進路準備に必要なことは?

1学 年
進路準備に必要なことは?
第 4号 2014.10.29 進 路 指 導 部
進路について先生と
個人的に相談しよう
就職
自立した社会人になるために
卒 業 し て 就 職 す れ ば 、 同 僚 (先 輩 )と 同 様 に 、 責 任 を 持 っ て 仕 事 を
するその職場の一員と見なされます。そのためには、時間にけじめ
をつける、約束を守る、物事に真剣に取り組む、相手を思いやる、
協力し合うなどのことが当たり前にできなければなりません。
では、どうすればこのような能力が身に付くのでしょうか。人間同士の関係
で必要とされる能力である以上、実際に人と関わることなしに身に付くことは
ありません。クラス全員が授業に集中できるように協力し、積極的に発言して
いますか。クラスや生徒会の役は積極的に引き受けていますか。行事や話し合
いに進んで参加していますか。生徒会や部活動など、放課後の生活は充実して
い ま す か 。こ の よ う な 姿 勢 は 学 校 生 活 を 楽 し く 充 実 し た も の に す る だ け で な く 、
自分自身の能力も伸ばすことになります。3分の2の高校生活を終えつつあり
ますが、この機会に見直してみましょう。
3年生になって慌てないために
掲示されている求人票を見て、受験したい事業所は見つかりましたか。3年
生になって求人票を見て受けたい事業所がはっきりしないと、そのまま受験で
き ず 卒 業 し て し ま う こ と に も な り か ね ま せ ん 。 図 書 室 の 『 な る に は BOOKS』
なども参考にして、今のうちから就きたい職業や、そのために必要な条件を知
り、希望を実現させるよう努力しましょう。
ハンディを負わないために―欠席が多いことは致命的
欠席が多い、成績が悪い、部活動や生徒会活動、資格取得に取り組んだ跡が
見えない、等は採用側の印象を悪くします。充実した学校生活を送ればハンデ
ィを負うことはありません。負わなくて良いものは避けるようにしましょう。
アルバイトではだめなの?
ア ル バ イ ト の 問 題 は 、 30・40 歳 代 に な る と 求 人 が 減 り 、 50 歳 代 に な る と さ ら
に厳しくなること、アルバイト続きになると新たに履歴書を送ったり面接を受
けたりしても最初からやる気が疑われてしまうことなどが挙げられます。
仮 に 常 に 次 の ア ル バ イ ト 先 が 見 つ か る 場 合 で も 、 健 康 ・年 金 保 険 料 な ど を 自
己負担しなければならず、これらは毎月何万円にもなります。正社員と比べて
保険料負担はより重く、受け取れる年金は少ないのです。だから、保険料が払
えず、お金がなくて病院に行けない人も多いのです。
道外や管外って?
求 人 数 も 有 効 求 人 倍 率 も 、 札 幌 や 首 都 圏 の 方 が 高 く な っ て い ま す 。 渡 島 ・檜
山はハローワーク函館管内ですが、就職を希望する高校生の人数に比べ、求人
数が足りません。そこで、札幌を中心とする管外や、首都圏や中京圏など道外
への就職も考えなければならないのです。
公務員になるには
様 々 な 職 種 が あ り ま す が 、そ れ ぞ れ 何 の た め に 就 き た い の か 目 的 を 明 確 に し 、
今から受験準備をしましょう。競争率は極めて高いので、自分がその職種に就
く意味がはっきりしていないと、合格は難しいでしょう。公務員は賃金も下げ
ら れ て い ま す し 、 離 職 や 解 雇 も あ り ま す の で 、 決 し て 「安 定 し て い る 」職 業 で は
ありません。
専門学校
選び方が重要
わかりやすい宣伝文句で進学先を決めるのではなく、中身をよく調べて後悔
しない選択をしましょう。入学前に抱いていたイメージとの違いが大きすぎ、
大金を納入したにもかかわらず、入学後退学してしまう学生が多いようです。
学費が高額である分、退学してからやり直すのは困難です。今のう
ちに見学をしたり学生から本音の話を聞いたりして、すべての情報を
漏 ら さ ず 調 べ て お き ま し ょ う 。学 校 側 が 公 表 し て い る 数 値 に つ い て も 、
例えば就職者の中に非正規雇用を含めていないか、専任教員の数が少
なくないかなど,注意を払うべき点が多々あります。
今 な ら 努 力 次 第 で 学 費 も 確 保 で き る ― 「特 待 生 」等 で 入 学 ・授 業 料 免 除 も
学費を親御さんに依存しない場合でも、努力次第で学費を確保する方法があ
り ま す 。 一 つ は 、 特 待 生 (学 費 免 除 )制 度 を 利 用 す る 方 法 で す 。 返 済 不 要 な も の
も数多くありますが、学校により、この制度を有している所としていない所と
があります。従って、家庭により学費面で進学の条件がある場合は、この制度
を設けている学校の中から志望先を選ぶことになります。学校独自の奨学金制
度も趣旨は同様ですが、これらの制度を利用するにはなんと言っても強い目的
意 識 と 高 い 学 力 が 必 要 で す 。 選 考 方 法 は 高 等 学 校 調 査 書 (成 績 や 生 徒 会 ・部 活 動
な ど )や 面 接 な ど 様 々 で す が 、 い ず れ も 今 か ら 努 力 を す る こ と で 採 用 さ れ る 可
能 性 が 高 ま り ま す 。関 心 の あ る 人 は 、す ぐ に 先 生 と 相 談 し て 調 べ て み ま し ょ う 。
実際には、これらの制度を利用しようとしても、3 年生になって試験直前に
対策を始める先輩が多いという問題があります。そうではなく、今から志望校
のことを調べてその学校に合った努力を積み重ねると共に、学校の勉強や読書
などにより、幅広い教養を身に付けましょう。具体的な受験対策は、充分先生
と相談すると良いと思います。
ど の 学 校 で も 共 通 し て 利 用 で き る 制 度 が 、日 本 学 生 支 援 機 構 奨 学 金 制 度 で す 。
この制度による無利子奨学金制度を利用する場合は、基本的に今の 1 年生のう
ちから高い成績を取っておかなければなりません。2 年生からでは手
遅れになりますので、今努力することが必要です。ただし、無利子で
はあっても将来返済が必要ですので、それも不安な場合は学校ごとの
返済不要奨学金制度等を利用する方が良いでしょう。
大 学 ・短 期 大 学
中身が千差万別だからこそ、選び方が重要
学 科 や 学 部 に よ り 教 育 ・研 究 内 容 が 著 し く 異 な る だ け で は あ り ま せ
ん。簡単に言えば、大学や短期大学により、教育や研究の条件や質に優劣があ
ります。例えば専任教員一人あたりの学生数。少ない方が手厚い教育を受ける
こ と が で き ま す 。 蔵 書 数 も 重 要 で す 。 そ の ほ か 、 研 究 設 備 、 教 員 の 研 究 ・教 育
実 績 、 開 講 科 目 、 ゼ ミ ナ ー ル ・研 究 室 の 体 制 、 取 得 で き る 資 格 、 利 用 で き る 奨
学金制度、さらには生活協同組合や学生寮など福利厚生や、学生の自主活動の
活 発 度 合 い な ど 、考 慮 し な け れ ば な ら な い 要 素 を 挙 げ れ ば き り が な い ほ ど で す 。
専門学校と同様各学校に関する情報を幅広く集めなければなりません。単純に
卒業生の就職率だけで選ぶのは安易です。
入 学 試 験 「難 易 度 」が 高 い 国 公 立 大 学
一般に、国公立大学は一定の教育レベルが確保され、学費も抑えられている
と言えます。意外と知られていませんが、学費免除制度もあります。しかし信
頼性が高い分、小中学校の時から学業に励んできた受験生が多数受けます。だ
から入学試験突破が難しいと言われるのです。今から受験勉強に取り組めなけ
れば合格は難しいでしょう。
推薦入学
そもそも推薦入学は、楽に入学するための制度ではありません。学業に精一
杯励んできた成果を高校の先生方が認め、それを進学先に信頼してもらう入学
制 度 で す 。 本 校 推 薦 基 準 は 、 平 均 評 定 3.0以 上 、 生 活 ・ 出 席 状 況 で 問 題 が な い
こ と 、3 年 間 の 欠 席 30 日 以 内 で 、受 験 校 の 基 準 も 満 た さ な け れ ば な り ま せ ん 。
推 薦 と 言 っ て も 小 論 文 や 面 接 な ど を 課 す 学 校 が 大 半 で 、高 校 の 推 薦 書 と 併 せ 、
い か に 受 験 対 策 を し た か で は な く 、高 校 で の 努 力 を そ の ま ま 評 価 す る も の で す 。
看護学校
年々上がる競争率
正規雇用縮小という経済状況のため、競争率が年々上がっているようです。
推薦入学を実施している学校もありますが、こちらが入学しやすいということ
ではありません。なぜ看護師になりたいのか明確な目的意識を持ち、今から一
般 入 学 試 験 (筆 記 )の 勉 強 を し な け れ ば 合 格 は 難 し い で し ょ う 。