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アーキエイド活動年次報告 2013 │ ArchiAid Annual Report 2013
ArchiAid Annual Report 2013
発災 3周年のステートメント
目次
Contents
ArchiAid the Third Anniversary of the Tohoku Disaster Statement
03
発災 3 周年のステートメント
04 - 05
[寄稿]アーキエイド、
震災から生まれた“卵”
06
[随筆]復興と建築家
07
[随筆]支援活動の多様化の中で
08 - 10
支援・協力プロジェクト一覧
11 -13
プロジェクトクロニクル 2011-2013
14 -15
アーキエイドとは何か
16 -17
プロジェクト概要
+
+
ArchiAid the Third Anniversary of the Tohoku Disaster Statement
The “Egg” Born from Disaster
[Essay]Reconstruction and Architects
[Essay]Within the Diversification of Support Activities
Support and Cooperation Projects
Project Chronicle 2011-2013
What is ArchiAid?
Project Overview
[Contribution]ArchiAid,
+
「失われた街」模型復元プロジェクト
54 -55
‘Lost Homes’ Model Restoration Project
Kesennuma Oshima Eco & Art Project
気仙沼大島エコ &アートプロジェクト
A Book for Our Future, 311
A Book for Our Future, 311
Nagashizu Banya
長清水番屋
Ogatsu Studio
雄勝スタジオ
─ 名振地区復興公営住宅
─ Naburi Area Reconstruction Public Housing
─ 波板地区コミュニティーセンター(仮称)
─ Namiita Ward Community Center (Temporary)
─ 雄勝生活研究所
─ Ogatsu Lifestyle Research Hub
Oshika Peninsula Support Activities
牡鹿半島支援活動
─ 鮎川浜・復興拠点整備計画案の作成
─ Ayukawahama: Drafting a Reconstruction Hub Development Project Plan
─ 牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.
─ Let’s Picture the Future of Oshika Peninsula: OPEN LAB.
─ 牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ 2013
─ Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013
─ ─ 小積浜・お地蔵様プロジェクト
─ ─ Kozumihama: Ojizosama Project
─ ─ 蛤浜・民家リノベーションワークショップ
─ ─ Hamagurihama: House Renovation Workshop
─ ─ 前網浜・五十鈴神社再興プロジェクト
─ ─ Maeamihama: Isuzu Shrine Rebuilding Project
─ ─ 牧浜・牧竹納涼盆踊り運営ボランティア
─ ─ Maginohama: Magitake Summer O-Bon Dance Operation Volunteering
─ 二渡神社修繕計画
─ Niwatari Shrine Renovation Plan
─ 牡鹿半島・東浜のための漁村センター改修プロジェクト ─ Fishing Village Center Renovation Project for Higashihama, Oshika Peninsula
─ 第1回浜の学校 牡鹿漁師学校
─ 1st Shore School: Oshika Fisherman’s School
─ 「侍浜の家」整備計画
─ ‘Samuraihama Home’ Maintenance Plan
Minimum House for Local Revitalization: Itakura no Ie/Core House
地域再生最小限住宅 板倉の家 /コアハウス
Peninsula Support Study Meeting
半島支援勉強会
Disaster Recovery Public Housing for All Shores of the Peninsula of Kamaishi City
釜石市半島部全浜災害復興公営住宅
Reconstruction Proposal Support Project
復興プロポーザル支援プロジェクト
Kamaishi City Reconstruction Plan Support
釜石市復興計画支援
Risk & Architecture Workshop
Risk & Architecture Workshop
+
+
+
56 -57
ArchiAid: Rethinking-Reconstruction
58
アーキエイドの活動展
18 -19
20 -21
22
23
24 -29
30 -45
32 -33
34
35 -39
40
41
42
43
44 -45
46 -47
48 -49
50 -51
52 -53
60 -61
インターンシップ・プログラム
ArchiAid: Rethinking-Reconstruction
The Activity Exhibition of ArchiAid:
The Great East Japan Earthquake – March 11 th and Today –
SHIBAURA HOUSE Partnership Program
ArchiAid Kanto Student Supporter
Internship Program
+
+
+
62
事務局年間スケジュール
63
イベント一覧
64 -65
掲載メディア一覧
66 -67
寄付・
ご支援いただいた皆様、
お世話になった方々
68
2013 年度収支報告
Bureau Annual Schedule
Event List
Media List
Donors and Sponsors, Special Thanks
Income and Expenditure Reports 2013
Requests for Donations or Support
Member List
Editor’s Note / Credit
東日本大震災 ─ 3月11日と今日─
59
SHIBAURA HOUSE パートナーシッププログラム
アーキエイド関東学生サポーター
69
寄付・賛同のお願い
70 -71
メンバーリスト
72
編集後記/奥付
三度目の3月11日をむかえて
Commemorating March 11 th for the Third Time
─
─
東日本大震災の発災から三年をむかえます。
It has been three years since the Great East Japan
Earthquake. Again, we would like to express our heartfelt
sympathy to everyone who suffered from the disaster.
被害に遭われた皆様にあらためて心よりお見舞い申し上げます。
─
被災地では、
インフラの復旧にあわせて多くの復興計画が実施にうつさ
れ、本格的に建築再建の段階に入ってきました。アーキエイドが取り組んで
きたいくつかの先駆的プロジェクトは優れた成果を挙げ、被災者から強く
支持され、内外から高い評価を得ています。その達成は、
このアニュアルレ
ポートとウェブサイトに報告されているとおりです。
─
とはいえ全体を俯瞰すれば、深刻な人手不足、資材価格の高騰などから
建設工事の遅れが目立ち、実際に建物が姿をあらわし、人々の日常を受
け入れるようになるには今しばらくの時間が必要です。遅々として進まぬ状
況への苛立ちが、建築家への批判として現われることがあります。住民の
当事者意識や行政の柔軟さのわずかな差が増幅されて進捗に格差が
生まれることがあります。モチベーションを失って被災地を去る人々も少なく
ありません。
─
しかし、住民との信頼関係を築いた建築家たちは、
そうした困難そのものを
地域と共有し、やがてあらわれる空間の豊かさを信じ、地道な活動を粘り
強く続けています。参加する学生たちもこのプロセスに多くを学び、実践の
経験から普遍的な方法を身に付けようとしています。そして、三年間の活動
の中で培われてきたネットワークの広がりを活かし、従来の建築系専門家
の枠を超えてさらに外部へと関係を拡張し、被災地に求められるあらゆる
協働を加速するプラットフォームとして、他分野の人々を積極的に現場につ
なげ、
より多面的で実践的な復興支援を可能とする展開を始めています。
─
発災から3 年。巨大な災害からの復興にあたって、建築家たちがその責任
を全うすることへの皆様の強い期待に応えるべく、状況の進展に鋭敏に反
応しながら、
しかしミッションからぶれることなく、建築家による復興支援ネッ
トワークとして、
アーキエイドは努力してまいります。皆様のますますのお力添
えをお願いいたします。
─
2014 年 3月11日
[アーキエイド]
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク
実行委員会
─
In the afflicted area, many reconstruction programs
have been instituted in parallel with the restoration of
infrastructure, entering the stage of full-scale architectural
recovery. Several of the pioneering projects ArchiAid has
conducted proved fruitful, receiving strong support from the
people of the afflicted area as well as high evaluation from
both Japan and abroad. Achievements made by ArchiAid are
presented in this annual report and on our website.
─
In regard to an overview of the afflicted area as a whole,
conditions are apparently lagging behind in terms of
construction operations due to a serious labor scarcity
and rising material prices. It will definitely require quite
some time for buildings to be completed that support
people’s everyday life. Frustration with the snail pace
of reconstruction at times manifests as criticism toward
architects. Also, the gap existing between the local people’
s sense of ownership and the level of flexibility of the
administration can get amplified and widen a sense of
disparity in the recovery process. In response, a number of
local residents have lost motivation and left their homes.
─
Under such conditions, architects, who have cultivated
a trusting relationship with local people, share such
difficulties with the community, believe in the richness of a
space that will materialize soon, and continuously provide
their quiet dedication with persistence. Students, who
joined ArchiAid, have learned a lot from this process and
are aspiring to acquire a universal method from practical
experience. Moreover, utilizing an expansive network that
they cultivated during the three years of activities, these
architects have gone beyond their expertise in an effort
to expand relations outside of an existing architectural
realm. Using ArchiAid as a platform that accelerates
every cooperative effort required in the afflicted area, they
actively brought in people from various different fields
onsite and have initiated projects that would make more
multifaceted and practical reconstruction support possible.
─
Three years from the great earthquake: In facing recovery
from this massive disaster, and in an effort to meet strong
expectations from the people of Tohoku that architects’
commitment is fulfilled, we, ArchiAid, will respond to
every development of conditions with care and, while
maintaining our original mission, continue to exert our
efforts as a reconstruction support network of architects.
Thank you very much for your support in advance.
─
March 11 th, 2014
ArchiAid –Relief and Recovery by Architects for Tohoku
Earthquake and Tsunami– Committee Member
©ArchiAid
[寄稿 Contribution]
ArchiAid Annual Report 2013
アーキエイド、
震災から生まれた“卵”
古谷誠章
Nobuaki Furuya
建築家・早稲田大学教授
Architect – Waseda University Professor
ArchiAid, The “Egg” Born from Disaster
震災後、早くも三度目の冬を迎えている。
この間の、
もどかしく
る彼らが、熱心であればあるほど、誠実であればあるほど、任
も捗らない復興の足取りを思うと胸が痛む。今なお仮設住居
務に瑕疵や遺漏のないように努めるがあまり、皮肉なことに行
での厳しい生活を送る人々はもとより、
自らの故郷に帰ることの
政手続きが硬直化して、予算が付いているにも関わらず、施
目処すら立たぬ人々のために、
建築家が力を尽くせることのあ
策の実施に時間がかかったり、融通が利かなかったりする実
まりの小ささに、無念の思いがする。
しかし一方で、一人ひとり
態がある。善意による慎重さであるがゆえに安易な批判はた
のその小さな力が、助け合い、対話し、時に真摯に批判しあい
めらわれるし、省庁縦割りの弊害も津々浦々にまで影響して、
ながら協働する中で、
より大きな原動力となって働けることも実
現場には嘆息が漏れるばかりだ。
感する。震災の発生直後に呼びかけられ、瞬く間に多くの声
+
がそれに応えて始められたアーキエイドの活動は、
まさに協働
そうした中で、住民そのものに寄り添い、
その声を形にして、実
と情報共有のプラットフォームとして、確実にその歩みを続け
行すべき案の提言を的確に行う者の使命は限りなく大きい。
て来たと言える。
近年では民間が肩代わりすべき行政サービスの範囲が拡
+
大している。NPO やボランティアによるそうした活動は、成熟
僕自身は、30 年来のつきあいの岩手県田野畑村への支援
した地域社会の中で不可欠なものだ。震災時の行政という
活動を続けているが、
むしろそれは例外的なことで、被災した
“鶏”が産んだ“卵”だともいえるこうした民意の活動が、連帯
多くの自治体や集落にとって、以前から建築家との深い関わ
し、
知見や体験を共有することを通して、
実を結ぼうとしている。
りのあった地域は少ないだろう。
しかし、今が始まりだと思う。
これこそが震災という災いを転じて福となすという、ひとすじの
アーキエイドの活動を通して、
これまでは縁の無かった全国
光明に繋がるのではないだろうか。
の数多くの建築家、大学教員らが、
それぞれの赴いた先で、
+
地元の人々の声に耳を傾け、共に悩み、共にその未来を切り
震災後につくづく思ったことがある。われわれはこれまで、
あま
拓こうとしている。
これがこの先の地域にとって大きな救いにな
りにもコスト至上一辺倒に偏りすぎていた。低価格化を是と
ることを確信し、切に願っている。僕はその意味でも、真摯に
して、
それが行き過ぎたあまりに、生肉ユッケ事件が起き、介
活動する一人ひとりの仲間たちに大いにエールを送るものだ
護の手間を省いたコムスン事件が起き、
耐震偽装事件が起
が、人のすることに完璧は無く、時に誤りや、時に失敗を引き
き、多くの人々があてどもなくリストラされ、
そしてエネルギー生
起こすものであり、
その個々の体験を共有し、
積み重ねていくこ
産コストが安いとされてきた原発に、取り返しのつかない事故
との重要さを思う。
が起きた。その間に、人が長い時間と手間をかけ、知恵を寄
+
せ合って働くことの価値を、われわれは置き忘れてきたのでは
その後もいくつかの地域に招かれて、復興支援に関わるが、
ないか。たとえ粗末な材料でも、知恵つくし手間ひまをかけれ
その中で痛切に感ずることがある。被災後多くの自治体で
ば、
おいしい料理となる。
職員が不足し、全国からの膨大な数の応援職員の手を借り
+
た。中には役場の職員が数多く犠牲となったところもあり、復
この震災に遭わなかった国内・国外のより多くの地域にとって、
興に携わる過半の職員を、
他の自治体からの派遣に頼ってい
この地域の再建を支援し、
それを通じてこの教訓を学び、
そし
る自治体もある。
しかし、
その多くが 3 ヶ月、6 ヶ月、長くても1 年
てそれぞれの地域の未来を築く意志をいかに次世代に継承
で交替する。無理からぬことだ、遠隔の地から派遣され、
スト
していくか、
それこそ他人事では無いはずだ。
レスのかかる職員自身にも家庭があり、家族がいる。無理は
できない。そんな中で、限られた時間内に一心に職務に当た
Already, we have welcomed the third winter since the disaster. It pains
my heart when I think the much needed but still lacking steps taken in
reconstruction. Even now I sometimes think with regret how small the
energies expended by architects have been for those who have been living
a difficult life in temporary housing, and especially for those who have
no prospects on whether they can return home or not. Yet, on the other
hand, I can really feel how the small efforts of each individual person,
helping each other, discussing, and sometimes earnestly protesting, all
within a sense of cooperation, form a great driving force to move things
ahead. Called here right after the disaster, the activities of ArchiAid began
with the response of the voices of countless other architects at that split
moment. I can say with confidence that we have made a steady progress,
using ArchiAid as a platform for information sharing and cooperation.
+
It is rather an exceptional case that I have continued support activities in
Tanohata Village, Iwate Prefecture, an area I have known for 30 years, for
I believe that only a few of the local towns and villages have long-standing
relationships with architects. However, I look at this particular time as
a new beginning. Through the various activities of ArchiAid, countless
architects and university faculty from across Japan who had no relation to
the Tohoku region before set foot in their respective destinations within
the afflicted areas. They have been listening closely to the voices of local
people, grasping their problems as their own, and attempting to open
the road to a bright future in Tohoku. With a sense of certainty that
our activities will be a significant help for the future of the region, we
sincerely hope for its swift recovery. With such a perspective I send cheers
from the bottom of my heart to each and every one of my colleagues, who
devote themselves to the reconstruction of Tohoku. At the same time, I
realize that there is no such thing as perfection in what we human beings
do. Rather, we at times make mistakes and fail. The important thing is to
share and accumulate our individual experiences and learn from them.
+
Having been called to several regions and involved in reconstruction
support activities, I became painfully aware of certain aspects of the
reality. After the disaster, many local towns suffered from the lack of staff
members and had to call to a vast number of backup people from across
Japan for help. In some areas, the disaster took so many lives of town
office workers that they were left with no other choice than depending
on more than half of the needed manpower from other municipalities.
However, those workers from other towns are replaced every three or
six months, or yearly at the longest. It is inevitable considering how
stressful it would be for them to be sent from remote locations, leaving
their families and homes behind. They have their limits. Under such
conditions, the more devotion they bestow on their job within limited
time, and the more sincere they become, they start to pay too much
attention in making sure there are no defects or oversights. That leads
to the inertia of administrative procedures and, even when the budget is
enough, there are many cases where it takes a long time to see the effects
of the measures after they are implemented, or everything is played by
the book. Because such a deliberation derives from good intentions, I
feel hesitant to simply criticize it, while the adverse effect of it impinges
throughout the vertically segmented ministries and agencies. Thus, we
cannot help but wringing our hands.
+
Under the circumstances, it is immeasurably important for us to always be
present for the residents, reflect their voices in our actions, and accurately
propose ideas to be implemented. Today the range of administrative
services that the private sector should assume is expanding. In a mature
regional society, it is crucial that such a shift be achieved through the
activities of NPO groups and volunteers. Today, administrative activities
driven by popular will brought forth through the disaster̶an “egg” laid
by a “chicken,” ̶are finally yielding results through solidarity and the
sharing of knowledge and experience. This progress must shed a ray of
light on our future, by turning the disaster to our advantage.
+
What really hit me after the disaster was that we had been dependent too
much upon the idea of placing cost saving above anything else. Because
price reduction was considered an indispensable and inexhaustible
method, a series of incidents happened one after another, including raw
meat yuk-hoe incident, the COMSN case, in which this biggest nursingcare company received punishment for skipping steps of proper care, and
the earthquake-resistant architectural forgery incident. Many people got
laid off without knowing where to go next and then, the nuclear plant,
known for cheaply produced energy, caused that irredeemable accident.
Being lost in the belief of cost reduction, we have left behind the value
of working and sharing knowledge together through time and care. Even
with humble ingredients, we can make delicious dishes if we exert our
knowledge and effort.
+
Not only in Japan, but also for many places abroad that have been spared
disaster, now is the time to support the reconstruction of the afflicted
area, learn lessons through that experience, and consider the ways to pass
the desire to forge a future of the respective regions down to the next
generation, for it is no longer someone else’s affair.
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013_ Essay
06
[随筆 Essay]
ArchiAid Annual Report 2013_ Essay
07
[随筆 Essay]
復興と建築家│阿部仁史
支援活動の多様化の中で│山梨知彦
カリフォルニア大学ロサンゼルス校芸術・建築学部 建築・都市デザイン学科長/Paul I.and Hisako Terasaki 日本研究センター所長
UCLA, School of Arts and Architecture, Department of Architecture and Urban Design, Professor and Chair / Paul I. and Hisako Terasaki Center for Japanese Studies, Director
日建設計 執行役員 設計部門代表
Nikken Sekkei, Executive Officer Chief Architect, Architectural Design Department, Design Section Principal
震災から三年が経った現在も中央政府 ─単位自治体という構図でのトップ
あれから3 年が経過する。
Within the Diversification of Support Activities │ Tomohiko Yamanashi
Reconstruction and Architects │ Hitoshi Abe
ダウン型の復興計画は、
その縦割りの組織体制に縛られ単なる物理的な
復元を超えて様々な要因が複雑に絡み合う現状を乗り越えた大きなビジョ
一律的なテンプレートによる対処療法を
ン/戦略を描くことができないまま、
多くの地域に展開する状況を引き起こしている。地域によって多様性のある
問題を、
場所から切り離し、
一律的な解法によってメカニカルに対処すること
は、
効率的なように思われるが、
地域の未来を開くものではない。
このような状
況下では、震災前への現状復帰を目指した地域ごとの対処を展開するの
ではなく、
地域の再編、
産業の新生などを見据えた、
広域的で未来に向けた
より包括的な戦略が必要となる。
そして同時に地域の特性を踏まえ、
様々な
問題を結び合わせながら解いていく建築的なアプローチが必要である。
+
残念なことに、政府が進める大きな復興計画において日本の建築家の存
在は全く見えないといってよいだろう。世間の耳目を集めた建築家による震
災への対応事例は、
初期の多くの建築家が手がけた仮設住宅の数々、
集
会所など、極めて個人的な活動の範囲に限定されている。建築家達による
美しい試みの数々は、
今回の復興において日本のトップレベルにある彼らで
すら国家レベルでの“大きな復興戦略”に影響を与える立場になく、復興の
本質に関わる作業に加われていないことを明らかにしている。社会に大きく
貢献するヒーローとしての建築家像はすでに過去のものであり、
社会における
位置づけがより個人的で限定的である現実が浮かび上がる。
+
しかしここで注目すべきは、
このような現実に失望することではなく、
今も多くの
場所において数多くの建築家が草の根のレベルの限定的で個人的なが
ら地域に入り込んだ活動を継続していることだ。地域に分散して自律的に
活動する日本の建築家たちのバラエティに富んだゲリラ的で小さな復興行
為は、地域の特性や特定のニーズが軽視され画一的になりがちなトップ
ダウンで行なわれる大規模な復興に対する新たな戦略の可能性を示して
いるように思える。建築家による数々の活動は、英雄的ではないが故に柔
軟で、時には建築家という職能の定義を超えた活動へ拡がるものになって
いる。
こうした自立的分散型アプローチを続ける建築家達を結ぶ復興支
援ネットワーク
[アーキエイド]
は、地域再建に向けた有効な方法であり、
コ
ミュニティに寄り添いながらも、地方政府に対してある時は手ごわい抵抗
者、
ある時は第三者的な忠告者、
ある時は信頼で結ばれた共同者として
新たな建築家の社会への関わりのかたちを提示しているといえるだろう。
Three years after the disaster, the reconstruction plan is
structured in a top-down style, with the central government
imposing financial constraints and dictating a bureaucratic
framework that deprives individual municipalities of their
autonomy while excluding prefectural authorities entirely.
Constrained by this vertical structure, it is impossible to
formulate a vision or strategy for the future that transcends
mere physical reconstruction and responds to the many
intertwined factors of the region. Stopgap measures drawn
from a uniform template are just deployed in the many
different areas. This mechanical method imposes uniform
solutions in a simplified manner. It may appear to be
effective, but it is incapable of opening up the future of the
region. The application of stopgap measures to each area
will not suffice to bring about a return to pre-earthquake
conditions. Moreover, the situation requires an architectural
approach that is based on the individual characteristics, and
that offers comprehensive solutions to their problems.
Unfortunately, the large-scale reconstruction strategy
advanced by the government does not involve Japan’s
architects. Architects’ responses to the disaster have gained
worldwide attention, including the many temporary houses
that contributed in the early stages. These projects have
been confined to an extremely limited scope of individual
activity. The many beautiful attempts by Japan’s architects
makes clear that not even leading architects are in a position
to influence the reconstruction strategy on the national
level, and they are excluded from the essential operations of
disaster reconstruction. The image of the hero architect who
can make substantial contributions to society is already a
thing of the past. It is clear that architects’ social standing is
ever more confined to an individual, limited basis.
Nevertheless, this situation has not resulted in a loss of hope.
Even now, numerous architects are working at the grassroots
level, engaging with many sites throughout the region on a
limited basis. The autonomous efforts of Japan’s architects
include a rich variety of decentralized, guerilla-style, smallscale actions across the region that demonstrate the viability
of new reconstruction strategies, in contrast to the topdown, large-scale reconstruction method that neglects the
particular characteristics and needs of each region. While
not heroic, the many activities of these architects are
flexible, and may broaden over time to include activities
that transcend the standard definition of the architect’
s profession. ArchiAid is a support network that connects
architects employing autonomous and decentralized
approaches to reconstruction. This network of broad
reconstruction activities constitutes an effective method
for rebuilding the region, and also suggests new ways for
architects to engage with society, sometimes as collaborators
with the community, sometimes as tough rebels against the
local government, sometimes as non-participant advisors,
and at times as cooperators who have built a bond of trust.
石の上にも三年とはよくいったもので、
アーキエイドが最初期に掲げた目標
の一つである、
「復興支援活動のためのプラットフォーム」
としての役割は、
こ
この 3 年間、多くの建築家の被災地における献身的な活動に支えられ、
の年次報告書にまとめられているように、
それなりに体を成してきた。
しかし
復興そのものは、
まだまだ膨大な時間とエネルギーを要する大仕事であり、
ここからが本番である。
+
震災直後から数か月の経験で、
日本の諸都市がいかに一連托生の関係
にあるかを我々は痛感した。たとえば東京では、実害がほとんどなかったに
も関わらず、震災当日には多くの人々が帰宅困難に直面し、引き続いて日
本全国が計画停電を経験し、
日本の夜景は依然に比べ確実に暗くなっ
た。建築の世界では、エレベーターなど建築関連設備の多くが東北で生
産されていたことから、軒並み建設スケジュールが遅延した。一呼吸おい
て、多くの建築関連労働者が仮設住宅建設や復興のため東北に集中し
た結果、
日本全国の建設工事物価が上昇する結果となった。
+
成熟した社会の中では、全ての都市がつながりを持つ。成熟した日本にお
いて、
もはや都市は単独では成立しえないのだ。311 は、被災地のみなら
ず、
日本中を様々な形で強く揺さぶった。東北が復興を果たすまで、原発
問題が安全な状態に至るまで、我々日本人のあらゆる活動は、東北とどこ
かでつながった一蓮托生の関係から逃れられない宿命にある。建築家も、
直接の復興支援活動のみならず、全ての設計行為が、東北の復興や東
北の経済基盤生成につながっていることを改めて意識する必要がある。
+
そんな状況の中、
アベノミックスが起こり、
さらに 2020 年の東京オリンピッ
ク誘致が重なった。東京オリンピックとは言うものの、世界から見れば、成
熟した日本という国家が、2020 年までにオリンピックを迎えるにふさわしい
状況に東北を復興し、原発を安定した状態に出来るか否かが問われてい
ると言っていいだろう。我々建築家は、
この機会を東北や福島と意識的に
接続し、東北の復興や経済基盤の生成などと結びつける具体的なプラン
を描かなければならないのではなかろうか。かくのごとく、東北への支援活
動の在り方は、急速に変化し、拡大しているように感じている。アーキエイド
も、初期の「復興支援活動のためのプラットフォーム」から、
さらに多様な広
がりを持ったものへと変化を遂げていかなければならないのかもしれない。
It’s been 3 years since the disaster.
Immediately after the disaster, ArchiAid laid out a goal of
“creating a platform for reconstruction assistance activities”
and, in the past 3 years, with the committed assistance of
many architects in the afflicted areas, has made reasonable
progress as summarized in this annual report. There is a
proverb; “three years on a cold stone will make the stone
warm (i.e. perseverance prevails)” that aptly describes our
persevering efforts. However, reconstruction itself is a great
task, which requires more time and energy, and for which
the key stage has not yet begun.
Experiencing the first few-months following the Great
Tohoku Earthquake, we keenly felt how the cities of Japan
were all in the same boat. In Tokyo, for example, although
there was almost no real damage, many people had difficulties
making it back home on the day of the earthquake. This was
followed by nationwide planned electricity-rationing outages
that made the Japanese nightscape considerably darker. For
the case of architecture world, because a great number of key
architectural components such as elevators were produced in
the Tohoku region, building schedules fell behind at every
turn. After catching back up to speed, many construction
workers converged on Tohoku for reconstruction and to build
temporary housings. As a result, the price of construction
work across Japan soared.
In a mature society all the cities are closely linked to
each other. In mature Japan, cities can no longer exist
independently. 3 /11 violently shook not only the afflicted
areas but also Japan as a whole in various ways. Until
Tohoku accomplishes its reconstruction, and until the
issues surrounding nuclear power plants reach a safe state,
every activity we Japanese take part in is destined to be
on the ‘same boat’ that Tohoku boarded with the disaster.
Moreover, architects need to re-acknowledge not only
direct reconstruction support activities but also that every
planning action leads to the reconstruction of Tohoku and
the formation of its economic infrastructure.
It was under such circumstances that the positive effects
of Abenomics began as well as the successful bidding for
Tokyo Olympics 2020 . From international standpoint, this
called into question whether the matured nation Japan is
capable of reconstructing Tohoku and stabilizing the nuclear
power plants sufficiently enough to hold the Olympics in
2020 . By consciously linking this opportunity to Tohoku
and Fukushima, we architects must draw up a concrete plan
for the reconstruction and formation of an economic base
of Tohoku. Because of the multitude of needs, we feel that
the modality of Tohoku support activities are changing and
expanding rapidly. We also feel that ArchiAid might have
to step up from its embryonic goal of “creating a platform
for reconstruction assisting activities” and undergo a shift to
become something more diverse.
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
Projects
08
支援・協力プロジェクト一覧
09
ArchiAid Annual Report 2013
Projects
10
[凡例 Notes]
:プロジェクト Project
:協力 Cooperation
●
○
Support and Cooperation Projects
長清水番屋
[日本]
A 岩手県九戸郡野田村 Nodamura, Iwate
○
記憶の街ワークショップ in 野田[2013.12]
B 岩手県下閉伊郡田野畑村 Tanohatamura, Iwate
○
記憶の街ワークショップ in 田野畑[2013.1]
○
記憶の街ワークショップ in 島越[2013.9 -10]
Q 福島県南相馬市 Minamisoma city, Fukushima
復活の塔と壁画のある仮設集会所[2011.5-12]
●
●
南相馬コアハウス[p45]
○
|
|
埼玉県八潮市 Yashio city, Saitama
─
東日本大震災復興支援 模型復元プロジェクト
─ 三陸に生きた集落たち─ 失われた街 LOST
記憶の街ワークショップ in 小本[2013.11]
D 岩手県宮古市 Miyako city, Iwate
○
記憶の街ワークショップ in 田老[2013.4]
E 岩手県下閉伊郡山田町 Yamadamachi, Iwate
○
○
●
「3.11 失われた街」展[2011 .11 -12]
記憶の街ワークショップ in 山田町[2013.3]
○
釜石市復興計画支援[p52 -53]
○
○
[2012 .11]
復旧復興支援建築展「建築に何ができるか、
できることとできないこと」
[2012 .11]
「復興の原理としてのコミュニティ─ オランダからの提言」
○
東日本大震災復興支援プロジェクト
「つくることが生きること」東京展
[2012.9-]
釜石市復興公営住宅(東部地区天神町)
トークセッション ArchiAid「観光資源のネットワークが描く復興のかたち」│
─
)2012.11-]
釜石市災害復興公営住宅(小白浜地区その1[
アーツ千代田 3331[2013 .3]
●
釜石市半島部全浜災害復興公営住宅[p48 -49]
○
グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション 2013」│東京ミッドタウン[2013.11]
○
記憶の街ワークショップ in 釜石[2013.6]
●
半島支援勉強会[p46 -47]
○
東日本大震災に関する修士研究論文/制作合同発表会[2013.4]
I
○
●
岩手県陸前高田市 Rikuzentakata city, Iwate
記憶の街ワークショップ in 陸前高田[2013.9]
J 宮城県気仙沼市 Kesennuma city, Miyagi
●
○
○
「失われた街」模型復元プロジェクト[p18 -19]
[2012 .9]
「失われた街 ギャラリー・
リーディング 気仙沼─ 内湾」
|
|
○
|
|
記憶の街ワークショップ in 大島[2012 .3]
●
新・港村アーキエイド展示/被災地の漢たちトークショー[2011.8 -11]
○
大島のみらいを考える会 in 大島[2012 .10 -]
●
失われた街 3.11のための模型復元プロジェクト展[2012.9]
●
気仙沼大島エコ &アートプロジェクト[p20 -21]
○
失われた街 3.11のための「記憶の模型」展[2012.11 -12]
J
K
N
EARTH MANUAL PROJECT 展│
KIITO[2013 .10]
O
P
L
M
フランス ロシュフォール Rochefort, France
Risk & Architecture Workshop[p54 -55]
建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?」
Q
R
シンポジウム│パリ日本文化会館[2013 .3]
●
|
|
○
ドイツ ベルリン Berlin, Germany
The Great East Japan Earthquake ArchiAid: Rethinking-Reconstruction │
Aedes am Pfefferberg[p56 -57]
3.11 震源地
Epicenter
─
牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.[p34]
南三陸町
─
牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ2013[p35 -39]
Minamisanriku town
Minamisanriku town, Miyagi
[p36]
─ 小積浜お地蔵様プロジェクト
●
A Book for Our Future, 311[p22]
─ 蛤浜・民家リノベーションワークショップ[p37]
●
長清水番屋[p23]
[p38]
─ 前網浜・五十鈴神社再興プロジェクト
○
TAKADAI PROJECT[2011.6 -]
[p38]
─ 牧浜・牧竹納涼盆踊り運営ボランティア
─
L 宮城県石巻市 雄勝半島
北上
Kitakami
[p42]
第1回浜の学校「牡鹿漁師学校」
Ogatsu Peninsula, Ishinomaki city, Miyagi
─ 「侍浜の家」整備計画[p43]
●
[p24 -29]
雄勝スタジオ
●
二渡神社修繕計画[p40]
○
雄勝《机・椅子から学校を考える》
●
[p41]
牡鹿半島・東浜のための漁村センター改修プロジェクト
H
東日本大震災復興支援
フランス パリ Paris, France
─ 「3.11 後の建築・都市─
神奈川県横浜市 Yokohama city, Kanagawa
○
I
|
|
|
|
災害復興実践学シンポジウム
「激甚災害からの住宅復興─コアハウスの可能性─ 」│建築会館ホール[2014 .1]
記憶の街ワークショップ in 気仙沼 ─ 内湾[2012 .9]
F
G
大阪府大阪市 Osaka city, Osaka
1.17/ 3.11 明日への建築展[2012 .2 -3]
[海外]
SHIBAURA HOUSE パートナーシッププログラム[p59]
[2013.4]
[東北再発見 #1 観光を考えるワークショップ]
[2013.6]
[東北再発見 #2 牡鹿半島における東北旅行ケーススタディ]
[2013.12]
[p35]
[牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ 2013 活動報告会]
●
E
「復興─まちを再建するつながりの力─」
)2013 .1]
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO[
─
H 岩手県大船渡市 Ofunato city, Iwate
○
記憶の街ワークショップ in 大船渡[2013.8]
D
愛知県名古屋市 Nagoya city, Aichi
「失われた街:3.11のための鎮魂の復元模型 14」展[2012.3 -4]
「つくることが生きること」神戸展│
卒業設計日本一展 2012 巡回展[2012 .10]
○
C
U 兵庫県神戸市 Kobe city, Hyogo
○
失われた街:3.11のための模型復元プロジェクト展[2012.6 -7]
PechaKucha x ArchiAid[2012 .11]
PechaKucha Night Special 東京デザイナーズウィーク2012[2012 .10]
○
○
○
失われた街 ─三陸に生きた集落たち─[2011 .12 -2012 .1]
○
●
|
|
Nagashizu village, Tokura area,
B
アーキエイド巡回展[2012.4]
[2011.4]
特別オープンデスク
●
G 岩手県釜石市 Kamaishi city, Iwate
●
○
S 東京都 Tokyo
ニコニコフレーム[2011.4]
F 岩手県上閉伊郡大槌町 Ootsuchicho, Iwate
○
記憶の街ワークショップ in 大槌町[2013.5]
○
HOMES 八潮展[2012 .3-4]
五十嵐太郎氏講演会
[2013.10]
シビックセンターコロネット
|
|
K 宮城県南三陸町戸倉地区 長清水集落
A
アーキエイドの活動展「東日本大震災─ 3月11日と今日─ 」│葵丘[p58]
JR岡崎駅周辺のまちづくりを考える」│
「震災復興活動から、
R 福島県双葉郡浪江町 Namiemachi, Fukushima
○
[2013 .10]
記憶の街ワークショップ in 浪江町「浪江─ 請戸、
権現堂」
C 岩手県下閉伊郡岩泉町 Iwaizumicho, Iwate
○
T 愛知県岡崎市 Okazaki city, Aichi
●
雄勝半島
ワークショップ[2012 .11 -]
●
[p44]
地域再生最小限住宅 板倉の家/コアハウス
○
船越残存民家古材活用計画[2012 .12 -2013 .1]
─
コアハウス/板倉の家 見学会[2013 .1]
○
雄勝生活研究所[p28 -29]
─
つくっぺおらほの復興家づくりの会+
○
名振地区復興公営住宅[p26]
○
(仮称)
[p27]
波板地区コミュニティーセンター
M 宮城県石巻市 牡鹿半島
アーキエイド コアハウス勉強会[2013 .1 -2]
12
|
|
○
●
牡鹿半島支援活動[p30 -45]
O 宮城県七ヶ浜町 Shichigahama town, Miyagi
─
鮎川の家[2012 .4 -]
●
[p50 -51]
復興プロポーザル支援プロジェクト
─
サマーキャンプ2012[2012.8]
─
七ヶ浜町遠山保育所[2011.9 -2013.5]
─
鮎川浜 WG[p32 -33]
─
七ヶ浜中学校[2011 .12 -]
─ サマーキャンプ2012 ×MOOM[2012.8]
─
七ヶ浜町災害復興公営住宅[2012 .6 -]
─
観光 WG[2012 .3 -]
─
パタンブックWG[2012 .3 -]
─
公営住宅 WG[2012 .3 -]
─
小学校 WG[2012 .4 -]
○
17
旧北上川
Previous Kyukitakami river
石巻市街地
Ishinomaki central area
3
矢本
Yamoto
コアハウス
1
7
10
狐崎漁村センター
国際交流基金巡回展
宮戸島
Miyato island
[2012 .12]
国際建築ワークショップ 10 周年記念シンポジウム
『震災復興と国際建築教育』
[2012 .4]
「Japan Studio」
室浜 Murohama
○
○
S
3.11 東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか
復興カレッジ in 仙台 建築家と考える 新生東北のデザイン[2012 .3]
震災復興シンポジウム 2013「みやぎボイス」│せんだいメディアテーク[2013 .4]
大浜 Ohama
塩竃市
月浜 Tsukihama
Shiogama city
七ヶ浜中学校
七ヶ浜町遠山保育所
七ヶ浜町災害復興公営住宅
七ヶ浜町
T
U
Shichigahama town
仙台塩竃港
Sendai-Shiogama port
11
雄勝半島
牡鹿半島
Ogatsu Peninsula
Oshika Peninsula
─
─
1
名振 Naburi
1
小竹浜 Kodakehama
17 給分浜
Kyubunhama
2
船越 Funakoshi
2
折浜 Orinohama
18 小渕浜
Kobuchihama
3
荒 Ara
3
蛤浜 Hamagurihama
19 十八成浜
4
大須 Osu
4
桃浦 Momonoura
20 鮎川浜
Ayukawahama
5
熊沢 Kumazawa
5
月浦 Tsukinoura
21 新山浜
Niiyamahama
6
羽坂 Hazaka
6
侍浜 Samuraihama
22 泊浜
Tomarihama
7
桑浜 Kuwanohama
7
荻浜 Oginohama
23 祝浜
Iwainohama
8
立浜 Tachihama
8
小積浜 Kozumihama
24 谷川浜
9
大浜 Ohama
9
牧浜 Maginohama
25 大谷川浜
10 小島
Ojima
10 竹浜
11 明神
Myojin
11 狐崎浜
12 雄勝中心部
Ogatsu downtown
Takenohama
Kitsunezakihama
12 鹿立屋敷
13 福貴浦
Sudachiyashiki
26 鮫浦
27 28
5 6
Matsushima town
つながりの種[2011.6 -10]
寄瀬小学校
4 荻浜小学校
2
石巻港
Ishinomaki port
松島町
─ 阪神・中越・玄界島から学ぶ住宅供給の手法─[2012 .10]
7 6
16
Onagawa town
鳴瀬川
Naruse river
アメリカ コネチカット州 Connecticut State, United States of America
Japan Reconstruction with ArchiAid[2012 .11 -]
日本大震災における災害復興公営住宅計画の実践的手法に関する連続講座
5
女川町
[2012 .3]
「3.11 ─ 東日本大震災直後、
建築家はどう対応したか」
○
8
Higashimatsushima city
P 宮城県仙台市 Sendai city, Miyagi
International Joint Studio: Sendai Coast 2012[2012 .6]
○
大須中学校
9
15
●
○
10
14
ソラノキャンバス[2011.5-9]
東松島市
K-O > page: 09 -10
●
13
宮城県東松島市 Higashimatsushima city, Miyagi
[2011 .7 - 8]
サマーキャンプ『半島“へ”出よ』
4
11
石巻復興計画支援[2011 .9 -]
●
3
2
1
北上川
Kitakami river
N 宮城県石巻市 Ishinomaki city, Miyagi
●
Oshika Peninsula, Ishinomaki city, Miyagi
Ogatsu Peninsula
8
24
9
13
12
14
Oshika Peninsula
16 大原小学校
17
Maeamihama
Yoriisohama
21
18
19 鮎川小学校
田代島
Tashiro island
20
鮎川の家
金華山
Kinkasan
Oyagawahama
28 寄磯浜
22
牡鹿半島
15
Samenoura
27 前網浜
23
漁業インターン
東浜小学校
Kugunarihama
Yagawahama
26
25
Fukkiura
13 呉壺
Kuretsubo
14 小網倉浜
Koamikurahama
14 唐桑
Karakuwa
15 清水田浜
Shimizutahama
15 水浜
Mizuhama
16 大原浜
16 分浜
Wakehama
17 波板
Namiita
網地島
Aji island
Oharahama
©ArchiAid
2011.3.11
4
5
6
7
8
9
10
11
●
2012.1
2
3
●
2011.7- 住民参加ワークショップ
●
2011.10.14 ギャラリー・
リーディング
●
4
●
2011.11.2-12.24「311 失われた街」展
│ 18 -19 │「失われた街」模型復元プロジェクト ‘Lost Homes’ Model Restoration Project
2011.3.25-
12
5
6
8
9
10
11
12
●
●
2012.6.16-6.24〈記憶の街ワークショップ〉大槌
2012.3.17-4.7「失われた街:3.11のための鎮魂の復元模型 14」展
● 2012.3.17-18, 5.4 -5〈記憶の街ワークシ
ョップ〉大島
●
●
●
●
2011.8.1 集会所着工─ 中旬竣工
●
2
3
4
2013.1.8 -1.13
〈記憶の街ワークショップ〉田野畑
2012.9.22-30〈記憶の街ワークショップ〉気仙沼─内湾
2012.10-「大島のみらいを考える会」
●
2012.6.30-7.15, 8.31-9.9 失われた街 3.11のための模型復元プロジェクト展
●
2012.11.29 -12.19 失われた街 3.11 のための「記憶の模型」展
2013.1.17-27 ●
│ 復活の塔と壁画のある仮設集会所 Temporary Community Space with the Revival Tower and Wall Painting
2011.5.29-12.13
2013.1
2012.3.25-4.21 三陸に生きた集落たち─ 失われた街 LOST HOMES 八潮展
2012.2.18-3.12「1.17/3.11 明日への建築展」
2011.12.13 -2012.1.15「失われた街−三陸に生きた集落たち−」
7
●
5
6
7
8
9
● 2013.4.9-14〈記憶の街ワークシ
#2 田老
ョップ〉
2013.3.14 -20〈記憶の街ワークショップ〉
いわて・ふるさとの記憶シリーズ #1 山田町
2013.2.22-26〈記憶の街ワークショップ〉浪江─請戸、権現堂
●
●
2013.5.13-19〈記憶の街ワークショップ〉#3 大槌町
● 2013.6.1-7〈記憶の街ワークシ
#4 釜石
ョップ〉
●
10
2013.8.5-11〈記憶の街ワークショップ〉#5 大船渡
「つくることが生きること」神戸展
●
2011.6.4- ながしずてぬぐい
● 2011.6.1- TAKADAI PROJECT 開始
●
●
2011.9.28 ながしずてぬぐい配布
●
2012.1.31- ながしずてぬぐい春
│ 23 │ 長清水番屋 Nagashizu Banya
●
2011.8.20-
●
●
2012.2.19 着工
●
2012.3.31 ながしずてぬぐい春販売
2012.6.2- ナガシズスケープ
● 2012.5.27 逃げ地図 WS
●
●
2012.10.1 GOOD DESIGN AWARD 2012 受賞
●
●
●
2014.1
2
2013.12.2-8〈記憶の街ワークショップ〉#9 野田
2013.11.4 -10〈記憶の街ワークショップ〉#8 小本
│ 20-21 │ 気仙沼大島エコ & アートプロジェクト Kesennuma Oshima Eco & Art Project
東日本大震災復興支援プロジェクト
●
2011.4.6-
12
● 2013.9.30-10.6
#7 島越
〈記憶の街ワークショップ〉
2013.9.2-8〈記憶の街ワークショップ〉#6 陸前高田
2011.11.28-12.13 塔施工
│ 22 │ A Book for Our Future,311
11
2013.1-「the book」編集プロジェクト
●
2012.11.26- コミック誌「エレガンスイブ」“Good Design”掲載
●
2013.9.14 2013.9.14 -11.2 大島みらいデザインスクール
2013.7.27-28「J-POP サミットフェスティバル 2013」展示
2013.7- ながしずてぬぐい 漆と杜
●
2013.9.20-「ながしずうるし」プロジェクト
2012.3.19 完成
2012.2.1 長清水番屋オーナメント ● 2012.3.4 上棟式
●
│ 52-53 │ 釜石市復興計画支援 Kamaishi Reconstruction Plan Support
2012.10.16 - 長清水番屋 IIプロジェクト
●
2012.12.26-27 長清水番屋 II 建設
●
2013.8 ルーバー設置
●
2011.4.12-
●
2012.9- 釜石市災害復興公営住宅(東部地区天神町)設計候補者選定簡易プロポーザル
●
2012.9-「かまいし未来のまちプロジェクト」立ち上げ
●
2013.11- 釜石市民ホール(仮称)及び釜石情報交流センター
(仮称)
建設工事設計業務委託プロポーザル
2012.11- 釜石市災害復興公営住宅(小白浜地区その1)設計候補者選定簡易プロポーザル
●
│ 48 -49 │ 釜石市半島部全浜災害復興住宅
2013.4- 釜石市唐丹地区及び鵜住居地区学校等建設工事設計候補者選定簡易プロポーザル
Disaster Recovery Public Housing for All Shores of the Peninsula of Kamaishi City
2012.11-
●
2013.12.19 大石地区見学会
│ 石巻市復興計画支援 Ishinomaki Reconstruction Plan Support
2011.9.1-
│ 50-51 │ 復興プロポーザル支援プロジェクト Reconstruction Proposal Support Project
●
2011.8.20- ● 2011.9- 七ヶ浜町遠山保育所改築基本設計及び実施設計業務簡易公募型プロポーザル
● 2011.12- 七ヶ浜中学校建設基本
・実施設計業務委託プロポーザル
│ ソラノキャンバス Sorano Canvas
2012.5.27, 6.3 第1回公民分館ワークショップ
●
●
2012.7.7, 7.22 第2回公民分館ワークショップ
●
2012.6- 七ヶ浜町災害公営住宅設計候補者選定簡易プロポーザル
● 2012.7- 七ヶ浜町遠山保育所起工式
2013.2.2, 2.16 第1回災害公営住宅ワークショップ●
│ つながりの種 Seed of Relationship
2012.1-6
●
2013.3.16 第2回災害公営住宅ワークショップ
2013.3 七ヶ浜町遠山保育所竣工
●
●
2013.5.11 第3回災害公営住宅ワークショップ
●
2013.5.2 七ヶ浜町遠山保育所開所式
●
●
2013.10.30-11.4 Good Design Award 受賞展
2012.6.30 公開シンポジウム
「Good Design Exhibition 2013(
」アーキエイド &コアハウス展示)
●
●
│ ArchiAid 事務局 ArchiAid Bureau
2011.4.11- archiaid.org open
●
2011.9.30 一般社団法人アーキエイド設立
●
│ 新・港村アーキエイド展示 Shin-Minatomura ArchiAid Exhibition
2011.8.6 -11.6
●
2011.9.4 -10.14 被災地の漢たちトークショー
2012.3.6 3.11 東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか 復興カレッジ in 仙台 建築家と考える 新生東北のデザイン
● 2012.3.11 “Moving Forward: Life after the Great East Japan Earthquake”
● 2012.3.11-25
『 3.11つくることが生きること』東日本大震災復興プロジェクト展
2013.8.20-9.1『アーキエイドの活動展 東日本大震災─ 3月11日と今日─
2012.11.6-9 第 4 回復旧復興支援建築展「建築に何ができるか、
できることとできないこと」
● 2012.11- アーキエイ
ド片平オフィス開設
2013.4.6-7 震災復興シンポジウム 2013「みやぎボイス」参加
● 2013.3 .7『建築ノ
ート No.9 』編集協力
●
●
2012.8.17-8.18 MOOM 玉浦八月映画館
● 2012.7.5
2012.3.2- 国際交流基金巡回展
「復興の原理としてのコミュニティ─オランダからの提言」
● 2012.3.8- “RESET – 11.03.11 #New Paradigms”
● 2012.7.8
『 記憶をつなぐ復興』
アーキエイド・シンポジウム in KOBE
● 2012.3.10『浜からはじめる復興計画 牡鹿
・雄勝・長清水での試み』
出版
★ 2012.3.11『 ArchiAid Annual Report 2011 』公開
● 2012.3.29「3.11 後の建築
・都市─ 建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?(
」シンポジウム ─ 3.31/展示 ─ 5.8)
● 2012.4.10-22「復興─ま
ちを再建するつながりの力─」
アーキエイド巡回展
●
2012.10.31 PechaKucha Night Special TDW2012
● 2012.11.22 PechaKucha×ArchiAid
●
2013.6.20 Good Design Award 2013 応募
2013.4.1-2014.3.31
●
●
●
●
●
2012.4 - インターンシップ2012 年度前期
●
2012.10- インターンシップ2012 年度後期
●
2013.10.25-2014.1.5『 The Great East Japan Earthquake
ArchiAid: Rethinking-Reconstruction 』開催
2013.5- インターンシップ2013 年度前期
2013.4.27
●
2013.6.21
●
●
●
2013.3 竣工
2013.8.13 -18
●
2013.8.21 -23
2013.8.23 -
2012.3.6 -3.8 牡鹿合宿
●
│ 鮎川の家 Ayukawa Launch Pad
2012.4-
●
2013.4.29 牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.
2012.8- open
●
│ 44 -45 │ 地域再生最小限住宅 板倉の家/コアハウス Minimum House for Local Revitalization: Itakura no Ie/Core House
プロジェクトクロニクル
2013.12.14 活動報告会 @SHIBAURA HOUSE
│ 40 │ 二渡神社修繕計画 Niwatari Shrine Renovation Plan
2012.8.24-8.26
2012.1-『浜からはじめる復興計画 牡鹿・雄勝・長清水での試み』編集
●
│ 43 │「侍浜の家」整備計画‘Samuraihama Home’ Maintenance Plan │ 42 │ 第一回浜の学校 牡鹿漁師学校 1st Shore School: Oshika Fisherman’s School
│ サマーキャンプ 2012 Summer Camp 2012
2011.10-
2013.11- インターンシップ2013年度後期
2013.8-12
2012.10.22-2013.3
│ 30-45 │ 牡鹿半島支援活動 Oshika Peninsula Support Activities
● 2013.12.14
“牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ2013 活動報告会”
│ 35-39 │ 牡鹿半島アーキエイド・
ミニキャンプ 2013 Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013
Fishing Village Center Renovation Project for Higashihama, Oshika Peninsula
2011.7-8.31
●
2012.1.7- 構想
2012.11.24 上棟式
●
2013.1.16 見学会
●
2013.2.16 第 2回勉強会
●
● 2012.12.25 竣工式+譲渡式 完成見学会
2012.11.8 モデルハウス着工
2013.1.27 第1回つくっぺおらほの復興家づくりの会+アーキエイド コアハウス勉強会 ●
●
●
2013.12.18-19 ガレージ工房修繕
2013.10.30 -11.4 Good Design Award 受賞展「Good Design Exhibition 2013(
」展示)
● 2014.1.13
2013.10.1 Good Design Award 2013 受賞 & ベスト100 選出
● 2013.11.7 Good Design Award 2013 金賞
(経済産業大臣賞)受賞
│ 45 │ 南相馬コアハウス Minamisoma Core House
Project Chronicle
2012.10 - 提案
●
│ 32-33 │ 鮎川浜 WG Ayukawahama Working Group
2012.5.11
第1回連絡会
2012.3-
協力:
2013.10.4-24 EARTH MANUAL PROJECT 展(牡鹿半島支援活動)
2013.4.27 “東北再発見 #1 観光を考えるワークショップ”
● 2013.6.21 “東北再発見 #2 牡鹿半島におけ
る東北旅行ケーススタディ”
2011.11- 関東学生サポーター活動開始
2011.8.29- インターンシップ2011年度後期
│ サマーキャンプ『半島“へ”出よ』Summer Camp “Go to the Peninsula”
プロジェクト:
●
2013.9.14-
│ 41 │ 牡鹿半島・東浜のための漁村センター改修プロジェクト
│ プロジェクト名
2013.10.1 Good Design Award 2013 受賞
│ 59 │ SHIBAURA HOUSE パートナーシップ・プログラム SHIBAURA HOUSE Partnership Program 2013
│ 60-61 │ インターンシップ・プログラム Internship Program
掲載頁
●
│ 54-55 │ Risk & Architecture Workshop
2011.4.4- 4.30
2011.4 .11-
●
● 2013.5.31-12『 ArchiAid Annual Report 2012 』
2013.2.15 SHIBAURA HOUSE 2013 年度パートナーシップ決定
寄付販売開始@南洋堂
★ 2013.3.11
『 ArchiAid Annual Report 2012 』公開
● 2013.3.30「3.11 後の建築・都市─ 建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?」シンポジウム
● 2013.3.30- 東日本大震災復興支援
「つくることが生きること」東京展(トークセッション:ArchiAid「観光資源のネットワークが描く復興のかたち」
)
2014.1.13
災害復興実践学シンポジウム
「激甚災害からの住宅復興
─コアハウスの可能性─」開催
「知っていること」
「知っているつもりでいたこと」
「知らなかったこと」』
●
│ 特別オープンデスク Open Desk for Students in the disaster areas
│
2014.1.18 家並みワークショップ ●
2012.11- News Blog Open
2012.3.18 ワークショップ
2011.6 -10
[凡例]
2013.9.23 復興まちづくりワークショップ
2013.9 七ヶ浜中学校起工式
│ Japan Reconstruction with ArchiAid
│ International Joint Studio: Sendai Coast 2012
2011.5-9.4
●
[notes]
●
●
2012.5.23
第2回連絡会
●
●
2012.8.25 サマーキャンプ 2012 × MOOM
●
2012.10.26 第 3回連絡会
●
2012.12.25 第 4 回連絡会
●
2013.3.30「3.11 後の建築・都市─ 建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?」シンポジウム(展示)
2013.3.23 鮎川浜全住民説明会 ● 2013.4.29 牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.(ビジターセンターチーム)
●
2012.3-
Project:
Cooperation:
●
│ パタンブックWG Pattern Book Working Group
2012.3-
●
●
2013.9.24 第 4 回協議会
● 2013.8.28 第 2 回協議会
● 2013.10.15 第 5 回協議会
2014.1.25 地鎮祭
●
│ 観光 WG Tourism Strategy Studies Working Group
│ Page │ Project Name
2013.9.22 建設決定
●
●
2013.8.6 第1回鮎川港まちづくり協議会
● 2013.9.11 第 3 回協議会
●
●
2013.12.10 第 7回協議会
2013.11.11 第 6回協議会
●
2014.1.14 第 8回協議会
2013.4.29 牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.(金華山道チーム)
2013.4.27 東北再発見 #1
●
2013.6.21 東北再発見 #2
●
2013.9.29-10.1 蛤浜・民家リノベーションワークショップ
2012.8 浜の将来図
2012.4.25『浜のくらしから浜の未来を考える─ 牡鹿半島復興計画のためのデザインパタンブック』作成
●
2013 .3.31
●
2013.3.31『浜のくらしから浜のすまいを考える─ 石巻市半島部復興計画のためのデザインパタンブック』作成
│ 公営住宅 WG Public Housing Working Group
2012.3-
●
│ 47 │ 小学校 WG Elementary School Working Group
2012.4-
●
2012.5
●
●
2012.6
●
荻浜小学校
(カキむき体験)荻浜小学校(金華山道ハイキング)
2012.9 大原小学校(わかめクッキー)
●
2011.5.16-
●
●
●
2012.12 鮎川小学校(太鼓)
●
●
2013.3.27『小学生の牡鹿探検ブック』発行
●
2013.6 荻浜小学校(全校ハイキング)
2013.6 鮎川小学校(学芸会)
●
●
●
●
● 2011.12.24 第 2回勉強会
● 2012.2.19 第 4 回勉強会 & 中間報告会
2011.12.3● 2012.1.22 第 3回勉強会
● 2012.3.4 第 5回勉強会
2011.12.3 第1回勉強会
│ 24 -29 │ 雄勝スタジオ Ogatsu Studio
●
2012.10.20 三校合同文化祭(荻浜小学校、荻浜中学校、東浜小学校)
│ 46-47 │ 半島支援勉強会 Peninsula Support Study Meeting
●
2012.11.5-12.17 石巻市半島部災害公営住宅勉強会
2012.10 寄磯小学校(海洋体験)
● 2012.7.15 第 9 回勉強会 &メデ
2012.4.8 第6回勉強会 ● 2012.5.13 第7 回勉強会 ● 2012.6.17 第8回勉強会
ィア公開中間報告会
● 2012.4.25『浜の
くらしから浜の未来を考える─ 牡鹿半島復興計画のためのデザインパタンブック』公開
2012.4 第2回雄勝地区民家実測調査
●
2012.3 第1回雄勝地区民家実測調査
●
●
2012.9.12 第2回雄勝未来会議
2012.8.19 第1回雄勝未来会議
●
2012.11.18 第11回勉強会
2012.10.21 第10 回勉強会
●
●
●
2012.11.23 第12回勉強会
●
2013.1.18 第13回勉強会
●
2013.3.17 第15回勉強会
2013.2.17 第14 回勉強会
●
●
2013.9 大原小学校(カキ養殖体験)
2013.7.22-23 荻浜小学校(遠足・漁業体験)
2013.7.22-23 東浜小学校(磯遊び・写真教室・地域学習など)
● 2013.7.15 第19 回勉強会
2013.4.20 第16 回勉強会 &「東日本大震災に関する修士研究論文/制作合同発表会」開催
2013.3.31『浜のくらしから浜のすまいを考える─ 石巻市半島部復興計画のためのデザインパタンブック』公開
● 2013.5.19 第17 回勉強会
● 2013.6 .23 第18 回勉強会
●
●
●
●
2013.11.15 東浜小学校(大学生の発表)
2013.10.20 荻浜小学校(合同文化祭)
● 2013.12 大原小学校
・東浜小学校(発表会)
2013.9.8 第21回勉強会
2014.1.26 第23回勉強会 ●
2013.8.11 第20回勉強会
●
2013.11.24 第22回勉強会
2012.11《机・椅子から学校を考える》
ワークショップ
2012.10.10 第3回雄勝未来会議
2013.1.25 第4回雄勝未来会議 ●
2012.12-2013.1 船越残存民家古材活用計画
●
2013.5.30 第5回雄勝未来会議
●
2013.9.9 -11 大須地区実測調査
2014.1.17 第6 回雄勝未来会議 ●
│ 27 │ 波板地区コミュニティセンター(仮称)Namiita Ward Community Center (Temporary)
2013.3-
●
│ 雄勝手帖 Ogatsu Notebook
2013.10.22 地鎮祭
●
2013.12.5 上棟式
│ 26 │名振地区復興公営住宅 Naburi Area Reconstruction Public Housing
2012.8-2013.3
●
│ 28 -29 │ 雄勝生活研究所 Ogatsu Lifestyle Research Hub
2012.2.15- 構想開始
●
2013.4.14「おがつスターズ」立ち上げ
2013.9.10 第1回ワークショップ
●
2013.10.30 第 2回ワークショップ
●
2013.12.18 第 3回ワークショップ
2013.12.5 波板地区コミュニティーセンター
(仮称)上棟式サポート
●
●
2013.7.28「GO SLOW CITY|スローなまちでいこう」発足記念イベント開催
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013_ About Us
14
アーキエイドとは何か
ArchiAid Annual Report 2013_ About Us
アーキエイド組織図
ArchiAid
Organization Chart
What is ArchiAid?
実行委員会
Committee
15
承認
素案
事務局
Bureau
賛同者
Advocate
地域支援
Regional Support
寄付者
Donor 人材育成情報共有啓発
Education, Information
コア会議 Core Meeting
プロジェクトA Project A
プロジェクトB Project B
●プロジェク
トC Project C ……
●
●
人材育成教育 Education
展覧会・シンポジウム Exhibition / Symposium
●出版 Publication
●
WEB・アーカイブ Website / Archive
●取材
・プレス Reports / Press
●
●
これらのアクションによって、
アーキエイドは発足以降、建築家たちがその能
できるプラットフォームの確立を目指して活動しています。
In the aftermath of the Tohoku earthquake and tsunami
disaster, architects got together to form ArchiAid, a
reconstruction-assistance network, where a variety of
assistance activities provided by architects are linked
together to establish a foundation that strives to coordinate
efforts in disaster-affected areas requiring support.
+
+
アーキエイドは、被災地の復興とあわせ、被災地の建築教育環境がいち早
アーキエイドには次の3つの活動目標があります。
The 3 Operational Objectives of ArchiAid:
1 │ The Creation of a Foundation that Assists in
Reconstruction and Promotes the Regeneration of
Disaster Areas through a Multi-Faceted
International Network.
By utilizing connections with architects and universities
globally, AchiAid seeks to construct an inter- and crossdisciplinary pool of creative experts who can provide
human resources and offer wide-ranging support in town
planning, consultation on reconstruction plans, and
cultural-educational community care, with the goal of the
reconstruction and promotion of regeneration efforts in
disaster areas.
2 │ Development of a Practical Reconstruction/
Architectural Education Services in Disaster Areas
Through locating the continued reconstruction support of
the region as part of the process of cultural reconstruction,
the professional skills of architects and experts are deployed
to meet the needs of disaster areas, while also encouraging
the participation of inhabitants and students, to develop
practical reconstruction education services that will also
foster the cultivation of local youth.
3 │ Accumulation and Promotion of Knowledge
of the Disaster
To support inter- and cross-disciplinary research and
academic activities dealing with this catastrophic disaster,
and to accumulate and promote the accumulation of
information so that knowledge gained about this disaster
can be passed on widely to the coming generations.
[アーキエイド]
東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク
は、
東日本大震災からの復興にむけて、建築家による数々の支援活動を相互
にネットワーク化し、支援を必要としている被災地に適切につないでいく事の
1│ 国際的なネットワークによる
多面的な復興支援・地域振興プラットフォームの構築
被災地域の復興支援や地域振興に対して、
国際的な建築家・大学とのネッ
トワークを活用し学際的かつ領域横断的な人材供給を実現する創造的な
人材プールを構築して、
まちづくりから、復興デザインのコンサルティング、文
化・教育的なコミュニティ・ケアなど、
多面的な支援を行う。
2 │ 被災地の建築教育の再建/実践的復興教育サービスの開発
復興支援・地域復興の継続的な取り組みを、
文化的復興のプロセスとして
位置づけ、建築家や専門家らの専門的な力と被災地域のニーズのマッチ
ングを行い、
そこで行われるプロセスに住民や学生の参画を促して実践的
な復興教育サービスの開発を行うと共に、
これからの地域を支える若い人
材の育成に取り組む。
3 │ 震災知識の集積と啓蒙
今回の大震災に関する学際的・領域横断的な研究や教育的活動をサ
ポートし、震災に関する知見を広く次世代に受け継いでいけるように情報の
集積と啓蒙に努める。
+
そして、
これら活動目標の達成にむけて、
以下のアクションを行ないます。
1│ しまう
復興プロジェクトに関する情報の
2 │ 交換する
建築家、
被災地域、
学生間の
コミュニケーション支援
建築家
Disaster
>>>> -stricken
Area
被災地
>
<
収集・整理・提供
Architect
Archiving
しまう
>
<
建築家による
Exchanging
交換する
3 │ 価値づける
復興プロジェクト、
復興計画への
レビューとフィードバック
+
Evaluating
価値づける
力を最大限に発揮し、適切な場所で適切な対処を施すことができるよう
に、
数多くの実践的なプロジェクトを支援しています。
+
+
広域的で多様で複雑な被災地の状況を正しく理解し、適切なサポート
Information sharing and promotion activities are
important to properly understand the complex and
diverse situation of the disaster areas, and to carry out the
appropriate support. In April 2011 , an official website was
launched with an appeal for donations and fundraising,
and on-site information and various assistance provided
by architectural parties was gathered and published.
Meanwhile, the reconstruction needs of the affected areas
were ascertained, and now we are promoting discussions
and open symposiums with architects and experts
attending. Regional support, educational reconstruction
and information sharing: to promote the activities of these
three pillars, we established the General Incorporated
Association ArchiAid in September 2011 , and opened
bureau in Sendai as an activity base.
復興支援活動において責任ある役割を果たしていくことを期待しています。
被災地の建築教育機関は、国内外から訪れる建築家たちが支援活動を
行なう際のプラットフォームとして機能すると同時に、学生たちがこれらの活
動、現地でのワークショップや調査・検討・提案に関わること自体が実践的
な建築教育の場となりえます。アーキエイドは、
この復興支援と教育支援の
を行なっていくため、情報共有と啓発も重要な活動と位置付けています。
2011 年 4 月に設置されたオフィシャルサイトを通じて、活動への寄付・募金
の呼びかけを行うとともに、現地の情報やさまざまな建築関係者からの支
援情報を収集・公開し、被災地における復興ニーズの発掘、建築家や専
門家とのディスカッションや公開シンポジウム、展覧会などを開催していま
す。地域支援、
教育再建、
情報共有、
これら3 つの柱となる活動を確実に支
え推進していくべく、2011年 9月には一般社団法人アーキエイドを設立、活
動拠点として宮城県仙台市に事務局を開設しました。
+
12 名の設立発起人の呼びかけのもと、実行委員会と事務
アーキエイドは、
の建築家・教育家を中心に 308 名(2014 年 2月現在)にのぼる方々から活動
+
15 以上の大学から200人を超える建
趣旨への賛同を得ています。さらに、
Since ArchiAid was launched, the participating architects
exhibited their true abilities to the fullest in many practical
projects, providing assistance to ensure suitable responses
at the appropriate locations.
+
く復旧し、
この特別な機会に建築を学ぶ若き学生たちが、長く続く地域の
In order to achieve these goals, we will take the following
actions:
+
メディア
Media
二重性をもつメカニズムを駆動させるエンジンとしての役割を果たします。
+
局専任スタッフ及びインターン、関東学生サポーターから構成され、国内外
Gather, sort, and provide information regarding the
reconstruction assistance provided by the architects
2 │ Exchange
Support communication between architects, people from
disaster areas, and students
3 │ Evaluate
Conduct reviews and provide feedback to the reconstruction
project
<>
外部自治団体等
Local
Governments
Alongside the reconstruction of the disaster area, ArchiAid
hopes that an environment for studying architecture
of disaster-affected areas recovers quickly as well, and
that the young architectural students who helped in
these areas can fulfill their duty as part of the region’s
ongoing reconstruction efforts under these extraordinary
circumstances. The architectural education bodies in the
disaster areas can function as a platform for architects
visiting from all over the world to assist in affected areas,
while at the same time also assuming an architecture
educational role where students involved in the
reconstruction efforts gain hands-on experience. ArchiAid
will act as the motivational force behind the mechanism
that provides reconstruction efforts and educational
assistance in parallel.
+
1│ Archive
<>
築学生がアーキエイドに協力・参加し、長期にわたる被災地復興と再生に
取り組んでいます。企業・団体・個人、各位によって世界中からご支援をい
ただいており、
お贈りいただいたご寄附・助成金はこれまでに約 6,000万円
にのぼります。
こうした皆様のご厚志を基盤としつつ、
アーキエイドのプラット
フォームをこれまで以上に復興に深く寄与しうる新たな段階に進めるために
は、
あらためて皆様の積極的なご参加が必要です。皆様の復興支援活動
についての情報のご提供、
そしてアーキエイドの今後の活動に対する御意
見をいただければ幸いです。
+
ArchiAid consists of a basis of 12 founders, executive
committee and full-time bureau staff, and intern,
Kanto student supporter. It also consists of 308
people (as of February 2014 ), includes many of Japan’
s most prominent educators and architects, supporting
ArchiAid’s activity objectives. Furthermore, over
fifteen universities with more than 200 architecture
students participate and involve in the disaster areas.
We are supported by a lot of companies, foundations,
organizations and private donors around the world, while
donations and grant funding have reached the sum of
US$ 582 ,500 (60 million JPY). With assistance also
being provided from abroad, ArchiAid is committed
to the long-term reconstruction and recovery effort,
providing reconstruction and educational assistance, as
well as continuing to promote the sharing of knowledge
and information provided by architects.
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
16
ArchiAid Annual Report 2013
17
プロジェクト概要
Project Overview
page: 18 -19
「失われた街」模型復元プロジェクト
失われた街や村を1/500 の縮尺の模型で復元し、地域に育
41
page: 18 -19
41
牡鹿半島・東浜のための漁村センター
‘Lost Homes’ Model Restoration Project
Fishing Village Center Renovation Project
for Higashihama, Oshika Peninsula
改修プロジェクト
まれてきた街並みや環境、
人々の暮らしの中で紡がれてきた記
既存の漁村センターを改修し、
住民とボランティア双方のため
憶を保存・継承していくプロジェクト。
の活動拠点として整備するプロジェクト。
A project to recreate pre-disaster towns and villages in the form of models
on a 1 /500 scale, with the goal of preserving and passing down the
streetscape and environment nurtured by local people as well as memories
spawned from their everyday lives.
44 -45
Kesennuma Oshima Eco & Art Project
Minimum House for Local Revitalization:
Itakura no Ie/ Core House
A workshop project organized by the residents of the island and
architecture students on the theme of how to communicate our efforts
to people outside of the island through art in conservation of the natural
environment.
A project that is rooted in regional culture and develops the house which
can be extended in accordance with the process of life reconstruction. The
many-sided trial is performed until it results in a construction method or
the structure of supply.
22
46 -47
A Book for Our Future, 311
Peninsula Support Study Meeting
A project to conduct on-site surveys of the village, display ideas and plans
for the future of the region as open information, and archive feedbacks,
with the aim to support the regeneration of the village.
A study meeting held in Tokyo where a total of 12 university teams
involved in the summer camp and Oshika Peninsula Support Activities,
Ogatsu Studio, SANAA (Miyato island) and ArchiAid Bureau exchange
opinions and share information.
20 -21
20 -21
44 -45
気仙沼大島エコ & アートプロジェクト
地域再生最小限住宅 板倉の家/コアハウス
自然環境を保全しつつ、
アートをもってどのように島外の人に発
地域の文化に根ざし、かつ生活再建のプロセスにあわせて
信するかということをテーマに島民と建築を学ぶ学生が中心
建て増し可能な家を開発するプロジェクト。工法や供給の
になってワークショップを行うプロジェクト。
仕組などに至るまで多角的な試みを行っている。
22
46 -47
A Book for Our Future, 311
半島支援勉強会
集落を再生していくための手助けとなるよう、
集落の現地調査
サマーキャンプ・牡鹿半島支援活動に関わる12大学チームと
を行い、将来像のアイデアやプランをオープンな情報として提
アーキエイド事務局が、意
雄勝スタジオ、SANAA(宮古島)、
示し、
フィードバックを蓄積するプロジェクト。
見交換・情報共有の場として東京で開催している勉強会。
23
48 -49
長清水番屋
「A Book for Our Future, 311」
のワークショップから生まれた、
釜石市半島部全浜災害復興住宅
釜石市半島部 14 浜の災害復興公営住宅について、全体
集落の漁業活動の拠点となり、
復興の旗印としての役割を担
計画、基本設計、実施設計を地元設計事務所との共同企
う、
長清水仮設作業所建設プロジェクト。
業体により行うプロジェクト。
24 -29
50 -51
雄勝スタジオ
復興プロポーザル支援プロジェクト
震災直後から復興まちづくり協議会及び石巻市雄勝総合
多くの建築の復旧が必要とされている被災自治体において、
支所と連携し、地域の固有性を継承する集落再建をめざす
適切な設計者選定のための作業を支援するプロジェクト。
プロジェクト。
52 -53
30 -45
釜石市復興計画支援
牡鹿半島支援活動
市中心街をはじめ中核都市機能に大きなダメージを受けた
サマーキャンプに参加した全国大学研究室連携による、
大規
釜石市において、
その復興後の青写真を競争力あるものとし
模かつ長期に渡る石巻市牡鹿半島の地域復興支援活動。
て示すためのプロジェクト。
A project to renovate the existing fishing village center and refurbish it as
an activity hub for both residents and volunteers.
23
Nagashizu Banya
48 -49
The Nagashizu temporary workspace building project came from “A Book
for Our Future, 311” workshop. The temporary space will be used as a
platform of the village’s fishing activities, while also serving as a ‘banner’
of reconstruction.
Disaster Recovery Public Housing for All Shores of the
Peninsula of Kamaishi City
A project to conduct overall planning, basic design, and practical design
of disaster reconstruction public housing projects of 14 shores on the
peninsula of Kamaishi City, through collaborative work with a local
architectural firm.
24 -29
Ogatsu Studio
Since immediately after the disaster, this project has been collaboration
with the Reconstruction Town Planning Council and Ishinomaki City
Ogatsu Branch aspiring to rebuild a village that carries down the region’s
identity into posterity.
50 -51
30 -45
52 -53
Oshika Peninsula Support Activities
Kamaishi City Reconstruction Plan Support
Large-scale, long-term support activities for Ishinomaki City Oshika
Peninsula regional reconstruction under collaboration between university
labs across Japan that attended ArchiAid summer camp.
A project to present a post-reconstruction blueprint of Kamaishi City as
a competitive force in this city whose central area and core urban features
were severely damaged.
Reconstruction Proposal Support Project
A project to support the screening process of appropriate architects in
afflicted communities in need of drastic architectural renovation.
40
Niwatari Shrine Renovation Plan
A plan to regenerate the shrine that has served as a spiritual home for the
people of the village with the objective of encouraging them to reaffirm
pride and identity as residents.
40
二渡神社修繕計画
集落の人々にとって精神的なよりどころである神社を再生し、住
民の誇りやアイデンティティの再確認の助けとする計画。
©ArchiAid
地域支援
LST
18
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
LST
19
VOICE
「失われた街」模型復元プロジェクト
坂本正人
Masato Sakamoto
気仙沼復興商店街
‘Lost Homes’ Model Restoration Project
Kesennuma Reconstruction
Shopping Street
「街は記憶でできている」
を信念に
内湾で記憶の街ワークショップを行いたいと聞
With the Belief that “Homes are Made of Memories”
き、内湾に寝泊りしながら真剣に取り組む学生
に震災前の様子を話しました。模型が完成した
時、がむしゃらに前に進もうとした自分に懐かし
い思い出がふつふつと湧いてきました。津波で
縮 尺 1/500、1m×1m を単 位として震 災
何もなくなった街だけど、やはり心の中に昔の
前の街の姿を白い模型で再現する
「失わ
町の思い出が残っているんだと思いました。会
れた街」模型復元プロジェクトは、
これまで
場で模型に旗をたてる時の皆の笑顔、自慢げ
に22の大学研究室、のべ 500人以上の建
に話す人々の声はなんとも気持ちのいい空間
でした。新しい町を作っていく上で、昔の町を
築学生の協力を得て、岩手・宮城・福島の
忘れてはいけないという強い気持ちができた
3県にわたる被災地 36 地域を対象に 212
瞬間でした。今、新しい町を作ろうとしている自
分達に、町づくりという物を考えさせてくれた
個の模型を制作した。
また、模型を現地に
学生、そしてあの模型に感謝しています。今は
運び、
そこに住んでいた人々から街の思い出
を伺い、模型上に
「記憶の旗」
をプロットし、
スに展示してあり、思い出と新しい町がどうなっ
同時に街の記憶を
「つぶやき」
として収集し
ていくのか見入っている人が何人もいます。自
分もこの模型を見ながら、今一度勢いのある内
ていく
〈記憶の街ワークショップ〉
も今年は福
湾の町を作る思いでいっぱいです。
島県で2 地域、岩手県で10 地域と活動の
領域を拡大した。岩手県では NHK 盛岡
1
放送局の取材を受け、
「ふるさとの記憶」シ
リーズとして岩手県沿岸部各地でよく知ら
れるプロジェクトとなった。2014 年 3月には
NHK 盛岡放送局共催で、ふるさとの記憶
シリーズで扱った模型を盛岡で展示する。
次年度はこれ迄の活動を継続すると共に
ワークショップで集まった記憶の証言の活
用方法もあわせて検討していく予定である。
+
A project to recreate pre-disaster towns in the
form of white models on a 1/500 metric scale, the
“Lost Homes” Model Restoration Project has been
conducted at 22 universities labs so far. With the
help of over 500 architecture students, the project
expanded, resulting in 212 models that were made
for 36 afflicted regions of 3 prefectures, Iwate,
Miyagi and Fukushima. Moreover, the <Towns of
Memories Workshop>, in which we brought the
models to the areas, interviewed people who had
lived there about their memories of the towns, flew
“flags of memories” on the models, and collected
those memories in the form of “tweets,” expanded its
sphere to two regions of Fukushima Prefecture and
ten regions of Iwate Prefecture. Iwate received TV
coverage by NHK Morioka Broadcast Station, and
this led to the launch of a project now widely known
in the prefecture’s maritime area as the “Memories of
Home” series. In March 2014 , in collaboration with
the NHK Morioka Broadcast Station, an exhibition
of the series’ achievements will be held in Morioka.
The exhibition will display the models that were
introduced in “Memories of Home.” In the coming
fiscal year, we will continue our on-going activities,
while also discussing measures on how to use the
testimony of memories we collected.
4
cadocco という子供の為に作ったフリースペー
2
When I heard about“ Towns of Memories
Workshop”being held in the inner bay, I talked
to students who have been staying in the bay
and are truly committed to reconstruction
activities about the conditions of the area before
the disaster. When the models were completed,
a stream of fond memories came back to me,
who had been hell-bent on just moving forward.
Although our town lost everything in the tsunami,
I felt that memories of the town did remain within
us. The workshop was such a pleasant space
filled with smiles of people who displayed flags on
the models and the lively voices of residents who
talked proudly about their homes. It really hit me
at that moment that we must not forget our old
town in making a new one. In the phase of building
a new town, I am grateful for the students, who
made us think of what town planning should
be, and for those models. The models are now
exhibited in a free space made for children called
cadocco, where a number of people visit and view
the memories and where the new town is headed.
While looking at the models myself, my heart is
filled with conviction to make the inner bay town
a vigorous place again.
1 記憶の街ワークショップ in 山田町の様子(撮影:藤井達也)
“Town of Memories: Commemoration Workshop” in
Yamadamachi (photo by Tatsuya Fujii)
2 記憶の街ワークショップ in 田老の様子(撮影:Jason Halayko)
“Town of Memories: Commemoration Workshop” in Taro (photo
by Jason Halayko)
3 記憶の街ワークショップ in 大槌の様子(撮影:藤井達也)
“Town of Memories: Commemoration Workshop” in Otsuchi
(photo by Tatsuya Fujii)
4 記憶の街ワークショップ in 陸前高田の様子(撮影:藤井達也)
“Town of Memories: Commemoration Workshop” in
Rikuzentakata (photo by Tatsuya Fujii)
(撮影:藤井達也)
5 復元模型:陸前高田(4 m×5 m の巨大模型)
Restoration Model: Rikuzentakata〈4 mx5 m Huge model〉
(photo by Tatsuya Fujii)
6 復元模型:陸前高田(撮影:藤井達也)
Restoration Model: Rikuzentakata (photo by Tatsuya Fujii)
[田野畑村]
/山田町/田老/大槌/釜石/大船渡/陸前高田/島越
NHK 盛岡放送局 いわて・ふるさとの記憶シリーズ
開催地域 : 羅賀[田野畑村]
/山田町/田老/大槌/釜石/大船渡/
[田野畑村]
/小本[岩泉町]
/野田村│実行者:槻橋修/山田恭平/
陸前高田/島越[田野畑村]
/小本[岩泉町]
/野田村│期間:2013 年
期間:2011年 3月25日─現在│場所:福島県浪江町/岩手県羅賀
小川紘司/神戸大学工学部槻橋研究室=友渕貴之、中村秋香、
1 月∼ 2014 年 3 月│主催:
「失われた街」模型復元プロジェクト│企
6
「釜石」岩手県釜石市
企画制作:名古屋市立大学久野研究室/愛知淑徳大学清水研究
室+学生有志/神戸大学槻橋研究室
「大船渡」岩手県大船渡市
秋田遼介、榎本瑞樹、阪本昌則、里中俊裕、猪部開、磯谷二朗、磯
画監修:神戸大学大学院槻橋修研究室/協力:アーキエイド│取材・
企画制作:神戸大学槻橋研究室/神戸大学学生有志│協力:おお
村和樹、竹内一貴、大野晴臣、伊藤美冴、楠目晃大、小池真貴、佐
企画展共催:NHK 盛岡放送局
ふなと夢商店街/大船渡津波伝承館/カリタス大船渡ベースキャンプ
野美幸
3
5
Project period: 2011.3.25-│ Location: Fukushima - Namiemachi
/ Iwate- Raga, Yamadamachi, Taro, Otsuchi, Kamaishi, Ofunato,
Rikuzentakata, Shimanokoshi, Omoto, Nodamura │ Project
officer: Oshamu Tsukihashi / Kyohei Yamada / Hiroshi Ogawa
/ Kobe University Tsukihashi Lab = Takayuki Tomobuchi,
Akika Nakamura, Ryosuke Akita, Mizuki Enomoto, Masanori
Sakamoto, Toshihiro Satonaka, Hiraku Shishibe, Jiro Isogai,
Kazuki Isomura, Kazuki Takeuchi, Haruomi Oono, MIsae Ito,
Akihiro Kusume, Maki Koike, Miyuki Sano
「山田町」岩手県下閉伊郡
企画制作:名古屋市立大学久野研究室/愛知淑徳大学清水研究
「陸前高田」岩手県陸前高田市
企画制作:東北工業大学建築学科有志団体 colors /神戸大学槻
室+学生有志/神戸大学槻橋研究室│協力:山田町/山田町教
橋研究室│協力:陸前高田未来商店街/東北工業大学高橋恒夫
育委員会/びはん株式会社
研究室/東北工業大学福屋研究室
「田老」岩手県宮古市
企画制作:立命館大学宗本研究室/神戸大学槻橋研究室│協力:
宮古市社会福祉協議会田老センター
「大槌町」岩手県上閉伊郡
企画制作:神戸大学近藤研究室/槻橋研究室│協力:一般社団
法人おらが大槌夢広場復興館/カリタス大槌ベースキャンプ
「島越」岩手県下閉伊郡田野畑村
企画制作:早稲田大学古谷研究室/神戸大学槻橋研究室
「小本」岩手県下閉伊郡岩泉町
企画制作:神奈川大学曽我部研究室/神戸大学槻橋研究室
「野田」岩手県九戸郡野田村
企画制作:京都造形芸術大学中村研究室/神戸大学槻橋研究室
©ArchiAid
地域支援
KSN
20
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
KSN
21
気仙沼大島エコ&アートプロジェクト
Kesennuma Oshima Eco & Art Project
大島みらいデザインスクール 2013
Oshima Future Design School 2013
気仙沼みらい計画大島チームでは、2012
年 9月より
「大島のみらいを考える会」などを
3
通して島民に愛される自然環境を中心に、
歴史、伝統、風土、暮らし、文化などの魅力
5
を再発見し、大島の将来へつなげていくこと
を主旨として活動してきた。架橋や災害復
旧、
産業復興などの時間を要する復興の取
4
り組みと並行して、島民の方と私たちで「でき
ることから始める島づくり」
を考えていこうとプ
その先
ロジェクト計画に至った。今年 9月、
駆けとして行われた
「大島みらいデザインス
クール」では、大島中学校の総合の授業と
連携して、中学生と建築学生が一緒になっ
て、大島のみらいをデザインし、次世代の大
1 作戦会議の様子 Strategy meeting
2 島歩きの様子 Island walking
島を担う中学生が大島のみらいについて考
3 大島みらいデザインスクールの作品
Works of Oshima Future Design School
えることで、魅力を再発見でき、島外に発信
できるきっかけになったと感じる。今後は、子
4 島民に全戸配布した大島みらい新聞
Oshima Future Newspaper which was distributed to all islanders
供たちだけでなく、島民の多くが参加できる
5 大島みらいデザインスクール 2013 ロゴ
Logo of Oshima Future Design School 2013
イベントを計画し、
「できることから始める島
6 大島開発総合センターで行われた中間発表の様子
Interim presentation at Oshima Development Center
づくり」
をしていくつもりである。
+
Since September 2012 , through meetings
like “Considering the Future of Oshima,” the
Kesennuma Future-Planning Oshima Team
has progressed their activities with the goals
of rediscovering various treasures of Oshima
Island such as history, tradition, climate,
livelihood, culture, and mostly its beloved natural
environment, and passing these important
components on to the future of Oshima. In parallel
with time-consuming reconstruction efforts,
including bridge building, disaster recovery, and
industry regeneration, we came together with
residents of the island to plan this project with the
objective of “island planning that starts with things
we can do.” As a precursor to the project, “Oshima
Future Design School,” was held in September this
year in cooperation with an integrated study offered
at Oshima junior high school. The school students
and architecture students worked hand in hand to
design the future of Oshima. By having the junior
high school students, who are responsible for the
next generation of Oshima, consider its future,
we could rediscover great qualities of the island
and feel that we provided a spark to spread these
qualities outside of the island. In the days ahead,
we will hold events so that not only children but
also many of the residents can participate in our
continual effort to carry forward “island planning
that starts with things we can do.”
1
イベント開催概要
「大島みらいデザインスクール」
開催期間:2013 年 9 月 14 日∼ 11 月 2 日│開催場所:気仙沼市立
大島中学校/大島開発総合センター│実行者:気仙沼みらい計画
大島チーム/関西学院大学総合政策学部大島支援プロジェクト
教員・学生/大島地区振興協議会/気仙沼市立大島中学校
6
期間:2013 年 9 月 14 日─現在│場所:宮城県気仙沼市大島中学
VOICE
校、
大島開発総合センター│実行者:気仙沼みらい計画大島チーム
=槻橋修[神戸大学工学部建築学科准教授]
/曽我部昌史[神奈川大学
工学部建築学科教授]
/寺内美紀子[信州大学工学部建築学科准教授]
菅野勝紀
/福岡孝則[神戸大学工学部建築学科特命准教授]
/山田恭平、磯谷
Katsunori Sugano
二朗、阪本昌則[神戸大学大学工学部建築学科槻橋研究室]
/中村有
気仙沼市立大島中学校教頭
利、関目峻行、藤井達也、鈴木陽子、島田克彦[神奈川大学工学部
Kesennuma City Oshima Junior
High School Vice Principal
建築学科曽我部研究室]
/山本十雄馬、大江健太、南勇次[信州大学
工学部建築学科寺内研究室]
協力:長峯純一[関西学院大学総合政策学部総合政策学科教授]
/学
2
生十数名│支援 : 大島地区振興協議会/気仙沼市立大島中学校
総合学習のまとめとして行った文化祭でのプレ
Project period: 2013 .9 .14 - │ Location: Oshima Junior High
School and Oshima Development Center, Kesennuma City,
Miyagi │ Project officer: Kesennuma Future-Planning Oshima
Team = Osamu Tsukihashi[Kobe University]/ Masashi Sogabe
[Kanagawa University]/ Mikiko Terauchi[Shinshu University]
/ Takanori Fukuoka[Kobe University]/ Kyohei Yamada, Jiro
Isogai, Masanori Sakamoto[Kobe University Tsukihashi Lab]
/ Aritoshi Nakamura, Takayuki Sekime, Tatsuya Fujii, Yoko
Suzuki, Katsuhiko Shimada[Kanagawa University Sogabe Lab]/
Toma Yamamoto, Kenta Ooe, Yuji Minami[Shinshu University
Terauchi Lab]│ Cooperation: Junichi Nagamine[Kansai Gakuin
University]/ Students │ Support: Oshima District Promotion
Council / Kesennuma City Oshima Junior High School
ゼンテーションは、3 つの班のどれもが素晴らし
く、生徒たちがとても頼もしく見えました。また、
その生徒の姿を温かな眼差しで見つめる保護
者・地域の皆さんを見るにつけ、大島がもつ「地
At a school festival held for the culmination
o f i n t e g ra t e d s t u d y, t h re e g ro u p s g a v e
presentations. All of them did great, and I felt
reassured by the confidence of the students.
Also, as parents and other people of the region
looked on to those students with an affectionate
gaze, I felt Oshima’
s“ power of community.”
Although, for the time being the presentations
are over and we are done with activities in
terms of integrated study, I sincerely hope the
students of Oshima Junior High School will see
“ Oshima Future Design School ”as a way to
jump-start their bright future.
域の力」を感じました。発表を終えて、総合学習
としての活動は一区切りを迎えましたが、大島
中の生徒たちにはこの「大島みらいデザインス
クール」を一つのきっかけとして、たくましく未
来を切り拓いていってほしいと願っています。
©ArchiAid
地域支援
NGS
22
地域支援
NGSB
23
A Book for Our Future, 311
長清水番屋
A Book for Our Future, 311
Nagashizu Banya
新しい地域財産の生成にむけた
「ながしずうるし」
プロジェクト
地域集落再生の要、
養殖漁業拠点としての番屋プロジェクト
“Nagashizu Lacquer” Project: Aspiring to Create a New Community Asset
Banya Project as the Keystone of Local Village Regeneration and a Platform of Culture Fishery
津波被害を受けた長清水集落[37 世帯]
は、
もとより団結力が強い集落であり、復旧、
復興の初期段階から集落の将来像につい
て考え始め、専門知識を持つ人間が描くビ
ジョンやプランを必要としていた。このプロ
ジェクトでは、集落を再生していくための手
助けとなるよう、集落の現地調査を行い、将
来像のアイデアやプランをオープンな情報
として提示し、
フィードバックを蓄積する活動
「ながしず
を行っている。2013 年より新たに
うるし」
プロジェクトを開始した。
これは津波
により農林業へダメージを受けた土地に漆
を植え育て、産業振興の一環として漆を用
いた新しい商品や物産の開発を目指す試
みである。7 月には米国サンフランシスコで
(2013/7/27開催された
「J-POP サミット」
Nagashizu[37 families], which experienced severe
tsunami damage, has been known as a village
with a great cohesiveness. From the early stage of
renovation and reconstruction, people of Nagashizu
started to envision the future of their village and
recognized a need for a concept and plan created
by those with expert knowledge. In this project,
we have conducted on-site surveys, presented
ideas and plans for the image of the future as open
information, and accumulated feedback, all with
the aim to assist the regeneration of the village.
In 2013 , we launched the “Nagashizu Lacquer”
Project. This is an attempt to plant and grow lacquer
trees on the land whose agriculture and forestry
was damaged by the tsunami and to create new
lacquer products as part of industry development.
At “J-POP Summit,” held in San Francisco on July
27 th and 28 th 2013 , we introduced our projects to
people from across the world. We also produced a
new version of washcloths, “Nagashizu Washclothes
–Lacquer and Spiritual Forest–” with our hope
that lacquer, planted in the mountains of the South
Sanriku region, would grow as spiritual woods and
nurture our region.
28 ) にて本プロジェクトを世界の人々に紹
介した。
また、南三陸の山々に植えられた漆
が豊かな杜として地域を育むようにという願
いを込めた
「ながしずてぬぐい 漆と杜」バー
ジョンの制作も行われた。
1 J-POP サミットフェスティバル展示ブース
J-POP SUMMIT FESTIVAL exhibition booth
2 J-POP サミットフェスティバル J-POP SUMMIT FESTIVAL
3 ながしずてぬぐい漆と杜 ‘Nagashizu Tenugui Urushi To Mori’
2
3
VOICE
須藤清孝
Kiyotaka Suto
長清水集落
Nagasizu villages
(ゲンス
屋として建てられた
「長清水番屋」
ラー小屋)
に引き続き、新たに養殖漁業の拠
点となる作業空間「長清水番屋 II」が設
置された。集成材のフレームと木製の床に
震災当時、長清水集落を代表する立場(震災 1ヶ
よるシンプルな構造であり、船着き場近くの
月前に就任)にあった私ですが、生を授かったの
海を見下ろす場所に建つ。
これは「長清水
は別の地区で長清水在住歴は 7 年半。文字通
り右も左もわからない状況下、中田先生をはじ
番屋」建設後に集落の皆さんから養殖作
め沢山の方々と出逢い、模型・スケッチ・アイデ
業のための仮設作業空間を必要とする声
ア・イメージが沢山詰まったワークショップ。設
が上がったことにより、オーストラリアにて活
計・資材・技術提供を頂いた長清水番屋。そして
『長清水集落復興のシンボル ながしずてぬぐ
完成した。
「 長清水番屋」同様、施工は長
有できる形を通じ勇気と希望に導いて頂いて
清水集落の皆さんが力を合わせて行った。
いる事に大変感謝しています。700 年以上続く
2013 年 6月には地元の方々の自力工事に
長清水集落に嫁いで 10 年。何も無くなってし
まったキャンバスに長清水の未来像を描き続け
よって構造体に雨風を避ける造作が追加
る事が皆様への恩返しだと想っています。
された。同年 8月には番屋 IIの南側に日よ
When the earthquake disaster happened, I was a
leader of this small community called Nagashizu
(I had newly appointed this post 1 month ago.).
I have lived in this village for 7 and half years,
although I was born in different village. I didn’
t
know what to do in such situation, then I met Prof.
Nakata and other people from Miyagi University.
I have experienced several workshops full of
ideas and images which included architecture
models and drawings. The building project of
Banya that contains many professional skills and
ideas allowed us go forward, and the Nagashizu
tenugui, the most symbolic products among us,
gave us courages to go beyond, I think it has been
giving for giving us a hope that we can share.It
has been 10 years since I got married my wife
in Nagashizu where the history lasts over than
700 years. I believe that the vision painted by us
and the picture we can imagine would realize the
vision ought to be shared with people for Miyagi
university, like a painting in the white canvas
where we lost so many things.
清水集落│実行者:中田千彦/宮城大学事業構想学部中田研究
室=佐藤絢香、青野孝裕、小野松由紀、大槻優花、角悠一郎、久慈
康太、木幡美樹、斎藤亜佳根、庄司大、鈴木啓太、曽根由宇美、高
橋恵佑、千葉和樹、佃理紗、山口美紀、佐藤絵理/土岐謙次/宮城
大学事業構想学部土岐研究室=小野寺志乃、佐藤慧介、沼田健
太朗/中木亨
Project period: 2011 .4 .6 - │ Location: Nagashizu Village, Tokura Area,
Minamisanriku Town, Miyagi │ Project officer: Senhiko Nakata/ Miyagi
University Nakata Lab = Ayaka Sato, Takahiro Aono, Yuki Onomatsu,
Yuka Ootsuki, Yuichiro Kado, Kota Kuji, Miki Kohata, Akane Saito, Dai
Shoji, Keita Suzuki, Yuumi Sone, Keisuke Takahashi, Kazuki Chiba, Risa
Tsukuda, Miki Yamaguchi, Eri Sato / Kenji Toki / Miyagi University Toki
Lab = Shino Onodera, Keisuke Sato, Kentaro Numata/ Toru Nakaki
Following “Nagashizu Banya” (Gensler Hut),
which was built as a workspace for seaweed
cultivation, “Nagashizu Banya II” was built in
December 2012 to serve as a new workspace and
a platform for culture fishery. It has a simple
structure using a laminated-wood frame and a
wooden floor, and is located on an area that looks
down on the ocean near a boatslip. After the
construction of “Nagashizu Banya,” the residents
of the village requested for a temporary workspace
for fish farming. In response, with the cooperation
of After Images, a group that conducts support
activities in Australia, we completed this project.
As in the case with “Nagashizu Banya,” the
construction of “Nagashizu Banya II” was done
by a collective effort of the people of Nagashizu
village. In June 2013 , through local people’
s single-handed work, a structure to avoid rain
and wind was added to the architecture. Then
in August 2013 , a louver to block sunlight was
installed on the south side of the building.
動を展開するAfter Images の支援を受け
い』から
“前へ進める勇気”
を実感し、沢山の共
期間:2011 年 4 月 6 日─現在│場所:宮城県南三陸町戸倉地区長
1
2012 年 12月、ワカメ養殖のための作業小
けのためのルーバーを設置した。
1
VOICE
佐藤雅典
Masanori Sato
2
長清水集落
Nagasizu villages
期間:2011 年 8月20日─現在│場所:宮城県南三陸町戸倉地区長
清水集落│実行者:中田千彦/宮城大学事業構想学部中田研究
室=佐藤絢香、
青野孝裕、
小野松由紀、
大槻優花、
角悠一郎、
久慈
康太、木幡美樹、斎藤亜佳根、庄司大、鈴木啓太、曽根由宇美、高
橋恵佑、千葉和樹、佃理紗、山口美紀、佐藤絵理/中木亨│協力
施工:長清水集落の皆さん
Project period: 2011 .8 .20 - │ Location: Nagashizu Village,
Tokura Area, Minamisanriku Town, Miyagi
Project officer: Senhiko Nakata / Miyagi University Nakata Lab
= Ayaka Sato, Takahiro Aono, Yuki Onomatsu, Yuka Ootsuki,
Yuichiro Kado, Kota Kuji, Miki Kohata, Akane Saito, Dai Shoji,
Keita Suzuki, Yuumi Sone, Keisuke Takahashi, Kazuki Chiba,
Risa Tsukuda, Miki Yamaguchi, Eri Sato / Toru Nakaki │
Support construction: Nagashizu villagers
1 2012 年 12 月長清水番屋 II 完成
Completed Nagashizu Banya II on December 2012
2 2013 年 8 月長清水番屋 II ルーバー施工
Nagashizu Banya II louver construction on August 2013
震 災 後、行 事や共 同 作 業という機 会が失わ
れつつあった中で、皆が集まる機会を作って
もらえた事、この「時間、場、目的の共有」には
「各々が集落の一部である」という事を再確認
させる力があり、その作業により得られる作業
小屋など「物質的な利益」を凌ぐ効果があった
ことは言うまでもありません。ワークショップ、
建設作業、漆の植樹。長清水に様々なものが持
ち込まれる事で、この土地にもう一度「未来」を
見る事ができました。
「集落の存続」というもの
は、
「現状の維持」ではなく
「常に未来を作り出
して行く事」だと気づかせて頂いた事、長清水
の歴史の大きな節目に宮城大学の皆さんの姿
があった事に心から感謝申し上げます。
Since the disaster, we have lost so many things
that we used to share among the people of
our village daily. It is very important for us to
have a place to get together. Sharing our time,
place, and purpose to live means that all of us
show how we are part of this small community.
The collaboration with Miyagi University gave
us a chance to clarify what we could do for
our community. Needless to say, the building
project of a Banya hut brought more important
results than just material benefits. Because
of workshops, building projects, lacquer trees
planting, and other exciting activities, which
have been introduced to Nagashizu, we can now
see a vision of the future. These activities also
made us realize that the sustainability of the
village is dependent upon our continual effort
to create the future rather than the simple
maintenance of current conditions. We would
like to thank all members of Miyagi University
for joining this historical moment in Nagashizu
as we shift into the dramatic change of our
coming future.
©ArchiAid
地域支援
OGT
24
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
OGT
雄勝スタジオ
25
行政サービス拠点
Ogatsu Studio
居住エリア
雄勝の文化的地域遺伝子再生をめざして
Aspiring for the Genes of Regional Cultural Regeneration for Ogatsu
観光交流エリア
メモリアルパーク
商業エリア
雄勝スタジオは東北大学、
東京藝術大学、
日本大学、立命館大学が合同で取り組ん
市民農園
でいる宮城県石巻市雄勝半島の復興支
援活動である。復興計画の進捗に伴い、各
浜でさまざまなプロジェクトを展開している。
雄勝中心部の全体計画、公営住宅の検
討、
コミュニティセンターの設計、
浜での生活
をエコミュージアム・地場産業化していく
「雄
3
造成計画(伊勢畑)
従前案
勝生活研究所」である。地形条件が厳し
雄勝地区説明会
大学案
く、高台移転地の造成計画が大きな課題
であった雄勝中心部では、東北大学災害
科学国際研究所災害復興実践学分野と
連携し、土木と建築が一体となった全体計
発生土量
415,000㎥
1
画を行った。
プロジェクトに平行して、集落の
発生土量
165,000㎥
5
かたちや住まいのあり方に理解を深めるべ
開発面積:5.45ha
宅地面積:1.46ha(48戸)
標準工事期間:5年
行政サービスの拠点
く、昔ながらの雄勝の暮らしが残されている
大須地区の集落全体の実測調査も実施し
た。建物の配置、
プロポーションや仕上げ、
開発面積:6.57ha
宅地面積:1.24ha(53戸内21)
標準工事期間:1年8ヶ月
メモリアル
パーク
外構の知見は公営住宅やコミュニティセン
ターの設計にも生かされている。
+
Ogatsu Studio is the combined reconstruction
support effort by Tohoku University, Tokyo
National University of Fine Arts, Nihon
U n i v e r s i t y, a n d R i t s u m e i k a n U n i v e r s i t y
on the Ogatsu Peninsula, Ishinomaki City,
Miyagi Prefecture. In line with the progress of
reconstruction plans, Ogatsu studio is developing
a variety of projects on each shore, including
the overall plan for central Ogatsu, studies for
public housing, community center design, and
the “Ogatsu Lifestyle Research Center,” which
is working on local industrialization and an ecomuseum of the lifestyle on the shore. The overall
plan was conducted through the joined forces of
public works and architects in cooperation with
Tohoku University International Research Institute
of Disaster Science Reconstruction Practice Study
Field to tackle the central area of Ogatsu whose
topographical conditions are quite severe, and
construction planning upland resettlement site was
a major challenge. Working in tandem, the project
carried out a measurement survey on the entirety
of the Osu area that retains the lifestyle of old
Ogatsu that should deepen the understanding of
neighborhood form and ways of living. They also
brought to life the building locations, proportions,
finishing, and outward appearances for the plans of
public housing and the community center.
くらしの拠点
観光と商業の拠点
4
6
3つの拠点をつなげる3つの広場
2
1 大学合同で行った大須地区の集落全体の実測調査 University joint field surveys of the whole village in Osu area
プロポーション、
仕上げ、
外構を記述した野帳
2 建物の配置、
Field note with the drawing of the arrangement, proportions, finishing and exterior of houses
3 2013 年 2 月の住民説明会で提案した大学案 Plan suggested by university in briefing for public hearing on February 2013
4 模型を使った住民との意見交換の様子 Exchanging opinions with the residents by using a model
5 東北大学災害科学国際研究所災害復興実践学分野による団地造成の提案 Residential land plan suggested by Tohoku University IRIDeS
6 高台と低平地を結ぶ全体計画 Master plan which connect rising ground and low ground
7 大須地区の実測調査の図面 Drawing of Osu area field surveys
8 昔ながらの暮らしが残る大須地区の家並 Roof scape of Osu where remained conventional life style
9 実測調査の様子 Field surveys of Osu
8
Project period: 2011.5.16-│Location: Ogatsu Peninsula, Ishinomaki
者:ヨコミゾマコト、
冨永美保[東京藝術大学]
/佐藤光彦、
山中新太郎、 City, Miyagi│Project officer: Makoto Yokomizo, Miho Tominaga
川島和彦、落合正行[日本大学]
/堀口徹[立命館大学]
/森田秀之[株 [Tokyo University of the Arts]/ Mitsuhiko Sato, Shintaro Yamanaka,
期間:2011 年 5 月 16 日─現在│場所:宮城県石巻市雄勝半島│実行
式会社マナビノタネ]
/菅原麻衣子[she]│協力:東北大学災害科学国
際研究所/石巻市雄勝総合支所/東京藝術大学=小林良平、尾崎
琢弥、
鈴木理咲子、
田坂創一
Kazuhiko Kawashima, Masayuki Ochiai[Nihon University]/ Tohru
Horiguchi[Ritsumeikan University]/ Hideyuki Morita[Manabinotane]/
Maiko Sugawara[she]
│Cooperation: Tohoku University International
Research Institute of Disaster Science / Ishinomaki City Ogatsu
Branch Office / Tokyo University of the Arts = Ryohei Kobayashi,
Takuya Ozaki, Risako Suzuki, Soichi Tasaka
7
9
©ArchiAid
地域支援
雄勝スタジオ Ogatsu Studio
名振地区
復興公営住宅
Naburi Area
Reconstruction Public Housing
OGT
26
雄勝スタジオでは主に日本大学を中心に
昨年までの高台移転地の宅地割の検討
に引き続き、公営住宅プランや各区画への
住棟配置、
まちづくりルールについて行政と
住民の間に立って設計・計画の支援を行っ
ている。雄勝内では規模が大きく公営住
住民参加による
ハーフ
・オーダーメイドな
公営住宅とまちづくり
宅の比率の高い名振地区は、今後の公営
Town Building and Half-Order Made Public
Housing According to Resident Participation
らワークショップを開き、住民意向をヒアリン
住宅整備とまちづくりの行方を左右する試
金石と位置づけられている。市では 9 月か
グしながら公営住宅のプランづくりや配置
を検討している。雄勝の公営住宅は全て木
期間:2013 年 9 月 10 日─現在│場所:宮城県石巻市雄勝町名振
地区│実行者:雄勝スタジオ│協力:石巻市震災復興部復興住宅
課/雄勝総合支所/日本大学=丹下幸太、矢板悟、金田良太、富
樫由美、
櫻井駿士、
中島奈津実│支援:日本大学理工学部プロジェ
クト研究
Project period: 2013 .9 .10 - │Location: Naburi Area, Ogatsu
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Ogatsu
Studio │Cooperation: Ishinomaki City Reconstruction Division
Housing Section / Ogatsu Branch Office / Nihon University =
Kota Tange, Satoru Yaita, Ryota Kaneda, Yumi Togashi, Shunji
Sakurai, Natsumi Nakajima │Support: Nihon University
College of Science and Technology Research
造平屋で表 1 に示すような計画与件を持
つ。
これに対して名振の住民には「自分たち
の家をつくる」
という意思があり、大学のメン
バーが行政や住民と協働する体制で表 2
に示すようなハーフオーダーメイドの公営住
宅と集落形成のデザインが動き出している。
公営というフレームを持ちながらも計画者に
Ogatsu studio has assisted planning and design
by continual examination of land distribution
for the move to high ground, previously spearheaded by Nihon University until last year,
public housing planning and residence site
locating for each district, as well as creating rules
for town building, all by mediating between the
residents and the administration. The Naburi area
in Ogatsu with its relatively high concentration
of large-scale public housing will serve as a testcase for how to set-up public housing and town
building in the future. A workshop was held in
the city in September where ideas of residents
were heard in part of the study on locations
and planning for public housing. All of the
public housing in Ogatsu is single-story wood
construction. As you can see in Table-1 , there are
given planning conditions. In contrast, there are
residents who want to “build their own house,”
and as you can see in Table-2 , half-order made
public housing and community form design
are progressing through university members’
cooperation with both the administration and the
residents. Although framed by the idea of “public
management,” these activities are not simply
imposed by the planners; rather they are created
through an organic progression as the total sum
of resident selections.
地域支援
OGT
雄勝スタジオ Ogatsu Studio
27
兵庫県からの義捐金による被災地域交流
波板地区コミュニティー
(仮称)
センター
Namiita Ward Community Center
(Temporary)
次の世代につなぐ、
集落と外の世界の交流拠点
The Exchange Base of a Village and
the Outside to Connect to the Next Generation
拠点施設整備事業として計画された集会
施設の設計監修を日本大学を中心とする
雄勝スタジオが行っている。波板地区は震
災以前より限界集落の未来を考えていた。
この施設は離散した地域住民が集うだけ
でなく、雄勝の他地区や外部の人々とも交
流を図ることができる拠点として構想されて
いる。敷地は雄勝と女川を結ぶ国道からス
ロープで降りた場所で、既存集落と高台移
転地の中間に位置している。中央に広間と
VOICE
座敷を置き回廊を巡らせ、
そこから四方に
鈴木紀雄
腕を伸ばすようにキッチンや店舗、雄勝石
Norio Suzuki
工房、浴室などの機能を接続させた。この
伊藤武一
Takeichi Ito
計画によって、外部空間も4 エリアに分割さ
青木甚一郎
れて様々な活動に対応できるようになり、
さら
Jinichiro Aoki
には将来的な機能改変や増改築などにも
波板地区会
Namiita Commitee
波板地区では兵庫県からの義捐金でコミュニ
耐えうるように考えた。10月22日に地鎮祭を
行い着工、12月5日には地域住民や関係
よるお仕着せではない、住民選択の総和と
ティ施設の建設が行われています。雄勝の工
者などが参加しての上棟式、2014 年 3月の
しての自然なまちなみが作られつつある。
事業者の方々、雄勝スタジオの先生方、東京の
竣工を目指して工事が進んでいる。
Using funds donated from Hyogo Prefecture,
design supervision for a community facility
planned as a project for an afflicted area exchange
center to be established and maintained, has been
spearheaded by Nihon University via Ogatsu
Studio. Even before the disaster the Namiita area
was thought of as the future of marginal villages.
This facility is envisioned not only to gather
local residents who were scattered by the disaster
but also to serve as a space for the whole of the
Ogatsu as well as people from external areas to
intermingle. The premises are located at the foot
of a slope that comes down from the national
highway which connects Ogatsu and Onagawa,
and in between where the existing neighborhood
and the relocation to high-ground site are. In the
center of the site is an open space and sitting rooms
connected by corridors. From there, as if extending
one’s arms in four directions, are a kitchen, shops,
Ogatsu Stone workshop, and a bath, which are all
connected. With this plan, each of the four areas
will have separate outdoor areas making it suited
to a variety of different activities. Furthermore,
we have kept the sustainability of the facility in
mind for future change in function or architectural
expansion. On October 22 nd the groundbreaking
ceremony began construction, then on December
5 th, local residents and parties participated in the
center-pole raising ceremony. Work is continuing
with completion slated for March 2014 .
デザイナーの方々など多くの人たちが参加して
表 1:名振の公営住宅与件の特殊性
くれています。施設は多目的に使えるよう大広
1-1
Tabel-1 : Peculiarities of public housing given
間、和室、キッチン、浴室があり、地区の住民だ
けでなく、他地区の方々にも利用していただけ
conditions of Naburi
ればと思っています。また、準公民館的な使い
方、ボランティアの方々の利用も考えています。
今回の公営住宅では従来とは異なる以下のような条件がある。
a 入居予定者が既に決まっており、全て同一の地縁コミュニティのメ
波板の住民の方々は、この大震災で全てを失
ンバーであること
い、一度バラバラになって、高台移転で戻ってき
b 短期間での賃借ではなく終の住まいになる可能性が高いこと
ます。被災者はどなたも計り知れない苦しみを
c 斜面地を造成するため不整形な宅地や擁壁などが存在すること
抱いています。新しくできる施設はみんなの癒し
d 住民意識の中に伝統的な間取りや住まい方への意識が残ってい
4
ること
の場として、地区の拠点にしたいと思います。
Ways that the Current Public Housing Differs from Previous
5
6畳と 8 畳の和室はつな
表 2:名振の公営住宅の進め方
げて使うことができる。
Tabel-2 : How to proceed with public housing of Naburi
1-3
食糧用倉庫
これに対して名振では以下のような進め方がとられた。
台所
和室6 畳
押入
1 自力再建住宅の配置を決めた上で、抽選で公営住宅の入居区
画を決定する
押入
洗面
2 複数の間取りを作り、各戸で選択可能にする
食堂兼居間
和室8畳
3 模型を使い、希望のプランでの配置検討を敷地ごとに行う
4 全体の調整とまちづくりのルールを決める
Naburi is taking the following measures to address the above
縁側
3 Using models, conducting placement surveys for the desired
plan on each site
4 Deciding overall regulations and rules for town building
65.5 ㎡ (19.8 坪 )
S=1/50
工房
浴室
ロフト
和室
果樹園
広間
キッチン
店舗
トイレ
倉庫
2
ポーチ
玄関を入るとすぐに食堂兼居間になっている
1 In addition to deciding the locations for self-reconstructed
housing, resident partitions for public housing will be decided
2 Producing a variety of floor plans and allowing each house to
choose
2LDK
玄関
conditions.
by lottery
押入
浴室
道
国
d Retaining traditional floor plans and the ways of living with
regard to residents’ notions
1
地
c In order to construct sloping land, irregular shaped building
lots and retaining walls exist
1
1 -1
1-2
1-3
4
5
2LDK
65.5㎡(19.8坪)
S = 1/50
押し入れがいっぱい!
復興公営住宅の屋根形状のスタディ Study of roof shape of reconstruction public housing
寄棟の屋根が同じ方向に並ぶ街 Street view with hipped roof lined in same direction
寄棟の屋根がいろんな方向に並ぶ街並 Street view with hipped roof lined in different direction
寄棟と切妻の屋根が同じ方向に並ぶ街並 Street view with hipped & gable roof lined in same direction
模型を使った住民との意見交換の様子 Exchanging opinions with the residents by using model
雄勝の伝統的住宅プラン Plan of traditional Ogatsu house | 6 復興公営住宅の間取り提案 Proposal plan of public housing
転
b They are not just short-term rental, rather the possibility for
becoming final dwellings is high
In Namiita ward we are building facilities for a
community center with funds contributed by
Hyogo Prefecture. We are fortunate to have the
participation in construction by many people
including construction workers from Ogatsu,
the teachers from Ogatsu Studio, and designers
from Tokyo. The facilities are designed for a
wide range of uses in mind, with a reception
hall, Japanese style rooms, kitchen, and a bath
that can be used not only by local residents but
also by people from outside of this area. We
would also like the site to be used by volunteers
and as a semi-public hall. The residents of
Namiita lost everything in the disaster and
were scattered to the wind. Only now they
are returning for high-ground relocation. The
victims have endured unknowable hardship. We
would like these newly built facilities to provide
a base for community healing.
移
a All prospective residents are already decided who are all
members of the same regional community
海
1-2
Models:
3
6
1 上棟式での餅まきの様子
Event of scattering rice cake at Roof-laying ceremony
2 様々な活動と4 つの庭 Various activities and 4 gardens
3 国道から見える全景 Full view from the national highway
期間:2013 年 3 月─現在│場所:宮城県石巻市雄勝町分浜字波板│
(株)佐藤建
実行者:雄勝スタジオ│協力:小西泰孝建築構造設計/
設/雄勝町建築綜合組合/ナミイタラボ/石巻市雄勝総合支所/日
本大学=藤本陽介、朝倉亮、蔵藤勲、富樫由美、大黒幹也、田中達
也、
山口高弘│支援:日本大学理工学部プロジェクト研究
Project period: 2013 .3 - │Location: Namiita Area, Ogatsu
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Ogatsu
Studio │Cooperation: Konishi Structural Engineers / Satokensetsu / Ogatsu Architecture Association / NAMIITA lab /
Ishinomaki City Ogatsu Branch Office / Nihon University =
Yosuke Fujimoto, Ryo Asakura, Isao Kurafuji, Yumi Togashi,
Mikiya Daikoku, Tatsuya Tanaka, Takahiro Yamaguchi │Support:
Nihon University College of Science and Technology Research
©ArchiAid
地域支援
OGT
28
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
OGT
29
雄勝スタジオ Ogatsu Studio
雄勝生活研究所
Ogatsu Lifestyle Research Hub
森・川・海をつなぐ環境を活かす
スローなまちづくりを目指して
Aspiring for ‘Slow’ Town Planning that Revives
an Environment of Forests, Rivers and the Ocean
2013 年初、各浜からスーパー母ちゃんたち
が選抜され、愛称「おがつスターズ」が誕
3
生。4月、中心部にできた憩いの場の完成
4
披露パーティのケータリングでデビューした。
その後、夏のウニまつり、秋のホタテまつり、
波板地区コミュニティセンター上棟式など、
四季の旬の食材を用い、食文化で賑わい
をつくりだしている。
スターズが所属する雄勝
生活研究所は、
雄勝の自然、
古くからある暮
らし、文化、四季折々の愉しみをエコミュー
ジアムの形で表現していきながら、海とともに
1
ある雄勝の暮らしを物語るようなまちの実現
を目指す。
イタリアのスローシティという考え
方を手本に、
「スローシティ」著者の島村菜
5
津氏をアドバイザーに迎え、講演会やスロー
ピクニックを開催。農水省の助成事業も得
て、
コンテンツづくり、商品開発など、
スローな
まちづくりを実践中だ。2014 年春には加工
所もできる。
まち歩き中心のスローツアーや、
浜の料理と対話が楽しめる
「おがつキッチ
ン」開店準備にも取り組む予定だ。
+
At the beginning of 2013 , “super moms” were
selected from each shore town and the so-called
“Ogatsu Stars” were born. Then, in April, as their
debut, they catered the completion party of a
recreation site that was built at the center of the
town. Since then, these moms have spiced up the
food culture of the region using seasonal cooking
ingredients at events like the Summer Sea Urchin
Festival, Fall Scallop Festival and Namiita Regional
Community Center Unveiling Party. Ogatsu Life
Lab, with which the stars are affiliated, aspires for
the creation of a town that speaks of the livelihood
of Ogatsu coexisting with the ocean through
expressing the nature of Ogatsu, its traditional
lifestyle, culture and seasonal enjoyments in the
form of an Ecomuseum. Taking the Italian concept
of a Slow City as a model, and inviting the author
of “Slow City,” Natsu Shimamura, as an adviser,
the moms held lectures and Slow picnics. With
the support of promotion projects run by the Farm
Ministry, they are in the process of planning a
Slow town through content building and product
development. A processing plant will be built in
spring 2014 . They will also aim for the opening of
“Ogatsu Kitchen,” where visitors can participate
in a Slow tour and walk around the town to enjoy
dishes of the shore and dialogue with the locals.
7
VOICE
武山雄子
Yuko Takeyama
雄勝総合支所地域振興課
Ogatsu Branch Office Regional
Promotion Department
6
調理器具も活動拠点も何もないところから立ち
期間:2012 年 2 月 15 日─現在│場所:宮城県石巻市雄勝町全域│
実行者:雄勝生活研究所/おがつスターズ/森田秀之[株式会社マ
ナビノタネ]
/中山晴奈[NPOフードデザイナーズネットワーク代表]
/土岐
2
1 愉しみながら真剣にデザイン& コピー会議 Serious yet playfully: Design & Copy session
2 雄勝エコミュージアムの展示候補「ある民家の漁具」
An exhibition candidate for the Ogatsu Ecomuseum: “Fishing Tools of a Private Residence”
3 島村菜津氏講演会「スローシティでの素敵な時間」 Natsu Shimamura’s lecture: “A Wonderful Time in Slow City”
4 大須地区で行なわれたスローピクニック Slow picnic held at Osu are
5 特製活ウニ付スローピクニック弁当 Slow picnic lunch box with special sea urchin
6 雄勝オーリンクハウス完成披露パーティ Ogatsu Olink House completion announcement party
7 おがつ“オール”スターズ Ogatsu “ALL” Stars
上がった浜の母ちゃんたち。ものすごくパワフ
ルで料理上手です。雄勝の特産であるホタテを
使って何かメニューはないか相談すると「シュー
文乃[東北大学]│協力:雄勝スタジオ/震災復興まちづくり協議会/
マイにすると美味しいよ」
「カルパッチョもいい
石巻市雄勝総合支所│支援:島村菜津[ノンフィクション作家]
/山阪
よ」
「ヒモの部分は炒っておつまみ風に」など、
佳彦、
加藤圭織[株式会社マック]
さらっと意見が出てきます。また、わかめの茎漬
Project period: 2012 .2 .15 - │Location: Ogatsu Peninsula,
Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Ogatsu Lifestyle
Research Hub / Ogatsu Stars / Hideyuki Morita[Manabinotane]
/ Haruna Nakayama[Food Designers Network]/ Ayano Toki
[Tohoku University] │Cooperation: Ogatsu Studio/ Disaster
Reconstruction Town Planning Council / Ishinomaki City
Ogatsu Branch Office │Support: Natsu Shimamura[nonfiction
writer]/ Yoshihiko Yamasaka, Kaori Kato[MAQ.inc]
けを持ち寄った時は塩味、醤油味、しば漬け味、
きんぴら味、五目漬け等まさに茎漬けのオンパ
レード!もちろん絶品ぞろいです。みんなそれぞ
Moms rose up to meet the challenge of having
neither cooking tools nor a place to work. They
are extremely powerful and good at cooking. If
you ask them what dishes would be good for
using scallops, a local specialty of Ogatsu, they
immediately give you great answers saying
“ they are great for dumplings, ”
“ carpaccio
is good also,”and“you should stir-fry scallop
cords to make it a snack-like.”When we brought
them the pickles of seaweed stalks, they cooked
a wide array of dishes with various flavors
and styles like salt, soy sauce, red perilla leaf
pickles, kinpira and gomoku. Those dishes were
of course all delicious, and we also realized that
each family has its creative way to use the same
product. Being able to introduce moms’home
cooking to a wider audience, I feel unusually
uplifted with both hope and tension.
れ家庭でも工夫しながら食べているのですね。
そんな素朴な母ちゃんの味をこれから多くの方
に提供していくのだと思うと、希望と緊張が入り
混ざり、妙に高揚した気分となっています。
©ArchiAid
地域支援
OSK
30
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
OSK
31
牡鹿半島支援活動
小学校WG:
荻浜小学校
Oshika Peninsula Support Activities
蛤浜
牡鹿半島から建築を学び続けるために
五十鈴
神社再興
プロジェクト
Onagawa town
荻浜エリア
女川町
桃浦
折浜
For Continued Architectural Learning from the Oshika Peninsula
小竹浜
宮城県石巻市牡鹿半島では発災当初より
現地に入り、大規模かつ長期にわたる地域
[1]
サマーキャ
復興支援活動を続けている。
ンプにおける短期集中型調査とその後のミ
ニキャンプによる浜の継続的復興計画支
[2]情報共有のための半島支援勉強
援、
[3]
ワーキンググループによる個別提案、
会、
[4]地域分担による各浜の復興計画サポー
[5]地域拠点への直接的サポート、
[6]
ト、
地域支援インターンの受け入れ、
これら6 つ
の活動を中心に、牡鹿半島の復興に向け、
建築系大学研究室と担当地域活動を超え
て建築を志す人々が連携し、
より開かれた
レジリエントな活動体制に向かっている。
On Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi
Prefecture, ArchiAid was on the ground from
right after the disaster. Below are our continuing
regional reconstruction support activities that
extend over a huge area and a long timeframe:[1]
Continuous shore reconstruction planning support
through our intensive short-term surveying
at both Summer Camp, and later at the minicamp,[ 2 ]Peninsula support study groups for
information sharing,[3]Different proposals from
individual working groups,[ 4 ]Reconstruction
planning support for each shore through regional
assignment,[5]Direct support for regional hubs,
[ 6 ]Accepting regional support interns; With
the above-mentioned six points, we are striving
for a more open and resilient activity framework
through collaboration between the people, whose
aim for architecture is to surpass regional activities,
and university architectures labs, towards the
recovery of the Oshika Peninsula.
期間:2011 年 10 月─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島│参加
晴研究室/東京大学千葉学研究室/法政大学渡辺真理+下吹
越武人インディペンデントスタジオ/神奈川大学曽我部昌史研究室
/名古屋工業大学北川啓介研究室+近藤哲雄/大阪工業大学
術大学城戸崎和佐/横浜国立大学大学院 Y-GSA 小嶋一浩スタ
ジオ/大阪市立大学宮本佳明研究室/明治大学門脇耕三研究室
Project period: 2011 .10 - │Location: Oshika Peninsula,
Ishinomaki City, Miyagi │Participating team (2013 -):
University of Tsukuba Kaijima Lab / Tokyo Institute of
Technology Tsukamoto Lab / The University of Tokyo Chiba
Lab / Hosei University Watanabe+Shimohigoshi Independent
Studio / Kanagawa University Sogabe Lab / Nagoya Institute
of Technology Kitagawa Lab+Kondo Tetsuo / Osaka Institute
of Technology Maeda Lab / Tohoku Institute of Technology
Fukuya Lab / Kyoto University of Art & Design Kidosaki
Nagisa / Yokohama Graduate School of Architecture Y-GSA
Kojima Studio / Osaka City University Miyamoto Lab / Meiji
University Kadowaki Lab
4 : Reconstruction Plan Support of Each Shore
Long-term on Site-based Support: while continually updating
市の共催の第 2 回サマーキャンプでは、津波浸水地の計画を観光・
Short-term On-site Support: 3 -5 Day Intensive Survey
the vision of reconstruction carried out in accordance with the
漁業を中心に検討、国・市・住民・専門家が意見交換する発表会を
Hearings. At the second Summer Camp session co-hosted
progress of the recovery and reconstruction planning of each
開催。成果は、
調整を経て市の計画に反映されていく。
by Ishinomaki city, plans for tsunami-submerged land were
country/prefecture/city, the support teams of all 28 shores
ミニキャンプ| 2013 年 8月─ 12月
discussed with regards to the tourism and fishing industry, as
continue to hold hearings with re-residents and to give advice
短期の現地支援:分散型各浜合宿として再度集落を訪問し、震災
well as giving a presentation to exchange ideas with country/
on the city and prefecture plans. These activities will reflect
二年半後の住民希望を地域と復興の状況をもとに再度ヒアリング
city/residents/specialists. The results of the survey will be
plans that include the human perspectives and the possibility of
調査し、
発表。浜ごとの復興まちづくりに役立てていく。
reflected in city planning.
a rich future for the ports as part of the reconstruction plans.
─
Mini-Camp | 2013 .8 -12
Short-term On-site Support: Calling upon villages for a second
─
2:半島支援勉強会
長期の遠隔地支援:複雑な状況を理解し、復興に向けた実践的支
time through training camps distributed at each shore, re-
5 : Direct Support to the Regional Hub
Short-term On-site Support: Kitsunezaki Fishing Village Center
援を続けるには、時期に応じた適切な情報共有と課題の検討が必
conducting survey hearing based upon the conditions of
which will be the activity hub for the local fishing industry and
要。東京で開催される勉強会には牡鹿半島支援活動・雄勝スタジ
recovery and residents’ hopes for the region two and a half years
Core House and Ayukawa Launch Pad for which support will be
オ・SANAA(宮古島)
・アーキエイド事務局の全チームが参加し、他
after the disaster, then presenting our findings. Helping the
maintained through a regional hub.
地域のケースを検討しながら視野を広げている。
reconstruction town design at each shore.
─
─
─
3:ワーキンググループ
6 : Acceptance of Regional Support Interns
Short-term Distance Support: Through the ArchiAid internship
中長期の遠隔地支援:半島支援勉強会のなかで地域を超える問
2 : Peninsula Support Study Meeting
Long-term Distance Support: the objective is to understand
題としてテーマごとに立ち上げられたグループがそれぞれ活動し、成
the complexity of the situation and continue to give practical
of architecture for a certain period of time as a regional support
果をもちよる。
support towards reconstruction. Furthermore, it is necessary
intern, while also providing human-resources development to
─
to examine the issues at hand in response to the times to
prepare for the future disaster and city planning. These interns
4:各浜の復興計画サポート
determine the appropriate information sharing. At the study
will be active members in broadening the discussion of problems
長期の現地支援:国・県・市それぞれの復旧・復興計画の進捗に合
meeting, all the teams of Oshika Peninsula Support Activities,
and possibilities for on-site reconstruction in the present.
わせ復興イメージのアップデートが行われる中、28 浜の支援チーム
Ogatsu Studio, SANAA (Miyato island) and ArchiAid Bureau
join together in Tokyo and consider the cases in other regions to
expand their viewpoints.
能性を含めた計画の反映を行っている。
─
─
5:地域拠点への直接的サポート
3 : Working Group
Mid- to Long-term Distance Support: This group was launched
短期の現地支援:民間漁業活動拠点となる狐崎浜漁村センターや
to address problems that surpass the local scope of the Peninsula
コアハウス、
鮎川の家などの地域拠点整備を通じた支援。
Support Study Meeting and yield results.
─
─
program, accepting young people who have basic knowledge
寄磯浜
侍浜
荻浜
第1回
浜の学校
牡鹿漁師学校
前田茂樹研究室/東北工業大学福屋粧子研究室/京都造形芸
1 : Summer Camp
session one: 2011.7 / session two: 2012 .8
は住民への再ヒアリングを繰り返しながら、市・県の計画へのアドバ
月浦
チーム(2013 -)
:筑波大学貝島桃代研究室/東京工業大学塚本由
1:サマーキャンプ|第一回:2011 年 7 月/第二回:2012 年 8 月
短期の現地支援:3 日∼ 5 日間にわたる集中ヒアリング調査。石巻
イスを続け、復興計画への人間的な視点と豊かな港の未来への可
前網浜
民家
リノベーション
ワークショップ
地域再生
最小限住宅
板倉の家/
コアハウス
鮫浦
小積浜
侍浜の家
整備計画
大谷川浜
牧浜
竹浜
二渡神社
修繕計画
谷川浜
祝浜
泊浜
東浜エリア
福貴浦
狐崎浜
鹿立屋敷
小網倉浜
裏浜エリア
清水田浜
牡鹿半島全域
Oshika Peninsula
観光
ワーキング
グループ
牡鹿半島
東浜のための
漁村センター
改修
プロジェクト
小学校WG:
寄磯小学校
大原浜
小学校WG:
東浜小学校
新山浜
給分浜
小渕浜
牧竹納涼
盆踊り運営
ボランティア
表浜エリア
パタンブック
ワーキング
グループ
公営住宅
ワーキング
グループ
十八成浜
Kinka Mountain
お地蔵様
プロジェクト
金華山
鮎川浜
鮎川の家
改修
整備計画
Tashiro Island
田代島
小学校WG:
大原小学校
小学校WG:
鮎川小学校
鮎川港
まちづくり
協議会運営
サポート
Aji Island
網地島
凡例:
牡鹿半島
復興支援
プロジェクト
小学校
ワーキング
グループ
鮎川
ワーキング
グループ
アーキエイド
ミニキャンプ
2013
1
6:地域支援インターンの受け入れ
短期の遠隔地支援:アーキエイドのインターンシッププログラムを通
じ、建築等の基礎的知識がある若者を地域支援インターンとして一
1 牡鹿半島支援活動 2013 牡鹿マップ Oshika Map 2013 of Oshika Peninsula Support Activities
定期間受け入れ、将来の災害やまちづくりにそなえた人材育成を
行っている。今の復興の現場の問題や可能性の議論を広げる一員
2 模型を囲んで高台移転地について議論 Discussion of the higher ground transfer sites around a model
3 実測調査の神社から見える港の景色 View of the harbor seen from the shrine of the actual survey
として活動している。
4 作業場で現場と模型の確認と打ち合わせ Meeting and check of the model and the field in the workplace
2
3
4
©ArchiAid
地域支援
OSK
32
牡鹿半島支援活動 ワーキンググループ
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
OSK
33
experience the fishery life of Oshika Peninsula.
They have also helped the inauguration and
operation of the “Ayukawa Port Town Planning
Council,” which considers concrete measures for
the rebuilding of commercial and tourist sites,
actively carrying out discussions on the state of
the area’s commercial, tourist, and public facility
construction, as well as management solutions with
the residents who have businesses in the region.
Oshika Peninsula Support Activities
Working Group
鮎川浜・復興拠点整
備計画案の作成
Ayukawahama: Drafting a Reconstruction
Hub Development Project Plan
1 鮎川浜東側の整備イメージ
Ayukawahama east side improvement image drawing
牡鹿半島の要、
にぎわいのある
鮎川浜の再興をめざして
Keystone of the Oshika Peninsula:
For the Reconstruction of a Lively Ayukawahama
2 鮎川浜では景観に配慮した斜面型の防潮堤を検討している
Coastal levees with sloped surface for scenery, planned to be
built in Ayukawahama
3 3 つの施設が一体的な屋根の下から海を望む建築の提案
A proposal for architecture that looks onto the ocean from
under an integrated roof that connects three facilities
鮎川浜は牡鹿半島最大の浜で最先端に
4 高台の住宅地も含めた構造の中での新しいまちのあり方を提案
Proposal of a new town plan whose construction includes highground housing
位置している。かつて捕鯨産業で栄え、現
4
1
在は養殖業、沿岸漁業の他、金華山への
玄関口として観光業も主要な産業である。
鮎川港まちづくり
協議会 ワークショップ
2013 年 3 月の鮎 川 浜 全 住 民 説 明 会で
は、Y-GSA 小嶋一浩スタジオと東北大学
災害科学国際研究所と合同で提案した、
“Ayukawa Port Town Planning Council”
Workshop
鮎川浜のまちづくり拠点を浜の東側に集
約する案が受け入れられている。商業・観
光施設、再建予定の「おしかホエールラン
津波によって観光商店が流された鮎川浜で
ド」、三陸復興国立公園への編入に伴っ
は、
おしかのれん街で14 軒が仮設再開してい
て新しく建設が予定される
「ビジターセン
2017年までに
る。
鮎川港まちづく
り協議会は、
ター」、海から見える高台移転地とを一体
海沿いの本設商店街に移り、
年間 30万人観
的に計画した案である。
ビジターセンターで
光集客を目指す29 軒が震災 3 年目に立ち
は、
牡鹿半島全体の情報発信や漁業体験
上げた会である。
商業者が自身で意見をまと
といったブルーツーリズムの起点を提案し
2
た。商業・観光エリアの計画を具体的に検
インターン・Y-GSA・東北工業大がワークショッ
討する
「鮎川港まちづくり協議会」の発足
プによる月一回の運営補助を行っている。
や運営の支援も行い、
このエリアの商業・観
光・公共施設建築の在り方や運営方法に
ついて実際に商業をされる住民の方々と活
発な議論を重ねている。
+
Ayukawahama is the biggest shore on the Oshika
Peninsula, located at its tip. Once home to a
flourishing whaling industry, it currently operates
fish farming, coastal fishing and, as inroads to Mt.
Kinka, tourist business as a main industry. At
a residents-briefing session held in March 2013
in Ayukawahama, a joint proposal by Y-GSA
Kojima Studio and Tohoku University IRIDeS to
consolidate a hub for Ayukawahama development
on the east side of the shore was accepted. The
following places are planned to be integrated in
the overall plan: commercial and tourist facilities,
“Oshika Whale Land,” whose reconstruction is
planned, a “Visitor Center,” which will be built as
part of the newly reopened Sanriku Reconstruction
National Park, and the relocated housings on
higher-ground with views of the ocean. The Visitor
Center proposed what could be considered starting
points for ‘blue tourism’ that includes projects
like information transmission and the ability to
2014 年に市へ要望書を提出するために、
め、
3
期間:2011 年 7 月─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島鮎川浜│
実行者:小嶋一浩、
萬代基介、
平井政俊、
石塚直登、
浜辺隆博、
岩
崎遊、大塚悠太、澤伸彦、田中建蔵、友杉明香、東出優子、山口結
花、浦本善幸、小方信行、金丸真由美、川端俊輝、北村一真、田原
大資、西川博美、藤奏一郎、室橋亜衣、柳田里穂子、吉田智大[横
浜国立大学大学院建築都市スクール Y-GSA 小嶋一浩+萬代基介+平井
政俊インディペンデントスタジオ]│協力:志村真紀[横浜国立大学地域
実践教育研究センター准教授]
/東北大学災害科学国際研究所災害
復興実践学分野│支援:鮎川港まちづくり協議会/復興応援隊
Project period: 2011 .7 - │Location: Ayukawahama, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Kazuhiro
Kojima, Motosuke Mandai, Masatoshi Hirai, Naoto Ishizuka,
Takahiro Hamabe, Yu Iwasaki, Yuta Otsuka, Nobuhiko Sawa,
Kenzo Tanaka, Asuka Tomosugi, Yuko Higashide, Yuka
Yamaguchi, Yoshiyuki Uramoto, Nobuyuki Ogata, Mayumi
Kanemaru, Toshiki Kawabata, Kazuma Kitamura, Daisuke
Tahara, Hiromi Nishikawa, Soichiro Fuji, Ai Murohashi,
Rihoko Yanagida, Tomohiro Yoshida[Yokohama Graduate School
of Architecture Y-GSA Independent Studio]│ Cooperation: Maki
Shimura[Yokohama National University Global-Local-Education
Research Center]/ Tohoku University International Research
Institute of Disaster Science │Support: Ayukawa Port Town
Planning Council / Reconstruction Supporter
+
In Ayukawahama, many stores washed away by
tsunami, only 14 are running temporary stores
at “Oshika Noren Restaurant Street”. The other
15 stores will move to new seaside market area
by 2017 , aiming at 300 ,000 sightseeing visitors
per year to the shrine of Kinka Mountain.
On July 2013 , ArchiAid intern, Y-GSA, and
Tohoku Institute of Technology members joined
the workshop, and assisting the local market
reconstruction every month to summarize an
opinion in person and submit a request to
Ishinomaki city in 2014 .
5
期間:2013 年 7月─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島鮎川浜│
実行者:Y-GSAチーム+福屋粧子/坂井文也、
田中由美[アーキエイド
地域支援インターン]
/犬塚恵介、
欠端朋子[アーキエイド事務局]
/狩野未
帆、大場俊拓、
加藤雄介、山内拓人、槇泰成[東北工業大学福屋研究
室]
│協力:牡鹿総合支所/牡鹿地区復興応援隊/昭和株式会社
Project period: 2013 .7-│Location: Ayukawahama, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Y-GSA
team+ Shoko Fukuya / Fumiya Sakai, Yumi Tanaka[ArchiAid
Regional Support Intern]/ Keisuke Inuzuka, Tomoko Kakehata
[ArchiAid Bureau]/ Miho Karino, Toshihiro Ohba, Yusuke Kato,
Takuto Yamauchi, Taisei Maki[Tohoku Institute of Technology
Fukuya lab ]│ Cooperation: Oshika Branch Office / Oshika
Reconstruction Supporter / Showa Corporation
6
7
5 ワークショップも交えた意見の聞き取りの様子 Participants exchanging opinions at a workshop
6 参加者がテーブルごとに再開目標を出し、全員がまちづくり参加 All participant join group talk with own commercial reopen plan
7 提案した模型を囲んでの協議会での議論 Discussion around a proposed model at the council
©ArchiAid
地域支援
協力
OML
牡鹿半島支援活動
Oshika Peninsula Support Activities
牡鹿半島の未来を
えがこうOPEN LAB.
Let’s Picture the Future of Oshika
Peninsula: OPEN LAB.
34
環境省は、三陸の自然環境を活かした復
興を目指し、
国立公園の創設を核とした
「グ
リーン復興」を進めている。その一環として、
国立公園化に向けて広く住民から意見を
求めるために 2013 年 4 月 28 日に石巻市
立大原小学校にて
「牡鹿半島の未来をえ
がこうOPEN LAB.」が開催された。アー
国立公園化に向けた金華山道と
ビジターセンターの検討
キエイドからは、筑波大学貝島研究室の
Consideration of Kinka Mountain Roads and
Visitor Center in Preparation for the Building of
a National Park
華山道チーム」
と、横浜国立大学大学院
金 華 山 道の活 用について検 討する
「金
Y-GSA 小嶋一浩スタジオの「ビジターセ
ンターチーム」が参加した。金華山道チー
VOICE
似田貝諭
Satoshi Nitakai
環境省 東北地方環境事務所
国立公園・保全整備課
Ministry of the Environment, Tohoku
Regional Environment Office
環境省のグリーン復興を担当する自然保護官と
して、平成 24 年 5 月から牡鹿半島を含む地域
で働いています。牡鹿半島で復興を進めるにあ
たって、
“地域と共に進める”
という方針があった
ムは、1 月中旬から現地調査や文献調査
を行い、OPEN LAB. では地元住民への
ヒアリングと、
これからの活用方法を検討す
るワークショップを行った。ビジターセンター
チームは、事前に行った調査内容と検討模
型を持参し、約 20 名の参加者に対し学生
が一対一で意見を収集した。両チームとも、
ワークショップで得た意見をもとに報告書を
Aiming for reconstruction that utilizes natural
environment of the Sanriku region, Ministry
of the Environment has been promoting
“Green Reconstruction,” which centers on the
establishment of a national park. In an effort
to invite various opinions from the residents in
preparation for the building of a national park,
“Let’s Picture the Future of Oshika Peninsula:
OPEN LAB” was held at Ishinomaki City Ohara
Elementary School on April 28 th 2013 . From
ArchiAid, University of Tsukuba’s Momoyo
Kaijima Lab. participated as the “Kinka Mountain
Road Team,” which studies the practical use of
mountain roads in Mt. Kinka, while Yokohama
National University Graduate School’s Y-GSA
Kojima Kazuhiro Studio came on board as the
“Visitor Center Team.” The Kinka Mountain Road
Team started field investigation and document
research in mid-January. During OPEN LAB they
interviewed the local residents about Mt. Kinka
and held a workshop to discuss the future usage of
Kinka mountain roads. The Visitor Center Team
brought with them the documents pertaining to
their investigation, which led up to a workshop
along with some study models. Students collected
opinions from around 20 participants in a one-onone fashion. Both teams compiled reports based on
the opinions they gathered at the workshops and
delivered them to the Ministry of the Environment
in July 2013 .
2013 年 7 月に環境省に提出した。
まとめ、
地域支援
人材育成・教育
牡鹿半島支援活動
牡鹿半島アーキエイド・
ミニキャンプ2013
Oshika Peninsula ArchiAid
Mini Camp 2013
浜と人をつなぐ地域復興支援
ネットワークを目指して
Working Towards the Formation of a Regional
Reconstruction Support Network that Links the
Shore and the People
1
アーキエイドは 2011 年および 2012 年の
夏期、集中ヒアリング調査「サマーキャン
プ」により牡鹿半島の被災状況やなりわい
の調査、低平地活用へ向けた提案を行っ
た。発災 3 年目の 2013 年は、住民主体に
よる復興への取り組みを大学チームがサ
ポートすべく
「アーキエイド・ミニキャンプ」
と
いたアーキエイドに参加して頂きました。アーキ
手 NPO 等支援事業による支援を受けつ
エイドは、地域の声に耳を傾け、よく観察し、実
つ、一般応募者も含め 90 名以上の建築
現に向け粘り強く活動され、専門を超えた内容
学生が今夏から秋にかけて短期インター
にも怯まず取り組まれ、だからこそ地域に信頼さ
ンとして半島内に滞在した。また、
このミニ
れていると感じました。それは、レンジャーとし
て目指す行動とまさに同じであり、復興を進める
キャンプを通じ、継続的な復興まちづくり
同じ立場にあって心強く感じています。今後の
を目指す長期インターンも生まれ、復興支
活動に期待し、我々も励みたいと思います。
Since May 2012 , I have been working in regions
including the Oshika Peninsula as a ranger
in charge of Green Reconstruction, a project
promoted by Ministry of the Environment. In the
course of promoting the reconstruction of the
Oshika Peninsula, I asked ArchiAid, which had
already set foot in the region and was involved
in reconstruction, to take part in the project
since their efforts were in accordance with our
objective to“ advance cooperatively with the
region.”ArchiAid listened closely to the voices
of the region, observed carefully, acted diligently
towards recovery, and also unflinchingly
tackled issues beyond their expertise, earning
trust from the residents. Their actions were
exactly the same as those that we aspire for
as rangers, and we, who take the same stance
in the advancement of reconstruction, feel
encouraged by them. We look forward to their
further contributions and would like to devote
ourselves to the reconstruction.
援人材育成への契機となった。12 月には
SHIBAURA HOUSE にて活動報告会と
1
2 踏査の様子(金華山道チーム)
Field survey (Kinka Mountain Road Team)
3 必要な施設などを検討するワークショップ(金華山道チーム)
Workshop examines a required institution etc.
(Kinka Mountain Road Team)
題したミニキャンプ総括イベントを開催、学
生プレゼンターとして8 チームが参加した。
In summers of 2011 and 2012 , ArchiAid
conducted research on the damage level and living
conditions of the Oshika Peninsula at an intensive
hearing survey called “Summer Camp,” while also
proposing plans on how to use the low-lying area of
the region. In 2013 , three years from the disaster,
the ArchiAid university team set up the plan,
“ArchiAid Mini Camp,” with the aim to support
efforts for reconstruction that had mainly been
conducted by the residents. With the support of
assistance activities such as an NPO that assumed
the role of reconstructing disaster-stricken Miyagi
prefecture, a total of over 90 architecture students
stayed on the peninsula as short-term interns
from summer to fall that year. Moreover, the mini
camp generated long-term interns, who aspire for
sustainable reconstruction town planning, building
a momentum for human resource cultivation for
reconstruction. In December, ArchiAid held a
mini-camp reviewing event, an activity report
session, at SHIBAURA HOUSE where 8 teams of
students made presentations. This not only served
as a site to pass along the current state of Oshika
Peninsula reconstruction to a wider audience but
also created a moment to connect the various
activities scattered across the peninsula with each
other as parts of a new regional support network.
期間:2013 年 8 月─ 12 月│場所:宮城県石巻市牡鹿半島内の 8 浜
(牧浜、侍浜、桃浦、大谷川浜、小積浜、蛤浜、鮎川浜、前網浜)│参加チー
ム:神奈川大学曽我部昌史研究室(牧浜・牧竹納涼盆踊り運営ボラン
ティア)
/筑波大学貝島桃代研究室(桃浦・牡鹿漁師学校運営、侍浜・空
き家整備)
/東京工業大学塚本由晴研究室(大谷川浜・二渡神社修繕
計画)
/法政大学渡辺真理+下吹越武人インディペンデントスタジ
オ(小積浜・お地蔵様プロジェクト)
/明治大学門脇耕三研究室(蛤浜・
民家リノベーションワークショップ)
/横浜国立大学 Y-GSA(鮎川浜・牡鹿
鯨まつり復活祭参加、鮎川港周辺調査・牡鹿半島周辺地域視察、鮎川港ま
ちづくり協議会運営サポート)
/大阪市立大学宮本佳明研究室(前網
浜・五十鈴神社再興プロジェクト)│協力:石巻市震災復興部復興政策
課/石巻市牡鹿総合支所/石巻市荻浜支所
Project period: 2013 .8 -12 │Location: 8 shores of Oshika
P e n i n s u l a , I s h i n o m a k i C i t y, M i y a g i ( M a g i n o h a m a ,
Samuraihama, Momonoura, Ooyagawahama, Kozumihama,
Hamagurihama, Ayukawahama, Maeamihama) │Project officer:
Kanagawa University Sogabe Lab (Maginohama) / University
of Tsukuba Kaijima Lab (Momonoura・Samuraihama) / Tokyo
Institute of Technology Tsukamoto Lab (Ooyagawahama)
/ Hosei University Watanabe+Shimohigoshi Independent
Stuodio (Kozumihama) / Meiji University Kadowaki Lab
(Hamagurihama) / Yokohama Graduate School of Architecture
Y-GSA (Ayukawahama) / Osaka City University Miyamoto
Lab (Maeamihama) │Cooperation: Ishinomaki City Disaster
Recovery Section / Ishinomaki City Oshika Branch Office /
Ishinomaki City Ogihama Branch Office
牡鹿半島の復興の今を広く伝える場となっ
2
開催日:2013 年 4 月 29 日│会場:宮城県石巻市牡鹿半島大原小学
校│主催:環境省東北地方環境事務所│共催:石巻市、女川町│参
加チーム:金華山道チーム=貝島桃代、井上大志、楫野晃庸、小菅良
平、中田晃、Carmelino Hurtado,Giancarlo、中田敦大、佐藤布武[筑
波大学貝島桃代研究室]
/ビジターセンターチーム=小嶋一浩、萬代基
1 意見収集の様子(ビジターセンターチーム)
Opinion collection from residents (Visitor Center Team)
35
Oshika Peninsula Support Activities
いう枠組みを設け、宮城県震災復興担い
ことから、既に地域に入り復興に取り組まれて
OSK
介、平井政俊、大西麻貴、志村真紀、石塚直登、浜辺隆博、岩崎遊、
大塚悠太、澤伸彦、田中建蔵、友杉明香、東出優子、山口結花、小方
信行、金丸真由美、川端俊輝、北村一真、田原大資、西川博美、室橋
亜衣、柳田里穂子、藤奏一郎、浦本義幸[横浜国立大学大学院 Y-GSA
小嶋一浩スタジオ]
/福屋粧子[東北工業大学]
たのはもちろん、半島内に点在していた個々
1 活動報告会での集合写真 Group photo in a mini-camp reviewing event
の活動が新たな地域支援のネットワークと
2 学生による報告の様子 Activity report by students and student presenters
3 プレゼンを聞く参加者とゲストの方々 Participant and guests hearing presentation
して結びついた瞬間でもあった。
4 ミニキャンプ 2013 パンフレット Pamphlet of Mini Camp 2013
3
Date: 2013 .4 .29 │Place: Ohara Elementary School, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City │Participating team: Kinka Mountain
Road Team = Momoyo Kaijima, Daishi Inoue, Koyo Kajino, Ryohei
Kosuge, Akira Nakata, Carmelino Hurtado Giancarlo, Atsuhiro
Nakata, Nobutake Sato[University of Tsukuba Kaijima Lab]/ Visitor
Centor Team = Kazuhiro Kojima, Motosuke Mandai, Masatoshi
Hira, Maki Onishi, Maki Shimura, Naoto Ishizuka, Takahiro
Hamabe, Yu Iwasaki, Yuta Ootsuka, Nobuhiko Sawa, Kenzo
Tanaka, Asuka Tomosugi, Yuko Higashide, Yuka Yamaguchi,
Yoshiyuki Uramoto, Nobuyuki Ogata, Mayumi Kanamaru, Toshiki
Kawabata, Kazuma Kitamura, Daisuke Tahara, Hiromi Nishikawa,
Soichiro Fuji, Ai Murohashi, Rihoko Yanagita, Yoshiyuki Uramoto
[Yokohama Graduate School of Architecture Y-GSA Kojima Studio ]/
Shoko Fukuya[Tohoku Institute of Technology]
3
2
4
©ArchiAid
地域支援
人材育成・教育
牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ 2013
Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013
小積浜・お地蔵様
プロジェクト
Kozumihama: Ojizosama Project
津波で流されてしまった
お地蔵様の祠をセルフビルドする
Shrine Self-building for Ojizosama
Washed away by Tsunami
OSK
36
期間:2013 年 8 月─ 11 月 8 日│場所:宮城県石巻市牡鹿半島小積
浜│実行者:法政大学渡辺真理+下吹越武人インディペンデントス
津波によって被害を受けた小積浜のお地
タジオ=稲村陸、大森惇平、黒川麻衣、佐藤究、林千絢、村田翔太
蔵様の祠を再建するプロジェクトである。現
郎、飯田光太郎、飯田勇人、大霜翔太、後藤正太郎、小林弘幸、小
地でのヒアリング調査がきっかけとなり、流
柳雄太、柴田侑亮、杉原由樹子、鈴木順士、田代祐也、手塚健太、
夏井俊、八木光、山崎拓野、山下莉央、山田智大、松井みか│構造
指導:佐藤淳[東京大学特任准教授]│施工指導:山野光一
Project period: 2013.8 -11.8 │ Location: Kozumihama,
Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi│Project officer:
Hosei University Makoto Watanabe + Taketo Shimohigoshi
Independent Studio = Riku Inamura, Junpei Omori, Mai
Kurokawa, Kiwamu Sato, Chiaya Hayashi, Shotaro Murata,
Kotaro Iida, Yuto Iida, Shota Oshimo, Shotaro Goto, Hiroyuki
Kobayashi, Yuta Koyanagi, Yusuke Shibata, Yukiko Sugihara,
Junji Suzuki, Yuya Tashiro, Kenta Tezuka, Shun Natsui, Hikaru
Yagi, Takuya Yamazaki, Rio Yamashita, Tomohiro Yamada,
Mika Matsui│Sturucture Adiviser: Jun Sato[The University of
Tokyo]
│Construction Adiviser: Koichi Yamano
失したお地蔵様の祠の再建を設計から施
工まで、渡辺+下吹越両教授の下、学生の
手で行った。2013 年 1月より設計を開始し、
地域支援
人材育成・教育
牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ 2013
Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013
協力を経て、小積浜特有の強い浜風を考
漁家民家から
くらのような形態とした。木材の接合部は検
(以降活動継続中)│場所:宮城県
期間:2013 年 9月29日─ 10月1日
石巻市牡鹿半島蛤浜│実行者:門脇耕三[明治大学]
/福屋粧子[東
蛤浜・民家リノベーション
ワークショップ
Hamagurihama:
House Renovation Workshop
慮し、屋根を架けずに 90 角の木材をずらし
蔵、吉永ほのみ、小林佑輔[明治大学]
/今村雄紀[大阪工業大学]
/
岡崎文香[首都大学東京]
/片山佳紀、喜多智明、堀井徳仁[東北工
業大学]
/菊池瞳/坂井文也[名古屋工業大学]
/早坂いずみ[芝浦工
業大学]
/松澤一歩[千葉大学]│協力:長坂常[スキーマ建築計画]│支
援:亀山貴一[蛤浜再生プロジェクト代表]
Project period: 2013 .9 .29 -10 .1 (Ongoing activities) │Location:
Hamagurihama, Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │
Project officer: Kozo Kadowaki[Meiji University]/ Shoko Fukuya
[Tohoku Institute of Tech.]/ Ryoko Itaya, Shunhei Kawamata,
Yusuke Kobayashi, Ukei Fukuda, Masayasu Fujiwara, Musashi
Makiyama, Honomi Yoshinaga[Meiji University]/ Yuki Imamura
[Osaka Institute of Tech.]/ Ayaka Okazaki[Tokyo Metropolitan
University]/ Yoshiki Katayama, Tomoaki Kita, Yasuhito Horii
[ Tohoku Institute of Tech. ]/ Hitomi Kikuchi / Fumiya Sakai
[Nagoya Institute of Tech.]/ Izumi Hayasaka[Shibaura Institute of
Tech.]/ Kazuho Matsuzawa[Chiba University] │Cooperation: Jo
Nagasaka[Schemata Architects] │Support: Takakazu Kameyama
「浜暮らし」体験の拠点へ
From Fisherman’s Homes to the Hub of the
“Shore Living” Experience
証実験により強度が確認された割りくさび
を採用し、約 400 個の木ダボ、約 700 個の
1
37
北工業大学]
/板谷良子、川又修平、福田宇啓、藤原賢康、槙山武
住民とのミーティングや構造家佐藤淳氏の
て組んでいく構法によりお地蔵様を覆うかま
OSK
[Hamagurihama Renovation Project Representative]
牡鹿半島に位置する蛤浜に建つ民家一
棟の一部を、宿泊が可能なスペースへと
改修するプロジェクトである。震災後、居住
者がほとんどいなくなってしまった蛤浜では、
しかし新しい時代の浜の姿を描くべく、
「蛤
浜再生プロジェクト」が自律的に立ち上が
り、2013 年 春には民 家を改 修したカフェ
がオープンするなど、少しずつ具体のかたち
を現しつつある。
「蛤浜再生プロジェクト」
は、将来的には、
「 浜暮らし」を体験できる
場所として、浜全体を再生させたいとの構
想を抱いており、
その拠点として、住まう人の
いなくなった民家を改修することが計画さ
くさびを用い、111本の杉材を一段一段組
れた。
「牡鹿半島アーキエイドミニキャンプ
み上げることとなった。9月9日∼ 14日に基礎
2013」では、参加者が「浜の成り立ち調査
10月28日∼ 11月8日に上屋工事、11
工事、
班」、
「 観光資源調査班」、
「 民家実測調
月30日にはお披露目会が行われた。元々
査班」、
「リノベーション案スタディ班」いず
お地蔵様や神社、
墓所は集落の空間構造
れかの作業チームに参加し、浜の再生と民
において重要な役割を果たしていた。この
家改修のための基礎調査を行った。キャン
祠の再建により、文化やコミュニティを未来
プ終了後も、参加者のうち2 名が長期支援
へ繋ぐ一端を担ってくれることを願っている。
インターンとして浜に滞在し、2014 年春の改
+
This is a project to reconstruct the shrine of
Ojizosama, Ksitigarbha, in Kozumihama that
was damaged by 3 /11 tsunami. Triggered by
the hearing survey in the afflicted area, students
handled every step of the reconstruction of washedaway shrine from design to construction under
the direction of professor Watanabe and professor
Shimohigoshi. Starting the designing process in
January 2013 , through meetings with residents
and with the cooperation of an architect Sato Jun,
they considered the strong beach wind unique
to the region and created a snow hut-like shrine
that would enclose the statue inside by employing
90 timber pieces in a staggered fashion that does
not require a roof on top. After a verification
experiment to test strength, split wedges were used
for the joints of the timber blocks where about
400 wooden dowels and about 700 wedges were
used to assemble a total of 111 cedar blocks one
by one. Foundation construction was conducted
from September 9 th to 14 th, the construction of
upper section was done between October 28 th and
November 8 th, and finally an unveiling ceremony
of the new shrine was held on November 30 th.
Originally, Ojizosama, shrines, and tombs assumed
an important role within a spatial structure of the
settlement. We hope that the reconstruction of
this shrine will play a part in an effort to link the
culture and community to a bright future.
修完了を目指して奮闘中である。
1
2
3
+
This is a project to renovate part of a block of
residential houses located in Hamagurihama in
the Oshika Peninsula into a possible lodging area.
While Hamagurihama lost most of its residents
after the disaster, the “Hamagurihama Renovation
Project” was launched autonomously with an
aim to define an image of the shore in a new
era. This plan is gradually taking shape as seen
in examples like the opening of a café made by
renovating a private house in the spring of 2013 .
“Hamagurihama Renovation Project” carries a
vision of renovating the whole shore to make it a
place where people can experience “shore living”
and, as its platform, it has planned to renovate
private houses left by their former residents. At
“Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013 ,”
participants joined one of 4 teams “Workings of
the Shore” Research Team, “Tourism Resources”
R e s e a r c h Te a m , “ P r i v a t e H o u s e s A c t u a l
Measurement” Research Team, and “Renovation
Ideas” Study Team, and conducted basic research
towards the regeneration of the shore and the
renovation of private houses. Although the
camp is over, two of the participants still remain
as long-term support interns and are making
diligent efforts to complete the renovation by the
spring 2014 .
1 特別参加した長坂常氏とキャンプ参加者のディスカッション
Discussion between a special guest Nagasaka Jo and camp
participants
1 完成写真(撮影:平井広行)
Completion photograph (photo by Hiroyuki Hirai)
2
2 上屋工事の作業風景
Working on construction
4
2 浜のフィールドワークを行うキャンプ参加者
Camp participants conducting a field survey of the shore
3 改修の対象となる民家。昭和16 年に建築された漁家住宅である
Built in 1941 , this fisherman’s house is a target for renovation.
4 キャンプでの改修の針をまとめた最終発表
The last presentation at the camp, wrapping up renovation
policies
©ArchiAid
地域支援
人材育成・教育
OSK
38
牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ 2013
Oshika Peninsula ArchiAid Mini Camp 2013
震災で被害を受けた前網浜の五十鈴神
前網浜・五十鈴神社
再興プロジェクト
れ、祭りで使われるなど大切にされてきた。
社は、以前から浜の人たちの手で管理さ
しかし未だに修繕が行われず、浜の人たち
から修繕を望む声が聞かれていたため、
こ
Maeamihama:
Isuzu Shrine Rebuilding Project
のミニキャンプで取り上げ、被害を受けた
実測とヒアリング調査
用状況などに関してヒアリングを行った。翌
Actual Measurement and Hearing Survey
年以降も活動を継続する予定だ。
鳥居、参道、本殿の実測と、震災前後の利
Incurring damage in the disaster, the Maeamihama
Isuzu Shrine was deeply valued and had been
maintained by the people of the shore for use in
festivals etc. However, repairs to the shrine have
not yet begun. Voices hoping for repair have
echoed from local residents and spurred a minicamp to address this issue. In this project, a
hearing was held to examine the use of the shrine
before and after the disaster as well as actual
measurements of the gateway, approach path,
and main building of the shrine. Activities at the
shrine are set to continue in the coming year.
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
OSK
小積浜・お地蔵様プロジェクト
この度は、アーキエイドの御厚意により「小積浜
Kozumihama: Ojizosama Project
お地蔵様プロジェクト」を立ち上げていただき、
立派な祠を再生され、地域住民心より厚く御礼
VOICE
阿部長一
申し上げます。未曾有の東日本大震災が発生し
た時、いち早く当地に入り、残った地域住民との
Choichi Abe
対話会を通して、今後の地域の再生に向けた提
小積浜行政区長
言等を作成いただき、将来への希望が湧いた対
Kozumihama Administrative
District Mayor
話会でした。その中から、今回のプロジェクトを
立ち上げ、瓦礫の中から見つけ出したお地蔵様
を元の位置に安置することができたことは、地
域住民はもとよりこの地を去った元住民にとっ
ても大きな喜びでした。指導して下さいました
先生始め大勢の学生さんの汗の結晶を、これか
らも大事にして行く所存です。これからも宜しく
期間:2013 年 10 月 27 ─ 28 日│場所:宮城県石巻市牡鹿半島前
お願い申し上げます。
網浜│実行者:大阪市立大学宮本研究室=宮本佳明、井口翔午、
塩原裕樹、奥田竜生、鷹尾拓寛│協力:鈴木喜彦、鈴木栄悦[前網
39
We residents are extremely grateful for the
launch of“ Kozumihama Ojizosama Project ”
by ArchiAid and for the rebuilding of a fine
shrine. When the unparalleled Great East
Japan Earthquake hit the nation, members of
ArchiAid were among the first to come to the
region. By exchanging positive dialogue with
the remaining residents with hopes toward
the future, they made proposals for regional
regeneration. It brought a great joy not only
from the residents but also for those who had
left the region that this project was launched
and that the Ojizosama discovered under
the rubble were enshrined in their original
location. It is our sincere desire to treasure
the fruits of efforts made by the professors,
whose guidance was indispensable, and a
multitude of students.
復興プロジェクトチーム]
2
Project period: 2013 .10 .27 -28 │Location: Maeamihama,
Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer:
Osaka City University Miyamoto Lab = Katsuhiro Miyamoto,
Shogo Iguchi, Yuki Shiohara, Ryusei Okuda, Takuhiro Takao
│Cooperation: Yoshihiko Suzuki, Eietsu Suzuki [ Maeami
Reconstruction Project Team]
蛤浜・民家リノベーションワークショップ
Hamagurihama: House Renovation Workshop
1
3
ら学生さんが集まってくれました。初日に行われ
VOICE
1 地滑りによって傾いた本殿
The main shrine which inclined by a landslide
2 震災で壊れた鳥居 Torii which was broken by the disaster
3 前網浜の集会所でのヒアリングの様子
Hearing session at the meeting place of Maeamihama
9 /29 ∼ 10 /1 に行われた民家改修ミニキャンプ
では、蛤浜の民家を宿に改修するために全国か
た建築家の長坂さんのレクチャーは、現在ある
亀山貴一
ものを上手く活かす手法で私にとっても大きな
Takakazu Kameyama
学びとなりました。その後班ごとに家屋や浜の
牡鹿地区復興応援隊
調査などを行ない、活発な意見交換がなされま
Oshika Region Reconstruction
Supporter
した。最終日の発表を聞くと、どの班も私の予想
以上に素晴らしい発表で、今後がとても楽しみ
になる内容でした。現在、明治大学の藤原君が
図面を描いたり、宿泊の許可を調査してくれたり
牧浜・牧竹納涼盆踊り
運営ボランティア
れた。以前は、牧浜住民のみだったが、仮
Maginohama: Magitake Summer O-Bon
Dance Operation Volunteering
とから、住民同士で声を掛合い、初めての
伝統の継承による浜の自立と持続
や運営に参加し、浜独自の祭事を空間的
The Shore’s Autonomy and Sustainability through
the Passing Down of Traditions
に学んだ。そして、高台移転地などの整備
牧浜で震災後初となる納涼盆踊りが行わ
設住宅地を隣の竹浜と共同利用しているこ
牧竹共同開催として復活。屋台などの準備
が遅れる中、
こうした伝統行事をどのように
維持するかが、浜の持続性に直結する切
実さを痛感させられた。
In Maginohama, the O-Bon dance was held for the
first time since the disaster. Although the residents
of Maginohama were only participants of the
dance before, because temporary housing had been
used communally with people of the neighboring
Takenohama, locals of both areas reached out to
each other. Thus the dance was brought back as
a first-time co-hosted event by the two shores.
By taking part in the preparation and operation,
we learned about the shore’s one-of-a-kind shrine
ritual in a spatial way. Moreover, at a time when
there have been delays in the maintenance of places
like the high ground properties, it was painfully
clear to us that the preservation of traditional
events would lead directly to the sustainability of
the shore.
と頑張ってくれています。春のオープンに向け
て 2 月から改修する予定です。これからも復興
へ向けて、アーキエイドの学生さんの力に期待
しております。
前網浜・五十鈴神社再興プロジェクト
Maeamihama: Isuzu Shrine Rebuilding Project
前網浜では、早ければ来年の 4 月からホヤの水
揚げが再開します。震災前と同様に、国内に限
らず韓国にも出荷出来ればと思っています。ま
VOICE
鈴木喜彦
た、大阪市立大学の学生さんからホヤを知らな
いと聞いて、ぜひ関西にも前網浜のホヤをア
Yoshihiko Suzuki
ピールしたいと思いました。現在学生さんたち
漁師
に行ってもらっている五十鈴神社の鳥居の修繕
Fisherman
期間:2013 年 8 月 13 日─ 14 日│場所:宮城県石巻市牡鹿半島牧
が終われば、ご褒美にホヤを食べてもらおうと
も考えています。
浜│実行者:牧浜盆踊り実行委員会│協力:神奈川大学曽我部研
究室=曽我部昌史、稲用隆一、井土稔、小原元太郎、児玉貴典、古
永家由記│支援:田中良篤[慶応義塾大学]
/大島公司[大島アイラン
At the private house renovation mini camp held
from September 29 th to October 1 st, students
from all over Japan gathered to Hamagurihama
to renovate private homes into lodgings. In the
lecture on the first day of the camp, an architect
Mr. Nagasaka taught us ways to skillfully utilize
what was available, and it was a great learning
experience for me. Then as several groups, we
investigated houses and the shore, and actively
exchanged opinions. Group reports on the last
day of the camp were excellent and better
than I expected, giving me hope for the future.
Mr. Fujiwara of Meiji University is currently
working hard, drawing plans and inquiring into
lodging permits. In preparation for the opening
in spring, we will start renovation in February. I
am in great hopes that the students of ArchiAid
will help us immensely for the reconstruction of
the region.
In Maeamihama, the catches of sea squirt can
resume in April of 2014 at the earliest. As before
the disaster, we hope that sea squirt can be
sold not only domestically but to Korea as well.
Also, we have heard that students at Osaka City
University have never heard of sea squirt, and we
think it is a great opportunity for us to promote
sea squirt to people from the Kansai region. For
those students who are currently working on the
repairs of the gateway to Isuzu Shire, we would
like to feed them some delicious sea squirt to
repay their efforts.
ド]
/牧浜・竹浜の住民の方々
Project period: 2013 .8 .13 -14 │Location: Maginohama,
Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project
officer: Maginohama O-Bon Dance Executive Committee │
Cooperation: Kanagawa University Sogabe Lab = Masashi
Sogabe, Ryuichi Inamochi, Minoru Inoue, Gentaro Ohara,
Takanori Kodama, Yuki Konagaya │Support: Yoshiatsu Tanaka
[Keio University]/ Koshi Oshima
[Oshima island]/ Maginoahama
and Takenohama residents
牧浜・牧竹納涼盆踊り運営ボランティア
Maginohama: Magitake Summer O-Bon Dance
Operation Volunteering
豊島富美志
かき漁師・牧浜行政区長
Oyster Fisherman /
Maginohama Administrative
District Mayor
1
した。祭りではないので、質素で良いし、自分
達のできる範囲で継続することが何より大事で
VOICE
Fumishi Toyoshima
1 照明の取り付けと配線などの設営作業を行う様子
Setting up light fixtures and hard-wiring
40 数年前から継続してきた盆踊りで、震災後
やっと地域から自発的な声が上がり再開できま
す。曽我部研究室には、地域の一員として華を
添えてもらいました。同じ目線でいてくれるから
こそ、住民一人一人の信頼も一層深まったと思
います。若者が少なく、浜の持続は決して簡単
ではないけど、これからも地域の和に加わってく
れると嬉しいです。
This O-Bon dance has an over 40 years of
history and, supported by voluntary voices of
the residents, we could finally resume it. It can
be very simple, for it is not a festival. The most
important thing is to maintain the tradition within
our capacity. Members of Sogabe Lab. joined us
and livened up the event. Their effort to be here
for us as part of the community has cultivated
deep trust for each and every resident. Although
the number of young people is declining and it is
not easy to sustain the shore, I strongly hope that
these students will continue to partake in our
communal activities.
©ArchiAid
地域支援
NWT
牡鹿半島支援活動
Oshika Peninsula Support Activities
二渡神社修繕計画
Niwatari Shrine Renovation Plan
人々のよりどころとしての神社
A Shrine as a Home for the People
40
大谷川浜の海につきだした小山の上にある
二渡神社は 100 % 被災した浜で唯一残っ
た建物である。2013 年 6 月、津波で失わ
れた獅子頭が新たに奉納された。被災後
久しぶりに復活した獅子振りには、震災後
浜に住めなくなった住民も含め数十人が集
まり賑わいを見せた。
しかし社殿は傾き、鳥
居と参道階段は流されたまま。これらを直
VOICE
す手だてはないかと住民から相談を受け
阿部政悦
た。文化財でなくともコミュニティにとって大
Masaetsu Abe
切な建物を修繕する助成金のことを知り、
そ
大谷川浜区長
Ooyagawahama Ward Mayor
の申請のため実測調査を行った。その結
果、神社は 250 年前からこの地にあることが
わかった。何度も津波被害に遭いながらも
住民としてはアーキエイドが色々やってくれて
助かっている。大谷川の場合は、自分達だけで
は気づかなかった部分にも気を使った高台移転
神社をよりどころとしてまちを再建してきたこと
が想像できる。昔からの浜を受け継ぐ仕組
地の計画ができた。工事も無事に始まった。今
みに巻き込まれる感動を味わった。助成金
回、部落の小さな神社であり、助成金がとれなく
を得ることができ、今後は基礎の修理、鳥
ても仕方ないと思っていたが、アーキエイドの活
動のおかげで予算をつけて直すことができ、大
居の再建を予定している。同じく実測を行っ
変嬉しい。大谷川は小さい部落だが、小さいな
た谷川浜、鮫浦の神社についても助成申
がらも大切にしてきたおかげで神社は震災も乗
請や漁集事業による整備を検討中である。
り越えられ、傷みも少なかった。これから何かの
Niwatari Shrine is located on top of the hill
that jogs out into the bay of Ooyagawahama
and is the sole remaining building on the
shore whose entire landscape was afflicted by
the disaster. In June 2013 , a lion head once
lost in tsunami was rededicated to the shrine.
Dozens of people including those congregated
at the lion-dance event that made a post-quake
comeback and enjoyed each other’s company.
However, shrine pavilions are still tilted, and
the gateway and approach path stairs remain
washed away. The residents asked us if there
were ways to repair them. Finding out that there
were grants for repairing not only cultural assets
but also significant buildings for community,
we conducted a location survey to apply for the
grants. As a result, it was discovered that the
shrine had stood there for 250 years. We can
imagine how the people treasured the shrine
as their home and continued to rebuild the
town after repeated attacks by tsunami. We
felt an overwhelming surge of emotion to learn
how the state of the shore had been preserved
through continual efforts of the residents. We are
planning to repair the foundation of the shrine
and rebuilt the gateway by grants. For shrines
in Yagawahama and Samenoura at which we also
conducted location surveys, we are considering
grant applications and an overhaul through the
Shoreline Fishing Community Project.
地域支援
協力
KTN
牡鹿半島支援活動
Oshika Peninsula Support Activities
牡鹿半島・東浜の
ための漁村センター
改修プロジェクト
Fishing Village Center Renovation Project
for Higashihama, Oshika Peninsula
地域の6 次産業化とボランティアの
拠点形成を目指して
For the Sixth-Order Industrialization of the
Region and the Formation of a Volunteering Hub
41
被災地を支援するJEN に協力するかたち
で、地域の要望を踏まえながら改修設計を
行った。基本的に施工は外注しているが、
利用者や地域の人たちにとっての居心地
向上をめざし、部分的に学生たちの手によ
るセルフビルドでの協力も行った。具体的
な改修のメニューは、ボランティア活動で訪
れる人たちが長期滞在しやすくするための
整備と、地域産材(主に魚介類)による6 次
産業化のための加工場の設置である。具
体的には2階広間を可動間仕切りで個室
化できるようにしユニットシャワーなどの設備
を新設することで、滞在しやすい環境を整
VOICE
えた。1階の倉庫部分には保健所の認可
阿部政志
を受けられる魚介類の加工場となるようさま
Masashi Abe
ざまな設備を整え、玄関回りには展示販売
漁師・狐崎浜支部長
Fisherman /
Kitsunezakihama Branch Chief
のために棚などを設えた。さらには、建物の
顔となるようなファサードを追加したり、劣化
により撤去されたと思われる避難階段を復
漁村センターを改修して頂いてシャワー等、新
たに設置して頂いたことにより、自宅ではボラ
ンティアさんの受け入れが厳しかった住民の方
Through a cooperative effort with JEN, a group
that supports the afflicted areas, we made a
renovation plan with the region’s voices in mind.
While in principle we outsource construction,
with a goal to improve the livability of the
residents and other users, we encouraged students
to build parts of the building with their own
hands. The renovation components are comprised
of the maintenance of the area to assure a
comfortable stay for long-term volunteers and
the installment of processing facilities for SixthOrder Industrialization* using regional products
(mainly seafood). In particular, we arranged a
comfortable environment by equipping a hall
on the 2 nd floor with mobile partitions so it
could be used as individual rooms, and also by
newly building fixings like a unit bath. As for
the 1 st floor, we installed various equipment in
the storehouse so health-care center would give
us a permission to use it as a seafood processing
facilities, while shelves for display and sale were
built near the entrance. Moreover, we have throve
for quality improvement by adding a façade to
attract attention and renovating evacuation stairs
that once were demolished because of degradation.
We sincerely hope that these facilities will be used
for many years to come.
* Sixth-Order Industrialization is a concept for a localized food industry
coined by Imamura Naraomi in which the three levels of food growing or
catching, food processing, and distribution are integrated into an organic
whole, preferably within a local worker base.
旧するなど、基本的な質の向上も図ってい
る。長く活用されることを祈っている。
も受け入れ易くなりました。また、宿泊出来る事
機会に、修理してよかったと思うときがあると思
により、長期滞在も可能になりました。改装前
う。そういう神社をアーキエイドの協力のもと、
は、ほとんどのボランティアさんは、日帰りで何
修理できることが一番だ。
処の誰かもわからず帰られてしまう方がほとん
どでした。今は、漁村センターを利用することに
Members of ArchiAid have been helping us
to a great extent. In case of Ooyagawa, they
came up with the plan to transfer housing
to higher grounds with such a meticulous
approach that we residents could not even
image. Then construction finally started.
Although we initially thought that it would be
natural if we did not get grants for this small
village shrine, we are truly grateful that we can
repair it with a sufficient budget thanks to the
support activities of ArchiAid. While Ooyagawa
is a small village, its small shrine was spared
serious damage. We believe that it survived
the disaster because we always cherished
it. There will be moments in future when we
acknowledge how important it was to keep
repairing the shrine in the past. It matters the
most that we can repair such a shrine with the
cooperation of ArchiAid.
より、作業中だけではなく、一緒に食事を作った
り、お酒を飲んだりと、交流の時間を多く取れる
ようになり喜んでいます。これからも、より多く
の人との交流が出来れば、嬉しいなと思ってい
ます。ありがとうございました。
1
期間:2013 年 8 月─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島大谷川
浜│実行者:東京工業大学塚本研究室・山崎研究室=塚本由晴、
T h a n ks t o A rc h i A i d ’
s assistance in the
renovation of the Fishing Village Center and
the installation of showers, etc., the residents,
who had a hard time inviting volunteers over
to their private houses, now have easier time
in doing so. Because the center now serves
as a lodging facility, people can stay there for
the long term. Before renovation, most of the
volunteers went home on the same day, and
thus we never had a chance to get to know
them. By using the renewed Fishing Village
Center, we can not only spend time with the
volunteers while at work but also communicate
with them closely over meals, drinks, etc. I
hope that we will be able to facilitate more
exchanges in future. Thank you.
1
山崎鯛介、林咲良、佐道千沙都、鈴木隆平、吉川富詞、津田裕希、
豊島沙織、村越文、Chan Siduo │協力:佐々木淳[石巻市教育委員
会生涯学習課]/Pikari 支援プロジェクト
・牡鹿ボランティア│支援:
1 玄関廻りを修景し、来客者を迎える顔となる新設ファサード
Attracting visitors, this new façade was built after landscaping
work was conducted around the entrance
公益財団法人 日本ナショナルトラスト
Project period: 2013 .8 - │Location: Ooyagawahama, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: Tokyo
Institute of Technology Tsukamoto Lab and Yamazaki Lab =
Yoshiharu Tsukamoto, Taisuke Yamazaki, Sara Hayashi, Chisato
Sado, Ryuhei Suzuki, Tominori Yoshikawa, Yuki Tsuda, Saori
Toyoshima, Fumi Murakoshi, Chan Siduo │Cooperation:
Atsushi Sasaki[Ishinomaki City Board of Education Lifelong Learning
Division]/ Pikari Support Project and Oshika Volunteer │
Support: Japan National Trust
2
1 6 月に行われた獅子振りの様子 “Shishiburi” (Lion Dance) held on June 2013 | 2 実測調査の様子 Measurement survey
3 実測で作成した野帳 Field note from measurement survey
3
2 再整備した避難階段
Evacuation stairs of re-development
3 魚介類などの東浜の地産材を販売するために新設した加工場
A newly built processing room for selling the home-grown
goods of Higashihama, including fishery products
4 学生のセルフビルドによる加工品の展示直売棚の一部
A section of a display for selling goods built by students
2
3
期間:2012 年 10 月─ 2013 年 3 月│場所:宮城県石巻市牡鹿半島狐
崎浜│実行者:特定非営利活動法人 JEN /曽我部昌史[神奈川大学
工学部建築学科教授]
/丸山美紀[マチデザイン、神奈川大学曽我部研究室
アシスタント]
/稲用隆一[神奈川大学工学部建築学科特別助手]
/山本直
[神奈川大学曽我部研究室 OB]
/小原元太郎[神奈川大学曽我部研究室]
(株)
│協力:
キュムラス・
インスティチュート│支援:狐崎浜の方々
4
Project period: 2012 .10 -2013 .3 │Location: Kitsunezakihama,
Oshika Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: NonGovernmental Organization JEN / Masashi Sogabe[Kanagawa
University]/ Miki Maruyama[matidesign, Kanagawa University Sogabe
Lab Assistant]/ Ryuichi Inamochi[Kanagawa University Sogabe Lab
Special Assistant]/ Tadashi Yamamoto[Kanagawa University Sogabe LAb
OB]/ Gentaro Ohara[Kanagawa University Sogabe Lab]│Cooperation:
Cumulus institute │Support: Kitsunezakihama villagers
©ArchiAid
地域支援
協力
RYS
牡鹿半島支援活動
Oshika Peninsula Support Activities
第1回 浜の学校
牡鹿漁師学校
1st Shore School:
Oshika Fisherman’s School
42
漁師学校はサマーキャンプ2011で震災後
の桃浦地区の暮らしに関して議論を交わし
た際に提案された。
その後も漁師学校の重
要性は話し合われ、
震災以前から人口流出
が続いている牡鹿半島の地域コミュニティー
存続ため水産業への新規就業者が必要
だと考えられた。
それを受けて2013 年 4月に
牡鹿半島の地域コミュニティー
存続に向けて
は住民主体の桃浦浜づくり実行委員会が
Toward the Preservation of Oshika Peninsula’s
Regional Community
「第1回浜の学校 牡鹿漁
の 3日間において
VOICE
甲谷 強
Tsuyoshi Koya
桃浦浜づくり実行委員会委員長
Momonoura Shore Development
Planning Committee Chairman
人が住まなければ復興とは言えません。なの
発足し、後継者対策として8月21日から23日
師学校」
を企画実行した。当日は全国から
集まった20 ∼ 50 代の15人の受講生が参加
し、区長や地元漁師のもと桃浦の生活や漁
法の座学、カキの育成作業や刺し網、カゴ
網の実習、最終日には参加者と住民の意
見交換を目的とした座談会を行った。
この取
り組みは参加者から桃浦への移住希望者
を出す結果に繋がった。現在は第 2回開催
で、牡鹿漁師学校では漁師になり桃浦に来てく
に向けて話し合いを重ね、住民だけでも持
れる人の参加が第一の目的でした。また、牡鹿
続可能な運営方法や牡鹿半島全体の取り
半島の漁村は昔から気候がよく磯の香りと空気
の良さは都会では味わえないとても良い場所で
Opening of a fishermen school was proposed at
Summer Camp 2011 , where the participants
discussed the living condition of the Momonoura
district after the disaster. People continued to
talk about the importance of fisherman’s school
and considered that in order to preserve regional
community of the Oshika Peninsula, which has
undergone population outflow since before the
disaster, new workers must be hired for fishing
industry. In response, in April 2013 , residentdriven Momonoura Shore Development Planning
Committee was founded and, as a provision to
foster successors, “1 st Shore School: Oshika
Fisherman’s School” was held for three days
from August 21 st to 23 rd. A total of 15 people
from across Japan ages ranged from 20 s to 50 s
attended the event, where they learned under the
guidance of the ward director and local fishermen
about the lifestyle of Momonoura, fishing
techniques, and took practical trainings on oyster
cultivation, gill netting, and basket net fishing.
On the last day, a round-table talk was held for
the participants and residents to exchange ideas.
This effort made the participants to want to
move to Momonoura. We have been discussing
further in preparation for the holding of the 2 nd
installment, and also considering ways for the
residents to sustainably operate the school on
their own and to regard the school as a project of
the Oshika Peninsula at large.
組みとしての位置づけを検討している。
協力
牡鹿半島支援活動
Oshika Peninsula Support Activities
「侍浜の家」整備計画
‘Samuraihama Home’ Maintenance Plan
浜の暮らしを継承するために
In Order to Carry On a Shore Living
侍浜にある空き家は、牡鹿半島に昔からあ
る伝統的な様式を持つ漁師住宅である
が、地震と台風による山津波の影響で多く
の被害を被った。
この改修では、主に 3 つ
のことを目的としている。
まず、伝統的な間取
りや雄勝スレートの屋根を持つ住宅様式
を継承すること、次に
「牡鹿漁師学校」に
際し、漁師生活を体験してもらうための宿舎
者の一時的な住まいとすることである。改修
は、地元の工務店の協力のもと、学生が中
心となり1 週間かけて行った。工務店には、
ンキ塗り、縁側の制作などを行った。学生
牡鹿漁師学校の開催は復興の種を蒔く事に繋
が整備に関わることや「牡鹿漁師学校」の
がったと思います。誰かが復興の種を蒔かない
れは芽を出して花も咲かせる人も出て来てくれ
まいや生活を多くの人に知ってもらう機会と
る事でしょう。今はなんとしても住む人に早く来
なることを期待している。今後は、新規居住
てほしいと考えています。
桃浦散策 Participants taking a walk through Momonoura
最終日の送別会 Farewell party on the last day
2
参加者に利用してもらうことで、伝統的な住
事には前には進みません。種さえ蒔けば、いず
刺し網漁の実習 Practicaltrainings on gill net fishing
1
として活用すること、最後に新規居住希望
師学校に参加して頂きたいと考えていました。
かき漁の実習 Practical trainings on oyster fishing
43
て頂き、
その後、学生の手で漆喰塗りやペ
桃浦に住んでみたいという人にもぜひ牡鹿漁
It cannot be called“ reconstruction ”if there
are no people to live here. Thus it was our
first goal that the participants of the Oshika
Fishermen School to become fishermen and
move to Momonoura. Also, Oshika ’
s fishing
village has long been known for its nice climate,
and because the smell of the ocean and clean
air are something that people cannot enjoy in
urban area, we were hoping that, regardless of
age, people who wanted to start a new life in
Momonoura would participate in the school. I
think that the Oshika Fishermen School began
to allow us to sow the seeds of reconstruction. If
there is no one to sow seeds, reconstruction will
never advance forward. Once seeds are sown,
they will form buds and there will be someone
who will help them bloom. By all means, I hope
that people will move to Momonoura soon.
RYS
床や窓枠などの比較的大きな改修を行っ
ある事から、年齢に関係なく第 2 の人生として
1
2
3
4
地域支援
3
者へ貸し出すことを視野に入れ、
より良い場
所となるように定期的に手を加え、地域の
資源として有効に活用していく。
1
2
3
4
Project period: 2013 .8 .21 -23 │ Location: Oginohama
Elementry School and Momonoura Fishing Port, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │ Project officer:
/貝島桃代、楫野晃庸、井上大志、小菅良平、中田晃、Giancarlo
Momonoura Shore Development Planning Committee /
Carmelinoh、梅川元一、金亭宰、谷真也、中田敦大、佐藤布武[筑波
Momoyo Kaijima, Daishi Inoue, Koyo Kajino, Ryohei Kosuge,
大学大学院貝島研究室]
/原田多鶴、高橋佳乃[筑波大学芸術専門学群]
Akira Nakata, Giancarlo Carmelino, Genichi Umekawa,
│協力:石巻市/アーキエイド/筑波大学
Hyunygjae Kim, Shinya Tani, Atsuhiro Nakata, Nobutake Sato
[ University of Tsukuba Kaijima Lab ]/ Tatsuru Harada, Yoshino
Takahashi[University of Tsukuba]
│Cooperation: Ishinomaki City
/ ArchiAid / University of Tsukuba
開 催 期 間:2013 年 8 月 21 日─ 23 日│ 場 所:宮 城 県 石 巻 市 牡 鹿
半島荻浜小学校、桃浦漁港│実行者:桃浦浜づくり実行委員会
+
Vacant houses in Samuraihama are fishermen
homes built in traditional style unique to the
Oshika Peninsula. They were damaged severely by
tsunami caused by the earthquake and typhoons.
This renovation has three objectives. First is to
pass down Oshika’s housing style in a traditional
layout with roofs built with Ogatsu slates. Second
is to use the houses as lodging for people, who
come to attend the “Oshika Fisherman’s School”
and experience fishermen’s lifestyle. Third is to
use them as temporary dwellings for new home
candidates. Under the support of a local builder,
students took charge of renovation for a whole
week. The builder took care of the refurbishment
of relatively big elements such as floors and
window frames, while the students applied plaster
and paint, and also built veranda-like porches
known as ‘engawa.’ We hope that it will be a good
opportunity to promote this traditional home and
lifestyle to a wider audience by having the students
engaged in the renovation and the participants of
the “Oshika Fisherman’s School” staying there. In
the days ahead, we will start looking to rent the
houses to new occupants, revamp them periodically
to make them a better place, and use them
effectively as the region’s asset.
4
1 古い漆喰の撤去 Removal of old plaster | 2 障子の張り替え Washing and stretching of the shoji
3 ペンキ塗り Working on paint coating | 4 漁師学校期間中の様子 Stay during a Oshika Fisherman’s School period
期間:2013 年 8 月 13 日─ 18 日│場所:宮城県石巻市牡鹿半島侍浜
│実行者:筑波大学貝島桃代研究室=貝島桃代、井上大志、楫野晃
庸、小菅良平、中田晃、佐藤布武│協力:後藤建業 / 佐藤涼太、喜多
智明、
菊池駿一[東北工業大学]
Project period: 2013 .8 .13 -18 │Location: Samuraihama, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi │Project officer: University
of Tsukuba Kaijima Lab = Momoyo Kaijima, Daishi Inoue,
Koyo Kajino, Ryohei Kosuge, Akira Nakata, Nobutake Sato │
Cooperation: Goto Kengyo / Ryota Sato, Tomoaki Kita, Shunichi
Kikuchi[Tohoku Institute of Technology]
©ArchiAid
地域支援
CH
44
地域再生最小限住宅 板倉の家/コアハウス
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
CH
45
南相馬コアハウス
について
Minimum House for Local Revitalization: Itakura no Ie/Core House
On the Minamisoma Core House
コアハウスの新たな可能性
モデルハウス建設の様子をニュースで知っ
The New Possibilities of Core House
た福島県南相馬市塚原地区のみなさんか
ら要請があり、南相馬のための板倉の家の
作成、提案を行なった。2013 年 7月14日に
漁業を生業とする牡鹿半島の浜では東日
南相馬塚原地区のみなさんと石巻市の仮
本大震災の津波によって大きな被害を受け
設住宅、桃浦のモデルハウス、
月浦の漁港
た。住民との対話から、復興において当初
を訪れ、地域住民と被災地同士の意見交
漁業に多くの資金を要する事から、最初は
換を行った。モデルハウス見学から実際の
小さく建てて徐々に増築するコアハウスを開
コアハウスを体験し、理解を深めた。原発
発し提案した。設計では伝統的な漁師住
事故で警戒区域となった同区では、住民
宅の間取りを踏襲し、
外から入れる浴室、
魚
が段階的に戻る仕組みとして、津波で流さ
を直接運べる勝手口、冬でも洗濯物を干
れた公会堂跡地にコアハウスの分棟プラン
せるサンルーム、縁側、土庇空間など、漁村
を利用した集会所建設が計画されている。
の暮らしを取り入れることに留意した。2012
筑波大学貝島桃代研究室が、地域工務
年 8月の住民意向調査時に計画を発表し、
店、今野由喜小高区塚原行政区長との打
その後建設協力のための募金や協賛を募
ち合わせに南相馬を訪れ、敷地の視察や
り、12月モデルハウスが石巻市桃浦に竣
2014 年 3月末の竣工に向けた協議、実施
工した。現在は現地見学会、地域工務店と
設計を進めている。震災から2 年以上が経
1
の勉強会を継続し、高台移転完成後の建
ち、被災地の状況や被災者の心境は震災
設に向け協議を進めている。また、2013 年
当初から変化しつつある。状況に応じて、
コ
田ノ字プラン
基本プラン
グッドデザイン賞において、
グッドデザイン金
アハウスに求められることを把握し、新たな
を受賞した。
賞(経済産業大臣賞)
提案を行なっていく必要がある。
>
建て増し
3
≥
+
The shores of the Oshika Peninsula were severely
damaged by the tsunami inflicted by the Great
East Japan Earthquake. Fishery has been livelihood
of these shores. Learning from dialogue with the
residents that most of the funds for reconstruction
must be first used to rehabilitate the fishing
environment, we developed and proposed this idea
of a core house, which would be built small at first
and then extended gradually. For designing of the
house, we took on a traditional layout of fisherman
housing, while trying to incorporate the lifestyle of
the fishing village to include a bathroom accessible
from outside, a back door through which fish can
be brought in, a sunroom where laundry can be
dried during winter, and space to build a canopy
top that juts out significantly from the house.
When a survey to gauge opinions of the residents
was conducted in August 2012 , we presented this
plan. Then we solicited for fundraising and support
for construction and, in December, a model house
was completed in Momonoura, Ishinomaki City.
Now on-site tours and study sessions with local
builders are held on a continuous basis, while
we are also pursuing close consultation on the
construction of houses after the completion of
higher-ground transfer. Core house won a Good
Design Gold Award (Minister of Economy, Trade
and Industry Award) at Good Design Award 2013.
建て増し
分棟プラン
2
期間:2012 年 1 月 7 日─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島桃浦│
実行者:アーキエイド半島支援勉強会コアハウスワーキンググループ
[筑波大学貝島桃代研究室+東京工業大学塚本由晴研究室]│協力:佐々
木文彦[有限会社ササキ設計]
/後藤基[後藤建業]
/八巻芳栄[洞仙寺]
│実施設計・監理:アトリエ・ワン│建設:後藤建業/つぐっぺおらほの復
興家づくりの会│支援:木材=那賀川すぎ共販協同組合/浄化槽設
備・ユニットバス・キッチン=ハウステック/サッシ・ガラス= YKK AP /
アスファルトルーフィング=日新工業/板金=三條物産/照明=大光電
機/便器= TOTO /断熱材=旭化成建材│寄付:南カリフォルニア日
米協会/Grovac Projects Company Inc. /アトリエ・ワン/東京ガス/
PechaKucha /クラインダイサムアーキテクツ/宇都宮大学 1・2・3 年生
代表/柳紘司/菊地直也[SuperDeluxe]
/Laurent Stalder /パンドラ/
(ペチャクチャナイトチャリティー売上)
アーキエイド
1 コアハウスが建ち並ぶ高台の風景のスケッチ Sketches of the landscape on a hill lined with Core House expantion
2 コアハウス建て増しプラン Core House extension plan | 3 月浦での意見交換の様子 Residents exchanging opinions in Tsukinoura
4 コアハウス見学会の様子 Core House open house with local residents
4
Project period: 2012 .1.7-│Location: Momonoura, Oshika
Peninsula, Ishinomaki City, Miyagi│Project officer: ArchiAid
Core House Working Group in ArchiAid Peninsula Support
Study Meeting[University of Tsukuba Kaijima Lab + Tokyo Institute
of Technology Tsukamoto Lab]│ Cooperation: Fumihiko Sasaki /
] Constrution: Goto Kengyo
Motoe Goto / Hoei Yamaki[Tosenji│
/ Tsuguppe Orahono Fukko Iezukuri no Kai │Execution design
& Supervision: Atelier Bow-Wow │Support: Wooden material:
Nakagawa Sugi Kyohan Cooperative / Septic tank・Prefabricated
bath・Kitchen: Housetec Holdings Inc. / Window: YKK AP
/ Asphalt-saturated and Coated felt: Nisshinkogyo / Sheetmetal working: Sanjo Bussan / Lighting: Daiko Electric / Toilet:
TOTO / Adiabatic material: Asahi Kasei Construction Materials
Corporation │Donation: Japan America Society of Southern
California / Grovac Projects Company Inc. / Atelier BowWow / Tokyo Gas / PechaKucha / Klein Dytham architecture
/ Utsunomiya University 1 .2 .3 Grade representative / Koji
Yanagi / Naoya Kikuch[SuperDeluxe]/ Laurent Stalder / Pandora
/ ArchiAid[from the charity “PechaKucha Night”]
+
Upon receiving a request from the residents of
Tsukahara District, Minamisoma City, Fukushima
Prefecture, who found out about the construction
of a model house on the news, we made a proposal
of an Itakura House for Minamisoma. On July
14 th 2013 , we and the residents of Tsukahara
District visited temporary housings in Ishinomaki
City, the model house in Momonoura, and a
fishing harbor in Tsukinoura, and organized a
dialogue between the residents and the people
of these afflicted areas. By having a tour in the
model house, we all got a better grasp of what a
core house was like. In Minamisoma, which was
designated as a caution zone after nuclear accident,
the construction of an assembly house is planned.
The idea is to build an assembly house as a way
for the residents to come back in stages by using
the multi-building plan of the core house on
the site where the auditorium was washed away
by tsunami. University of Tsukuba’s Momoyo
Kaijima Laboratory has made a monthly visit to
Minamisoma for a meeting with the local builders
and Odaka Ward Tsukahara District mayor Konno
Yoshiki, while also conducting site inspection,
developing plans for the completion by the end
of March 2014 through discussions, and creating
execution design. Two years from the disaster,
the conditions of the afflicted areas and the state
of mind of disaster victims are in the process of
change. As the situation demands, we have to take
hold of what it takes to build a core house and
make new proposals along the way.
1
2
3
1 南相馬の集会所模型 Minamisoma Core House model | 2 敷地での配置検討 Layout study on site of Minamisoma
3 2014 年1月地鎮祭の様子 Ground-breaking ceremony on January 2014
期間:2012 年 8 月─現在│場所:福島県南相馬市塚原│実行者:アー Project period: 2012 .8 - │Location: Tsukahara, Minamisoma
キエイド半島支援勉強会コアハウスワーキンググループ=塚本由晴、 City, Fukushima │Project officer: ArchiAid Core House
林咲良、戸井田哲郎、信川侑輝[東京工業大学塚本由晴研究室]
/貝島
桃代、小菅良平、井上大志、楫野晃庸、中田晃、梅川元一[筑波大学
貝島桃代研究室]
│協力:今野由喜│設計・施工アドバイス:アーキエイド
半島支援勉強会コアハウスワーキンググループ[筑波大学貝島桃代研
究室+東京工業大学塚本由晴研究室]│施工:株式会社中里工務店│
協力企業:有限会社玉川建築工業所│実施設計・監理:アトリエ・ワン
│寄付:南相馬市/南カリフォルニア日米協会/株式会社中里工務店
Working Group in ArchiAid Peninsula Support Study Meeting
= Yoshiharu Tsukamoto, Sara Hayashi, Tetsuro Toida, Yuki
Nobukawa[Tokyo Institute of Technology Tsukamoto Lab]/ Momoyo
Kaijima, Ryohei Kosuge, Daishi Inoue, Koyo Kajino, Akira
Nakata, Genichi Umekawa[University of Tsukuba Kaijima Lab] │
Cooperation: Yoshiki Konno │Design & Construction advice:
ArchiAid Core House Working Group in ArchiAid Peninsula
Support Study Meeting[University of Tsukuba Kaijima Lab + Tokyo
Institute of Technology Tsukamoto Lab] │Construction: Nakazato
Corporation │Cooperative firm: Tamagawa Construction Industry
│Execution design & Supervision: Atelier Bow-Wow │Donation:
Minamisoma City / Japan America Society of Southern California
/ Nakazato Corporation
VOICE
今野由喜
Yoshiki Konno
南相馬市小高区塚原行政区区長/
つながっぺ南相馬理事長
Minamisoma City Odaka Ward
Tsukahara District Mayor /
‘Tsunagappe Minamisoma’
Administrative Director
南相馬市小高区塚原は、震災の津波に加え原
発から約 17 km だったので小高区全域が警戒
区域となり、全住民 13 ,000 人が避難を余儀なく
され、今も自宅に帰ることができません。復旧作
業も 400 日遅れで開始となり警戒区域の外とは
大きな復興格差が生じています。この様な中で
塚原地区住民は 9 月下旬に避難中の中で、臨時
住民集会を開き、住民の帰還や地区の早期復
旧・復興活動の拠点とすべく、津波で流失した集
会所を、市の補助金・住民負担と関係方面から
の支援で平成 26 年 3 月末竣工を目指し再建す
る決議を行い建設工事に着手しました。自然豊
かな故郷の再生に皆様協力下さい。
Minamisoma City, Odaka Ward, Tsukahara was
affected by tsunami. Moreover, since it is located
only about 10 miles from the nuclear power plants,
the entire area of Odaka Ward was designated
as a caution zone, and the population of 13 ,000
people were forced to move out of the area and
are still not able to return home. Recovery efforts
started 400 days later than planned, and we lag
behind reconstruction progress compared to
the area outside the caution zone. Under such
circumstances, at the end of September, the
residents of Tsukahara District, who still live in an
evacuation zone, held a special meeting. Aiming
to create a new site for the residents, who are
trying to make it back home, and a platform for
the prompt restoration and reconstruction of the
district, they passed a resolution to reconstruct
the assembly house, which was washed away by
tsunami, through municipal aid, contribution from
the residents and support from relevant parties.
With the goal of completing the construction by
the end of March 2014, they started construction.
For the regeneration of such a home province
richly endowed with nature, your cooperation is
greatly appreciated.
©ArchiAid
地域支援
人材育成・教育
STD
46
半島支援勉強会
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
STD
デザインパタンブック2
Based on a study conducted by a public housing
work group, this book summarizes ways to develop
shore living and serves as a reference for the
residents in times of home rebuilding. Composed
of informative sketches, this book considers
livelihood and everyday living as an integrated
whole in providing the basics of home planning.
The objective of the book is the creation of a
comfortable dwelling where people of all ages can
live together comfortably through mutual support,
and of homes where its residents can adjust
themselves easily to possible changes in future.
Design Pattern Book 2
Peninsula Support Study Meeting
公営住宅 WG におけるスタディをもとに、浜
半島支援の情報共有のためのプラットフォームとして
らしい住まいづくりについて、住民の方々が
今後の住宅再建の際に参考になるようにま
A Platform for Information Sharing Working Towards Peninsula Support
とめたものである。なりわいと生活が一体とな
り、子どもからお年寄りまで見守り合いなが
ら安心して住め、将来への対応が容易とな
半島支援勉強会は、牡鹿半島支援活動
る住まいづくりのポイントを、
スケッチを中心
に関わるアーキエイド参加 12 大学チームと
にして構成した。
事務局チームが集
雄勝スタジオ、SANAA、
合し、復興支援活動における情報の共有
期間:2013 年 4 月─ 8 月│場所:法政大学│編集:法政大学渡辺真
および意見交換を行う会議の場である。今
理+下吹越武人インディペンデントスタジオ/京都造形芸術大学
年度は全 9 回の勉強会を東京の大学を会
平井政俊・萬代基介スタジオ/日本大学佐藤光彦研究室│フォー
城戸崎和佐+山岸綾/横浜国立大学大学院 Y-GSA 小嶋一浩・
場に開き、各プロジェクトにおける進捗状況
1
Project period: 2013 .4 -8 │Location: Hosei University │
Editing: Hosei University Makoto Watanabe + Taketo
Shimohigoshi Independent Studio / Kyoto University of Art &
Design Kidosaki Nagisa+Aya Yamagishi / Yokohama Graduate
School of Architecture Y-GSA Kazuhiro Kojima, Motosuke
Mandai, Masatoshi Hirai Independent Studio / Nihon
University Mitsuhiko Sato Lab │Format design: Yuzo Kariya +
Yuichi Nishimura[neucitora]
2
マットデザイン:刈谷悠三+西村祐一[neucitora]
1 パタンブック2:表紙 Pattern Book 2 - front cover
2 パタンブック2:住まいづくりの 12 のヒント Pattern Book 2 - 12 Tips of House Building
小学校 WG
Objective of this project is to create opportunities for
children to learn about their hometown of Oshika
Peninsula and to foster affection for it through the
production of a booklet that introduces images of
the shore seen from a child’s perspective. This year,
with a goal of encouraging collaboration between
elementary schools and a deeper exchange between
university and elementary school students, university
students participated in integrated study sessions at
five different schools and later reported on them.
の確認、各浜の状況報告、各ワーキンググ
47
ループからの活動報告を議論した。今年度
は各浜における事業がまとまってきた中で、
アーキエイドの活動体制について議論が多
Elementary School Working Group
く交わされた。また、各部会からの報告で
は、環境省の国立公園化プロジェクト、
コア
子どもの視点からみた浜の姿を紹介する冊
ハウス、空き家改修、牡鹿漁師学校、お地
子を制作することで、子ども達が自分の住む
蔵様プロジェクトなどについて実践的な議
牡鹿半島をより知り、好きになって貰う機会
論がなされた。牡鹿、雄勝、宮戸島のそれ
1
を作ることを目的としている。今年度は小学
ぞれの地域で活動するチームが半島支援
校同士の連携や大学生と小学生の交流を
勉強会をプラットフォームとして活用すること
深めることを目標とし、5 つの小学校と大学
で情報の共有ができ、
これによりそれぞれの
生が連携を取り、総合的な学習の時間に
活動のさらなる展開が可能となった。
参加しながら取材を行った。
+
The Peninsula support study meeting is a place for
12 university teams involved in Oshika Peninsula
Support Activities, Ogatsu Studio, SANAA and
ArchiAid Bureau, the regional head office teams,
to get together, share information, and exchange
opinions regarding reconstruction support
activities. This year, a total of 9 study sessions
were held at universities in Tokyo, where they
reported on the progress status of each project and
conditions of each shore, while each work group
made a presentation on their respective activities.
While the projects working on each shore moved
forward, the discussions centered on the activity
framework of ArchiAid. Also, reports from each
team elicited practical discussions on the National
Park Project by Ministry of the Environment, core
house, the renovation of vacant houses, the Oshika
Fisherman’s School, and Ojizosama Project, etc.
Teams that work respectively in Oshika, Ogatsu
and Miyatojima were able to share information
by using this peninsula support study session as a
platform. This exchange made it possible for the
teams to advance further with their activities.
期間:2012 年 4 月─現在│場所:宮城県石巻市牡鹿半島各小学
校│実行者:筑波大学貝島桃代研究室/東北工業大学福屋粧子
研究室/東京工業大学塚本由晴研究室/名古屋工業大学北川
3
2
啓介研究室/大阪市立大学宮本佳明研究室
修士制作論文発表会
Master’s Thesis Presentation
牡鹿半島をテーマにした修士制作や研究
の発表会を開いた。
冊子として記録を残すこ
と、復興支援に関する議論のためのプラット
5
4
フォームを提供することを目的とした。8 題が
集まりその中から5名が発表を行った。各学
1
3
4
5
明治大学での勉強会 Study meeting at Meiji University | 2 法政大学での勉強会 Study meeting at Hosei University
首都大学東京での勉強会 Study meeting held at Tokyo Metropolitan University
今後のアーキエイドの活動体制についての意見交換 Exchange of opinions about the activity organization of the future ArchiAid
生が自分たちが出来ることで復興に貢献し
たいという真意が伝わってくるものとなった。
インターン報告をする学生 Report by ArchiAid student intern
開催日:2013 年 4 月 20 日│場所:法政大学市ヶ谷田町校舎 スタジ
期間:2011 年 12 月 3 日─現在│場所:首都大学東京/法政大学/明
Project period: 2011.12.3 - │ Location: Tokyo Metropolitan
治大学│参加チーム:牡鹿半島支援活動参加 12 大学チーム/雄勝
University / Hosei University / Meiji University │ Participating
スタジオ/SANAA(宮古島)
/アーキエイド事務局
team: Oshika Peninsula Support Activities 12 university teams /
Ogatsu Studio / SANAA (Miyato island) / ArchiAid Bureau
オ HAL │実行者:筑波大学貝島桃代研究室│発表者:伊藤寿幸
1
Project period: 2012 .4 - │Location: Each Elementry School,
Oshika Peninsula, Ishinomaki City │Project officer: University
of Tsukuba Kaijima Lab / Tohoku Institute of Technology
Fukuya Lab / Tokyo Institute of Technology Tsukamoto Lab
/ Nagoya Institute of Technology Kitagawa Lab / Osaka City
University Miyamoto Lab
1 金華山にまつわる紙芝居をする学生
A student performing a picture-card show about Mt. Kinka
2 牡鹿半島の模型で金華山道についての発表を行う学生
A university student giving a presentation on the Kinka
mountain road using a model of the Oshika Peninsula
2
We held a presentation of master’s projects and
theses related to the Oshika Peninsula. Our goal
was to record the presentation in the form of a
booklet and to provide a platform for discussions
on reconstruction support activities. A total of
eight theses were submitted, and five of them were
presented. Each student expressed their genuine
intent to contribute to reconstruction by providing
whatever they could.
1
Date: 2013 .4 .20 - │Place: Hosei University Faculty of
Engineering & Design │Organizer: University of Tsukuba
Kaijima Laboratory │Presenter: Toshiyuki Ito[Tohoku Institute
of Technology]/ Takayuki Oshitani[Kobe University]/ Kohei
Kawanishi, Hiroto Takahashi[Tokyo Institute of Technology]/
Nobutake Sato[University of Tsukuba] │Moderator: Momoyo
Kaijima[University of Tsukuba] │Guest: Katsuhiro Masaoka
[Fisheries Agency]/ Satoshi Okamoto[Hosei University]/ Yasuaki
Onoda[Tohoku University]
[東北工業大学]
/押谷崇之[神戸大学]
/河西孝平、高橋浩人[東京工
業大学]
/佐藤布武[筑波大学]│司会:貝島桃代[筑波大学]│ゲスト:
正岡克洋[水産庁]
/岡本哲志[法政大学]
/小野田泰明[東北大学]
1 後輩へのコメント Comment to the younger generation
2 発表後の質疑応答 Question-and-answer session
2
©ArchiAid
地域支援
KZ
48
釜石市半島部全浜災害復興公営住宅
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
浜のすまいを考える
Thoughts on Shore Living
期間:2012 年 11 月─現在│場所:岩手県釜石市
岩手県釜石市が半島部14 地区の浜に整
実行者:上閉伊・AA 特定共同企業体
上閉伊チーム:代表および構造設計担当=柏舘旨緒[アルファーシス
備する木造戸建の復興公営住宅プロジェ
テム]
/建築担当=岩間正行[Domus A・I]
/積算担当=菊池公明[菊
クトである。宮城県牡鹿半島での支援活動
池設計]
東京チーム:全体 PM =貝島桃代、塚本由晴、玉井洋一[アトリエ・ワ
実績をもつ大学教員建築家と地元上閉伊
ン]
/渡辺真理[設計組織 ADH]
/小嶋一浩[CAt]|北浜 PM =玉井
地域の建築家との協働体制が特徴の上閉
洋一[アトリエ・ワン]|南浜 PM =菅澤容子[設計組織 ADH]
〈各浜代表担当者〉
伊・AA 特定共同企業体は、地域に根ざした
室浜:近藤哲雄、
北川啓介[名古屋工業大学]│鵜住居片岸:小泉雅
復興公営住宅を提案し、2012 年に行われ
生[首都大学東京]
/門脇耕三[明治大学]│根浜:宮本佳明[大阪市立
大学]│箱崎・箱崎白浜・仮宿:塚本由晴[東京工業大学]
/貝島桃代
たプロポーザルコンペにおいて選定された。
[筑波大学]
/玉井洋一、関本丹青、大倉健、
日高海渡[アトリエ・ワン]
住民ワークショップなどを通じて、各浜の特徴
/戸井田哲郎、
松浦光宏、
信川侑輝、
鈴木隆平、
豊島早織、
中村衣
14
を生かした景観づくりを目指すと同時に、
野晃庸、
小菅良平、
中田晃[筑波大学]│桑ノ浜:前田茂樹[大阪工業
5
里、村越文[東京工業大学]
/梅川元一、キム・ヒョンゼ、井上大志、楫
大学]
│両石:曽我部昌史[神奈川大学]│尾崎白浜:小嶋一浩、
平井
浜に共通する設計仕様の提案を行なった。
1
2
政俊[Y-GSA]
/野地智美[CAt]│佐須:城戸崎和佐[京都造形芸術大
学]
│本郷:千葉学、
田中秀一[東京大学]│唐丹片岸・荒川・大石:渡
を基本とした続き間の平面計画、縁側など、
辺真理[法政大学]
/木下庸子[工学院大学]
/下吹越武人[法政大学]
漁村での支援活動での研究成果が生かさ
飛嶋英里[A.A.E.]
/堀井義博、
小島善文[AL 建築設計事務所]
/福屋粧子[東北工業大学]
/山口智久、菅澤容子[設計組織 ADH]
/
れている。大石地区で 2013 年 12月末に最
初の 3戸が竣工した。続いて箱崎白浜地区
において工事が進行中であり、2014 年 3月
に9 戸の竣工を予定している。現地では建
設コストの高騰などの問題が生じており、今
後はその事態に適応すべく、設計方針の検
討も行なっている。全浜約 200 戸の完成まで
には、用地や住戸数確定などの課題も多い
が、一日でも早い入居を目指してチーム全体
で引き続き取り組んでいきたい。
+
The Kamihei-ArchiAid Special Joint Venture, a
reconstruction public housing project to outfit the
14 area shores of the peninsula region of Kamaishi
City in Iwate with woodframe homes, is a unique
cooperative framework of local Kamihei-region
architects and university faculty architects who
have support activity experience in the Oshika
Peninsula, Miyagi. This venture proposed recovery
public housing rooted in the region, a plan that
was selected in the proposal competition held in
2012 . Through workshops held with the residents
we aimed to make an environment that brought
the unique characteristics of each shore to life,
while at the same time proposing a design method
that would unify all 14 shores. Building off of a
pre-existing two-room module of regional timber
and tile as base for a one-story plan, we breathed
life into these homes with verandas and other
findings from our research of support activities in
fishing villages. In the Oishi Area, the first three
homes were completed at the end of December
2013 . Then, nine homes are planned to complete
in March 2014 for Hakozakishirahama Area
49
where construction is progressing. The problem
of soaring construction costs arose in the area,
and we are currently examining design policies
in order to deal with this problem in the future.
Although issues such as site problem and the
difficulty of determining the number of housing
units are numerous, until the approximately 200
homes across the shores are completed, our team
continues to pull together to work towards getting
the residents into their homes as soon as possible.
Disaster Recovery Public Housing for All Shores of the Peninsula of Kamaishi City
瓦、地域木材による在来の二間モジュール
KZ
3
Project period: 2012.11-│Location: Kamaishi City, Iwate
Project officer: Kamihei-ArchiAid Special Joint Venture
Kamihei Team: Proprietor and Sturucture = Muneo
Kashiwadate[Alfa System]| Architecture = Masayuki Iwama
[Domus A・I]| Estimate = Kimiaki Kikuchi[Kikuchi Sekkei]
Tokyo Team: Whole Project Manager = Momoyo Kaijima,
Yoshiharu Tsukamoto, Yoichi Tamai[ Atelier Bow-Wow ]/
Makoto Watanabe[ADH architects]/ Kazuhiro Kojima[CAt]|
Kitahama Project Manager = Yoichi Tamai[Atelier Bow-Wow]|
Minamihama Project Manager = Yoko Sugasawa[ADH architects]
〈Each department〉
Murohama Area: Tetsuo Kondo, Keisuke Kitagawa[Nagoya
Institute of Tech.] │Katagishi Area: Masao Koizumi[Tokyo
Metropolitan University]/ Kozo Kadowaki[Meiji University]/
Keisuke Karaki[Koizumi Atelier]/ Kazusa Yoshimura[Meiji
University] │Nebama Area: Katsuhiro Miyamoto[Osaka City
University] │Hakozaki・Hakozakishirahama・Kariyado Area:
Yoshiharu Tsukamoto [ Tokyo Institute of Tech. ]/ Momoyo
Kaijima[University of Tsukuba]/ Yoichi Tamai, Mio Sekimoto,
Ken Okura, Kaito Hidaka[Atelier Bow-Wow]/ Tetsuro Toida,
Mitsuhiro Matsuura, Yuki Nobukawa, Ryuhei Suzuki, Saori
Toyoshima, Eri Nakamura, Fumi Murakoshi[Tokyo Institute
of Tech.]/ Daishi Inoue, Koyo Kajino, Ryohei Kosuge, Akira
Nakata, Genichi Umekawa, Hyunygjae Kim[ University of
Tsukuba]│Kuwanohama Area: Shigeki Maeda[Osaka Institute of
Tech.]│Ryoishi Area: Masashi Sogabe[Kanagawa University]
│Ozakishirahama Area: Kazuhiro Kojima, Masatoshi Hirai
[Y-GSA]/ Tomomi Noji[CAt] │Sasu Area: Nagisa Kidosaki
[ Kyoto University of Art & Design ] │Hongo Area: Manabu
Chiba, Shuichi Tanaka[The University of Tokyo]│Tonikatagishi・
Arakawa・Oishi Area: Makoto Watanabe[Hosei University]/ Yoko
Kinoshita[Kogakuin University]/ Taketo Shimohigoshi[Hosei
University]/ Shoko Fukuya[Tohoku Institute of Tech.]/ Tomohisa
Yamaguchi, Yoko Sugasawa[ADH architects]/ Eri Tobishima
[A.A.E.]/ Yoshihiro Horii, Yoshifumi Kojima[Office-AL]
1, 2 大石地区 ─外観(撮影:繁田 諭)
Oishi Area: exterior view (photo by Satoshi Shigeta)
3 住民ワークショップの様子 Residents workshop
4 大石地区─配置図兼平面図
Oishi Area: site and ground floor plan
4
5 浜の将来図(箱崎白浜)
Picture of the shore’s future (Hakozakishirahama)
6 釜石市半島部全浜エリアマップ Map of Kamaishi all shores area
6
©ArchiAid
地域支援
協力
CMP
50
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
CMP
51
ワークショップ実施日
復興プロポーザル支援プロジェクト
〈公民分館の建設に伴うワークショップ〉
第 1回:2012 年 5月27日 松ヶ浜・菖蒲田浜・花渕浜地区開催
2012 年 6月3日 湊浜・要害、御林・遠山地区開催
Reconstruction Proposal Support Project
第 2 回:2012 年 7月7日 松ヶ浜・菖蒲田浜・花渕浜地区開催
2012 年 7月22日 湊浜・要害、御林・遠山地区開催
〈災害公営住宅建設に向けたワークショップ〉
プロポーザルからの展開
第 1回:2013 年 2月2日 菖蒲田浜地区開催
2013 年 2月16日 花渕浜・代ケ崎浜・松ヶ浜・吉田浜地区開催
Progress from the Time of Proposal
第 2 回:2013 年 3月16日
菖蒲田浜・花渕浜・代ケ崎浜・松ヶ浜・吉田浜地区開催
第 3 回:2013 年 5月11日
菖蒲田浜・花渕浜・代ケ崎浜・松ヶ浜・吉田浜地区開催
〈復興まちづくりワークショップ〉
宮城県七ヶ浜町では、町の復興に際し重
2013 年 9月23日
〈家並みワークショップ〉
要な保育所、
災害公営住宅、地区避難所
2014 年 1月18日
といった建築の設計者を、
プロポーザルによ
3
り選定してきた。設計者が決定した今年は、
期間:2011 年 8 月 20 日─現在│場所:宮城県七ヶ浜町│実行者:
5 か所の災害公営住宅、4か所の避難所
東北大学建築空間学研究室│協力:七ヶ浜町│文責:佃悠
の設計が同時に進められている。
いずれも
Project period: 2011 .8 .20 - │Location: Shichigahama Town,
Miyagi │Project officer: Tohoku University Architectural
Planning Laboratory │Cooperation: Shichigahama Town │
Writing: Haruka Tsukuda
住民へのワークショップ実施が設計業務の
中に含まれており、
住民の意見を汲み取るこ
とを町は重視している。
さらに設計・施工発
VOICE
注では宮城県の支援を受け、設計段階で
のコストと性能管理にも配慮しつつ進めて
竹内寛之
いる。地区によっては、防災集団移転住宅
Hiroyuki Takeuchi
七ヶ浜町震災復興推進課
地、災害公営住宅、地区避難所が一体的
Shichigahama Town Disaster
Reconstruction Promotion
Department
に建設されるため、個別の設計はもちろん、
相互の連携や景観に配慮した計画の調整
七ヶ浜町は復興方針として「コミュニティに配慮
が重要になってきている。東北大学では、設
した地域復興」を掲げ、地域コミュニティに配慮
計者選定プロポーザルの実施支援から引
した災害公営住宅の整備を目標として、県・大
き続き、設計やワークショップに対する町の
学・建築設計者等と連携しながら計画を進めて
後方支援を行なうとともに、災害公営住宅
入居に際したコミュニティづくりの検討を開
1
始している。
+
In Shichigahama Town, Miyagi Prefecture,
by accepting proposals, we screened architects
to design important structures for the town’s
reconstruction, such as day-care centers, disaster
reconstruction public housings, and local shelters.
We chose architects this year, and currently five
disaster reconstruction public housing projects
and four local shelters are being designed
simultaneously. Each project includes a workshop
for the residents as part of the design process,
reflecting the town’s emphasis on the importance
of the residents’ opinions. Moreover, with the
assistance of Miyagi, design and construction have
been executed with consideration on the cost for the
design phase as well as performance management.
In some districts, disaster prevention collective
relocation housings, disaster reconstruction public
housings, and local shelters, are being built in an
integrated fashion, whence not only individual
design adjustment but also cooperation among
the structures and aesthetic plan orchestration
become crucial. Following adjustment regarding
the screening of the proposals from architects,
Tohoku University continues to encourage regional
support for design and workshops, while they have
also started discussions on community building in
preparation for the acceptance of new occupants
into disaster public housing.
4
います。私もその仕事に携わる中、
「復興に求
められるスピード」と「将来を見据えた丁寧な計
画」という相反する課題に直面する場面が多く
あります。その際、東北大学建築空間学研究室
の皆様には、豊富な知識と経験で、小さな自治
体の特性を十分に生かし、入居される方々や町
が将来直面するであろう問題を的確に抽出し、
解決への道を示していただいています。町は、
大変感謝すると同時に、自信を持って計画を進
めることができています。
In Shichigahama Town, we uphold the policy of
“ regional reconstruction with consideration
2
for community, ”and with a goal of creating
disaster reconstruction public housings that
take account of local community, we have
moved our plan forward in collaboration with
the prefecture, universities, and architects.
Having been involved in the project myself, I
came to realize that two conflicting issues;
“speed required for reconstruction,”and“farsighted careful planning,”came up frequently.
In such cases, with their abundant knowledge
and experience, members of Tohoku University
Architectural Space Lab. accurately elucidated
issues that new occupants and our town will
likely face and presented solutions that take
the characteristics of this small local town into
account. Because of that, we can move forward
with confidence, and deeply grateful for their
support.
5
1 菖蒲田浜地区災害公営住宅住民ワークショップ Residents workshop for Shobutahama area reconstruction public housing
2 松ヶ浜地区災害公営住宅住民ワークショップ Residents workshop for Matsugahama area reconstruction public housing
3 復興まちづくりWS:宮城俊作氏のレクチャー Reconstruction town planning workshop: Shunsaku Miyagi's lecture
4 復興まちづくりWS:家並み・防災・緑地にわかれて議論
Reconstruction town planning workshop: discussion about row of houses/disaster prevention/green space
の導入によるメリット
5 復興まちづくりWS:まちづくりルール(建築協定)
Reconstruction town planning workshop: benefits of the adoption of town planning rules rules (building agreement)
©ArchiAid
地域支援
協力
KMI
52
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
KMI
53
釜石市復興計画支援
Kamaishi City Reconstruction Plan Support
持続的なまちづくりに向けて
Toward Sustainable Town Planning
「かまいし未来のまちプロジェクト」
として、鵜
住居地区と唐丹地区の小・中学校設計者
選定プロポーザルが 6月に実施された。特
に、広い低平地に商業地や住宅が広がる
4
市北部最大の市街地であった鵜住居地
区は、津波により大きな被害を受け、現地
での市街地再建が危ぶまれていた。しか
し、住民によるまちづくり協議会が中心とな
り再建に向けて検討が続けられている。市
街地隣接の高台に建設される小・中学校
は、防災拠点の機能を有するとともに、鵜住
居復興のシンボルとして、
まちづくりと連携し
て設計が進められている。また、市街地東
部地区では、復興へのフロントプロジェクト
第一弾として、2014 年開業の商業施設とま
ちなかを結ぶ公共空間建設を計画してい
1
る。2014 年 2 月にはプロポーザルにより市
民ホールの設計者が決定したが、
すでに釜
1 鵜住居小学校・釜石東中学校設計者選定プロポーザル審査 Unosumai Elementary School and Kamaishihigashi Junior High School proposal review
2 鵜住居小学校・釜石東中学校:鵜住居駅周辺から臨む。街の復興のシンボルとして、風景に溶け込みながらも埋没されることの無い力強い存在となる学校を提案(シーラカンスアンドアソシエイツ)
Face from Unosumai Station. Proposed a school that is strong without being buried while adapting itself into the landscape as a symbol of the revival of a town (CAt)
3 鵜住居小学校・釜石東中学校:1 :100 の全体模型(シーラカンスアンドアソシエイツ) 1 :100 entire model of Unosumai Elementary School and Kamaishihigashi Junior High School (CAt)
4 唐丹小・中学校設計者選定プロポーザル審査 Toni elementary and junior high school proposal review
5 唐丹小・中学校:国道からのイメージ(乾久美子建築設計事務所) Toni elementary and junior high school: image from a national highway (office of kumiko inui)
6 唐丹小・中学校:廊下と低学年のニワ(乾久美子建築設計事務所) Toni elementary and junior high school: a corridor and garden of the lower grades (office of kumiko inui)
石の未来を担う若手事業者を中心に持続
的な活用に向けた議論が始まっている。こ
れら多くの復興事業を同時に進めるための
事業ごとの丁寧なスキームづくり、住民との
対話、地域と市、
さらには市内部での連携
VOICE
等に対し、
継続的な支援を行なっている。
+
The screening of architects’ proposals for the design
of elementary and middle schools in Unosumai
and Toni districts was conducted in June in a plan
known as “Kamaishi Future Town Project.” The
Unosumai district, the largest urban area of the
northern part of the city boasting commercial
strips and residential areas spread across low-lying
land, was severely damaged by tsunami, and it was
doubtful that the reconstruction of the whole area
would be possible. However, the town planning
council operated by the residents is currently
playing a central role in providing insights into
reconstruction. Elementary and middle schools,
which will be constructed on the higher ground
adjacent to the urban area, will serve as a disaster
prevention platform. Moreover, as a symbol of
Unosumai’s reconstruction, the design of schools is
carried forward in concert with the town planning.
In the eastern district of the urban area, the
construction of public space to link commercial
facilities, which will open in 2014 , and the central
part of the town, is planned as the first way of the
reconstruction project. Although the desiger of the
6
5
2
city hall determined by the screening of architects’
proposals in February 2014 , young business
operators, who will decide the future of Kamaishi,
have already assumed command of discussions on
the long-term utilization of the facility. In order
for a concurrent advancement of these various
reconstruction projects, we will continue to provide
support for careful planning, active dialogue with
the residents, as well as the collaboration between
the region, the city, and its respective districts.
佐々木憲一郎
Kenichiro Sasaki
ささき歯科医院
鵜住居地区復興まちづくり協議会
Sasaki Dental Clinic /
Unosumai District Reconstruction
Town Planning Council
建築関係者には「建物の使命」を理解するため
に地域住民の声を拾い、建物同士で相乗効果
が期待できるよう広い視野で設計、施工して頂
期間:2011 年 4 月 12 日─現在│場所:岩手県釜石市│実行者:東
北大学建築空間学研究室│協力:釜石市│文責:佃悠
Project period: 2011 .4 .12 - │Location: Kamaishi City, Iwate
│Project officer: Tohoku University Architectural Planning
Laboratory │Cooperation: Kamaishi City │Writing: Haruka
Tsukuda
きたい。その際、地域住民の意見が反映された
ものになるようにまちづくり協議会の存在意義
がある。また学校は教育だけでなく、防災拠点に
もなる。避難システムは地域住民自らが作って
いかなければならないと考えている。かつて学
校は地域コミュニティの中心であり、子供達と一
緒になって地域の人達が盛り上げてくれた。学
校の立場、プライバシーを考えながら地域に愛
To understand the“mission of buildings,”I would
like architects to listen closely to the voices of
the residents, and design and rebuild the town
with a broad perspective that brings into view the
synergetic effect of buildings. The significance
of the town planning council resides in how we
make sure to reflect the opinions of local people.
Schools serve as a platform of not only education
but also disaster prevention, and I believe that
the residents have to create an evacuation plan
on their own. Schools were once the center of the
local community and were made lively by children
and local people. With respect for the standpoint
and privacy of schools, we must make them a
beloved place in the community. From now on, we
will devote ourselves in adjusting the relationship
between the project and the community by
incorporating the idea of a“ mission, ”the
residents’opinions, and architects’philosophies
into the process of construction.
される学校を考えていきたい。建物に使命、住
民の意見、設計者の理念を差し込むことでプロ
3
ジェクトと地域との関係を調整していく。
©ArchiAid
協力
RAW
54
RAW|Risk & Architecture Workshop
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
RAW
55
期間:2013 年 9 月 14 日─現在│場所:フランス、
ロシュフォール市│
実行者:鈴木さち、青木歩[東北大学工学研究科都市・建築学専攻本
江正茂研究室]
/藤田涼子[東北大学工学研究科都市・建築学専攻小
野田泰明研究室]
/吉村真悟[東北大学工学部建築・社会環境工学科大
RAW | Risk & Architecture Workshop
野晋研究室]
/Emmanuelle
業]
/Catalina
Perrin[ブリュッセル自由大学建築学部卒
Codruta Dobre[ブリュッセル自由大学ルイーズ研究所]/
Baptiste Bridelance、Jean-Fançois Pinet[ブリュッセル自由大学建築
自然災害のリスクにデザインで取り組む国際建築ワークショップ
学部博士課程]
/沼山森生、長谷川京子[東北大学工学部建築・社会環
境工学科 3 年]│協力:Valérie
International Architecture Workshop to Tackle Natural Disasters through Design
November[フランス国立科学研究所、
LATTS ディレクター]
/William veerberk[ユネスコ IHEフラッドレジリエン
スグループ]
/Marco
ズ研究所]
/Marie
Ranzato[LATTITUDE,ブリュッセル自由大学ルイー
Augendre[リヨン第二大学地理学科准教授]/田根
剛[ドレル・ゴットメ・タネ]
/西田司[オンデザインパートナーズ、石巻 2 .0]
/
本江正茂[東北大学工学研究科都市・建築学専攻准教授]│支援:ロシュ
自然災害のリスクに対して、建築・都市計画
フォール市/ブリュッセル自由大学建築学部/フランス国立科学研
的な考え方からデザインの提案を試みる
究所 LATTS/JIA/国際交流基金/アーキエイド
ワークショップである。水害に見舞われる都
Project period: 2013 .9 .14 - │Location: Rochefort, France │
Project officer: Sachi Suzuki, Ayu Aoki[Tohoku University Motoe
Lab ]/ Ryoko Fujita[ Tohoku University Onoda Lab ]/ Shingo
Yoshimura[Tohoku University Ono Lab]/ Emmanuelle Perrin
[Université Libre de Bruxelles]/ Catalina Codruta Dobre[Université
Libre de Bruxelles ]/ Baptiste Bridelance, Jean-Fançois Pinet
[ Université Libre de Bruxelles ]/ Morimi Numayama, Kyoko
Hasegawa[Tohoku University]│Cooperation: Valérie November
市について、
ヨーロッパと日本を比較して考え
るため、9月にフランスのロシュフォール市で
ワークショップを行った。フランス南西部に
位置するロシュフォール市は、
かつて軍港とし
[ France National Center for Scientific Research, LATTS Director ]
て栄えた人口 3 万人弱の都市である。川と
/ William veerberk[ UNESCO-IHE Flood Resilience Group ]/
Marco Ranzato[ LATTITUDE,Université Libre de Bruxelles ]/
Marie Augendre[Université Lyon 2]/ Tsuyoshi Tane[DORELL.
GHOTMEH.TANE ARCHITECTS]/ Osamu Nishida[ondesign,
Ishinomaki2 .0]/ Masashige Motoe[Tohoku University]│Support:
Rochefort City / Université Libre de Bruxelles / France National
Center for Scientific Research / JIA / The Japan Foundation /
ArchiAid
湿地に囲まれ、海にも近いこの街は度々高
潮の被害に見舞われる上、ハリケーンシン
シアのような大災害の経験もある。
この都市
「economy」、
「heritage」の
で、
「coast line」、
3 つのチームに分かれて提案の作成を行っ
4
1
[1]防御は多機
た。ワークショップを通じて、
VOICE
[2]
リスクを考える
能である必要があること、
ウィリアム・ファービーク
事でむしろ隣接する地域とのつながりを考
William Veerbeek
[3]都市のあ
え、都市を発展させられること、
オランダ ユネスコ水の科学院
Flood Resilience Group
UNESCO-IHE, Delft, Netherlands
らゆる構成要素の検討により自然現象に対
応でき得る都市となること、
を学んだ。今後は
5
ここに掲げられたコンセプト・提案・計画の多くは
2014 年 3月に石巻でワークショップを行い、
未だ初期段階にあり、今後日の目を見ない可能
2 つの都市について比較する予定である。
+
This is a workshop that attempts to propose
designs for natural disaster risk management
from the viewpoint of architectural and urban
planning. In order to understand cities afflicted by
flood disasters in comparison between Europe and
Japan, we held a workshop in Rochefort, France,
in September. Rochefort, located in southwestern
France, is a city with a population of just shy of
30 ,000 that used to flourish as a military port.
Surrounded by rivers and marshes, and close from
the ocean, the city frequently falls victim of high
tide water, while also being hit by great disasters
like the hurricane Xynthia. In this city, we created
proposals as three teams: “coast line,” “economy”
and “heritage.” Through the workshop, we
addressed the following three aspects: 1 ) A defense
system should bear multiple functions; 2 ) A city
should be developed with risk management that
puts emphasis on its relationship with neighboring
areas; 3 ) We have to create a city that can
handle natural phenomena by taking all possible
constituents of a city into account. We will hold
another workshop in Ishinomaki in March 2014
and compare the two cities.
性もあります。ただ、我々の目的は、ワークショッ
プを通して提示される案を仕上げ、それを直ち
に実行することではなく、技術者コミュニティの
枠を超え、多くの人々が洪水やその他の自然災
害への知識を深め、更にはそれらを様々な設計
者と共有することで、過去の過ちを二度と繰り
返さないことが重要なのです。この課題をいち
2
早く取り上げ、新境地を開拓する若い建築家や
設計者の皆さんと協力でき、とても光栄に思い
ます。こうした取り組みは、持続性と復興の未来
6
7
には欠かせないものであると信じています。
3
Many of the concepts, proposals and plans
presented here are still in their infancy and
might never develop further. Yet, the aim
is not of these workshops is not to develop
finished end products that can be implemented
tomorrow. The aim is to share knowledge about
floods and other natural hazards outside of
the community of engineers, and into the vast
group of designers in order we do not make the
same mistakes we did in the past. It has been
a privilege for me to collaborate with a young
group of architects and planners that have
actively picked up this topic and try to cover
new ground. In my opinion this is essential for a
resilient and sustainable future.
〈ワークショップ〉 2013 年 9月14日─ 23日:フランスワークショップ/Rochefort, France
〈報告会・展示会〉 2013 年10月16日:フランスワークショップ展示会/Brussels, Belgium
2013 年11月9日:フランスワークショップ報告会/SHIBAURA HOUSE、東京
〈カンファレンスシリーズ〉 2013 年 9月23日:
《the cases of Fukushima and Ishinomaki》
/Paris, France
2013 年10月16日:
《Risk in spatial planning. Challenges and strategies》
/Brussels, Belgium
1 市役所の人や地元の住民の前での最終講評会の様子
View from the last feedback session held for town hall workers and local residents
2 「遺産」を自然景観まで含めて考えた Heritage チームの議論
Discussion by the Heritage Team to consider “heritage” and its incorporation in the natural landscape
3 フィールドワークで訪れた、遺産が残る川沿いの地域 Field trip to the riverside area where heritage of the past still remains
グラデーショナルな土地利用 Gradational land usage that accommodates coastline movement over time
4 海岸線が動くと定義した時の、
5 経済を構成する各要素の生産性と面積、脆弱性の分析
Analysis of productivity, square footage, and vulnerability of each element that builds the economy
6 湿地の機能や利用について説明する地元の専門家 Local specialist explaining the functions and uses of marshes
7 川と海と暮らしてきた街の風景 View of the town that coexists with river and ocean
©ArchiAid
情報発信・共有
EX
56
The Great East Japan Earthquake
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
EX
57
会期:2013 年 10 月 25 日─ 2014 年 1 月 5 日│会場:アエデスギャ
ラリー(ドイツ、ベルリン)│主催:一般社団法人アーキエイド│協
ArchiAid: Rethinking-Reconstruction
賛:国際交流基金/カリフォルニア大学ロサンゼルス校 Paul I.
and Hisako Terasaki 日本研究センター/一般社団法人日本建設
業連合会東北支部/Tchoban Foundation; In cooperation with
‘Phoenix Reloaded’ an ANCB program │協力:株式会社河北新
展示会を通して、
建築家の視点で復興の取組みを検証する
報社/一般社団法人東北地域づくり協会
─
シンポジウム:2013 年 10 月 25 日 at ANCB
Looking into Reconstruction Efforts from an Architect’s Viewpoint through Exhibition
“The Great East Japan Earthquake Recovery Program ArchiAid
–The Architect between Society, Design and Politics–”
登壇者:阿部仁史、
小嶋一浩、
千葉学、
中田千彦、
槻橋修
3
4
5
6
7
8
9
10
─
ドイツ・ベルリンのアエデスギャラリーで行っ
企画・構成:阿部仁史、中田千彦、犬塚恵介│編集:阿部仁史、中
たこの展覧会は、被災地で草の根的に行
井健太郎│翻訳:カリフォルニア大学ロサンゼルス校 Paul I. and
田千彦、犬塚恵介、金森絵美、欠端朋子│グラフィックデザイン:松
われてきた建築家のアンチ・ヒロイックな活
Hisako Terasaki 日本研究センター
動を、背景・戦略・事例と共に紹介したもの
甫[東北大学]
/地域=小嶋一浩、浜辺隆博、石塚直登、川端俊輝、
編集協力(パネル)
:震災とは=本江正茂、横山壮、川崎光克、佐藤
柳田里穂子[横浜国立大学大学院 Y-GSA]
/住まい=貝島桃代、塚本
である。展示を通し、復興過程において得
由晴[アトリエワン]
/産業=中田千彦、千葉和樹、大槻優花[宮城大
た知識、問題、教訓等の国際的共有と検
学]
/記憶=槻橋修、友渕貴之[神戸大学]
/公共施設=加藤優一[東
証を図った。
アーキエイド実行委員会の阿
写真協力:恋水康俊、太田拓実、藤井達也│設営ボランティア:杉
部、小嶋、千葉、槻橋、中田により、震災や
本友和、東郷晴也、菅原康一、
カレシーえり子、上條悠、高木直美│
北大学建築空間学研究室]
/菅谷祐輔/北上紘太郎
漁網提供:木村捷司
展覧会主旨、各々の活動を紹介することで
Exhibition period: 2013 .10 .25 -2014 .1 .5 │Venue: Aedes am
Pfefferberg (Berlin, Germany) │Organizer: ArchiAid │Sponsor:
The Japan Foundation / UCLA Paul I. and Hisako Terasaki
Center for Japanese Studies / Japan Federation of Construction
Contractors, Tohoku Branch Office. / Tchoban Foundation;
In cooperation with ‘Phoenix Reloaded’ an ANCB program
│Cooperation: Kahoku Shimpo Publishing Co. / Tohoku
Chiikizukuri Kyokai
始まったこの展覧会は、強い関心と深い共
感をもって迎えられた。展示は、地域、住ま
い、産業、記憶、公共施設のカテゴリーに分
けられ、壁面に配された背景・戦略・事例が
記されたパネルと、漁網に吊るされた活動
─
Symposium: 2013 .10 .25 at ANCB
“The Great East Japan Earthquake Recovery Program ArchiAid
–The Architect between Society, Design and Politics–”
Presenter: Hitoshi Abe, Kazuhiro Kojima, Manabu Chiba,
Senhiko Nakata, Osamu Tsukihashi
写真や図版によって構成されている。
この漁
網展示の手法は、
名取市閖上小学校体育
館で行われた写真洗浄活動を通して見る
─
ことが出来た、ひたむきで地道な努力を続
ける日本人の姿に敬意を表したものである。
(ロサン
本展覧会は、日本(仙台)やアメリカ
ゼルス)
へ巡回し、更なる国際的共有と検証
1
を行っていく。
+
Held at Aedes Gallery in Berlin, Germany, this
exhibition introduces antiheroic grass-roots
activities of architects conducted in the afflicted
areas including the backgrounds, strategies and
case examples. Through the exhibition, we strove
to share and review knowledge, issues, and lessons
we acquired during the reconstruction process
on an international level. Beginning with the
disaster itself, the main concept of the exhibition,
and individual activities by ArchiAid Committee
Member, Abe, Kojima, Chiba, Tsukihashi and
Nakata, the exhibition was welcomed with profound
empathy and concern for the people of the area. The
displays were divided into categories of ‘community,’
‘dwelling,’ ‘industry,’ ‘memories,’ and ‘public
facilities,’ each of which consisted of panels that
present backgrounds, strategies and case examples,
as well as photographs and diagrams hung on
fishing nets. This fishnet display pays tribute to
the quiet and steady dedication of Japanese people
that we witnessed when we participated in a photo
cleaning activity conducted at the gymnasium
of Natori City Yuriage Elementary School. This
exhibition will travel to Japan (Sendai), and the
States (Los Angeles), etc. with an objective of
advancing international sharing and research.
Plan/Composition: Hitoshi Abe, Senhiko Nakata, Keisuke
Inuzuka │Editing: Hitoshi Abe / Senhiko Nakata / Keisuke
Inuzuka, Emi Kanamori, Tomoko Kakehata[ArchiAid Bureau]│
Graphic Design: Kentaro Matsui │Translation: UCLA Paul I. &
Hisako Terasaki Center for Japanese Studies
Editorial Support: About the Disaster = Masashige Motoe,
Sou Yokoyama, Mitsuyoshi Kawasaki, Hajime Sato[Tohoku
University]/ Community = Kazuhiro Kojima, Takahiro Hamabe,
Naoto Ishizuka, Toshiki Kawabata, Rihoko Yanagida[Yokohama
Graduate School of Architecture, Y-GSA]/ Dwelling = Momoyo
Kaijima, Yoshiharu Tsukamoto[Atelier Bow-Wow]/ Industry =
Senhiko Nakata, Kazuki Chiba, Yuka Otsuki[Miyagi University]
/ Memory = Osamu Tsukihashi, Takayuki Tomobuchi[Kobe
University]/ Public Facilities = Yuichi Kato[Tohoku University
Architectural Planning Lab]/ Yusuke Sugaya[Atelier Hitoshi Abe]/
Kotaro Kitakami
Photography Support: Yasutoshi Koimizu, Takumi Ota, Tatsuya
Fujii │Installation Volunteers: Tomokazu Sugimoto, Seiya
Togo, Koichi Sugawara, Eriko Khalesi, Yu Kamijyo │Fishing
Net Provided by: Katsushi Kimura
1, 2 漁網に吊るされた活動写真や図版
Photographs and diagrams hung on fishing nets (photo by Erik
Jan Ouwerk)
3 , 4 , 5 オープニングの前に行われたシンポジウムの様子
Symposium took place next to the gallery before the opening
(photo by Erik Jan Ouwerk)
6 シンポジウムで行われた公開討論の様子
Public discussion took place at the symposium (photo by Erik
Jan Ouwerk)
7 時系列に並べられた震災と復興の出来事を配したパネル
A panel exhibiting events from the disaster and reconstruction
in chronological order
8 展示会場の様子 At the exhibition venue
9 アエデスギャラリーの外観 Exterior view of Aedes Gallery
2
10 展示コンセプトである閖上小学校体育館の写真洗浄の様子
View from photo-cleaning conducted at Yuriage Elementary
School gymnasium became the main concept of the exhibition
VOICE
杉本友和
Tomokazu Sugimoto
ポツダム専門大学
Fachhochschule Potsdam
10 月 25 日からベルリンのアエデスギャラリー
で行われた展示会の準備をお手伝いさせてい
ただきました。私の他にベルリン在住している
日本人数名でオープニングの 5 日前から作業を
行い、ボランティアスタッフ同士が知り合う良い
きっかけにもなりました。2011 年 3 月の震災以
来、海外在住の日本人にとって、メディアやイン
ターネットを通して伝わってくる東北の状況に胸
I helped with the preparation of the exhibition
held at Aedes Gallery in Berlin from October
25 th. Several Japanese residents of Berlin
including myself started preparing for the
show five days before the opening. This period
served as a good opportunity for volunteer
members to get to know each other. Since the
Great East Japan Earthquake of March 2011 ,
we, Japanese who live abroad, have grieved
over the conditions of Tohoku we saw on media
and Internet, while there was almost no chance
for us to be of any direct help. It is our great
pleasure that we could support the exhibition.
People in Berlin, who visited the exhibition,
seemed to be deeply interested in the various
activities of ArchiAid in Tohoku.
を痛める一方、直接力になる機会がなかなかな
かったので、今回の展示会のお手伝いができた
事を大変うれしく思います。展示を訪れたベルリ
ンの人々にとっても、ArchiAid の東北での活動
は大変興味深いものに映った様子でした。
©ArchiAid
情報発信・共有
EX
58
情報発信・共有
人材育成・教育
EX-EDC
59
SHIBAURA HOUSE パートナーシッププログラム SHIBAURA HOUSE Partnership Program
アーキエイドの活動展
東日本大震災─ 3月11日と今日─
アーキエイド関東学生サポーター
東北の現状とアーキエイドの活動を通じて震災の知見を伝える
東京から、
被災地を結び、
伝え届ける
Carrying down the Knowledge of the Disaster through the Current Condition of Tohoku and the Activities of ArchiAid
Linking Afflicted Areas and Continuing to Deliver Information from Tokyo
震災後に初めて東北を訪れた多くの人
いま東北被災地から離れたところでは復
ArchiAid Kanto Student Supporter
The Great East Japan Earthquake –March 11th and Today–
が、
この災害は想像できるものではないと思
興情報はなかなか届きにくくなっており、そ
うと同時に、多くを知らないことに気付かさ
れに併せて復興への関心も薄らいでいるよ
れ、
この出来事を広く伝えなければならな
うに感じられる。そこでアーキエイドは3 年目
いという使命感と、自分に何か出来ないの
を迎えるにあたって情報発信と情報共有の
だろうかという想いを抱くのではないだろう
場にと東 京の SHIBAURA HOUSEとの
か。この展覧会は、
その想いを共に抱き共
パートナーシップを結ぶことができた。多彩
有したアースワーカーエナジーの協力によ
なイベントを行っており様々な人が訪れる
り、次期災害が予測される愛知に東北の
SHIBAURA HOUSE を活 動の場として、
現状を伝えるべく取り組んだプロジェクト
関東の大学生有志で成る関東学生サポー
である。展覧会は、
「 知っていること、知って
1
ターがこれからの東北での観光を考えるイ
いるつもりでいたこと、知らなかったこと」
とい
ベントを「東北再発見」
と題して行った。4 月
う3 部構成とした。3 年前にメディアで目に
には広く観光一般に期待するもの、牡鹿半
した「知っている」情報。徐々に情報が少
島での観光に期待できそうなものはそれぞれ
なくなるに連れ生じた、現実と
「知っている
どのようなものがあるかを探るワークショップ
つもりでいた」想像とのギャップ。震災後か
を行った。6 月には、事前にサポーターが牡
鹿半島を訪れて観光材料になりそうな要素
ら継続して被災地で取組まれてきた様々な
「知らなかった」活動を展示し、震災の現
3
を採集したまとめを発表するイベントを行っ
た。現地で見逃されつつある魅力とこれから
実を訴えた。アーキエイドにアーカイヴされ
た情報を、次期災害の防災・減災の為に
復興地として変わりゆく魅力を逃さず、情報
発信することは最も重要なミッションの1つ
を届けられるように今後も続けていきたい。
であると感じている。
+
It has grown difficult for information on the
progress of reconstruction to reach places far from
the affected areas of Tohoku. In parallel, people’
s interest in reconstruction seems to have waned.
In response to such circumstances, at a start of the
third year ArchiAid managed to build a partnership
with SHIBAURA HOUSE in Tokyo that will
serve as a site for the dissemination and sharing of
information. Having SHIBAURA HOUSE as an
activity hub attracting a wide range of events and
people, student supporters from the Kanto region
held an event entitled “Tohoku Rediscovery” and
discussed the future of Tohoku with a focus on
tourism. In April, the supporters held a workshop
that examined what benefits Tohoku could gain
from tourism in general and what they could
expect from tourism in the Oshika Peninsula in
particular. In June, they held an event to present a
report on useful elements to bolster tourism that
they collected in advance during their visit on the
peninsula. We would like to continue our efforts to
deliver information to people by grasping appeals
from the afflicted areas that have been overlooked, as
well as noticing fascinating new elements that these
areas assumed in the course of reconstruction.
+
A lot of people who visited Tohoku for the first
time after the disaster must feel that the level of
damage is more sever than they could imagine.
At the same time, they realize how much they
don’t know, develop a sense of responsibility for
spreading the word about the condition of the
area, and start wondering if there is anything they
can do to help. With the cooperation of Earth
Worker Energy, which shares such sentiments
with us, this exhibition took shape as a project
to pass along the current conditions of Tohoku to
Aichi, where next disaster is predicted to hit. This
exhibition consists of three components, “things
we know, things we thought we knew, and things
we did not know.” Through the presentations
of information “we know” what we saw in the
media three years ago, a gap between reality and
imagination that “we thought we knew,” which
accrued from a gradual decrease of information,
and a variety of activities conducted continuously
in the afflicted areas since the disaster that “we did
not know,” we conveyed the reality of the disaster.
I believe that disseminating ArchiAid’s archived
information to a wider audience is one of the most
important missions to prevent and reduce damage
at a time of next disaster.
1
2
4
1 葵丘での展示の様子。漁網に写真を吊るす展示構成 View from the exhibition in Kikyu. Photographs were displayed on fishnets
2 津波の高さを 1:1 スケールで示した屋上広告塔 Rooftop billboard that displays the height of tsunami in 1:1 scale
3 震災直後と現在(8 月)の写真を並べ、復興の現状を伝える
Conveying the progress of reconstruction by comparing photographs taken immediately after the disaster and present (August)
4 箱を覗くとジオラマ化した浜の将来が現れる模型 A model in which a viewer can see the diorama-depicted future of the shore
会期:2013 年 8 月 20 日─ 9 月 1 日│会場:愛知県岡崎市葵丘│主催:一般社団法人アーキエイド/特定非営利活動法人アースワーカーエナジー
│共催:葵丘倶楽部│協力:和泉屋/小原木材株式会社/株式会社河北新報社/株式会社太陽社│後援:岡崎市、
岡崎商工会議所、
公益社
団法人日本建築家協会東海支部愛知地域会、一般社団法人日本デザインコンサルタント協会│協賛:株式会社アドパース設計、新井在権、
有限会社生駒組、石川住建合資会社、石田設備株式会社、磯部高志、
インテリアファインズ株式会社、株式会社大嶽安城名古屋営業所、岡
崎信用金庫、小原木材株式会社、小原建設株式会社、株式会社加藤建具、株式会社クリエイティブ中央解体、株式会社コンフォートメディア、
佐藤建装株式会社、サンキョー株式会社、有限会社サンテラス、株式会社サンシンテクノ中部、志賀為株式会社、株式会社スエヒロ産業、株
式会社太陽社、龍玉精工株式会社、株式会社ツツイエンターテイメント、中根建具、株式会社橋本鉄工所、畑龍喜、服部工業株式会社、
ピー
エス暖房機株式会社、
碧海信用金庫、
星野興業、
宮野瓦工業株式会社、
元山重機株式会社、
株式会社ゆか工房│実行者:犬塚恵介[アーキエ
イド]
/上間鉄平、坂井文也[名古屋工業大学]
/名古屋工業大学北川研究室/水野清香/小原淳、太田武志、王碧文[アースワーカーエナジー]│設
営協力:小澤李紗、
吉田佑介
Exhibition period: 2013 .8 .20 -9 .1 │Venue: Kikyu, Okazaki City, Aichi │Organizer: ArchiAid / Earth Worker Energy │Co-organizer:
Kikyu Club │Cooperation: Izumiya / Obara mokuzai / Kahoku Shimpo Publishing Co. / Taiyosha │Support: Okazaki City, Okazaki
Chamber of Commerce and Industry, JIA Tokai Aichi, Japan Design Consultants Association │Sponsor: ADPERS DESIGN and 33 other
companies. │Project officer: Keisuke Inuzuka[ArchiAid]/ Teppei Uema, Fumiya Sakai[Nagoya Institute of Tech.]/ Nagoya Institute of
Technology Kitagawa Lab / Sayaka Mizuno / Atsushi Obara, Takeshi Ota, Biwen Wang[Earth Worker Energy]│Installation support: Risa
Kozawa, Yusuke Yoshida
2
3
4
1 4月の東北再発見 #1 にて 全体ディスカッション Open discussion at Rediscovering the Northeast #1
2 6月の東北再発見 #2にて 参加者で見解の意見交換をする Exchange of opinions between participants at Rediscovering the Northeast #2
3, 4 牡鹿半島を実際に訪れた際に現地の方にお話を伺う Talking to the local people at a visit to the Oshika Peninsula
期 間:2013 年 4 月 1 日─ 現 在│ 場 所: 東 京 都 港 区 SHIBAURA
HOUSE │実行者:アーキエイド関東学生サポーター=松澤一歩、森香
織、市原陸、早坂いづみ、羽野明帆、石川麻莉、神谷美晴、小野山薫
│協力:SHIBAURA HOUSE /勝邦義[ISHINOMAKI2 .0]
/千葉隆
博[石巻工房]
/亀山貴一[cafe はまぐり堂]
/有岡三恵[Studio SETO]
/西
田司[ondesign]
/門脇耕三[明治大学]
/アーキエイド事務局
Project period: 2013 .4 .1 - │Location: SHIBAURA HOUSE,
Minato-ku, Tokyo │Project officer: ArchiAid Kanto Student
Supporter = Kazuho Matsuzawa / Kaori Mori / Riku Ichihara /
Izumi Hayasaka / Akiho Hano / Mari Ishikawa / Miharu Kamiya /
Kaoru Onoyama │Cooperation: SHIBAURA HOUSE / Kuniyoshi
Katsu[ISHINOMAKI 2 .0]/ Takahiro Chiba[Ishinomaki Laboratory]
/ Takakazu Kameyama[Hamaguri Cafe]/ Mie Arioka[Studio SETO]
/ Osamu Nishida[ondesign]/ Kozo Kadowaki[Meiji University]/
ArchiAid Bureau
©ArchiAid
人材育成・教育
EDC
60
ArchiAid Annual Report 2013_ Project
EDC
61
VOICE
インターンシップ・プログラム
坂井文也
Fumiya Sakai
Internship Program
名古屋工業大学大学院
復興支援活動を通して将来の人材を育てる
インターン期間:2013 .5 -9
Nagoya Institute of Technology
Fostering the Future Human Resources Through Reconstruction Support Activities
インターンを通して、牡鹿半島全体を俯瞰す
ることができるようになった。高台移転や新設
道路計画等、浜毎に異なる復興計画の進捗状
アーキエイドでは、活動目標である
「実践
問題は日本各地で生じている問題に通じる
的復興教育サービスの開発」に基づきイン
ものであり、復興プロセスを経て得られた経
ターンシップ・プログラムを実施している。イ
験が今後に活かされる場面は多い。アーキ
ンターンの活動には、事務局にて運営補
エイドのプラットフォームを通して復興支援
[事務局インターン]
と地域支援プロ
助を行う
の最前線に飛び込み、
そこで得た専門性と
[地域支援インターン]
があ
ジェクトに参加する
社会性を糧として将来社会に貢献する人
る。インターンは復興支援を行う貴重な人
材が現れることに期待したい。
的資源でもあるが、
その意義は復興支援の
枠を超えて広い意味を持つ。復興は様々な
分野の数多くの事業が複雑に絡み合って
行われているだけでなく、震災以前から顕
在化していた問題を紐解いていかなければ
ならない。そのために行政と多分野の専門
家が協力し、試行錯誤しながら問題の解決
に当たっている。また、被災地で生じている
reconstruction are complexly intertwined, spread
across numerous fields of diverse activities, but
there are problems from before the disaster arising
now that must also be untangled as well. In these
regards, specialists from a variety of fields are
cooperating with administration to try and arrive
at solutions to these problems through trial and
error. Furthermore, the problems that arose in the
afflicted area are problems, which could arise in
every area of Japan. There are many situations in
which the experiences gained in the reconstruction
process can be put to use elsewhere. Through the
platform of ArchiAid, the interns dove into the
front lines of reconstruction support. We anticipate
that the expertise and sociality they acquired will
manifest as provisions in terms of human resources
to help future society.
+
Building off our operational objective at ArchiAid
of “Developing a Practical Reconstruction
Education Service,” we implemented an internship
program. For our intern activities we have both
[Bureau Intern]who conduct operational assistance
at the head offices, and [Regional Support Intern]
who participate in regional projects. Although
our interns provide valuable human resources
in reconstruction activities, their significance
transcends the frame of reconstruction support.
This is not only because the operations of
況を同時に把握し、全体の流れを見ることがで
き、アーキエイドミニキャンプを通して、住民の
アクティビティの流れを見ることができた。する
と、浜ごとの特徴がより際立って見え、すべきこ
とも見えてきた。アーキエイドの 3 年目の地域
支援インターンとして、先輩方の活動を把握し、
大きな活動の流れの知ることによって、自分の
立場や活動の意義を自ら見出してきた。もう一
度この 5 ヶ月間の活動を振り返り、今後の活動
の展開を考え、そして後輩に伝えていきたい。
Through the internship, I came to grasp a
concept of the Oshika Peninsula in its entirety.
By thinking of the progress of the different
reconstruction plans at each shore all at
once, such as higher ground transfer and the
construction of new roads, I could see the
overall operation of events. Also, ArchiAid Mini
Camp allowed me to understand the general
idea of activities conducted by residents. Once
I took in the individual characteristics of each
shore, I started to see what to do. As a third-year
regional support intern of ArchiAid, I learned
from my seniors’activities, got the gist of where
our efforts were headed, and figured out my
stance and purpose. Looking back on the last
five months again, I would like to consider the
future development of our activities and pass
my knowledge onto my junior fellows.
1 まちづくりの目標について話し合う参加者 Participants to discuss goals of Town Planning Council
2 模型を使った計画の説明風景 Description of the plan using the model
3 東北工業大学の学生と情報共有 Information sharing with Tohoku Institute of Technology's students
1
2
3
VOICE
田中由美
プラットフォーム
事務局
インターンシップ
志望者
事務局
インターン
Bureau
Bureau
Intern
地域支援
地域支援
インターン
Regional Support
Internship Aplicants
Yumi Tanaka
Regional
Support
Intern
人材育成・情報共有
Education and Information
アーキエイド地域支援インターン
ArchiAid Regional Support Intern
事務局補佐 Bureau Support
- 事務 / 運営補助
- 広報 / プレス補助
インターンシップ
修了証
- Office work / Management support
- Publicity / Press release support
地域支援
Internship Certificates
経験を得て
次世代へ
Regional Support
- プロジェクト A
- プロジェクト B
- プロジェクト C
Project A
Project B
To the next generation
through the experience
Project C
インターン期間:2013.11 -
10 月末に地域支援インターンとして仙台に来
てから約 3 ヶ月が過ぎた。震災から 2 年半以上
経った場所に突然飛び込み、現状と問題点を
理解するのに精一杯の 3 ヶ月だったが、そのめ
まぐるしい日々の中で牡鹿半島に週の半分以
上通い、牡鹿の自然と人の魅力を感じることが
出来た日々でもあった。主な活動は、鮎川浜で
の「鮎川港まちづくり協議会」の運営補助であ
り、ワークショップを通し住民の意見を吸い上げ
るお手伝いをしている。
「復興」
「まちづくり」と
展覧会
Exhibition
出版物
Publication
講演会
Symposium
WEB
震災知識
アーカイブ
Archiving the disaster knowledge
いう土木と建築の専門的な領域に、
「鮎川」の
被災地
To the disaster areas
次期災害の防災 / 減災へ。次世代のまちづくりへ。
To the next disaster prevention / disaster mitigation.
To the community development of the next generation.
専門家としての住民が積極的に参加できる時
間を作っていきたい。
It has been about three months since I came to
Sendai as a regional support intern at the end
of October. Suddenly throwing myself into this
situation more than two and a half years after
the disaster, I had to focus all my attention just
to understand the actual condition and issues of
the afflicted area during the last three months.
On the other hand, in the whirlwind of events, I
commuted to the Oshika Peninsula more than half
a week each week and experienced the nature
of Oshika, while also getting to know the great
qualities of local people. I have mainly worked as
an operating assistant of“Ayukawa Port Town
Planning Council ”on the shore of Ayukawa,
devoting myself to collecting the voices of the
residents through workshops. I would like to
provide the residents, experts of“Ayukawa,”with
time to actively partake in specialized domain of
engineering and construction, in other words, to
have them participate in“reconstruction”and
“town planning.”
4 鮎川港まちづくり協議会ワークショップ風景 Work shop at Ayukawa Port Town Planning Council
5 世話になっている鮎川港まちづくり協議会の方々 People from Ayukawa Port Town Planning Council
6 鮎川港の風景 Scenery of Ayukawa port
4
5
6
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
62
事務局年間スケジュール
Bureau Annual Schedule
月
日
1
2
3
4
5
活動内容
タイトル
開催期間
場所
人材育成
2012 年度後期インターンシップ(地域支援)2012 年より継続
コアハウス/板倉の家 見学会
2013 年 1月16日(火)
9:00 -16:00
宮城県石巻市 牡鹿半島/桃浦
東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展
2013 年 1月17日(木)─ 27日(日)
11:00 -19:00
兵庫県神戸市 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
第一回 つくっぺおらほの復興家づくりの会+
アーキエイド コアハウス勉強会
2013 年1月27日(日)
10:00 -12:00
宮城県石巻市 牡鹿半島/桃浦
「呼応する再生の軌跡」パネルディスカッション
2013 年1月27日(日)
13:15-16:40
宮城県仙台市 東北大学 片平キャンパス ギャラリートンチク
第二回 つくっぺおらほの復興家づくりの会+
アーキエイド コアハウス勉強会
2013 年 2月16日(日)
15:00 -17:00
宮城県石巻市 牡鹿半島/桃浦
「3.11後の建築・都市─
建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?」シンポジウム
2013 年 3月30日(土)
15:00-18:00
フランス パリ日本文化会館 大ホール
東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展
トークセッション:ArchiAid
「観光資源のネットワークが描く復興のかたち」
2013 年 3月30日(土)
17:30 -19:00
東京都千代田区 アーツ千代田 3331 メインギャラリー
震災復興シンポジウム 2013「みやぎボイス」
4月6日(土)/ 7日(日)
13:00-18:00
宮城県仙台市 せんだいメディアテーク1 階 オープンスクエア
東日本大震災に関する修士研究論文/制作合同発表会
2013 年 4月20(土)
15:00 -17:00
東京都千代田区 法政大学市ヶ谷田町校舎(デザイン工学部)
スタジオ HAL
東北再発見 #1 観光を考えるワークショップ
2013 年 4 月27日(土)
13:30 -16:30
東京都港区 SHIBAURA HOUSE 5 F
2013 年 4月29日(月・祝)
13:30 -16:30
宮城県 石巻市立大原小学校
2013 年 6月21日(金)
19:00-21:00
東京都港区 SHIBAURA HOUSE 5 F
2013 年 8月20日(火)─ 9月1日(日)
10:00-18:00
愛知県岡崎市 葵丘
第1回浜の学校「牡鹿漁師学校」
2013 年 8月21日(水)─ 23日(金)
宮城県石巻市 桃浦地区
EARTH MANUAL PROJECT 展
2013 年10月4日(金)─ 24日(木)
11:00 -19:00
兵庫県神戸市 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
五十嵐太郎氏講演会
JR岡崎駅周辺のまちづくりを考える」
「震災復興活動から、
2013 年10月24日(木)
18:30-20:30
愛知県岡崎市 シビックセンターコロネット
『 The Great East Japan Earthquake ArchiAid: RethinkingReconstruction 』展覧会
2013 年10月25日(金)─ 2014 年 1月5日(日) ドイツ ベルリン Aedes am Pfefferberg
11:00 -18:30(火─金)/13:00-17:00(土日)
1
事務局広報スタッフ 新規雇用
15
SHIBAURA HOUSE 2013 年度 パートナーシップ 採択決定
1
情報共有
7
情報共有
『建築ノートNo.9 』
出版(編集協力)
11
情報共有
『 ArchiAid Annual Report 2012 』
出版
30
情報共有
「3.11 後の建築・都市 建築家たちは地域をどう再生しようとしているのか ?」シンポジウム
収益事業開始
情報共有
東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展(トークセッション:ArchiAid「観光資源のネットワークが描く復興のかたち」)
1
事務局
事務局総務スタッフ 新規雇用
6 -7
情報共有
JIA 東北支部主催震災復興シンポジウム2013「みやぎボイス」参加 & パネル出展
9
実行委員会:委員長 山梨知彦 就任/副委員長 貝島桃代 就任
事務局:副事務局長 堀井義博 就任/事務局 事務局長補佐 犬塚恵介 就任/事務局 事務局長代理 水野清香 退任
30
事務局総務スタッフ 退社
1
人材育成
31
情報共有
前期インターンシップ(地域支援)
『 ArchiAid Annual Report 2012 』寄付販売開始
事務局広報スタッフ 退社
30
事務局経理スタッフ 退社
7
3
宮城県震災復興担い手 NPO 等支援事業助成金 採択決定
8
20 -9 /1
情報共有
9
27
地域支援
『アーキエイドの活動展 ─ 3月11日と今日─「知っていること」
「知っているつもりでいたこと」
「知らなかったこと」』開催
Japan America Society of Southern California 南相馬コアハウス公会堂建設寄付 採択決定
法人決算
11
1
12
『 EARTH MANUAL PROJECT 展』
出展
情報共有
24
情報共有
25 -1 /5
情報共有
『 The Great East Japan Earthquake ArchiAid: Rethinking-Reconstruction 』開催
30 -11 /4
情報共有
『 Good Design Award 受賞展』
出展
1
人材育成
26
21
「牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.」
東北再発見 #2 牡鹿半島における東北旅行ケーススタディ
アーキエイドの活動展『東日本大震災 ─ 3月11日と今日─
「知っていること」
「知っているつもりでいたこと」
「知らなかったこと」』
Good Design Award 2013 受賞
4 -24
24
イベント一覧
カテゴリー
三菱商事復興支援財団助成金 採択決定
10
63
Event List
13
6
ArchiAid Annual Report 2013
JR 岡崎駅周辺のまちづくりを考える」共同開催
五十嵐太郎氏講演会「震災復興活動から、
後期インターンシップ(地域支援)
実行委員会
一般社団法人アーキエイド第 2 回社員総会
代表理事 小嶋一浩 退任/代表理事 犬塚恵介 就任/事務局 事務局長補佐 犬塚恵介 退任
グッドデザイン賞受賞展「グッドデザインエキシビション 2013」
2013 年 10月30日(水)─ 11月4日(月)
11:00 -20:00
東京都港区 東京ミッドタウン
牡鹿半島アーキエイド・ミニキャンプ2013 活動報告会
2013 年 12月14日(土)
14 :00 -16:30
東京都港区 SHIBAURA HOUSE 5 F
災害復興実践学シンポジウム
「激甚災害からの住宅復興─コアハウスの可能性─」
2014 年 1月13日(月・祝)
13:00 -17:00
東京都港区 建築会館ホール
『 ArchiAid Annual Report 2013 』作成開始
実行委員会
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
64
ArchiAid Annual Report 2013
65
掲載メディア一覧
Media List
新聞
雑誌
TV
ラジオ
web
書籍
─ 掲載日
─ 2013 /12 /03
─ 掲載日
─ 2013 年 9 月号
─ 放送日
─ 放送日
─ 掲載日
─ 発行日
─ 掲載紙
─ Frankfurter Allgemeine Zeitung
─ 掲載誌
─ 知日 MOOK | ZHI JAPAN 14
─ 放送局
─ 放送局
─ サイト名
─ 出版社名
─ 掲載面/記事タイトル
─ Das Beste ist Helfen an Ort und
─ 掲載面/特集ページ
─ 《知日・家宅》特集
─ 番組名/特集コーナー
─ 番組名/特集コーナー
─ タイトル
─ タイトル
─ 掲載内容
Stelle
─ ArchiAid: RethinkingReconstruction
─ 掲載内容
─ コアハウス
─ 内容
─ 内容
─ 内容
─ 内容
─ 2013 /03 /01
─ 2013 /10 /25
─ 2013 /02 /15
─ 2013 /07 /25
─ 2013 /03 /12
─ 2013 /03 /11
─ NHK 総合テレビ[東北地方放送]
─ J-WAVE 81 .3 FM
─ 朝日新聞 GLOBE
─ 一般社団法人アーキエイド
─ 東北 Z ふるさとの記憶∼岩手県田野
─ 期間限定の学校とは !?
─ Breakthrough ─突破する力
─ アーキエイド活動年次報告 2012
─ 牡鹿漁師学校活動紹介/貝島桃代
─ 活動紹介/阿部仁史
─ 活動紹介
─ 2013 /01 /04
─ 毎日新聞朝刊
─ 増築可能な復興住宅
─ 2013 /12 /06
─ コアハウス完成見学会(宮城県石巻市桃浦)
─ 石巻日日新聞
─ 地域の心のよりどころに
─ 2013 /01 /08
─ 河北新報
─ 安価、
建て増しOK
石巻市小積浜 お地蔵様祠再建
(宮城県
─ 小積浜・お地蔵様プロジェクト
石巻市小積浜)
石巻で復興住宅見学会
─ コアハウス完成見学会(宮城県石巻市桃浦)
─ 2013 /12 /08
─ 毎日新聞
─ 2013 /01 /11
─ 希望新聞
─ 建て増し可能「コアハウス」
─ コアハウス完成見学会(宮城県石巻市桃浦)
─ 東日本大震災 : 津波で流失、
地蔵ほこら再建 ─石巻/宮城─
(宮城県
─ 小積浜・お地蔵様プロジェクト
石巻市小積浜)
─ 2013 /01 /13
─ 2013 /12 /17
─ 読売新聞朝刊
─ Neue Zürcher Zeitung
─ 歩み 1月:
─ Am Frauen-Fluss
漁師向け「建て増し住宅」
─ コアハウス完成見学会(宮城県石巻市桃浦)
─ ArchiAid: Rethinking-
Reconstruction
─ 2013 /03 /17
─ 2013 /12 /27
─ 朝日新聞朝刊
─ Pankower Allgemeine Zeitung
─ 私の視点「被災地の住まい
─ ArchiAid: Rethinking-
街の将来見据えた再建を」
─ 活動紹介/福屋粧子
Reconstruction
─ ArchiAid: RethinkingReconstruction
─ 2013 /08 /12
─ 日刊スポーツ
─ 2014 /01 /26
─ 牡鹿半島・桃浦で「漁師学校」
─ 福島民報
─ 牡鹿漁師学校(宮城県石巻市桃浦地区)
─ 南相馬市・小高区の塚原公会堂
─ We learn
─ Ottagono
─ 震災から2 年─復興と男女共同参画
─ ArchiAid: Rethinking-Rebuilding.
─ 活動紹介/福屋粧子
The major earthquake in eastern
Japan
─ ArchiAid: RethinkingReconstruction
─ 2013 /03 /01
─ 新建築 2013 年 3 月号
─ 作品 17 題
─ コアハウス
─ 2013 /10 /27
─ 2013 /03 /07
─ ArchiAid: Rethinking-
─ 建築ノート No.9
─ 建築家が挑む「未来のまちづくり」ポス
ト3.11のソーシャル・アーキテクチュア
─ METALOCUS
Reconstruction
─ ArchiAid: Rethinking-
Reconstruction
(アーキエイド編集協力)
─ 活動紹介
─ 2013 /03 /10
─ JA 89 SPRING
─ 木の建築
─ コアハウス
─ 2013 年 3 月 10 日号
─ 日経アーキテクチュア
─ 特集:被災地発 都市再建モデル
自力再建─ミニマム住宅で早く安く
─ コアハウス
─ 2013 /03 /22
─ We learn
─ このひと
─ 活動紹介/福屋粧子
─ 2013 年 11 月号
─ architektur Fachmagazin 07
─ Nach der Katastrophe
─ ArchiAid: Rethinking-
Reconstruction
─ 2013 /11 /22
─ Bauwelt 44
─ Architekten helfen Tsunami-Opfern
─ ArchiAid: Rethinking-
Reconstruction
─ 2013 年 12 月号
─ 建築雑誌
─ ケンチク脳の育て方/
復興とともに育つ建築教育
─ 雄勝スタジオ活動紹介
住民帰還の拠点に期待
─ 2013 /08 /21
─ 中日新聞
─ 高校生が記者体験
─ アーキエイドの活動展(愛知県岡崎市)
─ 2013 /08 /21
─ 東海愛知新聞
─ 被災地復興へ 岡崎・葵丘で“支援展”
─ アーキエイドの活動展(愛知県岡崎市)
─ 2013 /11 /12
─ リフォーム産業新聞
─ 被災地の今 宮城県石巻市
“コアハウス”で復興支援
─ コアハウス(宮城県石巻市桃浦)
─ 南相馬コアハウス(福島県南相馬市)
─ 2013 年 4 月号
─ 建築コスト研究 no.81
─ 特集 東日本大震災からの復興と防災
対策
─ 雄勝スタジオ活動紹介
─ 2013 年 12 月号
─ 新建築
─ EXHIBITION
─ ArchiAid: Rethinking-
Reconstruction 活動報告
畑村羅賀地区∼
─ 記憶の街ワークショップ(岩手県田野畑村)
─ 2013 /08 /20
─ 2013 /04 /29
─ 2013 /03 /27
─ 2013 /03 /09
─ FM おかざき
─ JA+U
─ 一般社団法人アーキエイド/半島支援
─ BS-TBS
─ 情報 763
─ ArchiAid Annual Report 2012
─ サタデースコープ NEWS21
─ アーキエイドの活動展紹介
─ アーキエイド活動年次報告 2012
─ 2013 /08 /26
─ 2013 /06 /05
─ 2013 /04 /17
─ NHKラジオニュース
─ マガジンハウス
「colocal」
─ 2013 /03 /31
─ NHK BS1
─ NHK ジャーナル
─ 牡鹿半島の未来をえがこう
─ 一般社団法人アーキエイド/
─ TOMORROW 生まれ変わる伝統の
─ 牡鹿漁師学校紹介
─ 牡鹿半島支援活動/コアハウス
─ 小学校 WG 活動報告
─ 2013 /04 /26
─ NHKスペシャル
─ シリーズ東日本大震災ふるさとの記憶
をつなぐ
OPEN LAB.
─ 活動紹介
デザイン
─ ながしずてぬぐい(宮城県南三陸町)
勉強会・小学校ワーキンググループ
─ 小学生の牡鹿探検ブック
─ 2014 /01 /22
石巻市半島部復興計画のためのデ
─ 文化放送 AM1134
─ 2013 /06 /30
─ 福井謙二「グッモニ特派員 朝いちテ
─ 朝日新聞デジタル
レフォン」
─ 牡鹿漁師学校活動紹介/井上大志
半島支援勉強会
─ 浜のくらしから浜のすまいを考える─
─ 牡鹿の漁師にならないか 宮城・石巻で
ザインパタンブック
─ 牡鹿半島支援活動・雄勝スタジオ・公
営住宅 WG 活動報告
「学校」開催へ
─ 牡鹿漁師学校(宮城県石巻市桃浦地区)
─ 「失われた街」模型復元プロジェクト
─ 2013 /06 /12
─ 明石書店
─ 2013 /07 /17
─ 東日本大震災を分析する2
─ 2013 /04 /30
─ 石巻経済新聞
震災と人間・まち・記録
─ FNN 仙台放送
─ 石巻牡鹿半島桃浦で「漁師学校」開
第 2 章 建築家によるネットワーク型
─ 仙台放送スーパーニュース
─ 牡鹿半島の未来をえがこう
校─漁業の新しい担い手育成目指す
まちづくり支援の可能性 p.104 -113
─ 牡鹿漁師学校(宮城県石巻市桃浦地区)
─ 活動紹介/本江正茂
OPEN LAB.
─ 2013 /10 /01
─ 2013 /11 /20
─ 2013 /09 /06
─ GOOD DESIGN AWARD 2013
─ TOTO 出版
─ NHK 総合
─ GOOD DESIGN AWARD /
─ 小さな矢印の群れ─「ミース・モデル」
─ おはよう日本─リポート
「わが浜を託
したい 漁師学校」─
GOOD DESIGN GOLD AWARD
を超えて p.104 -114
─ アーキエイド/コアハウス
─ 鮎川浜 WG 活動紹介/小嶋一浩
─ 牡鹿漁師学校(宮城県石巻市桃浦地区)
─ 2013 /11 /04
─ 2014 /02 /03
─ 2013 /12 /07
─ Ustream.tv
─ TOTO 出版
─ NHK World
─ GOOD DESIGN AWARD 2013
─ 図解 2 アトリエ・ワン p.94 -95, 161
─ Creative Woman
─ 牡鹿半島支援活動紹介/福屋粧子
Best100 Designer’s presentation
─ コアハウス
─ コアハウス/貝島桃代
─ 2013 /09 /10
─ 建築東京 09 VOL.49 /NO.587
─ 2014 /01 /14
─ うごき
─ 三菱商事復興支援財団
─ 活動紹介/犬塚恵介
─ 助成先紹介:建築専門家の視点で住
─ 2013 /08 /18
─ 活動紹介/金森絵美
民ニーズに応える
─ 世界建筑 201308
─ デザイン
─ アーキエイドとは/コアハウス
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
66
ArchiAid Annual Report 2013
67
寄付・
ご支援いただいた皆様[敬称略]
お世話になった方々[2013 ─/敬称略・順不同]
Donors and Sponsors
Special Thanks
─ 復興庁宮城復興局
─ 朝日新聞社
─ neucitora
2012
2013
─ 水産庁漁港漁場整備部計画課
─ 河北新報社
─ 有岡三恵[Studio SETO]
─ 環境省東北地方環境事務所
─ 共同通信社
─ 佐藤裕[メキメキ]
企業・団体
企業・団体
─ 宮城県土木部・東部土木事務所
─ 毎日新聞社
─ 柴田直美
Companies and Organizations
Companies and Organizations
─ 釜石市
─ 読売新聞社
─ 松井健太郎
─ 石巻市
─ リフォーム産業新聞
─ 亀山貴一[cafe はまぐり堂]
SOGO SHIKAKU Architecton
─
─ 石巻市牡鹿総合支所
─ 日刊建設通信新聞社
─ 西田司[ondesign]
─ 中山英之 Hideyuki Nakayama
─ 難波和彦 Kazuhiko Namba
─
─ 石巻市荻浜支所
─ NHK
─ 荒田哲史[南洋堂書店]
─ 七ヶ浜町
─ NHK World
─ 正岡克洋[水産庁]
─ 平井充 Mitsuru Hirai
─ 福屋粧子 Shoko Fukuya
─
─ Japan Society
─ Japan America Society of Southern
California
─ 宮城県震災復興担い手 NPO 等
─ 仙台市
─ BS-NHK
─ 中村陽一[立教大学]
─ 東北大学災害科学国際研究所
─ BS-TBS
─ イカプトラ[ガジャマダ大学]
─ 東北工業大学建築学科
─ 仙台放送
─ 三井所清典
2011
企業・団体
Companies and Organizations
─ TOTO ギャラリー・間
「311 失われた街」展
TOTO GALLERY・MA
“311 : LOST HOMES” Exhibition
─ 鹿島テントラーズ/有志一同
Kashima Tentlers
─ 2050 EARTH CATALOGUE 展
2050 EARTH CATALOGUE Exhibition
─ 大成建設株式会社 -1˚C
ポロシャツプロジェクト
Taisei Corporation -1˚C Polo Shirt Project
─ MAT 福岡実行委員会
MAT Fukuoka Executive Committee
─ 学生団体赤レンガ卒業設計展
2011年実行委員
─ 出口亮 Ryo Deguchi
─ 長井美暁/総合資格学院アルキテクトン
Miaki Nagai /
─ 藤岡務 Tsutomu Fujioka
─ 堀井義博 Yoshihiro Horii
─ 日本大学今村雅樹研究室
Nihon University Masaki Imamura
Laboratory
─
─
─
─ 堀場弘 Hiroshi Horiba
─ 三浦展/
「3.11後の建築と社会デザイン」
Atsushi Miura / “Architecture and Social
Design after 3 .11”
─ 山口紗由 Sayu Yamaguchi
─ 吉原進 Susumu Yoshihara
(50 音順)
Red Brick Diploma Design Exhibition
2011 Student Committee Member
Japan Society
U.S.-Japan Council
Architecture for Humanity
Emergency Architects Australia
TOKYO INSTITUTE OF
PHOTOGRAPHY/WA PROJECT
UCLA Paul I. and Hisako Terasaki
Center for Japanese Studies
●
他11 名 匿名希望の皆様
other 11 anonymouses
Grants
─ 五十嵐淳/五十嵐淳建築設計事務所
Jun Igarashi/ Jun Igarashi Architects
─ 石黒由紀 Yuki Ishiguro
─ 伊藤健太 Kenta Ito
─ 伊東勝/広告製版社
Masaru Ito / Kohkoku Seihan Inc.
[公益社団法人日本建築士会連合会]
─ 岡本哲志[法政大学]
─ 安藤邦廣[里山建築研究所]
─ 電通
─ 権藤智之[首都大学東京]
─ 東京ガス株式会社 TOKYO GAS
─ studio-L
─ 伊藤明子[国土交通省住宅局]
─ PechaKucha Foundation
Foundation
─ 特定非営利活動法人 JEN
─ 昭和株式会社
─ 今野由喜
─ 特定非営利活動法人
─ 財団法人漁港漁場漁村技術研究所
─ Klein Dytham architecture
─ Grovac Projects Company Inc.
─ ローマ夫人会/有志
Rome Lady Society/ volunteers
─ 一般社団法人日本建設業連合会
東北支部
─ 株式会社パンドラ PANDORA
Japan Federation of Construction
─ TOTO ギャラリー・間
Contractors, Tohoku Branch Office
「311 失われた街」展/
「311 ゼロ地点から考える」
─ TOTO GALLERY・MA “311 : LOST
HOMES” Exhibition / “311:STARTING
─ 総合資格学院 SOGO SHIKAKU
─ 東京ガス株式会社 TOKYO GAS
─ Emergency Architects Australia
─ 京都造形芸術大学通信教育部
建築デザインコース2012 年度卒業生
OVER FROM POINT ZERO”
2、3 年生代表
─ 宇都宮大学 1、
─ Utsunomiya University 1,2,3 -year
チャリティフリーマーケット企画者一同
Kyoto University of Art & Design
representative
個人
Individuals
Correspondence Education Architectural
JIA 東北支部
アースワーカーエナジー
─ 阿部仁史アトリエ
─ 石巻市牡鹿地区・
─ SHIBAURA HOUSE
─ 小原木材株式会社
─ UCLA Paul I. and Hisako
Terasaki 日本研究センター
─ 一般社団法人
日本建設業連合会東北支部
─ 一般社団法人
東北地域づくり協会
─ 公益財団法人
日本デザイン振興会
─ 公益財団法人
三菱商事復興支援財団
本庁半島部地区住民
─ 建築会館
─ 石巻市東浜小学校
─ パリ日本文化会館
─ 石巻市大原小学校
─ 3331 Arts Chiyoda
─ 石巻市鮎川小学校
─ KIITO
─ 石巻市寄磯小学校
─ 石巻市教育委員会
─ 首都大学東京秋葉原キャンパス
─ 石巻市牡鹿稲井商工会 牡鹿本所
─ 法政大学市ヶ谷田町校舎
─ 社団法人石巻観光協会・牡鹿事務所
─ 明治大学駿河台キャンパス
─ 宮城県漁業共同組合表浜支所
Event
─ 国際交流基金
─ 牡鹿漁業協同組合
─ 一般社団法人
─ 桃浦浜づくり実行委員会
ISHINOMAKI 2 .0
The Activity Exhibition of ArchiAid
─ 石巻工房
─ 蛤浜再生プロジェクト
─ 貝島弘子/アトリエ・ワン
Hiroko Kaijima / Atelier Bow-Wow
(Okazaki) Charity T-Shirt Donation/
─ 特定非営利活動法人
─ 牡鹿鮎川浜仮設商店街おしかのれん
─ 香月真大 Masahiro Katsuki
─ 加藤優一 Yuichi Kato
─ 亀崎元展/澄心寺
Motonobu Kamezaki / Chushinji
─ After Images (Catalogue/Event Funds)
個人
─ 近藤寛 Hiroshi Kondo
─ 佐藤篤 Atsushi Sato
─ 北浦/メディア・デザイン研究所
Kitaura / Media Design Institution
─ 下元宗郎/東京工営
Muneo Shimomoto / TOKYO KOEI
─ 小嶋一浩 Kazuhiro Kojima
─ 五反田聡子 Satoko Gotanda
─ Laurent Stalder
─ 中木亨 Toru Nakaki
─ 駒田剛司 Takeshi Komada
─ 斎藤嘉文 Yoshifumi Saito
─ 中佐昭夫 Akio Nakasa
─ 登尾未佳 Mika Noborio
─ 坂牛卓 Taku Sakaushi
─ 榊原節子 Setsuko Sakakibara
─ 平田憲司/東京デザイナー学院
Kenji Hirata / Tokyo Designer Gakuin
─ 末廣香織 Kaoru Suehiro
─ 塚本由晴 Yoshiharu Tsukamoto
─ 山崎あかね Akane Yamazaki
(50 音順)
─ せんだいスクール・オブ・デザイン
─ 東北工業大学建築学科
有志団体 colors
街の方々(黄金寿司、鯨歯工芸 千々松商店、マ
ル二鮮魚店、沼倉酒店、金華干物店、上海楼、み
さき屋)
─ 牡鹿旅館民宿組合
Individuals
─ 仙台建築都市学生会議
─ がんばってっちゃ牡鹿
─ 石田繁之介 Shigenosuke Ishida
─ 彰国社
─ 特定非営利活動法人キャンパー
─ Adamay Evilo
─ 磯達雄 Tatsuo Iso
─ 新建築社
─ 石巻市牡鹿地区復興応援隊
─ エー・アンド・ユー
─ 仙台あゆかわ会
─ 日経アーキテクチュア
─ 一般社団法人十八成ビーチ・
─ 菅野實 Minoru Kanno
─ 小野朋行 Tomoyuki Ono
─ 木内俊克 Toshikatsu Kiuchi
都市計画家協会漁村研究会
リバティタワー
─ 桃浦かき生産者合同会社
─ 小栗新 Arata Oguri
Charity Donation Box
─ Aedes am Pfefferberg
─ 石巻市荻浜小学校
─ 三菱商事株式会社 東北支社
─ アーキエイドの活動展(岡崎)チャリティー
[南相馬市小高区塚原行政区]
─ 石巻地元工務店協同組合
Design Course 2012 Alumni Charity
Tシャツ募金/チャリティー募金箱
─ 菊地直也/SuperDeluxe
Naoya Kikuchi / SuperDeluxe
ARCHITECTS TEEHOUSE
─ 協同組合仙台卸商センター
─ プレック研究所
─ 稲用隆一 Ryuichi Inamochi
─ 小野美千代 Michiyo Ono
─ 槻橋修+ティーハウス建築設計事務所
Osamu Tsukihashi +
─ J-WAVE
─ 公益社団法人日本建築家協会
─ 公益財団法人三菱商事
─ 阿野太一 Daici Ano
─ 阿部仁史/阿部仁史アトリエ
Hitoshi Abe / Atelier Hitoshi Abe
復興支援室
─ 一般社団法人日本建築学会
Individuals
─ 赤松佳珠子 Kazuko Akamatsu
─ 明樂直美 Naomi Akira
Supporter NPO, etc. Support Business
復興支援財団助成金
Mitsubishi Corporation Disaster Relief
─ スイスボックス
・プロジェクト
Swiss Box Project
─ studio-L /株式会社プリズミック
studio-L/ PRISMIC Corporation
個人
支援事業助成金
Miyagi Earthquake Reconstruction
プロジェクト委員会
─ 門脇耕三 Kozo Kadowaki
─ 亀崎元展 Motonobu Kamezaki
─ 高橋晶子 Akiko Takahashi
─ 廣田美紀 Miki Hirota
─ 藤岡務 Tsutomu Fujioka
─ 山崎あかね Akane Yamazaki
─ 吉野百合江 Yurie Yoshino
(50 音順)
─ 南洋堂書店
海の見える丘協議会
─ 世界建築
─ 鮎川ママノ上 阿部さんご一家
─ 知日 ZHI JAPAN
(かんた、瑞幸、
─ 牡鹿半島地元商店の方々
─ 誠文堂新光社
割烹民宿めぐろ、牡鹿モータース、
マルダイ長沼商
─ TOTO 出版
店、マルキ遠藤商店、カクト商店、
ココストア牡鹿
店、
東洋館)
─ ぼっぽら食堂/マーマメイド
─ 金華山黄金山神社
●
他3 名 匿名希望の皆様
other 3 anonymouses
─ 金華山航路事業協同組合
─ 富田宏[漁村計画]
─ 長野章[公立はこだて未来大学]
●
他3 名 匿名希望の皆様
─ 奥村政佳[リバネス]
other 3 anonymouses
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
68
ArchiAid Annual Report 2013
2013 年度収支報告
寄付・賛同のお願い
Income and Expenditure Reports 2013: January 1st, 2013 - March 31st, 2014
Requests for Donations or Support
科目
Accounting Item
収入
1:一般寄付金 Donations
Income
2013 年度予算 *1
Budget 2013
個人寄付 Individuals
団体寄付 Organization/Japan Society
団体寄付 Organization/その他 Others
2:プロジェクト指定寄付金
Donatons for specified projects
長清水番屋 Nagashizu Banya/Emergency Architects Australia
コアハウス Core House/一般
コアハウス Core House/Japan America Society of Southern California
コアハウス Core House/Grovac Projects Company Inc.
コアハウス Core House/東京ガス
半島支援勉強会 Peninsula Support Study Meeting/総合資格学院
展覧会 Exhibition/日本建設業連合会東北支部
3:助成金 Grants
三菱商事復興支援財団 Mitsubishi Corporation Disaster Relief Foundation
宮城県震災復興担い手 NPO 等助成金 *4
4:収益事業 Profit-earning business *3
5:その他 Others
書籍原稿料 Manuscript fee
繰越金 Balance carried forward
利息 Interest
Expenditure
1:地域支援活動
Regional Support Activity
「失われた街」模型復元プロジェクト ‘Lost Homes’ Model Restoration Project
A Book for Our Future, 311
長清水番屋 Nagashizu Banya
雄勝スタジオ Ogatsu Studio
牡鹿半島支援活動 Oshika Peninsula Support Activities
牡鹿漁師学校/侍浜の家 Oshika Fisherman’s School / Samuraihama Home
牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.
Let’s Picture the Future of Oshika Peninsula: OPEN LAB.
KSN 気仙沼大島エコ & アートプロジェクト Kesennuma Oshima Eco & Art Project
CMP 復興プロポーザル支援 Reconstruction Proposal Support Project
KMI 釜石市復興計画支援支援 Kamaishi City Reconstruction Plan Support
CH
コアハウス Core House
NEW 新規支援準備・予備費 Discretionary Reserve
地域支援活動費計 Regional Support Activity Expenses Total
LST
NGS
NGSB
OGT
OSK
RYS
OML
2:人材育成・教育
Human-Resources Development &
Education
STD
EDC
3:情報発信・共有
Information Sharing
DN
EDT
INT
BK
EX
PR
¥514 ,975
¥13 ,053 ,950
¥196 ,915
1 .1 %
21 .1 %
0 .1 %
¥117 ,248
¥188 ,000
¥13 ,313 ,223
¥2 ,862 ,068
¥200 ,000
¥150 ,000
¥1 ,000 ,000
0 .2 %
0 .3 %
21 .5 %
4 .6 %
0 .3 %
0 .2 %
1 .6 %
¥2 ,500 ,000
¥7 ,627 ,000
4 .0 %
12 .3 %
¥16 ,715 ,000
27 .0 %
¥100 ,000
¥3 ,256 ,737
¥1 ,266
0 .2 %
5 .3 %
0 .0 %
¥200 ,000
¥200 ,000
¥117 ,248
¥2 ,418 ,200
¥12 ,486 ,300
¥1 ,500 ,000
¥3 ,125 ,000
¥0
¥0
¥45 ,189
¥1 ,884 ,053
¥8 ,055 ,097
¥1 ,224 ,498
¥3 ,125 ,000
0 .4 %
0 .4 %
0 .2 %
4 .3 %
22 .0 %
2 .6 %
5 .5 %
¥200 ,000
¥200 ,000
¥200 ,000
¥15 ,914 ,371
¥200 ,000
¥36 ,761 ,119
¥0
¥0
¥0
¥6 ,365 ,142
¥0
¥20 ,698 ,979
0 .4 %
0 .4 %
0 .4 %
28 .0 %
0 .4 %
64 .7 %
¥335 ,000
¥2 ,090 ,000
¥2 ,425 ,000
¥244 ,380
¥2 ,034 ,264
¥2 ,278 ,644
0 .6 %
3 .7 %
4 .3 %
¥1 ,950 ,000
¥300 ,000
¥600 ,000
¥400 ,000
¥1 ,400 ,000
¥4 ,190 ,000
¥8 ,840 ,000
¥518 ,810
¥0
¥249 ,480
¥147 ,550
¥559 ,026
¥2 ,770 ,863
¥4 ,245 ,729
3 .4 %
0 .5 %
1 .1 %
0 .7 %
2 .5 %
7 .4 %
15 .6 %
¥4 ,790 ,000
¥640 ,000
¥370 ,000
¥100 ,000
¥450 ,000
¥180 ,000
¥190 ,000
¥380 ,000
¥230 ,000
¥800 ,000
¥30 ,000
¥300 ,000
¥300 ,000
¥8 ,760 ,000
¥4 ,059 ,021
¥580 ,181
¥351 ,609
¥65 ,444
¥390 ,547
¥174 ,450
¥173 ,514
¥227 ,996
¥172 ,500
¥565 ,900
¥0
¥281 ,212
¥19 ,296
¥7 ,061 ,670
8 .4 %
1 .1 %
0 .7 %
0 .2 %
0 .8 %
0 .3 %
0 .3 %
0 .7 %
0 .4 %
1 .4 %
0 .1 %
0 .5 %
0 .5 %
15 .4 %
¥56 ,786 ,119
¥34 ,285,022
100 .0 %
半島支援勉強会 Peninsula Support Study Meeting
人材育成・
インターンシップ Human-Resources Development & Internship
人材育成・教育費計 Human-Resources Development & Education Expenses Total
活動報告 Activity Report
取材・編集費 Reporting and Editing
ウェブサイト関連 Website
出版 Publication
イベント関連 Event
広報活動 PR
給料 Salary
法定福利費 Social Insurance Premium
事務用品費 Office Equipment
消耗品費 Office Supplies
旅費交通費 Transportation and Accommodation
租税公課 Tax
地代家賃 Rent
水道光熱費 Utilities
通信費 Communication
管理諸費 Office Management
福利厚生費 Welfare expense
会議費 Conference
雑費 Others
事務局管理費計 Administrative Expenses Total
支出総計 Total Expenditure
Rate
100 .0 %
情報発信・共有費計 Information Sharing Expenses Total
4:事務局管理
Administrative
構成比
¥61 ,796 ,382
収入合計 Total Income
支出
2013 年度実績 *2
Record 2013
このたびはアーキエイドの趣旨にご賛同いただきましてあ
りがとうございます。
アーキエイドは継続的な支援活動のために 2011年 9
月30日に一般社団法人を設立いたしました。いただい
た寄付金は当法人口座で管理され、被災地再建支
援のための活動、
また震災知識の集積と発信等の非
営利活動に充てられます。
ご理解の上ぜひご協力賜り
ますようお願い申し上げます。
寄付金の申し込みにつきましては下記の要領でお願
いいたします。
[寄付方法]
1:ホームページから申込み
受付窓口:http://archiaid.org/donation/
2:口座振込み
69
Thank you for your support for the goals of
ArchiAid.
On September 30 , 2011 , ArchiAid established
the ArchiAid Association to support ongoing
activities. Donations received by ArchiAid are
managed as part of our corporate account and will
be used for various non-profit activities including
reconstruction support for disaster-affected areas
and the accumulation and circulation of disaster
knowledge. Thank you for your cooperation and
understanding.
For more information on how to donate please see
below.
Sincerely,
General Incorporated Association ArchiAid
銀行名:七十七[しちじゅうしち]銀行本店営業部
口座番号:普通 7951752
[Make a Donation]
名義:一般社団法人アーキエイド
代表理事 犬塚恵介
[書面では「シャ アーキエイド」記載]
●
振込手数料について
七十七銀行本店以外からの振込の場合、
振込手数料がかかります。
[お問い合わせ]
一般社団法人アーキエイド
片平オフィス:
1 : From Website
http://archiaid.org/donation/
2 : From Bank
Name of the Bank: The 77 Bank, Ltd.
Swift Code: BOSSJPJT
Name of the Branch: Head Office
Address of the Bank: 3 -3 -20 , Chuo, Aoba-ku
Sendai-shi, Miyagi, 980 -0021, Japan
Account Number: 100 -7951752
Name of the Account Holder:
Ippan Shadan Houjin ArchiAid
(Representative Director: Keisuke Inuzuka)
〒980-8577 仙台市青葉区片平 2-1-1
東北大学片平キャンパス 電気通信研究所 2 号館
[Contact]
法人所在地:
〒984-0015 仙台市若林区卸町 3-3-16
Tel: 080-6295-5664
E-mail: [email protected]
http://archiaid.org
General Incorporated Association ArchiAid
Katahira Head Office:
Bldg.#2, RIEC,
Tohoku University Katahira Campus
2-1-1 Katahira, Aoba-ku, Sendai, Miyagi,
980-8577 Japan
Principal Office:
3-3-16, Oroshimachi, Wakabayashi-ku, Sendai,
Miyagi, 984-0015 Japan
Tel: +81-80-6295-5664
E-mail: [email protected]
http://archiaid.org
*1 実行委員会により承認された補正予算であり、執行予定期間は 2013 .01 .01 -2014 .03 .31となります。| *2 2013 年 12 月 31 日時点の実績金額を示します。平成 25 年度の最終収支報告は 2014 年 4 月中旬にホームページ上で公開予定です。
*3 この収益事業はあくまで利益の再分配をともなわない非営利活動であり、余剰金の分配は行いません。
(法人定款明示事項)| *4この助成金費用は補助交付決定額(収入見込額)
です。
©ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
70
ArchiAid Annual Report 2013
71
メンバーリスト
Member List
設立発起人
賛同者
阿部仁史
五十嵐太郎
青木淳
大野二郎
駒田剛司
寺内美紀子
Tom Heneghan
吉田友紀子
石田壽一
小野田泰明
赤松佳珠子
大野秀敏
近藤哲雄
寺田真理子
保科陽介
吉永規夫
櫻井一弥
竹内昌義
秋山伸
大野博史
近藤寛
陶器浩一
細田敬子
吉野勝己
中田千彦
馬場正尊
明樂直美
岡田公彦
斉藤力
栃澤麻利
細谷浩美
吉野百合江
福屋粧子
堀口徹
足立真
岡安泉
齋藤和哉
富沢綾子
堀田貞雄
吉松秀樹
本江正茂
厳爽
阿野太一
小川次郎
斎藤嘉文
友渕貴之
堀啓二
吉村英孝
阿部篤
小川晋一
坂牛卓
内藤廣
堀井義博
吉村靖孝
阿部利広
荻原富雄
榊原節子
奈尾信英
堀口徹
米田浩志
阿部仁史
奥山信一
坂本一成
仲隆介
堀場弘
Krešimir Rogina
実行委員会
雨宮正奈
小栗新
坂本知子
長井美暁
前田茂樹
渡邉武海
阿部仁史
五十嵐太郎
新谷眞人
小篠隆生
櫻井一弥
中木亨
前見文徳
渡辺真理
貝島桃代
門脇耕三
有田泰子
小野美千代
佐々木仁
長坂常
益田佳奈
和田吉貴
城戸崎和佐 小嶋一浩
安東陽子
小野田泰明
佐々木龍郎
長坂大
松岡恭子
(50 音順)
末廣香織
鈴木明
飯尾次郎
小野朋行
佐々木睦朗
中田千彦
松田達
曽我部昌史
竹内昌義
飯田善彦
貝島桃代
佐々木夕介
永田宏和
松原秀範
千葉学
塚本由晴
飯村和道
香川貴範
佐藤篤
中津秀之
丸田絢子
槻橋修
陶器浩一
家成俊勝
角館政英
佐藤久美子
中村拓志
丸谷周平
中田千彦
福屋粧子
筏久美子
欠端朋子
佐藤淳
中村勇大
萬田隆
藤村龍至
堀井義博
五十嵐淳
梶原良成
佐藤慎也
中村竜治
三浦展
堀口徹
本江正茂
五十嵐太郎
桂英昭
佐藤光彦
中山英之
水野清香
山崎亮
山梨知彦
五十嵐雄祐
加藤優一
佐藤美穂
永山祐子
宮晶子
池田良子
門脇耕三
佐藤裕
那須聖
宮城俊作
井坂幸恵
金田充弘
塩田有紀
鍋島千恵
宮崎正之
石上純也
金森絵美
塩塚隆生
難波和彦
宮本佳明
石黒由紀
鎌田恵子
重村力
西部制一
村上孝憲
石田壽一
亀崎元展
篠節子
西一治
村松伸
本江正茂[事務局長]
石原健也
加茂紀和子
篠崎淳
錦織裕子
基真由美
堀井義博[副事務局長]
磯達雄
刈谷悠三
篠原聡子
西沢大良
本江正茂
犬塚恵介[代表理事]
井手健一郎
河井容子
柴田直美
西沢立衛
元倉真琴
金森絵美[広報]
伊藤香織
川人洋志
下吹越武人
西田司
森川英治
欠端朋子
伊藤健太
神田順
Cameron Sinclair
登尾未佳
守田真子
菅谷祐輔
伊東豊雄
木内俊克
水津秀夫
野村俊一
森俊子
伊東勝
北上紘太郎
末廣香織
Alan Burden
矢口秀夫
伊藤恭行
北川啓介
菅谷祐輔
橋本純
八島正年
稲田直樹
北川原温
杉本洋文
橋本芙美
安井雅裕
稲用隆一
北山恒
鈴木明
長谷川豪
安田幸一
田中由美[2013.11-]
藤原賢康[2013.10-]
乾久美子
城戸崎和佐
鈴木伸治
蜂屋景二
安原智絵
犬塚恵介
木下庸子
鈴木将夫
馬場正尊
安原幹
今村雄紀[2013.10-]
坂井文也[2013.5-9]
井上みゆき
木村博昭
関口聡美
浜辺隆博
八束はじめ
今井公太郎
鯨井勇
妹島和世
早野正寿
柳澤潤
犬塚恵介[2012.10-2013.3]
伊藤寿幸[2011.6 -2013.3]
今村雅樹
工藤和美
曽我部昌史
葉山勉
矢萩浩次
今村水紀
国広ジョージ
Mark Dytham
原田麻魚
矢作昌生
岩岡竜夫
久野紀光
高木伸哉
原田真宏
山家京子
岩澤拓海
久野浩志
高木貴間
久冨敏明
山岸綾
鵜飼哲矢
隈研吾
高橋晶子
久山幸成
山口紗由
宇佐見寛
Astrid Klein
高橋一平
日野雅司
山崎あかね
渡辺真理
事務局
インターン
関東学生サポーター
松澤一歩
森香織
宇野享
倉方俊輔
高橋靗一
平井充
山崎一平
市原陸
早坂いづみ
宇野求
栗田祥弘
武井誠
平岩祐季
山崎泰寛
羽野明帆
石川麻莉
梅林克
栗本貴哉
竹内昌義
平瀬有人
山崎亮
神谷美晴
小野山薫
越前純子
Geoffrey Grulois
武田光史
平田晃久
山代悟
遠藤秀平
黒岩裕樹
竹原義二
弘田七重
山田深
遠藤治郎
黒木正郎
竹山聖
福田俊
山田良
遠藤信行
桑原由典
田中智之
福屋粧子
山中新太郎
遠藤喜二
小泉雅生
玉井洋一
更田邦彦
山梨知彦
及川恵子
郷野正広
Manuel Tardits
藤江和子
山道富美男
大藏廣明
小嶋一浩
千葉学
藤岡務
山本圭介
大島滋
五反田聡子
塚本由晴
藤村龍至
山本理顕
太田浩史
後藤寛子
槻橋修
古川明久
厳爽
大西麻貴
小西泰孝
手塚貴晴
古谷誠章
ヨコミゾマコト
計 308 名
[2014 年 2 月現在]
Founding Member
Supporting Member
Hitoshi Abe
Toshikazu Ishida
Kazuya Sakurai
Senhiko Nakata
Shoko Fukuya
Masashige Motoe
Aoki, Jun
Abe, Atsushi
Abe, Hitoshi
Abe, Toshihiro
Adachi, Makoto
Akamatsu, Kazuko
Akira, Naomi
Akiyama, Shin
Amamiya, Masana
Ando, Yoko
Ano, Daici
Araya, Masato
Arita, Yasuko
Baba, Masataka
Burden, Alan
Chiba, Manabu
Dytham, Mark
Echizen, Junko
Endo, Jiro
Endo, Nobuyuki
Endo, Shuhei
Endo, Yoshiji
Fujie, Kazuko
Fujimura, Ryuji
Fujioka, Tsutomu
Fukeda, Kunihiko
Fukuda, Suguru
Fukuya, Shoko
Furukawa, Akihisa
Furuya, Nobuaki
Gono, Masahiro
Gotanda, Satoko
Goto, Hiroko
Grulois, Geoffrey
Hachiya, Keiji
Hamabe, Takahiro
Harada, Mao
Harada, Masahiro
Hasegawa, Go
Hashimoto, Fumi
Hashimoto, Jun
Hayama, Tsutomu
Hayano, Masatoshi
Heneghan, Tom
Hino, Masashi
Hirai, Mitsuru
Hiraiwa, Yuki
Hirase, Yujin
Hirata, Akihisa
Hirota, Nanae
Hisatomi, Toshiaki
Hisayama, Yukinari
Hori, Keiji
Horiba, Hiroshi
Horiguchi, Tohru
Horii, Yoshihiro
Hoshina, Yosuke
Hosoda, Keiko
Hosoya, Hiromi
Hotta, Sadao
Ide, Kenichiro
Ienari, Toshikatsu
Igarashi, Jun
Taro Igarashi
Yasuaki Onoda
Masayoshi Takeuchi
Masataka Baba
Tohru Horiguchi
Yan Shuang
Committee Member
Hitoshi Abe
Momoyo Kaijima
Nagisa Kidosaki
Kaoru Suehiro
Masashi Sogabe
Manabu Chiba
Osamu Tsukihashi
Senhiko Nakata
Ryuji Fujimura
Tohru Horiguchi
Ryo Yamazaki
Makoto Watanabe
Taro Igarashi
Kozo Kadowaki
Kazuhiro Kojima
Akira Suzuki
Masayoshi Takeuchi
Yoshiharu Tsukamoto
Hirokazu Toki
Shoko Fukuya
Yoshihiro Horii
Masashige Motoe
Tomohiko Yamanashi
Bureau Member
Masashige Motoe
Keisuke Inuzuka
Tomoko Kakehata
Yoshihiro Horii
Emi Kanamori
Yusuke Sugaya
Intern
Yumi Tanaka
Yuki Imamura
Keisuke Inuzuka
Masayasu Fujiwara
Fumiya Sakai
Toshiyuki Ito
Kanto Student Supporter
Kazuho Matsuzawa
Riku Ichihara
Akiho Hano
Miharu Kamiya
Kaori Mori
Izumi Hayasaka
Mari Ishikawa
Kaoru Onoyama
Igarashi, Taro
Igarashi, Yusuke
Iida, Yoshihiko
Iimura, Kazumichi
Iio, Jiro
Ikada, Kumiko
Ikeda, Ryoko
Imai, Kotaro
Imamura, Masaki
Imamura, Mizuki
Inada, Naoki
Inamochi, Ryuichi
Inoue, Miyuki
Inui, Kumiko
Inuzuka, Keisuke
Ishida, Toshikazu
Ishigami, Junya
Ishiguro, Yuki
Ishihara, Kenya
Iso, Tatsuo
Ito, Kaori
Ito, Kenta
Ito, Masaru
Ito, Toyo
Ito, Yasuyuki
Iwaoka, Tatsuo
Iwasawa, Takumi
Kadowaki, Kozo
Kagawa, Takanori
Kaijima, Momoyo
Kajihara, Yoshinari
Kakehata, Tomoko
Kakudate, Masahide
Kamata, Keiko
Kamezaki, Motonobu
Kamo, Kiwako
Kanada, Mitsuhiro
Kanamori, Emi
Kanda, Jun
Kariya, Yuzo
Kato, Yuichi
Katsura, Hideaki
Kawahito, Hiroshi
Kawai, Yoko
Kidosaki, Nagisa
Kimura, Hiroaki
Kinoshita, Yoko
Kitagawa, Keisuke
Kitagawara, Atsushi
Kitakami, Kotaro
Kitayama, Koh
Kiuchi, Toshikatsu
Klein, Astrid
Koizumi, Masao
Kojima, Kazuhiro
Komada, Takeshi
Kondo, Hiroshi
Kondo, Tetsuo
Konishi, Yasutaka
Kudo, Kazumi
Kujirai, Isamu
Kuma, Kengo
Kunihiro, George
Kuno, Hiroshi
Kuno, Toshimitsu
Kurakata, Shunsuke
Kurimoto, Takaya
Kurita, Yoshihiro
Kuroiwa, Yuki
Kuroki, Masao
Kuwahara, Yoshinori
Maeda, Shigeki
Maemi, Fuminori
Manda, Takashi
Maruta, Ayako
Maruya, Shuhei
Masuda, Kana
Matsubara, Hidenori
Matsuda, Tatsu
Matsuoka, Kyoko
Miura, Atsushi
Miya, Akiko
Miyagi, Shunsaku
Miyamoto, Katsuhiro
Miyazaki, Masayuki
Mizuno, Sayaka
Mori, Toshiko
Morikawa, Eiji
Morita, Masako
Motoe, Masashige
Motoi, Mayumi
Motokura, Makoto
Murakmi, Takanori
Muramatsu, Shin
Nabeshima, Chie
Nagai, Miaki
Nagasaka, Dai
Nagasaka, Jo
Nagata, Hirokazu
Nagayama, Yuko
Naito, Hiroshi
Naka, Ryusuke
Nakaki, Toru
Nakamura, Hiroshi
Nakamura, Ryuji
Nakamura, Yudai
Nakata, Senhiko
Nakatsu, Hideyuki
Nakayama, Hideyuki
Namba, Kazuhiko
Nao, Nobuhide
Nasu, Satoshi
Niibe, Seiichi
Nishi, Kazuharu
Nishida, Osamu
Nishigori, Hiroko
Nishizawa, Ryue
Nishizawa, Taira
Noborio, Mika
Nomura, Shunichi
Ogawa, Jiro
Ogawa, Shinichi
Ogihara, Tomio
Oguri, Arata
Ohno, Hidetoshi
Ohno, Hiroshi
Ohno, Jiro
Oikawa, Keiko
Okada, Kimihiko
Okayasu, Izumi
Okuyama, Shinichi
Onishi, Maki
Ono, Michiyo
Ono, Tomoyuki
Onoda, Yasuaki
Ookura, Komei
Ooshima, Shigeru
Ota, Hiroshi
Ozasa, Takao
Rogina, Krešimir
Sachie, Isaka
Saito, Isamu
Saito, Kazuya
Saito, Yoshifumi
Sakakibara, Setsuko
Sakamoto, Kazunari
Sakamoto, Tomoko
Sakaushi, Taku
Sakurai, Kazuya
Sasaki, Jin
Sasaki, Mutsuro
Sasaki, Tatsuro
Sasaki, Yusuke
Sato, Atsushi
Sato, Jun
Sato, Kumiko
Sato, Miho
Sato, Mitsuhiko
Sato, Shinya
Sato, Yu
Sejima, Kazuyo
Sekiguchi, Satomi
Shibata, Naomi
Shigemura, Tsutomu
Shimohigoshi, Taketo
Shino, Setsuko
Shinohara, Satoko
Shinozaki, Jun
Shiota, Yuki
Shiotsuka, Takao
Sinclair, Cameron
Sogabe, Masashi
Suehiro, Kaoru
Sugaya, Yusuke
Sugimoto, Hirofumi
Suitsu, Hideo
Suzuki, Akira
Suzuki, Masao
Suzuki, Nobuharu
Takagi, Shinya
Takagi, Yoshichika
Takahashi, Akiko
Takahashi, Ippei
Takahashi, Teiichi
Takeda, Koji
Takehara, Yoshiji
Takei, Makoto
Takeuchi, Masayoshi
Takeyama, Kiyoshi
Tamai, Yoichi
Tanaka, Tomoyuki
Tardits, Manuel
Terada, Mariko
Terauchi, Mikiko
Tezuka, Takaharu
Tochizawa, Mari
Toki, Hirokazu
Tomisawa, Ayako
Tomobuchi, Takayuki
Tsukamoto, Yoshiharu
Tsukihashi, Osamu
Ukai, Tetsuya
Umebayashi, Katsu
Uno, Motomu
Uno, Susumu
Usami, Yutaka
Wada, Yoshitaka
Watanabe, Makoto
Watanabe, Takemi
Yaguchi, Hideo
Yahagi, Hirotsugu
Yahagi, Masao
Yamada, Ryo
Yamada, Shin
Yamaga, Kyoko
Yamagishi, Aya
Yamaguchi, Sayu
Yamamichi, Tomio
Yamamoto, Keisuke
Yamamoto, Riken
Yamanaka, Shintaro
Yamanashi, Tomohiko
Yamasaki, Ippei
Yamasaki, Yasuhiro
Yamashiro, Satoru
Yamazaki, Akane
Yamazaki, Ryo
Yan, Shuang
Yanagisawa, Jun
Yashima, Masatoshi
Yasuda, Koichi
Yasuhara, Motoki
Yasuhara, Tomoe
Yasui, Masahiro
Yatsuka, Hajime
Yokomizo, Makoto
Yoneta, Hiroshi
Yoshida, Yukiko
Yoshimatsu, Hideki
Yoshimura, Hidetaka
Yoshimura, Yasutaka
Yoshinaga, Norio
Yoshino, Katsumi
Yoshino, Yurie
(Alphabetical order)
Total 308 people
[As of February 2014]
©ArchiAid
編集後記
アーキエイド活動年次報告 2013
Editor’s Note
活動報告書は早いもので三冊目を数える。一年の総
2014 年 3月11日発行
括となるこの活動報告書は、震災知識の集積と啓蒙と
いうアーキエイドの 1 つの活動目標を象徴するものであ
る。知見を共有し、未来にわたす役割を担っていくよう
編集=アーキエイド事務局
にと毎年議論を重ね、
一冊の本を作り上げている。
執筆・編集協力=
私は昨年より編集に携わっており今回で 2 冊目になる
アーキエイド実行委員会
のだが、各プロジェクトの執筆担当者から上がってくる
各プロジェクトチーム担当者
原稿を読む度、改めて驚くことがある。1 つの活動、1 つ
翻訳= Ken Shima
の地域にどれほどの人が関わっていて、
どれだけ多くの
ブックデザイン=松井健太郎
人に支えられているのか。
アーキエイドロゴデザイン=秋山伸
今年の報告書の大きな試みの一つは、
もっと現場の生
表紙写真= Erik Jan Ouwerk
の声を入れるということだ。アーキエイドがまわりとどう関
図版提供=
わっているのか、地域の人とどう繋がっているのかがもっ
設計組織 ADH(p.48)
と見えてくるように、
そして地域の方々の想いが伝わるよ
アトリエ・ワン(p.49)
“VOICE”を取り入れた。各プロジェクトが多
うにと、
種多様な場所でみな一生懸命取り組んでいるその姿
(p.52)
シーラカンスアンドアソシエイツ
乾久美子建築設計事務所(p.53)
が、寄せられた“VOICE”を通じて垣間見ることができる
その他:各プロジェクトチーム
のではないだろうか。
これまでの二冊を合わせて、三年
印刷・製本=株式会社 仙台紙工印刷
4 年目を迎えるアーキエイド
間の活動を振り返りながら、
の活動に期待していただきたい。
発行=
一般社団法人アーキエイド
最後に、本書作成にあたりご協力いただきました方々を
〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町 3-3-16
はじめ、継続的なご支援をいただいている皆様、お世
Tel: 080-6295-5664 /E-mail: [email protected]
http://archiaid.org
話になっている数多くの方々に厚く御礼申し上げます。
アーキエイド事務局広報 金森絵美
This is already our third activity report. As an annual
review, this report serves to fulfill one of our goals; to
collect all the disaster knowledge ArchiAid has acquired
and share it with people. This annual book has been
created each year through repeated discussions and the
sharing of knowledge. We hope that this book will play
a role to pass down our learnings to the future.
I have been involved in the editing of the report since
last year and become the second volume in this time.
We assign each project to respective draft writers. Their
drafts make me pause with astonishment when I realize:
Each and every activity conducted in each and every
region is supported by a great number of people.
One of the main objectives of this year’s report is to
include the real voices of local people in earnest. With
an aim to more clearly show how ArchiAid has engaged
with local residents, and to express these people’s
feelings, we incorporated the sections titled as “VOICE.”
We believe that “VOICE” will give a glimpse into
continuous efforts of the people who devote themselves
to their respective projects. We also hope that you can
take a look back on the three years of our activities
by reading not only this report but also the past two
volumes. Please look forward to our future endeavors as
we enter the fourth year.
Lastly, we would like to express our thanks for people
who helped us make this report, those who have
supported us continuously, as well as countless people
whose hospitality has been indispensable.
Emi Kanamori
ArchiAid Press Bureau
© 2014 ArchiAid
ArchiAid Annual Report 2013
March 11 th, 2014 Issue
Editor= ArchiAid Bureau
Writer/Editorial Support=
ArchiAid Committee Member
Each project team person in charge
Translation= Ken Shima
Book Design= Kentaro Matsui
Logo Design= Shin Akiyama
Cover Photo= Erik Jan Ouwerk
Illustration Credits=
ADH architects (p.48 )
Atelier Bow-Wow (p.49 )
CAt (p.52 )
office of kumiko inui (p.53 )
the others: each project team
Printing/Bookbinding= Sendai Shiko Printing Co., Ltd.
Publication=
General Incorporated Association ArchiAid
3-3-16, Oroshimachi, Wakabayashi-ku, Sendai, Miyagi
984-0015 Japan
Tel: +81-80-6295-5664 / E-mail: [email protected]
http://archiaid.org