東京総合社会保険労務士法人 ニュースレター 前回に引き続き 2016 年中に実施の 改正情報をお届けします No.4 /April 2016 1.通勤手当の非課税限度額の引き上げ 通勤手当の非課税限度額の上限が 10 万円から 15 万円に引き上げられ ます。こちらは、2016 年 1 月 1 日まで遡って適用されます。 非課税額 区分 ■通勤手当の非課税限度額 ■子ども・子育て拠出金率 ■パートタイムの社会保険 適用拡大 ■かとく 過重労働撲滅特別対策班 改正前 ①交通機関又は有料道路を利用し ている人に支給する通勤手当 ②交通機関を利用している人に支 給する通勤用定期乗車券 ①の他、交通用具も使用している人 に支給する通勤手当や通勤用定期 乗車券(合計額) 1 ヶ月当たりの 合理的な運賃 等の額 改正後 1 ヶ月当たりの 合理的な運賃 → 等の額 〔限度額〕 100,000 円 〔限度額〕 150,000 円 既に支払われた通勤手当については、改正後の非課税規定を適用した場合に 過納となる税額は、年末調整の際に精算することとなります。 2.厚生年金・健康保険 子ども・子育て拠出金率改定 2016 年 4 月分より 事業主のみが負担している子ども・子育て拠出金については、4 月分(5 月納付分)より掛率が変更となります。 変更前 1.5/1000 → 変更後 2.0/1000 短時間労働者の社会保険適用拡大 2016 年 10 月施行 現在は、1 週間の所定労働時間、又は 1 か月の所定労働日数が、通常 労働者の 3/4 未満のパート等は、社会保険に加入できませんが、10 月以降 は、下記の要件を満たした場合には、社会保険に加入することとなります。 発行者:東京総合 社会保険労務士法人 住所:〒103-0028 ①事業主の常時使用する労働者が 501 人以上※であること ②対象者の 1 週間の所定労働時間が 20 時間以上であること ③対象者が継続して 1 年以上、雇用されることが見込まれること 東京都中央区八重洲 1-7-20 ④対象者の報酬の月額が 88,000 円以上であること 八重洲口会館 8F ⑤対象者が学生等でないこと TEL. 03-5299-6181 http://www.tokyosogo.jp/tsssal/ ※500 人以下の会社については、労使の合意により、上記基準での社保加入 が可能となります。 index.html -1- 3.過重労働特別監督管理官を労働局に配置 2016 年 4 月 厚生労働省は、違法な長時間労働に対する監督指導強化のため、「過重労働撲滅特別対策班」を本 省内に設けるとともに、全国 47 都道府県にある労働局に新設の「過重労働特別監督監理官」を各1名 配置することとなりました。 厚 生 労 働 省 過重労働撲滅特別対策班(本省『かとく』) ・企業本社への監督指導 ・労働局の行う広域捜査活動を迅速かつ的確に実施できるよう、 労働局に対し必要指導調整を実施 都道府県労働局 47 局に過重労働特別監督管理官を新設(現在は東京と大阪のみ) ・全ての労働局に、長時間労働に関する監督指導等を専門に担当する 過重労働特別監督管理官を配置 今回発表された対策 ①月残業 100 時間超から 80 時間超へ重点監督対象を拡大 ②監督指導・操作体制の強化・全国展開 ③取引のあり方や業界慣行に踏み込んだ取り組み等 ④リーディングカンパニーでの先進的事例の周知・広報等 労働基準監督署 なぜ 『かとく』 がニュースになっているのでしょうか? 有名な靴の販売会社を違法な長時間労働で書類送検するなど、社会的影響のある会社を摘発すること で、なかなか改善されない過重労働防止に本格的に力を入れています。 今回特に注目すべきは、月残業時間を 80 時間超について重点監督対象として拡大したことです。日常 的に長時間残業を行っている会社や特別条項付の 36 協定で 80 時間を超えるような時間外を協定して いるような会社は見直しが必要となります。 最近のかとく送検事例:ディスカウントストア運営会社を違法な長時間労働で書類送検 東京労働局は、平成 28 年 1 月 28 日、ディスカウントストア運営会社並びに同社の支社長 3 名及び 店舗責任者 5 名を、労働基準法違反の容疑で東京地方検察庁に書類送検しました。 【事件の概要】 ディスカウントストア 2 店舗において、従業員 2 名に対し、労働基準法第 36 条に基づく時間 外労働に関する協定で定める限度時間(3 か月 120 時間)を超えて、平成 26 年 10 月 1 日 から同年 12 月 31 日までの 3 か月間に、最長で 415 時間 45 分の時間外労働を行わせ、ま た、ディスカウントストア 3 店舗において、従業員 4 名に対し、平成 27 年 1 月 1 日から同年 3 月 31 日までの 3 か月間に、最長で 265 時間 30 分の時間外労働を行わせたものである。 -2-
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