SNS ≪ソーシャルメディア≫ ソーシャルメディアとは何か (Boyd

国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山
第 8 回 ソーシャルメディア: SNS
≪ソーシャルメディア≫
ソーシャルメディアとは何か (Boyd, 2014=2014)

過去 10 年のあいだ、ソーシャルメディアはごく少数のためのテクノロジーの寄せ集めから、現代文化の主要な
部分に位置する場およびサービスへと進化した。

ソーシャルメディアという語は、SNS サイト、動画共有サイト、ブログおよびマイクロブログ(ミニブログ)のプラット
フォーム、また参加者が自身のコンテンツを作ってシェアすることができる関連ツールを含んだ、2000 年代前
半に出現したサイトやサービスのこと。

フレンドスターやマイスペースといった初期の SNS サイトは、はじまった時点では、ユーザーが未だ知らない
人々、特に友達の友達に出会うことができるように設計されていた。自分と共通する関心、趣味、情熱を持っ
ている人々だ。

SNS サイトは、ソーシャルネットワーク「する」ために設計されていたのだ。

しかしこれらのサービスが予想を超えて人気を集めるようになったのは、新しい人に出会うためだけではなく、
友達同士でつながるためのプラットフォームを提供したからだった。

アーリーアダプターたちの多くは、このサービスを通して出会えるかもしれない友達の友達に注意を向けるより
も、単純に友達と交流することに熱中した。

人気絶頂のマイスペースのキャッチフレーズは、「友達のための場所」だった。
ソーシャルメディアのアフォーダンス

ある環境の条件や特徴は、「アフォーダンス」として理解することができる。それらは、ときに人々の意図すると
ころを超えてある種の行動を生み、それを促すために利用される場合もある。

多くのソーシャルメディアによって作り出された環境は、次の4つのアフォーダンスによって構成されていると考
えられる。
持続性

持続性:オンライン上の表現とコンテンツの永続性

ソーシャルメディアを通して共有されるコンテンツは多くの場合、消えることなくそこかしこを漂っている。なぜな
らテクノロジーは「持続性」を実現するように設計されているからだ。

コンテンツが残るという事実には重大な影響力がある。このようなコンテンツは長い時間にわたって非同期(同
時ではない)のインタラクションが発生することを可能にする。
可視性

可視性:証人となり得るオーディエンスがいる可能性

ソーシャルメディアを通じて、人は簡単に多数のオーディエンスと情報を共有し、距離を超えてコンテンツにア
クセスすることができる。そのことが、どんなものかを問わずメッセージを「可視化」を高めている。

たいていの場合、人々がソーシャルメディアを使ってオンラインにあげたものは、広くアクセス可能である。なぜ
ならほとんどのシステムは、広くパブリックに情報を共有することを前提に設計されているからだ。
拡散性

拡散性:コンテンツが容易に共有されること

ソーシャルメディアは多くの場合人々が情報を広げるのを後押しするように設計されており、はっきりとであろう
と暗黙のうちにであろうと、そこではリンクのシェアが奨励され、画像やテキストを再投稿するリブログや「お気に
入り」ツールが提供され、コンテンツを簡単にある場所から別の場所へとコピー&ペーストできる仕組みが用意
されている。

ゆえに、人々がオンラインに投稿するものの多くは、クリックひとつか2,3のキーを叩くだけで「拡散可能」なの
だ。
検索可能性

検索可能性:コンテンツを見つける能力

検索エンジンの進化により、人々のコミュニケーションも時に「検索可能」なものとなった。

いまや知りたがりの見物人たちはデータベースにあたり、誰かによる誰かについての無数のメッセージを掘り出
1
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山

すことができるのだ。
こうしたツールの数々はしばしば文脈についての手がかりを排除するように設計されており、人が検索して見つ
けたものを元々の文脈から離れて受け取る可能性は増すばかりだ。
≪人とのつながりを楽しむメディア: SNS≫
SNS (Social Networking Site/Service) (出典:e-Words「SNS」; http://e-words.jp/w/SNS.html)

SNS とは、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の Web サイト。

友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あ
るいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供する、会員制のサービス
のこと。

人のつながりを重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」というシステムになっているサービ
スが多いが、最近では誰も自由に登録できるサービスも増えている。

SNS には、自分のプロフィールや写真を会員に公開する機能や、互いにメールアドレスを知られること無く別の
会員にメッセージを送る機能、新しくできた「友人」を登録するアドレス帳、友人に別の友人を紹介する機能、
会員や友人のみに公開範囲を制限できる日記帳、趣味や地域などテーマを決めて掲示板などで交流できる
コミュニティ機能、予定や友人の誕生日などを書き込めるカレンダーなどの機能で構成される。

有料のサービスもあるが、多くは無料のサービスとなっており、サイト内に掲載される広告や、友人に本や CD
などの商品を推薦する機能を設け、そこから上がる売上の一部を紹介料として徴収するという収益モデルに
なっている。
SNS 略史

SixDegrees.com (1997~2001)

Cyworld (1999~, 日本語正式サービス 2005/12/05~)[韓国]

Friendster(2002.03~)

Orkut (2004.01~)

MySpace (2004.01~, 日本語版サービス 2006/11/07~)

FaceBook (2004.02~)[.edu/.ac アカウント]

GREE (2004.02~)

mixi (2004.02~)
≪SNS の特徴≫
SNS の特徴

ソーシャル・ネットワーク=人と人とのつながり。

SNS は、現実社会における自分の人間関係(人脈)をそのまま「目に見えるように(可視化)」したもの。もしくは
「社交的な人脈図」。



自分の人脈全体を鳥瞰できることによって、身近な知人の意外な側面が垣間見え、対人関係にも大きな影
響を及ぼし、人との付き合い方を変えていくものとなる。
招待制の SNS は、招待状がないと参加できないため、一定の安心感があり、「信頼できる」友人の紹介である
ため、人脈ネットワークも信頼度の高いものとなる。
「非匿名のメリット」
<SNS の中心コンセプト>

シェア(分かち合う)
 人脈のシェア
 個人の情報のシェア

フィルタリング(選別)
 人というフィルターを使って情報を選別
2
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山
SNS の特長

実名制による信頼性の高さ

招待制と紹介文による信頼性の強化

友人たちとのリンクの存在による安心感

リアルの延長としてのインターネット
SNS がほかのインターネットと違うのは?

SNS は「他とネットワークする」機能を基本として、ブログや掲示板などのインターネットのほかのサービスと融
合し、新たなインターネットの世界を切り開いている。
≪おびただしいつながり
(Christakis & Fowler 2009=2010)≫
SNS

SNS サイトでユーザーが受けられるサービスは、アクセス制限のある環境で公開あるいは半公開のプロフィー
ルを作成できること、つながりを共有するほかのユーザーのリストを表示すること、自分やほかのユーザーのつ
ながりをシステム内で閲覧・検索できることなどだ。

SNS の際立った特徴は、人間関係のネットワークをユーザー本人やほかの会員に見えるようにする点にある。

何億人もの人びとが、すでに SNS を日常生活の一部として利用している。毎日、オンラインで友人の近況を
知り、新たなつながりを築き、ゲームに興じ、お気に入りのリンクを張っている。

だが、SNS は本質的に、主にオフラインの人間関係を反映するものだ。インターネットがなければごく弱い絆し
か結ばなかったであろう人たち(たとえば昔のルームメイト、高校の同級生、パーティーの席上で短時間会った
だけの人など)との交流を保てる反面、知らない人を紹介し合うのには向いていない。
四次の隔たり

「フレンドスターは設立当初、閲覧できるプロフィールを四次の隔たり(友人の友人の友人の友人)までに限っ
ていた。興味深いことに、この制限は影響の及ぶ通常の範囲(「三次の影響のルール」を思い出してほしい)や、
現実の世界にありうる紹介の連鎖より一段階多いだけだ。つまり、はっきり謳っていないものの、フレンドスター
はコンピュータ技術をてこに人間の社会的水平を一段階広げることを目指していたようだ。

ところが新たなユーザーは、近道をつくることでネットワークのさらに奥まで入り込もうとした。その手口は、四次
の隔たりにある見知らぬ人と友人になり、社会的ネットワーク上の以前には見えなかった地点にまで手を伸ば
そうというものだった。だが、自然な社会的地平の先まで見られるということは、サイト上の友人関係のうち、現
実世界でのつながりを持たないものの割合が大きく増えることを意味する。そのせいもあって、フレンドスターは
アメリカでの人気を失っていった」(Christakis & Fowler 2009=2010: 335)。
二次の隔たり

「フェイスブックの成功とフレンドスターの衰退に一役買ったと思われるのは、ユーザーがネットワーク内で閲覧
できる相手の制限の問題だ。閲覧できる相手を四次の隔たりまでとしてフレンドスターに対し、フェイスブックで
閲覧できるのは直接の友人(一次の隔たり)のみか、場合によっては友人の友人(「知り合いかもしれない人」
という機能を通じた二次の隔たり)までである。おかげでまったく知らない者同士の結びつきは減り、利用者は
オンラインの世界が現実世界の社会的ネットワークと連動しているように感じる」(Christakis & Fowler
2009=2010: 337)。
≪スモールワールド理論≫
Small World Method

「Milgram は、”small world method”と名付けた巧妙な方法によって、世間の広さを実証的に明らかにしようと
した(Milgram, 1967; Traverse & Milgram,1969)。

Small world method とは、いわゆる「幸福の手紙」も どきの chain-letter technique であり、あらかじめ設定され
た目標人物と、他地域から無作為に抽出された人物(発信者)が、間に何人の知己を連鎖的に繋ぐことによ
って結合するか、その最少ステップ数を調べる方法である。
3
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山

かれらは、Nebraska と Kansas 州から選ばれた 196 人から発信された手紙が、両州から約 1350 マイル隔たっ
た Boston に在住する目標人物に、何人の 知人を介在させることによって到達するかをこの方法によって 調
べたところ、平均仲介者数は、5.2 人(ステップ数でいえば 6.2)であることを見い出した」(三隅・木下 1992: 9)。
「六次の隔たり」: Six degrees of separation
(出典:@IT 情報マネジメント編集部(2005)「情報システム用語辞典:六次の隔たり」;
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0507/28/news126.html)



「世界中の任意の 2 人は、知人の知人というような知り合いの連鎖の中で 5 人程度の仲介者によって間接的
につながっているという考え。
一般に米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram)が 1960 年代に実施したスモールワー
ルド実験に由来すると考えられている。これは任意の人物に手紙を届けるのに何人の人を介せばよいのかを
検証したもの。ただし、ミルグラムは実験結果を示した論文『The small world problem』(1967 年)で、“平均
5.5 人が仲介によって手紙が届いた”ことを報告したが、“世界中の人々が 6 人(5 人の仲介者)でつながって
いる”というような主張はしていない。
“六次の隔たり”という言葉を作り出したのは脚本家のジョン・グエア(John Guare)で、彼が書いた戯曲のタイト
ル『Six Degrees of Separation』から来ている。この作品は俳優シドニー・ポワティエ(Sidney Poitier)の息子を
名乗る詐欺師によって裕福な夫婦がだまされるという 1983 年に実際に起きた詐欺事件を題材にしたもので、
1991 年にブロードウェーで初演され評判となり、1993 年には映画化もされた(邦題は舞台が『あなたまでの 6
人』、映画が『私に近い 6 人の他人』)」。
≪スモールワールドネットワーク: Small World Network≫
Small World Network (Watts, 2003=2004)
4
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山
規則的

「(前頁の左側の図)そこでは、各点(ノード)は、円上で一定数のもっとも近い隣人とつながっている。例えば、
この配置では、10人の友人がいるとすれば、直近の左側の 5 人と右側の 5 人を知っていることになる。(略)
この場合、すべての人が輪になって手をつないで立っているようなもので、意思を伝える唯一の手段は、手を
つないでいる人に耳打ちするしかない」(Watts 2003=2004: 98)。

「規則からランダムへ移行する矢印の両極に加えて、格子はランダムグラフとどのように違っているのだろう
か?まず第一に、円格子は、非常に多くの人々から構成されている場合には「大きく」、任意の二点間の典型
的なステップ数(パス)は、長くなる傾向がある」 (Watts 2003=2004: 100) 。

例:円の反対側の人にメッセージを伝えようとする。それぞれの人が100人の友人を、左右にそれぞれ 50 人
ずつもっていたら、最短の方法は左右それぞれ 50 番目の人にメッセージ伝えてもらうこと。それでも円の反対
の人にメッセージが届くには1万ステップかかる。
ランダム

「ここで架空の携帯電話を考えてみよう。その電話は、隣人の一人につながるのではなく、ネットワーク全体か
らランダムに選ばれたほかの誰かに直接つながるものとしよう。図でいえば、このことは、ランダムにリンクを選
んで、新たにつなぎ直す(rewiring)のと同じことだ。つまり、A と B の間のリンクを消して、A の端は固定したま
ま、その円の中からランダムに新しい友人 Bnew を選ぶことである」 (Watts 2003=2004: 98) 。

「完全にランダムにつなぎ直されたグラフは、無視できるほど小さいクラスタリング係数を占示す。非常に大き
なネットワークでは、あなたが二人の人に対してランダムにつなぎ直し、その後、その二人がランダムなつなぎ
直しによってお互いにつながるというような可能性は、絶望的に小さい。同じ理由から、格子が大きくなるほど、
ランダムグラフは自動的に小さくなる」 (Watts 2003=2004: 100-01)。
スモール・ワールド

(規則的とランダムとの中間では何が起きるのか)

「つなぎ直される確率が小さいとき、図の中央のように、生じたネットワークは規則格子と似ているが、ランダム
で長距離にまたがる結合がいくつかある。(一部をランダムにつなぎ直しても)それでも、あなたの友人のほとん
どは、お互いのことを知っているので、クラスタリングは高いままである。しかしパスの長さは劇的に変化する。リ
ンクは一様にランダムにつなぎ直しているので、また、大きな格子の中ではあなたの近くよりも遠くにたくさんの
場所(サイト)があるので、あなたは、ずっと遠くにいる誰かとつながる可能性が高い。したがって、ランダムリン
クは近道(ショートカット)を作る傾向がある」 (Watts 2003=2004: 101)。

「携帯電話のたとえにもどろう。50 歩ずつ円の反対側までメッセージを伝えるのではなく、今やあなたとターゲ
ットの相手は、直接につながる電話を手にしている。二人の距離は数千から一に一気に縮まったわけだ。それ
ばかりではない。メッセージを新しい友人の友人に届けたいなら、あなたはたった2ステップで届けることができ
る。さらに、ほんの数歩で、彼らの友人たちは、あなたの友人たちと話ができ、彼らの友人たちの友人たちもあ
なたの友人たちの友人たちと話すことができる。

これらはすべて、あなたが世界の反対側の人とつながっていることによる。大まかに言えば、これが、スモール
ワールド現象がどうやって起こっているかを示している。大きなネットワークでは、すべでのランダムリンクは、以
前は遠く離れていた人々を結合しやすくするのだ。そして、彼らが一緒になるだけでなく、ネットワークの残りの
大部分も、互いにすっと近くなるのである」 (Watts 2003=2004: 101) 。
≪mixi ミクシィ≫
Mixi (出典:IT 用語辞典 e-Words「mixi」;http://e-words.jp/w/mixi.html)

株式会社ミクシィの運営する、会員 1000 万人以上を誇る国内最大の SNS(ソーシャルネットワーキングサー
ビス)。2004 年 3 月に開始され、会員数は 2005 年 8 月に 100 万人、2006 年 7 月に 500 万人、2007 年 5 月
に 1000 万人を突破した。数十万のコミュニティ、1 日 2 億ページビュー以上のアクセスがある。

mixi は参加者からの招待がないと加入できないサービスで、加入自体は無料。フォトアルバムやアンケート、
日記に HTML タグを使うといった拡張機能が利用可能になる 300 円の有料オプション「mixi プレミアム」もあ
る。
※2010 年 3 月 1 日より、登録制も開始し、招待状の無い人のユーザー登録を可能にしている。
※2012 年 6 月現在、月間利用者数は 1453 万人(mixi HP より)(2011 年 12 月時点で登録会員数 2623 万人)
5
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山
ミクシィの基本的仕組み

知り合いの輪
 SNS は参加者の人脈を可視化し、それを参考に知り合いの輪を広げていく。仕組みの本質は「知り合い
の輪」。

招待制の仕組み
 ミクシィは人脈形成のための社交倶楽部であるため、会員の「招待制の仕組み」が存在する。

プロフィールの仕組み
 参加者の自己紹介をするページ。その内容についてはあくまでも自己責任といわれている。
 紹介文、日記(ブログ)、日記一覧、コミュニティ、メッセージ、レビュー、マイミクアルバム、など。
ミクシィの特徴①

ミクシィでは、ほとんどの参加者が、知り合いの輪を広げるために紹介文や日記を書き、書籍のレビューや写
真を貼り、お気に入りの内部コミュニティに参加するというように、均質的な行動を取っている。

コメントにコメントするとコメントが返ってくるなど、コメントの応酬が「快楽」と感じられる。

マイミクが増えることは、自分がたくさんの仲間をもっているという自己顕示欲求を満たしてくれるため、友だち
が増えることが快感となる。
ミクシィの特徴②

ミクシィの場合は実名登録が推奨され、招待制により対面の世界での仲間の群れがそのまま参加してきた経
緯もあり、比較的穏やかな社会環境が出来上がっている。そこでは、お互いが癒しの関係、肯定する関係が
生産・再生産されており、これらは「感情の共有」によって支えられていると考えられる。

ミクシィはお互いを受け入れて認め合う空間だが、2ちゃんねるはお互いを否定し合うことが中心に文化である。
ただし、両者はコミュニケーション欲求を満たしてくれるという点では共通している。
2005 年 mixi 調査 (松尾・安田, 2007)

2005 年3月時点で、mixi の運営会社から学術的な目的でデータ提供を受け、分析を行った。

本研究ではマイミクの関係を「友人関係」と呼ぶ。

用いたデータは、ユーザ数が 363,819 人、総紐帯数が 3,813,702

ほとんどの紐帯は双方向あるが、108 個の紐帯だけは非対称である。

一人当たりの平均友人数は 10.48 人

全体の 23.6%にあたる 85851 人が友人を1人だけ
しかもっていない。

友人が2人以下の者は全体の 35.7%

3人以下の者は全体の 44.3%

友人数の最大値は 1301 人であるが、mixi では
2004 年10月以降、マイミクの数を 1000 人に制限
している。







友人関係の紐帯の次数分布を示した図1
X 軸は対数変換した友人数(次数)、y 軸は対数
変換した確率(該当ノード数を全ノード数で割ったも
の)を示している。
ミクシィの友人関係構造もスケールフリー性を確認
できる。べき乗の係数γは 2.4 程度。
友人関係のネットワークは、全体で 1215 のコンポーネント(連結した部分グラフ)に分かれており、最大のもの
は 360,801 人のユーザから構成される。
2番目に大きいものでもノード数は 16 であり、ほかのコンポーネントはそれ以下である(ノード数が2個のコンポ
ーネントが 895 個であった)。
全体のクラスタ係数 C は 0.328 であり、最大コンポーネントの平均パス長 L は 5.528 であった。
クラスが係数とは、ノードに隣接するノードが隣接する確率である。この値が高いとネットワークが高い凝集性を
もっていることを表す。
6
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山

平均パス長とは、ノード間の最短パスの長さ
の平均であり、これが小さいことは任意の人
同士が短いステップでつながることを示す。

mixi で 301 人以上の友人を持つユーザは
わずか 99 人であり、全体の 0.027%ときわめ
て少ない(図2)。
この 99 人は、いわば mixi における著名人で
あった、立ち上げからのメンバーを含んだネ
ットワークのコアであると予想できる。





このネットワークでは、内部に大きく2つのクリ
ーク(直接的に連結しているアクターの集
合)が存在する。
この2つのクリークを連結している橋の機能を
果たすペアが3組存在しており、これら3つの
ダイアドが、2つのクリークを結んでいる。
この 99 名が形成するネットワークのクラスタ係数 C は 0.382 であり、最大コンポーネントの平均パス長 L は
2.74 であった。
中心的なメンバーの間でもかなり密な関係が形成されていることがわかる。
≪FACEBOOK≫
FACEBOOK とは (出典:IT 用語辞典 e-Words「Facebook」;http://e-words.jp/w/Facebook.html)

北米の大学生向けに特化したことで高い人気を獲得したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。登録ユ
ーザ数は 2006 年時点で 900 万人となっている。

Facebook は大学生限定の SNS として急成長し、かなりの割合の学生が加入し、社会現象として話題となっ
た。学生の情報共有やコミュニケーション、人脈を維持・拡張するためのツールとして学習や研究、就職活動
など学生生活のあらゆる面に活用されている。

その後、一部の高校および企業、組織などのネットワークからの登録も受け付けるようになり、登録ユーザ数
はさらに伸びていった。将来的には一般ユーザの登録受け付けを開始する計画もあるという。
※2006 年 9 月に一般へ公開
※2008 年 5 月に日本語版が公開
フェイスブックの特徴

リアルさを重視したメガ SNS
 アクティブユーザーが世界で 5 億人を超えている。
 実名登録が義務付けられている。

プライバシーの設定が細かくできる
 プロフィールの公開範囲を細かく設定できる。

タイムライン式の掲示板を採用
 ツイッターと同様に、タイムライン式の掲示板を取り入れているため、書き込みに対する心理的抵抗も少
ない。

ブログなどと相性がいい
 フェイスブックとブログを連携させることで、ブログ記事更新が自動的にフェイスブックの「ノート」機能に反
映される。

別途アプリでツイッターと連携

「いいね!」ボタンで評判を探る
 全世界で 1 日 30 億回もクリックされる人気アプリケーションが「『いいね!』ぼたん」。ユーザーの評価を
判断するのに役立つ。
7
国際情報ネットワーク論
2016/12/01
担当:遠山
Facebook で「狭くなった」世界を実証 (Isaac 2011=2011)

「ミラノ大学の研究者と共同で行われた『Facebook』の調査で、これまで人々は「六次の隔たり」でつながって
いるとされてきたのに対し、Facebook ユーザーの場合は「四次の隔たり」であることがわかった。

Facebook の調査では、7 億 2,100 万人にのぼる登録者全体を対象とした。特定の 2 人の間の距離を、より正
確に示したことになる。

今回の論文の共著者であり、Facebook データ・チームに属するソフトウェア・エンジニアのラーズ・バックストー
ムは、「Facebook に新しいユーザーが参加すると、そのたびに、互いの経路を短くする近道が生まれる可能性
がある」と説明する。

この調査からは、ほかにも興味深い結果が得られたと、バックストーム氏は指摘した。州、国、さらには大陸全
体のユーザー間の隔たりの数が減少している一方で、友人の大半は自分の周辺に局所的に集中していて、
すべての関係の 84%が、同じ国に住んでいるユーザー間のものだった。

「われわれの間のつながりの距離は短くなっている。だが同時に、こうした強力なコミュニティー構造も存在す
るのだ」とバックストーム氏は述べた」。
参考文献
クリスタキス, N.A., ファウラー, J.H.著 鬼澤忍訳 (2009=2010)『つながり:社会的ネットワークの驚くべき力』講談社
ボイド, D. (2014=2014)『つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの』草思社
ワッツ, D. (2003=2004)『スモールワールド・ネットワーク―世界を知るための新科学的思考法』CCC メディアハウス
(株)ヒマナイヌ監修 猪蔵ほか著(2005)『ソーシャル・ネットワーキング・サービス:緑の手帖』翔泳社
山崎秀夫(2007)『ミクシィ[mixi]で何ができるのか?』青春新書
斉藤徹(2010)『図解 入門から業界動向までひと目でわかる ソーシャルメディア』アスキー・メディアワークス
松尾豊・安田雪(2007)「SNS における関係形成原理:mixi のデータ分析」、『人工知能学会論文誌』第 22 巻第 5
号 G、pp.531-541.
Isaac, M. (2011) Facebook Study: It's a Small(er) World After All, WIRED, 2011.11.22=天野美保・合原弘子訳
(2011)「Facebook で「狭くなった」世界を実証」、WIRED 日本語版, 2011.11.24.;
http://wired.jp/2011/11/24/facebook で「狭くなった」世界を実証 /
8