Ver5Rel1 GNR,large GNR,moderate GNR,smaller GNC Small GN coccobacilli GPC in chain Lancet formed GPC Clust GPC 採血 CBC:短い紫キャップ、2cc、先に入れる 生化:長い赤キャップ、6cc 血液ガス:専用シリンジ、もしくは、ヘパリンを1 度吸った 2.5cc シリンジ :クレブシエラ :大腸菌 :緑膿菌 :カタラーリス :インフルエンザ桿菌 :化膿性連鎖球菌 :肺炎球菌 :黄色ブドウ球菌 培養検査 当院では 48 時間培養を行っている。菌によって増 殖スピードが異なるが、培地に播いてから 24 時間 で中間結果を教えてもらえる。 溶血の影響を受ける項目 GOT, LDH, TP, K 鏡検で見つかる白血球の形態異常 toxic granule 中毒性顆粒 好中球の消費が 亢進して、骨髄から分裂回数が少ないまま早 期に末梢血に動員された好中球。急性炎症時 や G-CSF 投与時に見られる。 空胞変性 中毒性顆粒・デーレ小体と同様に、敗 血症など強い感染状態を示す。 BLNAR:β ラクタマーゼ陰性 ABPC 耐性インフル エ ン ザ 菌 β-lactamase negative ampicillin resistant Haemophilus influenzae PSSP:ペニシリン感受性肺炎球菌 Peniciline sensitive S. Pneumoniae PISP : ペ ニ シ リ ン 低 感 受 性 肺 炎 球 菌 Chest X-P 立位:PA、RL が基本。右に肺炎なら LR 臥位:AP が基本 Peniciline intermediate S. Pneumoniae PRSP:ペニシリン耐性肺炎球菌 Peniciline resistance S. Pneumoniae 四肢の X-P 研修医レベルでは健側との比較が大切なので、両側 撮影が原則。 大腸内視鏡(CF)の前処置 同意書 前日 BE 食(エニマクリン食=低残渣低脂肪食) 便秘のない人 腹部エコー 胆のうを評価するために食事禁、膀胱を見るために 排尿前がよい。小児では胆のうを見ることは少ない ので食事可。 前日 当日朝 慢性便秘の人 前々日 前日 フォルセニド4錠 エニマクリン食、フォルセニド4錠、マグコロー ル P1 包+水 200cc ※腸閉塞、透析患者、慢性腎不全、慢性心不全は別途 点滴 1ml = 20 滴 → 1 分間に 20 滴なら 60ml/h 滴数速見表(10~15 秒あたりの概略滴数) 速度 10 秒 15 秒 速度 10 秒 15 秒 60ml/h 3 5 120ml/h 7 10 80ml/h 4.5 7 150ml/h 8 13 100ml/h 5 8 180ml/h 10 15 ※小児用の 1ml=60 滴(1 滴/秒=60ml/h)もある。 5th. Edition(Ver.5 Rel.1 ヘパ生(ヘパリン入り生食) 生食 100cc+ヘパリン 1000u(1cc) 生食 20cc+ヘパリン 200u(0.2cc) 抗体検出法 補体結合反応(CF) HI や NT より遅れて上昇し 短期間で低下、感度は低い 中和反応(NT) 感染後 1 週間で上昇し長期 持続、感度特異度共に高い 赤血球凝集阻止反応(HI) 特異性が高い 蛍光抗体法(FA) 感度高い イムノクロマト法 スクリーニング向き 酵素免疫法(EIA,ELISA) 感度特異度共に高い 粒子凝集反応(PA,PHA) 迅速検査向き 化学発酵酵素免疫測定法(CLEIA、CLIA) PA より 高感度 ウエスタンブロット法(WB) 特異性が高い グラム染色 感染症を疑ったら必ずグラム染色を実施。細菌検査 室にて実施。検体を樹枝様に展開する(かき混ぜな い)。青 1 分→洗浄→脱色(黄)→洗浄→赤 1 分→洗浄 →乾燥。1000 倍は油浸。 Apr.2012) 球菌 杆菌 溶連菌、肺炎球菌、 ジフテリア、リステ 腸球菌、ブドウ球菌 リア、ウェルシュ、 G(+) 破傷風菌 髄膜炎菌、淋菌 大腸菌、インフルエ カタラーリス ンザ菌、クレブシエ G(-) ラ、バクテロイデス 百日咳、サルモネラ Chubu Tokushukai Hospital, Okinawa JAPAN エニマクリン食 ラキソベロン 1 本、マグコロール P2 包+水 1 ㍑ 以上 2 Ver5Rel1 Ver5Rel1 ⑰ Lymph リンパ球(lymphocyte)。リンパ球に は「B リンパ球」と「T リンパ球」があるが、 血液検査でその 2 つを見分けることはできな い。エレガントな戦闘部隊。 「免疫」という高 度な防衛戦略を遂行する司令塔。 寿命は不明。ずっと長い間残ったり、すぐに死 んだり、ときには若返ったりすることも。 ⑨ Seg 分葉核球(分葉好中球)。好中球年齢:30 代。 通称: 「セグ」白血球のエース格。感染やがん に対する攻撃のメイン部隊。血管に出てから 10 時間が寿命。入れ替わりを激しくすること でフレッシュな部隊を常に派遣することがで きる。 ⑩ Band 桿状核球(桿状好中球)。好 中球年齢:20 代。通称: 「バンド」。核がくび れて分葉する前の状態。仕事は、分葉核球と 同じ。時間とともに核にくびれが入り、分葉 核球 Seg になる。 「Stab」 と表すこともあ る。 <骨髄検査 の読み方> 執筆協力:國永直樹、編集:今西康次 ⑱ Mono ⑪ Meta 後骨髄球(metamyelocyte)。好中球 年齢:大学生。骨髄球の一つ成長した後。 もうすぐ、好中球になれる状態。基本的には骨 髄の中にいる。ただし、血中の好中球の人手不 足の時には、働き出して血液中に出てくること もある(重症の感染症、抗がん剤治療の後など)。 ⑫ My 骨髄球(myelocyte)。好中球年齢:高校生。 単球(Monocyte)。通称:「モノ」。 単独行動で目の前にあるいらないもの(細菌、 古い血球、ゴミなどなど)を何でも食べて処 理する。そのうちで、 「免疫」として記憶して おいたほうがいい細菌やウイルスなどの情報 をリンパ球に伝える仕事もする(抗原提示)。 骨髄で生まれた後しばらくは、好中球や好酸球、 好塩基球などと同じ経路で成長する。途中でそ れぞれの人生に分岐してからは、単球のほうが 数日早く一人前になって血液に出て行くので、 抗がん剤治療後の好中球の回復時期を予想す る時に注目する。(単球:7 日前後 好中球: 10 日前後) ⑲ Atyp.Lymph 異 型 リ ン パ 球 ( Atypical lymphocyte)。ウイルス感染などでリンパ球が 反応して変な形になっているもの。見た目に はいろんな核や細胞の形をしたリンパ球が 「ごちゃ混ぜ」になっている。悪性リンパ腫 の細胞との大きな違いは、この「ごちゃ混ぜ」。 悪性リンパ腫の細胞が血液中に出てきた場合 は、いびつではあるがみんな一種類の同じよ うにいびつな細胞が出てくるので「反応性(原 因があって仕方なく出てきたもの) 」ではなく て「腫瘍性(自分勝手に出てきたもの)」とわ かる。普通、悪性リンパ腫の細胞が血液中に 出てきた場合は、「other」の項目に入れられ ることが多い。 普通は骨髄にいるが、血液中にでて働くこと もできなくはないギリギリの年齢。もう一人 の自分を作り出す(自己増殖)する力はかな り衰えてきており、この先は年を取るのみの 人生になっていく。急性白血病にはならない。 ⑬ Pro 前骨髄球(promyelocyte)。好中球年齢:中学 生。いわば、義務教育中で血液中に見られる ことはない。まだ幼く、自己増殖も活発。異 常に自分勝手に増える状態が急性前骨髄性白 血病(AML M3)。 ⑭ Blast 骨髄芽球(myeloblast)。好中球年 齢:小学生以下。自己増殖は一番活発。ただ し、好中球としての仕事(顆粒で細菌をやっ つける)ことはほとんどできない。血液中に は見られない。自分勝手に増えると急性骨髄 性白血病となり、血液中にたくさん出てくる ようになる。また、その若さによって、AML M0<M1<M2 に分けられる。 ② ③ ④ ⑤ ⑥ 【血小板】 ⑦ ⑧ ⑳ PLT 血小板(platelet)。出血があると互いに集まっ てくっつき、出血している部分に固まって血 を止める。寿命は 10-14 日。5 万以下になる と出血の心配が出てくる。2 万以下では命に 関わるような重症の出血の可能性が高いため、 これを基準に血小板輸血が行われる。 ⑮ Eos 好酸球(Eosinophil)。通称:「エオジノ」。ア レルギーや寄生虫退治に関係する。 ⑯ Baso 好塩基球(Basophil)。通 称:「バゾ」。アレルギーに関与。特に問題に なることはほとんどない。 4 など)を疑う。 (成熟)リンパ球( lymphocyte)。 (「H-4」の項参照) ⑭ pro EB 前赤芽球(pro erythroblast)。生まれ たての赤血球。核がある。 ① NCC 「有核細胞数」。骨髄の中の核を持っ ている細胞の個数。 巨核球数 血小板を作るもとである巨核球数の 数。これがあることが骨髄の証明にもなる。 Mybl 骨髄芽球(myeloblast)。好中球年 齢:小学生以下。(「H-4」の項参照) Pro 前骨髄球(promyelocyte)。好中球年齢:中 学生。(「H-4」の項参照) My 骨髄球(myelocyte)。好中球年齢:高校生。 (「H-4」の項参照) Meta 後骨髄球 (metamyelocyte)。好中 球年齢:大学生。(「H-4」の項参照) Band 桿状核球。好中球年齢:20 代。(「H-4」 の項参照) Seg 分葉核球。好中球年齢:30 代。(「H-4」の 項参照) ⑬ S-Ly ⑮ M-Baso、-Poly、Ortho、N- Baso、-Poly、 Ortho 全て赤芽球(erythroblast)の一つ。色の具合で、 Baso(好塩基性)→ Poly(多染性)→ Ortho (正染性)に分かれる。この順に成長していき、 Baso は青いが Ortho になると赤みが増してく る(ヘモグロビンのため)。分裂して自己増殖 ができるのは Poly までで Ortho からは分裂で きない。Ortho から核が脱出すれば、網赤血球 になって血液に出ることができる。M- は、 「大 型(mega)」、N- は、 「正常(normo)」を意味 しており、赤芽球の大きさを 2 つに分けている。 もちろん、正常では N-しか見られない。 ⑯ Plasma 形質細胞(plasma cell)。B リンパ球 の成れの果て(40 歳ぐらい)。骨髄腫の時に 増える。 ⑰ G/E G(顆粒球:好中球+好酸球+好塩基球) と E(赤芽球)の比。白組と赤組の比。どち らかが異常に増えていると G/E 比も異常にな る。正常は 2-3(G:60%、E:30%)ぐらい。 ⑨ E-Pro、-My、-Met、-St、-Seg 「E-」は、好酸球(eosinophil)の意味。好中 球の分画と同じように、Pro:前骨髄球、My: 骨髄球、Met:後骨髄球、St:桿状核球、Seg: 分葉核球 に分けられる。 (「H-4」の項参照) ⑩ Baso 好塩基球(basophil)。 (「H-4」の項 参照) ⑪ Mono 単球(monocyte)。(「H-4」の項参 照) ⑫ Lybl リンパ芽球(lymphoblast)。生まれ たてのリンパ球。「B」リンパ球と「T」リン パ球の区別はつかない。リンパ芽球に限らず、 「●●芽球」と名のつくものは、あってもせ いぜい 1-2%ぐらい。それ以上は異常(白血病 血培実施基準(宮城征四郎先生) 次の 3 条件を満たすとき ①38.5 度以上、②WBC <4000、>12000、③iv 抗生剤投与 6 Ver5Rel1 <CBC の読み方> 執筆協力:國永直樹、編集:今西康次 Ver5Rel1 第3版 小児科分野を中心に最新のガイドラインに従って加筆 改定し、緊急薬剤や抗生剤の記述を強化した。 2007 年 11 月 今西康次 第 1 版 はじめに この冊子は当院での 1 年間の研修の間に先輩医師から 教えていただいた内容のメモである。教科書では説明 されていないような基礎的な事項でも、臨床上大切だ と思った内容は含めてある。誤りのないように留意し たが、他のマニュアルで確認することをお忘れなく。 中徳研修医の手により、内容が常に更新されて後輩に 受け継がれていくことを願っている。 2004 年 5 月 今西康次 第 1.1 版 内科部長比嘉信喜先生、外科部長長嶺直治先生、小児 科部長新里勇二先生に内容を精査していただいた。 2004 年 9 月 今西康次 第4版 最新のガイドラインに従って加筆改定した。 2011 年 4 月 今西康次 第5版 中徳 OB、倉敷中央病院で内科研修中の國永直樹先生 に執筆協力いただいた。当該箇所には文末に(國)と表 記している。 2011 年 8 月 今西康次 第2版 全体的な内容の見直しを行い、小児科分野を大幅に加 筆した。南徳研修医入来先生に協力頂き、小児科ロー テーション編を追加した。可能な限り出典を明記した。 2005 年 9 月 今西康次 目 次 リボゾームの名残。大人になるほど、その「網」 構造は消えてピュアになる。これが増え始め ると、赤血球の回復が近い。 【赤血球系】 ①RBC 赤血球。Red(赤)+Blood(血)+Cell (球、細胞)の頭文字をとって「RBC」とい う。酸素の運び屋。寿命は 120 日。生まれた ときは「核」があるが、血液に出る直前に脱 核する。 ⑥ LFR、MFR、HFR FR とは蛍光染色で光 らせた網赤血球の「網」の割合のこと(蛍光 強度比率という)。つぼみの開き具合。生まれ たばかりの網赤血球は細胞の中身がまだ「網」 状に残っている。赤血球に近づくにつれて少 しずつその「網」が減っていく。H(High) FR→M(Middle)FR→L(low)FR の順に成 長していく。 ② MCV 赤血球 1 個の「容積」。あんパンの サイズに相当。 MCH 赤血球1個に含まれる Hb の「重さ」。あんパ ン中のあんこ量に相当。 ⑦ NRBC 核(N)を持った赤血球(RBC)の こと。核を持っているのは、網赤血球よりも もう一つ若い赤芽球。普通、血液中に出るの は、赤芽球の中では一番年配な正染性赤芽球。 核を持っている細胞(普通はほとんど白血球) 100 個あたりの数で 「▲/100」という形で 表す。血液が盛んに作られていることを意味 する。 MCHC 赤血球 1 個に含まれる Hb の「濃度」。あんパ ンのあんこの割合に相当。 MCH(重さ)÷ MCV(容積) 。 ③ Ht ヘマトクリット。血液を試験管に入れて分離 したときの赤いほうの割合。赤血球の濃さ。 ビールでいえば、泡を取り除いた残り部分の 割合に相当。 【白血球系】 ④ Hb ヘモグロビン。鉄(Fe)が原料。男性より女 性のほうが低い傾向がある(生理、妊娠、男 性ホルモンなど)。酸素を取り込んでおく、 「荷 台」。 ⑧ WBC 白血球。White(白)+Blood (血)+Cell(球、細胞)の頭文字。実際たく さん集めてみると白く見える。 けがの後に化膿した時の「膿」の色。外敵(細 菌、ウイルス)や内敵(がん)に対する攻撃・ 防御。運動やステロイドなどでも一時的に増加 する。 ⑤ 網赤血球 通称:「レチ」、「レチクロ」。単位は パーミル(‰)。赤血球(RBC)のつぼみ。RBC になる 1-2 日前の状態。 「網」構造は RNA や 検査の基本 血液検査結果の読み方 小児救急 救急処置 痛みとめまい 血液内科 呼吸器内科 神経内科 循環器内科 内分泌内科 消化器内科 生活習慣病 精神科 外科 リウマチ・膠原病 形成外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 整形外科 小児科 小児の正常値 呼吸器疾患 髄膜炎 喘息・アレルギー 血尿・蛋白尿 けいれん 川崎病 予防接種 眼科 2 3 7 9 10 14 15 17 18 21 23 23 23 24 24 25 25 25 25 26 29 29 29 31 32 33 34 36 37 38 3 耳鼻科 その他 宮城征四郎先生の金言集 処方 小児 処方 成人 小児科ローテーションのヒント 抗生物質の一覧 略語 np WNL not particular within normal limits 1 Ver5Rel1 参考:小児・新生児救急マニュアル 編:医療研修推進財団 http://www.pmet.or.jp/children/Manual2/index.htm けいれん重積の治療ガイドライン、小児内科 2(38):236-243,2006 Ver5Rel1 ける。くっついてできたのが、⑩ TAT(トロ ンビン・アンチトロンビン複合体)。凝固がど れぐらい活発かを知るためには、トロンビン の量を測れば一番確実。でも、トロンビンは できるや否やこの ATⅢとくっついて TAT に なってしまうので、血液検査で測定できない。 そこで、ATⅢと TAT の両方を測って、トロン ビンの量を推定するという方法をとっている のである。つまり、ATⅢが減って TAT が増え ていたら、減った ATⅢ分がトロンビンとくっ ついて TAT として出てきた、とわかる。 <凝固系 の読み方> 執筆協力:國永直樹、編集:今西康次 緊急薬剤一覧 ボスミン 薬剤名 (CPR 時) アトロピン (CPR 時) メイロン キシロカイン ホリゾン(ジアゼパム) ドルミカム(ミダゾラム) 1A=1mg=1mL 1A=0.5mg=1m L 1mL=1mEq 1A=10mg=2mL 1A=10mg=2mL 20%Glu ボスミン (アナフィラキシー) 1A=1mg=1mL アタ P (アナフィラキシー) ソルメドロール(アナフィラキシー) イノバン ドブトレックス ドーパミン ドブタミン カルチコール グルコン酸 Ca 塩化カルシウム 使用量 0.01mg/kg 10 倍希釈し 0.1mL/kg 0.01mg/kg 5 倍希釈し 0.1mL/kg 1ml/kg slow iv 1mg/kg iv 0.3mg/kg iv 0.2mg/kg iv 0.2mg/kg/h div 0.5~1g/kg iv 炭酸水素 Na リドカイン 希釈不可 原則希釈して使用する。N/S にて 10ccにすると、1mg/1cc となり便利 維持 6mg/kg/min 10kg = 0.1mg = 0.1mL MAX 0.5mL 0.01mg/kg im 0.5~1mg/kg iv / im 1mg/kg iv 2-20γ β1+α1 β1 2-20γ 60 ~ 100mg/kg slow iv 20mg/kg slow iv 代償性ショック状態 急速輸液 生食 10-20ml/kg 5~30 分で投与 検査(CBC、生化学、BS、NH3、血ガス、乳酸、ピ ルビン酸、尿ケトン) けいれん重積の原因 挿管チューブ 内径:カフなし 4+(年齢/4)mm 深さ:内径×3mm ・ ・ ・ ・ ・ ・ けいれん重積(30 分以上持続、もしくは繰り返す) ・ ・ 定義:発作がある程度以上(一般的には 30 分)続くか、 短い発作が反復しその間意識の回復がないもの。 ・ 1st.ホリゾン iv 2nd.ドルミカム iv+div ・ ・ ホリゾン(ジアゼパム) 0.3~0.5mg/kg iv 希釈不可 ドルミカム(ミダゾラム) 0.1~0.3mg/kg iv 原則希釈 持続点滴可 0.1~0.5mg/kg/h 生食で希釈 てんかん 熱性けいれん 頭蓋内感染症(脳炎・髄膜炎・脳膿瘍) 軽症胃腸炎に伴なう乳幼児けいれん 急性脳症(Reye 症候群・原因不明の急性脳症) 低酸素性虚血性脳症 溺水や呼吸障害(喘息などの重積発作) 頭部外傷などによる頭蓋内出血 脳血管障害 急性小児片麻痺・もやもや病・脳動静脈奇形・脳梗塞 代謝性障害 低血糖・低 Na 血症・高 Na 血症・低 Ca 血症・脱水症・ アミノ酸代謝異常・有機酸代謝異常・ミトコンドリア病 薬物 (テオフィリン・抗アレルギー剤) 中枢神経奇形・脳腫瘍 輸血 赤血球 10ml/kg で Hb3 上昇する。2~4 時間で投与 点滴ラインが取れないときの対処法 ①ダイアップ座薬(ジアゼパム)0.3~0.5mg/kg ②ドルミカムの点鼻。鼻の穴一つにつき、0.1mg/ kgを原液で点鼻する(両方で 0.2mg/kg)。 血小板 1 単位/kg で 5 万上昇する。 アルブミン(アルブミナー) 2×(3-ALB)×循環血漿量(dl) 1 時間以上かけて投与する 循環血漿量:40ml/kg 循環血液量:70ml/kg ホリゾンは呼吸抑制が強く、効果持続は 30 分ぐら いと短い。 ホリゾンでけいれんが止まらないときはドルミカム を試し、必要ならドルミカム持続点滴をする。 左側臥位 酸素投与 バイタルサイン 静脈路確保 7 38 38 38 39 41 44 46 ⑥ トロンボモジュリン 血管の内側に存在。ATⅢとくっつき損ねたト ロンビンとくっついて、やはり凝固にブレーキ をかける。2 番目のブレーキ。最終的には 「プ ロテイン C」というタンパク質を介してブレー キをかける。 ① APTT 「活性化部分トロンボプラスチン時 間」。 血管の内側(内因系)からの「固まれ!」 という号令がかかってから、実際に血が固ま る(=血栓を作る)までの時間。短いほうが もちろん優秀。号令がかかってもなかなか仕 事に取り掛かれない(凝固因子が足りない or 出来が悪い)場合は、出血がなかなか止まら ない。 ⑦ FDPE FDP とは、「フィブリン分解産物」 の略。フィブリンでしっかりと固まっていた 血栓が「プラスミン」によって溶かされると きに、できる線維の破片。その大きさ、構造 から、「X」分画、「Y」分画、「D」分画、「E」 分画という 4 つの破片に分けられる。FDPE とは、そのうちの「E」分画のこと。これは、 フィブリノーゲンの破片からも作られるので、 フィブリノーゲンを溶ける状況が起こってさ えいれば、たとえ凝固が起こってなくても FDPE の値は増える(D ダイマーは増えない。 凝固していれば D ダイマーも一緒に増える。)。 ② PT 「プロトロンビン時間」。血管の外側(外因系) からの「固まれ!」という号令がかかってか ら、実際に血が固まる(=血栓を作る)まで の時間。これももちろん短いほうがいい。 ⑧ D ダイマー FDP のうち「D」分画が 2 つがっし ③ 第 13 因子 フィブリノーゲンという線維の「も りとくっつき、プラスミンによっても離れず に線維の破片として残ったもの。「D」分画ど うしをがっしりと結びつける命令を出すのが、 トロンビンであり第 13 因子なので、D ダイマ ーは、 「固まれ!」という命令がどこかで起こ っている(凝固がある)ことの証明になる。 と」から、フィブリンという強い線維を作る ときに必要なタンパク質(凝固因子)。フィブ リノーゲンの「D」という部分どうしを強く結 びつける仕事をしている。足りなくなったり、 十分に機能していないと、血の固まり方がゆ るゆるになる。 ⑨ PIC 「プラスミン・プラスミンインヒビター複合 ④ フィブリノーゲン 体」。フィブリンを溶かすプラスミンにブレー キをかける「プラスミンインヒビター」がく っついてできる。凝固系における TAT と同じ ように、プラスミンがどれだけ増えているか (線溶系がどれぐらい活発か)を推測するた めに使われる。 15 種類の凝固因子のうち、体の中に一番たく さん存在する。体の中で異常に凝固が活発にな っている状態(DIC など)では、フィブリノー ゲンに関わらず、全ての凝固因子はどんどん消 費される。普段、一番たくさんあるため、消費 した時の変化が一番把握しやすい。感染症など で、逆に増加することもある。 ⑩ TAT 「トロンビン・アンチトロンビン複合体」。 (上 述⑤) ⑤ ATⅢ 「アンチトロンビンⅢ」 。凝 固を完成させる最後の命令をフィブリノーゲ ンに出す「最高責任者」の「トロンビン」と くっつく。くっつくことによって、最終命令 を出させないようにして凝固にブレーキをか 5 Ver5Rel1 Ver5Rel1 がある際は挿管は必須。繰り返す場合は 0.5g/kg を 2-4 時間毎に投与する方法がある。(國) DKA(糖尿病性ケトアシドーシス) 診断 高血糖、アシドーシス、尿ケトン 検査 CBC、生化学、尿、尿中ケトン(3-ヒドロキシ酪酸)、 CRP、HbA1C、浸透圧、AMY、Ca、Mg、TG、 T-Cho 治療 原則 ICU にて管理 BS チェック 1 時間毎 電解質・血ガス 2~4 時間毎 初期(最初の 2 時間) 生食 10~15ml/kg 1~2 時間で 速効型インスリン 0.1 単位/kg/h ※5 歳以下なら 0.05 単位/kg/h 移行期(~利尿) SD1(500)+1molKCL(15mL) 初期の 1/2~1/3 速効型インスリン 0.05 単位/kg/h ※BS 降下は 100/h を超えぬこと(ゆっくりと) 維持期(~48H) SD3A にて 緩下剤 執筆協力:國永直樹、編集:今西康次 ソルビトールが望まれる。マグコロール P は 1 包 50g が初回投与量。 禁忌:腸管閉塞など。マグコロール P は高 Mg 血症 に注意が必要である。バルビツレート系薬剤の内 服は比較的作用時間が長いため、覚醒までに時間 がかかることが多く入院を要することが多いと 2010 年救急医学会での報告が数例あった。また三 環系抗うつ薬は QTc 延長から torsade de pointes を起こす可能性があるため心電図モニターを装着 し、管理をする必要がある。(國) 痛み(頭痛、腹痛)とめまいに対する診療のヒント 【病歴聴取の重要性】 内科外来患者の 76%が病歴で診断がつき、12%が身体 診 察 で 、 11% が 検 査 で 診 断 が つ く (West J Med 156(2):163-165,1992) 【汗の鑑別】 「汗をかきやすい」:体温調節性発汗、甲状腺機能亢 進症 「発作的な発汗」:更年期障害、パニック障害、褐色 細胞腫 (時に冷や汗と訴えることも) 「日常会話における冷や汗」:恥じ、恐れ、過緊張に よる精神発汗 「臨床的な冷や汗」:ショック、低血糖、心筋梗塞な ど交感神経過緊張状態 ⇒手掌・足底部も発汗しており、 末梢血管は収縮し手足は冷たくなる 「脂汗」:激痛に伴う発汗 「寝汗」:うつ病や不安障害、微熱を含めた発熱によ るものなど 輸血 参照:日本輸血・細胞治療学会 HP http://www.yuketsu.gr.jp/qa/Q6.html 赤血球-M・A・P 予測上昇Hb量(g/dL)=投与Hb量(g)/循環血液量 (dL) 循環血液量:70mL/㎏ {循環血液量(dL)=体重(㎏)×70mL/㎏/100} 1 血液バッグ当たりの総Hb量 赤血球-M・A・P-1 29±2.7g アナフィラキシーショック ボスミン筋注 0.01ml/kg(MAX0.5mL) アタラックス P 1mg/kg iv / im ソルメドロール 1mg/kg iv 低血糖 血糖値が 40~60 でも、低血糖を疑う症状を伴って いれば、一般的に低血糖として治療したほうが良い。 FFP 【痛みの tips】 投与血漿量(mL)=8~12(mL/㎏)×体重(㎏) 循環血漿量(mL)=70mL/体重×(1-Ht/100)≒40mL/ ㎏ 凝固因子の血中レベルを 20~30%上昇させるため の血漿量 =40mL/㎏×0.2~0.3=8~12mL/㎏ 定義 40 以下(一般小児) 30 以下(成熟新生児) 20 以下(低出生体重児) 初期治療 ぶどう糖 0.5~1g/kg iv(PALS 基準) 小児では 10%Glu or 20%Glu を使用する 20%Glu(20mL)=4g → 10kg なら 20%Glu を 1~2A 継続治療のめやす ぶどう糖 3~5mg/kg/min で点滴(幼児以上) ぶどう糖 6~8mg/kg/min で点滴(新生児、乳児) → 乳児 10kg なら 3600mg/h SD3A(500)+50%Glu(20) 4A を 30ml/h で 疝痛とは、痛みがゼロ近くになるような明らかな寛解 期があるのが特徴 尿管結石の初発年齢が 50 歳以降であることは稀。 脊髄が外部から圧迫されると感覚障害は下肢から上行 していく。 PC <片頭痛> 予測血小板増加数(/μL)=輸血血小板総数/{循環血 液量(mL)×103}×2/3 循環血液量(mL)=体重(㎏)×1/13 2/3 は輸血された血小板が脾臓に捕捉されることを 予測した補正係数 「日常生活が妨げられ、悪心、嘔吐、光過敏を伴う頭 痛」感度 81%、特異度 75%、陽性的中率 93%(Neurology 61:375-382,2003.) <頭痛> 「増悪しているか」「突然発症か」「これまでで最悪の 頭痛か」すべて陰性であれば危険な頭痛(脳血管障害、 脳腫瘍、髄膜炎)はほぼ否定。すべて陽性であれば感度 100%(Japanese Jounal of Headdache 33:30-33,2006.) アルブミン 必要投与量=期待上昇濃度(g/dL)×循環血漿量(dL) ×2.5 循環血漿量(dL)≒0.4dL/㎏ 投与アルブミンの血管回収率 40% <後頭神経痛> 後頭神経圧迫により痛みを生じるものを後頭神経痛。 神経痛のような痛みで、表現としてはずきずきする痛 み。時にズキンズキンと激痛であることもある。 8 10 Ver5Rel1 Ver5Rel1 【めまい】 参照: 前庭神経炎:蝸牛症状(難聴・耳鳴)はない。悪心・嘔 http://rockymuku.sakura.ne.jp/sinnkeinaika/memainomatome.pdf 吐・めまいなど症状が激烈。持続時間は数時間か ら数週間(1-2 週)。感冒症状が先行。 治療:抗ヒスタミン薬かジアゼパム。 動くと増悪しますかという質問は役に立たない。 回転性のめまいの 1 回の持続時間が、1 分以内ですか? と聞くことが重要。BPPV に関しては感度 100%。1 分以内であればほぼ BPPV か椎骨脳底動脈循環不全。 持続しているようであれば BPPV はほぼ否定。椎骨脳 底 動 脈 循 環 不 全 を 呈 す る 症 候 群 と し て Power’s syndrome がある。頚部捻転時に前斜角筋などにより 椎骨動脈が圧迫され、めまいなどの症状が出現する症 候群。Hypovolemia では寝返りによりめまいは誘発さ れない。 聴神経腫瘍:めまいで発症する割合は 2 割以下。難 聴が必発。語音弁別能低下が特徴 頚性めまい:頚の回転、伸展により誘発されるめま い、前庭の器質的機能障害のないもの 治 療 : 頚 部 筋 の マ ッ サ ー ジ な ど (Medical Practice,25(2):368-369,2008) 参 照 : http://rockymuku.sakura.ne.jp/seikeigeka/keiseimemai .pdf 後半器官型 BPPV:懸垂頭位で回旋性眼振 治療:Epley 法 参 照 : http://www.youtube.com/watch?v=59EIKztATiw&featur e=related 成人男子 成人女子 幼児 乳児 新生児 RBC 478±50 430±54 450 450 510±100 Hb 16.0(13-17.5) 14.7(12-15.0) 12-17 10-15 22.6(18.4-24.4) Hct 45-47(42-52) 40-42(35-45) 37-39 35 MCV MCH MCHC 80-96 26-34 32-36 ※めまいの際に、メイロンは Evidence はない。20ml 中に Na+が 20mEq 含まれるため、高血圧患者には要 注意である。セファドールかメタヒスロンを内服させ 安静臥床が望ましい。アタ P も傾眠を誘発するので使 用しない。 外側半規管型 BPPV:臥位頭位変換時の水平性下向 き眼振(寝返りをうつときに出現) 治療:Lempert 法 【めまいの身体所見】 Shellong test(起立試験):仰臥位から立位時に、正 常では収縮期血圧は変化せず、拡張期血圧と脈拍数が 僅かに増加することが多い。収縮期血圧が 30 mmHg 以上低下、あるいは拡張期血圧が 15mmHg 以上低下 (または立位負荷中継続的に収縮期血圧が 20 mmHg 以上、あるいは拡張期血圧の 10 mmHg 以上の低下) すれば起立性低血圧と判断。この時、脈拍数の増加が まったく見られなければ、自律神経異常にともなう起 立性低血圧と考えられる(非神経原生起立性低血圧(循 環血漿量の低下時)では、心拍数が 10/分増加。心拍数 増加が 10/分未満の変化であれは、圧受容体の傷害を 示唆し、神経原生起立性低血圧を考える)。 参照:http://www.sbthp.jp/kuwabara/NGP12.htm 参照:東京大学めまい外来: http://www.toijibika.com/speciality/dizziness.html# 参考文献:医療情報学 22:207-2008,2002 http://www.jcmi2002.med.kyushu-u.ac.jp/jcmi-kakunin/ JCMI22/1-G-1-3/paper.html Dix-Hallpike test:患側が下になった場合のみめま いがおこる。そして体動によってめまいが増悪し、時 間経過とともに消失する。BPPV 時の感度 60-90%、 特異度 90-95%。 Brandt-Daroff の訓練法 <ふらつき> Romberg test:閉眼後に動揺(Romberg 徴候)がでれ 耳石再配置術の 1 つ。ベッドの中央に腰掛ける。そこ から急速に側臥位となり、めまいが消失するまでその 位置を保つ。次に体を起こし、めまいが治まるまで坐 位を保つ。最期に反対側に体を倒し、症状の消失を待 って坐位に戻り完了。この運動を 10-20 回繰り返して 1 セットとし、1 日 3 回行う。2 日間続いてめまいが消 失 す る ま で 連 日 施 行 す る 。 (Neurology 46:1515-1519,1996.) ば、深部感覚または前庭障害(+小脳障害を疑う。ただ し小脳障害の場合は開眼していても同様あり)。 Mann test:両足のつま先と踵を一直線上に揃えて起 立 ( 継 ぎ 足 立 ち tandem stand 、 準 継 ぎ 足 立 ち semi-tandem stand)。この状態で閉眼しふらついたら 脊髄性または前庭障害を疑う。 メニエール病:一過性めまい+片側性低音難聴。持続 片足立ち one foot stand が閉眼で 10 秒できれば運動 失調は否定的。 時間は 20 分~2 時間(最低 20 分)。 治療:抗ヒスタミン薬かサイアザイド系利尿薬 12 るが 110fL を越えることはない。 サラセミアのスクリーニング MCV と赤血球数の比が 13 以下の場合にサラセミ アの可能性が高いといわれている。 MCV RBC (百万単位で) (國) その他 Tips ・網状球の単位は『‰(パーミル)』 ・βD グルカンや CMV antigenemia は感染を疑えばす ぐに採血。 ・再生不良性貧血は診断基準で診断し、重症度分類か ら軽症ならアンドロゲン療法、中等症なら ATG 療法。 薬物関連では NSAIDs、抗菌薬、抗てんかん薬など注 意が必要。 ・大阪市立大学血液腫瘍制御学 HP: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/index.html ・ 血 液 腫 瘍 画 像 デ ー タ ベ ー ス : http://www.midb.jp/blood_db/db.php (國) 13 RDW(赤血球粒度分布幅)も判定に有効 12~14(CV 法) 正常、サラセミア、慢性消耗性 20 以上 鉄欠乏性貧血 RDW は検査室に聞くとすぐ教えてもらえる。 好中球減少 好中球<1500 慢性鉄欠乏性貧血:spoon nail、舌乳頭萎縮、舌の 赤味が強くなる。 Hb<5.0g/dl になるとチアノーゼはみられない。 MCV>120fL 以上なら巨赤芽球性貧血。 出血からの回復期に網赤血球が増え MCV が大きくな 輸血(宮城征四郎先生) 適応 Hct<30%中高年、Hct<20%若年 目安 輸血 1 単位で Hb1 上がる 目標 急性 Hb10、慢性 Hb8 で症状消失 14 Ver5Rel1 Ver5Rel1 ボスミン筋注 ポララミン ザンタック ソルメドロール 【頭痛の身体所見】 Lhermitte 徴候:頚部の脊髄後索の障害による徴候。 患者の頚部を他動的に前屈させると電撃痛が瞬間的に 項部から脊柱に沿って下方へ放散し、上肢や下肢末端 にも波及する現象。 多発性硬化症にみられるが、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニ ア、頚椎症性脊髄症、髄膜炎にもみられる。 Jaw claudication:咀嚼時の咬筋の痛み。側頭動脈 炎の症状の1つ。 Marcus Gunn 瞳孔:健側眼に光を数秒当てた後に 患側眼に光を当てると、わずかに収縮した後に逆に散 瞳が起きる(相対的求心性瞳孔障害)。視神経線維の減 少で対光反射が減弱しているために起き、軽微な視神 経障害の特有な症候である。 ・crown dens syndrome:環軸椎横靱帯の偽痛風 参照:Internal Medicine 43: 865–868, 2004. http://www.youtube.com/watch?v=KAzVP9qfbaM&NR=1 Neck flexion test:まっすぐに座った姿勢で口を閉 じたまま顔を下に向け、顎が前胸部につくかどうかを みる。髄膜刺激症状の 1 つ。項部硬直より感度は高い。 (中泉ら。家庭医療 6: 10-15,1999) http://blog.goo.ne.jp/23c2230/e/755003d14973ee1bd3 4bb5ab0bc542fa GCS(Glasgow Coma Scale) 自発開眼 呼びかけで開眼 開眼(E) Eye opening 痛み刺激で開眼 全く開眼しない 見当識あり 混乱した会話 最良言語反応(V) 混乱した言葉 Best Verbal Response 理解不明の音声 全くなし 命令に従う 疼痛部へ 逃避する 最良運動反応(M) Best Motor Response 異常屈曲 伸展する 全くなし JCS(Japan Coma Scale) 刺激しなくても覚醒している 大体意識清明だが、今ひとつはっきりしない 時・人・場所がわからない(見当識障害) 自分の名前、生年月日が言えない 刺激すると覚醒する 普通の呼びかけで容易に開眼する 大きな声、体をゆすると開眼する 痛み刺激を加えつつ声をかけると開眼する 刺激しても覚醒しない 痛み刺激で払いのける 痛み刺激で少し手足を動かす、顔をしかめる 痛み刺激に全く反応しない 耳に虫が入ったとき キシロカインスプレー(めまいに注意)やオリーブオ イルを注入して虫を殺してから鑷子でとりだす。 ムカデ リンデロン VG 軟膏 4 3 2 1 5 4 3 2 1 6 5 4 3 2 1 高血圧緊急症及び切迫症 高血圧緊急症では原則入院。ハーフペルジピンの持 続投与を開始し緩徐に降圧。臓器障害を伴わない持 続性の著明な高血圧(通常,180/120mmHg 上)は切迫 症として降圧を図る。短時間作用型 CCB 内服は、 反射性頻脈をきたすことがあるため使用しない。 (國) 参照:日本高血圧学会:JSH2009 Minds:http://minds.jcqhc.or.jp/index.aspx (加速型-悪性高血圧症(悪性相高血圧)は拡張期血圧 が 120-130mmHg 以上であり、腎機能障害が進行す る。治療は 24 時間で拡張期血圧 100-110mmHg ま でにとどめる(PMID:17563527)。) 1 2 3 薬物中毒 参照:日本中毒学会 HP:http://jsct.umin.jp/ 10 20 30 バルビタール、フェノバルビタール、サリチル酸な どを過量内服した場合、尿 pH 値 7.5 以上を目標と し、メイロン 20ml から 40ml の反復静注または点滴 静注を行う。(禁忌:無尿・肺水腫・心不全など) (國) 100 200 300 血液浄化法 薬物の透析性については白鷺病院:透析患者に対す る投薬ガイドライン参照(國) (http://www.shirasagi-hp.or.jp/) 胃洗浄 急な高血圧 解離、動脈瘤破裂、心不全を鑑別 脳出血時の血圧コントロールは、内科的には 200 程度に、脳外科は下げることが多い。JCS200 以 上の脳出血では血圧を下げない。 参照: http://ganmenshinkeimahi.web.fc2.com/index.html 適応:毒性が高い、胃内に残存していると推定でき るとき 禁忌:意識低下時は非挿管下は禁忌である。有機溶 剤・腐蝕性物質・出血性素因など。 方法:成人であれば水道水でもよい。加温した水 道水か生理食塩水を使用。胃内容物の濃度が薄まる までしっかりと洗浄。(國) 胃洗浄 服用して 1 時間以内が原則。16G 以上の太めの NG チューブ、左側臥位、2 ㍑以上の生食水、一回に 2 ~300cc 注入、150cc 残してマグコロール 50g と活 性炭 30g を溶解。時間が経っている場合は洗浄せず に活性炭のみ投与する。 活性炭 適応:アスピリン・アセトアミノフェン・バルビツ レート・フェニトイン・テオフィリン・三環系/ 四環系抗うつ薬、フェノチアジン系・オピオイド・ CCB・抗コリン薬などには特に有効。 禁忌:腸間閉塞、消化管穿孔など 投与量:1g/kg を成人では微温水 300-500ml に、小 児では 10-20ml/kg の生理食塩水に溶解。意識障害 拮抗薬 ベンゾジアゼピン系睡眠薬:アネキセート アナフィラキシーショック 11 9 Ver5Rel1 Ver5Rel1 <腹痛に対して> Carnett’s sign(カーネット徴候):腹痛の原因が、 腹壁(筋肉、骨、神経)にあるか腹腔内にあるかを 鑑別するサイン。 【方法】 仰臥位で両腕を胸にクロスさせて置く。一番強い圧 痛点に手を置いたまま頭部がベッドからわずかに浮 く程度に挙上させて、腹部の筋肉を緊張させる。 【判定】 圧痛減弱→陰性:腹腔内臓器の疼痛を示唆 圧痛不変→陽性:腹壁性の疼痛を示唆 圧痛増強→強陽性:腹壁性の疼痛を強く示唆 参照:http://intmed.exblog.jp/5914420/ 参考文献:生坂政臣.めざせ!外来診療の達人 .東京,日本医事新報 社,2006. 参照:http://rockymuku.sakura.ne.jp/syoukakinaika/Carnett%20sign.pdf 【虫垂炎のスコア】 <Alvarado スコア:小児急性腹痛に対して> 略語:MANTRELS Migration of pain:心窩部→右下腹部 1 Anorexia:食欲低下 1 Nausea:嘔気 1 Tenderness in RLQ:右下腹部通 2 Rebound tenderness:反張痛 1 Elevated temperature:37.3 度 1 Leukocytosis:白血球>10,000/μL 2 Shift of WBC:neutrophils>75%(左方移動) 1 虫垂炎である確率が 7 点以上:陽性尤度比 7 点未満:陰性尤度比 adults 鼻炎: 軽症:アレグラ(60mg)2T 分 2 など抗ヒスタミン薬 中等症:上記+フルナーゼ(50μg)点鼻 1 日 2 回、最大 1 日 8 回まで 重症:オノン(112.5mg)4T 分 2+バイナス(75mg)2T 分 2+ステロイドなど 適宜、ムコダインやエンピナースなど追加。 参照:鼻アレルギー診療ガイドライン 2005 年版 上気道咳症候群:ムコダイン(500mg)3T 分 3、クラ リス(200mg)2T 分 2 感冒後咳嗽:アレグラ(60mg)2T 分 2、麦門冬湯 3 包 分 3 毎食前、フスコデ 3T 分 3 参照:日本咳嗽研究会: http://netconf.eisai.co.jp/cough/index.html 副鼻腔炎:フルナーゼ(50μg)点鼻 1 日 2 回、最大 1 日 8 回+アレグラ(60mg)2T 分 2±サワシリン (250mg)3T 分 3 参照:Up to date:Acute sinusitis and rhinosinusitis in 15 (國) 尿のアルカリ化 2 度熱傷 ハイドロサイトまたはサランラップ 水疱はそのまま、穿刺して抜いてもよい Tips) 群発頭痛の特徴 男、片側性、目の充血、流涙など三 叉神経領域の症状。イミグラン有効 0.3ml(=0.3mg=0.3A) 5mg(=1mL=1A) iv 100mg(=1A) iv 40mg + N/S50mL div 4.0 0.2 <虫垂炎を疑ったとき> 腹 膜 刺 激 症 状 の 検 出 は Blumberg 徴 候 ( ≒ rebound tenderness)より percussion tenderness の方が正確 (Principles of surgery.6th ed.ed by Schwartz Sl,Mc Graw Hill,New York,1994,p1307-1318.)。Blumberg 徴 候は穿孔性虫垂炎を惹起する可能性があり望まれない。 また psoas sign(右股関節過伸展の RLQ 痛:感度 16%、 特異度 95%)や obturator sign(伸展性の右股部の内旋に よる RLQ 痛:感度 8%、特異度 94%)をみるべきであ る(Am Fam Physician 60:2027-2034,1999.)。Rovsing sign(LLQ 圧痛による RLQ 痛)も参考に。Markle sign(ジ ャンプ後つま先から踵に落ちるときに特定の腹部領域 に痛みが走るもの)は限局性腹膜炎の感度 93%。(JAMA 1996;276:1589-94.) 13 Ver5Rel1 Ver5Rel1 併用療法における好ましい組み合わせ ARB ACE-I 利尿薬 β遮断薬 α遮断薬 高血圧の治療(JSH2009 より抜粋) < 120 かつ < 80 意識障害* ・BUN≧21 ・RR≧30 ・BPs<90orBP d≦60 ・65 才≦ 死亡率参考値:0点 0.7%、1 点 2.1%、2 点 9.2%、 3 点 14.5%、4 点 40%、5 点 57% *意識障害あり:人時場所の見当識障害 (國) 正常血圧 < 130 かつ < 85 正常高値血圧 130~139 または 85~89 Ⅰ度高血圧 140~159 または 90~99 Ⅱ度高血圧 160~179 または 100~109 Ⅲ度高血圧 ≧180 または ≧ 110 喘息 収縮期高血圧 ≧140 かつ < 90 速検査を組み合わせる。 治療 サワシリン 3CP 10 日間 ペニシリンアレルギーの場合は CAM (クラリス 200mg 1 日 2 回内服 10 日間) もしくは CLDM (150mg 1 日 4 回内服 10 日間) 【去痰薬の分類と作用機序】 Grade(Jonsson,S. Chest:1988) 0 :wheeze なし Ⅰ:強制換気で喘鳴出現 Ⅱ:自然呼吸で呼気に喘鳴 Ⅲ:呼気と吸気で喘鳴 Ⅳ:呼吸音抑制すると呼気と吸気で喘鳴 1.気道分泌促進薬・・・ビソルボン・セネガ 2.気道分泌細胞正常化薬・・・スペリア 3.粘液溶解薬・・・ムコフィリン 4.粘液修復薬・・・ムコダイン 5.粘膜湿潤薬・・・ムコソルバン 低リスク 危険因子なし 急性期治療(GINA2006 より) 最初の 1 時間 ①SpO2>90%となるように酸素投与 ②β2 刺激薬(吸入Ⅰ)吸入 20 分毎に 2~3 回 ③N/S100+ソルメドロール 40mg 1 時間後に再評価 severe episode(PEF<60%,陥没呼吸など) 酸素投与、β2 刺激薬吸入、抗コリン薬(アトロ ベント)吸入、ステロイド注射、Mg 投与 moderate episode(PEF<80%) 酸素投与、β2 刺激薬吸入、抗コリン薬(アトロ ベント)吸入、ステロイド内服 【薬剤の使い分け】 固い痰を喀出する場合→粘液溶解薬 薄い痰を喀出する場合→粘膜修復薬 気道過分泌を生じる病変→粘膜修復薬、粘膜湿潤 薬、 気道分泌細胞正常化薬 気道粘膜病変→粘膜修復薬、粘膜湿潤薬、気道分 泌細胞正常化薬 肺実質病変→粘膜湿潤薬 反復性・遷延性病変→気道分泌細胞正常化薬 参照:http://kobacli-blog.jugem.jp/?eid=46 【URI:upper respiratory infection について】 扁桃炎、連鎖球菌性咽頭炎、急性副鼻腔炎、急性中耳 炎、アレルギー性鼻炎などに分類される。どの部位に 炎症を起こし、その部位に対して治療を行うのが望ま しい。 ※ネオフィリンを併用するとステロイドの抗炎症効 果が高まると言われている。 初期:SD1A(200)+ネオフィリン 1A+ソルメドロー ル 40mg 維持:SD3A(500)+ネオフィリン 1A→80ml/h ※従来は、ボスミン皮下注 0.3ml というのもあった ※問診でアスピリン喘息を否定できない時は、ソル メドロールは使わず、デカドロン(遅効性)を使う。 ※挿管時やアンビュー時のβ2 刺激薬吸入は、エア チャンバーを用いてサルタノールを吸入させる。 【市中肺炎(CAP)】 ※以下のものは CAP ではないとする。 :入院後 48H 以 後の発症(HAP) 、人工呼吸開始 48H 以後の発症(VAP)、 90 日以内に 2 日以上の入院歴(HCAP)、老健など入 所中(HCAP)、30 日以内の創処置や透析や今回のエピ ソード以外の静注抗菌薬(HCAP)、免疫不全状態、PS4 相当。 Hugh-Jones 分類(概略) Ⅰ度 同年齢の健康者と同様に労作、歩行、階段 Ⅱ度 同様に歩行はできるが、坂や階段はだめ 平地でも健康者と同様には歩けない。自分 Ⅲ度 のペースなら 1.6km 以上歩ける Ⅳ度 休みながらでないと 50m 歩けない 会話や着がえで息切れする。息ぎれのため Ⅴ度 外出できない A-DROP ( /5 点) ①意識障害 ②BUN≧21 ③SpO2≦90 or 60Torr ④B Ps<90 ⑤男 70 才≦ 女 75 才≦ Score 0→軽症:外来治療、 Score 1 or 2→中等症:外 来又は入院、Score 3→重症:入院 Score 4 or 5 →超重症:ICU 入院 糖尿病以外の 1~2 個の危険因子、メタボリ ックシンドロームあり 糖尿病、CKD、臓器 障害/心血管病、3 個 以上の危険因子、の いずれかがある。 注射 中等症 高血圧 中等 リスク 重症 高血圧 左室肥大 心不全 心房細動 (予防) 頻脈 狭心症 心筋梗塞 後 蛋白尿 腎不全 脳血管障 害慢性期 糖尿病 高齢者 禁忌 慎重使用 高 リスク 高リスク 高リスク 高リスク 高リスク 利尿剤 ループ利尿薬フロセミド K 保持 サイアザイド 炭酸脱水素阻害 利尿 薬 β遮断薬 ○ ○ αβブロッカー αブロッカー 薬剤溶出性ステント留置後 12 ヶ月未満でクロピドグ レル(あるいはチクロピジン)の休薬が必要な症例や、 12 ヶ月以上経過しているがアスピリンとクロピドグ レル(あるいはチクロピジン)のいずれも休薬が必要 な場合※2 ⅰ.アスピリン、クロピドグレル(あるいはチクロピジ ン)は手術の 7 日前から中止 ⅱ.アスピリン、クロピドグレル(あるいはチクロピジ ン)中止と同時にシロスタゾール (プレタール R など)(100)2 錠 分 2 朝夕食後とサ ルポグレラート(アンプラーグ R など) (100)3 錠 分 3 毎食後の投与を開始し、 手術の 48 時間前に中止する。 ⅲ.術後は可及的すみやかにアスピリン、クロピドグレ ル(あるいはチクロピジン)を再開するが、クロピド グレルは初日のみ 300mg を投与する。投与再開の 24 時間後には退院可能である。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 徐脈 妊娠、高 K 血管神経性浮腫 (ACE 阻害薬 のみ) 、両側性腎 動脈狭窄症 通風、 低K 喘息、高度徐脈 心不全 片側腎動脈狭窄 症 妊娠、 耐糖能 異常 耐糖能異常、閉 塞性肺疾患、末 梢動脈疾患 SIADH 機序)ADH 分泌↑により、①血漿浸透圧↓②Na 排 泄↑。②により RAS 系↓、近位尿細管 Na 再吸 収↓、ANP↑となり低 Na 血症と尿中 Na↑とな る。 診断)血清 Na<135、血漿浸透圧<270、尿浸透圧>300、 尿中 Na>20mEq/L、血清 Cre<1.2、副腎皮質機能 正常、倦怠感(+)、食欲低下(+)、脱水(-) 鑑別)甲状腺機能低下、副腎不全 治療)水制限 400ml/m2/day 以下。数日で改善。 高 K 血症に対する GI 療法 ①カルチコール 1~2A iv ②GI 療法 糖 4-5g に RI を 1u 混ぜる (i)50%Glu 40ml + RI 4-5u iv (ii)10%Glu 500ml + RI 10u 50ml/h ③カリメート注腸 カリメート 30g+微温湯 200cc 30 分間、6 時間毎 具体的には・・・ 急性心筋梗塞のルーチン処置 ① 12 誘導+モニター ② 内科スタッフコール ③ 酸素 3 ㍑ ④ 血圧>90 かつバイアグラ内服(-)なら ニトロペン 1 錠舌下 イソピットテープ 2 枚貼付 ⑤ バファリン 81 を 2 錠かみ砕く ⑥ CBC、生化 ⑦ ラクトリンゲル 20ml/h ⑧ 12 誘導 2 回目 ⑨ PTCA オンコール ⑩ 胸痛が激しければモルヒネ 3mg iv ⑪ フォーリー留置 ⑫ 心カテへ go! 手術の 3 日前から入院し、ヘパリン 1 万単位+ 5% ブ ドウ糖液 250ml を 12ml/h のペースで投与開始し、以 降、ACT(活性化全血凝固時間)で 150 秒前後、また は APTT(活性化部分トロンボ時間)で 50~65 秒 (APTT 比 1.5~2.0)を目標にヘパリン投与量を調節 する(原疾患や年齢により抗凝固目標値は変動しうる)。 ACT は測定誤差が大きく、また時に適切な指標とはな らない症例があることに注意する。手術の 6 時間前に ヘパリンを中止するか、手術直前に硫酸プロタミンで ヘパリンの効果を中和する。いずれの場合も手術直前 に ACT か APTT を確認して抗凝固効果の十分な減弱を 確認することが望ましい。 術後 12~24 時間ほどで術後の出血がなければヘパリ ンを(特に問題なければ中止時と同量で)再開する。 できるだけ早期に抗血小板薬を再開し、再開後 24 時 間でヘパリンを中止する。 (國) 除細動前のヘパリン化 ①ヘパリン 60u/kg iv ②ヘパリン 12u/kg/h div (投与例 50kg) ヘパリン 3cc(3000u) iv ヘパリン 15cc(15000u) + 5%Glu(250) => 10ml/h acidemia alkalemia アシドーシス アルカローシス pH が 7.4 以下のこと pH が 7.4 以上のこと HCO3 を下げる、もしくはpCO2 を上げる異 常な状態が存在すること HCO3 を上げる、もしくはpCO2 を下げる異 常な状態が存在すること アニオンギャップ AG=Na+ -(Cl- + HCO3-) 正常:12±2 AG が増加する代謝性アシドーシス 腎不全 糖尿病性ケトアシドーシス 乳酸アシドーシス が非常に有名である。救急の現場では KUSSMAL と覚え られる。これは糖尿病性ケトアシドーシス、尿毒症、サリ チル酸中毒、敗血症、メタノール、アルコール中毒、アス ピリン中毒、乳酸アシドーシスである。 単純性酸塩基平衡異常における代償作用 代謝性アシドーシス 急性 慢性 代謝性アルカローシス 急性 慢性 急性 呼吸性アシドーシス 慢性 急性 呼吸性アルカローシス 慢性 HCO3 が 1mEq/L 下がると pCO2 は 1~1.3mmHg 下がる(MAX15) HCO3 が 1mEq/L 上がると pCO2 は 0.5~1.0mmHg 上がる(MAX60) pCO2 が 1mmHg 上がると HCO3 は 0.75mEq/L 上がる(MAX30) pCO2 が 1mmHg 上がると HCO3 は 0.35mEq/L 上がる(MAX42) pCO2 が 1mmHg 下がると HCO3 は 0.75mEq/L 下がる(MAX18) pCO2 が 1mmHg 下がると HCO3 は 0.5mEq/L 下がる(MAX12) 出 典 : Rose BD,Clinical Physiology of Acid-base and Electrolyte Disorders 1994 血ガスの読み方 Step1 pH から acidemia/alkalemia があるかを判断する 20 インデラル(10,20,ISA-)、テノーミン(25,50,ISA-)、 アセタノール(100,200,ISA+) アマリール(5,10)、アーチスト(1.25,2.5,10,20) カルデナリン(0.5,1,2,4)、ミニプレス(0.5,1) ○ Ver5Rel1 アル中に MI なし(格言) ラシックス(20,40,注射 20) アルダクトン A(25,50) フルイトラン(2) ダイアモックス(250) 18 【抗血小板薬の中止の基方法】 徐脈 硫酸アトロピン(0.5mg/1ml) 0.5~1mg iv ア ム ロ シ ゙ ン (2.5,5) 、 ノ ル ハ ゙ ス ク (2.5,5)、コニール(2,4,8)、カルスロット (5,10,20) 短時間作用型 ヘ ゚ル シ ゙ヒ ゚ ン (10,20) 、 ア タ ゙ラ ー ト (3 回/day) (10,20)、セパミット細粒 ヘルベッサー、ワソラン、ペルジピン βブロッカー βブロッカー 16 深部静脈血栓症(肺塞栓症) virchow の 3 原則 血流:カテ、オペ、安静 凝固能:脱水、感染症、malignancy 血管壁:カテによる損傷 症状)ショック,頻脈、血管影の低下 診断) 心エコー:右室拡大、左室の三日月化 ECG:右脚ブロック、Ⅰで S 波、Ⅲで Q と逆 T Chest XP 治療)ヘパリン 5000 単位 iv、20000 単位/日 div、輸 液、カタボンで BP 維持、クリアクタ(t-PA)、アンギ オ ○ 高リスク 中等リス ク ARB/ACE 阻 害薬 ○ ○ ○ ACE-I/ARB ACE-I カプトリル(12.5,25)、タナトリル(2.5,5,10)、レニベース (2.5,5,10)、エースコール(1,2,4) ARB ディオバン(20,40,80,160)、ブロプレス(2,4,8,12)、 ニューロタン(25,50)、ミカルディス(20,40) 主要降圧薬の積極的適応と禁忌 Ca 拮 抗薬 ○ ○ β遮断薬 Ca 拮抗薬 内服 長時間作用型 (1 回/day) リスクの層別化 軽症 高血圧 ACE-I 拡張期血圧 至適血圧 CURB65 ( /5 点) ARB JSH2009 より 成人における分類 分類 収縮期血圧 溶連菌性咽頭炎: 上記 Center score で判断し、迅 Ca 拮抗薬 ○ ○ ○ ○ 22 Step2 Step3 Step4 Step5 Ver5Rel1 acidemia/alkalemia が HCO3 の変化(代謝性)によるも のか pCO2 の変化(呼吸性)によるものかを判断する Aniongap を 計算 す る。 上 昇 して い る と きは 補正 HCO3 を計算し、26mEq/l 以上なら代謝性アルカローシスも 同時に存在することを意味する。 代償性変化が予測範囲内かどうかを評価し、範囲を 超えているときは他の酸塩基平衡異常が存在してい ることを意味する。 病歴や病態から酸塩基平衡異常の原因を考える Ver5Rel1 Ver5Rel1 呼吸音の分類 初診時の高血圧管理計画 痰がらみは、rhonchi (國) 脳梗塞 PCP について 参照:呼吸器内科医: http://pulmonary.exblog.jp/9860552/ ●ニューモシスティス肺炎予防レジメン 予防レジメン: ・バクタ1錠 連日投与 あるいは 2錠分1隔 日投与 ・ペンタミジン(ベナンバックス)吸入 300mg/ 1回 を月に1回 高齢者高血圧の治療計画 1 剤で 2~3 ヶ月 2 剤で 2~3 ヶ月 3 剤にする http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/kouketuatu.html ③ラシックス 1A iv ×4 回/day ④ミリスロール 3-5ml/h BP<140 を目標 ⑤ハンプ 0.05μg/kg/min 生活習慣の修正項目 1)食塩制限6g/日未満 2)野菜・果実の積極的摂取* コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える 3)適正体重の維持:BMIで25を越えない 4)運動療法:心血管病のない高血圧患者が対象で、有酸素 運動を毎日30分以上を目標に定期的に行う 5)アルコール制限:エタノールで男性は20~30ml/ 日以下、女性は10~20ml/以下 6)禁煙 、防寒、ストレス対策 心不全の内服治療 基本:利尿剤+ACE(ARB) ラシックス(40or20) 1T/1X アルダクトン A(25) 1T/1X ニューロタン(25or50) 2T/2Xor1T/1X 必要ならサイアザイド系を加える フルイトラン(2) 1T/1X ※Af があればジゴキシンを使う 虚血がある時にジゴキシンは使えない AMI 発症後に検査値が上昇するタイミング CK-MB トロポニン I 4h-48h 4~6h で上昇、12~18h でピーク、7d 持 続 アテロー ラクナ 心原性 ム血栓性 血栓溶解療法(t-PA)※ A A A ウロキナーゼ静注 C1 C1 局所線溶療法(ウロキ B B ナーゼ) ヘパリン C1 C1 C1 B ノバスタン B B B キサンボン A A A アスピリン B B グリセロール マンニトール C1 C1 C1 血液希釈療法 C1 C1 C1 高圧酸素療法 C1 C1 C1 低体温療法 C1 C1 出典:日本医師会雑誌、133 巻 5 号、p653、2005/3 ●ニューモシスティス肺炎の治療 ★第一選択: ・ST 合剤(バクタ)5mg/kg/day(トリメトプリム換算) 1 日 3 回 バクタ 12 錠分3 21 日間 ・ST 合剤(バクトラミン)5mg/kg/day(トリメトプリ ム換算)1 日 3 回 バクタ 12A 分3 21 日間 ※バクタ 1 錠 480mg:スルファメトキサゾール 400mg +トリメトプリム 80mg ※バクトラミンは 1A あたり 75~125ml の輸液が必要 (合計 900~1500ml) ※PO2<70mmHg or A-a gradient >35mmHg のとき、 プレドニン 40mg1 日 2 回 5 日間 ※進行が速いケースではステロイドを PCP 治療開始 後 24-74 時間以内に使用(N Engl J Med 1990; 323:1500)。 ※血栓溶解療法は治療開始まで3時間以内の超急性期。すぐ に脳外科コール+MRI ディフュージョン。 ノバスタン 発 症 48 時 間 以 内 に 開 始 。 最 初 の 2 日 間 は 60mg/day を持続点滴、残りの 5 日間は 20mg/day を朝夕 2 回に分けて投与する。脳塞栓症や大梗塞 では出血の危険があるので禁忌。 ラジカット 24 時間以内に開始。1A+N/S100ml を 200ml/h で 投与例 ノバスタン high 6A + L/R(500) ラジカット 1A + N/S(100) L/R(500) Paf(発作性心房細動) ACLS では循環器医コールになった。 まずレートコントロール目的でヘルベッサー(ジルチア ゼム、Ca 拮抗薬)。 心不全の初期救急治療 酸素、ニトロペン舌下(血圧 90 以上なら)、(半)坐位、 胸部 XP、モニター、体重連日、フォリー留置 ①ニトロール 1/4A~1/2A iv ②L/R(500) 20ml/h 臨床病型別の急性期推奨グレード 眼振 末梢性 右注視・左注視のいずれにおいても、眼振 向きはどちらか一方向で変わらない。 脳出血 血圧<140 にコントロールする ペルジピン 1/2A iv ペルジピンハーフ(ペルジピン 2A + N/S20ml, 0.5mg/ml)を 4ml/h で開始して血圧を見ながら調 節する。 ※ 急性硬膜下血腫は超緊急(3時間以内にオペ) 19 21ml/h 200ml/h ×2 60ml/h 小脳性 右注視なら右向き眼振、左注視なら左向き 眼振、上注視なら病側方向への眼振。 17 Ver5Rel1 Ver5Rel1 ガイド 2003 より引用) インスリンのスライディングスケール法 血糖値に応じてインスリン量を変化させる 老人(弱いコントロール) 60 以下 50%Glu 2A iv 150-250 2u 251-350 4u 3516u 老人以外 60 以下 50%Glu 2A iv 151-200 2u 201-250 4u 251-300 6u 301-350 8u 外科手術前(強力なコントロール) 60 以下 50%Glu 2A iv 101-150 4u 151-200 6u 201-250 8u 251-300 10u 301-350 12u (國) 出血性の食中毒 サルモネラ、カンピロバクター、赤痢、腸管出血性 大腸菌、腸チフス 糖尿病 神経性食思不振症は 30 歳までの発症が原則。 うつ病スクリーニング 細菌性腸炎(サルモネラなど) CRP↑、WBC→~↓ 「過去1ヶ月に気分の落ち込みはないか」 「物事への興味や楽しみは失われていないか」 両方陽性である場合のうつ病に対する感度,特異度 は 97%、67%。上記 2 つが陰性であればうつ病はほ ぼ否定的(BMJ 327:1144-1146.2003) 出血性潰瘍の Forrest 分類 ⅠA:ピューピュー ⅠB:ダラダラ ⅡA:触れるとすぐ出血 ⅡB:触れても出血しない Ⅲ :大丈夫 レ ム 睡 眠 行 動 障 害 : REM sleep behavior disorder;RBD 夢に反応して行動を起こす状態。夢を非現実として理 解している状態。夢の中でヘビが出たと言われて、目 を覚ましてヘビを追い出そうとしたり、夜中に突然起 きて会合があるといって着替えようとしたり。しかし それを家族が話しかけて、ハッと気づくとヘビがいな くなっていたりする症状。明け方に多い。 RBD をみたら、Parkinson disease かレビー小体型認 知症(dementia with Lewy bodies;DLB)を疑う。 PPI の投与期間 GU(8W)、DU(6W)、逆流性食道炎(8W) 製剤:パリエット(10)、タケプロン(15)、オメプラゾ ン(20) H.pylori の診断(除菌前) 以下のいずれか、生検法(①迅速ウレアーゼ試験 (RUT)、②鏡検法、③培養法)、④尿素呼気試験(UBT)、 ⑤便中抗原検査。抗体検査は△。 除菌判定は治療終了後4週以降に④⑤にて。 ノンレム睡眠の異常 夢遊病や夜驚症。本人は全く覚えておらず体だけが動 いている状態。 H.pylori の除菌療法(PAC 療法) サワシリン(250) 6T/2X クラリス(200) 2~4T/2X タケプロン(30) 2T/2X を 7 日間 ※除菌失敗時はクラリスをメトロニダゾールに変更 (PAM 療法) レビー小体型認知症:DLB 変動を伴う認知機能、幻視、パーキンソニズムが中核 症状。RBD の合併や向精神薬への過敏性も特徴。ドパ ミン系薬剤を投与して幻視が出たら、DLB を疑うこと もある。パーキンソニズムが発症し、1 年以内に認知 症が出た場合は DLB と考え、認知症が出るまでに 1 年 以上の感覚が空いていればパーキンソン病に認知症が 合併したと考える。 日本糖尿病学会編「糖尿病治療ガイド」500 円が簡潔 診断(学会で改定作業中) 次の①~③のいずれかに該当すると「糖尿病型」 ①随時血糖>200 ②空腹時血糖>126 ③OGTT で 2 時間値>200 別の日に検査して上記①~③なら「糖尿病」 「糖尿病型」でかつ、口渇・多飲・多尿・体重減少などの 症状があれば「糖尿病」 治療方針 食事・運動→内服→インスリン 糖尿病の内服(HbA1c < 6.5 が目標) インスリン分泌促進 ダオニール(強) 0.125-0.25 を 1-2 回/day ファスティック(軽) 食前 10 分前以後に(早す ぎると低血糖発作)、効果 3h 糖の分解遅延 グルコバイ 食事量の多い人むけ。デンプン→ 二糖類→ブ糖を阻害 ベイスン 甘党に効果。砂糖→ブ糖を阻害 インスリン抵抗性改善 アクトス メルビン スライディングからペンフィル 30R への移行法 スライディング時の総量を、朝:夕=2:1とする。 30R は即効型を 30%含む。 ※早朝尿でケトン体(+)なら、夜中のインスリン不足 なので、眠前に N 型を追加する。 DM 患者への維持輸液 SD3A(500)+インスリン 4 単位が基本 ラクトリンゲルだけでは糖を含まないのでケトーシ スになる DM 性ケトアシドーシス(DKA)の初期治療 ① RI 10u iv(0.2U/kg) ② 生食 1000ml を1時間で ③ 生食 500ml/h で 5000ml、および、 RI 100u+生食 100ml→5ml/h(0.1U/kg/h) ※低 K 血症に注意すること インスリン療法 0.2-0.3u/kg(おおよそ 8-12u)で開始する(糖尿病治療 糖尿病内服薬 メタボリックシンドローム 定義 内臓脂肪(腹囲) 75cm 以上(小学生) 80cm 以上(中学生) 85cm 以上(成人男性) 90cm 以上(成人女性) 上記に加えて以下の 3 項目のうち 2 つ 高脂血症 TG≧150 または HDL-C<40 高血圧 130/85 以上 空腹時高血糖 110 以上 作用 種類 インスリン分泌促 進 SU 薬(スルホニ ル尿素) (グリニド系は食後 高血糖改善もあ る) 炭水化物吸 収 遅 延 による食 後高血糖改善 インスリン抵抗性 改善 23 グリニド系 α-グルコシダーゼ 阻害薬 BG 薬(ビグアナイト) チアゾリジン薬 一般名 グリメピリド グリベンクラミド グリクラジド トルブタミド ナテグリニド ミチグリニド ボグリボース アカルボース ミグリトール メトホルミン ブホルミン ピオグリタゾン 商品名 アマリール ダオニール、オイグルコン グリミクロン ヘキストラス、チノン ファスティック、スターシス グルファスト ベイスン グルコバイ セイブル メルビン、グリコラン、メドット ジベトス アクトス 21 副作用など 低血糖 肝障害、放屁、腹満感、便秘、 下痢、低血糖 乳酸アシドーシス、胃腸障害、低血 糖 浮腫、心不全、肝障害、低血糖 Ver5Rel1 Ver5Rel1 ④ミラクリット 10 万単位+N/S20ml iv ×3 心臓外科手術時の ACT ACT(activating clotting time)でヘパリン量を評価す る。人工回路使用時は 200~300%に維持する。 虫垂炎 NPO L/R(500) 100ml/h ×2 メイン混注 ザンタック(100) セフメタゾン(CMZ)1g+N/S100ml 100ml/h ×2 腹エコー 抗凝固剤 手術の何日前に中止するのか ワーファリン(3~5 日)、バファリン・パナルジン (7 日)、エパデール(10 日) いつ再開するか パナルジン(3 日)、バファリン(7 日) 参考:急性膵炎の診療ガイドライン 急性膵炎 診断基準 腹痛、画像、膵酵素のうち 2 つ以上 治療(抗生剤は重症例のみ、③④はエビデンス?) ① SD1(500)+ ザ ン タ ッ ク 100mg 全 開 、 次 に L/R(500)を 1~3 本全開、以後 2 リットルまで 500ml/h、4 本目から 100ml/h ②チエナム 0.5g+N/S100ml 100ml/h×3 もしくは セフメタゾール 1g+N/S100ml 100ml/h×3 ③ナファタット 10mg+5%Glu500ml 150ml/h 咬傷 動物 → G(+) →ペニシリン系 海洋生物→ G(-) →ゲンタマイシン系 気胸でのドレナージ 適応:肺の上端が鎖骨よりも下のとき 厚生省 DIC 診断基準 スコア Ⅰ.基礎疾患 Ⅱ.臨床症状 Ⅲ.血液検査 出血症状 臓器症状 血清 FDP 値(μg/ml) 血小板数(X103/μl) (注1) 血漿フィブリノゲン濃度(mg/dl) プロトロンビン時間比 0点 なし なし なし 10> 120> 150> 1.25> 1点 あり あり あり 10≦ <20 120≧ >80 150≧ >100 1.25≦ <1.67 2点 3点 20≦ <40 80≧ >50 100≧ 1.67≦ 40≦ 50≧ Ⅳ.判定 判定 1.白血病その他 (注1)に該当する疾患 2.白血病その他(注1)に該当しない疾患 V..診断のための補助的検査成績、所見 DIC 4 点以上 7 点以上 DIC の疑い 3点 6点 DIC の可能性少ない 2 点以下 5 点以下 1.可溶性フィブリンモノマー陽性 2. D-D ダイマーの高値 3.トロンビン-アンチトロンビン複合体(TAT)の高値 4.プラスミン-プラスンインヒビター複合体(PPIC)の高値 5.病態の進展に伴う得点の増加傾向、特に数日内での血小板数あるいはフィブリノゲンの急激な減少傾向ないし、FDP の急激な増加傾向の出現 6.抗凝固療法による改善 性であれば強皮症、MCTD を考え、小指・非対称性で あれば乾癬性関節炎、凍瘡などを鑑別する。 関節炎の鑑別 多関節(poly)、少関節(oligo)、単関節(mono)があり、oligo なら乾癬性関節炎、早期関節リウマチ、Reiter 症候群 などの HLA-B27 関連関節炎を考える。 (國) 赤沈 100mm/時を越えるとき、PMR と myeloma を鑑 別に挙げる。 ソーセージ様指 関節よりも軟部組織の腫脹を考える。対称性・びまん 24 26 Ver5Rel1 Ver5Rel1 急性細気管支炎 主として RS ウイルス(迅速検査は 3 歳未満の入院の み保険適応)やヒトメタニューモウイルスによる下 気道感染症で乳児期に多い。発熱、咳嗽、多呼吸、 喘鳴、漿液性鼻汁を示し、時として呼吸困難をきた す。治療は輸液、吸入・鼻汁吸引などの対症療法が 中心だが、乳児期では呼吸管理が必要になる場合も あり要注意。 をつける。詳しくは当院のガイドライン参照。 アデノウイルス 発熱、咽頭痛、咽頭発赤、眼脂、下痢 迅速診あり。症状が長引きやすい。 特効薬なし ※ボスミン吸入は約 4 時間で効果がなくなり、症状 のリバウンドをきたしやすく、デカドロンで予防す る。1 回分の投与でよい。 外来治療 1. 吸入 ボスミン 0.2cc + 生食 2cc 30 分ごと に反復可 2. デカドロンエリキシル 3cc/kg 分 1 を 1 日分。 量が多いので、飲めそうになければ分 2 も可。 3. 超音波ネブライザーで加湿 ※症状が軽いときは、ムコダインシロップでよい。 抗ヒスタミン薬は使わない。 A 群β溶連菌感染症 発熱、咽頭痛、咽頭発赤著名 ストレプト迅速診(偽陽性多い)、咽頭培養で確定診 断。糸球体腎炎を予防するために、サワシリン内服 10 日間が標準。2~3 日後に小児科外来受診させる (その分だけ処方する)。体温表と説明資料を手渡す。 入院時はビクシリン(ABPC) デカドロン注 デカドロン内服 デカドロンエレキシル(シロップ) 百日咳 カタル期/痙咳期/回復期 乳児、夜間に多い DPT(三種混合ワクチン)未接種 目の周囲に点状出血を伴うことあり 顔を紅潮させて咳き込む whoop(=レプリーゼ):咳の後にヒューッと息を吸う 肺炎マイコプラズマ感染症 激しい咳嗽が続くが元気ある 3~15 才に多く、学童期がピーク CRP↑、WBC→ 検査 マイコプラズマ抗体 PA 法=粒子凝集反応:IgM と IgG の両方に反応 イムノカード迅速診:IgM 抗体に反応 治療 クラリスロマイシン(CAM)10~15mg/kg/day 分 2 ~3 を 10days。AZM、MINO や CLDM も可。 初発時の検査結果 CRP→、ESR→、WBC>20000、リンパ球>70% 百日咳抗体:上がりにくい 東浜株:ワクチン株、山口株:流行株 百 日 咳 毒 素 (PT, pertusis toxin) 、 線 維 状 赤 血 球 凝 集 素 (FHA,filamentous hematoglutinin)も検査する。 培養検査:育ちにくい 肺炎の起炎菌 新生児:GBS、大腸菌 乳児 :黄ブ菌、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌 幼児 :肺炎球菌、インフルエンザ桿菌 外来治療 マクロライド系(クラリスロマイシン 7 日間、エリ スロマイシン 14 日間) 抗生剤 肺炎球菌:ABPC、CTX インフルエンザ桿菌:ABPC、ABPC/SBT、CTX、 PIPC/TAZ 嫌気性菌:CLDM、MEPM マイコプラズマ:EM、CAM、AZM、MINO モラキセラカタラーリス:ABPC/SBT、EM、CAM 入院治療 エリスロマイシン iv、PIPCdiv ヒ ト 免 疫 グ ロ ブ リ ン (2.5g/50ml) 100mg/kg を 10ml/h で、15 分毎に血圧測定。血液製剤伝票要 最近の話題 成人や DPT 接種者の百日咳が増えている。2 ヶ月 以上だらだら咳嗽が続くときは、百日咳抗体を検 査。この場合には whoop などを伴わない。 起炎菌不明時(外来での初期治療): ~5 歳 AMPC 内服 6~歳 CAM 内服 突発性発疹 3 ヶ月~3 歳未満。HHV-6,7 による。唾液中のウイ ルスを介した水平感染。39 度程度の熱が 3~5 日。解 熱後 24 時間以内に、体幹から始まり頭部に広がる 赤色斑丘疹状発疹。1~3 日で消退。解熱後に下痢の 合併や不機嫌が多い。対症療法でよい。 出典:小児呼吸器感染症診療ガイドライン 2004 クループ(喉頭気管気管支炎) ウイルスが原因で、犬が吠えるようなケンケンする 犬吠様咳嗽が特徴。SpO2 の低下や、発熱を伴って いる場合は入院させたほうが賢明。クループスコア 28 0.2mg/kg 2 回 0.3mg/kg 1 回 3ml/kg 1回 30 Ver5Rel1 Ver5Rel1 顔面の創傷 PDS-2(吸収糸)で皮下縫合し、6-0 ナイロンで皮膚を 結節縫合する。張力は弱く。エキザルベガーゼで被 包する。 蛋白尿 エコー UA:Ca、Cre 血液:CBC、生化、補体、IgGAM、ASO、UA、T-Cho、 TG、ALB 擦過傷 砂などが付着しているときに限り、外傷性刺青にな らぬように歯ブラシで洗浄すること。キシロカイン クリームで前処置すれば疼痛は少ない。 クレアチニンクリアランスの概算 (140 – Age) x BW x 0.85 / (sCr x 72) クレアチニンクリアランス Ccr = (Ucr × V / Pcr)×(1.48/ A) Ccr:クレアチニンクリアランス(91~130mL/分) Ucr:尿中クレアチニン濃度(mg/dL) V:単位時間当たり尿量(mL/分) Pcr:血清中クレアチニン濃度(mg/dL) A:体表面積 熱傷 冷却:15 分以内に開始、4時間まで、冷水程度(氷 水は冷たすぎて不可) 消毒、エキザルベガーゼ、1度熱傷ならステロイド 軟膏を加える 透析患者の胃薬 タケプロン:通常量、ガスター・ザンタック:半分量。 カマグやアルサルミンは不可(アルミ含有) 褥瘡 乾燥厳禁(ガーゼはだめ)で湿潤が基本 赤色や白色は洗浄して創傷被覆材 黄色や黒色では外科的デブリドマン 疥癬 検査方法 カミソリ、メス、先のとがった鑷子を用いて、病 巣の皮膚を薄くはがす。スライドガラス上で KOH 溶液を垂らし、カバーガラスをして低倍率で検鏡 する。 卵や虫体は疥癬トンネルにいることが多く、皮膚 に白っぽい糸くずのようなトンネルがありそうな 場所から検体を取ること。指間に多い。 治療 ストロメクトール(イベルメクチン)内服 つわり(悪阻) 妊娠 5~18 週に起こる。妊婦の 50-90%。症状は空 腹時に強くなる(morning sickness)。空腹と脱水を避 けるよう指導。脱水とケトン尿が出ている場合は入 院。重症例は Grave’s disease をチェック。 着床時出血(implantation bleeding) 妊娠後に予定の月経の頃に月経同様の出血があるこ と。量は少なく持続日数も短い。 Asherman 症候群 掻爬後の激烈な腹痛。頸管粘膜癒着による子宮留血 腫。 (國) Ⅰ型アレルギー、Ⅳ型アレルギー 蕁麻疹は 1 型アレルギーなので、抗ヒスタミン薬が 著効するが、接触性皮膚炎のように 4 型アレルギー の場合は抗ヒスタミン薬は無効であり、ステロイド の服用が必要である。抗ヒスタミン薬が無効なとき はⅣ型を疑ってみよう。 27 25 Ver5Rel1 ②抗生剤 MEPM + CTX もしくは PAPM/BP + CTX が基本 ④ 圧を下げる 浸透圧利尿剤を 4 回/day グリセオール マニトール 5~10ml/kg 2.5~5ml/kg 10 Wt ( g ) 【厚生省 SIADH 診断手引きより抜粋】 1. 血清 Na < 135mEq/l 2. 血清浸透圧 < 270 mOsm/kg 3. 尿浸透圧 > 300mosm/kg 4. 尿中 Na > 20mEq/l 5. 血清 Cre < 1.2mg/dl 6. 副腎皮質機能正常 治療 ①デカドロン 0.15mg/kg iv 4 回/day 2 日間 インフ ルエンザ杆菌のとき有効 200-300mg/kg/day 4 回/day 100-140mg/kg/day 4 回/day 100mg/kg/day 3 回/day 400mg/kg/day 4 回/day Kaup 指数(=BMI):主に乳幼児と成人で用いる 透圧、尿中 Na を追加する。 髄液の細胞数正常値 0~5 個/μl(新生児以後) CTX MEPM PAPM/BP ABPC Ver5Rel1 を選択する必要がある。低 Na があったら、血清浸透圧、尿浸 細菌性髄膜炎 診断 腰椎穿刺にて確定診断。起炎菌の迅速診断。 24 時間後に治療効果を見るため 2 回目。 低 Na 血症の場合には、維持輸液をソルデム3Aでは なく、ラクトリンゲル+50%Glu 2A に変更し、かつ 輸液量をやや少なめ(2/3 程度)にするのが望ましい。 セフォタックス メロペン カルベニン SIADH とは: 低 Na にもかかわらず尿中 Na 排泄量が多くなった病 態。心臓血管の受容体→ADH↑→腎の遠位尿細管と 集合管の水の透過性↑→水の再吸収↑→細胞外液量 ↑→①RAA↓②ANP↑→Na 再吸収↓ ビクシリン 下記は 1 回量 1~2 時間で投与 30 分で投与 ④γグロブリン 100~150mg/kg 1 回/day 3 日間 最初の 1 時間:0.01ml/kg/min、その後 3 倍 浸透圧 2 Na glu ⑤DIC 対策 ヘパリン 5~15 単位/kg/h or 低分子ヘパリン FOY 1~1.5mg/kg/h 専用のライン、100mg を 5%glu50cc で溶解して使用する 血小板輸血 ATⅢ 18 BUN バイタルの正常値 脈拍数 呼吸数 2.8 乳児 110-130 30-40 低 Na 血症 小児の発熱性疾患では、低 Na 血症を示すことが多い。 その多くは SIADH による。低 Na 血症があった場合 には、まず SIADH かどうかの判断をし、適切な輸液 31 咽後蜂窩織炎の症例(咽喉頭側面像) Hb 1W 13.5 -20.5 5 -21 2.714.4 Ht Wt 頻用される 3600 SA(m ) 0.02350 Ht 0.42246 Wt 0.51456 2 但しHt 1M 10.0 -18.0 5 -19.5 1.59.0 2M 9.413.0 6 -18.0 1,27.5 6M 11.1 -14.1 6 -17.5 1.08.5 2.516.2 311 -709 40-474 35-140 6-50 3.013.5 316 717 4.013.5 369 -817 2.017.0 IgG 650-1450 IgM 0-30 200650 10100 53-131 7-27 1Y 11.3 -14.1 6 -17.5 1.58.5 2-6Y 11.5 -13.5 5 -17.0 1.58.5 4.01.510.5 9.5 397 281 -734 -586 <200 15-55 5-45 150300477800 1200 1334 104028100 200 116 62-180 7-40 25-50 6-12Y 11.5 -15.5 4.5 -14.5 1.58.0 治療後 正常では ① < ② かつ ① < ③ 喉頭蓋上部の軟部組織の厚みが最も薄い 4才 633 666 5才 601 634 Year 1 2 3 4 5 6 8 10 12 15 参考値 1.57.0 254 -544 5-45 5001700 26120 新生児 3 ヶ月 6 ヶ月 1 2 3 4 5 6 8 10 12 15 74.9(2.6) 85.5(3.0) 93.2(3.6) 100.4(4.1) 106.6(4.4) 113.3(4.8) 125.3(5.3) 136.4(5.9) 149.1(7.6) 167.1(6.2) 9.3(0.9) 11.6(1.2) 13.7(1.5) 15.6(2.0) 17.7(2.5) 20.3(3.3) 26.1(5.0) 33.2(7.4) 42.4(9.8) 57.6(10.6) 73.1(2.7) 84.5(2.8) 92.1(3.9) 99.4(4.2) 106.2(4.2) 112.3(4.4) 124.6(5.4) 136.9(6.5) 149.6(6.3) 157.1(5.3) Ht(cm) 74.9 85.5 93.2 100.4 106.6 113.3 125.3 136.4 149.1 167.1 180 Wt(kg) 9.3 11.6 13.7 15.6 17.7 20.3 26.1 33.2 42.4 57.6 70 SA(m2) 0.439 0.525 0.596 0.660 0.724 0.799 0.953 1.122 1.325 1.635 1.871 0.01 0.1 0.2 3歳 5歳 0.6~0.9 1.0 以上 咽頭炎、咽頭痛 ウイルス感染が主、細菌感染(溶連菌が主)やマイコ プラズマ、肺炎クラミジアも原因となる。 成人 458 465 アデノウイルス 幅広い年齢 A 群β溶連菌 4 才~10 才 腹痛嘔吐を伴うこと もある。小児では扁桃 PUS はほとんどない。 サワシリン 10 日間。バナン 5 日間 標準身長と体重 -2SD 以下だと低身長、低体重として就学前に精密検 査をする。偏差の求め方:(体重-標準体重)÷SD 2000 年版標準身長体重 ()内は標準偏差(SD) 男 女 Ht(cm) Wt(kg) Ht(cm) 、Wt 体重(kg ) 視力 LDH は検査法の違いがあり、当院のデータを 2 倍して比較すること。 (例)当院 LDH が 500 なら、換算して 1000 なので異常高値と判断する。 出典:日本人小児の臨床検査基準値 Yr 身長(cm) 2000 年版の男子の標準身長体重と体表面積 出典:New Bed-Side Memo、乳幼児健診マニュアル LDH の上限(+2SD まで) 2才 3才 男 700 666 女 742 701 ①喉頭蓋上部の椎体前面軟部組織、②椎体前後径、③喉頭蓋下部の椎体 前面軟部組織 100(%) SA(m 2 ) ※1 単位は 1000 市町村が行う乳児検診では、Hb<10.0 なら要精密検査、 10.0<Hb<10.9 なら栄養指導としている。 ③ 標準体重 正常値 -10<幼児<15、-20<学童<20 ※低身長があれば、身長にあわせた標準体重で評価する。 拡張期 >80 呼吸(p320)、血圧(p363)、脈拍(p354) 血液の正常値 ② 高サイトカイン血症(VAHS:ウイルス関連血球貪食症候群) 重症のウイルス感染症では様々な炎症性サイトカイ ンが増加している。LDH、S-IL2-R、フェリチン, 尿中β2MG で判定。高熱長期持続、汎血球減少、肝 機能障害、肝脾腫、DIC などを示す。ステロイドを 使用する。 プレドニン 1.5~2mg/kg/day 3 回/day で 3~5 日間。 ※LDH、CPK、GOT 上昇時は筋疾患も疑う必要があ り、アルドラーゼやミオグロビンにてスクリーニン グする。 >120 実測体重 標準体重 体表面積 CPK AST ALT ① ⑦その他の支持療法 ビタミンK:HPT を見ながら適宜投与 DOA:血圧維持 MAP+ラシックス 0.5-1mg/kg 肥満度:幅広い年齢で使える 学童 80-100 18-20 10 才未満>130 10 才以上>135 ※頻呼吸は 60(新生児)、50(乳児)、40(幼児)、30(学童)以上と覚 えておけばよい。 ※低血圧 BP=70+年齢×2 (出典:PALS) ※平均血圧 BP=90+年齢×2 (出典:PALS) C3 C4 CH50 ⑥フェノバルビタール大量療法 初期 20~30mg/kg/day 分 4 2 日間、漸減 ワコビタール座薬 幼児 100 20-30 >110 出典:標準小児科学4版 LDH 咽後膿瘍・咽後蜂窩織炎 新生児 120-140 40-50 高血圧 の目安 WBC ※1 好中球 ※1 リンパ 球※1 血漿浸透圧の推定式 Ht 2 (cm) 正常値 15~18(乳幼児)、18~22(学童~成人) 急性上気道炎(普通感冒、急性鼻咽頭炎) ライノウイルス、コロナウイルスが主。概ね 38.5 度 以下の発熱。乳幼児では RS ウイルスによる 5 日間 程度の発熱や喘鳴に要注意。 急性気管支炎、喘息様気管支炎 発熱、咳嗽、喀痰などの気道感染症状があり、聴診 上 crackle などのラ音を聴取し、胸部 XP で異常陰影 のないもの。ウイルス感染が主だがマイコプラズマ や細菌感染もある。喘息の診断を受けていない児が、 喘鳴を伴う場合に喘息様気管支炎とよび、β2 刺激 薬の吸入やオノン内服など軽症喘息に準じた治療を 行う。 Wt(kg) 8.7(1.0) 11.0(1.1) 13.1(1.6) 15.2(2.0) 17.4(2.3) 19.6(3.1) 25.4(4.7) 32.8(7.0) 42.6(8.5) 51.4(8.1) 29 Ver5Rel1 喘息 維持輸液 ネオフィリン維持量(血中濃度 8~15μg/ml) 2y~14y 0.8mg/kg/h(経験上 0.7~0.75 が適当) 15y~ 0.6mg/kg/h 乳児喘息(2 才未満)、小児喘息(2 才以上) 小児気管支喘息治療管理ガイドライン 2005(日本小児アレルギー学会) 小児喘息の急性期の治療プラン 小発作 中発作 症状 軽い喘鳴 喘鳴 軽 い 陥 没 呼 陥没呼吸 吸 呼吸困難 SpO2 初期 治療 追加 治療 96≦ 吸入 大発作 喘鳴 呼吸困難 起坐呼吸 92~95 反復吸入 酸素投与 (SpO2<95) 反復吸入 ≦91 入院 反復吸入 酸素、輸液 ステロイド ネオフィリ ン持続点滴 ステロイド ネオフィリ ン点滴 イソプロテ レノール持 続吸入 呼吸不全 チアノーゼ 呼吸音減弱 失禁 意識障害 ≦91 入院 イソプロテ レノール持 続吸入 酸素、輸液 ステロイド ネオフィリ ン アシドーシ ス補正 挿管 イソプロテレノール持続吸入療法 イソプロテレノールの低用量持続吸入 入院し、血圧や ECG モニター下で実施 アスプール(0.5%)2~5mL、もしくはプロタノール -L(0.2mg/1ml)10~25mL を生理食塩水 500mL に 溶解して、インスピロンを用いて持続吸入する。 ※目安はプロタノール 1A/kg アレルギー アトピー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、ア レルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)ではアトピー 素因(IgE を作りやすい素因)が病態に大きく関与し ている。総 IgE が増加していることが多い。アレル ギー検査は、非特異的 IgE(IgE-RIST)と抗原特異的 IgE(IgE-RAST)を測定する。食物抗原は年齢ととも に軽快し、逆に吸入性抗原は2才頃から発現する。 主たるアレルゲンは、タマゴ、ミルク、小麦、ダニ、 ハウスダスト、カビ、動物、スギなどである。 スクリーニングとしては、TAP-18 という検査が簡便 である(検体検査項目名で“18”で検索すればよい)。 ※乳児喘息ではネオフィリンは慎重に(原則使わない) 喘鳴(ゼンメイ)の評価 0~Ⅳ度の評価を用いる(呼吸器内科の項参照) 血液ガス評価 入院適応がありそうな場合は、静脈血でよいので 血ガスを測定しておくこと 吸入療法 メプチン(β2 刺激薬)+生食 20~30 分間隔で 3 回まで反復可能 吸入して 15~30 分後に効果判定する SpO2<91%の時は、コンプレッサーの空気ではな くて、流量8㍑/分の酸素を直接つないで吸入する 非特異的 IgE の基準値 1 才未満 20 以下 酸素療法 SpO2<95 なら酸素投与する。マスクを嫌がるとき は流量を多めにして口の近くにおいても良い。 95%以上を目標に流量をコントロールする。 マスクなら 3 ㍑/分以上 nasal canula なら最大4㍑/分 ステロイド注射 薬剤名称 ソルコーテフ (ヒドロコルチゾン) 水様性プレドニン (プレドニゾロン) ソルメドロール、プリ ドール(メチルプレドニ ゾロン) 定期投与量 2~15 <2 歳 歳 5~7 5~7 6H 毎 5 1~ 1.5 05~1 1~ 1.5 0.5~1 0.5 6H 毎 1~1.5 4~6H 毎 4~6 才 110 以下 潜伏 出席停止期間 1-3d (2012.4 改) 百日咳 発症した後 5 日を経過し,かつ, 解熱した後 2 日 (幼児にあっては, 3 日)を経過するまで 7-21d 特有の咳が消失するまで又は 5 日間の適正な抗菌性物質製 剤による治療が終了するまで 解熱後 3 日を経過するまで 発症後 5 日を経過し全身状態 が良好になるまで 発疹が消失するまで すべての発疹が痂皮化するま で(約 1 週間) 主要症状が消退した後 2 日を すぎるまで 症状があるうち 発症後 10 日間が望ましい 高熱時のみ。排菌は約 1 ヶ月 全身状態の悪いときのみ 急性期の間 不要 不要 不要 症状のある間 症状のある間 プール熱では症状消退後 2 日 不要 咽頭結膜熱(アデノ ウイルス) 腸管出血性大腸菌 流行性角結膜炎 手足口病 伝染性紅斑 マイコプラズマ アタマジラミ 伝染性軟属腫 伝染性膿痂疹 ロタウイルス ノロウイルス アデノウイルス RS ウイルス 溶連菌 サルモネラ菌 カンピロバクター (MAX2mg/k g/day) 0.5~1 6~12H 毎 ※生食 50cc に混注して 30~60 分間で投与する ネオフィリン点滴 ガイドライン 2012 乳児では原則用いない。発熱時は用いない。 初期ローディング(30 分~1 時間で投与する) SD1(200)+ネオフィリン 4~5mg/kg ※テオドール内服中は 3~4mg/kg に減量 15 才以上 250 以下 インフルエンザ 麻疹 ムンプス (2012.4 改) 風疹 水痘 5 6~8 毎 0.5~1 6~12H 毎 7~15 才 170 以下 学校伝染病など 疾患名 (2012.4 改) (すべて mg/kg) ガイドライン 2012 初回投与量 2~15 <2 歳 歳 1~3 才 30 以下 9-11d 12-25d 14-21d 10-21d 5-9d 2-14d 1-2w 3-5d 10-20d 2-3w 2-3d 1d 5-9d 2-8d 2-4d 12-36h 2-3d(1-7) Ver5Rel1 ②止まらないときは、ドルミカム(ミダゾラ ム)0.2mg/kg を iv する。持続投与もできる。 腎不全 食欲低下、嘔吐、呼吸困難、浮腫、意識障害、貧血、 出血傾向、乏尿(<250ml/m2/day) 尿浸透圧 尿中 Na FENa(Na 排泄率) BUN/Cr 尿 Cr/血清 Cr FENa 腎前性 >500 <20 <1% >20 >30 要注意因子 1. てんかん発症に関するもの(Epi 因子) ①熱性けいれんの発症前に神経学的異常や発達 遅滞がある ②非定型発作(部分発作、15~20 分以上のけい れん持続、24 時間以内の繰り返しのいずれか) ③両親や同胞のてんかん家族歴 2. 熱性けいれん再発に関するもの(FS 因子) ①1 才未満 ②両親いずれかの熱性けいれん既往 腎性 <350 >40 >2% 10~15 <20 尿中Na 血清Na 尿中Cr 血清Cr 尿中Na 血清Cr 血清Na 尿中Cr 予防が不要な場合 熱性けいれんが 2 回以下、かつ、上記の要注意因 子がすべて陰性 多尿 >2000ml/m2/day 乏尿 <250ml/m2/day 無尿 <50ml/m2/day ダイアップでの予防が望ましい場合 以下の①~③のいずれかに合致する場合、37.5℃ 以上の発熱時に使用する(8 時間後に 37.5℃以上あ ればもう一度使う)。2 年間もしくは 5 歳まで。 IVP(intravenous pyelography) 排泄性静脈注射腎盂造影 膀胱尿管逆流症(VUR)などの診断 造影剤はオムニパークもしくはオプチレイを 2ml/kg 使用する。 ①KUB を撮る ②5 分かけて iv し、すぐ撮影 ③10 分、15 分で撮影 ①15~20 分以上のけいれんが 1 回でもあった ②要注意因子の 2 項目以上が陽性で、2 回以上の発作を経 験しているとき ③短期間に発作が頻発するとき(半日で 2 回、半年で 3 回、 1 年で 4 回) 《参考》単純型熱性けいれん(福山、1963) 1. てんかんの家族歴がない 2. 分娩外傷など脳障害の原因となる疾患なし 3. 生後 6 ヶ月~6 才 4. けいれん持続時間は 20 分未満 5. 左右対称である。巣症状なし。 6. 発作後に意識障害が遷延していない 7. 明らかな神経症状なし 8. 発作が短時間に頻発していない AFBN(Acute Focal Bacterial Nephritis) 造影 CT にて楔状の LDA、レノグラムとシンチでフ ォロー。腎盂腎炎から腎膿瘍への移行期。VUR の合 併により上部尿路感染症として発現 大腸菌が主なのでセフェム系を用いる 軽症胃腸炎関連けいれん 下痢をしている乳幼児に多く、1 分程度の全身性間 代性けいれんを 1~4 時間ごとに繰り返す。ジアゼ パム(ダイアップ座薬)が無効。キシロカインや CBZ が著効する。重症脱水と電解質異常を除外。無熱で あることが多い。発作間欠時は意識クリア。ロタも チェックする。 熱性けいれん 38℃以上の発熱に伴うけいれん 約 3~8%の児が経験し、1~2 才に多い 熱の上がりはじめに発症 要注意因子を参考に予防策を決める けいれん時(後)の処置 ダイアップ坐薬(ジアゼパム) 0.4-0.5mg/kg を 2 回 (2 回目は 8 時間後)。剤形は 4,6,10mg。 初期投与:2%注射用キシロカインを 2mg/kg iv。 例)10kg→20mg→1cc 持続投与:2~4mg/kg/h で 24 時間投与。5%ぶどう 糖液で希釈して投与するのが簡便で安全。 例 )10kg → 480mg/24h → 24cc+5%Glu96cc( 計 120cc)を 5ml/h で投与する。心電図モニタ要。 けいれん重積のとき(小児救急の頁参照) ①ホリゾン 0.3~0.5mg/kg を 2~3 分かけてゆっ くり iv 。Max:10mg(1A)。 原液のままで使用する。希釈禁止。 ホリゾン(=セルシン、ジアゼパム) 1A=10mg=2cc 呼吸抑制に注意 けいれんが止まった時点で静注中止 再発したら 20 分間隔で 2 回まで同量をくり 返して良い。 32 テグレトール(CBZ:カルバマゼピン)5mg/kg 分 1 を 下痢が治るまで投与する方法もある。ワコビタール 座薬(フェノバルビタール)10~15mg/kg の 1 回投与 法は効果が弱いといわれている。 参考:けいれん重積の治療ガイドライン、小児内科 2(38):236-243,2006 34 Ver5Rel1 Ver5Rel1 腫瘍(tumor) O2 低下(低酸素血症) metabolic(低血糖、尿毒症、高アンモニア血症、 脚気、アシドーシス、電解質異常(Na,Ca) トラウマ vascular(脳梗塞、脳出血) Drag, Infection, Cardiogenic(ショック、Vf) H.pylori 感染症 胃痛や嘔気だけでなく貧血の原因になることもある。 ステロイドの抗炎症効果の比較(以下が同等) 力価の比 量 1 100mg ソルコーテフ(即効) 4 25mg プレドニン 5 20mg ソルメドロール(即効) 25 4mg デカドロン(遅効) 診断 FGS での生検が gold standard 尿素呼気試験、便中抗原試験でもよい 血清抗体は感度が悪く、単一では不向きとされる 除菌判定 尿素呼気試験、便中抗原試験 治療 PAC 療法 PPI+AMPC+CAM ※ソルコーテフ 100mg とプレドニン 25mg が同等の抗炎症 効果をもつことを示す。 レプトスピラ感染症(風土病) 本島中北部の河川で遊泳した際に感染する事例が多 い。不明熱の鑑別として重要。潜伏期間は平均 10 日間。WBC→、CRP↑。人獣共通感染症で、げっ歯 類、牛、豚の尿に含まれていた病原菌が河川に流出 して感染する。ペア血清を保健所に提出し抗体価を 調べるのが良い。PCR やコロトフ培地での培養は検 出 率 が 低 い 。 ABPC が 著 効 す る が Jarisch-Herxheimer 反応を防止するためにソルメド ロールの事前投与が必要。 薬品名 ランソプラゾール オメプラゾール AMPC CAM メトロニダゾール 用量(/kg/day) 1.5mg/kg 1.5mg/kg 50mg 20mg 10~20mg 最大量(/day) 60mg 40mg 1500mg 800mg 1000mg 顔面神経麻痺(Bell 麻痺) スコアー(柳原法=40 点法)をつける ①安静時非対称、②片目つぶり、③イーと歯を見せ る、④額のしわ寄せ、⑤尾翼を動かす、⑥口笛、⑦ 軽い閉眼、⑧ほほを膨らます、⑨への字口、⑩強い 閉眼。各項目 0/2/4 点で評価する。10 点未満は完全 マヒ、36 点以上で正常。 川崎病(KD、MCLS) 小児の発熱性疾患では、常に川崎病に留意する。 診断基準(以下の6項目のうち5項目を満たす) 1. 5 日以上続く発熱 2. 両側眼球結膜の充血(1本1本が見える) 3. 口唇紅潮、イチゴ舌 4. 頸部リンパ節腫脹 5. 手指尖端の紅潮、硬性浮腫 6. 不定形発疹(体幹や顔面) 原則入院 プレドニン 1mg/kg 分 3、7 日間、1 週間で漸減 ※上記薬量は Nelson によるもので、資料により異なる。 ゾビラックス 80mg/kg 分 3 5 日間 参考所見 BCG 痕の腫脹や発赤 心エコーで冠動脈の輝度上昇 ステロイドパルス療法 m-PSL を3日間で1クール、数日で漸減(1mg/kg から 始める) m-PSL30mg/kg(MAX1000mg)+N or 5%Glu 2~4h ヘパリン 5~10 単位/kg/h BP と心電図モニター 原田スコア(4 項目以上でγ-グロブリン投与) 1. WBC > 12000 2. PLT < 350,000 3. CRP > 4.5 4. Hct < 35% 5. ALB < 3.5 6. 男である 7. 1 歳未満 VUR に対する抗菌薬の予防投与 セフスパン 1mg/kg 分 1 夜、ケフラール、ST 合剤 初期治療(有熱時) アスピリン 30mg/kg/分3 γ-グロブリン 2g/kg ねこひっかき病 Bartonella Henselae 感染、AZM,DOXY,EM ※γグロブリン投与後のワクチン禁止期間 生ワクチン 6 か月 ポリオ 2 か月 BCG 3 か月 不活化 3 か月 EV ウイルス 検査 VCA-IgM,VCA-IgG,EBNA 第一世代抗ヒスタミン薬の副作用 impaired performance(気付かない能力ダウン)+眠気+けいれんの閾値 を下げる 36 アルカリ眼外傷 ベノキシール点眼で麻酔して、20 分以上流水で洗浄 する。検尿紙で pH チェックする。PH<7.5 目標。 CPK の異常高値 心筋梗塞、横紋筋融解症、抗精神病薬、コレステロ ールの薬、低 K 血症、甲状腺機能低下症、アルコー ル 下肢のピクツキ(こむら返りなど) 芍薬甘草湯 頓用 咽頭痛、扁桃の膿 ほとんどがアデノや EB を含むウイルス性。時とし て細菌性で、溶連菌が主。溶連菌ではイチゴ舌、軟 口蓋の発赤と口蓋扁桃の疼痛。小児の溶連菌感染で は扁桃に膿を伴わない。ストレプト A 迅速診を行っ て陽性ならペニシリン系抗生剤(サワシリン 30mg/kg)を 10 日間。溶連菌陰性なら抗生剤不要。 眼瞼のピクツキ(眼瞼痙攣) 半夏厚朴湯 統合失調症などの不隠時 セレネース(2) 1A + アキネトン(5) 1A iv 偽膜性腸炎 日本ではバンコマイシンに適応があるが高価である。 海外ではメトロニダゾール内服が第1選択であり、 コストは 1/50 である。 鼻出血 ゲンタシンガーゼ、ボスミンガーゼ フォーリーカテーテルで圧迫 急性喉頭蓋炎 発熱、喉の痛み、XP 側面像でモール状に腫れる。抗 生剤とステロイド ベル麻痺 メチコバール アデホスコーワ プレドニゾロン(5) バルトレックス セルベックス(50) 3T/3X 3H/3X 3C/3X 6T/3X 3C/3X 体温と脈拍 10 回/0.55 度 の割合で上昇する 脈圧の増大 hyper dynamic state ①慢性貧血 ②スポーツマン ③甲状腺機能亢進 ④動静脈瘻 ⑤カテコラミン放出(心不全、呼吸不全、敗血症、発 熱) 交通事故 救急車来院は原則 ER 入院し経過観察。 頸椎捻挫(鞭打ち)の XP 事故直後:原則として頸椎 2 方向のみ。重大な損 傷がないとわかったらシリーズ撮影(2 方向+屈 曲・伸展位) 臓器損傷、腹腔内出血の確認 エコー(FAST)、検尿。 エコーで異常がなくても痛みがあれば造影 CT。肝、 腎、脾と消化管損傷が多い 心不全と喘息の鑑別 頸部副呼吸筋の使い方 喘息は胸鎖乳突筋 心不全は肩の上面の筋、45 度で頸静脈怒張 痙攣 アル中の妻をめとらば DIC(格言) アルコール中毒 血液培養 38.5 度以上、悪寒戦慄、尿量低下、意識障害、アシ ドーシス、WBC<4000、WBC>12000 などが実施の 条件。 38 喘息 喘息の検査 ピークフロー(350~400) 50%以下でス テロイドを使用する、75%を上回ったら帰宅可能 痰中好酸球 Ver5Rel1 T-cho、TSH/FT3/FT4、ソマトメジン C、IGFBP-3(早朝 尿 GH は BML では 2012.4~検査できなくなった) 脳波検査 複雑型熱性けいれんなどで脳波検査をするときは、 けいれん発作 2 週間後頃に実施する。トリクロリー ル シ ロ ッ プ にて 眠ら せ て検 査す る 。ト リク ロ は Wt(kg)×0.7(ml)が適当(10kg なら 7ml)。 目標身長 男 ) +( ) -( 蛋白尿 +( 腎炎(要治療) 腎炎(軽症) 無症候性血尿 ) ) +( ) -( ) 膿尿・細菌尿 -( 非糸球体性 -( 尿路感染症 経過 浮腫、高血圧 7~10 日以内に改善 蛋白尿症 8 週以内に消失 血尿 6 ヶ月以内に消失(5%で 3 年残存) 低補体 3 ヶ月以内(通常は 2 ヶ月以内)に改善 特発性腎出血 腎尿路結石 腎尿路外傷 腎尿路腫瘍 ナットクラッカー 溶血性貧血・横紋筋融解症 ) 細菌性腸炎 サルモネラ、カンピロバクターが多い。便培養必須。 原因菌 潜伏期間 特徴 サ ル モ ネ 12 ~ 36 時 緑色便、血便、発熱、腹痛、肉 ラ 間 や卵、乳製品、ミドリガメ。回 腸結腸。敗血症、髄膜炎 カ ン ピ ロ 2~11 日(平 鶏肉、水、サラダ、ギランバレ バクター 均 2~3 日) ー症候群、C.jejuni,C.coli 治療:輸液のみで抗生剤を使わないのが原則。外来 では整腸剤のみ処方する。止痢薬は使わない。 糸球体性 乳糖不耐症 検査:クリニテスト、便 pH。便 pH≦5.5 ならクリニ陰性でも診 断する。 変形・大小・赤血球円柱 夜尿症 5 歳でも 10%にみられる。一般的に就学後を治療対 象とする。 検査 早朝尿の浸透圧・比重、終日尿量測定(自宅で) 分類 膀胱容量低下型:200cc 未満 尿濃縮能低下型:850mOsm/L 未満 平均膀胱容積 25~30×(年齢+2)、7×Wt(2 歳未満) 治療 尿濃縮能低下ではデスモプレッシン点鼻(10 μg)就寝前、1 週間後に尿比重検査。3 か月以 上継続。合併症は水中毒。 鑑別診断 +( ) 沈渣の赤血球 血便 サルモネラ、赤痢、腸チフス、腸管出血性大腸菌、 カンピロバクター 父 母 13 父 母 - 13 、女 2 2 Ver5Rel1 治療 1.安静 ベッド上安静 2.塩分制限 腎炎食 0 度(食塩 0g/day)から開始 3.水分制限(食事以外の水分) 前日尿量 + 400cc×体表面積 4.血圧コントロール ループ利尿剤(ラシックス 1~2mg/kg/day) 降圧剤(BP>150/90 アダラート 0.2~0.3mg/kg 頓用) 血尿 高血圧、乏尿、浮腫があれば緊急性が高い 尿蛋白 2+以上を合併していたら糸球体障害 SLE 女子の小中学生が微熱の持続を訴えるときは、SLE な ど膠原病の鑑別も必要である。特徴的な蝶形紅斑は 1/3 に認められる程度である。上気道症状などがなく熱源 がはっきりしないときは、症状、家族歴などを詳しく 問診する。 スクリーニング検査 CBC、CRP、赤沈、TP、ALB、抗核抗体、血清補体 価(CH50,C3,C4) 筋疾患(筋ジストロフィー) GOT、GPT、LDH、CPK、アルドラーゼ、ミオグロ ビンを測定してスクリーニングする。 フロッピー児 スカーフサイン、heal to ear test JRA とリウマチ熱 JRA:小関節、手,指 若年性リウマチ熱:大関節、肘、膝 ※ケタラールの悪夢をドルミで弱める。ケタラールは脳圧 亢進作用あり、頭部外傷では禁。(ケタラールの合併症で ある気道分泌増加を抑えるために、硫酸アトロピン 0.01mg/kg を先に使う施設もある) 体重減少による脱水の評価 軽症 5%以下 尿量減少、口渇 中等症 6~10% 不穏、傾眠、頻脈、ツルゴール↓ 重症 10%以上 意識障害、痙攣、血圧低下 水いぼ(伝染性軟属腫) ウイルス感染。自然治癒することが多い。美容上問 題があれば除去する。鉤で摘み取る、液体窒素で焼 く、硝酸銀水溶液での処置などがある。皮膚科コン サルトが良い。プールの制限は不要だが、タオルを 介して伝染するので注意。 低身長 標準身長や標準体重から 2SD 以上低値なら異常と 判断し、就学前の 5~6 歳ごろに精査入院を勧める。 3 日間。 検査項目:骨年齢(手根骨)、下垂体 MRI、負荷試験(ア ルギニン、クロニジン) トビヒ(伝染性膿痂疹) 石けんでよく洗ってシャワーで流すのが大切。セフ ェム系(バナンなど)内服、かゆみ止め(ポララミン など)内服、ゲンタシン軟膏またはフシジンレオ軟 膏(GM 無効のとき)を出す。 外来でのスクリーニングなら、CBC、生化学一般、 蛋白尿 正常:起立性蛋白尿,発熱時の熱性蛋白尿 病的:尿細管性蛋白尿と糸球体性蛋白尿 検査 早朝尿でタンパク陰性→起立性蛋白尿 β2-MG:近位尿細管上皮細胞で再吸収 NAG 活性:近位尿細管からの逸脱 →Fanconi 症候群,Lowe 症候群,特発性尿細管性蛋白 血尿をきたしうる腎炎・腎症 急性糸球体腎炎、紫斑病性腎炎、IgA 腎症、膜性増殖性腎症、ル ープス腎炎、良性家族性血尿、遺伝性腎炎、慢性腎炎症候群 顕微鏡的血尿 2~3 回の尿検査で持続していたら精査する 肉眼的血尿 尿中 Ca↑(尿中 Ca/Cre≧0.25)・・・尿路結石 BUN,Cre,ASO↑,ASK↑,補体↓・・・溶連菌など による急性糸球体腎炎 尿、薬物による尿細管障害 ネフローゼ症候群 蛋白尿 >3.5g/day or >40mg/m2/h(海外の基準) >3.5g/day or >0.1g/kg or 早朝尿>300mg/dl(厚生省) 血尿の一次精査 学校検尿で指摘されたときなどに行う 採血 CBC+Diff, BUN, Cre, Na, K, Cl, TP, ALB, T-Cho, TG, ASO, ASK, 抗 核 抗 体 , 補 体 , HBs 抗原 尿検査 尿中 Ca,尿中 Cr,NAG 活性,β2-MG,培養 腎エコー(ナットクラッカー鑑別) 低アルブミン血症 <2.5g/dl(共通) 原因 一次性(90%) 微小変化群(80%)、巣状糸球体硬化症、膜性増殖性糸球 体腎炎、メサンギウム増殖性腎炎、びまん性増殖性腎炎、 膜性腎症 血尿の二次精査 入院して実施 蓄尿検査 IVP VUG レノグラム・レノシンチ 血液検査 凝固系 二次性 感染、中毒、アレルギー、SLE、DM、紫斑病性腎炎、 アミロイドーシス、IgA 腎症 治療 プレドニゾロン 60mg/m2/day 4w + 隔日 4w 塩分制限食 浮腫があれば 1~2g/m2 溶連菌感染後糸球体腎炎(PSAGN) 4 才~10 才の男児に多い 2 週間前に溶連菌感染症や伝染性膿痂疹の既往 → 問診が大切 肉眼的血尿、浮腫、高血圧 感染症(肺炎など)の合併 随時尿から1日蛋白量の推定 尿中蛋白 1日タンパク量 (g) 尿中Cr 検査 血尿、蛋白尿、補体↓(CH50,C3,C4)、ASK↑、ASO ↑ 抗核抗体陰性(ループス腎炎の R/O) 35 33 Ver5Rel1 感冒シロップ(約束処方) 軽い咳、鼻汁 アストミン(非麻薬性鎮咳) ムコダイン(去痰) けて飲む(毎食後2錠ずつ飲む) 「ムコダイン錠(250) 6T/3X」と書いても良い 喘息の内服処方 キプレス+ムコダイン+ツロブテロールテープが基本 散剤:一日量(包数もしくはグラム数)と飲む回数を 示す 例)ラックビー 3 包 分 3 毎食後 キプレス 1~5 歳:細粒 4mg、6~14 歳:チュアブル 錠 5mg、15 歳~錠 10mg いずれも眠前 1 回 ラックビーを 1 日3包、3回に分けて 「ラックビー 3 包 /3X」と書いても良い キプレスの代わりにオノン DS(プランルカスト DS)7mg/kg/day 分2 (朝・夕)でもよい。 ツロブテロールテープ 1 枚/眠前に貼付 量は年齢に依存 ラックビー 1g 分 3 毎食後 → ラックビーを 1 日 1g、3回に分けて 「ラックビー 1g /3X」と書いても良い ※10 倍散・20%散剤など製剤量と成分量が異なる 製剤は、成分量(力価)で指示する。 例)カロナール 20%細粒(製剤 1g 中にアセトア ミノフェンを 200mg 含有する) → ホクナリン(ツロブテロール)テープ 6m~2yr 3~8yr 9yr~ アセトアミノフェンの量を指定する 吸入(ゼーゼー) β2 刺激(気管支拡張) メプチン(ml)+N/S(ml) 0.2+1.0(<20kg) 0.3+1.5(<40kg) 0.4+2.0(>40kg) 喘鳴ある時 吸入(ゴロゴロ) 塩酸ブロムヘキシン(喘鳴がなく、去痰 を目的とする) ビソルボン 1ml+N/S1ml 小児の輸液 初期輸液 SD1 10-15ml/kg/h MAX:40ml/kg ※Nelson などでは生理食塩水としている。 利尿がついたら維持輸液へ移行する SD3A 乳児 幼児 学童 β2 刺激薬 0.5mg 1mg 2mg 喘息のステロイド内服処方(中等症) 3 日間処方 プレドニゾロン 0.5~1mg/kg/day 分 3 デカドロンエレキシル 0.05mg(0.5ml)/kg/day 分 2 【外用薬処方のルール】 処方全体量と使い方を示す 例)リンデロン VG 軟膏 1本 1日 2 回 例)リンデロン VG 軟膏 30g 1日 2 回 維持輸液 http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule/2012/ImmJP12.gif 喘息シロップ(約束処方) 軽い喘鳴 ビソルボン(去痰) メプチン(β2 刺激) ※多いとドキドキ、手の震え ※ムコダイン(喀痰溶解)を組み合わせると良い ムコダインsy⇒ 0.5ml/kg/日 分 3 【内服薬処方のルール】 錠剤:一日量と飲む回数を示す 例)ムコダイン錠(250) 6T 分 3 毎食後 → ムコダインの 250mg 錠剤を 1 日6錠、3回に分 → Ver5Rel1 予防接種スケジュール 咽頭痛 咽頭炎、扁桃炎 トランサミンシロップ 0.5ml/kg/日 80-100 ml/kg/day 70-80 50-60 分3 トローチ剤 咽頭炎、口内炎、口腔創傷 SP トローチ 1 日あたり 4~6 錠を目安に インフルエンザ 以下のいずれか イナビル吸入薬 5~9 歳:1 本、10 歳~:2 本 1 回だけ吸入したら良いので便利。 タミフル DS 4mg/kg/day 分 2 5 日間 リレンザ吸入 1 回 2 吸入、1 日 2 階 2 回、5 日間 学童向けの感冒薬① 錠剤 Wt>30kg アスベリン錠 20mg 3 錠 分 3(鎮咳,去痰) ムコダイン錠 250mg 3 錠 分 3(去痰) ポララミン錠 2mg 3 錠 分 3(抗ヒ、鼻汁) ※30kg 未満で錠剤希望時は、2 錠分 2 で処方する ※1 才未満はタミフル 3mg/kg/day(CDC 基準)。2007 年からは異常行動問題で 10 代にはタミフル禁。 学童向けの感冒薬② 散剤 アスベリン散 2mg/kg 分 3(max120mg) ※成人で 60-120mg(鎮咳,去痰) ムコダイン DS 30mg/kg 分 3(去痰) ペリアクチン散 0.2~0.3mg/kg 分 3(抗ヒ) 注意)2 歳未満には抗ヒスタミンを処方しない ※インフルエンザ流行時の感冒症状には、インフル エンザ検査が陰性であっても、小児 PL などのアス ピリン系薬剤を処方しない。感冒シロップとカロナ ールを処方するのが安全。 39 37 勧奨接種:BCG、ポリオ、DPT、MR(麻疹風疹)、日本脳炎 任意接種:水痘、おたふくかぜ、インフルエンザ、B 型肝炎など ※Hib、肺炎球菌。子宮頸癌ワクチンは公費負担 生ワクチン:ポリオ、麻疹、風疹、BCG、おたふくかぜ、水痘 不活化〃 :DPT、DT、インフルエンザ、B 型肝炎、日本脳炎、Hib、肺炎球菌。接種間隔 生ワクチン後:27 日以上あける。 不活化ワクチン後:6 日以上あける ポリオ(経口) 通常は自治体の集団接種 MR:卵白 RAST≧5 またはアナフィラキシー歴あれば皮内テスト推奨。DPT:1 期初回/3 ~12 ヶ月、3~8 週毎に 3 回連続、1 期追加/1 期初回終了後 6 ヶ月以上あと、2 期/6 年生、日本脳炎:3~15 歳、最初の年は 1~4W 間隔で 2 回、翌年 1 回。その後は数年ごとに実施。 BCG:3~6 ヶ月に実施。小児の結核性髄膜炎や粟粒結核予防に確実な効果があり、一般的な結核予防効果は発病率が 1/4 とされる。効果は 10~15 年。副反応:不活化ワクチンは 2 日以内、生ワクチンは 6~7 日後が多く、発熱や接種部位の腫脹が多い。 《参考》厚生労働省「予防接種ガイドライン」 /ww.mhlw.go.jp/topics/bcg/guideline/1.html 腸重積 key word 7ヶ月、デブ、男児、嘔吐が続く まず浣腸して血便チェック、エコーで診断 原因:突発性が最多、メッケル憩室、腫瘍、小腸ポ リープ、潰瘍、紫斑病、O157 治療:高圧浣腸。当院ではエコー下、一般的には透 視下で行う。体温に加温した生食 1 ㍑を 1m の高 さから注腸。ER に腸重積セットがある。 鎮静 ケタラール 1mg/kg 鎮痛 1 分以上で iv 製剤 200mg/20cc → 10kg なら原液 1cc 投与 ドルミカム 0.1mg/kg 麻酔 1 分以上で iv 製 剤 10mg/2cc → NS で 10cc に 希 釈 → 10mg/10cc → 10kg なら 1cc/投与 参考:横田俊平、小児の薬の選び方使い方、p135 Ver5Rel1 解熱・鎮痛 経口薬が原則、6 か月児~処方可。 カロナール 体重×10mg 頓用 間隔 6H アルピーニ坐薬 体重×10mg 頓用 間隔 6H ※坐薬の剤形は、100mg,200mg ※アセトアミノフェン極量は 40mg/kg/day 口唇ヘルペス ゾビラックス顆 60mg/kg/日 分 3, max3200mg/日 アラセナ A 軟膏 水痘 ゾビラックス顆 80mg/kg/日 分 4, max3200mg/日 カチリ軟膏(フェノール・亜鉛華リニメント)30g 熱性けいれん予防 ダイアップ坐薬(ジアゼパム) 0.4~0.5mg/kg を 2 回(8 時間後)挿肛 剤形は 4,6,10mg ゾビラックス注 5mg/kg/回 3 回/day 1 時間以上かけ て DIV(入院のみ) 急性副鼻腔炎 鼻汁からインフルエンザ桿菌,肺炎球菌,モラキセラ 菌が出ること多い。 サワシリン⇒ 40mg/kg/日 分 3 ムコダイン sy⇒ 0.5ml/kg/日 分 3 治療に抵抗し,PISP,PRSP(ペニシリン耐性菌)の場合 メイアクト⇒ 9mg/kg/日 分 3 に変更する ※抗生剤を処方するときは、鼻汁培養を実施しておく 鼻汁にはセルテクト、鼻閉にはオノン併用を検討する。 眼脂 二フラン点眼(非ステロイド抗炎症薬) クラビット点眼 3 回/日 エコリシン点眼 3 回/日 タバコ誤飲誤食 実際には食べていないことが多く、基本は経過観察。 点滴後に アドソルビン 1.5~2g/3x 蟯虫症 コンバントリン DS 10mg/kg/回 2 回分処方 ※2 週間あけて 2 回内服。家族全員で内服必要。 慢性副鼻腔炎 マクロライド少量長期投与 クラリス DS 5mg/kg/day 分 1 浣腸 グリセリン浣腸 体重×2ml(剤形は 30,60,120ml) アタマジラミ スミスリンパウダー(使いにくい) スミスリンシャンプー(市中薬局で売っている。便利) 便秘 ラキソベロン液、カマグ 0.05g/kg/day 分 3 など ※3日に1度ずつ(2日おきに)3~4回繰り返す おむつ皮膚炎(オムツかぶれ) エキザルベ軟膏 抗生剤 注射 小児の肺炎による入院では、マイコならマクロライド 内服、マイコ以外はビクシリン(ABPC)iv が第一選択。 下痢 ラックビー 分 3 乳酸菌整腸剤 0.6g ~1y 1g 1~4y 1.5g 5~10y 2g 11~14y ビクシリン(ABPC) 1g/V 肺炎、溶連菌感染症 100mg/kg/day を分 3~4 で静注 例)20kg→2000mg/day→700mg+N/S7ml×3 ※N/S は 10ml にしなくても良い ユナスピン(ユナシン ABPC/SBT) 肺炎、βラクタ マーゼ阻害剤入り。剤形は 0.75g,1.5g 150mg/kg/day を分 3-4 で静注 ※ユナシン 150mg は ABPC100mg に相当する 本院では ABPC:100mg/kg を標準とする 例)36kg→4500mg/day→1.5g+N/S10ml×3 例)14kg→2100mg/day→0.6g+N/S8ml×3 0.6g=0.75X0.8→10ml で溶解し 8ml 使用 セフォタックス(CTX) マイコ以外の呼吸器感染症 50-100mg/kg/day を分 3-4 で静注 例)12kg→1200mg/day→400mg+N/S10ml×3 ロセフィン(CTRX) 1 日 1 回投与(50mg/kg)もできる 50-100mg/kg/day を分 1-2 で点滴静注がよい マイコプラズマ肺炎 ミノマイシン注 1A=10ml=100mg 2-4mg/kg/day を N/S に溶解して 1 時間で DIV する(1 日 2 回)。N/S の量は維持輸液速度に依存する。 例)5 歳 20kg→80mg/day、40ml/h→40mg+N/S40ml →半筒(50mg)を 50ml に溶解し、40ml 使用すると調 ※抗生剤と一緒に用いるときはラックビーではなく、レベニン 嘔吐 以下のいずれか。対処後に飲水確認をする。 点滴 ソルデム1+アタラックス P アタPは 1mg/kg(MAX25mg) ナウゼリンドライシロップ 5~10mg/回 ナウゼリン坐薬 < 3y 3y ≦ 頓用 10mg 30mg じんま疹 抗ヒスタミン薬が中心 アタ P 体重×1mg(max25) + SD1(200) 抗ヒスタ ミン作用、100ml/h、もしくは 5%Glu20ml でゆっ くり iv(1分以上かける) アタ P シロップ 用法は上記「嘔吐」参照 Ver5Rel1 Ver5Rel1 月 AST,ALT,LDH,TP,BUN,Cre,Na,K,Cl,BS,CRP,CBC+Diff 尿検査(定性沈渣) 培養(構成剤投与時は血液必須、咽頭/鼻汁/尿/便) 点滴指示 初期輸液:SD1(200)、10-15ml/kg/h 維持輸液:SD3A(500) 学童(50-60ml/kg/day),幼児(70-80),乳児(80-100), 新生児(65) 抗生剤指示:初回は外来で Dr が実施する。患児に使 用歴のある薬剤なら Ns 実施可。 火 水 木 金 土 日 6:00 CT カンファ 7:30,13:00,19:00 回診 ※第 2,4 週 14:30 宮城先生の教育回診 7:30,19:00 回診、13:00 回診 14:00 予防接種外来 7:30,19:00 回診,13:00 入院カンファと回診 7:30,13:00,19:00 回診、18:00 イブニングセミナー 7:30,13:00,19:00 回診 7:30 回診、12:30 救急カンファ 8:00 回診(都度確認) 退院時の業務 ①退院処方 次回外来までの処方 内服開始の指示を指示簿指示にて ※指導医が外来担当時は病棟業務終了後に外来で処置研修 入院時の業務 ①部屋探し 優先順位:2南>3南 付添の必要な乳幼児は原則個室(差額免除) 部屋番号を聞いておくこと 2S(3217),3N(5316), 3S(3316), 4S(3416) ②退院許可 次回外来の予約をする 本院外来と別館外来の区別をはっきりさせておく ③退院おめでとう 文書作成>中部文書>小児科 退院証明書の代わりとなる文書 退院日付に合わせる 印刷後に、次回外来日の午前午後を○で囲む ②入院申し込み 食物アレルギー(卵、大豆、ミルク、小麦、エビ、カ ニなど)に注意 ③病棟指示 指示簿指示(必須)+患者メモ+口頭 必須:観察 1 日 4 検(6,10,14,19 時)、尿量測定(オム ツ測定、蓄尿)、発熱時処置 必要時:吸入指示(1 日 4 回 7,11,15,19 時、夜間の指 示など)、血圧、酸素飽和度測定、酸素投与指示、 水分制限、安静度、尿検査(外来で採尿できないこ とが多い)、Dr コールの条件 過去の入院時の指示が残っている場合は取り消して おく ④退院サマリー 小児科は図表を用いるので手書き 退院後 24 時間以内に提出 指導医のチェックを受けて、医局のサマリーボック スに提出 ⑤返書(紹介患者のみ) 文書作成>中部文書>医事課>紹介患者1 宛名はフルネームで「○○先生御机下」 まず、診断名(当科診断:細菌性肺炎)を書き、次に 治療経過、薬剤、検査結果を述べる 医局にある医事課ボックスへ ④注射指示 定期投与時間 2回 3回 4回 1時 3時 9時 9時 9時 21 時 ⑥指示簿指示の消去 17 時 15 時 21 時 他科コンサルト 乳幼児での気道感染症は、耳鼻科にコンサルトする ことが多い 病棟での最初の投与時間は、外来での投与時間によ って変更が必要なことがある。6時間以上間隔をあ けるようにする。例えば、1 日 4 回の場合に、13 時 に外来で初回投与したならば、病棟での初回は 20 時にした方が間隔が均等になって望ましい。 鎮痛・解熱(NSAID) 胃潰瘍・喘息に禁忌 ケンタン錠 60mg 3T/3X or 1T 頓用 ロキソニン ポンタール(250) 1-2T 頓用 メフェナム酸 ボルタレン錠(25) 1-2T 頓用(MAX100mg) or 3T/3X マーズレン S 顆粒 0.5g 3H/3X を合わせる 過換気症候群(重症時) アタ P 25mg + SD1(200) → 200ml/h ソラナックス 1.2mg 分 3 ※老人は 0.8mg 分 2 鎮静薬 嘔吐(腸の動き悪いとき) 下記のいずれか プリンペラン(10) iv + SD1 アタラックス P(25) iv + SD1 ※中枢抑制作用あり→意 識障害の恐れあるときは禁! プラミール 3 錠 分 3 食前 胃十二指腸の運動促進 (プリンペランのゾロ) ナウゼリン錠 10mg 3T 分3 ドンペリドン じんま疹 注射 下記のいずれか ポララミン 5mg(抗ヒ) + SD1(200) → 200ml/h アタ P 25mg + SD1(200) → 200ml/h※抗ヒスタ ミン作用あり。アタ P もしくはポララミン 1ml(5mg=1A) 胃潰瘍 内服 マーロックス or アルサルミンとラニタック(=ザンタッ ク)or パリエットを組み合わせる。 じんま疹 内服 下記のいずれか 抗ヒ薬中心 セルテクト錠 30mg 2T 朝夕食後 抗ヒ ネオマレルミン TR 錠 6mg 2T 朝夕食後 抗ヒ ポララミン 2mg 3T 分 3 抗ヒスタミン薬 セレスタミン 3~6T 分 3 抗ヒ+ステロイド マーロックス懸濁内服 1.2g 3 包 分3 毎食前 制 酸剤(重曹) アルサルミン細 3 包 分3毎食間 スクラルファ ート(抗ペプシン) ラニタック錠 150mg 2T 分2朝夕食後 H2blocker パリエット 10mg 1T/1x 朝 PPI 胃炎では不可 外傷後 ケフラール CP250mg 3CP 分 3 ケンタン錠 1 錠 頓用 マーズレン S 1包 頓用 胃潰瘍(上部消化管出血) 注射 SD1 + ザンタック 50~100mg + プリンペラン 1A 高血圧緊急症(拡張期>130mmHg) 入院適応 ペルジピン(Ca-blocker) iv ①1A(2ml=2mg)の半量を原液で IV ②次にペルジピンハーフ(ペルジピンと生食を同量混 合)を 4ml/h で開始 便秘 フォルセニド(プルゼニド) 1 錠 眠前 センナ葉エ キス、腸管の運動促進 ラキソベロン 処方単位は 1 本 眠前に 5~10 滴を水 で服用 マグラックス(330) 6T/3X 酸化 Mg 錠剤、便を軟 らかくする 重カマ(カマグ=酸化 Mg) 2g 分 3 散剤、便を軟 らかくする 肩こり・頭痛 テルネリン 1mg 3 錠 分 3 ※高齢、降圧剤では低血圧に注意 α2 作用、筋緊張を解除する セルシン 2mg 2 錠 分 2 ケンタン 3 錠 分 3 マーズレン 3 包 分 3 インテナース 5 枚入り 下痢 ラックビー細粒 3g 分3 ※抗生剤内服時は「レベニン」を処方する 虫垂炎 ①NPO ②L/R(500) 100ml/h ③ザンタック 100mg div 抗生物質投与量一覧(注射薬) 院内 採用 規格 成人 通常投与量 執筆協力:慶應義塾大学薬学部大学院 小児 通常投与量 最大投与量 (小児) 渡辺静薬剤師 商品名 略号 ビクシリン ABPC 1g 4g/day 分 4 80-100mg/kg/day 分 3-4 400mg/kg/day ペントシリ ン PIPC 1・2g 8g/day 分 4 80-100mg/kg/day 分 3-4 (50-125mg/kg/day 分 2-4) 200mg/kg/day ユナシン S ABPC/ SBT 1.5g 6g/day 分 4 60-150mg/kg/day 分 3-4 iv:A/D,N/S,D/W に溶解 iv div タゾシン PIPC/T AZ 1.25 ・ 2.5g 10g/day 分 4 100mg/kg/day 分 3-4 (60-150mg/kg/day 分 3-4) iv:A/D,N/S,D/W に溶解 iv div セファメジ ンα CEZ 0.25 ・ 1g 3g/day 分 3 80-100mg/kg/day 分 3-4 (20-40mg/kg/day 分 2) iv:A/D,N/S,D/W に溶解 1g の溶解には 3-3.5mL 以 上を使用 im iv div パンスポ リン CTM 0.5・1g 4g/day 分 4 80-100mg/kg/day 分 3-4 iv:A/D,N/S,D/W に溶解 iv div 30-60 分 div セフメタゾ ン CMZ 1g 3g/day 分 3 25-100mg/kg/day 分 2-4 150mg/kg/day i v : 1g あ た り A/D , N/S , D/W10mL に溶解 iv div 200mg/kg/day ( 150mg/kg/da y) iv:A/D,N/S,D/W に溶解 div:100-300mL の補液に溶 解 im iv div 60 分 div 200mg/kg/day (100mg/kg/day ) 200mg/kg/day (160mg/kg/day ) 溶解方法 iv:N/S,D/W に溶解 iv:A/D,N/S,D/W に溶解 div:1-2g あたり 100-500mL で溶解 投与方法 im iv div im iv div セフォタッ クス CTX 0.5・1g 4g/day 分 4 50-100mg/kg/day 分 3-4 ロセフィン CTRX 1g 2g/day 分 2 20-60mg/kg/day 分 2 120mg/kg/day iv:A/D,N/S,D/W に溶解 iv div 30 分以上 div 200mg/kg/day (150mg/kg/day ) iv:1g あたり 5mL の A/D, N/S,D/W に溶解し,投与 液量を 20mL にして投与 iv div 30-120 分 div モダシン CAZ 0.5・1g 4g/day 分 4 80-100mg/kg/day 分 3-4 (40-100mg/kg/day 分 2-4) マキシピ ーム CFPM 0.5・1g 3g/day 分 3 150mg/kg/day 分 3 メロペン MEPM 0.25 ・ 0.5g チエナム IPM/C S 0.25 ・ 0.5g iv:A/D,N/S,D/W に溶解 iv div 30-60 分 div 120mg/kg/day 2g/day を 超え ないこと div:0.25g 及び 0.5g あたり 100mL 以上の N/S 等に溶 解 div のみ 30 分以上 div 100mg/kg/day div:0.25g 及び 0.5g あたり 100mL 以上の N/S に溶解 div のみ 30 分以上 div div:0.25g 及び 0.5g あたり 100mL 以上の N/S,5%D/W に溶解 div のみ 30 分以上 div 5mg/kg/day div:N/S,5%D/W で希釈 im div 30-120 分 div 10-15mg/kg/d ay div : 100-200mg あ た り 100-500mL の補液に溶解 im div 30-60 分 div 5mg/kg/day 分 2-3 (3mg/kg/day 分 2-3) div:N/S,(5%D/W)で希釈 im div 30-120 分 div 5mg/kg/day 分 2 (4-6mg/kg/day 分 2) div:N/S,5%D/W で希釈 div のみ 30 分 div (小児) 200mg/day 分 2 2-4mg/kg/day 分 1-2 div : 100-200mg あ た り 100-250mL の N/S,5%D/W 等で希釈(A/D は等張とな らないので使用しない) div のみ、30-120 分以上 div(60 分 以上かけると血 管痛が軽減) 1~2g/day 分 2~3 40mg/kg/day 分 2-4 div:0.5g あたり A/D 10mL で 溶解後,0.5g に対し,100mL 以上の割合で希釈 div のみ 60 分以上 div div : 300-600mg あ た り 100-250mL の 5%D/W,A/D 等の補液に溶解 im div 30-60 分 div 1.5g/day 分 3 1~2g/day 分 2 30-60mg/kg/day 分 3 30-80mg/kg/day 分 3-4 160mg/kg/day カルベニ ン PAPM/ BP ゲンタシ ン GM 硫酸アミ カシン AMK トブラシン TOB ハベカシ ン ABK 10 ・ 40 ・ 60mg 100 ・ 200mg 小 児 用 10・ 60mg 100mg 塩酸バン コマイシ ン VCM 0.5g ⑤入院治療計画書 入院指示①>文書作成>医事課 2ページ目までは必須。最後に「保存」。 ⑥室差額免除申請書 看護師長:2S(桃原)、3N(喜納)、3S(本吉) ゾビラック ス 2-5mg/kg/day 分 1-2(MAX120mg/day) 7-15mg/kg/day 分 1-2 2-5mg/kg/day 分 1-2(MAX180mg/day) 75mg MIN O フルラビ ン(ジフル カン) ファンガ ード 30-60mg/kg/day 分 3 0.5g ミノマイシ ン ダラシン 44 急性膵炎・胆石症の痛み 注射 ソセゴン(15)+アタラックス P(25)を静注 42 ⑦ルーチン検査 胸部 XP(原則は正側。1才未満は正面のみ。XP を持 参している時は撮影不要) 血液検査 小児科週間スケジュール 消化管の痛み 胃潰瘍、腸炎、胆石 ブスコム錠 10mg 1錠 頓用(3~5回/日) 抗コリン 薬(ブスコパン) ※禁忌は緑内障、前立腺肥大、 麻痺性イレウス、心疾患。焦点調節障害の副作用 あり ※長期管理としては吸入ステロイド薬(2 回/day)が基 本となるが、開始の判断は内科にて キュバール(100)、パルミコート(200) アドエア:ステロイド+長期型β2 刺激 40 執筆協力:南徳研修医入来先生 ④セフメタゾール(1g) X2 div ⑤腹エコー 喘息発作 急性期の内服 急性期の治療はβ2 刺激薬の吸入(当院では吸入 1)を 3 回程度行う。その後の症状に応じて内服処方。 内服薬はプレドニン+オノン+ムコダイン+テープを 基本とする。 プレドニン 40mg 分 2 朝夕 テオドール錠 200mg 2T/2x 朝夕 オノンカプセル 2T/2x 朝夕 ムコダイン錠 250mg 6T/3X 毎食後 ホクナリンテープ 2mg 1枚/1X 発作時の吸入薬として処方しても良いもの サルタノールインヘラー 12.5mg 1本 β2 刺激薬 4-5mg/kg/day 分 2 *熱 病より (0.8-2.4mg/kg/day 分 2-3) 5mg/kg/day 分 2-3 (4-8mg/kg/day 分 2) CLDM 300 ・ 600mg 1.2-1.8g/day 分 2-3 15-25mg/kg/day 分 3-4 FCZ 50mg ・ 100mg 100-400mg/day 分 1 3-6mg/kg/day 分 1 MCFG 50mg ・ 75mg 50-300mg/day 分 1 ACV 250mg 1-3mg/kg/day 分1 予防:15mg/kg/day 分 3 治療:15-30mg/kg/day 分 3 (100mg/kg/day) 2g/day を 超え ないこと 40mg/kg/day div のみ div は毎分 10mL を超えないこと 6mg/kg/day div:N/S,D/W に溶解 div のみ 60 分以上 div div : 250mg を N/S , A/D 10mL に溶解し,必要量を 100mL 以上の補液で希釈 div のみ 60 分以上 div Ver5Rel1 筋収縮性頭痛(CN1) テルネリン 3 錠 分 3 ※高齢では低血圧に注意 デパス 1 錠 分1眠前 血管性頭痛(CN2) ミグリフェン 3 錠 分 3 ポンタール 3P 分 3 アタラックス P 1P 分1 ※虚血性心疾患、喘息、妊婦に禁忌。効果発現まで 30 分。2 時 間以上あけて追加投与可能。皮下注は 1 日 2 回まで。 静注 ※第一選択はマクロライドの内服である。8 歳未満には原則 用いない(歯牙黄染)。 骨粗鬆症 ベネット(2.5) 内服 セルテクト アトック ベネトリン ムコダイン ムコサール フスタゾール ※比較的下痢が少ない。成人量は 200mg/day セフスパン細 呼吸器感染症(βラ耐、3 セフェム) 5-8mg/kg/day 分 2 10mg/kg/day 分 3 weak 尿管結石 ウロカルン 6C/3X 排出促進 猪苓湯 3P/3X 排尿困難や残尿感の改善 ブスコム錠(10) 3T/2X 鎮痛(抗コリン剤) クラリスロマイシン マイコの第一選択 10-15mg/kg/day 分 2~3 1T/1X 急性中耳炎、溶連菌感染症 サワシリン細粒 20-40mg/kg/day 分 3 ユナシン顆粒 分 2 数日間 帯状疱疹 バルトレックス 6 錠 分 3 ケンタン 3P 分 3 マーズレン 1T 分 3 豆知識 BDP への換算 1吸入で 200μg に相当 1吸入で 200μg に相当 (國) クラビット:副作用に光線過敏 ニューキノロン製剤+NSAIDs は併用で中枢性痙攣な どがあるため禁忌 SLE の難治性皮膚症状に対してクロロキン βblocker の副作用:悪夢、夢の内容の異常 Ⅰ度熱傷 ザルコニン消毒+デルモベート軟膏(ステロイド)+エ キザルベガーゼ 三環系抗ヒ 四環系抗ヒ 三環系抗ヒ、花 粉症によい 二環系抗ヒ β刺激薬 β刺激薬 感冒② ポララミン 3T 毎食後 鼻汁(抗ヒ) 又は 小青竜湯 3 包 毎食後 鼻汁(眠気少) エンピナース PD 3T 毎食後 痰の切れ↑ メジコン錠 15mg 2 錠 朝夕 鎮咳 呼吸器感染症など 抗生剤の投与期間 市中肺炎 マイコプラズマ 敗血症 3~7 日 10 日 注射 7 日+内服 7 日 解熱 ナパ(アセトアミノフェン) 500mg/回 抗生剤の小児での禁忌 ニューキノロン系(クラビットなど) 軟骨の成長障害 テトラサイクリン系 8 歳未満 歯牙黄染 商品名 パセトシン ユナシン バナン メイアクト フロモックス エリスロマイシン クラリス ジスロマック ミノマイシン トランサミン sy ファンギゾン sy インタール Ⅱ度熱傷以上 処置の前に形成コンサルト ザルコニン消毒+デルモベート軟膏(ステロイド)+エ mg/kg/day 20-40 15-30 6-9 9 9 25-50 10-15 10 2-4 0.5ml 3ml/day 150-450 mg/day 分 3-4 3 2-3 3 3 4-6 2-3 1 1-2 3 3 3-4 インフルエンザ タミフル 75mg 2CP/2X 5 日間 リレンザ 2 回/day 5 日間 ナパ 500mg 発熱時 AMPC ABPC/SBT CPDX-PR CDTR-PI CFPN-PI EM CAM AZM MINO もしくは 扁桃腺炎 ダーゼン 10mg 3T 毎食後 バナン 100mg 2T/2X ナパ 500mg 発熱時 イソジンガーグル 30ml 1 本 喘息発作 急性期の注射 (中等症~重症) 酸素、吸入Ⅰくり返す(まず 1 時間に 3 回くらい) m-PSL(ソルメドロール、プリドール)40mg 静注 4~6 時間毎 5 日間 food allergy 43 頓用 咳嗽 B 水 30ml 分 3 ブロチン(桜皮エキス)・・・痰を薄める セネガ・・・痰の喀出促進 キョウニン水・・・咳を静める その他の頻用薬剤一覧 吸入ステロイド剤 ベコタイド(BDP) フルタイド(FP)100 キュバール(BDP)100 2 2-3 3 3 3 3 LT 拮抗(6 歳~) 感冒① CH1 分 3 B水 分3 イソジンガーグル 30ml ※CH1(ペレックス、エンピナース)は喘息で禁忌 ※20kg~成人はケフラール(250) 3CP/3X (フルコート、ベトネベート) ロコイド、リドメックス (アルメタ、キンダベート) (プレドニゾロン) mild 1 Ver5Rel1 LT 拮抗 外傷などグラム陽性球菌(1 セフェム) 20-40mg/kg/day 分 3 (MAX800mg) ( )は当院非採用 外用ステロイド剤 デルモベート strongest very strong マイザー、リンデロンDP、ネリゾナ リンデロンV/VG strong ※膀胱炎の治癒後に下腹部不快感・頻尿が続くとき は、「猪苓湯(ちょれいとう) 3 包 分 3 食前」 を処方する 2 1 2 1 ケフラール小児細 ※下痢しやすく使いにくい 膀胱炎 以下のいずれか ケフラール 3CP 分 3 3 日間 クラビット 500mg 分 1 3 日間 ※ニューキノロン。 NSAID は併用禁忌。ナパ(アセトアミノフェン)は大丈夫 7 1錠 0.06 0.25~0.5 10mg(7y5mg(3-6y 1 4μg 0.3 30 0.9 0.5-1 ※H.influenzae に対する第1選択。能書に書かれている量で は効果がなく、10mg/kg/day とする。 疥癬 ストロメクトール錠(3) 0.2mg/kg 1 回投与 1 週間後に検鏡して検出時は再投与する 不安神経症、深夜の高血圧不安 デパス(0.5) 1T/vds ベンゾジアゼピン抗不安薬 クラリチン 呼吸器感染症(βラ耐、3 セフェム) 、 伝染性膿窩疹など 9mg/kg/day 分 3 もしくは 6mg/kg/day 分 2 耳管閉塞 プリビナ点鼻液(α刺激末梢血管収縮薬) ベル麻痺 プレドニゾロン(5mg)12T 分 2 を 5 日間。その後 10mg を徐々に漸減。それに追加してバルトレックス (500mg)2T 分 2 を 7 日間。参照 PMID18849193 (國) 抗生剤 オノン キプレスチュアブル ザジテン アレジオン バナン DS 口唇ヘルペス アラセナ A 軟膏(抗ウイルス) 内耳性めまい(BPPV) 約束処方:CN4 セファドール(25) 3T/3X 迷路機能改善 メタヒスロン(12) 3T/3X 内耳血流増加 2個 蜂刺傷 アナフィラキシーなし ケンタン、マーズレン、セレスタミン(ステロイド含 有抗アレルギー薬)3T3X、リンデロン VG 軟膏 舌炎、口内炎 ケナログ軟膏(ステロイド) アフタッチ(ステロイド) ※シール ※メイロンの点滴は効果なし。メイロン iv をくり返しても無効 なときは、アデホス点滴も可 痔 強力ポステリザン軟膏 剤しやすい。過剰輸液にならないように点滴中はメ インを中止する。 アナフィラキシーあり ボスミン 0.3ml 筋注または皮下注 ポララミン(5) iv ザンタック(100)iv ソルメドロール(125)+N/S100 200ml/H 片頭痛 イミグラン(50) 1T 頓用(MAX200mg/day) 内耳性めまい 注射 SD1(500) div メイロン(20ml/アンプル) 1~2A プリンペラン(10mg) 1A 静注 キザルベガーゼ or 軟膏被覆。ラクトリンゲルで輸液。 41 Ver5Rel1 Ver5Rel1 その他の注意点 吸入療法 指示簿指示と処置指示の両方必要 培養結果 培養に提出して 2 日ぐらいで中間結果がわかる。細 菌検査室(2126)に直接問い合わせる。 喘鳴あり:メプチン(β刺激薬)+生食 体重 メプチン 生食 0.2ml 1.0ml ~20kg 0.3ml 1.5ml 20~40 0.4ml 2.0ml 40~ 喘息患者での点滴速度変更(最近ではまれ) ネオフィリンを点滴しているときは、ネオフィリン 投与量が変わらないように。量を再計算して指示を 出し直し、新しい点滴ボトルにするのがよい。 喘鳴なし:ビソルボン(去痰薬)1.0ml+生食 1.0ml 参考資料 研修中の病棟患者メモの例(南徳入来先生のノート) A6 サイズのノートの見開き2ページで1患者を記録する。細かな記録を残しておくとサマリーが書きやすい。 研修医のための診療ガイド 2004 年 5 月 1 日 2004 年 9 月 1 日 2005 年 9 月 28 日 2006 年 3 月 31 日 2007 年 11 月 2 日 2009 年 4 月 12 日 2011 年 4 月 3 日 2011 年 8 月 1 日 2012 年 4 月 17 日 1版 1.1 版 2版 2.08 版 3版 3.4 版 4版 5版 5.1 版 編集 今西康次@中部徳洲会病院小児科 執筆 今西康次@中部徳洲会病院小児科 國永直樹@倉敷中央病院総合診療部 47 45
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