子ども・女性安全対策班

子ども・女性安全対策班
JWAT ~Juvenile and Woman Aegis Team~
平成21年4月1日、子どもや女性を性犯罪等の卑劣な犯罪から守るため、徳島県
警察本部に「子ども・女性安全対策班」が設置されました。
対策班の愛称は、
Juvenile
Woman
Aegis
Team
年少者
女性
ギリシャ神話の盾、保護
班
の頭文字を取り、「 JWAT (ジェイワット)」 と名付けられました。
子ども・女性安全対策班の任務
子どもや女性を対象とする性犯罪等は、被害者等の心身
に深い傷を残す卑劣な犯行であるため、対策班はその前兆と
みられる
声かけ・つきまとい など(前兆事案)
が発生した早い段階で、発生警察署と連携して、積極的に
情報収集・分析を行い、行為者を特定して検挙又は指導警告
を行っています。
つまり、対策班は行為者の行為が重大事件にエスカレート
する前に、事前に手を打つ
「先制・予防的活動」
を専門的に行っています。
活動内容
① 情報の収集・分析
被害者やその保護者からの事情聴取、発生場所周辺での聞き込み等の情報収集を
行い、その手段方法・発生場所の特徴等から、行為者特定に向けた分析を行ってい
ます。
② 先制・予防的活動
行為者を特定した場合、法律に違反する事案は確実に事件検挙を行い、法律違反
に至らない事案でも、子どもや女性を対象とする性犯罪等を未然に防止する観点か
ら看過することなく、指導警告を行っています。
子どもや女性を対象とする性犯罪等の前兆事案とは・・
子どもや女性を対象とする性犯罪等は、被害者等の心身に深い傷を残すばかりか、
地域住民のみならず、社会全体に大きな衝撃を与え、治安に対する著しい不安を生じ
させるものです。
その前兆とみられる事案(前兆事案)には、次のようなものがあります。
声かけ
※
卑わいな言動で声をかける行為、犯罪に至らない声かけ行為
○「胸大きいな。」「パンツ見せて。」などの卑わいな言動をする行為
○「お菓子買ってあげるよ。」「一緒に遊びに行こう。」「何年生?名
前は?」などと声をかける行為
つきまとい
不安や迷惑を覚えさせるようなつきまとい行為や進路に立ちふさがる行為
○ 下校中の子どもの歩く速さに合わせて、後をついていく
○ 目当ての女性の自宅・勤務先等のまわりを徘徊する
○ 進路に先回りして、立ちふさがる
写真撮影
デジタルカメラ、ビデオ等での無承諾の撮影行為
○ 買い物中の女性の周りを徘徊し、バッグ等に隠したビデオカメラ
でスカートの中や尻、足を撮影する
○ 通学中の小中学生等の容姿を車内からデジタルカメラで撮影する
身体接触
他人の身体に触れる行為で、強制わいせつに至らない行為
○ すれ違いざまに、胸やお尻などを触る
○ 腕をつかんだり、引っ張ったりする
○ 肩や腰などに手を回す
露
下半身等を露出する行為
○ 人通りの少ない脇道で待ち伏せし、通りかかった女性に露出した
下半身を見せ付ける
○ 停車中の車内で下半身を露出し、通りかかった女性に見せ付ける
出
のぞき
衣服を着けないでいる場所、通常では見えない下着等をのぞき見る行為
○ 風呂場、脱衣場、トイレなどをのぞく
○ スカート等をまくり上げたり、階段の下からスカートをのぞき見た
りする
その他
上記に該当しない不審者及び不審行為
○ 卑猥なチラシ、玩具などの送付
○ 卑猥な電話やメールなどその他の迷惑行為
前兆事案の被害者は、成人女性・女児だけでなく、男児の場合もあります!!
見知らぬ人に「声をかけられた」、「つきまとわれた」、「写真をとられた」
など不審者情報は、「子ども・女性を守る通報ダイヤル」 (088-623-6110)
または最寄りの警察署へご相談ください!!
不審者情報の発生状況
子ども・女性安全対策班における月別不審者情報把握状況
年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
※
※
累計 1月 2月
606 42 34
815 53 49
681 47 35
633 50 34
609 39 47
3月
33
41
52
49
42
4月
39
65
61
39
45
5月
57
96
77
71
63
6月
39
90
71
67
63
7月
51
83
82
57
57
8月
50
69
51
49
55
(件)
9月
79
90
67
73
70
10月
50
69
45
73
60
11月
76
63
49
39
43
12月 月平均
55 50.5
47 67.9
44 56.8
32 52.8
25 50.8
対策班が収集した平成27年中の不審者情報は609件、被害者総数は752名です。
1件の事案につき、複数の被害者がいる場合があります。
事案種別
形 態
(件)
声かけ
平成27年 147
(前年比) (+20)
※
つきまとい 写真撮影
97
(-38)
91
(+17)
身体接触
(痴漢等)
露出
のぞき その他
合計
76
(-34)
71
(+2)
29
(-13)
609
(-24)
98
(+22)
「その他」は、「声かけ」「つきまとい」「写真撮影」「身体接触」「露出」「のぞき」の
いずれにもあてはまらない不審者事案(メモ紙の投函、不審者の徘徊など)です。
発生時間帯別
朝
午前
発生時間帯については、
宵 (16~19時)189件(31.0%)
と最も多く、次いで
午後(13~16時)127件 (20.9%)
中夜(19~23時)110件(18.1%)
の順に多く発生しています。
不審者は、小・中学校の下校時間帯で
ある宵(16時~19時)に最も多く出没して
います。
昼
午後
宵
中夜
深夜
未明
不明
0
50
100
150
200
発生場所
発生場所については、
路上が343件(56.3%)
と半数以上を占め、その他、
一般住宅(マンション含) 81件(13.3%)
店舗内(書店、コンビニ、スーパー等)
69件(11.3%)
駐車(輪)場
11件(1.8%)
その他(学校、公園、トイレなど)
105件(17.2%)
の発生状況となっています。
路上
一般住宅
店舗内
駐車(輪)場
その他
0
100
200
300
400
被害者の性別
法人
1人
不明
24人
男性
86人
女性
641人
被害者は、
女性が大半641人(85.2%)
を占めています。
被害者の年齢
40歳 不明
以上 66人
57人
30歳代
46人
20歳代
94人
法人等
1人
10歳未
満
125人
10歳代
363人
被害者の年齢については、
10歳未満 125人(16.6%)
10歳代
363人(48.3%)
となっており、学齢期の子どもを中心とす
る未成年が半数以上を占めています。
学識別被害状況
不明
52人
小学生
269人
学生以外
16 9人
専門学校
生
5人
保育園
児・幼
稚園児
3人
学職別で最も多い被害態様は、
○ 小学生、
声かけ
86人(32.0%)
○ 中学生
声かけ
29人(21.2%)
○ 高校生
声かけ
33人(28.0%)
○ 大学生
露出
7人(21.9%)
となっています。
中学生
高校生
104人
118人
大学生
32人
検挙・指導警告状況
子ども・女性安全対策班における検挙・指導警告件数
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
検挙
18件
18件
14件
9件
14件
指導警告
39件
23件
34件
21件
30件
※
対策班で不審者情報の分析を行い、行為者を特定して
検挙・指導警告した件数です。
平成27年中の主な検挙・指導警告事例
【検挙事例】
○ 徳島市内のコーヒーショップ店内において、女性客に対し、卑わいな言動をした男
を通常逮捕。
○ 徳島市内の路上において、歩行中の女性の短パン裾から手を差し込んで臀部を触っ
た男を通常逮捕。
【指導警告事例】
○ 自転車で移動中の女子高校生に対し、運転中の車内から声掛けしながら、執拗につ
きまとった男を特定し、警告を実施。
○ 買物中の女性に対し、執拗に声掛けした男を特定し、警告を実施。
○ 路線バスに乗車中の女子高生に対し、執拗に身体を接触させた男を特定し、警告を
実施。
○ 列車の時間待ちをしていた女子高生に対し、飲食に誘う声掛けをした男を現認し、
警告を実施。
犯罪被害防止活動
子どもと女性を性犯罪等の被害から守るための専用電話の設置
「声かけ」、「つきまとい」等の不審者に関する情報や、女性や子どもに対する性犯罪
等の情報を集約するため、平成22年3月1日から、子ども・女性安全対策班に
「子ども・女性を守る通報ダイヤル」(088-623-6110)
を設置していますので、悩まず相談してください。
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
相談受理
件数
※
59件
72件
83件
67件
67件
子ども・女性を守る通報ダイヤルで相談を受理した件数です。