第31期 報告書 2008/3/28

第31期
報告書
平成19年1月1日〜平成19年12月31日
The 31st Business Report
株主の皆様へ
To O u r S h a r e h o l d e r s
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げ
私は、個人的にこのビジョンの幾つかのテーマ、すなわち「消費者、
情熱、利益成長」というキーワードに興奮を禁じえません。何故なら、
ます。
これらのテーマは、私が平成2年に日本で最初に働く機会を得て以
当社は、ペトロルブ・インターナショナル株式会社とカストロール株
来、常に私自身の価値観の本質となってきたからです。
式会社という潤滑油事業に関する二つのリーディング・カンパニーの
合併により、平成17年1月に誕生いたしました。当社が継承してい
戦略の策定は、日本の潤滑油業界の状況を考慮して行われました。
るCastrol及びBPブランドは、世界的には100年以上、日本におい
具体的には、日本市場は、基本的には成熟市場であり、全体的な需要
ても30年以上の実績を有しております。
は、年率1%程度の減少傾向にあると予測されております。さらに、
当社製品の原材料の根幹となる原油価格は、平成19年の初頭に1バ
平成18年までに合併統合作業も完了し、当社のビジョンと戦略を見
ーレル当たり60ドルであったものが、平成20年1月には100ドルを
直すべき時期を迎え、新たなビジョンと戦略は新中期5ヵ年計画とし
突破しています。
て、平成20年の1月に取締役会にて次のとおり承認されました。
これらの観点から、利益を成長させるというのは、非常に勇気のい
私達のビジョンは、
「 消費者・カスタマーのニーズを予測し、革新的な
る所信表明でした。しかしながら、私は、それを達成するための戦略
製品とサービスを以って彼らを刺激し、潤滑油業界においてベストな
が構築できたと確信しております。具体的には、次の通りです。
ブランド・マーケターになること、そして、利益成長を実現し、サステ
イナブル(持続可能)であり、かつマテリアル(大規模)なビジネスを実
焦点をあてるセグメント…私達は、
4つの主要なチャネルを通して、乗
現すること、そして、業界でも上位の利益を株主に還元すること」
です。
用車用オイルに焦点を当てます。すなわち、カーショップ、ホームセ
ンター、カーディラー、整備工場です。二輪車用オイルとその他関連
このビジョンを達成するためには、社員に情熱をもたせること、そし
商品に関しては、乗用車用オイルの補完商品としての位置づけです。
て、私達の活動全てにおいて、安全で高潔なオペレーションを実現す
差別化されたオファー…CastrolとBPは両方とも、プレミアム・ブラ
ることが必要です。
ンドです。それらの製品は、優れた燃費効率、エンジンの保護、環境
財務ハイライト ●
Financial Highlights
連結売上高
12,902
単位:百万円
12,602
連結経常利益
単位:百万円
連結当期純利益
単位:百万円
連結1株当たり当期純利益
550
12,600
685
(予想)
488
H18/12
18.70円
H19/12
14.48円
(予想)
332
435
283
(予想)
連結1株当たり純資産
H18/12
1
H19/12
H20/12
H18/12
H19/12
H20/12
H18/12
H19/12
H20/12
H18/12
190.93円
H19/12
194.01円
代表取締役社長
チャールズ・ポッスルズ
代表取締役副社長
小石
孝之
貢献など多用な恩恵をもたらすBPグループの技術に裏打ちされてお
第三に、サプライ・チェーンにより一層の焦点をあてます。具体的に
ります。私達は、今後も競合他社から差別化できるプレミアム製品に、
は、競争力のある仕入体制を構築すべく、サプライヤーとのより緊密
焦点を当て、敢えて価格のみが差別化要因であるコモデティ・セグメ
なパートナーシップを模索します。さらに、当社の収益を最大化する
ントへの参入は考えておりません。
一助として、社内の業務効率の向上も継続して行います。
これらの戦略は、それ単独では機能しません。それをうまく機能さ
私は、新中期5ヵ年計画の初年度に、小石孝之氏が取締役会によって、
せる実行手段が必要となります。
代表取締役副社長に指名されたことを大変うれしく思います。小石
氏の各種消費財ビジネスでの営業・マーケティング分野における実
実行手段の第一として、戦略を活きたものにするために必要不可欠
績と経験は、過去6年に亘り、当社の営業実績における変革および4
なのは、当社の人材であると認識しています。統合された現在の組
つのセールス・チャネルにおける主要なパートナーとの関係構築に
織において、全てのレベルの人材に関して、能力開発の投資を継続
おいて、多大な貢献をもたらしております。
いたします。
私は、新たなビジョンと戦略を遂行するために、小石氏、他のリーダ
第二として、当社は、BPグループの技術力を梃子にして、当社製品
ー達、当社の150名の仲間達と一緒に働くこと、そして、私達のこれ
が、消費者ニーズの変化に追従することを今後も確実にいたします。
からの成功を株主の皆様と共有できることを楽しみにしています。
以前は、パワーアップとエンジンの保護が、第一に要求されていま
したが、現在は、それに加えて、燃費効率と低炭素排出も重視され
始めています。当社の新しいブランド・キャッチ・フレーズ、
「オイ
平成20年3月
BPカストロール株式会社
代表取締役社長
チャールズ・ポッスルズ
ルを超えたオイル」は、当社が常に探求するテクノロジーの優位性
を簡潔に表現しており、平成20年度に開発される新製品において実
証されるでしょう。
2
特 集
Special Feature
新中期5ヵ年計画について
株式市場における株価下落や地方経済の停滞など、国内経済における景気後退の兆しが見え隠れする中で、
当社が属する自動車用潤滑油業界は、消費者の選別および節約志向の高まりとともに、受注獲得競争の激化に見舞われる
状況にあります。
当社は、この厳しい市場環境を乗り越え、新たな成長を遂げていくための新中期5ヵ年計画をスタートさせました。
当社事業をめぐる市場動向
現在、当社を取り巻く市場環境は平成17年1月以降、大きく変化し続けています。具体的な動向としては、需給バランスの悪化と投機筋の介入な
どが劇的な原油高を招いたことにより、原材料の暴騰に直面し、今日まで長期にわたる影響を受けています。また、当社が属する自動車用潤滑油
業界においては、消費者による選別消費志向および節約志向の影響が依然として色濃く、その結果として、受注獲得競争の激化による低価格製品
の台頭や、自動車用潤滑油交換サイクルの延長等に見られる厳しい市場環境が続いています。
当社は、これまで平成18年度から平成22年度までを計画期間とする中期5ヵ年計画を推進してきましたが、こうした市場環境の変化により計画
の見直しを余儀なくされたため、ここに新中期5ヵ年計画をあらためて策定し、スタートさせました。
新中期5ヵ年計画の概要
●ビジョン
「消費者・カスタマーのニーズを予測し、革新的な製品とサービスを以って彼らを刺激し、潤滑油業界においてベ
ストなブランド・マーケターになること、そして、利益成長を実現し、サステイナブル(持続可能)であり、かつマテ
リアル(大規模)なビジネスを実現すること、そして、業界でも上位の利益を株主に還元すること」
新たにスタートした中期計画は、平成20年度から平成24年度までを
計画期間とする5ヵ年計画として立ち上げています。
新中期5ヵ年計画では、当社のビジョンと戦略を定め、これを追求す
連結経営指標の数値目標
売上高
ることで、厳しい市場環境を乗り越えるとともに、将来の発展に向け
た成長力を確保していきます。
そして、5年間を通じて達成すべき数値目標として、平成24年度におけ
経常利益
900
14,412
百万円
百万円
●ROE
(自己資本当期純利益率)
●自動車用潤滑油市場
(80万KL)占有率
11%
12,602
百万円
685
百万円
る連結売上高14,412百万円(当期比14.4%増)
、連結経常利益900
百万円(同31.4%増)
、連結自己資本当期純利益率(ROE)11%(同
7.5%
3.5ポイント増)
、自動車用潤滑油市場(80万KL)占有率5%(同1ポイ
5%
4%
ント増)を掲げ、これを目指していきます。
以上の数値目標を達成していくためには、当社の全社員が一丸となって
情熱を維持し、当社の事業活動の全てにおいて安全かつ高潔なオペレ
ーションを実現していくことが不可欠です。
3
H19
H24
H19
H24
H19
H24
成長に向け選択と集中への取り組み
4つの重点販売チャネル
B2C
当社は、自動車用潤滑油市場における今後数年間の推移について、
数量的には年率1〜2%の減少を示し、金額面(メーカーの売上総
利益ベース)では全般的にほぼ横ばいの状況と予測しています。し
かしながら、新中期5ヵ年計画による当社の挑戦は、いわゆる成熟
ホームセンター
カーショップ
傾向にあるこの市場において、事業の成長性を確保していくもの
であり、そのための具体的な取り組みを進めていきます。
まず、商品戦略においては、
「Castrol」と「BP」の2大ブランドに
維持
焦点を絞り、プレミアムかつ差別化された商品の投入とサービス
展開に集中していきます。ここで当社が注力すべきセグメントは
乗用車用オイル
における
販売チャネル
整備工場
重点
カーディーラー
「乗用車用オイル」です。
「二輪車用オイル」および「オイル関連商品」
については、
「乗用車用オイル」の補完商品として位置付けします。
そして、
「乗用車用オイル」
への展開を拡大する販売チャネルとして、
「カーショップ」
「ホームセンター」
「カーディーラー」
「整備工場」の
B2B
4つにリソースを集中し、アプローチを強化していきます。特に
「カーショップ」と「カーディーラー」については、当初の新中期5ヶ年計画の成長の源泉として、積極的な施策を講じて参ります。
これらの戦略を成功させるための実行手段として、当社は、オペレーショナル・エクセレンス(業務効率)の向上を常に追求していくと同時に、人
材育成に力を注ぎ、能力開発に向けた投資を継続していく考えです。
「カーショップ」及び「カーディーラー」
(重点チャネル)へのアプローチ
カーショップ:
既に、高レベルの商品配荷とマーケット・シェアを有している本チャネルにおいては、プレミアム・ゾーン(高価格帯)にあたる合成油セグメン
トへ新商品を積極的に投入することにより、トレードアップ(より付加価値の高い商品構成をあげること)を可能とし、バリュー・シェアをより
一層高めて参ります。加えて、若者に人気の「K-1」へのスポンサー活動を通じて、ヤング層の開拓と同時に更なるCastrolブランドの知名度の
向上を図ります。これらの施策に併せて、自社セールス・チームが直接販売店を巡回し、より消費者にアピールできる売り場作りを推進いたし
ます。
カーディーラー:
依然として、純正オイルのみの取扱が大多数である「国産車ディーラー・ルート」においては、如何に迅速に当社プレミアム・オイルの取扱店
舗数を拡大できるかが、鍵を握ります。新規ディーラー開拓用「提案パッケージ(Castrolプレミアム・オイル+周辺付加価値サービス)」の導入
により、大型ディーラーを中心に取扱店舗の拡大を図ります。また、
「輸入車ディーラー・ルート」に関しては、BPグループのグローバルなリレ
ーションシップを背景に、現在の高いマーケット・シェアの維持を図ります。
上記の新中期5ヵ年計画を成功させることにより、
「潤滑油業界におけるベストのブランド・マーケター」としてのポジションを確立すべく邁進
して参ります。
4
製品情報
Products Information
カスト ロ ール P r o f e s s i o n a l
カストロールブランド
Professional Spirit
Spiritに含まれるインテリジェン
エンジンの特に摩耗しやすい場所にバリアを張る インテリジェント分
ト分子は、
エンジン内部において、
子 を新開発。独自開発のインテリジェント分子が、始動時をはじめ低
特に摩耗が発生しやすい場所に
油温時から高油温時まで、あらゆるドライビングシーンで高度なエン
強力な保護層を形成。エンジン
ジン保護性能を発揮します。プロフェッショナルスピリットはカーディ
始動時から持続的な保護性能を
ーラー向け商品です。
発揮します。新車時から使用する
場合はもちろん、一般的なSMグ
レードオイルからProfessional
Spiritに切り換えても、使い始め
た瞬間から強力にエンジンを保
全合成オイル
護します。
インテリジェント分子の3ステップ
特殊配合された
①
インテリジェント分子が、
Professional Spirit 0W-20
Professional Spirit 5W-40
エンジン保護という本来の機能を追
求しながら、省燃費性能を向上。超低
粘度・超省燃費型のエンジンオイル。
ワイドレンジの粘度特性により、つね
に安定した走りを実現。
Professional Spiritには特徴的な反応
を示すインテリジェント分子が特殊配
合されています。
②金属同士の摩擦を感知して、
部分合成オイル
インテリジェント分子が金属摩擦の
発生する場所を感知し、化学変化を
起こします。
③強靱なバリアを張る。
5
Professional Spirit 5W-30
Professional Spirit 10W-40
市街地走行や短距離走行などにも適し
た汎用性の高い粘度特性と、省燃費性
能を両立。
幅広い回転域でエンジンを守るた
め、長時間走行の多い車のエンジン
ダメージを抑制。
化学変化により強力な保護層(バリア)
を形成し持続的に摩耗を防ぎます。
プロモーション活動
Sales Promotion
「UEFA EURO 2008TMサッカー欧州選手権」サポート
カストロールブランドは、欧州サッカー連盟(UEFA)と正式に「UEFA EURO
2008 TM サッカー欧州選手権」のグローバルスポンサー契約を締結しました。
「UEFA EURO 2008TMサッカー欧州選手権」はヨーロッパのナショナルチーム
によるヨーロッパ大陸選手権であり、スイスとオーストリアの共催で2008年6
月7日から6月29日まで開催されます。
カストロールが目指す「商品開発への情熱」
「革新的な技術進歩」
「誠実な実行」お
よび「チームワーク」といった企業理念と、
「UEFA EURO 2008TMサッカー欧州
選手権」の目指すところには多くの共通点があり、今回の契約に結びつきました。
大会のスポンサーを通じて、ヨーロッパのみならず、世界各国のサッカーファン
4,500万人とともにこの大会を盛り上げていきます。
消費者向けキャンペーン
カストロールブランドは、昨年に引き続き2008年度もスポンサー契約を結び、
格闘技界の頂点に君臨する「K-1」をサポートすることになりました。これを記念
して、昨年ご好評いただいたオリジナルマフラー型携帯ストラップに変わり、今
年度は10カウント目覚まし時計およびオリジナルQUOカードをご用意いたしま
した。キャンペーン期間中に対象商品をご購入の上、ご応募いただいた方全員に
プレゼントするものであります。
年々盛り上がりを見せる「K-1」のサポートを通して、カストロールブランドの更
なる認知度向上を図っていきます。
※キャンペーン期間は予定であり、
事前の通知無しにこれを変更する可能性があります。
当社は、社会貢献活動の一環として、品川区所有の花壇を周辺企業の方々とともに維持
管理するボランティア活動を始めています。これは品川観光協会の呼びかけに賛同した
BPカストロールの社会貢献活動
ものであり、2007年6月より、定期的に大崎オフィス周辺の道路に設置してある花壇
の水やりや、花の植替え作業などを行っています。こういった活動に参加することは社
員の社会貢献意識向上にも寄与しており、今後も継続していきます。
6
連結営業概況
Consolidated Review of Operations
当期の業績の概況
当期における我が国経済は、輸出依存型の大手企業や一部の地方では堅調でしたが、定率減税の廃止、税源委譲による住民
税の税率アップ、原油高による生活必需品の値上がりによる消費者の節約志向に起因し、夏ごろより個人消費が急速に減退いた
しました。
自動車業界におきましては、自動車業界団体のまとめによると、平成19年の国内新車総販売台数(軽自動車含む)は、前年比
6.7%減と3年連続で減少し、25年ぶりの低水準でした。
また、当業界におきましては、一部大手カー用品量販店のオイル販売においては回復傾向が見られたものの、消費者の選別消
費の傾向は定着し、携帯電話やインターネット関連消費など生活必需品費用の優先順位は高く、自動車用潤滑油の需要が回復し
たとは言いがたいのが現状です。
このような厳しい市場環境の中、自動車用潤滑油の販売面では、長引く原油高による原価の上昇に対処すべく、4月には成熟
チャネル(大型量販店等)
、11月には成長チャネル(カーディーラー等)で夫々当社販売価格の値上げを実施いたしました。営業
施策面として、成熟チャネルにおきましては K1キャンペーン 、年末キャッシュバック・キャンペーン を実施し、消費者の掘り
起こし、既存チャネルの深耕に注力いたしました。また、成長チャネルにおきましては、商品デザインの切り替えを実施する等、
新規顧客の開拓、既存市場の深耕に注力いたしました。その結果、販売チャネル別では、成熟チャネルにおいては、前年同期比
で販売数量は4.8%減、売上高では4.0%減でした。成長チャネルにおいては、前年同期比で販売数量は1.4%減でしたが、値
上げが功を奏し売上高では4.8%増でした。潤滑油合計では、前年同期比で販売数量は5.2%減、売上高では2.7%減でした。
消費者の低価格嗜好などの影響で市場が伸びていない中、善戦したと言えます。
しかしながら、利益面におきましては、前年に引き続き原油高に起因する原材料(ベースオイル及び添加剤)価格の上昇が、通
期で利益を圧迫し、販売価格の引き上げが追いつかないのが現状でした。原価の単価比較による試算では、原材料価格の上昇
に起因する原価のコスト・アップは、前年同期比で約466百万円となり、その分売上総利益が減少いたしました。
販売費及び一般管理費に関しましては、ロイヤリテイの見直しによる減
(ドル/バレル)
原油輸入価格(CIF)
少337百万円及びより一段のコスト削減に注力した結果、前年同期比で
100
704百万円(14.2%)の経費削減を達成いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は12,602百万円(前年同期比
80
2.3%減)、営業利益は666百万円(前年同期比58.1%増)、経常利益は
685百万円(前年同期比57.5%増)、当期純利益は332百万円(前年同期
60
比39.5%減)でした。因みに、前年同期におきましては、旧本社ビル売却
40
等による特別利益が843百万円計上されておりました。当社単体での売
上高は12,599百万円(前年同期比2.2%減)
、営業利益は669百万円(前
20
年同期比58.2%増)
、経常利益は688百万円(前年同期比51.1%増)
、当
期純利益は325百万円
(前年同期比43.6%減)
とほぼ連結の結果と同じに
0
H17/1
6
H18/1
6
H19/1
6
12
なりました。これは、子会社の影響が極めて軽微なためであります。
(注)CIF:FOB=価格、Insurance=保険料、Freight=運賃の三要素から構成される原油価格です。
(出典:財務省貿易統計)
なお、期末配当金として、1株当たり5.5円を実施させていただきました。
(平成19年1月1日〜平成19年12月31日)
次期の業績の見通し
(平成20年1月1日〜平成20年12月31日)
次期の見通しにつきまして、年初来の株式市場における大幅な株価の下落、地方経済の停滞など、景気後退の兆しが見え隠れ
いたしております。自動車用潤滑油市場の動向は、一般消費者の消費意欲の改善並びに低価格嗜好の改善に、大きく依存してい
るのが現状です。また、新興国の原油に対する需要増、中東情勢の不透明さなどから、原油価格は高い水準が続くものと予想さ
れます。
このような環境の下、新5ヵ年計画・戦略の実施及び上半期の販売価格の値上げの実施などを考慮し、平成20年度は、売上高、
売上総利益においては当連結会計年度並みの業績を維持することを基本といたしており、連結ベースで売上高は12,600百万
円、経常利益は488百万円、当期純利益は283百万円を計画しております。また、当社グループにおいては、子会社の影響は極
めて軽微のため、単体、連結とも同様の計画であります。
(注)
上記の業績予想は、本業績予想作成時点において入手可能な情報に基づき当社が合理的と判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれているため、
実際の業績は予想と異なる可能性があります。
7
連結財務諸表
Consolidated Financial Statements
●連結貸借対照表
科 目
単位:千円、千円未満切り捨て
前 期
当 期
平成18年12月31日現在
平成19年12月31日現在
7,137,806
1,061,964
482,880
222,700
356,383
8,199,771
7,091,097
713,305
299,401
151,308
262,595
7,804,403
3,794,360
21,863
3,816,224
3,328,520
21,673
3,350,193
4,371,203
1,491,350
1,749,600
1,136,567
△6,313
12,342
12,342
4,383,546
8,199,771
4,451,072
1,491,350
1,749,600
1,216,545
△6,422
3,138
3,138
4,454,210
7,804,403
資産の部
流動資産
固定資産
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
資産合計
負債の部
流動負債
固定負債
負債合計
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
純資産合計
負債純資産合計
●連結損益計算書
単位:千円、千円未満切り捨て
科 目
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
過年度未払法人税等戻入額
法人税等調整額
当期純利益
科 目
単位:千円、千円未満切り捨て
前 期
当 期
自 平成18年 1月 1日
至 平成18年12月31日
自 平成19年 1月 1日
至 平成19年12月31日
95,430
3,255,343
△2,961,696
389,076
1,532,053
1,921,130
資本剰余金
利益剰余金
平成18年12月31日残高
1,491,350 1,749,600 1,136,567
連結会計年度中の変動額
ー
ー
79,977
剰余金の配当
△252,544
当期純利益
332,522
自己株式の取得
株主資本以外の項目の連結会計年度中の変動額(純額)
平成19年12月31日残高
1,491,350 1,749,600 1,216,545
115,760
75,690
△252,414
△60,963
1,921,130
1,860,166
単位:千円、千円未満切り捨て
自 平成19年1月1日 至 平成19年12月31日
資本金
12,602,898
7,686,564
4,916,334
4,249,905
666,428
59,318
40,455
685,290
2,831
17,603
670,518
302,155
△14,302
50,144
332,522
●連結キャッシュ・フロー計算書
株主資本
項 目
当 期
自 平成19年 1月 1日
至 平成19年12月31日
12,902,114
7,526,079
5,376,035
4,954,501
421,533
109,966
96,308
435,191
846,281
489,798
791,675
42,643
―
199,017
550,013
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
●連結株主資本等変動計算書
前 期
自 平成18年 1月 1日
至 平成18年12月31日
評価・換算差額等
自己株式
株主資本合計
△6,313 4,371,203
△109
79,868
△252,544
332,522
△109
△109
ー
△6,422 4,451,072
その他有価証券評価差額金 評価・換算差額等合計
12,342
△9,204
△9,204
3,138
純資産合計
12,342 4,383,546
△9,204
70,663
△252,544
332,522
△109
△9,204
△9,204
3,138 4,454,210
8
単体財務諸表
Non-Consolidated Financial Statements
●貸借対照表
前 期
当 期
平成18年12月31日現在
平成19年12月31日現在
流動資産
7,096,294
7,045,519
固定資産
1,121,880
有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
科 目
●損益計算書
単位:千円、千円未満切り捨て
科 目
資産の部
売上高
資産合計
前 期
当 期
自 平成18年 1月 1日
至 平成18年12月31日
自 平成19年 1月 1日
至 平成19年12月31日
12,884,426
12,599,386
売上原価
7,526,079
7,686,564
755,821
売上総利益
5,358,347
4,912,822
483,095
299,617
販売費及び一般管理費
4,935,185
4,243,488
222,400
151,308
営業利益
423,161
669,333
416,383
304,895
営業外収益
129,011
59,837
8,218,174
7,801,341
営業外費用
96,308
40,455
経常利益
455,864
688,715
負債の部
流動負債
3,794,151
3,327,749
特別利益
846,281
2,831
固定負債
35,287
21,673
特別損失
485,353
28,962
負債合計
3,829,438
3,349,422
税引前当期純利益
816,793
662,583
42,134
301,740
―
△14,302
純資産の部
法人税、住民税及び事業税
株主資本
4,376,392
4,448,780
過年度未払法人税等戻入額
資本金
1,491,350
1,491,350
法人税等調整額
198,461
50,104
資本剰余金
1,749,600
1,749,600
当期純利益
576,197
325,041
利益剰余金
1,141,756
1,214,253
△6,313
△6,422
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
12,342
3,138
12,342
3,138
純資産合計
4,388,735
4,451,918
負債純資産合計
8,218,174
7,801,341
●株主資本等変動計算書
項 目
平成18年12月31日残高
事業年度中の変動額
主
資本剰余金
資本金
資本準備金
1,491,350 1,749,600 1,749,600
―
―
資
本
評価・換算差額等
利益剰余金
資本剰余金
合計
―
剰余金の配当
その他利益剰余金 利益剰余金
利益準備金
(繰越利益剰余金)
合計
189,785
―
951,970 1,141,756
72,497
72,497
自己株式
325,041
自己株式の取得
△109
325,041
―
株主資本以外の項目の事業年度中の変動額(純額)
1,491,350 1,749,600 1,749,600
株主資本合計
△6,313 4,376,392
△252,544 △252,544
当期純利益
平成19年12月31日残高
単位:千円、千円未満切り捨て
自 平成19年1月1日 至 平成19年12月31日
株
9
単位:千円、千円未満切り捨て
△109
72,387
その他有価証券
評価差額金
評価・換算差額
等合計
純資産
合計
12,342
12,342 4,388,735
△9,204
△9,204
63,183
△252,544
△252,544
325,041
325,041
△109
△109
―
―
△9,204
189,785 1,024,468 1,214,253
△6,422 4,448,780
3,138
△9,204
△9,204
3,138 4,451,918
会社概要
Corporate Profile
●会社の概況
平成19年12月31日現在
役員※
商号
ビーピー・カストロール株式会社
英文名:BP Castrol K.K.
本社
〒141ー0032
東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎
イーストタワー20階
TEL:03ー5719ー6000(代)
代表取締役社長
代表取締役副社長
チャールズ・ポッスルズ
小石 孝之
カストロール株式会社代表取締役社長兼務
ビーピー・ルブリカンツ株式会社代表取締役社長兼務
取締役
竹口 佳宏
取締役
森本
光
設立
1978年9月
取締役
成田
孝
事業内容
日本における自動車用潤滑油製品等の
企画・開発・製造・輸入・販売
常勤監査役
高稲 紀義
監査役
松竹 直喜
監査役
渡邉 直文
資本金
14億91百万円
従業員数
123名(連結)
子会社
ビーピー・ルブリカンツ株式会社
カストロール株式会社
●株式情報
※平成20年3月27日現在
平成19年12月31日現在
株式の状況
発行可能株式総数
118,000,000株
所有者別株式分布状況
発行済株式の総数
22,975,189株
株主数
5,062名
大株主の状況(当社への出資状況)
株主名
持株数(株)
カストロール・リミテッド※
持株比率(%)
12,234,273
53.24
ティー・ジェイ株式会社※
3,026,748
13.17
日本自動車整備商工組合連合会
1,144,512
4.98
中野進
153,500
0.66
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
115,300
0.50
田代守
110,000
0.47
鈴木育男
100,000
0.43
82,200
0.35
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
三島泰
75,200
0.32
資産管理サービス信託銀行株式会社
(信託B口)
56,400
0.24
●金融機関
549,000株
2.39%
●その他の国内法人
4,474,840株
19.48%
●証券会社
40,124株
0.17%
●外国人
12,351,173株
53.76%
●個人・その他
5,560,052株
24.20%
※ビーピー・ピーエルシーが実質的に所有しております。
10
●株主メモ
事業年度
定時株主総会
毎年3月
基準日
定時株主総会
期末配当金
中間配当金
公告方法
株券電子化のお知らせ
毎年1月1日から12月31日まで
株券の電子化が、2009年1月実施に向けて準備が進められています。実
施後、上場会社の株券は無効となりますが、株主の権利は証券会社等の
12月31日
12月31日
6月30日
金融機関の口座で電子的に管理されることになります。
株券をお手元(自宅・貸金庫等)
にお持ちの場合は、必ずご確認ください。
株券の名義をご確認ください。
電子公告とします。ただし、事故その他やむを得ない
事由によって電子公告による公告をすることがで
きない場合は、日本経済新聞に掲載して行います。
お手元の株券はご本人名義になっていますか?
※ご家族の株券もご確認ください。
株主名簿管理人 東京都港区芝3丁目33番1号
中央三井信託銀行株式会社
同事務取扱場所 東京都港区芝3丁目33番1号
中央三井信託銀行株式会社 本店
(連絡先)
同取次所
東京都杉並区和泉2丁目8番4号(〒168ー0063)
中央三井信託銀行株式会社 証券代行部
電話0120-78-2031(フリーダイヤル)
Yes(はい)
No(いいえ)
手続きは不要です。
「名義交換」
をしてください。
ご本人の名義になっている場合は、株主
の権利に影響はありません。
中央三井信託銀行株式会社 全国各支店
日本証券代行株式会社 本店および全国各支店
●株主優待の御案内
平成19年12月31日現在の株主名簿および実質株主名簿に記載さ
れた500株以上の株式をご所有の株主様にご贈呈いたします。
①500株以上1,000株未満をご所有の株主様へは、1,000円相当
のオリジナル・デザインのクオ・カードをご贈呈。
②1,000株以上をご所有の株主様へは、2,000円相当のオリジナ
「株券の電子化」
に関する
お問い合わせ
ご本人以外の名義になっている場合
は、電子化により権利を失うおそれが
ありますので、名義交換が必要です。
名義交換については、お取引のある
証券会社または当社の株主名簿管理
人(中央三井信託銀行株式会社)
にお
問い合わせください。
日本証券業協会 証券決済制度改革推進センター
TEL:03−3667−4500(平日9:00〜17:00)
URL:http://www.kessaicenter.com/
各種手続きに必要な用紙のご請求について
住所変更、名義書換請求、単元未満株式買取請求および配当金振込指定
に必要な用紙のご請求は、
ル・デザインのクオ・カードをご贈呈。
株主名簿管理人のフリーダイヤル
なお、平成20年6月30日までに当社クオカードをご利用いただい
0120-87-2031
た金額の一部を、当社より社団法人国土緑化推進機構が運営する
およびインターネットのホームページ
「緑の基金」へ寄付いたします。
http://www.chuomitsui.co.jp/person/p̲06.html
前事業年度におきましては、平成19年7月30日に98,525円を寄
で24時間受付しております。
付させていただきました。
株主の皆様にはご協力いただきまして厚く御礼申し上げます。
本社 IR担当
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー20階
TEL:03(5719)7750
URL:http://www.bpcastrol.com
証 券コード
5015
Cert no. SA-COC-1442
本報告書は、環境保全のため、FSC認証紙を使用し、大豆油インキで印刷しています。