スポンジボールテニスルール2014改訂版(PDF:1MB)

Ⅰ 施設・用具
Ⅱ 競技規則
Ⅲ 審判員の構成・任務・権限
※ 採点表の記載例
伊丹市スポーツ推進委員会
問合せ先:伊丹市教育委員会スポーツ振興課(072-784-8088)
2012年改訂
2014年改訂
Ⅰ 施設・用具
1.コート
バドミントンのダブルスコートを使用する。
0.46
-
サービスコート
センターライン
右サービスコート
ベ
-
ネット
サービスサイドライン
0.76
1.98
13.4m
ス
ラ
イ
ン
左
エサ
リ
アビ
ス
-
左サービスコート
6
.
1
0
m
右
エサ
リ
アビ
ス
サイドライン
※ ラインの幅40㎜使用、コートの計測は、サイドラインとベースラインは各ラインの外
側から、センターラインはラインの中央からとする。
2.ネット
専用のネット又はバドミントン用などの相当品を使用する。
高さはポールの位置で床から90cm とする。
3.ポール
専用ポール又はバドミントン用ポールを使用する。
4.ラケット
全長55cm 以内のラケットを使用する。
5.ボール
スポンジボール(直径約7cm、重さ15g、黄色)を使用する。
Ⅱ 競技規則
1.全般的な競技方法
① ゲームはダブルスを基本とする。
②1ゲームの勝敗は4ポイントを先取したチームを勝者とする。
-1-
③ 試合は5ゲームで構成され、3ゲームを先取したチームが勝者となり、
試合を終了する。
④ サーブ及びコートの選択
試合前に対戦相手とジャンケンによりサーブまたはコートを選択する。
1) サーブかレシーブを選択した場合は、相手側はコートを選択する。
2) コートを選択した場合は、相手側はサーブかレシーブを選択する。
1
2
ジャンケンに勝った方
サーブかレシーブを選択
コートを選択
ジャンケンに負けた方
コートを選択
サーブかレシーブを選択
⑤ 奇数ゲーム終了時にはコートチェンジを行う。
⑥ ポジションのローテーションの方法 (下記参考図のとおり)
1) サーブを行ったプレーヤーは次のゲームでは左のレシーバーとなる。
2) 右レシーブを行ったプレーヤーは次のゲームではサーブを行う。
(参考図1) チェンジコートする場合のサーブの位置
第1ゲーム
▼
第2ゲーム
▼
第3ゲーム
第4ゲーム
第5ゲーム
▼
A
B
い
あ
あ
い
A
B
A
B
あ
い
A
B
A
B
い
あ
あ
い
▲
▲
※『▼』『▲』印がサーブを行うプレーヤー
(参考図2) チェンジコートしない場合のサーブの位置
第1ゲーム
▼
第2ゲーム
第3ゲーム
▼
第4ゲーム
第5ゲーム
▼
A
B
B
A
B
A
A
B
A
B
あ
い
あ
い
い
あ
い
あ
あ
い
▲
▲
※『▼』『▲』印がサーブを行うプレーヤー
-2-
⑥ サーブチェンジ又はコートチェンジを間違えた場合、また、サーブの
順序やレシーブの順序を間違えた場合、間違いが発見された次のポイ
ントから訂正する。但し、それまでのポイントは有効とする。
※ 但し、全般的な競技方法については大会運営上、必要に応じて勝敗に
関する規定、デュースに関する規定、コートチェンジに関する規定な
どを別途定めることができる。
2.サーブの規則について
① 各ポイントごとのサーブは1回とする。
② サーブをする場合の位置はベースラインの後方と、サイドライン及び
センターラインの仮想延長線で囲まれた範囲内とする。
③ サーブはネットに向かって右側の位置から始め、左右交互に対角線上
の相手方サービスコート内にボールを打つ。(打ち方はオーバーサーブ
でもアンダーサーブでもよい)
④ サーブは手から離れたボールがワンバウンドするまでにラケットで打
つこと。但しトスアップ後、ボールを打つ意思表示をせず、手で捕球
するか、床に落とした場合は、サーブのやり直しができる。
(空振りは
認めない)
⑤ サーブは、助走してはならない。
⑥ サーブのレット(やり直し)
1)サーブをしたボールがネットに触れ、相手のサービスコートに入っ
たとき。
2)レシーバーが準備をしていなかったとき。
⑦ サーブのフォルト(失敗)
1) サーブしたボールが直接相手側のサービスコートに入らなかった
とき。
2) サーブが完了するまでに、いずれかの足がベースラインを踏んだと
き。又は、サービスエリアを出たとき。
(フットフォルト)
3) サーブしたボールが相手側のサービスコートに入る前にネット以
外のものに触れたとき。
3.レシーブの規則について
① レシーバーは、サービスコート内に入ったサービスボールをワンバウ
ンドの後、相手側コートに打ち返す。(サービスボール以外はノーバウ
ンドの返球可)
-3-
② レシーバーの失点
1) レシーブしたボールが相手側コートに返球できなかったとき。
2) サーブされたボールをノーバウンドでラケットに当てたとき。
3) サーブされたボールがレシーバー側のプレーヤーの身体・着衣ある
いは持ち物に触れたとき。
4.インプレーでの有効な返球と失点
① インプレーとは、サーブによりラケットからボールが離れた瞬間から
ポイントが決定するまでを言う。
② インプレーでのレット(やり直し)
1) 審判が判定を誤った為プレーに支障が生じたとき。
2) プレーヤーが不可抗力によってプレーを妨げられたとき。(但し審判
の判定による)
③ インプレーでの有効な返球
1) 打ち返したボールがネットまたはポールに触れてネットを越えて相
手側コートに入ったとき。
2) ボールがネットポストの外側を飛び、相手側コートに入ったとき。
3) ボールがコートに落ちている他ボール・衣服・持ち物等に当たって
も、これを相手側コートに正しく返球したとき。
4) ライン上に落ちたボールは、そのラインによって区切られたコート
内に落ちた事になり有効となる。
(オンライン)
④ インプレーでの失点
1) 返球したボールが相手側のコートに入らなかったとき。
2) 返球したボールが直接審判(主審・副審・線審)あるいは設置物に当
たったとき。
3) インプレーのボールをツーバウンドするまでに返球できなかったと
き。
4) 2打以上で相手に返球したとき。
5) いかなる場合でも打点がネットを越たとき。(オーバーネット)
6) プレーヤーのラケット・身体・着衣あるいは持ち物がネットに触れ
たとき。(ネットタッチ)
7) プレーヤーが打球しようとしている相手側のプレーを妨害したとき。
-4-
Ⅲ 審判員の構成・任務・権限
ゲームの審判員は原則として、主審、副審、線審2名の計4名で構成する。
但し、大会の運営上必要に応じて他の方法で行うこともできる。
1.主審の任務
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
試合の勝敗の決定をする。
試合中でのゲームカウント及びポイントの管理を行う。
試合中でのプレーヤーのポジションが適切かどうか管理する。
試合中でのゲームカウント及びポイントをプレーヤーにコールをする。
試合中でのアウト・レットなどをプレーヤーにコールをする。
サーブ・レシーブなど適切でない順序・位置でのプレーを発見した時
は、プレーヤーを適切な順序・位置に戻しプレーを再開する。
担当ラインについてボールの落下地点をチェックする。
試合中にプレーヤーがツーバウンド以上で打球したか否かをチェック
する。
各サーブにおけるレットについて、ボールがネットに触れているか否
かをチェックする。
プレーヤーのラケット・身体・持ち物がネットに触れているか否かを
チェックする。
プレーヤーがオーバーネットをしているか否かをチェックする。
その他試合に関わるプレーについてすべてを管理する。
2.主審の権限
① 試合の勝敗の決定を行なうことができる。
② 試合のプレーについての有効・無効の判定を決定できる。
③ 試合中の適切でない順序・位置について、正しい順序・位置に戻るよう
にプレーヤーに指示できる。
④ 主審の判定について従わないプレーヤーについて注意し、それでもなお
従わないプレーヤーについては退場させる権限をもつ。もちろん、そ
の退場となったチームはその試合では敗戦となる。
⑤ その他試合に関わるすべての判定を決定できる。
-5-
3.副審の任務
① 担当ラインについてボールの落下地点をチェックし、ボールがライン
の外側に出ている場合(有効でない場合)は、主審に合図する。
② 試合中にプレーヤーがツーバウンド以上で打球したか否かをチェック
し、その場合は主審に合図する。
③ 副審の任務は主審の判定への情報提供であり、副審の判定でプレーが
決定することはない。
④ 得点板を用いて試合の得失ゲーム数や得失ポイント数を表示する場合、
試合進行に合わせて得点板を更新する。
4.線審の任務
① 担当ラインについてボールの落下地点をチェックし、ボールがライン
の外側に出ている場合(有効でない場合)は、主審に合図する。
② サーブが完了する前に、サーバーがベースラインを踏むか、サービス
エリアから出た場合は主審に合図する。
③ 試合中にプレーヤーがツーバウンド以上で打球したか否かをチェック
し、その場合は主審に合図する。
④ 線審の任務は主審の判定への情報提供であり、線審の判定でプレーが
決定することはない。
5.審判の担当ライン
各審判がボールの有効性等をチェックする担当するラインはそれぞれ下
図のとおり。
主審
◎
副審
線審①
◎
線審②
◎
◎
-6-
6.主審コール
① プレーでのコール
『レディ』
:プレーヤーを各自のポジションにつくよう指示するとき。
『プレーボール』
:試合開始、又は中断している試合を再開するよう指示
するとき。
『タイム』
:プレーヤーのプレーを一時停止させるとき。
『アウト』
:打球がコート外に着地したとき。競技規則に定められる不正
なプレーを行ったとき。
『フォルト』:サーブしたボールが所定のサービスコートに入らなかった
とき。
『フットフォルト』
:サーバーがサーブを完了する前にサービスエリアを
出るか、ベースラインを踏んだ等の不正なサーブを
行ったとき。
『レット』
:サーブしたボールがネットに触れて所定のサービスコートに
入ったとき。
② ポイントのコール
『ゼロ・ワン・ツー・スリー』
:各ポイントをサーバー側からコールする。
『オール』
:ポイントがワン・ワンの時はワンオール、ツー・ツーの時は
ツーオールと言う。
『デュース』
:双方のポイントが3ポイントになったとき。
但し、デュースのない場合はスリーオールと言う。
『アドバンテージ・サーバー』
:デュースの次のポイントをサーバー側が
とったとき。
『アドバンテージ・レシーバー』
:デュースの次のポイントをレシーバ
側がとったとき。
③ ゲームのコール
『ゲーム』
:各ゲームが終了したとき。
『ゲームカウント○‐○』
:ゲーム開始時に、サーブを行うチームよりコ
ールする。
④ その他のコール
『コレクション』
:訂正。 主審がコールを間違ったとき。
『補足的説明』
:プレー中でのコールは殆どが「アウト」になるが、プレー
ヤーへの補足的説明として、その説明を臨機応変に行うこと
も可能である。 (例 アウト・オーバーネット)
『不要なコール』
:プレーを円滑に継続させる為に不要なコールは避け
るべきである。
-7-
7.記録
交流大会(リーグ戦)では勝敗を決める場合、勝率、セット率、ポイント
数が必要になってくるので記録は丁寧に記入の上、
試合終了後は両チーム
に確認してもらう。
スポンジボールテニス大会
予選 ・ 決勝 (第 コート) 第 試合目
年 月 日
ペアー名
プレイヤー氏名
サービスの順番
ポイント数
勝ちゲーム数
ポイント数
勝ちゲーム数
第1ゲーム
第2ゲーム
第3ゲーム
第4ゲーム
第5ゲーム
計
審判名
主審
副審
スポンジボールテニス大会(記入例)
予選 ・ 決勝 (第 コート) 第 試合目
チーム名
年 月 日
ひこまる
たみまる
プレイヤー氏名
イタミ ヒコ
イタミ マル
コヤイケ タミ
コヤイケ マル
サービスの順番
1
3
2
4
ポイント数
勝ちゲーム数
ポイント数
勝ちゲーム数
第1ゲーム
○
第2ゲーム
○
第3ゲーム
○
第4ゲーム
○
第5ゲーム
計
○
16
2
審判サイン
17
3
チーム名( )
-8-
新旧版および全国スポンジボールテニス協会比較
以上をふまえたとして、伊丹市スポーツ推進委員会 「スポンジボールテニス2012年改訂版」
と「ショートテニスルール2006年改訂版」及び「全国スポンジボールテニス協会ルール」と
の主要項目比較
項目
ネット高さ
スポンジボールテニス
ショートテニス
2012年版
2006年版
90㎝
同
全国スポンジボール
テニス協会
同
ボール
スポンジボール
同
ラケット
約直径7㎝、重さ15g
黄色
全長55㎝以内
同
同
同
ミズノ製スポンジボー
ル6OH‐800
直径7.2㎝、重さ15g
同
同
勝敗
ゲーム
3ゲーム先取(5ゲーム)
大会規定により変更可
4ゲーム先取
(7ゲーム)
同
ダブルスを基本とする。 同
4ポイント先取
同
デュース無し
同
大会規定により変更可
同
コートチェンジ
奇数ゲーム終了後
大会規定により変更可
サービス
1球
同
打ち方の規定無し(オーバ 同
ー、アンダー)
トスのやり直し可
記載無し
助走禁止
歩行、走行禁止
3ゲーム先取
(5ゲーム)
同
同
同
デュース有
同
同
同
両者の合意で変更可 変更規定無し
同
記載無し
トスのやり直し可
助走禁止
ポジションの変更 サービスゲーム終了後
同
同
プレーヤーのラケ 記載無し
ットなどがネット
越えて相手側のコ
ートに入ったとき
記載無し
失点となる
審判員の構成
同
同
同
同
主審、副審、線審2名
大会規定により変更可
審判の任務と権限 詳細有
無し
※クォーターテニスと線
審の位置、担当ラインが異
なる。
-9-
詳細有
2012版と同じ