業務行為および ビジネス倫理規範 - 株式会社ボイスアンドビジュアル

業務行為および
ビジネス倫理規範
最終改正日:2009 年 5 月 6 日
目次
企業責任についてのメッセージ ..............................................................................................1
本規範の目的および運用 ....................................................................................................2
法律上/法令遵守の義務
法令遵守..................................................................................................................3
医療従事者との金銭上の取り決め...........................................................................3
医療機器に関する法令 ............................................................................................4
独占禁止法..............................................................................................................5
キックバック、贈賄、腐敗の防止 ................................................................................6
環境..........................................................................................................................6
インサイダー取引 .......................................................................................................7
一般開示..................................................................................................................8
会計または監査事項 ................................................................................................8
広告および販売促進 ................................................................................................8
政府機関とのビジネス ...............................................................................................9
誠実性
ビジネス上の優遇および贈答品 ................................................................................9
プライバシーに関する方針/守秘義務 ...................................................................10
知的所有権............................................................................................................10
企業記録................................................................................................................11
利害の対立 ............................................................................................................11
会社資産の無断または不正使用...........................................................................12
職務に対する説明責任 ..........................................................................................12
投資家およびメディア関連.......................................................................................12
人間尊重
衛生および安全 ......................................................................................................12
多様性....................................................................................................................13
職場での行動/職場でのハラスメント.....................................................................13
チームメンバーの仕事/生活の調和.......................................................................13
チームメンバーの育成 ..............................................................................................14
チームメンバーのコミュニケーション.............................................................................14
不適格者................................................................................................................14
品質への取組み
品質........................................................................................................................14
製品の安全性および継続的改善...........................................................................15
i
目次(続き)
管理責務
環境........................................................................................................................15
企業イメージ ...........................................................................................................15
地域社会への参加 .................................................................................................15
職能団体................................................................................................................16
政治的プロセス .......................................................................................................16
報告および解決のプロセス
潜在的な違反の報告.............................................................................................16
問題のある行為の通報者の保護 ...........................................................................17
調査および是正措置 ..............................................................................................18
適用免除および改正 ..............................................................................................18
倫理規範違反への対応および懲罰 .......................................................................18
ii
企業責任についてのメッセージ
皆さんがチームの一員として、バイオメットの事業活動の根幹を成す基本原則を把握し、支持すること
が非常に重要です。バイオメットおよびそのチームメンバーが、該当するすべての法律および規制に従
い、最高位の倫理基準を守り、我々が事業を行う地域社会において責任ある一員として行動するこ
とが、当社の理念です。
皆さんがこれらの原則を理解し、従うことができるよう、本規範を作成しました。本規範では、事業活
動を行う上で、認識しなければならない幾つかの具体的な方針および法律を取り上げています。本規
範を読むことで、皆さんが法律の専門家になることを期待しているのではありません。ここに挙げる例は、
方針または法律が適用されるすべての状況を網羅しているわけでもありません。皆さんが本規範に従
い、一定の法律および規制を概して理解し、慎重を要する問題について認識することが求められます。
何よりもまず、皆さんには、必要な時に助言を求めることを期待します。ある特定の行為に関して疑問
がある場合は、まずそれを提起することが重要であることを忘れないでください。
本規範は、問題や疑問を提起するための適切な業務行為および手続きについて概説することを目
的としています。本規範を十分に読み、理解するようにしてください。これら原則への皆さんの献身的
な遵守が、バイオメットの卓越性と品質の評判を高めることにつながります。
よろしくお願いいたします。
取締役会長、
社長兼
最高経営責任者
ジェフリー R. ビンダー(Jeffrey R. Binder)
-1-
本規範の目的および運用
企業倫理とは、私たちの共通の価値観の実践です。共通の価値観により、私たちが何者であり、お
互いに何を期待しているのかが明らかになります。本業務行為およびビジネス倫理規範は、チームメン
バーおよび取締役(総称して「チームメンバー」)を含むバイオメット社およびその子会社(総称して「バ
イオメット」または「当社」)の全職員に適用します。また、バイオメットは、当社のビジネスパートナーにつ
いても、本規範に記載される原則を共有することを求めます。
本規範は、バイオメットのビジネス慣行を形成する5つの一般的な企業価値を規定しています。
(a)法律上/法令遵守の義務 - バイオメットは、世界における当社の全事業活動に適用される
すべての法令を遵守します。これは、バイオメットの各従業員にとって、法律の精神と字義を理解
し、それに従うことを意味します(つまり、法律が具体性に欠けても、倫理的に正しく行動しなけれ
ばなりません。)
(b)誠実性 - ビジネスにおいて、長期的な信頼関係を築くためは、誠実・率直・公平であることが
必要です。当社は、最高職業水準を維持することを約束し、そしてこの約束を守ります。
(c)人間尊重 - 優れたチームメンバーは、バイオメットの卓越性を実現するためには欠かせません。
すべての従業員が企業という名のチーム、そしてその成功の一員であり、それぞれ尊厳と尊敬を持
って扱われるべきです。
(d)品質への取組み - バイオメットの品質に対するコミットメントは、当社の製品を通じて、生活の
質が毎日毎時、世界中で継続的に向上されることで、評価されます。バイオメットの各従業員は、
今日の最高位の品質基準に力を注ぎ、明日のために常に改善していかなければなりません。
(e)管理責務 - 当社は、バイオメットをとりまく物理的かつ社会的環境に配慮する責務があります。
バイオメットの各従業員には、当社の資産と私たちが暮らす地域社会の両者に対し、責任ある管
理人であることが期待されます。
バイオメットの共通の価値観を強調することに加えて、本規範は個人および企業の責任を規定するこ
とを目的としています。各チームメンバーは、自身の行動に対して責任があることを理解しなければなり
ません。誰も他のチームメンバーに本規範を違反させる権限はありません。また、他人に違反するよう
指示または促すような試みは、それ自体が本規範の違反になります。潜在的な違反行為については、
調査が行われ、適切な措置が施されます。
管理職にある者は、特に他のチームメンバーの模範となり、しばしば部下の行動を指示する責任があ
ります。バイオメットは、マネジャーも含め、すべてのチームメンバーに対し、本規範を把握し、理解する
ことを求めます。本規範は、チームメンバーまたはマネジャー個人、そしてその配下にいるすべての者に
適用します。
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2002年米国サーベンス・オクスリー(SOX)法第406条およびこれに基づき公布された規則との関係に
おいて、本規範は、当社の最高経営責任者、最高財務責任者、最高会計責任者または監査役、
あるいは同様の職務を遂行する者(「上級役員」)の倫理規定でもあります。
本規範は、バイオメットが採用する法律上および倫理上の業務行為に関する広範な原則を概説す
るために作成されたものであることに留意してください。本規範は、業務上直面する可能性がある法
的または倫理的な問題を完全に網羅しているわけではありません。したがって、本規範は皆さんの常
識と的確な判断と共に利用されるべきものです。確信が持てない場合や特定の業務行為について疑
問がある場合は、上司、経営陣、バイオメットの顧問弁護士、またはコンプライアンス部に連絡してくだ
さい。
法律上/法令遵守の義務
世界市場での成功は、各個人が自身の職務に関わる現地または地域の法律上および規制上の要
件を認識しているかどうかにかかっています。
法令遵守
医療業界における法律および規制は常に存在するものであり、バイオメットの事業のあらゆる機能分
野において、影響を及ぼします。職務や勤務国を問わず、考慮し守らなければならない法律、規制お
よび倫理基準があります。
バイオメットは、事業を展開しているあらゆる国および地域社会において、良き企業市民であるために
努力しており、該当するすべての法律および規制に従います。各チームメンバーは、国際法、国内法、
州法、地域法および現地法、そして所属する事業部門や担当職務に影響を及ぼすビジネスの要件
や慣行を認識し、理解するように努力する必要があります。
法の無視または意図的な無知は許されるものではなく、これを行った者は懲戒処分の対象となりえま
す。特定の状況事実により、違法な行為が恐らく行われていることをチームメンバーが知っているにもか
かわらず、その事実を無視し、適切なバイオメットの人員に報告しなかった場合、意図的な無知となり
ます。国内および国外の法令違反は、個人のみならず、バイオメットも民事および/または刑事処罰
の対象となることがあります。したがって、バイオメットの法的義務を知り、それに従うことが、皆にとっての
最善の利益なのです。
医療従事者との金銭上の取り決め
医師およびその他の医療従事者との業務上の強いつながりは、バイオメットの成功に不可欠です。こ
れらの医療従事者は当社の顧客であるだけでなく、当社の製品アイデアを実証試験し、当社製品を
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必要とする患者について教授し、また当社がその他の医療従事者に当社製品の安全かつ効果的な
使用法を指導する際の手助けとなります。
多くのチームメンバーが、製品デザインチーム、研修や教育プログラム、研究プロジェクト、そしてその他
の活動を通して、医療従事者と幅広い交流を展開しています。このような交流は、バイオメットにとって
不可欠なものではありますが、当社と医療従事者との取り決めは政府当局によって厳重に規制され
ています。特に米国においては、メディケアやその他の連邦医療制度によって支払い保証される製品
の使用に影響を与えうる、取引関係に関する広範囲に及ぶ規制が設けられています。
これらの法律は、製造業者または流通業者の不当な金銭的インセンティブに左右されることなく、品
質、価格、そして患者のニーズに基づいて顧客が製品を購入できるようにするためのものです。医療詐
欺および濫用に関する法律に違反した場合、バイオメット、チームメンバーおよび当該医療従事者は、
懲役、民事罰金または刑事罰、そして政府医療プログラムへの参加の拒否を含む、重大な罰則の
対象となりえます。広く定義した場合、医療従事者との金銭上の取り決めに関するバイオメットの方
針は、次の2つの原則として規定できます。
•
第一に、バイオメットの製品を使用、購入、発注または推奨することを引き換えに、あるいは大
量注文顧客への見返りとして、金銭上の取り決めの条件を設けること、または無料の製品、
サービスまたは助成金を提供する明示的または暗示的合意を取り決めることは禁じられてい
ます。
•
次に、医療従事者への支払いは、次の条件を満たす必要があります。(1)正当な返金、ある
いは承認された製品割引またはリベートであること、(2)合法的な慈善寄付であること、(3)承
認された研究または教育助成金であること、または、(4)正当なビジネス上のニーズに対する
サービスの提供であり、かつ、書面で合意された公正な市場価値に基づく支払いであること、
そしてバイオメットの標準的な業務手続きに従い、事前に承認されていること。
この分野における法律は極めて複雑なため、バイオメットの腐敗防止に関するグローバル方針、そして
該当する場合は、米国詐欺および濫用に関する法令遵守方針に詳細な法令遵守に関する手引き
が記載されています。どちらの方針も、バイオメット・コンプライアンス・イントラネットサイトから入手できま
す。医療従事者との金銭上の取り決めにおいて、当該方針、医療詐欺および濫用に関する法律、そ
して政府医療プログラムの条件に厳格に遵守している必要があります。チームメンバーは、本規範に
記載される手続きに従って、疑わしい違反について報告する義務があります。
医療機器に関する法令
医療機器の製造および販売に関する法令は多岐にわたるため、チームメンバーは各自の職務に影響
を及ぼす法律および規制を認識していなければなりません。例えば、製造チームメンバーは、業界の
品質規制および基準を把握し、それらに従う必要があります。研究チームメンバーは、実験に関する
基準について知り、遵守する必要があります。マーケティングチームメンバーは、製品の販売促進に関
する法的規制に従わなければなりません。また、医療機器に関する法令は、各部署および事業単位
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が正確かつ完全な記録を保持するように求めています。各チームメンバーは、これらの法的要件と各
自の職務との関連性を理解し、完全かつ正確に文書化を行なう責任があります。
さらに、当社の各事業単位は、当社製品に関する有害事象の報告があった場合に従うべき該当手
順をチームメンバーに提供するものとします。
独占禁止法
独占禁止法は、自由企業制において、公平かつ公正な競争を保護育成することを目的としています。
この目的を達成するために、独占禁止法は意図的に広汎に定められており、不公正な競争方法お
よび不当な取引制限などの行為を禁止しています。このような広汎な表現により、取締機関は、
様々な事業活動を審査し、当該活動が競争に及ぼす影響を判断する権利が与えられていることに
なります。
バイオメットは、世界中の事業活動において、該当するすべての独占禁止法を厳守することを方針と
しています。独占禁止法および競争法は、高度に専門的であるうえ、国ごとに異なる場合があります
が、下記の原則は、チームメンバーが直面しうる独占禁止法に触れる状況を要約しています。独占
禁止法に関する具体的な質問または解釈については、所属する事業単位の経営陣またはバイオメッ
トの顧問弁護士にお問い合わせください。
(a)競合他社との関係。価格設定、競売価格、割引、販売促進、収益、原価、原材料、販売
条件、特許権使用料、生産計画、または在庫について、競合他社と話し合うことは、一切避け
なければなりません。顧客の割り当て、販売区域の分割、または生産や革新の制限などを競合
他社と取り決めることは、固く禁じられています。バイオメットは、当社製品の価格および販売条件
を独自に決定します。その決定に疑問を抱かせる競合他社との情報交換は避ける必要がありま
す。たとえ話し合いが、単にバイオメットまたは競合他社の製品に関するものであっても、あるいは
無害または何気ない情報の交換であっても、そのような情報の共有は、競争を制限する試みと見
なされる可能性があります。ただし、市場において公開されている情報を入手することに問題はあ
りません。
(b)事業者団体。事業者団体の会合は、競合他者との接触を伴うため、独占禁止法上のリスク
が生じます。したがって、当該会合は常に政府役員による調査の対象となります。バイオメットのチ
ームメンバーが、価格設定、販売条件(または商品の販売に関連するその他の条件)、顧客への
販売拒否、またはその他の禁じられている話題について、公式または非公式な話し合いに遭遇し
た場合は、その場を直ちに立ち去り、バイオメットの顧問弁護士に知らせてください。また、いかなる
取引または業界基準を導入する場合でも、当該基準の策定が独占禁止法上の問題につながる
可能性があるため、事前に顧問弁護士の助言を求めなければなりません。
(c)顧客との関係。原則的に、企業はいかなる顧客に対しても、顧客が有利または不利になるよ
うに差別することは認められていません。バイオメットは、自由にその顧客を選択することはできます
が、販売の解約または拒否は、多くの場合、独占禁止法の違反となるか、そのような違反を申し
立てられる可能性があります。顧客との取引関係を打ち切る前に、しかるべき管理職およびバイオ
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メットの顧問弁護士に相談してください。また、顧客が希望する製品の購入条件として、他の製
品を購入することを要求すること(いわゆる、「抱き合わせ販売」)は、特定の状況下において、違
法となる場合があります。このような取り決めを行う前に、バイオメットの顧問弁護士に相談してくだ
さい。
(d)サプライヤとの関係。サプライヤがバイオメットから購入することに同意することを条件に、サプラ
イヤから購入することは、バイオメットの方針により禁じられています。このような購入は、サプライヤ
が取引先を獲得または維持するための条件として、強制的に購入させられている場合は、独占
禁止法の違反となりえます。
(e)不正競争。不公正な競争方法および詐欺的な行為や慣行は禁止されています。例えば、
バイオメットの製品に関する不当または虚偽の説明や比較をすること、競合他社またはその製品
について偽りの中傷をすること、実証するデータなしに製品の効果効能をうたうこと、そして競合他
社のパッケージや商標を模倣することなどにより、自社の製品を他社の製品であるかのように表示
することが挙げられます。
キックバック、贈賄、腐敗の防止
バイオメットは、当社が事業活動を行う各国における贈賄防止法、反キックバック法および腐敗防止
法を遵守することに尽力しています。米国を含む多くの国々では、キックバックや賄賂を贈ること、申し
出ること、または受け取ることは法律によって禁じられています。キックバックまたは賄賂とは、ビジネスの
取引において不当に有利な扱いを受けるまたは与える目的で、直接または間接的に与える支払い、
コミッション、手数料、クレジット、贈答品、謝礼、リベート、有価値物または報酬を示します。バイオメ
ットのキックバックおよび賄賂に関する方針は明らかです。バイオメットはキックバックまたは賄賂を贈るこ
と、申し出ること、受け取ること、またはこれら行為を行う者を許容しません。
これに加え、米国海外腐敗行為防止法は、外国政府役人との取引に関する法律を定めています。
本法の下では、企業(およびその取締役、代理人、役員、および従業員)は、不当にビジネスの優位
性を獲得または維持するために(実際に恩恵を受けるか受けないかにかかわらず)、政府役人に直接
または間接的に金銭やその他の有価値物を贈ること、申し出ること、あるいは支払いを約束すること
(実際に支払が行われるかを問わず)が、禁じられています。海外諸国の多くは、医療従事者への支
払も禁じられています。これは、公的資金で賄われた医療制度または保険会社によって雇用されてい
る、または医療報酬を受けている医療従事者は、公務員として見なされるからです。
これに関連して、チームメンバーは、当社の腐敗防止に関するグローバル方針、そして該当する場合
は、米国詐欺および濫用に関する法令遵守方針について、よく理解する必要があります。当該方針
は、バイオメット・コンプライアンス・イントラネットサイトから入手できます。
環境
環境に対する悪影響を最小限に抑えることは、バイオメットの方針です。各施設およびチームメンバー
は、排気、水質、廃棄物に関する法律を含む、該当するすべての環境法に従わなくてはなりません。
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例えば、すべての施設において、汚染防止設備およびプロセスが適切な稼動状態に保つ必要があり、
また必要に応じて、政府に対し適切な文書を正確かつ適時に提出しなければなりません。
インサイダー取引
業務の過程において、当社はその事業活動に関する「重大な」進展について公表する必要がありま
す。このような「重大な」情報には、買収の可能性、収益、新製品または新発見、製品の認可、経
営陣の大幅な変更、近々行われる訴訟または行政手続き、および合弁事業などが挙げられます。こ
のような情報は、投資家がバイオメットまたはその競合会社の株式の購入、売却、または保持を決定
するにあたって重要だと考える情報であるため、重大な情報と見なされます。これら情報を公表する際
は、投資界のすべてのメンバーが平等に当該情報を入手できるようにするため、プレスリリースなどの公
的手段を用いて適時に行われます。
公表に先立って、一部のチームメンバーは、機密または「内部」情報を知っている場合もあります。チー
ムメンバーが、当該情報を直接あるいは間接的に取得したかは問題ではありません。チームメンバーは、
このような重大な内部情報を取り扱う際は、法的および倫理違反を避けるために、最大限の注意を
払う必要があります。
(a)重大な非公開(内部)情報が非開示である限り、当該情報に基づいてチームメンバーが証券
を取引することは、証券法によって禁じられています。所持している情報が重大なものか、あるいは
公表されているものか定かではない場合は、証券の売買を行う前に、バイオメットの顧問弁護士
に問い合わせてください。
(b)株式のオプション付き売買を行う際は、特に注意を払う必要があります。証券の監督当局は、
チームメンバーがバイオメットの株式のプット買いおよびコール売りを行った場合、内部情報につい
ての懸念があることから、非常に警戒する可能性があります。さらに、バイオメットの株式のオプショ
ン付き売買を行うことは、利害の対立という問題も生じさせます。それは、当社に忠実義務を負う
チームメンバーは、当社の株式の将来の下落によって利益を得る立場にあるからです。チームメン
バーがバイオメットの株式のオプション付き売買を行うことは、バイオメットの方針によって禁じられて
います。
(c)チームメンバーは、社外の者に機密情報を開示することも禁じられています。このような「助言」
により、友人、親戚、またはその他の者が内部情報に基づいて取引を行う場合があり、これも証
券法によって禁じられています。
証券法に違反した者は、厳しい民事および刑事処罰の対象となります。情報を開示した者が当該
取引を行わなかった場合、あるいはその取引から利益を享受しなかった場合でも、厳格な処罰が適
用されることがあります。
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一般開示
バイオメットが米国証券取引委員会(SEC)に提出するすべての報告書および文書、ならびにバイオメ
ットが行う公的なコミュニケーションにおける開示は、完全、公正、正確、適時かつ理解できるものでな
ければなりません。バイオメットの開示手続きに関与するすべてのチームメンバーには、上級役員も含
め、本方針を推進するように行動する責任があります。これらの者は、バイオメットに適用される開示
要件について熟知している必要があり、バイオメットの社外監査人を含む当社内外でバイオメットに関
する重大な事実について、意図的に偽る、省略する、あるいは他者に当該行為を行わせることは、禁
じられています。さらに、バイオメットの開示手続きにおいて、監督的役割を有するいかなるチームメン
バーも、自身の職務遂行に励む義務があります。
会計および監査事項
すべてのチームメンバーは、バイオメットの会計、内部会計統制、または監査について、疑わしい状況
または懸念があった場合、当社に報告する責任があります。
会計、内部会計統制または監査に関する申し立てが、秘密かつ匿名の提出手続きを経ずに従業
員または第三者によってバイオメットの業務執行役員または取締役に知らされた場合、当該業務執
行役員はその申し立てを監査委員会の委員長に直接報告しなければなりません。会計、内部会計
統制または監査に関する申し立てが、バイオメットの管理職にない従業員に知らされた場合、当該従
業員は(a)申し立てについて、上司に直接報告するか、(b)本規範に記載される通話料無料の倫理
ホットラインを使用して、申し立てを行うものとします。
広告および販売促進
合法的かつ誠実に当社の製品を宣伝し、販売することが、バイオメットの方針です。個々の製品を最
大限に良く見せたいのは自然なことですが、チームメンバーは製品の性能および利点について正確に
表現するように注意しなければなりません。製品の効果効能および比較を含むあらゆる販売促進のプ
レゼンテーションは、正確、公正、客観的、明瞭かつ均衡のとれたものでなければなりません。バイオメ
ット製品に関する詐欺的な宣伝文句およびパッケージを含む、不公正な競争について記載されている
独占禁止法の項で説明される法律に加え、バイオメット製品の広告および販売促進も市販前の規
制の対象となります。例えば、米国においては、米国食品医薬品局によって認可されていない医療
機器製品または製品表示を企業が販売促進することはできません。
これらの規制は、すべての営業職員(流通業者および販売員を含む)にも適用され、当該職員は、
該当するラベリングおよび販売の承認と適合する方法で、バイオメット製品について表現する必要があ
ります。顧客に提供されるいかなる情報も、正確かつ完全なものでなければなりません。販売促進資
料が許されるものであるか定かでない場合には、しかるべき規制担当グループまたはバイオメットの顧
問弁護士に相談してください。
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政府機関とのビジネス
時には、政府はバイオメットの製品を規制するだけではなく、購入することもあります。政府役人は、特
定の行動規範および法律に従うよう義務付けられているため、政府に調達を行う状況下では、特別
の注意を払う必要があります。政府機関とのビジネスにおけるいくつかの重要な条件として、以下が挙
げられます。
(a)バイオメットのどの製品が政府との契約の対象となるのか正確に明言すること。
(b)有利な取り扱いを受ける目的で、キックバック、賄賂、贈答品、謝礼、またはその他の有価値
物を提供したり受け取らないこと(ビジネスの領域における慣習的な贈答品も、政府役人からは
賄賂と認識される可能性があります)。
(c)契約発注の前に、封印された競合他社の入札価格などの機密情報を政府役人に不正に
求めたり、入手しないこと。
(d)該当法令を遵守した上で(バイオメットの顧問弁護士および人事の管理職にも相談した上
で)、政府職員および政府職員であった者を雇用すること。
誠実性
当社および当社製品に対する信頼を勝ち取るためには、バイオメットの一人ひとりが公明正大さをもっ
て、当社の誠実性を維持しなければなりません。
ビジネス上の優遇および贈答品
バイオメット製品の使用または購入に対する返礼として、医療従事者に贈答品および謝礼を贈ること
は、固く禁じられています。医療従事者へ贈答品および謝礼を贈る場合は、バイオメットの腐敗防止
に関するグローバル方針、米国詐欺および濫用に関する法令遵守方針(該当する場合)、そして
AdvaMed倫理綱領および医療従事者との接触に関するEUCOMED指針などの該当する各国の
医療機器に関する行動および倫理規範に従わなければなりません。
バイオメットは、医療機器業界のリーダーとして、セミナーの後援、研究助成金、講演者への謝礼金、
研修などを提供することで、医療業務および当社製品の知識を促進する機会を持つことがあります。
このような活動に対する支払いおよび払い戻しは、監視の対象となります。バイオメットの腐敗防止に
関するグローバル方針および米国詐欺および濫用に関する法令遵守方針に準拠し、バイオメットのコ
ンプライアンス部の審査を経た場合にのみ、実施する必要があります。
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チームメンバーは、贈答品を受け取る際には、その贈答品がビジネス上の決定に影響を与えることを
意図しているのか、それによりバイオメットの最善の利益のために行動することができなくなるのか、自問
する必要があります。贈答品が不適切であるかを判断するための基準として、次が挙げられます。(1)
その贈答品が贈与者または受領者に困惑または義務感を生じさせるかどうか、(2)その行為が世間
の詮索に耐えられるものであるか。
米国を含むほとんどの国では、公務員とその家族が適正な市場価格を支払わずに物品または金銭
的利益を受け取ることは禁じられています。ビジネス上の優遇の妥当性、そしてそれらの優遇がとりわ
け米国外における政府役人との取引において、賄賂と誤解される可能性があるかについて疑問があ
る場合は、バイオメットのコンプライアンス部に相談してください。
プライバシーに関する方針/守秘義務
バイオメットの各チームメンバーは、当社の機密情報と同様に、当社に機密情報を開示した当社の顧
客、患者、サプライヤ、株主、社債保有者、同僚チームメンバーを保護することが義務付けられていま
す。一部の情報は、法的義務としては保護されない場合もありますが、ビジネスの過程で蓄積または
共有されたあらゆる情報は、バイオメットが所有するものであり、秘密として取り扱わなければなりませ
ん。このような機密情報には、価格設定、財務データ、研究開発情報、マーケティングおよび販売プロ
グラム、従業員記録、締結の可能性のある契約あるいは事業、顧客データおよび患者情報が含まれ
ます。また、社内の通信、規定の報告書、コンピュータのパスワード、またはソフトウェアも機密情報に
含まれます。機密情報が含まれるメモ、ノート、コンピュータのディスクなどは、厳重に保管する必要が
あり、知る必要がある者の間でのみ共有されなければなりません。チームメンバーは、電子メール、電
話のボイスメール、またはインターネットなどの拡がり続ける電子媒体を通じて、機密情報を不注意に
開示しないよう特に注意を払う必要があります。特定の守秘義務に関する問題の詳細については、
独占禁止法、インサイダー取引および知的所有権の各項を参照してください。なお、EU(欧州連合)
のセーフハーバー認定を含むバイオメットのプライバシーに関する方針についての詳細は、バイオメット・
コンプライアンス・イントラネットサイトから入手できます。
さらに、すべてのチームメンバーは、特定の従業員記録および個人情報に関して、守秘の権利を有し
ます。同様に、これらの情報は、EUデータ保護条令配下の現地法などの特定国のプライバシーおよ
びデータを保護する法律の対象となり、バイオメットはすべての会社資産、ならびに業務において蓄積
されたすべての通信、記録、および情報にアクセスする権利を有します。
知的所有権
特許、商標、著作権および営業秘密(すべて知的財産と見なされる)は当社の価値ある資産であり、
すべてのチームメンバーには、これらを保護する法的および道徳的義務があります。たとえ、チームメン
バーが何らかの理由でバイオメットを退社した場合でも、この義務は継続されるものとします。
バイオメットの業務の過程で発明やアイデアを創造したチームメンバーは、それらの所有権を当社に譲
渡する義務があります。チームメンバーは、当該発明またはアイデアを創造したと同時に文書化を行い、
それを維持し、その発明またはアイデアの技術的詳細を当社に提出する必要があります。また、当該
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情報を営業秘密として維持し、あるいはバイオメットの決定により、特許手続きに協力することが求め
られます。バイオメットは、他者の知的所有権を尊重し、他者が保有する有効な特許、商標権または
著作権を故意に侵害することはありません。他者がバイオメットの特許、商標権または著作権を侵害
していると信じるチームメンバーは、誰であれ、バイオメットの顧問弁護士に報告しなければなりません。
企業記録
当社の文書および記録は当社資産の一部であり、チームメンバーはそれらの正確性および安全性を
維持する責任があります。チームメンバーは、情報を正確かつ正直に記録するための適切な記録管
理能力が必要とされ、ビジネス上の目的および政府の規制に沿う一定期間は、記録を保持必要が
あります。必要に応じかつ指示された場合、すべてのチームメンバーは要求された記録を探す努力を
最大限に払う義務があります。
財務記録は、当社のすべての財務処理を正確に反映しなければなりません。いかなる理由であれ、
当社の帳簿および記録に、虚偽または誤解を招く記入をしてはなりません。製造に関する文書につい
ては、社内および外部の要件を満たし、当社の製品安全性に対する取り組みに合致しなければなり
ません。臨床データは、当該規則および当社の守秘義務に関する基準に従って保持する必要があり
ます。
利益の対立
チームメンバーの個人的な利益または活動が、そのチームメンバーの職務遂行、職責またはバイオメッ
トに対する忠誠心に影響を与え、または阻害する場合は、利益の対立が存在していると言えます。す
べてのチームメンバーは、当社の最善のために行動することに影響を及ぼす個人的またはビジネス上の
関係を避けなければなりません。チームメンバーが利益の対立に直面する状況として、次が挙げられま
す。
(a)当社の競合他社、サプライヤ、流通業者、または顧客と協議すること、または何らかの形態で
雇用されること。
(b)当社と取引する、または取引をしようとしている会社、あるいは当社の競合会社に対して、直
接または間接的に大きな経済的利害を持っていること。大きな経済的利害とは、チームメンバー
およびその家族の持分を合わせて(1)当該会社の5%以上の未償還証券を保有している(非法
人企業の場合は5%以上の持分)、または(2)当該会社・事業の総資産の5%以上を保有してい
る場合のことを指します。
(c)家族または友人を当社の請負業者、サプライヤまたはチームメンバーとして雇用すること。
(d)個人の利益のために当社の資産を使用すること。
利益が対立している可能性がある、または利益の対立に見える状況がある場合、チームメンバーは上
司に相談し、問題が存在するかどうかを確認する必要があります。実際に利益の対立がある、または
-11-
利益の対立があると認識される場合、当問題は当社コンプライアンス部によって解釈および解決され
なければなりません。
会社資産の無断または不正使用
すべてのチームメンバーは、当社の資産を保護する義務があります。事務用品、製造設備、製品およ
び建物などの会社財産は、個人的な理由で使用してはなりません。会社の資金、情報、機器、設
備またはその他の資産を不正に使用または流用することは、犯罪行為と見なされ、深刻な結果を招く
場合があります。経費は、バイオネットのビジネス目的のものでない限り、当社に費用を請求できませ
ん。また、当社のコンピュータ上で許可されていない(すなわち、海賊版またはライセンスのない)ソフトウ
ェアを使用してはなりません。
職務に対する説明責任
チームメンバーは、自身の職務遂行が患者の生命および生活に直接影響を与えることを理解する必
要があります。すべてのチームメンバーには、各自の職責を知り、それを遂行する責任があります。つま
り、各個人には、自身が行った仕事の質および作成した文書の正確性について、責任があることを意
味します。例えば、個人の説明責任に関する本方針では、チームメンバーが製品または手続きの適
切な検査を行わずに承認すること、または他のチームメンバーの仕事を自分のものと主張することは、
禁じられています。
投資家およびメディア関連
公に対して、正確かつ一貫したコミュニケーションを行うのが、バイオメットの方針です。情報の一貫性と
正確性を維持するために、当社に関するすべての問い合わせは、当社によって指名された広報担当
者が対応するものとします。これらの広報担当者は、適時に、かつ、機密情報を不注意に開示しない
よう、情報を発表する責任を負います。指名された広報担当者を除くいかなるチームメンバーも、メデ
ィアまたは投資界からの問い合わせに応えてはなりません。メディアまたは投資界からのすべての問い合
わせは、直ちに広報または投資家向け広報部、あるいは当社の役員に転送する必要があります。
人間尊重
当社は、患者の命の尊厳および尊重に専念し、お互いにその義務を負っています。
衛生および安全
バイオメットは、各チームメンバーに、清潔、安全かつ健全な職場を提供することに努めます。このため
には、すべてのチームメンバーは、すべての安全規則および慣行に従い、自身と同僚を守るための必
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要な予防措置を取り、そしてあらゆる危険な状況、習慣、または事故について直ちに報告する共同
責任について、理解しなければなりません。
多様性
バイオメットは、チームメンバー、顧客、サプライヤ、流通業者、およびグローバル市場におけるその他の
人々の多様性を尊重し、歓迎いたします。バイオメットは、人種、肌の色、信条、宗教、国籍、性別、
性的指向、配偶者の有無、年齢または障害の有無を問わず、雇用における機会均等に努めます。
職場での行動/職場でのハラスメント
職場における個人の倫理的行動は、自身と他者を尊重し、かつ平等に扱うことを意味します。 職場
におけるハラスメントとは、歓迎されないまたは迷惑な行為、あるいは個人の人種、肌の色、信条、宗
教、国籍、性別、性的指向、配偶者の有無、年齢、障害の有無、あるいはその他の違法なまたは
不当な根拠に基づく差別的な行為のことを指します。ハラスメントには、言葉による、言葉を使わない、
または身体的な虐待が含まれます。例え、ある者が無害と見なす行為も、他の者にとってハラスメント
としてとられる可能性もあります。バイオメットは、すべてのチームメンバーが職場にふさわしい行動を取
り、ハラスメントのない職場環境を維持することを求めます。
(a)すべての者は、ハラスメントのない職場環境で働く権利を有します。
(b)バイオメットは、すべてのチームメンバーが、薬物またはアルコールで体調が損なわれていない状
態で出勤し、職務を遂行することを求めます。当社の敷地内または勤務中に、医療以外の目的
で薬物を使用、所持、製造、販売または流通することは禁じられています。
職場においてハラスメントが発生した場合、チームメンバーは上司または人事部担当者に早急に報告
する必要があります。
チームメンバーの仕事/生活の調和
バイオメットは、仕事と生活の調和の必要性を強調します。バイオメットでは、チームメンバーの私生活
を尊重しますが、個人の利益および信念を他のチームメンバーや当社に押し付けるようなことをしては
ならないことを理解する必要があります。バイオメットは、チームメンバーが自らの選択によって、地域社
会や政治活動に参加することを奨励します。ただし、そのような活動がチームメンバーの職務の遂行
能力を阻害してはなりません。また、当社の当該活動への関与を示唆するものであってはなりません。
例えば、チームメンバーは選挙運動や当該公職に就くことがバイオメットでの職務遂行を妨げないとい
う理解で、地元の行政機関に立候補することができます。他の例としては、チームメンバーは、政治家
候補者に対する寄付として、会社の資金や資源を使用することはできません。
-13-
チームメンバーの育成
バイオメットは、すべてのチームメンバーに育成の機会を与える努力をしています。そのために、当社は
チームメンバーにどのような職務遂行が期待されているのかを知る機会を与え、定期的な人事考課を
行い、業績や職務遂行能力に基づいて残留、給与、昇進を決定する人事慣行および手続きを維
持しています。また、バイオメットは、継続的な教育、職能集団および活動を通じて、チームメンバーの
潜在力や貢献度を高めることに尽力しています。
チームメンバーのコミュニケーション
バイオメットは、情報交換を自由に行うことにより、職務能力、チームワークおよび革新を促すことがで
きると信じているため、すべてのチームメンバーが開かれたコミュニケーションを保つことを奨励します。チ
ームメンバーには、各自のアイデアや懸念を伝えることが期待されます。チームメンバーにとって最も直
接的に情報交換ができるのは、その上司です。その他のコミュニケーション手段として、当社のニュース
レターや最新情報などが挙げられます。チームメンバーは、個人的または当社の事業運営に関する活
動、諸問題、懸念事項を認識できるようにするためにも、これらの情報源を活用することが期待されま
す。
不適格者
当社は、政府の医療プログラムに従事する資格を有しない、または同プログラムからの排除、禁止また
は停止命令を受けている、あるいは医療商品またはサービスの提供に関して、刑事犯罪の有罪判決
を受けている個人または事業体に対して、雇用、契約締結、サービスの発注または請求を行わないも
のとします。
チームメンバーは、政府の医療プログラムに従事する資格を失った場合、または同プログラムから排除、
禁止、停止命令を受けた場合、あるいは医療製品またはサービスに関して、刑事犯罪の有罪判決を
受けた場合は、コンプライアンス部またはバイオメットの顧問弁護士に直ちに報告しなければなりません。
品質への取組み
人々の命は、高品質の製品およびサービスの一貫した提供に依存しています。
品質
世界中の医師および患者は、バイオメット製品の品質を信頼しています。すべてのチームメンバーは、
バイオメットの顧客のニーズを理解するために常に努力しなければならず、最高品質の製品およびサー
ビスを提供することで、優秀であることへの当社のコミットメントを示さなければなりません。
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製品の安全性および継続的改善
最高品質を達成するためには、バイオメットのチームメンバーが業務活動の継続的な改善に重点的に
取り組んでいかなければなりません。これには、新しいまたは改善された製品およびサービスを通じ顧
客にとっての価値を高め、誤りや無駄を減らし、顧客への対応をより迅速にして、すべての資源の使用
における生産性および効果を向上させていくことが含まれます。このためには、すべてのチームメンバー
は、各事業単位に適用される品質に関する方針および手順を知り、理解し、遵守することが求めら
れます。チームメンバーはまた、品質の問題に関する疑問点や懸念事項を、各事業単位の品質マニ
ュアルに記載されているように、しかるべき管理職に提起しなければなりません。
高品質の製品を製造するために、研究過程に関与するすべてのものを保護する厳格なガイドラインが
作成されてきました。いかなる製品も、該当する安全および有効性に関する基準を満たさない限り、
大量販売や使用のために、発売されることはありません。バイオメットは、当社製品の性能を監視し、
製品のいかなる問題にも適時に対応できるように努力します。
管理責任
当社は、世界中の地域のパートナーとして、地域社会を保護し、改善していく責任があります。
環境
地域社会の責任ある一員として、バイオメットは、その施設をとりまく環境を大切にするという強い信念
を持っています。当社にとって法的要件を満たすことは、最小限の基準に過ぎず、必要に応じて、規
制基準を超える高い水準を追求します。すべてのチームメンバーは、環境問題に気を配り、大気、水
および土壌への廃棄物を削減するとともに、天然資源を保護するという責務を分かち合っています。
企業イメージ
バイオメットの評判およびアイデンティティは、当社の最も価値ある資産の一部です。当社の企業イメ
ージを世界、そして各地域において維持し、かつ向上させるための一環として、バイオメットは合法的、
道徳的かつ倫理的にビジネスを行い、ビジネスがもたらす成果を分かち合わなければならないと信じて
います。チームメンバーには、当社のアイデンティティに良い影響を与えるように行動することが求められ、
自身が暮らす地域社会に貢献することを期待します。
地域社会への参加
バイオメットは、当社が事業を展開している地域社会に貢献することを信念としています。チームメンバ
ーおよび企業が、非営利、慈善、教育、市民、文化およびサービス団体に参加することが奨励されて
います。
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職能団体
バイオメットは、医療産業およびその知識ベースの管理責任を果たすという強い信念を持っており、当
社および個人が職能組織や団体に参加することを奨励します。バイオメットは、チームメンバーが当該
団体とスキルや専門知識を分かち合うことを奨励することで、医療産業を発展させ、個人が専門家と
して成長することを支援したいと考えています。
政治的プロセス
バイオメットは、当社が事業を展開する多くの国々において、責任ある企業市民となることを目指して
います。バイオメットは、民主的プロセスに参加することの重要性を強く信じていますが、当社からの政
治家候補者に対する寄付は選挙法によって規制されており、当社の方針として、政治献金を行わな
いこととしています。同様に当社では、ロビー活動や政府役人に影響を与えようとする試みに関して適
用されるすべての法律および規制に従うことを方針としています。政府役人は、物事を決定するための
根拠となる信頼できる情報を適時に必要とすることがあり、当社は、指名された広報担当者を通じて、
当社の事業単位、チームメンバーまたは顧客の利益に影響を与えうる法案について、意見を述べる
場合があります。
報告および解決のプロセス
潜在的な違反の報告
各チームメンバーは、法的および倫理基準に従って行動する責任があります。さらに、チームメンバーに
は、バイオメットの業務行為およびビジネス倫理規範、腐敗防止に関するグローバル方針、2002年米
国サーベンス・オクスリー(SOX)法、ならびに米国詐欺および濫用に関する法令遵守方針に対する
違反について、適時に報告する義務があります。報告を行うチームメンバーに違反の責任がある場合
を除き、チームメンバーは潜在的違反について報告、またはその情報を提供することにより、報復の対
象になることはありません。当社は、チームメンバーが潜在的違反の調査に全面的に協力することを
求めます。可能な場合、当該報告はすべて秘密として扱われます。コンプライアンス問題の報告に関
する詳細情報を必要とする欧州のチームメンバーは、欧州事業に関する倫理ヘルプライン手続きを参
照してください。
法的または倫理的な質問について指導を必要としている、あるいは違法または非倫理的な活動を目
撃した、もしくはそのような活動について知っているチームメンバーは、上司の助言を求めなくてはなりま
せん。上司に話を持ちかけることに不安を覚える場合、または上司の返答が不十分な場合、チームメ
ンバーは、上級幹部、バイオメットの顧問弁護士、コンプライアンス部、または人事部に相談してくださ
い。当該部署の電話番号は、当社の電話帳に記載されています。疑わしい違反に、コンプライアンス
部に所属する者が関与する場合、チームメンバーは法務部に当該行為を報告してください。疑わしい
違反に、法務部に所属する者が関与する場合、チームメンバーはコンプライアンス部門に当該行為を
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報告してください。法務部およびコンプライアンス部のどちらも関与し、かつ懸念事項がまだ報告されて
いない場合は、最高経営責任者に報告してください。最高経営責任者が関与する場合は、当社取
締役会の監査委員会に報告を行ってください。
チームメンバーが望む場合、コンプライアンスに関する質問または潜在的違反の報告には、次の電話
番号を利用できます。
1. チームメンバーは、次のウェブサイトから報告を提出できます。https://secure.ethicspoints.com/
2.
チームメンバーは、電話にて報告を提出することができます。
a.
米国内のみ:1-800-348-9500、内線 1759
b.
米国、カナダ、プエルトリコおよびグアム:1-888-469-1566
c.
米国外:
i.. https://secure.ethicspoints.com/にアクセスし、「File a New Report(新規報
告を提出する)」を選択し、組織名として「バイオメット」を入力します。
ii. 「International Toll-free Dialing Instructions(通話料無料の国際電話のか
け方)」を選び、勤務国の正確な電話番号を探し、記載された指示事項に
従います。
iii. 電話は英語で応対しています。別の言語で通話を続行したい場合は、通訳
者に希望言語の要請を伝えてください。通訳者を手配するまで 1~3 分間か
かる場合があります。この間は、電話を切らずにお待ちください。
該当法で認められている場合、チームメンバーはヘルプラインで潜在的違反を匿名で報告することも
できます。ただし、匿名で報告を行うことにより、調査および解決が不可能ではないとしても、困難にな
る場合があります。バイオメットとしては、チームメンバーが業務行為規範の違反を報告する際には、
自身の身元を明かすことを望みます。すべての質問または問い合わせについて、ヘルプラインで提供さ
れた情報は、可能な限り秘密として取り扱われます。
問題のある行為の通報者の保護
最高の倫理水準を推進する当社のコミットメントには、懲罰や報復を恐れずにチームメンバーが違反
を報告できる環境を作る責任が含まれます。チームメンバーが善意で行動する場合、当社の法的ま
たは倫理的義務について疑問を持ったり、懸念を表明することで、懲罰を受けたり、職を失ったり、そ
の他の方法で報復を受けることはありません。「善意」とは、必ずしも正しくなければならないという意味
ではなく、真実の情報を提供したとあなた自身が信じている必要があることを意味します。重要なこと
は、利用可能な報告手段を通じて、質問や懸念を当社に知らせることです。
チームメンバーは、組織内のいずれの報告手段の利用も妨げることがあってはなりません。違反を報告
した者に対して簡単な質問をするだけでも、意図しない報復へとつながりかねません。それは、報告者
が質問されることにより、特定の報告手段を選択したことが間違ったことであるかのように感じる可能性
があるからです。本規範の違反を報告するいかなる者も、その懸念を当社に伝えるために、最も安心
できる方法を選択できるようにしなければなりません。
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当社の法的または倫理的義務の違反、あるいはその疑いを報告するチームメンバーに対して、報復
行為を行った者は、本規範の違反となり、解雇を含む懲戒処分の対象となります。また、報復行為
は、法に触れる可能性もあり、報復を行う個人のみならず、当社も法的責任を問われる可能性があ
ります。
報復についてのさらなる質問がある場合は、最高コンプライアンス責任者に通知してください。
調査および是正措置
すべての疑わしい違反報告は、当社によって調査され、当社の利害および法的義務に合致する限り、
秘密に取り扱われます。調査の結果、是正処置が必要と判明した場合、当社はチームメンバーの懲
戒、解雇および訴訟手続きを含む適切な措置を決定します。必要に応じて、調査を外部当局に委
ね、外部の調査員が調査を支援する場合もあります。終了手続きの一環として、調査結果は違反
の報告者と共有されることがあります。
過去には、医療業界の者(医師、病院、企業、その他)が政府による様々な調査の対象となってきま
した。正当な政府の調査に全面的に協力することが、バイオメットの方針です。可能性は低いですが、
バイオメットのチームメンバーが、医療機器業界の調査を実施している政府当局者から連絡を受ける
こともありえます。チームメンバーは、このような調査は複雑であることを認識すべきであり、調査員から
連絡を受けた場合、バイオメットが当該調査について認識していることを確認する必要があります。
適用免除および改正
特定の状況下において、本規範の条項の適用が免除されることが適切な場合もあります。適用の免
除を求めるチームメンバーは、必ず上司に相談してください。上司は、適用免除の要請を検討するに
あたり、他の者の関与を必要とする場合もあります。
バイオメットの業務執行役員(役員ではない上級役員を含む)または取締役の本規範の適用免除は、
取締役会で決定する必要があり、証券取引委員会の該当要件に従って開示されるものとします。
上級役員に適用される本規範の条項の改正は、証券取引委員会の該当要件に従って開示される
ものとします。
倫理違反への対応および懲罰
各チームメンバーは、本業務行為およびビジネス倫理規範を遵守する責任があります。本規範に規
定されている条項に違反したチームメンバーは、解雇を含む適切な懲戒処分の対象となりえます。
本規範で前述した法および政府規制に違反したチームメンバーは、自身およびバイオメットに多大な
罰金、罰則および損害を与える可能性があります。
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