MVD Powered NAS™ Version 2.0.5 リリースノート

MVD Powered NAS™
Version 2.0.5
リリースノート
バージョン 1
このリリースノートは本製品を使用いただく際に必要とされる事項について説明したものです。マニュアル
作成時に確認することができなかった、また製品リリース時のメンテナンスで発生した変更なども含まれて
います。本製品をご使用いただく前に必ずお読みください。
ドキュメント
MVD Powered NAS™ ユーザマニュアルの最新版のコピーはインストール CD またはドキュメンテーショ
ン CD に収録されています。このコピーは印刷されたマニュアルよりも若干更新されていることがあるので
ご注意ください。
サポートするブラウザ
MVD Share ManagerT M は、何種類かのウェブブラウザにて動作確認済みです。Internet Explorer バージョン
6.0 またはそれ以上、Netscape バージョン 6.2 またはそれ以上、Mozilla バージョン 1.0.0 またはそれ以上のウ
ェブブラウザを使用することを、お勧めします。
さらにご使用のブラウザが Cascading Style Sheets (CSS) と Java Script をサポートしている必要があります。
次に示すようなバージョンではこれらに対応していないことがありますのでご注意ください。
・ Netscape の古いバージョン(例えばバージョン 4.61)は表示が遅く、MVD Share Manager を表示す
る際に、画面上の「OK」、「ヘルプ」、「取り消し」ボタンの周囲が白くなるなどの問題がありま
す。バージョン 6.2 ではこれらの問題は発生しません。ご使用前に、ウェブブラウザのアップデー
トをお勧めします。
・ バージョンの古い IE で MVD Share Manager を使用されている場合、アプリケーションエラーや内部
エラーが発生し、ご使用のマシンがハングアップする場合があります。
サポートするファイルシステム
MVD Powerd NAS では NFS、CIFS、AFP サーバとして動作いたします。クライアント間との動作確認につ
いては以下の OS についてテストいたしました。
CIFS クライアント:Windows98、WindowsNT4.0 、Windows2000、WindowsXP
NFS クライアント1 :RedHatLinux7.x
AFS クライアント :MacOS8.6 、MacOS9.1
MacOS-X は現在正式にはサポートしておりません。
御使用はご自分の責任でお願いいたします。
ライセンス
MVD Powered NAS™ には、オープンソース・ソフトウェア・パッケージが含まれており、それらの多く
は RedHat 7.1 に収録されているものと同等です。MVD Powered NAS では、RedHat 7.1 で提供されていない
オープンソース・ソフトウェアもインストールします。最後に Mountain View Data 帰属のソフトウェア・
モジュールもインストールされます。
本製品に含まれる Mountain View Data 帰属のソフトウェア・モジュールは自由に再配布できません。
MVD Snap™ と MVD Share Manager™ は Mountain View Data の登録商標で、MVD Powered NAS をご購入い
ただいた際に付属するライセンスに承諾した場合にのみ使用可能なソフトウェアです。ただし、両ソフトウ
1
UNIX(Solaris 2.6, 2.7, 2.8, SGI IRIX IRIS 6.5.04, HP-UX 11i, FreeBSD)も NFS クライアントとして動作実績がありますが、UNIX OS の
種類、NFS v2、NFS v3 の使用の有無(デフォルトは v3)、UNIX クライアント側に特有の様々な mount オプションの使用等により
諸々の問題が発生する場合があります。http://nfs.sourceforge.net/
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ェアを収録するインストール CD(他の配布メディアも含みます) の複製または再配布はできません。詳細
については本製品に付属のライセンス文書をお読み下さい。GPL 下で再配布可能なソフトウェア・パッケー
ジについてはそのパッケージまたはファイルにしたがって利用、再配布が認められています。
MVD Powered NAS に含まれているオープンソース・ソフトウェア・パッケージのいくつかは GNU 公有
使用許諾契約書(GPL)の下でライセンスが認められています。この文書のコピーは www.fsf.org で手に入
れることが可能です。GPL 下で提供されるソフトウェアのソースまたはソースコードを配布するのに必要な
ライセンスはこの CD-ROM 、または他の配布メディアに含まれています。
Mountain View Data、Mountain View Data ロゴ、 ストレージ・ソフトウェア・アーキテクチャ、MVD Powered NAS、そして MVD Snap
は Mountain View Data, Inc. の登録商標です。Linux は Linus Torvalds 氏の登録商標です。SGI と XFS は Silicon Graphics, Inc の登録商標
です。Red Hat は Red Hat, Inc の登録商標です。Microsoft Windows NT と Microsoft Windows 2000 は Microsoft, Inc の登録商標です。
Apple 、 Mac と Macintosh は Apple Computer, Inc の登録商標です。このドキュメントに含まれるその他の製品名はそれぞれ米国、日本、
または該当する諸国における登録商標です。
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特記事項
ここでは本製品のご使用前に注意すべき特記事項について記述しています。
1. ご使用いただく際にはライセンス登録が必要になります。シェアマネージャを使って MVD Powerd NAS
をご使用いただくためには、MVD Powerd NAS TM ライセンスが必要です。またシェアでスナップショッ
ト機能をご使用いただくためには、MVD SnapTM ライセンスが必要です。ライセンスは、MVD Share
Manager のシステムメニュー内、ライセンスタブ中の画面で追加等の操作をすることができます。
2. MVD Powered NAS™ V2.0.5 では、シェアごとに 1 個から最大 255 個のスナップショットをサポートし
ています。ご使用のバージョンで利用可能なスナップショット数はライセンスによって定められていま
す。ご使用の「システム」メニュー内の「ソフトウェア」タブにて、ライセンスされたスナップショッ
ト数を確認することができます。
3. MVD Powered NAS™では MVD シェアマネージャを使って管理、使用されることを想定しております。
このインタフェースは、Mountain View Data が公式にサポートしている、MVD 製品を操作していただく
のに最も確実な方式です。SSH 等、他の方法で NAS にログインしていただいてコマンドラインから操
作していただくことも可能ですが、その際には十分にご注意ください。また、例えばシェアの作成とい
った基本的な操作はコマンドラインからはサポートしておりません。もしコマンドラインからの操作で
不適切な設定をされると、MVD シェアマネージャは正常に動作しないことがあります。
4. NIS ドメインや、Windows ドメインの一部になるような設定を実行する場合、NAS を使用する前に、
MVD シェアマネージャの「ユーザ」メニューの「認証」タブから、十分な UID 数と GID 数が確保され
ているか、確認して下さい。あとで変更すると問題が発生するおそれがあります。
5. MVD シェアマネージャを日本語でご使用の場合は、ご使用のオペレーティングシステムが日本語環境
に対応しているか、確認して下さい。ポップアップメッセージを表示するのはオペレーティングシステ
ムという理由から、ウェブブラウザが日本語対応であるだけでは十分ではありません。Microsoft
Windows 2000 に代表されるオペレーティングシステムの多くは日本語フォントのインストールが可能で、
英語環境でも日本語が表示可能です。
6. Windows のアクセス権限は、UNIX や Apple のアクセス権限とは本質的に異なります。Windows は、
Access Control Lists(ACL) と呼ばれるユーザやグループに対して設定されたアクセス権限が、任意長
の一覧としてファイルに関連付けられています。対して UNIX や Apple では、 ACL の形式で管理され
ているのではなく、ユーザをファイルの所有者から見て 3 種類(所有者、同じグループのユーザ、その
他のユーザ)に分け、それぞれに対してアクセス権限を設定しています。このような各 OS 間でのファ
イルアクセスに関するプロトコルの相違のため、一貫したファイル共有サービスの提供は困難であり、
各 OS に設定されたアクセス権限に対して何らかの「歩み寄り」を行うことが必要になります。実際、
UNIX や Apple クライアントから Windows サーバ上のファイルを見た場合、現実にファイルが保持して
いるアクセス権限とユーザが確認できるアクセス権限は一致しません。その結果ユーザは、ユーザ側か
ら見たアクセス権限以上の操作ができたり、逆にできなかったりします。この対策として、将来、機能
として管理者が異なる処理を選択できるようにするオプションを提供する予定です。
7. MVD Powered NAS をクライアント上で近くのネットワーク上にあるマシンとして表示させるためには、
Microsoft Windows の ブラウジングプロセスを利用する必要があります。TCP/IP をベースにしたマルチ
セグメントネットワーク(つまり全クライアントにブロードキャストでパケットを送信しない環境)の
中で Windows のファイル共有サービス を使用してマシンとシェアを参照することは非常に複雑になり
ます。そのため、このような環境で名前解決をしたりファイルを参照する場合は WINS サーバを使用す
ることを強くお薦めします。しかし全てのコンピュータ上にある LMHOSTS ファイルを使用、管理する
ことで、WINS サーバを使うことなく全てのドメインを参照することも可能です。こういった問題の解
決にはいくつかの特別な設定が必要で、support.microsoft.com にある Microsoft Knowledge Base の記事の
中でよく議論されているようないくつかの制限もあります。Knowledge Base 中の記事 Q150800 はこの種
の問題を理解するための第一歩として有益です。
8. MVD Powered NAS から同じセグメント上の Windows ドメインからのユーザ認証を行うには、ドメイン
コントローラとローカルの NAS が MVD Powered NAS 上で名前解決可能でなければなりません。もし
DNS や WINS を使用されていて、ドメインコントローラ が適切に登録されている場合、名前解決は行
われるはずです。 もし使用されていない場合、NAS がドメインコントローラを検出するために、以下
のような情報をローカルで追加する必要があります。 ドメインコントローラ名が「windc 」、その IP
アドレスが 192.168.44.1 で、NAS マシンのマシン名「mvdnas」で、IP アドレスが
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192.168.44.100 だとすると、ネットワークメニューのシステムタブから/etc/hosts ファイルへ以下の
行を追加します。:
192.168.44.1
windc
192.168.44.100
mvdnas
9. MVD Powered NAS とは 異なるセグメント上の Windows ドメインからユーザ認証するためには、2つの
条件が必要です。1 つめはドメインコントローラ名が MVD Powered NAS 上で名前解決可能でなければ
なりません。 DNS や WINS を使用しており、ドメインコントローラ が適切に登録されている場合、名
前解決は可能です。もし使用していなければ、NAS がドメインコントローラを検出しやすくなるよう、
以下の情報をローカルで追加する必要があります。 (1) ドメインコントローラ名が「windc 」で、その
IP アドレスが 192.168.44.1 であるときは、システムメニューのネットワークタブから/etc/hosts ファ
イルと/etc/lmhosts ファイルへ以下の行を追加してください:
192.168.44.1
windc
ドメインコントローラ名が解決できたなら、ドメイン名が「windom 」だとすると、同じ IP アドレスを
名前「windom」、種類「Domain Controller」と共に、lmhosts ファイルへ入力する必要があります:
192.168.44.1
windom#1b
最後に、ステータスメニューのサービスタブから Windows サービスを再起動してください。 (この操作
を行うと現在接続している全てのユーザの接続が一時的に絶たれます。)
10. ファイルサービスとの接続断が発生したときに、ユーザがデータを読み込んだり書き込んだりしている
場合、ファイルアクセスに関する潜在的な問題からデータの不整合を引き起こすことがあります。これ
は NAS ハードウェア/ソフトウェアベンダ共通の問題であり、特に MVD Powered NAS に限られた話で
はありません。MVD Share Manager ではユーザとの接続を切断するような操作を行う前に警告を発しま
す。ユーザが接続していない状態であることを確認したあとにのみ、そのような操作を実行してくださ
い。
11. 新しく購入したハードウェアには、システムの状態をバックアップしたりリストアするツールが入って
います。いくつかのアップデートソフトウェアをインストールしている場合は削除されますので、再イ
ンストールが必要になります。
12. MVD Powered NAS にディスクを追加する際、既に設定されたパーティションがないことを確認してく
ださい。この場合、ディスクはストレージプールに速やかに追加され、すぐに使用できます。パーティ
ションタイプが 0x8e (Linux LVM)のパーティションがあるディスクを追加する場合、そのパーティショ
ンは別々にストレージプールへ追加することが可能です。その他のタイプのパーティションがある場合
は自動的に 0x8e タイプに変換されますが、ストレージプールへの追加が完了する前に、MVD Share
Manager から再起動を促すポップアップメッセージが表示され、いったん NAS を再起動しなければなり
ません。
13. アメリカン・パワー・コンバージョン(APC)社の UPS の電源が不足したとき、NAS コンソールへ 30
秒ごとに警告メッセージが送られます。五分後、NAS は自動的にシャットダウンします。この設定は他
の設定と同じく PowerChute plus 管理画面から調整できます。これは MVD Powered NAS に統合された
X-Windows ベースの管理アプリケーションで、コマンドラインプロンプトから
/usr/lib/powerchute/xpowerchute で実行できます。詳細は www.apcc.com からご使用の MVD Powered NAS
の APC 社製品をご参照ください。
14. ストレージプールの信頼度は、そのシステムに搭載されてるストレージデバイス中の最低レベルの信頼
度と同じです。これは、 例えば、ご使用のシステムディスクがシングル IDE RAID ドライブで、それ以
外にストレージプールとして外付け RAID アレイも搭載している場合、使用していないスペースをシス
テムディスクからストレージプールへ追加しない方がよいということです。さもないと、システムディ
スクエラーが出たときに、ストレージプールのリカバリもできなくなってしまうからです。システムデ
ィスクがストレージプールの一部分でなければ、また、全てのストレージプール装置がダメージを受け
ていないままであれば、 システムの再インストールやデータを損なうことなくシステムプールのリカバ
リが可能です。本件に関して必要であればカスタマサポートまでご連絡ください。
15. 高信頼性を提供するために、MVD Powered NAS では、デフォルト状態で全てのシェア上のファイルサ
ーバプロトコルに対して、強制的に同期書き込みを行うオプションを設けています2。 これはクライア
2
ただし、現在 Apple ファイルサービス(AFP)の同期書き込みはサポートしておりません。
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ントアプリケーションがデータを NAS に書き込んだと思ったときには、データはすでにディスクに書
き込まれ、データはファイルシステムのバッファに存在しない、ということです。これにより NAS へ
の書きこみパフォーマンスが低くなるかもしれません。この機能は、一般的な、デスクトップのオフィ
スアプリケーションで使用される小さなファイルでは目立たないかもしれませんが、数十あるいは数百
メガバイトサイズのような大きなファイルを書き込む時に威力を発揮します。普段からエンドユーザが
NAS へ大きいファイルを書き込む場合や、他の理由で本当に最高のパフォーマンスを必要とする場合な
ど、このオプションを無効にしたい場合があるかもしれません。このような場合、シェアごと、ファイ
ルサービスプロトコルごとに信頼性とパフォーマンスのニーズに合わせて設定をカスタマイズできます。
16. もし NIS ドメインを使われている場合、NIS ドメインのユーザ ID、グループ ID と、ローカルの NAS マ
シンのアカウント、もしくは Windows ドメインのアカウントで使われているユーザ ID とグループ ID が
重複していないことを必ず確認してください。これが NAS を使い始める前の適切なセットアップ手順
です。ローカルアカウントで使用するユーザ ID、グループ ID の範囲と、Windows ドメインアカウント
で使用するそれは、ユーザメニューのユーザ認証タブで設定することができます。NIS クライアントか
らは、MVD Powerd NAS のようにはユーザ ID、グループ ID の制限をかけることはできません。制限を
かけることができるのは NIS ドメインサーバからのみになります。もしも Windows アカウントのローカ
ルアカウントで使われるユーザ ID とグループ ID が NIS ドメインのそれと重複していた場合、MVD シ
ェアマネージャで表示される ACL エントリの不正という形で確認することができます。これは NIS ド
メインユーザアカウントを正しく設定していないことによるものです。もしこのような現象が現れるの
であれば ACL エントリを設定する前に、ユーザメニューのユーザ認証タブからユーザ ID とグループ ID
の設定をやり直すか、NIS サーバ側のそれを直してください。
17. ストレージプールへ新規のストレージ装置を追加する場合、ストレージプールにある全てのデータが破
棄されます。ストレージプールにストレージ装置を追加する場合は必ず、データをバックアップし、必
要なデータが残っていないか確認してください。
18. MVD シェアマネージャに https を使用してアクセスしていて、すでに Mozilla もしくはネットスケープ
ブラウザに証明書を追加していた場合、MVD Powered NAS の証明書をシステムメニューのセキュリテ
ィタブを使用して作成しなおした後に初めて https を使用してアクセスすると、証明書が不正である旨
のメッセージが表示されます。その場合、まずブラウザがわに存在する古い証明書を破棄し、新しい証
明書を使用するようにしてください。
19. MVD Powered NAS を CDROM を使用してインストールする場合、どのディスクをシステムディスクと
して使用するかを選択する画面が現れます。もし複数ディスクが認識されている場合、選択するデバイ
スがシステム上でブートデバイスとして認識されていることを確認してください。通常は BIOS の設定
でこれらの確認、変更が出来るはずです。
20. n(>1)個のスナップショットがスナップショットメニューのスケジューリングに関するタブで登録され
ていて、かつ既にn個のスナップショットがシステム上に存在する場合、次に取得するスナップショッ
トを正確に設定された時刻に取得するため、最も古いスナップショットがシステムによって自動的に削
除されます。つまり通常システム上には n-1 個のスナップショットが存在可能です。
21. あるリモートクライアントからブラウザ経由で MVD Powered NAS を管理する場合、リモートクライア
ントマシンの時刻が正しいことを確認してください。もし時刻が MVD Powered NAS と一年以上ずれて
いると、MVD Share Manager からのいくつかのセキュリティ設定ができなくなります。例えば、「ユー
ザ」メニューの管理者パスワード変更や「システム」メニューのコンフィグマネージャの設定が有効に
なりません。
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統合されたサードパーティー製ソフトウェア
MVD Powered NAS 本バージョンでテスト済みのアプリケーションは以下のとおりです。
ベンダー
BakBone Software
APC
製品名
NetVault client V6.5
PowerChute Plus
Version 4.5.3
Web サイト
www.bakbone.com
www.apc.com
概要
ネットワークバックアップクライアント
UPS 管理およびモニタリング
動作確認済サードパーティー製ソフトウェア
以下のアプリケーションは MVD Powered NAS の本バージョンには含まれていませんが、別途購入、もしく
はダウンロードしインストールすることができます。 詳細は各ベンダーへお問合せください。補遺 A に記
載どおりのバージョンを適切にインストールすれば、MVD シェアマネージャの操作に影響が出ることはあ
りません。ただし、弊社はそれらの製品の機能に関するお問い合わせには一切応じかねますのでご了承くだ
さい。弊社では広範囲なテストは行っていないため、バグの検出や動作保証に関していかなる責任も負いか
ねます。
ベンダー
BakBone Software
Computer
Associates
製品名
NetVault Local Server
Version 6.5
BrightStor ARCServe
client Version 6.6.1
Web サイト
www.bakbone.com
www.ca.com
概要
ローカルバックアップのための
1 ノードバックアップサーバ
BrightStor ARCServe サーバ用
バックアップクライアント
その他のサードパーティー製ソフトウェア
弊社では、MVD Powered NAS に対する追加のソフトウェアインストールについては、サポートいたしかね
ます。動作確認のない第三者のソフトウェアをインストールしている場合、サポート提供前に、そのソフト
ウェアをアンインストールしていただきます。
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本リリースにおける制限事項
ここでは本リリースにおける制限事項を列挙します。これらは将来的には修正(あるいはその回避方法の提
供)する予定です。
1.
問題 (733): 容量が 1 TB 以上のロジカルボリュームを設定してある RAID アレイを接続したが、NAS が
ロジカルボリュームを認識しない。
対処 :この問題は、Linux が 1 テラバイト以上のディスクサイズを認識しないという基本的な制限が原因
で発生します。 この問題はカーネルのさまざまな部分に渡って由来します。 唯一の解決方法は、RAID
アレイをサブディスクや 1 テラバイト以下の論理ユニットに分割し、それら 1 つづつストレージプール
に追加することです。ストレージプールの総サイズは 1 テラバイトに制限されていないので、複数のサ
ブディスクを追加でき、1 つの大容量の RAID アレイと同じ結果を得ることができます。Mountain View
Data ではこの問題の修正に取り組んでおり、将来のリリースでは 1TB より大きなディスクをサポートす
る予定です。
2.
問題 (XXX): NAS が 1TB 以上のストレージデバイスをシステム領域として使用できない。
対処 : MVD Powerd NAS は 1TB 以下の領域にインストールしてください。インストール終了後は 1TB
以上に大きなストレージデバイスを使用することが出来ます。
3.
問題 (XXX): MVD シェアマネージャのシェアメニュー中にあるクォータタブで、同時に 200 アイテムし
か設定できない。
対処 : 特にありません。
4.
問題 (417): 1 つのファイル、もしくはディレクトリに対して、ユーザとグループを足して 250 しか ACL
が作成できない。
対処 : この問題は Linux における制限と、XFS ファイルシステムに由来する原因から発生します。ユーザ
に対する ACL を大量にファイルやディレクトリに追加する代わりに、新規にローカルグループを作成
し、同じ ACL を適用したいユーザをそのグループに属し、そのグループについての ACL を作成するよ
うにしてください。
5.
問題 (XXX): MVD シェアマネージャのシェアメニュー上にあるクォータタブからクォータの設定をす
る際、ボリュームに関するリミットが 1TB まで、ファイル数に関するリミットが 2147483647 以上の数
値が設定できない。
対処 : 特にありません。Linux と XFS に関する制限事項です。
6.
問題 (300): Mac クライアントから 2GB 以上のファイルが見えません。
対処 : 特にありません。これは Apple Share Protocol と netatalk に関する制限事項です。これについては
将来的に修正する予定です。
7.
問題 (XXX): 一つのディレクトリ中に作成できるサブディレクトリが 65532 個しか作成できません。同
様にファイルのハードリンクも 65532 個しか作成できません。
対処 : 特にありません。
8.
問題 (XXX): AppleTalk のクォータサポートにいくつかの制限があります。1. ファイル数(inode)に関
する制限が不正確です。Mac クライアントからファイルの読み書きを行う際に自動的に一時ファイルが
作成され、それらが inode を消費するためです。2. ファイルサイズ(block size)のソフトリミットが、
Windows クライアントに対するリミット一貫性を保つためにとハードリミットと同様に扱われる。
対処 : 特にありません。AppleTalk 上でクォータ機能を使う際には、ファイル数に関する制限をかけず
にファイル容量に関する制限を使用してください。
9.
問題 (XXX): Windows95/98 クライアントから 13 文字以上に長いファイル名を確認できません。
対処 : これは Windows95/98 システムに関する制限事項です。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;160843
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本リリースで確認済みのバグ
ここでは本リリースで確認済みのバグとその対処について記述します。次期リリースにてこれらの修正(あ
るいはその回避方法の提供)する予定です。
1. 問題 (428): 大規模な Windows ドメインを認証するとき、MVD シェアマネージャが各ユーザを書き並べ
ないといけない場合がある。例えば、あるグループにユーザを追加する場合などである。 この処理には
時間がかかり、一つのドメインに 10,000 ユーザ存在する場合、全てのユーザ名を集めてブラウザ表示す
るのに約 12 秒かかってしまう。
対処 : なし。
2. 問題 (449): 設定してあるユーザ ID の範囲を変更しても、既存ユーザの ID が変更されない。元のユーザ
ID 範囲のままである。
対処 : ユーザ ID とグループ ID はコマンドラインプロンプトから再設定できますが、ブラウザからの操
作と比較してミスを起こしやすくエラーになる傾向があります。特に変更前のユーザ ID やグループ ID
が所有するファイルが NAS 上に存在する場合にはこの傾向があります。NAS インストール後すぐに、
ユーザ ID やグループ ID の範囲を必ず設定してください。
3. 問題 (471): 同じマシンの 2 つ以上のネットワークアダプタが異なるネットワークセグメント上で動いて
いて、Mac クライアントが NAS のデフォルトゲートウェイを含まないネットワーク上にある場合、ク
ライアントから NAS マシン名が見えない。該当する IP アドレスを使用したときのみ NAS マシンにアク
セスできる。
対処 : なし。 NAS マシンの IP アドレスを使用してください。この問題は将来のバージョンで解決され
る予定です。
4. 問題 (473): ロールバック操作中は、ファイルシステムが一時的にディスク操作やファイルサービスに関
するいくつかのコマンドを受け付けなくなる。例えば、df コマンドでは「リソースが一時的に使えませ
ん(Resource temporarily unavailable)」 のようなメッセージを返してくる。
対処: この動作は正常であり、ロールバックが完了したのち 、コマンドは通常のステータスを返します。
ロールバック操作の前には、NAS を使用している全ユーザが接続断状態であること、全てのファイルサ
ービスが停止していることを確認してください。次期リリースの MVD シェアマネージャではこれをメ
ッセージにて警告します。
5. 問題 (486): ローカルユーザしかがローカルグループに追加できない。NIS ユーザと Windows ドメインユ
ーザがローカルグループに追加されない。
対処 : この問題は、現在 MVD シェアマネージャからは NIS と Windows ドメインユーザをコントロール
できないことから来るもので、グループ管理を容易にするための設計仕様です。NIS、Windows ドメイ
ンユーザのユーザ情報が変更されたことの検知、ならびにシェアマネージャからの修正の反映方法につ
いては、今後調査する予定です。
6. 問題 (508): 外部接続 RAID コントローラの設定用ポートをシリアルポートに接続し、mincom ターミナ
ルエミュレータを使用して RAID コントローラを設定すると、文字化けが起こる。特に画面の縁に沿っ
て起こる。
対処 : この問題は EUC 文字コード以外の日本語を使用した場合に RAID コントローラの設定アプリケー
ション が原因で発生します。mincom ターミナルエミュレータのバグではありません。対処方法はあり
ません。
7. 問題 (517): 初めてマッキントッシュ上のシェアにアクセスした際、「network trash folder 」が作成される。
このフォルダのアクセス権は 707、つまりグループユーザがフォルダにアクセスすることができない。
なので、ユーザがグループアクセス権のみを持つファイルやディレクトリの削除をした場合、削除した
アイテムを network trash folder に移動することができない。つまり完全に削除することしかできない。
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対処 : 初めて Apple シェアを作成したときに、このフォルダとそのサブフォルダのアクセス権を NFS、
SAMBA またはコマンドラインを使用して 777 に変更してください。この問題が発生しないための方法
は調査中です。
8. 問題 (525): NFS を使用してマウントしている NetBSD クライアント上で、root ユーザがマウントされた
シェアに対するアクセス権限をもたない場合、root ユーザはそのシェアをアンマウントできない。
対処 : 該当するシェアに root アクセス権を与えてください。この問題は NetBSD に特有の問題で、
FreeBSD を含む他のプラットフォームでは発生しません。
9. 問題 (551): 外付けの RAID アレイを使用している場合、RAID アレイの電源が入っていなかったり、ま
たは NAS のブート時、再起動時に何のレスポンスも RAID アレイが返さなかったりすると、RAID アレ
イの設定情報が失われる可能性がある。この問題が発生すると、MVD シェアマネージャを使おうした
ときに毎回警告のポップアップメッセージが表示される。
対処 : この問題は外付け RAID コントローラの全てのモデルに発生するものではありませんのでそれほ
ど影響はないと思われます。このような警告メッセージを受けた場合、システムメニューのストレージ
プールタブから再設定してください。
10. 問題 (581): ストレージプールに属しているディスクの電源を OFF にしてから NAS を再起動した場合、
ディスクはストレージプールメニューのシステムタブでは空きストレージディスクとしてリストに表示
されたが、表示されるべきではない。移動させたのではないのでストレージプール内に表示されるはず
だ。 ただし、何らかの形で「オフライン」の警告が出た方がよい。
対処 : なし
11. 問題 (586): あるユーザがシェアのクオータ制限におけるハードリミットを越えた場合、マッキントッ
シュクライアントからはファイルを読むことも削除することもできなくなる。この問題は Apple プロト
コルを介してファイルにアクセスした際、少量のディスクスペースが必要になるために起こる。ハード
リミットに達していれば、当然新たなディスクスペースは利用できなくなる。
対処 : AFP 以外のファイル共有プロトコルを使用するか、またはコマンドラインからこのユーザのファ
イルを 1 つ以上の削除してください。この問題が発生しない方法は調査中です。
12. 問題 (638): ストレージプールに複数のディスクが含まれていて、ボリュームグループが 1 つ以上のデ
ィスクにまたがって割り当てられているときに、NAS の再起動中にそれらの外付けディスクを外す、も
しくは電源を切るといったことをした場合、NAS を再起動しようとしてもハングアップしてしまう。
対処 : 電源を入れるか、全ての外付けハードディスクを接続し NAS を再起動してください。
13. 問題 (686): APC 社 PowerChute plus でサポートされている UPS の電源が不足したとき、コンソールへ
30 秒ごとにメッセージが送られる。使用している NAS にコンソールがない場合、このメッセージに気
づくことができない。
対処 : なし。NAS 管理者へ警告メールを送ることができるかどうか調査中です。しかしいずれにせよ、
NAS は 5 分後に適切にシャットダウンします。また APC 社の PowerChute plus アプリケーションを直接
操作し、停電時にどう対応するか設定することができます。
14. 問題(954): 長時間かかる処理を実行しているときに、処理中を示す小さな画面が立ち上がる。正常に
処理が終了して画面が返されたときにはこの小画面は自動的に閉じるが、異常時には閉じない
対処: 手動で閉じてください。将来的には、この問題は解決する予定です。
15. 問題 (XXX): シェアメニューのプロパティータブから、Windows 、もしくは NIS ドメインユーザに対し
てシェアへのアクセス権限を付与した場合、もし NAS がドメインから抜けたり、ドメインサーバに接
続できなかったりすると、ユーザアクセス権限設定リストにユーザ ID が出力されてしまう。
対処 : Windows 、NIS ドメインユーザとローカルシステム間のユーザマッピングが失われてしまうために
起こります。ドメインに接続してマッピング問題を解決するか、もしそのユーザ ID が必要でなければ
削除してください。
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16. 問題 (1026): Windows クライアント上で、ファイルやフォルダの右クリックメニュー中のプロパティか
らセキュリティータブを選択し、他者の接続を許可しない設定にしても、その設定内容が確認できない。
対処 : 通常の使用の際には影響はありません。アクセス権限は設定されています。アクセス情報を
Windows クライアントから知りたい場合は、セキュリティータブの詳細ボタンから知ることができます。
このバグの解決については、現在調査中です。
17. 問題 (1029): Mac クライアントが NAS 上のシェアにマウントされている状態でユーザに対するクオータ
制限が変更された場合、表示されるディスク使用量がマイナスになる。
対処 : 通常の使用では特に影響ありません。これは Mac クライアントがディスクの残り使用可能量のみ
をリフレッシュし、すでにマウントしてあるシェアの合計サイズはリフレッシュしないことからくるも
のです。正しい情報を表示するためにはマウントしなおしてください。
18. 問題 (1125): シェアの設定はリストアせずユーザの設定のみをリストアしたにもかかわらず、シェアメ
ニューのプロパティータブにあるユーザ権限の設定にユーザ ID が表示される。
対処 : シェアに対してアクセス権限を与えられたユーザのうちリストアしたユーザ設定に含まれないユ
ーザが ID で表示されます。表示されているユーザ ID に対するアクセス権限を削除してください。
19. 問題 (1164): MVD シェアマネージャ上から Windows クライアントと Apple クライアントに対して設定さ
れたクォータの設定が、状況によっては一貫性がない。
対処 : これは表示の問題で、クォータの機能に対しては影響がありません。状況によって、両者の間で
クォータに関する情報の表示が異なるためです。この問題は現在原因を調査中であり、将来的には修正
する予定です。
20. 問題 (1389, 1409): Apple クライアントと Windows クライアントから NAS 上に存在するパイプファイルに
アクセスした場合、クライアントがハングアップする。
対処 : 特にありません。NAS ユーザがシェア上に NFS クライアント、もしくはローカルコンソールから
パイプファイルを作成することは避けるべきです。
21. 問題 (1433): シェアに対してアクセス権を与えられたユーザ、もしくはグループが削除された場合、シ
ェアメニューのプロパティータブ上にあるアクセス権限リストに該当するユーザ ID(UID)、もしくはグ
ループ ID(GID) が表示されます。その状態を保持したまま次回ユーザ、もしくはグループを作成すると
きにその UID,GID を指定すると、UID/GID に対応する新規に作成したユーザ/グループに自動的にアク
セス権が引き継がれます。
対処 : Linux で提供されている ACL 上の問題です。この問題の回避策としては、該当する UID/GID に対
するアクセス権限が削除されていることを確認してください。個の問題に関しては現在原因を調査中で
あり、将来的に修正する予定です。
22. 問題 (1461): MVD Powered NAS がすでに既存の Windows ドメインに参加した後に、不明なドメインに
参加させると諸処の問題が発生することがある。例えば再度既存のドメインに参加しようとすると「ド
メインに参加していません」と表示される。
対処 : この場合いったんドメイン参加をやめてワークグループに参加し、再度既存ドメインに参加しな
おしてください。
23. 問題 (1651): MVD Powered NAS が同一ネットワーク上に二台ある環境で Mac クライアントからブラウ
ズすると一方のシェアにしかアクセスできない。
対処 : ありません。オープンソースの Apple ファイル共有プロトコルの実装によります。現在調査中で
あり将来的に修正される見込みです。
24. 問題 (1672): シェアを削除したりシェアのクォータを有効・無効にしたタイミングで「シェアをアンマ
ウントできません」というエラーが発生する。
対処 : エラーが出なくなるまで同様の操作を繰り返してください。将来的には修正される見込みです。
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以前のバージョンからのアップデート情報
以前のバージョン 1.1.2 と比較した、MVD Powered NAS 本バージョンのアップデート情報は以下のとおりで
す。
1.
複数のストレージプールをサポートしました。以前のバージョンでは使用可能なデバイスは、すべて一
つのストレージプールに”shares” という決まったストレージプール名から付けられていました。これに
対し本バージョンでは、複数のストレージプールにそれぞれ異なる名前を付けて扱うことができ、各ス
トレージプールに対して任意のデバイスを割り振ることができます。これらの機能は、システムメニュ
ーのストレージタブ中からストレージプールの作成、ディスクの追加といった作業を行うことにより使
います。新たにシェアを作成する際には、どのストレージプールに追加するかを選択する必要がありま
す。
2.
MVD Share Manager とスナップショット機能に関するライセンス管理機能が追加されました。これによ
り MVD Share Manager を使用したり、新たにシェアを作成するまえに、ライセンスキーを入力する必
要があります。ライセンスキーを入力するまではライセンスキーの入力画面以外は使用することができ
ません。キーを入力することによりはじめて MVD Share Manager を使えるようになります。シェアに
対するスナップショット機能を使うためには、スナップショット数に応じたスナップショットライセン
スを入力する必要があります。このスナップショットライセンスについては、次にリブートを行った後
に有効になります。詳しくはマニュアルをご覧ください。
3.
システムメニュー内の環境設定タブに「詳細設定」オプションが追加されました。このオプションを有
効にすると、いくつかの設定項目に新たな設定項目が表示されます。これらのオプションは、予期せぬ
結果を防ぐために、設定することによりどのような結果が生まれるのかを理解してから使用してくださ
い。
4.
MVD Share Manager から、スナップショット取得後に任意のコマンドを実行できるようになりました。
この機能は、コマンドラインからシステム管理を行う知識が必要です。そのためシステムメニューの環
境設定タブ内で詳細設定の項目をチェックしておかないと表示されません。このコマンドラインではい
くつかの変数を使用することができます。現在は、$MVDSHARENAME、$MVDSNAPNAME、
$MVDFULLSNAPPATH の 3 つの変数をサポートしています。
5.
スナップショット取得時のワンタイムスケジューリング機能に複数のスケジュールを設定する機能が追
加されました。画面には設定されてあるすべてのワンタイムスケジュールが表示され、この画面から登
録されたスケジュールを削除することもできます。また以前のバージョンでは、将来取得するようにス
ケジュールされたスナップショットを、取得済みのスナップショットと共に管理タブ中に表示していま
した。このためまだ取得していないスナップショットも削除、ロールバックできるように見えていまし
たが、新しいバージョンでは取得済みスナップショットのみを管理タブ中に表示するように変更しまし
た。
6.
Windows における「Everyone 」ACL と類似した機能を持つ「Everyone 」ACL が、シェアメニュー内プ
ロパティータブ中で設定するユーザアクセス権限の設定で選択できるようになりました。この ACL は
Window クライアントに対するファイル共有サービス機能に対して設定されることを想定しています。
NFS サービスに対しては「その他ユーザ」に対して権限を与えることで類似したアクセス権を提供でき
ます。この「その他ユーザ」に対する権限はシェアメニュー内の NFS タブ中で設定しますが、この項
目は将来的には削除する予定です。
7.
システムメニューのコンフィグマネージャタブにあった「NAS を工場出荷状態に戻して以下のカスタ
ム設定をリストアする」というオプションを削除しました。同等の処理を行うには、まず「NAS を工
場出荷状態に戻す」を実行し、その後「以下のカスタム設定のリストアのみ」を実行してください。
8.
シェアメニュー内の Windows タブにある「シェア全体を読み込み専用に制限」のデフォルト値が身選
択に変更になりました。NFS タブ、Apple タブ中の設定と一貫性を保つためです。
9.
システムメニューの監視タブに「警告の種類」オプションを追加しました。ユーザは特定の問題につい
て監視、警告を行うかどうかを選択できます。「同じ警告が送られてもよい最大時間間隔」オプション
を使って警告間隔を長くすることも出来ます。
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10. MVD シェアマネージャに対して SSL を使ってアクセスできます。SSL でアクセスする際にはポート番
号 20001 を指定してください。例えば NAS の IP アドレスが 10.1.1.1 であった場合、
「https:10.1.1.1:20001/」と指定することでアクセスすることが出来ます。IP アドレスやホスト名の設定
を変更した場合、SSL 証明書をシステムメニューのセキュリティータブからアップデートしてくださ
11. MVD シェアマネージャに対するアクセスする際のセキュリティーのために、ログインを記憶させるた
めのオプションをログイン画面から削除しました。
12. シェアメニューのプロパティータブ内に、「アクセス許可をサブディレクトリに継承する」オプション
を追加しました。これを使用することでサブディレクトリに継承させるシェアパーミッションを設定す
ることが出来ます。詳しくはオンラインヘルプ、マニュアルをご覧ください。
13. スナップショットメニューの管理タブ中に、個々のスナップショットに関するステータス表示を追加し
ました。
14. n(>1)個のスナップショットがスナップショットメニューのスケジューリングに関するタブで登録され
ていて、かつ既にn個のスナップショットがシステム上に存在する場合、次に取得するスナップショッ
トを正確に設定された時刻に取得するため、最も古いスナップショットがシステムによって自動的に削
除されます。つまり通常システム上には n-1 個のスナップショットが存在可能です。以前のリリースで
は同時にn個のスナップショットが存在可能でしたが、最も古いスナップショットを削除するときにど
の程度時間が削除にかかるかを予想することが困難なため、スナップショットを取得する時刻が不定に
なります。そのため、このような変更を行いました。
15. スナップショットメニューのプロパティータブ中から、「シェアのサブディレクトリ以下のスナップシ
ョットをすべて表示」オプションを削除しました。
16. 「シェア」メニューでアクセス許可(ACL)設定が「プロパティ」タブから新しい「アクセス権限」タ
ブに移動しました。
17. 「ステータス」「サービスログ閲覧」メニューにバグレポートファイルのダウンロード用インターフェ
イスが新規追加されました。
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補遺 A: 第三者の動作確認済ソフトウェアのインストール
MVD Powered NAS 本バージョンでテスト済みのアプリケーションは以下のとおりです。 該当するバージョ
ンの指示に沿ってインストールした場合、そのアプリケーションが適切にインストールされ動作することと
思います。ただし、広範囲なテストは行っていないため、バグの発見や、正確な操作に関する、いかなる責
任も負いかねます。サポートに関しては該当する各ベンダーへ連絡してください。
1. NetVault ローカルサーバ
テスト済バージョン: 6.5
ベンダー: .......... BakBone Software
Web サイト:...... http://www.backbone.com
概要
本ソフトウェアを使用して MVD Powered NAS からローカルバックアップを取ることができます。本ソフト
ウェアの管理に関して、ローカルで X−Windows による管理画面を使用するか、Windows 、またはその他の
マシン上で NetVault 管理ソフトウェア の他バージョンを実行するかを選択できます。
インストールガイド
上記の会社から rpm またはその他のフォーマットで提供される本製品を購入する必要があります。製造元が
提供する RedHat 7.1 へのインストール方法に従ってください。
操作方法
製造元が提供する RedHat 7.1 へのインストール方法に従ってください。
2. CA BrightStor ARCServe クライアント v6.6.1 for Linux
テスト済バージョン: 6.6.1
ベンダー: .......... Computer Associates
Web サイト:...... http://www.ca.com
概要
本ソフトウェアによって ARCServe サーバを使用して MVD Powered NAS のバックアップを取ることができ
ます。本ソフトウェアの管理に関して、マウンテンビューデータでは 2 つの設定パッケージと GUI インター
フェイスを用意しました。手順に従ってインストールすると、MVDPowerdNAS に統合されたソフトとして
動作します。
インストールガイド
上記の会社から rpm またはその他のフォーマットで提供される本製品を購入する必要があります。コマンド
ラインから次の手順でインストールしてください。
1. NAS に root ユーザでログイン
2. /opt/MVD ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行。
rpm –ivh uagent-MVDConfigure-Pre-6.6.1-1_MVD_NAS.i386.rpm
3. uagent.rpm を NAS にコピーするか、NAS 用の uagent.rpm が入っている CD をマウントし、uagent.rpm が
置かれているディレクトリに移動して uagent をインストール:
rpm –ivh uagent.rpm
4./opt/MVD ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行。
rpm –ivh uagent-MVDConfigure-Pre-6.6.1-1_MVD_NAS.i386.rpm
操作方法
MVD シェアマネージャのシステムメニューのバックアップタブから「 CA BrightStor client V6.6.1」を選択し、
有効か無効かを選択するチェックボックスを操作してください。
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その他の操作については、製造元が提供する、接続方法や BrightStor サーバからの操作に関する手引きに従
ってください。
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