業界動向 - ビューローベリタス

建築認証事業本部
低炭素建築物新築等計画に係る技術的審査業務を開始
現代社会において二酸化炭素を排出しているのは主として都市部であること、また昨年の東日本大震災を契機
として、エネルギー需給に関する国民意識に変化が見られることなどを背景とし、平成 24 年 2 月 8 日、「都市の
低炭素化の促進に関する法律案」が閣議決定されたことは、Newsletter 4/10 号にてご紹介致しました。
本法律は平成 24 年 9 月 5 日に公布(平成 24 年法律第 84 号)され、それに合わせて、省エネ法の判断基準お
よび都市の低炭素化の促進に関する法律の低炭素建築物認定基準の告示が改正されることとなりました。
出典:経済産業省
“長期優良住宅“同様、所管行政庁(特定行政庁)による認可制度のため、所管行政庁へ認定申請する必要が
あります。
申請者は所管行政庁申請に先立ち、登録住宅性能評価機関等にて、事前に低炭素建築物新築等計画に係る”
技術的審査”を受けることが可能な場合があります。この場合、事前審査に相当する“技術的審査”を受けた上
で、認定基準に適合することを証する適合証の交付を受け、所管行政庁へ提出します。
ビューローベリタスでは、この低炭素建築物新築等計画に係る技術的審査業務を、12 月 4 日より開始致します。
取得のメリット
メリット①:
住宅ローン減税幅の引き上げ
<「認定低炭素住宅」の住宅ローン減税による控除額>
入居年 控除期間
控除率
年間最大控除額
10 年間最大控除額
40 万円
400 万円
(一般 30 万円)
(一般 300 万円)
3000 万円
30 万円
300 万円
(一般 2000 万円)
(一般 20 万円)
(一般 200 万円)
4000 万円
2012 年
10 年間
2013 年
年末残高の限度額
(一般 3000 万円)
1.00%
メリット②:
登録免許税率の引き下げ:保存登記、移転登記とも0.1%(通常0.15%)に引き下げ。
メリット③:
容積率の不算入 蓄電池、蓄熱槽など低炭素化を図るための設備設置で通常の建築物の床面積を超える
部分は容積率に算入しない。
認定単位
認定内容には2種類あり、どちらか一方もしくは両方認定の選択が可能です。
(認定内容によりメリットが異なる)
認定基準
下記(1)、(2)の双方を満たす[市街化区域]内の建築物について“低炭素建築物“と認定されます。
(1)省エネルギー性に関する基準
建物(住戸)の総熱損失合計を外皮面積(≒表面積)で除し、その数値が、
≦[基準一次エネルギー消費量]x0.9
であること。
(2)その他の基準
次の1~8の事項のうち、2項目以上について適合すること。 ※もしくは所管行政庁が認めるもの
1.節水:①半数以上の節水便器②半数以上の節水水栓③定置型食器洗浄機 のいずれか
2.雨水・雑排水利用設備設置
3.HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)設置、もしくはBEMS(ビルエネルギー~)設置
4.太陽光発電設備+それに連携した定置型蓄電池設置
5.一定のヒートアイランド対策:①緑地・水面設置②高日射反射率の舗装材④屋根・壁緑化 等
6.住宅性能評価における劣化対策等級3の基準をクリア
7.木造住宅、もしくは木造建築物
8.高炉セメント又はフライアッシュセメントを主要構造部に使用
省エネ法改正
本法に合わせて、平成24年12月初旬*に省エネ法の省エネ判断基準告示も改正となる予定です。これに伴い、
従来、主に用いられてきた仕様規定(設計・施工指針など)はなくなり、性能規定(新基準)のみとなる予定です。
*2012年11月に執筆しております。
建築認証事業本部 住宅性能評価業務部 辻本 正寿
ビューローベリタスが提供するサービス(News~2012/11/30 up)
「低炭素建築物新築等計画の技術的審査業務」の開始について
【お問い合わせ先】
ビューローベリタスジャパン株式会社 建築認証事業本部 住宅性能評価業務部
〒163-1517 東京都新宿区西新宿 1-6-1 新宿エルタワー17F
TEL: 03-5325-1236 FAX: 03-5325-1237
建築認証事業本部
震災対策のための建築基準法関係規定の改正技術基準原案について
(天井・エスカレーター脱落防止)
東日本大震災により多くの建築物が被害を受け、建築基準関係規定の改正による震災対策が求められていま
す。「大規模空間における天井脱落」「エスカレーターの脱落」の 2 点については、パブリックコメントにより技術
基準原案に対する意見募集が行われ、今後、慎重な基準の策定、周知の後、政令等の改正が行われる予定
です。改正後は、あらたに建築確認における審査対象となる項目ですので、ご注意下さい。
建築物における天井脱落対策について
(1) 経緯
建築基準法では、「内装材は、風圧並びに地震その他の震動及び衝撃によって脱落しないようにしなければなら
ない。」(施行令第39条)と規定されており、従来から天井の脱落対策を講ずることを求めていましたが、詳細な
基準は示されていませんでした。
これまでも、平成13 年の芸予地震、平成15 年の十勝沖地震、平成17 年の宮城県沖の地震においてスポー
ツ施設の大空間における天井脱落事故が発生し、国交省からは技術的助言で、振れ止めの設置、クリアランス
の確保等について対策を行ってきました。
しかしながら、東日本大震災においては、体育館、音楽ホール等の多数の建築物において天井が脱落し、大き
な被害が生じた(死者5名、負傷者72名以上、被害件数2000件以上)ことから、建築基準法施行令の改正により、
基準の義務付けを行う方向で検討しており、平成24年7月~9月には意見募集のパブリックコメントが行われまし
た。
(2) 建築物における天井脱落対策原案
(a) 天井の脱落対策の適用範囲について
・天井の種類
応答倍率が大きく、脱落し人に危害を及ぼすような吊り天井が対象。直天井等は対象外。
・天井の設置状態
天井の脱落対策の対象は、6m 以上の高さにある 200 ㎡以上の天井。
(b) 天井の脱落対策の適用方法について
脱落対策の方法については、耐震性等を考慮した天井の仕様を定める方法(仕様ルート)、天井の耐震性等
を計算で検証する方法(計算ルート)、その他高度な計算などの特別な手段によって天井の耐震性等を検証
する方法(特殊検証ルート)が設定され、仕様ルートとしては、耐震性等を考慮した天井の仕様として、仕様 1
と仕様 2 を設定し、どちらか一方に適合することとしています。
>>> 詳細は、国土交通省:平成 24 年 7 月 31 日報道発表資料「別添」「参考資料」(
)をご参照下さい。
エスカレーターの落下防止対策
(1) 経緯
これまで、昇降機耐震設計・施工指針においては、エスカレーター本体が極めて稀に発生する地震時において
落下しない耐震性能の確保を目標としていました。しかし東日本大震災では、複数のエスカレーター落下事案が
生じたため、エスカレーターの落下防止対策について指針レベルではなく、法的義務のある基準化を行うこととし、
現行指針を基礎として必要な事項を追加・修正して新たな技術基準が策定されることになり、平成24年 7月~9
月には意見募集のパブリックコメントが行われました。
(2) 技術基準原案
(a) 仕様ルート
次のいずれかを採用するもの
・大規模地震時において想定すべき十分な「かかり代」(原則として、昇降高さ×1/40+20mm)を設ける
構造方法
・一定の「かかり代」(昇降高さ×1/100+20mm)を設けた上ワイヤーロープ等によるバックアップ措置を
講じる構造方法
(b) 特殊検証ルート
仕様ルートでは採用できない構造方法については、特殊検証ルートによる方法が可能なようにする。
(c) 4.適用除外
エスカレーターが自立している場合など、落下するおそれがないことが明らかな場合は、適用除外とする。
>>> 詳細は、国土交通省:平成 24 年 7 月 31 日報道発表資料「別添」「参考資料」(
)をご参照下さい。
建築認証事業本部 品質管理部 片野 有一
ビューローベリタスが提供するサービス
確認検査業務
システム認証事業本部
企業における社内EHS基準:グローバル遵法対応における位置付け
ビューローベリタスとパートナーシップを結ぶEnhesa(エンヘサ)社より、海外における法規制をテーマに
記事を連載しております(全6回)。
今回は、企業における社内EHS基準(以下社内EHS基準)の実情を解説するとともに、各国現地法令への
対応を統合した効果的なアプローチを実現するためにEnhesaが提案できるツールをご紹介します。
多くの国際的な企業が、世界中のあらゆる国において法令を遵守し、適切なEHS(環境、衛生、安全)管理を
実現するために、社内EHS基準(コーポレートEHSスタンダード)を作成し、導入しています。社内EHS基準は
世界的には、グローバル市場の到来が差し迫ったものとなり、多くの欧米企業が生産拠点を他国へ移すことで
ローコスト化を進めた1980年代に、脚光を浴びるようになりました。母国を離れ全く未知の国に進出するにつれ、
国によって異なる法制度や法令原文・行政当局へのアクセスの難しさ、文化言語の違いによるミスコミュニケー
ション、その他諸々の問題から、多くの企業が現地でのコンプライアンス(法令遵守)の担保に頭を悩ますように
なりました。そして、国境を越えたEHS遵法対応の手助けとなるような、統一的な方法論が必要とされるようにな
りました。1990年代半ばには、経営コンサルタントやハーバード・ビジネス・レビューなどの主要な経済誌が、
海外展開する企業に対し、事業展開する全ての国に適用できる環境と労働安全衛生管理分野の統一基準を
作成することを、アドバイスするようになりました。
Enhesaでは、2012年5月に社内EHS基準に関するグローバル・オンラインセミナーを実施し、グローバルに
事業展開する欧米の主要企業のEHS担当者数百名がセミナーに参加しました。そのうち、実に9割以上の参加
者が、自社で社内EHS基準を導入していると回答しています。
1980年代から90年代当時、とりわけ厳しいEHS規制を課していたのが米国とヨーロッパであったことから、社内
EHS基準を導入している回答者のうち6割近くが、米国又はEUの法令を基準作成のベースにしたと答えていま
す。その頃、先駆的なEHS規制は主に両市場で生み出されていたため、それらを基に作成した社内EHS基準を
もってすれば、世界中の現地法令より厳しい基準を適用することになり、遵法対応までカバーできていたのです。
しかし、2000年代後半から、新興市場において採択されるEHS規制の数が増加し、その規制内容も米国やEU
における基準に並び、時にはさらに厳しい規制が課されるようになってきました。Enhesaは150の国・地域での
EHS法令を日々追跡していますが、EHS規制の数は21世紀に入り、新興市場も含め世界中で激増しています。
例えば、2006年には、ヨーロッパ、中南米、アジア・パシフィック地域で計374件の新たなEHS法規制が特定され
ました。しかし5年後の2011年には、その数は2倍以上に増え、アジア・パシフィック地域で新たに採択された
法規制だけでも266件に上っています。Enhesaでは、2012年末までには、アジア・パシフィック地域単独で400
以上の法規制が採択されると予測しています。
規制分野によっては、各国が互いの制度を模倣したり、先進国の規制や国際標準に倣ったりする例も見られま
す。例えば、製品のエンド・オブ・サイクル分野では、多くの国でEUのスキームに似た制度が設計されていますし、
化学物質管理の分野では、ここ数年、EUのREACH規則に似た規制を導入する国が目立ちます。しかしその
場合でも、現地の事情や既存の国内法令の枠組みに基づき、規制や制度設計に何らかのローカライゼーション
を施すケースが多く、全く同じ規制がそのまま採用されることは極めて稀と言えます。GHS(化学品の分類及び
表示に関する世界調和システム)にしても、導入しているほぼ全ての国において何らかの例外措置やローカル
ルールが採用されていることが、Enhesaによる75ヶ国におけるGHS導入状況の一斉追跡サービスによって
明らかになっています。
また、労働安全衛生分野でも、国によっては、思いもよらない規制が施行されていることがあります。例えば、
トルコにおいて50名以上の従業員を擁する企業は、全従業員数の3%以上の障害者を雇用しなければなりませ
ん。コロンビアでは、従業員の採用・配置時に、エイズ検査を実施することが義務付けられています。インドで
作動中の機械を扱えるのは、密着した作業着を着用し、特別な訓練を受け資格を有する成人男性に限られて
います。ウクライナの雇用主には、水銀を取り扱う作業者には特別食とビタミン剤を、有害作業を行う作業者に
は牛乳を無償で提供する義務があります。サウジアラビアでは、多くの指定作業に女性を携わらせてはなりま
せん。このような規定は、欧米の法規制をベースとした社内EHS基準では到底網羅できるものではなく、社内
EHS基準に依存した場合に見過ごされてしまう可能性があります。
前述のオンラインセミナーの参加者アンケートでは、社内EHS基準を導入している回答者の半数が、自社基準
は全ての国の規制より厳しく設定されているはずと回答しました。一方で、社内EHS基準を各国における遵法
対応ツールとしても利用している回答者のうち7割が、世界中のあらゆる国・地域で、自社のEHS基準より厳しい、
又は自社基準では対応していない法規制に出くわした経験があると回答しています。また、実に42%のアンケー
ト回答者が、海外において自社の法令違反を指摘されたことがあり、うち半数は社内EHS基準ではカバーされて
いなかった、と回答しました。
こうしたグローバル企業のEHS担当者の認識からも、もはや欧米
の法規制を基にした社内EHS基準では、世界的な遵法対応のツー
ルとして十分に機能できず、世界中で次々と採択される新たな規制
に対応するためには、社内EHS基準のみに頼ることはできなくなっ
ていると言えます。また、第4回・第5回のニュースレターでもお伝え
したように、法令の厳格な執行が世界的な潮流となる中、自社基準
に頼った結果遵法対応が徹底されなかった場合の企業、そして
経営層などの個人へのリスクは益々大きくなっています。
だからといって、社内EHS基準が全く不要なものになった訳ではありません。全ての国で最低限守るべき基準を
定め遵守することには、特に規制が未整備の国において大きなメリットがあります。例えば、今は法令上要求さ
れていない廃棄物管理を、自社 基準に則って実施しておくことで、無秩序な敷地内投棄などによる将来的な土
壌汚染を防ぎ、自社の汚染責任 リスクを回避することができるかもしれません。また、国によっては、法令で明
文化されていなくとも、業界のベスト・プラクティスや国際標準に則った管理がなされていなかった場合、企業や
責任者が責任を問われることもあり、そのような場合に社内EHS基準は大きな役割を果たすことができます。社
内EHS基準はまた、企業の価値観をグループ全体で共有し、企業の社会的評価の維持・向上やステークホルダ
ーとの良好な関係の構築を支援する、非常に優れたツールであることは、言うまでもありません。
ではどうすれば、社内EHS基準と各国現地法令への対応を統合した効果的なアプローチが実現できるでしょう
か。その答えを見つけるのは容易ではなく、多くのグローバル企業が、自社にとっての最適解を模索しているの
が現状です。Enhesaの顧客の中には、近年、社内EHS基準を見直し、基準をEnhesaの提唱する10の規制
分野(一般環境義務、大気汚染管理、取水・排水管理、廃棄物管理、化学物質管理、危険有害物の輸送・保管、
労働安全管理、プロセス・セイフティ、保安・防災、産業衛生)に再分類したうえで、社内EHS基準と現地での
法的要求事項を統合した監査チェックリストを新たに作成した企業もあります。また、前述のように、社内EHS
基準は各施設で最低限守るべき事項にすぎないことを再定義し、それに上乗せする形で、現地法令の把握管理
体制と遵法状況の再検証を行った企業もあります。
Enhesaでは、企業の社内EHS基準に関するニーズにお応えして、コーポレートEHSスタンダードに関する意見・
情報交換を行うことができる、オンライン上のフォーラムを立ち上げました。このフォーラムでは、企業のEHS
担当者が、自社の社内EHS基準や作成中の基準を掲載し、他の会員企業のEHS担当者からフィードバックを
得ることができます。また、他社のEHS基準を自社の基準のベンチマークとして参照することもできます。
Enhesaが作成した社内EHS基準のベスト・プラクティス集や、会員企業のアンケート調査結果も公開されていま
す。また、会員企業の気になるトピックについて、Enhesaが主要国の最新規制動向を紹介し、社内EHS基準に
どう反映すれば効果的か会員同士が議論するオンライン会議も実施されています。2012年9月から2013年1月
のオンライン会議では、ロックアウト・タグアウト、酸素欠乏場所での作業、土壌汚染、労災報告、有害廃棄物な
どのトピックが予定されています。本フォーラムは、2012年9月の開設より2ヶ月の間に26社のグローバル企業
が会員となり、フォーラム上で活発な議論を交わしています。欧米企業の間では、法令遵守はコア・コンピタンス
ではなく他社と競合すべきものではない、遵法対応のためのツール・情報・ノウハウを他社同輩と共有することで、
コスト効率を高めながら、企業の垣根を越えた業界全体のコンプライアンスの底上げを図ろうとする傾向が近年
とみに顕著です。国境や企業を越えた協同の可能性を、日本企業も考え始めるべき時期ではないでしょうか。
【お問い合わせ先】
・ビューローベリタスジャパン㈱ システム認証事業本部 営業部 TEL:045-651-4785
ビューローベリタスのサービス: 遵法監査(Legal Compliance audit)
・Enhesa(日本語対応窓口)
E-mail:[email protected] TEL: 050-5534-9789
Enhesaは、企業のEHS (環境、労働安全衛生)法令遵守を支援するグローバルコンサルティング会社であり、
世界150の国及び地域を網羅しています。ビューローベリタスジャパン株式会社との緊密な連携により、法改正
動向に関する情報配信、コンプライアンス監査代行、製品規制調査等、日本企業の国内及びグローバル市場
における事業展開・操業・輸出に関する法令遵守を支援しています。
Web Site: http://www.enhesa.com/ja/
※コーポレートEHSスタンダード・フォーラムの詳細や、会員企業一覧をご希望の方もお問い合わせ下さい。
システム認証事業本部
ISO39001:道路交通安全マネジメントシステム
ISO39001 の発行の背景
現在国際的な問題となっている世界の道路交通事故は、約 130 万人/年の死亡者が出ており、また負傷者は
約 5,000 万人/年と言われています。(ISO39001:2012 の序文より)
このような中、2007 年に道路交通事故による死亡者と重大な負傷者の削減をねらいとした道路交通安全マネジ
メントシステムの国際規格化がスウェーデン*より提案され、2008 年~2009 年に WD(作業原案)に基づき審議
され、2009 年~2010 年には、CD(委員会原案)に基づき審議されました。2011 年 5 月には DIS(国際規格原案)
が、2012 年 7 月には FDIS(最終国際規格原案)が発行されました。そして、ISO39001:2012 が 2012 年 10 月
1 日に発行されました。
*スウェーデンは、1997 年に「ヴィジョン・ゼロ」(交通事故による死傷者をゼロにする)が決議され、その結果、
死傷者の減少させることに成功し、世界中から注目を集めました。
対象となる組織
「道路交通安全パフォーマンスの改善」、「道路交通安全マネジメントシステムの構築、実施、維持、改善」、「道
路交通安全政策の順法性の保証」、「国際規格 ISO39001 への適合性の実証」に取り組もうとする全ての組織
が対象となります。具体的には、
 運輸会社、トラック・バス・タクシー会社などの乗客
 貨物輸送サービスに関わる組織
 営業やマーケティング活動で車両を使用する組織
 スクールバスを運行する幼稚園などの組織
 駐車場を持つスーパーマーケットなどの組織
 道路設計やオペレーションを監督する国や地方自治体
などが挙げられます。
認証取得のメリット
道路交通事故による死傷者数減少への道筋となるだけでなく、組織の経済的損失(損害保険や労災事故に起因
するコスト、ビジネス機会の損失)の回避・減少に向けた抜本的な改善に繋がります。また、重大な社会的損失
の一因となる道路交通事故減少への真摯な取り組みを実証することにより、社会からの評価、ブランド価値向上
にも繋がります。
ISO39001 の特長
ISO39001 の鍵となるポイントは、以下の通りです。
 リスクマネジメント
 制限速度、シートベルト着用、飲酒運転防止などの道路交通安全に貢献するファクターの特定
 緊急時の対応
 事故・インシデント(ヒヤリハットを含む)の調査
また、マネジメントシステムの規格であることから、ISO9001、ISO14001 といった規格と同様に PDCA サイクル
のモデルを採用しています。
運輸安全マネジメントと ISO39001 の類似点
運輸安全マネジメントは、鉄道・自動車・海運・航空の運輸事業者が、経営トップから現場まで一丸となって行う
安全管理体制であり、PDCA サイクルに乗っ取って安全管理を行うことを意図としています。また、一定車両数を
持つ運輸事業者に対して義務付けられているのが特徴です。それに対し、ISO39001 は運輸事業者に関わらず、
どのような企業でも取得可能であるのが 1 つの特徴となり、国際的に認められる規格となります。また、明確に
リスクアセスメントを必要とする点についても運輸安全マネジメントとは異なるポイントです。
ISO39001:2012 道路交通安全マネジメントシステム
運輸安全マネジメント
4.1 組織及びその状況の理解
4 組織の
4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
状況
4.3 RTS マネジメントシステムの適用範囲の決定
(9)関係法令等の遵守の確保
4.4 RTS マネジメントシステム
5 リーダ
5.1 リーダーシップ及びコミットメント
(1)経営トップの責務
5.2 方針
(2)安全方針
ーシップ
5.3 組織の役割、責任及び権限
(4)安全統括管理者の責務
(5)要員の責任・権限
6.1 一般
6 計画
6.2 リスク及び機会への取り組み
(7)事故、ヒヤリ・ハット情報等の収集・活用
6.3 RTS パフォーマンスファクター
6.4 RTS 目的及びそれを達成するための計画策定
(3)安全重点施策
7.1 連携
7.2 資源
(1)経営トップの責務
(10)安全管理体制の構築・改善に必要な
7.3 力量
教育・訓練等
7 サポー
ト
(10)安全管理体制の構築・改善に必要な
7.4 認識
教育・訓練等
7.5 コミュニケーション
7.6 文書化された情報
8 運用
9 パフォ
ーマンス
評価
10 改善
(6)情報伝達及びコミュニケーションの確保
(13)文書の作成及び管理
(14)記録の作成及び維持
8.1 運用の計画及び管理
(3)安全重点施策
8.2 緊急時の準備態勢及び対応
(8)重大な事故等への対応
9.1 監視、測定、分析、及び評価
(3)安全重点施策
9.2 道路交通事故及び他のインシデントの調査
(7)事故、ヒヤリ・ハット情報等の収集・活用
9.3 内部監査
(11)内部監査
9.4 マネジメントレビュー
(12)マネジメントレビューと継続的改善
10.1 不適合及び是正処置
10.2 継続的改善
(12)マネジメントレビューと継続的改善
*ビューローベリタス見解
ビューローベリタスのサービス
現段階では ISO39001 認定に関する UKAS、JAB といった認定機関による方針の発表はなく、国内での
ISO39001 認証スキームは本格稼動しておりません。
ビューローベリタスとしては、ISO39001 の独自のプライベート認証サービスの受付を 2012 年 12 月 3 日より
開始し、2013 年 2 月中旬を目処に ISO39001 審査実施に向けて準備をしております。また、ISO39001 規格概
要をわかりやすく解説する無料セミナーを 2 月頃に開催する予定です。
(決定次第、ホームページ等でご案内致します)
ビューローベリタスジャパン株式会社 システム認証事業本部 営業部 部長 水城 学
ビューローベリタスが提供するサービス(News~2012/11/28 up)
ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム国際規格)の認証審査受付を開始
ISO39001 に関してのお問合せや認証取得のご相談は、お気軽にご連絡下さい。
【お問い合わせ先】
ビューローベリタスジャパン株式会社 システム認証事業本部 営業部
〒231-0023 横浜市中区山下町 1 番地シルクビル 2F
TEL: 045-651-4785 FAX: 045-641-4330
システム認証事業本部
Case Study: 吉田司株式会社
人体用サポーターに特化した個性派企業
吉田司株式会社
人手による品質管理に QMS が効果を発揮
–石川県かほく市
http://www.tu-casa.co.jp/
地場産業から、独自に発展
石川県金沢市から北東方向に約 20 キロ、海が近いかほく市にある吉田司株式会社。人体用のサポーターだけ
に特化した個性的なメーカーだ。付近は古くからの織物産地。同社も創業した昭和 11 年当時は、織物をつくる
前段階の準備工程を受け持つ企業だった。昭和 17 年頃には、自ら織物を作る織物メーカーになり、帯にする
生地を織るようになった。それがサポーターのメーカーに移行しはじめるのは、
第二次世界大戦をはさんだ昭和 22 年頃のこと。戦争から復員してきた 2 代目
社長が、軍服で使っていたサスペンダーに着目し、サスペンダーメーカーに
転業したところ、これが大ヒットした。やがてこれを、かつて織っていた帯の
巾に広げて織るようになり、それがサポーターのはじまり。やがて主力商品は
サスペンダーからサポーターへと移り、昭和 28 年にサポーターの専門商社と
業務提携したところから、一気に販路が広がった。
このように書くと、とんとん拍子にコトが運んだように錯覚するが、実は他の
織物メーカーが、同社と同じ成功を収められなかった理由がある。
それは、伸縮する糸を織れる織機の開発に成功した
ことだ。ゴム糸を織りこんで生地にできなければ伸縮
が命のサスペンダーやサポーターは作れない。2 代目
社長は、何度も相当な苦心を重ねて、伸縮糸を織れる
織機を作り出したのだ。
その後、この開発魂は同社の個性となっていく。やが
て、どうしても縫い目ができてしまう織物では人体に
直接触るサポーターとして不具合だと考え、昭和 50 年
代に伸縮糸を編める編み機の開発に、編み機メーカ
ーと一緒に取り組んだ。これが成功し、同社のサポー
ターメーカーとしての地位は、急速に確立し、安定して
いった。
人に頼るからこそ QMS を
こんな同社が QMS を取得したのは 2000 年のことだ。取引先からの要請ではなく、自発的に取得を目指した
同社は、「せっかく取るのなら世界標準の認証取得にしよう!」とコンサルタントに紹介されたいくつかの認証機関
の中からビューローベリタスを選んだという。
自発的に取得を目指した理由は大きく 3 つあった。
まずビジネスが拡大し、質量ともに商品を安定供給する
必要に迫られたこと。特に 2000 年当時、それまでスポー
ツ業界における OEM 生産を主にしていた同社では、
自社ブランドを強化して医療品業界に進出しようという
新戦略が持ち上がっていた。そのためには、高品質な
医療用サポーターの開発と、それを販売するための新し
い流通(病院やドラッグストアなどへの販路)を開拓するこ
とが大きな課題となっていた。QMS の取得は、この課題
繊維製品品質管理士でもある宮田隆弘取締役
に有効であることが予測できた。新しい取引先に対して
「吉田司の信頼性を証明する」ための、いちばん端的なツールだと思われたからだ。実際、QMS は、その後、
同社の新戦略(医療分野の商品と販路の開発)に大きく貢献した。単なる「証明」としてだけでなく、実際に QMS
が医療業界の取引先との「共通言語」になり、効力を発揮したからだ。「その結果でもあると 思いますが、QMS
の取得後は特に、吉田司の製品はクレームが少ないと、いくつもの取引先さんから言っていただいています」と、
宮田隆弘取締役(企画開発室長 繊維製品品質管理士)は言う。
第 2 に、前述のように、織物機械メーカーなど他業種との協働も増えてきたので、双方が共有できる品質基準が
必要となったことがあげられる。
そして第 3 に、社員の品質を上げる必要があると考えたことがあった。この「QMS で社員の品質を上げるため」
という理由は、同社ならではのものだ。というのも、同社では検品を機械ではなく人の手に委ねており、その検品
の精度を安定、向上させるためには、従業員のマネジメント精度を上げるのがいちばん的確だと考えた。「なんと
いっても人の身体、それも多くは患部に直接触れる商品であり、それはやはり人の手と目で行うべきだろうと
考えて、ずっとそうしてきましたし、これからもおそらく変えないと思います」と 3 代目となる吉田忠司社長。「ただ
し、やはり人がすることですから精度にはばらつきがでやすい。それを防ぐためにはシステム管理が効果的だと
思い、QMS を導入したのです」(吉田社長)。具体的には、検査品目のマニュアルを作成した。今まではメモ程度
で人から人へ伝達されていたものを規準書化したのだ。
専門用語を対照させたマニュアルを作成
このマニュアル類の作成が、同社がいちばん苦労した点であった。形骸的なマニュアルになることを避け、誰に
でも分かりやすい品質マニュアルを作り出すことにこだわったからだ。
まず行ったのは、日頃の業務のなかに ISO を落としこめるように、ISO の専門用語と業界的な専門用語とを対照
させながらひき結び、身近でリアルな品質マニュアルを作ること。
さらに、気軽に持ち歩いてどこでも見られるように、また見るだけで嫌になるようなことがないように、A4 サイズで
厚さ1~2 センチのコンパクトサイズにまとめることにした。
「この『コンパクトで、実際に役立つマニュアル』を 作るために、
各部署から 10 名ぐらいのプロジェクトメンバーを選び、月 2~
3 度の勉強会を何度も重ねました。今思い出しても、ものすご
くエネルギーを使いましたね」と宮田氏(前出)は 苦笑する。
しかしこのときに複雑な製造工程を分かりやすくブレイクダウ
ンする作業をしたことが、その後にいろいろな良い影響を与え
た。たとえば、同社では地元の大学との産学連携も積極的に
進めている。いきおい金沢医科大学や金沢工業大学の研究
室や学生たちとのやり取りも頻繁にあるのだが、その時にも、
同社の商品群。真ん中に見えるのはゴジラこと
松井選手が右足首を捻挫した時に作った特注品。
このブレイクダウンのノウハウや手法は活用されている。
さらに QMS の概念自体が、産学連携に当たってのよりどころと
なっている面も見逃せない。
また興味深いのは、同社の品質目標設定のなかには、「機械
の新開発」と「人材育成」という一見不可思議な項目も入って
いる点だ。品質を上げるためには、機械のレベルをアップさせる
ことと、新入社員教育を含む人材育成が欠かせないと考えた
結果だ。そしてこれらの品質目標は、毎年新たに設定され直す
ペット業界にも進出。マイナスイオンが出るストレッチ
ウエアを、取引先と開発。
という。
さらに進化させる
同社の、認証における今後の課題は、大きく 2 つある。
まずひとつめは、社内の品質管理に対する意識と実行レベルをさらにアップさせることだ。QMS 導入後、「内部
からより多くの改善点の指摘があがってくるようになった」という現象はすでに起こっているが、「それをさらに
進化させたい」と宮田氏は言う。そのために、現在、内部評価において高評価を得た部門を「VERY GOOD」
部門として発表することにしており、このことで「もっと改善の余地はないのか?」という部門間の意識を刺激した
いと言う。
ふたつめはもうひとつ上のレベルの ISO 活用を目指すこと。そのために同社が検討しているのは医療機器産業
向けの品質保証マネジメントシステム ISO13485 の取得だ。それは、今後の課題となっている海外輸出への
足がかりとなったり、さらなる医療業界への進出などにも有用性を示し、同社の良質な発展を助けることだろう。
同社における QMS 取得の 10 年間を、リーダーの立場で見てきた宮田氏は言う。「とかく現状維持で OK という
意識になりがちだが、現状維持を目指すと、実際には落ちていく。です
から、もっともっとという気持ちでやらなくては駄目」。
ちなみに同社は企業戦略として、短期、中期、長期それぞれにわかりや
すいテーマ市場を設定している。短期テーマは「ギフト市場」。 サポータ
ーを贈り物として打ち出す取り組みだ。中期テーマは「介護と福祉」、
これは順当だろう。そして長期テーマとして、「宇宙」と「新しいタイプの
病気サポート」。確かに重力環境がまったく地球と異なる宇宙では、サポ
ーターは薬や治療を超えるメディカルサポートになるかもしれない。この
「宇宙での活動を助けるサポーターの開発」は、名実ともに宇宙サイズ
の可能性をもっており、その作り手である同社の可能性もまた大きな
ものになるだろう。
(2012.8.10 取材)
かつて織物工場だったときの同社の銘版。
ここからサポーターに特化し、成功した。
政府指定検査
ウガンダ共和国向け船積前検査及び認証書発行サービス
ウガンダ共和国へ貨物を輸出する際には、PVOC(基準適合認証プログラム)に従い、検査対象となる品目を
対象に、船積前にウガンダの基準に適合しているかどうかを確認する検査を受け、基準適合認証書を入手する
ことが、UNBS(Uganda National Bureau of Standards:ウガンダ当局)により求められています。
ウガンダ PVOC は、2011 年 6 月 10 日に発行後、同年 11 月 1 日に一時停止となっていましたが、2012 年 12
月 3 日より再開されることが決まりました。今後、現地への出荷をご予定の
皆様は留意下さい。
これに伴いビューローベリタスは、UNBS により認可を受けた検査機関とし
て、12 月 3 日より検査の実施、認証書の発行サービスを再開します。
UNBS 発表のプレスリリース~UNBS ウェブサイトより
・PVOC(Pre-Export Verification of Conformity)に関するプレスリリース
検査対象品目
主に電化製品、自動車部品、布地/衣服類、紙類、家財道具、化学薬品、安全/防災用品、及び中古製品など
・List of PVOC products 2012 (検査対象製品リスト)
UNBS 認可検査機関
ビューローベリタスは、UNBS により認可を受けた検査機関として、検査を実施し、検査証明書を発行します。
この検査証明書は、現地への出荷に当たり有効です。
ビューローベリタスは、ケニア、タンザニアについても検査サービスを提供しています。東アフリカ地域への出荷
を実施・予定の際は、ご活用をご検討下さい。
VERIFICATION OF CONFORMITY (VOC)
対象国: Algeria / Botswana / Ecuador / Egypt / Iran / Iraq / Kenya / Kuwait / Lebanon/ Russia / Saudi
Arabia / Syria / Tanzania / Uganda / Zambia
【お問い合わせ~イラク向け貨物検査】 ビューローベリタス 日本支社 政府指定検査部門
詳細はホームページ・お問い合わせフォーム、または下記まで お気軽にお問い合わせ下さい。
・〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜 4-1-21 住友生命淀屋橋ビル 8F
TEL:06-6205-5540
・〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 1 シルクビル 2F
TEL:045-641-4202
産業事業本部
新造ISOコンテナのオーナー代行検査
日本でも 10 数年前までは、国際複合(海上・鉄道・道路)輸送に使用される ISO 規格のコンテナが製造されてい
ましたが、現在では全世界の生産シェアの 90%以上が中国で製造されています。世界最大手の CIMC グループ
(中国国際海運集装箱(集団)股份有限公司)を筆頭に、中国には約 12 社の国際複合輸送用専門のコンテナー
メーカーがあり、中国各地 50 以上の工場でドライ、リーファー(冷凍)及びタンクの各種コンテナが製造されていま
す。
コンテナの発注者・オーナーは、船社・リース会社・フォワーダー・商社・化学メーカー等様々ですが、実際にメー
カー側と確認した仕様書通りにコンテナが製造されているか、発注者・オーナーに代わってビューローベリタス
中国のエキスパートが現地工場にて検査を行います。型式承認をはじめ中国でのコンテナの各種証明サービス
(法定・任意検査)は、上海のテクニカルセンターをベースに行っていますが、コンテナの設計・製造・国際規格に
精通した検査員が製造前の Pre-Production Meeting の実施、マテリアルのチェック、各製造工程での検査、
オフライン後の最終検査までを行います。
以下は一般的な代行検査の流れですが、発注者・オーナー側の要望に応じて必要な検査を行います。

Pre-production meeting
- 過去のバッチプロダクションでの問題点に対する改善策を工場側と確認。
- QC プランの確認。
- 各部材の Mill Sheet の確認。
- 仕様書・図面に対する発注者・オーナーの承認確認。

Visual check of production lines and material storage
- 各部材の保管状況の確認。
- 製造ラインの設備・配置の適切性の確認。

Raw material inspection
- 各部材の状態の確認(Damage, Corrosion, Surface quality, Flatness, Dimension, etc)。
- マテリアルタイプ・グレード・レイティング・厚み等の確認。
- ロゴ、デカールの寸法、色の確認。

Qualification of welding procedure and welder
- 溶接施工要領及び溶接工の技量・資格の確認。

Line production survey
- コンテナの種類により製造工程・検査項目は異なりますが、工程ごとに検査を行います。
a. 1st Shot blasting
b. Cutting and forming
c. Sub-assembly (Door/Wall/Roof/Base/t-floor) … except tank container
d. Main foaming (side wall/roof/base … for reefer container
e. Dish check … for tank container
f. Butt-welding of shell … for tank container
g. Hole cutting and flanges installation … for tank container
h. Fitting and welding between dish and shell … for tank container
i. Heating coil welding assembly … for tank container
j. Main assembly and welding
k. Hydraulic test … for tank container
l. 2nd Shot blasting
m. Painting (spot check of DFT)
n. Floor installation … for dry container
o. Sealant and drain installation
p. Insulation and cladding … for tank container
q. Valve installation … for tank container
r. Undercoating (spot check of WFT)
s. Gasket and door components … except tank container
t. Decal and data plate

Final and yard inspection
- コンテナの種類により検査内容は異なりますが、完成後のコンテナに対して以下の最終検査を行ない、不具
合箇所については工場に対し修正を求めます。
a. Light leakage inspection
b. DFT inspection
c. ISO Dimension check
d. Welding quality
e. Door operation inspection … except tank container
f. Sealant check
g. Exterior cleanness check
h. Interior cleanness check
i. Floor flatness and clearance … except tank container
j. Foam inspection (no delamination and void on side wall/roof/base) … for reefer container
k. Operation test for refrigeration unit … for reefer container
l. Remote closure system … for tank container
m. Position of decals
n. Accessories (calibration chart/document holder/dipstick/etc.) for tank container
- 又、必要に応じて以下の立会い検査も行います。
o. Air leakage test … except reefer container
p. Waterproof test … for dry container
q. Heat leakage test … for reefer container
r. Cooling performance test … for reefer container
中国における新造コンテナのオーナー代行検査サービスについては、下記の担当者までお問い合わせ下さるよ
うお願い致します。
ビューローベリタスジャパン株式会社 産業事業本部
トランスポート&ロジスティクスサービス 椎葉 拓二郎
ビューローベリタスのサービスの詳細はこちら
タンクコンテナー検査
【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン株式会社 産業事業本部 トランスポート&ロジスティクスサービス
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 1 シルクビル 2F
TEL: 045-641-4061
FAX: 045-641-7992
産業事業本部
任意による代行検査の効果的な参考例のご紹介
代行検査サービス業務(SPI:Second Party Inspection)についてニュースレター2012 年 4 月号、および2012 年
10 月号でご紹介しました。今回は、海外での様々なプラント製造プロジェクトにおける資材調達(主に鋼材/ パイ
プ)において、ビューローベリタスジャパン㈱が提供している代行検査の効果的な参考例をご紹介致します。
“代行検査”はビューローベリタスの世界各国の活動拠点と検査員を活用し、弊社を貴社(ご依頼頂いたお客様)
の“代行者”としてご利用頂くサービスです。メリットとしては、お客様が海外現地に赴かず、弊社の検査員が
代行として赴くため、貴社が現地に赴かれるための移動時間の省略や渡航費用を軽減できます。
この代行検査サービスは、国内メーカーの品質担当者様からのご依頼が殆どと思われがちですが、資材の調達
を担当される鋼材商社等からも、商社の代わりとして現地での“代行検査”のご依頼も多数頂いています。
商社が検査会社にご依頼頂く際の利点の一つとして、対象分野でのプロフェッショナル検査員が製品検査を
行なうことが挙げられます。弊社の検査員は、検査対象分野のメーカー出身者も多く、そのため現場状況、現品
の確認など、実際に対象分野で製造経験のある検査員による検査サービスが提供可能です。
比較的安価な価格で製造が可能な新興国で鋼材を調達される際、出荷後に客先仕様を満たしていないための
トラブルや、粗悪品を出荷してしまいトラブルに発展することも散見されます。このようなトラブルの対策として、
近年、商社が自主的に検査会社に検査を依頼するケースが多くなっています。
実際に海外での調達をされたお客様に発生したトラブルの事例をご紹介しましょう。
【ケース①】 海外から外面をコーティングしたパイプの注文を受けて輸出したが、現地で放射線検査したところ、
原管の製造方法に誤りがあることが判明した。
 原 因・・・
最終的な加工工程として、コーティング処理により、コーティング前の製品の正体が外観上から
は分からなくなることから、メーカーが仕様を守らなかった。
 対応策・・・ 製造・コーティングまでの一連の工程を同一メーカーでは実施しないことも、対策案としてはござい
ますが、運搬費用等考慮すると、同一メーカーに発注せざるを得ないこともあるかと思われます。
ビューローベリタスでは、このようなケースでは、
①Inspection Test Plan/Quality Control Plan をもとに、検査のタイミングや確認ポイントをご提案できます。
②ご依頼主様の予算に合わせた Inspection Test Plan のご提案を致します。検査費用と製造製品のバランス
を調整させて頂きます。
③検査の実施後には、検査レポートを提出します。
一般的にはコーティング前に原管に対して所定の品質検査を行ない、コーティング検査に際しては原管のトレ
ーサビリティの確認も行ないます。
【ケース②】 対象機器に関して、プロジェクト開始時から輸出先の国の規格に適合したものを納入するように
要求されていたが、対象機器を現地で確認した所、製造開始段階から正しい規格に基づいて製造されたもの
ではなかったことが判明した。
 原 因・・・
要求事項がメーカーに正確に伝わっておらず、また商社の担当者も規格に関しての知識が無く、
事前に指摘をすることが出来なかった。
 対応策・・・ 弊社にご相談下さい。
【ケース③】 依頼した圧力容器のノズルの場所が設計図とは違う、また寸法に関しても仕様を守られていない
ため、作り直しとなった。その結果、納期遅延となってしまった。
 原 因・・・
メーカー側としては、設計図に則って製造したつもりであったが測定方法に大きな問題があった。
 対応策・・・ 弊社にご相談下さい。
弊社のプロフェッショナル検査員なら、検査方法・測定方法が適切かどうかも確認致します。
ビューローベリタスジャパン株式会社では、ビューローベリタスのネットワークを活用し、140 ヶ国
での国々でプロフェッショナル検査員の検査の提供が可能です。
これらの事例に共通しているのは、検査会社による検査を受けることがエンドユーザー様からの要求事項に
無かったために、メーカーから発行される記録や Mill Sheet 等の確認だけで出荷されている点です。
第三者検査会社による製造過程での検査を実施していれば、防止できたトラブルと考えられます。
初めて海外で調達を依頼されるお客様、もしくは調達先の場合、こうしたトラブルを未然に防ぐという観点から、
是非一度、弊社にご相談下さい。
ビューローベリタスジャパン株式会社 産業事業本部 上田 弘樹
ビューローベリタスのサービスの詳細はこちら
IBR 1950 (インド向けボイラーの検査・認証)
DOSH (マレーシア向けリフト・圧力容器の検査)
MOM (シンガポール向け圧力容器の検査)
GOST-R
ASME Code (アメリカ機械学会)
Type 3.2 Certificate (EN10204)
【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン株式会社 産業事業本部
横浜本社
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 1 シルクビル 2F
TEL:045-641-4219
神戸事務所
〒650-0033 兵庫県神戸市中央区江戸町 93 栄光ビル 6F
TEL:078-322-0232
消費財
Genetic ID 法による遺伝子組み換え作物(GMO)検査
-ビューローベリタスグループ・日本認証サービス㈱
2012 年 2 月にビューローベリタスグループに加わった、食品分析機関である日本認証サービス株式会社(JCS)
は、農産物や加工食品中の遺伝子組み換え体の含有の有無を検査する「遺伝子組み換え作物(GMO)検査」を
行っています。
日本認証サービスで行う遺伝子組み換え作物(GMO)検査は米国Genetic ID社のMethodによるもので、日本
国内で一般的に行われている検査方法に比べ、より広範囲な
品種の検査が可能です。また、Genetic ID法は厳密性におい
て非常に優れており、世界的に認知された方法です。日本認
証サービスは、日本で唯一、米国Genetic ID社の技術を用い
て検査が可能な分析機関です。(日本認証サービス株式会社
はGlobal Laboratory Alliance®のメンバーです)。
Genetic ID 法による遺伝子組み換え作物検査の特徴
日本認証サービスが選ばれる理由
検知可能な遺伝子組み換え作物の品種
日本認証サービス(Genetic ID 法)では広範囲の検査が可能です。行政法と同作物の検査が可能なうえ、検査
可能な遺伝子組み換え作物の品種も多岐にわたります。お客様のご希望の内容で検査が可能です。
分析手順のご案内
検査依頼書に必要事項をご記入の上、日本認証サービスまで
FAX もしくはメール添付にてお送り下さい。
必要な検体量をご用意頂き、弊社宛に宅配便(午前中指定)にて
お送り下さい。検体量がご不明な方はお問い合わせ下さい。
TEL:045-949-4664
ご依頼内容を確認後、分析を開始します。
(所要日数: 約 5~7 日(検査項目による))
分析報告書を、先に FAX でご報告します。
分析報告書原本とご請求書を郵送にてお送りします。
【注意事項・補足】
 特急検査、緊急検査も承っています。お急ぎの場合は事前に弊社までご連絡下さい。
 ご依頼者とご請求先が異なる場合は、検査依頼書にその旨をご記入下さい。
 多検体のご依頼の場合や継続的に検査をご依頼される場合、割引きが適用できますので、弊社までご連絡下さい。
 英文の分析報告書の発行や複数部数の発行をご希望の場合、予め日本認証サービスまでご連絡下さい。(別途手数料)
 料金のお支払いについては、原則としてご請求日から翌月末までにお振込をお願いします。
 日本認証サービスは検体の作成については関知いたしません。また、分析結果はあくまでご依頼者より提供された検体に対す
る結果であり、母集団ロット全体を保証するものではありません。
 日本認証サービスは検査に関する情報の秘密保持を遵守します。秘密保持に関して契約書が必要な場合は、ご連絡下さい。
 分析報告書の記載内容を書籍物やホームページ等に掲載される場合は、事前に弊社までご一報下さい。
 検査料金は予告なく変更する場合があります。予めご了承下さい。
 食品保管倉庫等から分析検体のサンプリングを希望される場合はお申し出下さい。別途、サンプリングの費用について見積り
いたします。
主な検査方法
・標準的な検査所要日数:5 営業日(リアルタイム定量検査・品種特定検査は、7 営業日)
・ 必要検体量: 2.5kg 以上(原料、穀粒、種子等の形の場合)
・ 上記以外: 200g 以上(均質なサンプル) ※検体量が不足している場合でも、検査は実施可能です。
特定検定点検査(スクリーニング検査)
検定点(0.1%, 1%, 3%, 5%のうちのいづれか1点) において、遺伝子組み換え作物(GMO)の含有の有無を調
べるスクリーニング検査です。検定点については、検査のご依頼時に選択できます(未選択の場合、0.1%を検
定点とします)。
- 大豆、コーン、菜種、ジャガイモ、綿実、ビート、トマト、アルファルファ
標準検査(準定量検査)
リアルタイム PCR 法による定量検査。 遺伝子組み換え作物の含有率について、0.1%の単位の数値で定量
します。
-大豆、コーン、菜種、米、ジャガイモ、綿実、ビート、トマト、アルファルファ
リアルタイム定量検査(定量検査)
リアルタイム PCR 法による定量検査。 遺伝子組み換え作物の含有率について、0.1%の単位の数値で定量
します。
-大豆、コーン
定性検査(含有の有無を検定)
定性検査は、特定の遺伝子組み換え作物品種が検体中に含有されているかどうか検査します。この検査は、
主として安全性未認可(未審査)品種の混入の有無について検査するものです。
-害虫抵抗性遺伝子組み換え米 (米)
-除草剤耐性遺伝子組み換え米 リバティリンク Liberty Link (米)
-スターリンク Starlink CBH351 (コーン)
-Bt10 (コーン)
-ニューリーフプラス・ニューリーフ Y New Leaf Plus/New Leaf Y (ジャガイモ)
-アムフローラ Amflora EH92-527-1 (ジャガイモ)
-サンアップレインボー Sunuprainbow 55-1 (パパイヤ)
-PRSV-YK (パパイヤ)
-FP967(CDC Triffid) (亜麻)
品種特定検査
遺伝子組み換え大豆やコーンには、多数の品種が存在します。 本検査は組み換え遺伝子が検出された大豆
やコーンの検体について、品種特異的な遺伝子配列を検知する試薬(品種特異プライマー)を使用することにより、
含有している品種を特定する検査です。
-品種特定 :遺伝子組み換え大遺伝子組み換え大豆品種特定、遺伝子組み換えコーン品種特定
-系統特定 :コーン DAS59122 系統、菜種品種系統
遺伝子組み換え作物(GMO)検査 -日本認証サービス㈱
【お問い合わせ先】 日本認証サービス株式会社(JCS) 分析事業部
〒224-0033 横浜市都筑区茅ヶ崎東 4-5-17 TEL: 045-949-4664 URL: http://www.pure-foods.co.jp/