ITC 補試験合格体験記

■ITC 補試験合格体験記
(株)システムズ・アイ
太田垣 忠司
IT コーディネータという資格制度を知ったのは、十数年勤めてきた IT ベンダー会社を辞めた
頃でした。もっと上流工程の仕事、コンサル系の仕事がしたいという思いからベンダー会社を
辞めたのですが、実はコンサルの実務経験はなかったので一から勉強していこうと思っていま
した。その矢先に IT コーディネータという資格制度を知り、IT コーディネータの役割、仕事の
内容を知り、これなら今後のスキルアップ、キャリアアップにも役に立つと思い、早速、資格
取得に向けて計画を立てました。
ITC 資格取得を目指すことを決めたのが 8 月でしたので、
11 月 ITC 補試験受験
12 月〜3 月 ケース研修
4 月 ITC 補資格取得
という計画を立てました。
ITC 補試験まで約 4 ヶ月。試験対策は 16 分冊の IT コーディネータ専門知識教材を熟読す
るという方針でスタートしました。ところが、教材を読むだけではなかなか理解を深めることがで
きず、また時間が経つと最初に勉強したところは忘れてしまって、しだいに試験に対する不安
が高まってきました。そこで何か試験対策になるようなセミナーがないかと調べたところテクノフ
ァの「IT コーディネータ補試験受験対策用専門知識研修コース」という研修コースがあること
を知り、早速申し込みました。その研修コース受講者は「IT コーディネータ補試験受験対策模
擬試験コース」を無料で受けられるということでしたので、これも受けない手はないと併せて申
し込みしました。
「IT コーディネータ補試験受験対策用専門知識研修コース」はさすがに試験対策だけあって
要点を抑えた内容で、研修前のアセスメントテストから始まって、『ITC プロセス』全域に渡る専
門知識講習、より理解を深めるためのケーススタディ、1日の終わりに行われる
理解度テスト、と充実した内容でした。研修前のアセスメントテストではほとんど正解が出せな
い状態でしたが、3 日間の研修後に臨んだ「模擬試験」では「専門知識研修」の成果があり、6
割以上の点数を取ることができました。
この研修で ITC 補試験直前対策として特に力を入れて教わったのは、
・『ITC プロセスフロー』は丸暗記すること
・『原則』」は丸暗記すること
・判断型問題が分からないときは自分の知識と経験で正しいと思うものを選ぶこと
・問題量が多いので考えても分からない問題は直感で回答すること
でした。
研修での教えを遵守して ITC 補試験までの 2 週間は、『ITC プロセスフロー』と『原則』の丸暗
記、研修教本の復習を重点的に行いました。そして、やることはやったという思いで ITC 補試
験に臨みました。テクノファの「模擬試験」で問題の傾向とボリューム感は把握できて
いたので、とにかく時間配分を考えて、分からない問題は捨てることにし制限時間ギリギリで全
て回答しました。試験を終えた感触は五分五分。あとは運を天に任せました。
1 月に合格者発表を ITC 協会の HP で確認すると、運よく受かっていました。
私の勝因は
・事前に『ITC プロセス』の概要を自分なりに勉強しておいたこと
・ITC 補試験直前対策セミナーを受講したこと
・模擬試験を受験したこと
・運が良かったこと
だと思います。
ITC 補試験合格発表に先駆けて 12 月からケース研修に入っていましたが、そこでインストラ
クターに言われたのは、ITC 補試験は「運」の要素が強い。『ITC プロセス』の理解を深めてい
れば合格の可能性が非常に高くなる、ということでした。確かにその通りだと思います。
つまり、テクノファの専門知識研修やケース研修などを事前に受講しておけば自ずと ITC プ
ロセスの理解が深まっていくことになります。
ただ、時期によっては私のように ITC 補試験を受けてからケース研修を受けることになるケー
スもあります。いずれにしても『ITC プロセス』についてはしっかりと勉強しておく必要があります。
現在、ケース研修も終盤に差し掛かり、計画通り 4 月には ITC 補資格を取得できそうです。
ITC の仕事は非常に幅広い知識と能力を要します。ITC 補資格を取得できたら、次は ITC 資
格取得に向けてさらに勉強し、実務に励み、ITC として活躍できるよう頑張りたいと思います。