東川町の住宅と景観

東川町の住宅と景観(東川町景観住宅建築支援事業)
≪はじめに≫
東川町は、大雪山国立公園の麓に広がる美しい田園風景と
良質な地下水や森林などの自然環境に恵まれた町です。
昭和60年6月には、写真写りの良い町づくりを合言葉に
「写真の町条例」をさだめ、東川町国際写真フェスティバル
や写真甲子園などを中心に文化による町の魅力づくりに力を
注ぎ、
「写真の町」として個性あふれる文化を育んでいます。
これらの美しい自然や景観を守り、調和する美しい町を育
てる事を目的に、平成14年には「美しい東川の風景を守り
育てる条例」を制定すると共に、大雪の山並みと調和するゆ
とりとうるおいのある住宅景観を目指して、屋根の形状や外
壁等の色、隣地との距離、緑地スペースの確保等を定めた
「東川風住宅設計指針」を策定し美しい住宅景観の形成に努
めています。
平成12年には広∼い土地でのんびり豊かな生活をと「優
良田園住宅」の造成を開始し、現在2期目の分譲を行なって
います。
平成15年からは、マイホーム建築支援事業として東川風
住宅を建築する場合にカーポート及び物置、家具の建築・購
入補助の制度を設け東川風住宅の推進を図っております。
平成17年3月には、北海道・東北地方の中核市以外の市
町村では初めて「景観行政団体」になりました。それを受け
て、東川町土地開発公社では景観に配慮した宅地造成地であ
るグリーンヴィレッジ(H18年6月完成予定)の造成を進
めています。グリーンヴィレッジでは、緑豊かで調和の取れ
た住宅景観形成のため「建築緑化協定」を交わし、住民自ら
が美しい住宅景観を作り育てる仕組みも導入する予定です。
平成18年度からは、景観に配慮した住宅景観作りを促進
するため、東川町景観住宅建築支援事業(旧マイホーム建築
支援事業)を実施し、東川町の美しい住宅景観を形成してい
きます。
≪東川町景観住宅建築支援事業≫
東川風住宅設計指針に基づき、景観や環境に配慮した住宅の
建築を奨励し、東川風住宅の基準を満たす住宅空間の認定を受
けた場合、付属建築物の建築費又は東川家具の購入費に対して
補助します。
【指定区画】
指定区画とは美しい住宅街の景観を形成する重点地域として
指定する区画
▽付属建築物の建築補助(カーポート、車庫、物置)
補助金額 上限50万円
補助率
建築費の 1/2以内
※建築の伴う物件を対象とし、東川町内の事業者が建設す
るものに限る。
【指定区画】
①グリーンヴィレッジ
②イーストタウン
③えぽっく101
⑤清流団地
⑥新栄団地
⑦ビバキトウシ
⑧優良田園住宅
④えぽっく102
【指定区画外】
指定区画外とは重点地域以外の区画
▽付属建築物の建築もしくは東川家具の購入補助
補助金額 上限20万円
補助率
建築費もしくは購入費の1/2以内
※付属建築物の場合は、建築の伴う物件を対象とし、東川
町内の事業者が建設するものに限る。
※東川家具の場合は、東川町内で製造販売されている家具
に限る。
【問合せ先】
東川町都市建設課建築係 谷地・金山
Tel 0166-82-2111(231・232)
E-mail:[email protected]
東川町企画総務課政策室 杉山・矢ノ目
Tel 0166-82-2111(226・227)
E-mail:[email protected]
-----------------------------------------〒071-1425
北海道上川郡東川町東町1丁目16番1号
http://town.higashikawa.hokkaido.jp
【東川町景観住宅建築支援事業認定基準】
<東川風住宅設計指針審査基準>
備
項
目
基
準
1.用途
2.建ぺい率
3.容積率
4.住宅の構造
及び階数
5.住宅の高さ
6.屋根の形状
□一戸建専用住宅の新築を原則
□敷地面積に対する建築面積の割合は、40%以下
□敷地面積に対する延べ床面積の割合は、60%以下
□木造を原則
□階数は地上 2 階以下
□住宅の最高の高さは 10m以下
□形状は、片流れ、切妻、寄せ棟、方形、切妻 2 層、入母
屋を原則
□屋根の勾配は統一で 5/10 から 10/10
7.壁面の位置
□住宅の壁面又は柱の面は、道路及び隣地の境界線から 1
m以上
□屋根及び壁面の色彩は指定色を基本に使用
8.色及び
デザイン
9.囲い
10.付属建築物
11.緑地及び
植栽
12.オイル
タンク等
13.その他
□囲いは原則設けない
□木造を原則とし、住宅とのデザインの調和を図る
□最高の軒高は 3m以下、最高の高さは 4.5m以下
□壁面又は柱の面は、道路及び隣地の境界から 0.5m以上
□通路や駐車スペースを除き、道路境界から 1m幅以上の
緑地又は花畑等を設置
□敷地内に 2 本以上の樹木を植栽し、芝や草花により緑地
空間を創出
□オイルタンクやガスボンベ、エアコン室外機等を配置す
る場合は、木製の囲いで遮蔽
□建築関係法令等を遵守
説
明
○一部営業部分も可とする
考
優良田園住宅
○住宅の用途のみ
○30%以下
○50%以下
グリーンヴィレッジ
○落雪型
○落雪型
○北海道木造住宅建設基準に適合
○複合屋根の場合は、基本となる落雪屋根の投
影面積が屋根全体投影面積の 3/5 以上で、
道路側に妻部分(三角部分)正面が見える様
にする
○堆雪空間を設け、氷雪の落下による危害を防
止する設置を講じる
○屋根は濃い色のみ(濃緑、濃茶、濃紺、黒系)
○壁は素材色を尊重し模倣建材は原則不可
(白、グレー、ベージュ、クリーム、茶)
○1.2m以下の生垣又は木柵、0.6m以下の石、
レンガ、コンクリートは可とし、道路境界か
ら 1m以上後退する(ブロック・コンクリー
ト・鉄製の囲いは不可)
○道路から 3m以上 ○道路及び隣地から
○隣地から 5m以上
2m以上後退
○外壁は自然を感じ
させる素材を用い
るよう配慮する
○生垣または木柵と ○1.2m以下の生垣
すること(ブロック・
コンクリート・鉄製の囲
いは不可)
○2m以上
○道路から 2m以上
○隣地から 1m以上
○2m幅以上
○2m幅以上(グリ
ーンゾーン)
○指定樹種を植栽
○宅内には最低 4 本