を形成している。
② 提供サービスの高い相乗効果
キャンペーンを中心としたプロモーション支援と SNS 広告関連サービスを一気通貫で提供しており、データを軸に相
乗効果の高い多様なサービスが提供可能である。
③ SNS プラットフォームとの強固な連携関係
Facebook、twitter 等、進化の早い各 SNS プラットフォームの認定パートナーとして、最新の開発情報や API の利用
が可能である。
以上の①から③の強みを活かして顧客企業に対し、より効果的なSNSマーケティングサービスを提供できる点が同
社の大きな強みとなっている。
また、会社設立時より、システム開発力を磨き上げることに注力しており、SNSに精通したエンジニア集団による高
いシステム開発力は他社を大きく上回っていると会社側は考えている。
一方、優れたシステムと共に、サイト運営、収集した「対話データ」の分析、活用に関するノウハウに関しても事業優
位性を確立している。こうした「高いシステム開発力と運営ノウハウ」も大きな差別化要因となっている。
2.2015 年 12 月期決算概要
(1)連結業績概要
(単位:百万円)
14/12 月期
構成比
15/12 月期
構成比
前期比
期初計画
売上高
2,163
100.0%
2,583
100.0%
+19.4%
2,903
売上総利益
1,523
70.4%
1,073
41.5%
-29.5%
-
販管費
1,303
60.2%
1,419
54.9%
+8.9%
-
営業利益
220
10.2%
-345
-
-
101
経常利益
219
10.2%
-365
-
-
101
当期純利益
119
5.5%
-418
-
-
65
増収もコスト増を吸収できず営業損失
売上高は前期比 19.4%増加の 25 億 83 百万円。14 年 11 月の Facebook の規約変更(Facebook ページ内でのイン
センティブの提供による「いいね!」獲得の禁止)への機能面、営業面での対策から受注回復までに時間を要したが、
SNS広告関連サービス、海外子会社の売上高が増加した。期初予想には達しなかったが、過去最高を記録した。
営業利益は 345 百万円の損失。海外中心に新規サービスへの投資を継続した。繰延税金資産の取崩しにより当期
純損失は 4 億 18 百万円となった。
(2)各サービス動向
◎SNS プロモーションサービス
Facebook ポリシー変更の影響が想定以上に長引き、新規の受注が減少した。
SNS データを活用した新規サービスやプラットフォームに依存した営業体制からの脱却が進み、受注は回復基調に
ある。SNS 広告関連サービスとのクロスセルも見込め、更なる成長が可能と考えている。
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ブリッジレポート(6081) 2016 年 3 月 28 日
http://www.bridge-salon.jp/
◎SNS広告関連サービス
SNS 広告市場の拡大を背景に、売上高は増加した。今後も SNS 広告市場の拡大が見込まれる上、SNS プロモーショ
ンで取得したデータと連携した広告関連サービスの強化等により、成長が可能と考えている。
◎海外子会社 ReFUEL4
サービスが順調に立ち上がり、継続して売上高が増加している。Facebook、Instagram 広告の認定パートナーとして、
全世界の SNS 広告市場拡大を追い風に今後も継続した事業拡大が可能と考えている。
(3)四半期動向
四半期毎の推移を見ると、2015 年 12 月期第 4 四半期(10-12 月)の売上高は 879 百万円で過去最高を更新し、継
続的なコストコントロールにより営業利益は 5 百万円と黒字転換した。
SNSプロモーションサービスの売上高は前期比 24%の増加。3Qで下げ止まり、4Qは増加に転じた。
SNS広告関連サービスの売上高は前期比 49%の増加。SNSプロモーションおよびSNSデータマネジメントと連携
したサービス展開の強化が奏功した。
海外子会社の売上高は前期比 25%の増加。SNS 広告市場の拡大に伴い Facebook 等の広告売上高が大幅に増加
した。
(4)財務状態とキャッシュ・フロー
◎主要BS
(単位:百万円)
14 年 12 月末
15 年 12 月末
流動資産
1,679
1,282
現預金
1,313
657
327
505
218
252
固定負債
25
67
負債合計
売上債権
固定資産
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
資産合計
9
8
182
176
1,897
1,534
14 年 12 月末
流動負債
15 年 12 月末
388
435
仕入債務
37
244
未払法人税等
39
2
-
2
388
435
1,509
1,098
1,501
1,092
1,897
1,534
純資産
株主資本
負債純資産合計
現預金の減少等で流動資産は前期末に比べ 3 億 96 百万円減少。固定資産は有形固定資産の増加により同 33 百
万円の増加。資産合計は同 3 億 63 百万円減少の 15 億 34 百万円となった。
負債合計は同 47 百万円増加の 4 億 35 百万円。有利子負債は長短ともゼロ。
損失計上により利益剰余金がマイナスとなり、純資産は同 4 億 10 百万円の減少。
自己資本比率は前期末から 7.9%低下の 71.6%となった。
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◎キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
14 年 12 月期
15 年 12 月期
増減
営業 CF
77
投資 CF
-130
-93
+37
フリーCF
-52
-661
-608
財務 CF
11
10
-1
1,313
657
-656
現金同等物残高
-567
-645
税金等調整前当期純利益が損失に転じ、営業CFはマイナスとなった。投資有価証券の取得による支出が前期より
減少し、投資CFのマイナス幅は縮小。フリーCFのマイナス幅は拡大した。
財務CFはほぼ変わらず。キャッシュポジションは低下した。
(5)トピックス
主として以下のようなサービスを開始した。
開始日
サービス内容
2015 年 10 月 1 日
Instagram 広告と連携したキャンペーンパッケージを提供開始
2015 年 10 月 29 日
Facebook を活用したインバウンド集客プロモーション支援サービス「モニプラ Global」を提供開始
2015 年 11 月 11 日
ReFUEL4、「InstagramPartner Program」の初期パートナー企業に選出
2015 年 12 月 28 日
YouTuber を活用した SNS 動画広告サービスを提供開始
2016 年 2 月 4 日
Facebook の新広告フォーマット「キャンバス広告」の制作・運用サービスを開始
3.2016 年 12 月期業績予想
◎連結業績予想
(単位: 百万円)
15 年 12 月期
構成比
16 年 12 月期(予)
構成比
前期比
売上高
2,583
100.0%
3,540
100.0%
+37.0%
営業利益
-345
-
223
6.3%
-
経常利益
-365
-
221
6.2%
-
当期純利益
-418
-
232
6.6%
-
*予想は会社側発表。
SNS 関連市場の拡大とサービスのクロスセルで 2 桁増収、黒字転換
売上高は前期比 37.0%増加の 35 億 40 百万円の予想。SNS 関連市場の拡大とサービスのクロスセルによる SNS プ
ロモーションサービス、SNS 広告関連サービス及び海外子会社が伸長する。
営業利益は黒字転換。増収効果に加え、継続的なコストコントロールに取組む。
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ブリッジレポート(6081) 2016 年 3 月 28 日
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4.中村社長に聞く
中村社長に足元の状況や今後の取り組みについてお話を伺った。
「FB規約変更の影響はほぼ終息。受注状況は好調に推移している。」
 Facebook の規約変更の影響は、プラットフォーム依存からの脱却に加え、Facebook のみではなく様々なSNS
を利用するようプロダクトセールスからアカウントセールスへと営業体制を切り替えたことで、ほぼ終息した。
 営業スタッフも当初は切り替えに苦労したが現在は順応し、一人当たり生産性は向上している。
 SNS広告関連サービスのクロスセルにより、導入企業当たりの単価は大きく上昇しており、また導入企業数も
底入れ、回復に向かっている。
 当社の強みの一つであるこのデータを軸としたプロモーション支援とSNS広告関連サービスの高い相乗効果に
ついては、その進捗、実績を投資家に理解してもらえるよう、適切なKPIを準備中だ。このKPIによって当社に
対する理解を更に深めて頂きたいと考えている。
「SNSマーケティングの有効性を認知する経営者が増えている。」
 SNSマーケティングの有効性、効果を多くの企業でトップ自らが認知し始めた。
 中堅企業から大企業まで積極的に予算を増額させ様々な取り組みを見せている。
 こうした動きは今後ますます強まっていくことになるだろう。
「当社の強みをいかんなく発揮して再度成長路線へ回帰する。」
 SNSマーケティングは圧倒的な成長性が見込まれる巨大市場だ。
 当社はその草分けであり、SNSメディア専業という高度な専門性、実績、ユーザー数などから様々なSNSメデ
ィアから認められ、強固な連携関係を構築することができている。
 同時にSNSプロモーション支援とSNS広告関連サービスを一気通貫で提供できる体制は顧客企業にも高く評
価されている。
 Facebook 規約変更の影響は前期のプロダクト及び営業体制の切り替えにより、ほぼ終息し、再度成長市場でN
o.1を狙うことのできるポジションにいる。あのような試練を比較的早い段階で潜り抜けることができたことで、
逆に「経営対応力」が培われ、足腰が強くなったと考えている。
 現在は、今後の高成長を実現するために国内外へ積極的な先行投資を行うステージであり、トップライン(売上
高)を伸ばすことも重要だと考えている。
 株主、投資家の皆様にはそうした考え方をご理解頂き、是非中長期の視点で当社を応援していただきたい。
4.今後の注目点
前回のレポートでは、『「キャンペーン」、「データマネジメント」、「アドテクノロジー」の組み合わせによる導入企業数
拡大と単価上昇の実現という同社の戦略がいつ頃から実を結び、収益に反映されてくるのかを注目したい。』と述べ
たが、前期第 4 四半期は「導入企業数底入れ・回復」、「顧客単価上昇」と早くも実を結び始めている。
前期は業績下方修正により市場の期待に反してしまったが、第 4 四半期からの回復が本格的なものとなるのかを注
目したい。
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見解は当社が公表されたデータに基づいて作成したものです。本レポートに掲載された情報は、当社が信頼できると判断した情報源か
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